JP2001259001A - 食器消毒保管装置 - Google Patents

食器消毒保管装置

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JP2001259001A
JP2001259001A JP2000071261A JP2000071261A JP2001259001A JP 2001259001 A JP2001259001 A JP 2001259001A JP 2000071261 A JP2000071261 A JP 2000071261A JP 2000071261 A JP2000071261 A JP 2000071261A JP 2001259001 A JP2001259001 A JP 2001259001A
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heat
storage
tableware
fin tube
storage tank
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Application number
JP2000071261A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Watanabe
渡辺  弘
Mitsuhiro Kitaori
光博 北折
Ikuhiko Yanase
育彦 柳瀬
Kota Ando
高大 安藤
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Energy Support Corp
Original Assignee
Energy Support Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度の立ち上げを急速に行い得る食器消毒保管
装置を提供する。 【解決手段】保管庫16に収納された食器類を熱源の熱
を利用して加熱することにより消毒する食器消毒保管装
置11において、前記熱源として蓄熱槽17を使用し
た。食器類は蓄熱槽17の熱を利用して加熱されるた
め、同蓄熱槽17に蓄えられている熱量の範囲内におい
て出力の調節が可能になる。運転開始時、放熱出力を通
常よりも大きくすれば、流通路18内の空気も早く加熱
され、保管庫16内が消毒温度に達するまでの時間が短
縮される。従って、食器消毒保管装置11を通常よりも
早く立ち上げたいような場合に対応することができ、立
ち上げ温度がスムーズに得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄後の食器類を
熱風により消毒して保管する食器消毒保管装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の食器消毒保管装置は多人数の食
事を賄う厨房システムの付帯設備として設けられ、熱源
の相違により電気式及び蒸気式等がある。いずれのタイ
プもファン及びヒータによる熱風の強制循環方式となっ
ており、食器類が収容された保管庫内の空気をファンに
て上部から吸引し、ヒータを通過させて熱風とする。こ
の熱風を保管庫の下部から内部全体に均一に吹き上げ、
同保管庫内を均一な消毒温度(例えば90℃)とし、こ
れを所定時間(例えば90分)だけ保持する。この結
果、保管庫内の食器類が加熱され消毒される(図10参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
食器消毒保管装置においては、ヒータ出力が一定である
ことにより、運転開始時、保管庫内が前記消毒温度に達
するまで、常に一定の時間が必要であった。このため、
食器消毒保管装置を通常よりも早く立ち上げたいような
場合に対応することができなかった。
【0004】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、温度の立ち上げを急速
に行い得る食器消毒保管装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、保管庫に収納された食器類を熱源の熱を利用して加
熱することにより消毒する食器消毒保管装置において、
前記熱源は蓄熱槽であることをその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、熱媒体を前記蓄熱槽内に循環させるこ
とにより加熱すると共に前記保管庫を含む空気の流通路
内に同保管庫内の空気を循環させ、前記加熱された熱媒
体と流通路内の空気との間で熱交換を行わせるようにし
たことをその要旨とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、蓄熱槽に充填され加熱手段にて加熱さ
れる蓄熱材と、前記蓄熱材内に配設されると共に内部に
熱媒体が流され同熱媒体と蓄熱材との間で熱交換を行う
伝熱管と、熱媒体が貯留された貯留タンクと、弁体の開
閉により、伝熱管内に熱媒体を循環又は遮断する弁機構
と、前記流通路内の空気と加熱された熱媒体との間で熱
交換を行うフィンチューブとを備え、前記貯留タンク
と、弁機構と、伝熱管と、フィンチューブとを順次配管
路で接続することにより熱媒体の循環閉回路を形成した
ことをその要旨とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記貯留タンクとフィンチューブの熱
媒体流入側との間をバイパス管にて接続したことをその
要旨とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項3又は請
求項4に記載の発明において、前記加熱手段は、夜間電
力を利用して通電発熱される電気ヒータであることをそ
の要旨とする。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項3〜請求
項5のうちいずれか一項に記載の発明において、前記蓄
熱材は、個体のマグネシア及び所定の蓄熱温度域では液
体であり同蓄熱温度域以下の温度域では個体である硝酸
塩からなることをその要旨とする。 (作用)請求項1に記載の発明においては、食器類は蓄
熱槽の熱を利用して加熱される。蓄熱槽に蓄えられてい
る熱量の範囲内において出力の調節が可能になる。
【0011】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、加熱された熱媒体と流
通路内の空気との間で熱交換が行われ、保管庫内には加
熱された空気が循環する。即ち、保管庫内の食器類は熱
風により消毒される。このため、保管庫内にスケール等
が析出して固着することがない。スケールとは熱媒体中
の不純物が管内壁等に析出し固着したものである。
【0012】請求項3に記載の発明においては、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、熱媒体は、前記貯留タ
ンクと、弁機構と、伝熱管と、フィンチューブとが順次
配管路で接続されることによって形成された循環閉回路
内を循環する。
【0013】請求項4に記載の発明においては、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、フィンチューブの熱媒
体流入側において、伝熱管から噴出する過熱蒸気と貯留
タンク内の熱媒体とが混合され、飽和蒸気が生成され
る。このため、フィンチューブ内には過熱蒸気よりも温
度の低い飽和蒸気が流れる。過熱蒸気を流す場合と異な
り、フィンチューブに発生する熱応力が減少する。
【0014】請求項5に記載の発明においては、請求項
3又は請求項4に記載の発明の作用に加えて、一般に、
夜間、電力は供給過剰となる。消費促進のため、夜間の
電力は昼間の電力よりも安く設定されている。
【0015】請求項6に記載の発明においては、請求項
3〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明の作用に
加えて、蓄熱時、マグネシア間に形成される隙間が硝酸
塩にて満たされる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
食器消毒保管装置に具体化した第1実施形態を図1〜図
3に従って説明する。
【0017】図1に示すように、食器消毒保管装置11
の本体ケース12内は隔壁13により保管庫収納室14
及び蓄熱槽収納室15に区画されており、両室14,1
5内にはそれぞれ保管庫16及び熱源としての蓄熱槽1
7が配置されている。保管庫16の上下両壁と本体ケー
ス12の上下両壁との間、及び保管庫16と隔壁13と
の間にはそれぞれ所定の空隙が形成されており、空気の
流通路18となっている。また、本体ケース12の内頂
面と保管庫16の上面との間にはダンパ19が設けられ
ている。ダンパ19は制御装置(図示略)により開閉制
御され、これにより前記流通路18内を流れる空気の量
が調節される。
【0018】(保管庫)図2及び図3に示すように、保
管庫16の底壁20には複数の通気孔21が形成されて
おり、同じく上壁にはモータ22の駆動により回転する
ファン23が設けられている。図2に示すように、保管
庫16内は複数の棚24により上下に仕切られており、
同棚24は棚枠24aと同棚枠24aに対して並列に固
定された複数のパイプ材24bとから構成されている。
棚24の上には複数が積み重ねられた食器25が載置さ
れている。
【0019】(蓄熱槽)図1に示すように、前記蓄熱槽
17の蓄熱ケース31内には蓄熱材32が充填されてお
り、同蓄熱材32内には内部に水(イオン交換水)が流
される伝熱管33及び蓄熱材32を加熱する加熱手段と
しての電気ヒータ34が配設されている。電気ヒータ3
4は蓄熱ケース31の上壁を貫通して外部に導出されて
いる。伝熱管33の水入口側端部は蓄熱ケース31の側
壁下部を、また、蒸気出口側端部は蓄熱ケース31の上
壁を貫通して外部に導出されている。尚、前記蓄熱材3
2は固体のマグネシア、及び所定の蓄熱温度域では液体
であり同蓄熱温度域以下(142℃以下)の温度域では
固体である硝酸塩を主成分とする。
【0020】図1に示すように、伝熱管33の水入口側
端部は接続管35を介して貯留タンク36下部の出口側
に接続されており、同接続管35上には弁機構としての
電磁弁37及び逆止弁Rが設けられている。図1及び図
3に示すように、伝熱管33の蒸気出口側端部は接続管
38及び蒸気ヘッダ39を介して複数のフィンチューブ
40に接続されている。各フィンチューブ40は水ヘッ
ダ41及び接続管42を介して貯留タンク36上部の入
口側に接続されている。フィンチューブ40には複数の
放熱フィン43が所定間隔毎に形成されている。図1に
示すように各フィンチューブ40は流通路18内におけ
るダンパ19の下流側(ダンパ19と隔壁13との間)
に配置されている。
【0021】前記伝熱管33、接続管35、貯留タンク
36、電磁弁37、接続管38、蒸気ヘッダ39、フィ
ンチューブ40、水ヘッダ41、接続管42及び逆止弁
Rにより水の循環閉回路C1が形成されている。この循
環閉回路C1は前記電磁弁37の開閉により連通及び遮
断される。
【0022】次に、前述のように構成した食器消毒保管
装置の作用について説明する。食器消毒保管装置11の
運転は、夜間電力によるヒータ加熱により蓄熱材32が
所定の温度(例えば500℃)に加熱された状態で開始
される。即ち、制御装置は電磁弁37を開弁すると共に
ファン23を作動させる。
【0023】すると、貯留タンク36内の水は伝熱管3
3内に流れ込み、同伝熱管33の管壁を介して蓄熱材3
2の熱にて加熱され、過熱蒸気となる。過熱蒸気の一部
は逆流して貯留タンク36側に流れようとするものの、
これは逆止弁Rによって防止される。このため、過熱蒸
気は伝熱管33の蒸気出口側に向かってスムーズに流れ
る。過熱蒸気はフィンチューブ40内を通過する際、熱
交換により凝縮して水となる。この水は接続管42を介
して貯留タンク36内に戻され、再び閉回路C内を循環
する。
【0024】一方、保管庫16内の空気はファン23に
より吸引され、流通路18内に導かれる。この空気はフ
ィンチューブ40の管壁及び放熱フィン43を介して過
熱蒸気の熱が伝達されることにより熱風となり、保管庫
16の底壁20に形成された通気孔21から保管庫16
内に流れ込む。即ち、保管庫16内には熱風が循環さ
れ、食器25類はこの熱風にさらされることにより加熱
される。そして、食器25類の温度が予め設定された消
毒温度(本実施形態では90℃)に達すると、消毒殺菌
完了となる。この後、前記制御装置は電磁弁37を閉弁
すると共にファン23を停止させる。食器25類はその
まま次の使用まで人手に触れない状態で保管庫16内に
保管される。
【0025】熱源として蓄熱槽17が使用されているこ
とから、フィンチューブ40の伝熱面積に余裕を持たせ
ておくことで、夜間、蓄熱材32に蓄熱された熱量の範
囲内において、取り出す熱量が調節可能になる。例えば
蓄熱材32を出力1kWの電気ヒータ34で夜間8時間
加熱したとすると、この蓄熱材32には8kWhの熱量
が蓄えられており、最大8kW相当の熱量が取り出し可
能となる。通常運転時の出力(保管庫16の消費電力)
が3kW相当であっても、フィンチューブ40の伝熱面
積が6kW相当に設定されていれば、6kW相当の熱が
取り出し可能である。このため、立ち上げ時、取り出す
熱量を通常の3kW相当から倍の6kW相当にすれば、
流通路18内の空気が通常よりも早く加熱される。この
結果、保管庫16内が所定の消毒温度(90℃)に達す
るまでの時間が短縮される。従って、食器消毒保管装置
11を通常よりも早く立ち上げたいような場合にも対応
することができ、立ち上げ温度がスムーズに得られる
(図8参照)。
【0026】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を得ることができる。 (1)熱源として蓄熱槽17を使用した。このため、フ
ィンチューブ40の伝熱面積に余裕を持たせておけば、
夜間、蓄熱材32に蓄熱される熱量の範囲内において、
放熱出力が調節可能になる。運転開始時、放熱出力を通
常よりも大きくすれば、流通路内の空気も早く加熱さ
れ、保管庫内が消毒温度に達するまでの時間が短縮され
る。従って、食器消毒保管装置を通常よりも早く立ち上
げたいような場合に対応することができ、立ち上げ温度
がスムーズに得られる。
【0027】(2)フィンチューブ40内の過熱蒸気と
流通路18内の空気との間で熱交換を行い、保管庫16
内には熱風が循環されるようにした。即ち、保管庫16
内の食器25類を熱風により消毒するようにした。この
ため、保管庫16内にスケール等が析出して固着するこ
とがなく、衛生的である。
【0028】(3)蓄熱材32を夜間電力によりヒータ
加熱するようにした。一般に、夜間電力は供給過剰とな
り、消費促進のため、夜間の電力は昼間の電力よりも安
く設定されている。このため、蓄熱のための電気料金が
安くなる。
【0029】(4)また、蓄熱材32は深夜電力時間帯
の間にじっくりと蓄熱すればよいことから、蓄熱用の電
気ヒータ34の容量を小さくすることができる。例え
ば、保管庫16の消費電力が3kWであり、且つ電気ヒ
ータにて熱風消毒する場合、この電気ヒータは少なくと
も3kWの出力のものにする必要がある。しかしなが
ら、蓄熱槽17の場合は1kWの電気ヒータ34で夜間
電力時間帯の8時間蓄熱すれば8kW相当の熱量が取り
だし可能となる。このため、契約電力を減少させ、電気
の基本料金を安くすることができる。
【0030】(5)蓄熱材32を、固体のマグネシア、
及び所定の蓄熱温度域では液体であり同蓄熱温度域以下
の温度域では固体である硝酸塩を主成分とした。蓄熱
時、マグネシア間に形成される隙間が硝酸塩にて満たさ
れるため、蓄熱量が高まる。
【0031】(6)貯留タンク36内の水は循環閉回路
C1内を蒸発と凝縮とを繰り返しながら循環するように
した。このため、循環閉回路C1内に一旦水を封入すれ
ば、以後、水を補給する必要がほとんどない。
【0032】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を図4に従って説明する。本実施形態は、前記貯留
タンク36とフィンチューブ40の熱媒体流入側との間
がバイパス管にて接続されている点において前記第1実
施形態と異なる。従って、前記第1実施形態と同一の部
材構成については同一の符号を付し、その重複した説明
を省略する。
【0033】図4に示すように、貯留タンク36と接続
管38との間にはエジェクタ等の気液混合器Bを介して
バイパス管51が接続されており、同バイパス管51上
には温度膨張弁52が設けられている。この温度膨張弁
52は蒸気配管の温度により開閉する。温度膨張弁52
は伝熱管33から蒸気が噴出するときに開放され、微量
(数滴)の水が接続管38内に流れ込むように調節され
ている。このため、食器消毒保管装置11の運転時、伝
熱管33の蒸気出口側から噴出する過熱蒸気とバイパス
管51から供給される微量の水とが接続管38内で混合
されることにより飽和蒸気が生成され、この飽和蒸気が
フィンチューブ40内に流入する。
【0034】従って、本実施形態によれば、前記第1実
施形態の(1)〜(6)に記載の効果に加えて、次の効
果を得ることができる。即ち、フィンチューブ40内に
過熱蒸気が流れ込む場合と異なり、蓄熱槽17側の配管
系やフィンチューブ40の構成部材等に生じる熱応力等
が低減し、配管及びフィンチューブ40の構成部品等の
製品寿命を向上させることができる。また、フィンチュ
ーブ40の構成部品を、過熱蒸気利用時に比べて耐用温
度が低いものにすることができ、部品コストを低減させ
ることができる。
【0035】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態を図5に従って説明する。本実施形態は外部から熱
媒体としての水が供給される点において前記第2実施形
態と異なる。
【0036】図5に示すように、伝熱管33の水入口側
には供給管61の一端が接続されている。この供給管6
1の他端は本体ケース12の側壁上部を貫通して外部に
導出されており、給水源(図示略)に接続されている。
また、供給管61上には減圧弁62、フィルタ63及び
電磁弁64が設けられており、同電磁弁64の開閉制御
により前記給水源と伝熱管33の水入口側との間が連通
又は遮断される。一方、伝熱管33の蒸気出口側は接続
管65及び蒸気ヘッダ39を介してフィンチューブ40
の入口側に接続されている。フィンチューブ40の出口
側には水ヘッダ41を介して排水管67が接続されてお
り、同排水管67は本体ケース12の底壁を貫通して外
部に導出されている。排水管67上にはドレンバルブ6
8が設けられている。
【0037】さて、食器消毒保管装置11の運転開始
時、電磁弁64が開弁され、給水源から供給された水が
伝熱管33内に流れ込む。水は減圧弁62を通過するこ
とにより一定圧力とされて伝熱管33に流れ込む。この
ため、蒸気出力が安定する。また、水の中に混入してい
た異物等はフィルタ63を通過する際にろ過されるた
め、配管詰まり等が防止される。伝熱管33の蒸気出口
側から噴出した過熱蒸気はフィンチューブ40を通過す
る際、流通路18内の空気との間の熱交換により凝縮し
て復水する。この水はドレンバルブ68を介して外部に
排水される。
【0038】従って、本実施形態によれば、前記第1実
施形態の(1)〜(5)に記載の効果と同様の効果を得
ることができる。 (第4実施形態)次に、本発明の第4実施形態を図6に
従って説明する。本実施形態は伝熱管33の蒸気出口側
が混合槽を介してフィンチューブ40に接続されている
点において前記第1実施形態と異なる。即ち、図6に示
すように、混合槽71に貯留された水の中には伝熱管3
3の蒸気出口側に接続された接続管72が導入されてい
る。混合槽71の蒸気層部分からは接続管73が導出さ
れフィンチューブ40の蒸気入口側に接続されている。
フィンチューブ40の水出口側は接続管74を介して貯
留タンク36上部の水入口側に接続されている。前記伝
熱管33、接続管35、貯留タンク36、電磁弁37、
蒸気ヘッダ39、フィンチューブ40、水ヘッダ41、
混合槽71、接続管72、接続管73、接続管74及び
逆止弁Rにより水の循環閉回路C2が形成されている。
この循環閉回路C2は前記電磁弁37の開閉により連通
及び遮断される。
【0039】食器消毒保管装置11の運転時には、接続
管72を介して噴出した過熱蒸気にて混合槽71内の水
が加熱され沸騰することにより飽和蒸気が生成される。
この飽和蒸気は接続管73を介してフィンチューブ40
内に流れ込み、流通路18内を流れる空気との間で行わ
れる熱交換により凝縮して水になる。この水は接続管7
4を介して貯留タンク36内に貯留され、再び循環閉回
路C2内を循環する。従って、本実施形態によれば、前
記第2実施形態と同様に、飽和蒸気をフィンチューブ4
0に流すことにより、同フィンチューブ40の構成部品
等の製品寿命を向上させることができる。 (第5実施形態)次に、本発明の第5実施形態を図7に
従って説明する。本実施形態は伝熱管33の蒸気出口側
が混合槽を介してフィンチューブ40に接続されている
点において前記第3実施形態と異なる。即ち、図7に示
すように、伝熱管33の蒸気出口側に接続された接続管
65は、混合槽81の内部に貯留された水の中に導入さ
れている。また、混合槽81の蒸気層部分からは接続管
82が混合槽81からフィンチューブ40の蒸気入口側
に接続されている。一方、供給管61におけるフィルタ
63と電磁弁64との間に接続された補給管83は混合
槽81内部の蒸気層部分に導入されている。補給管83
上には電磁弁84が設けられている。
【0040】食器消毒保管装置11の運転時には、接続
管65を介して噴出した過熱蒸気にて混合槽81内の水
が加熱され沸騰することにより飽和蒸気が生成される。
この飽和蒸気と流通路18内の空気との間で熱交換が行
われる。従って、本実施形態によれば、前記第4実施形
態と同様に、飽和蒸気をフィンチューブ40に流すこと
により、同フィンチューブ40の構成部品等の製品寿命
を向上させることができる。また、混合槽81内には前
記補給管83を介して水が補給される。混合槽81に供
給される水の量は電磁弁84の開閉制御により調節さ
れ、混合槽81内の水は一定量に保持される。このた
め、混合槽81内の水が全て蒸発することによる空運転
が防止される。
【0041】尚、前記各実施形態は以下のように変更し
て実施してもよい。 ・第1〜第5実施形態において、図1及び図4〜図7に
二点鎖線で示すように、熱風の循環経路、即ち流通路1
8内に消毒用の電気ヒータ91を配置してもよい。この
ようにすれば、流通路18内の空気を電気ヒータ91を
通電発熱させることにより加熱可能となる。従って、仮
に運転途中に蓄熱材32に蓄えられた熱がなくなって
も、食器25の消毒を継続することができる。
【0042】・第3実施形態において、図5に二点鎖線
で示すように、供給管61と接続管65との間にエジェ
クタ等の気液混合器Bを介してバイパス管92を接続す
ると共に、同バイパス管92上に温度膨張弁93を設け
てもよい。このようにすれば、フィンチューブ40の一
次側において過熱蒸気と微量の水とが混合され、同フィ
ンチューブ40内には飽和蒸気が流れ込む。このため、
フィンチューブ40内に過熱蒸気を流す場合と異なり、
フィンチューブ40の構成部材等に発生する熱応力等が
低減し、部品寿命が向上する。
【0043】・第1、第2及び第4実施形態において、
逆止弁Rをポンプに置き換えてもよい。即ち、ポンプの
駆動により、水が強制的に循環又は送り出されるように
する。このようにすれば、大出力とする場合(より多く
の熱を取り出す場合)、大量の水をスムーズに伝熱管3
3の2次側に送ることができる。尚、第2実施形態にお
いて逆止弁Rをポンプに置き換える場合は次のようにす
る。即ち、図9に示すように、バイパス管51の水入口
側を接続管35におけるポンプPの下流側に接続する。
このようにすれば、貯留タンク36内の水はバイパス管
51内へ分流する。
【0044】・第1〜第5実施形態においては、1つの
蓄熱槽17から1つの保管庫16に熱を供給するように
したが、1つの蓄熱槽17から複数の保管庫16にそれ
ぞれ熱を供給するようにしてもよい。このようにして
も、前記第1実施形態の(1)〜(6)に記載の効果と
同様の効果を得ることができる。
【0045】・また、複数の蓄熱槽17から1つの保管
庫16に熱を供給するようにしてもよい。このようにす
れば、蓄熱槽17の1つ当たりの熱容量が小さくなり小
型化することができる。
【0046】・第1〜第5実施形態においては、ダンパ
19の開閉制御により流通路18内を流れる空気の量を
調節するようにしたが、モータ22の駆動制御によりフ
ァン23の回転数を増減させることにより流通路18内
を流れる空気の量を調節するようにしてもよい。
【0047】次に、前記実施形態から把握できる請求項
記載発明以外の技術的思想について、以下にそれらの効
果と共に記載する。 ・前記熱媒体は装置外部から供給されるようにした請求
項2に記載の食器消毒保管装置。このようにしても、請
求項2と同様の効果を得ることができる。
【0048】・蓄熱槽に充填され加熱手段にて加熱され
る蓄熱材と、前記蓄熱材内に配設されると共に内部に熱
媒体が流され同熱媒体と蓄熱材との間で熱交換を行う伝
熱管と、弁体の開閉により伝熱管内に熱媒体を循環又は
遮断する弁機構と、前記流通路内の空気と加熱された熱
媒体との間で熱交換を行うフィンチューブとを備え、前
記伝熱管の蒸気出口側を水が貯留された混合槽を介して
フィンチューブに接続した請求項2に記載の食器消毒保
管装置。このようにすれば、フィンチューブ内には飽和
蒸気が流れ、製品寿命が向上する。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、蓄熱槽
に蓄えられている熱量の範囲内において出力が調節可能
になり、立ち上げ温度をスムーズに得ることができる。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、保管庫内の食器類は熱風
にて消毒されることにより、衛生的である。請求項3に
記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加
えて、熱媒体は循環閉回路内を循環することにより、熱
媒体を補給する必要がない。
【0051】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加えて、フィンチューブ内には過
熱蒸気よりも温度の低い飽和蒸気が流れることにより、
フィンチューブに発生する熱応力が減少し、製品寿命が
向上する。
【0052】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
又は請求項4に記載の発明の効果に加えて、昼間の電力
よりも安価な夜間の電力を利用することにより、蓄熱の
ための電気料金が安くなる。
【0053】請求項6に記載の発明によれば、請求項3
〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加
えて、蓄熱時、マグネシア間に形成される隙間が硝酸塩
にて満たされることにより、蓄熱量が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態における食器消毒保管装置の模
式的構成図。
【図2】 第1実施形態における保管庫の正断面図。
【図3】 第1実施形態における保管庫の概略斜視図。
【図4】 第2実施形態における食器消毒保管装置の模
式的構成図。
【図5】 第3実施形態における食器消毒保管装置の模
式的構成図。
【図6】 第4実施形態における食器消毒保管装置の模
式的構成図。
【図7】 第5実施形態における食器消毒保管装置の模
式的構成図。
【図8】 第1実施形態における保管庫内温度及び食器
温度の経過を示すグラフ。
【図9】 別の実施形態における食器消毒保管装置の要
部構成図。
【図10】 従来の食器消毒保管装置における保管庫内
温度及び食器温度の経過を示すグラフ。
【符号の説明】
11…食器消毒保管装置、16…保管庫、17…蓄熱
槽、18…流通路、25…食器、32…蓄熱材、33…
伝熱管、34…電気ヒータ(加熱手段)、36…貯留タ
ンク、37…電磁弁(弁機構)、40…フィンチュー
ブ、C1〜C3…循環閉回路、51,92…バイパス
管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳瀬 育彦 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジーサ ポート 株式会社内 (72)発明者 安藤 高大 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジーサ ポート 株式会社内 Fターム(参考) 3B082 JA03 JA05 JC01 JC03 4C058 AA06 BB04 CC04 DD02 DD04 EE26 EE30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保管庫に収納された食器類を熱源の熱を
    利用して加熱することにより消毒する食器消毒保管装置
    において、前記熱源は蓄熱槽である食器消毒保管装置。
  2. 【請求項2】 熱媒体を前記蓄熱槽内に循環させること
    により加熱すると共に前記保管庫を含む空気の流通路内
    に同保管庫内の空気を循環させ、前記加熱された熱媒体
    と流通路内の空気との間で熱交換を行わせるようにした
    請求項1に記載の食器消毒保管装置。
  3. 【請求項3】 蓄熱槽に充填され加熱手段にて加熱され
    る蓄熱材と、 前記蓄熱材内に配設されると共に内部に熱媒体が流され
    同熱媒体と蓄熱材との間で熱交換を行う伝熱管と、 熱媒体が貯留された貯留タンクと、 弁体の開閉により、伝熱管内に熱媒体を循環又は遮断す
    る弁機構と、 前記流通路内の空気と加熱された熱媒体との間で熱交換
    を行うフィンチューブとを備え、 前記貯留タンクと、弁機構と、伝熱管と、フィンチュー
    ブとを順次配管路で接続することにより熱媒体の循環閉
    回路を形成した請求項2に記載の食器消毒保管装置。
  4. 【請求項4】 前記貯留タンクとフィンチューブの熱媒
    体流入側との間をバイパス管にて接続した請求項3に記
    載の食器消毒保管装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は、夜間電力を利用して通
    電発熱される電気ヒータである請求項3又は請求項4に
    記載の食器消毒保管装置。
  6. 【請求項6】 前記蓄熱材は、固体のマグネシア及び所
    定の蓄熱温度域では液体であり同蓄熱温度域以下の温度
    域では固体である硝酸塩からなる請求項3〜請求項5の
    うちいずれか一項に記載の食器消毒保管装置。
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