JP2001257300A - ヒートシンク - Google Patents

ヒートシンク

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JP2001257300A JP2000065926A JP2000065926A JP2001257300A JP 2001257300 A JP2001257300 A JP 2001257300A JP 2000065926 A JP2000065926 A JP 2000065926A JP 2000065926 A JP2000065926 A JP 2000065926A JP 2001257300 A JP2001257300 A JP 2001257300A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型かつ軽量で、放熱性能の高いヒートシン
クを提供する。 【解決手段】 ヒートシンク1は、プレート型ヒートパ
イプ5が渦巻き状に形成されている。このとき受熱部の
ヒートパイプ層5a、5b、5cが、渦巻きの外側のル
ープから内側のループへと表裏面を合わせて接合されて
おり、放熱部5e、5f、5gが、渦巻きの外側のルー
プから内側のループへと、間に放熱フィン7c、7b、
7aを挟んで配列されている。発熱体9の熱は、積層構
造の受熱部ヒートパイプ層をプレート型ヒートパイプの
厚さ方向に伝達されるとともに、各ヒートパイプの内部
を通って各ヒートパイプの放熱部へ伝わり放熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子等の発
熱体から生じる熱を放熱するヒートシンクに関する。特
には、小型かつ軽量で、熱輸送効率の高いヒートシンク
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電子機
器に搭載される半導体素子等の発熱体の冷却には、従来
よりヒートシンクが使用されている。このヒートシンク
の一種として、発熱体が取り付けられるベース板と、ベ
ース板に取り付けられるヒートパイプから主に構成され
ているものがある。ヒートパイプとは、内部の密閉空間
を真空に引いた後に、水やブタン、アルコール等の作動
流体を封入したものである。発熱体が取り付けられたベ
ース板の部分は受熱部となり、発熱体から熱が伝えられ
る。受熱部に伝えられた熱は、受熱部のヒートパイプ内
の作動流体を蒸発させる。蒸気はヒートパイプの放熱部
に移動して放熱し、蒸気は液体に戻る。この密閉空間内
の作動流体の相の変化や移動により、発熱体の熱が拡散
する。このヒートパイプによって、発熱体から伝えられ
た熱はベース板全面に広げられる。
【0003】放熱効率をさらに上昇させるために、放熱
部には放熱フィンが設けられている。放熱フィンは、長
さが長いとフィン先端まで熱が伝わりにくく、放熱性能
の向上には限界がある。一方、フィンが短いと、必要放
熱面積を確保するためにフィンの数を増やす必要があ
り、ベース板を大きくしたり、フィンのピッチを小さく
して対処することとなる。その結果、ヒートシンクの重
量の増加や送風ファンの大型化が必要となり、コストア
ップとなる。
【0004】ところで、ヒートパイプは一般に円柱形で
あり、このヒートパイプを発熱体と接合するには大きな
ベース板が必要になり、重量の増加とコストアップにつ
ながる。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、小型かつ軽量で、放熱性能の高いヒー
トシンクを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のヒートシンクは、 プレート型ヒートパイ
プ及びこれに立設された放熱フィンを備え、発熱体の熱
を放熱するヒートシンクであって; 発熱体の熱を受け
るヒートパイプの受熱部が、複数のヒートパイプ層を熱
的に接続した状態で積層した積層構造を有し、 それぞ
れの受熱部ヒートパイプ層に放熱フィンが立設された放
熱部が接続されていることを特徴とする。発熱体の熱
は、積層構造の受熱部ヒートパイプ層をプレート型ヒー
トパイプの厚さ方向に伝達するとともに、各ヒートパイ
プの内部を通って各ヒートパイプの放熱部へ伝わり放熱
される。このように熱が異なる方向へ拡散するため、狭
い空間におけるヒートパイプ熱流路の密度を上げること
ができ、小型で高い放熱性能を有するヒートシンクを提
供できる。
【0007】本発明においては、 上記複数の受熱部の
ヒートパイプ層のうち、発熱体に近い側のヒートパイプ
層が、発熱体から遠い側の放熱部に接続されていること
が好ましい。発熱体に近い側のヒートパイプ層の方が温
度が高くなるので、より遠い部位まで効率的に熱輸送を
行うことができる。
【0008】さらに、上記放熱部も、複数のヒートパイ
プ層と放熱フィン列が積層された積層構造を有すること
が好ましい。放熱部に伝えられた熱をより有効に拡散す
ることができ、ヒートシンクが一層コンパクトとなる。
【0009】本発明の1つの具体的態様のヒートシンク
は、 上記プレート型ヒートパイプが、渦巻き状に形成
されており、 上記受熱部のヒートパイプ層が、渦巻き
の外側のループから内側のループへと表裏面を合わせて
接合されており、上記放熱部が、渦巻きの外側のループ
から内側のループへと、間にフィン列を挟んで配列され
ている。この態様では、1個の長いプレート型ヒートパ
イプを巻いて使うので、ヒートパイプ1個でヒートシン
クを構成できる。
【0010】本発明の他の具体的態様のヒートシンク
は、 上記プレート型ヒートパイプが、複数の開き寸法
の異なるコの字状のヒートパイプからなり、小さいヒー
トパイプが大きいヒートパイプの中に入れ込まれてい
る。この態様では、プレート型ヒートパイプの加工とヒ
ートシンクの組み立てが容易である。いずれの態様にお
いても、発熱体に最も近いプレート型ヒートパイプは、
発熱体から最も遠い部位の放熱部と接続されており、熱
輸送効率が向上する。
【0011】上記態様においては、 上記フィンの基端
及び先端を、該フィンを挟んで対向する2枚のヒートパ
イプ層にそれぞれ接合することが好ましい。各ヒートパ
イプ層から、フィンに対して効率的に熱を伝えることが
できる。また、ヒートシンクの構造強度が上がる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の第一実施例に係るヒートシンクの
構造を示す正面図である。文中の上下左右方向は、図の
上下左右方向を表す。このヒートシンク1は、受熱板3
と、同受熱板3に熱的に接続されているプレート型ヒー
トパイプ5と、同プレート型ヒートパイプ5に熱的に接
続されている放熱フィン7から構成されている。
【0013】受熱板3は、アルミニウムや銅等、熱伝導
性の高い金属で作られる。受熱板3には、高熱伝導性接
着剤等の熱伝導性の高い方法によって発熱体9が取り付
けられている。
【0014】プレート型ヒートパイプ5は、蛇行細孔が
比較的薄い平板の中に作りこまれた蛇行細孔ヒートパイ
プ等が使用される。蛇行細孔ヒートパイプとは、以下の
特性を有するヒートパイプのことである(特開平4−1
90090号参照)。 (1)細孔の両端末が相互に流通自在に連結されて密閉
されている。 (2)細孔の一部は受熱部、他の部分は放熱部となって
いる。 (3)受熱部と放熱部が交互に配置されており、両部の
間を細孔が蛇行している。 (4)細孔内には2相凝縮性流体が封入されている。 (5)細孔の内壁は、上記作動流体が常に孔内を閉塞し
た状態のままで循環または移動することができる最大直
径以下の径をもつ。
【0015】プレート型ヒートパイプ5は、一部が受熱
板3にロウ付けや接着剤、グリス等を用いた熱伝導率の
高い方法で取り付けられている。受熱板3の取り付けら
れたプレート型ヒートパイプ5の部分が受熱部5aとな
っている。プレート型ヒートパイプ5は、正面からみて
渦巻き状に折り曲げられて形成されている。
【0016】すなわち、プレート型ヒートパイプ5は、
受熱部5aを底辺とすると、底辺の一端からほぼ直角に
上向きに折り曲げられて右側辺を形成する。右側辺は所
定の高さで、受熱部5aと平行で、受熱部5aに対向す
るようにほぼ直角に左向きに折り曲げられて上辺5eを
形成する。この上辺5eは放熱部となる。さらに、ほぼ
直角に下向きに折り曲げられて左側辺を形成し、受熱部
5aの上面に達する。ここで受熱部5a(底辺)、右側
辺、上辺5e、左側辺からなる四角形の外ループが形成
される。
【0017】外ループの受熱部5a(底辺)に達したプ
レート型ヒートパイプ5は、ほぼ直角に右向きに折り曲
げられて受熱部5aに沿って延びる中ループの受熱部5
b(底辺)を形成する。この受熱部5bは外ループの右
側辺に達すると、ほぼ直角に上向きに折り曲げられて右
側辺を形成する。右側辺は所定の高さで、受熱部5bと
平行で、受熱部5bに対向するようにほぼ直角に左向き
に折り曲げられて中ループの上辺5fを形成する。この
上辺5fが放熱部となる。上辺5fは外ループの左側辺
に達すると、ほぼ直角に下向きに折り曲げられて左側辺
を形成し、中ループの受熱部5bの上面に達する。ここ
で受熱部5b(底辺)、右側辺、上辺5f、左側辺から
なる四角形の中ループが形成される。
【0018】中ループの受熱部5b(底辺)に達したプ
レート型ヒートパイプ5は、ほぼ直角に右向きに折り曲
げられて受熱部5bに沿って延びる内ループの受熱部5
c(底辺)を形成する。この受熱部5cは中ループの右
側辺に達すると、ほぼ直角に上向きに折り曲げられて右
側辺を形成する。右側辺は所定の高さで、受熱部5cと
平行で、受熱部5cに対向するようにほぼ直角に左向き
に折り曲げられて内ループの上辺5gを形成する。この
上辺5gが放熱部となる。ここで、受熱部5c、右側
辺、上辺5gからなる四角形の内ループが形成される。
【0019】このとき、プレート型ヒートパイプ5の外
ループ、中ループ、及び、内ループの受熱部5a、5
b、5cは互いに熱伝導性の高い方法(ロウ付け等)で
接合されている。
【0020】内ループの底辺5cと内ループの上辺5g
との間、内ループの上辺5gと中ループの上辺5fとの
間、中ループの上辺5fと外ループの上辺5eとの間に
は、空間が形成される。これらの空間には各々放熱フィ
ン7a、7b、7cが配置される。各放熱フィンはアル
ミニウム等の熱伝導性の高い材料を波状に折り曲げて作
ったコルゲートフィンである。ここではルーバ(切れ
目)付きのコルゲートフィンが使用されている。放熱フ
ィンの波状部の上面と下面は、各空間の上下面を形成す
るプレート型ヒートパイプ5に熱伝導性の高い方法(ロ
ウ付け等)で接合されている。この例のヒートシンクの
熱輸送作用については後述する。
【0021】図2は、本発明の第二実施例に係るヒート
シンクの構造を示す正面図である。この例のヒートシン
ク11は、断面がコの字状に折り曲げられた三枚のプレ
ート型ヒートパイプ13、15、17を使用している。
【0022】各プレート型ヒートパイプは、底辺、右側
辺、上辺からなる断面がコの字に折り曲げられている。
コの字の開口部の幅(右側辺の高さ)は全て異なり、幅
が大きいほうから外層、中層、内層プレート型ヒートパ
イプ13、15、17となる。各プレート型ヒートパイ
プは、開口部を同じ方向に向けて、外層17の中に中層
15が入れ込まれ、中層15の中に内層13が入れ込ま
れている。
【0023】このとき、放熱部が発熱体から最も遠い位
置に位置する外層13には、発熱体9が取り付けられた
受熱板3が、熱伝導性の高い方法(ロウ付け等)で接合
されている。この受熱板3が取り付けられた外層13の
部分が受熱部13aとなる。各層の底辺は互いに熱伝導
性の高い方法(ロウ付け等)で接合されている。したが
って、外層13の受熱部13aに接合する中層15の底
辺は受熱部15aとなり、この受熱部15aに接合する
内層17の底辺は受熱部17aとなっている。また、各
層の上辺は放熱部となる。
【0024】また、内層17の底辺(受熱部)17aと
内層17の上辺17bとの間、内層17の上辺17bと
中層15の上辺15bとの間、中層15の上辺15bと
外層13の上辺13bとの間には、空間が形成される。
これらの空間には放熱フィン7a、7b、7cが配置さ
れる。放熱フィンの波状部の上面と下面は、各空間の上
下面を形成するプレート型ヒートパイプに熱伝導性の高
い方法(ロウ付け等)で接合されている。
【0025】この例のヒートシンクは、図1のヒートシ
ンクに比べて、プレート型ヒートパイプの曲げ箇所が少
ない。また、放熱フィンの取り付けも容易になるため、
生産性が向上する。さらに、プレート型ヒートパイプの
長さも短くなり(左辺がない)、軽量化を図ることがで
きる。また、プレート型ヒートパイプの枚数を二枚と
し、放熱フィン7の長さを長くしてもよい。この場合、
さらに生産コストが低減される。
【0026】図3は、本発明の第三実施例に係るヒート
シンクの構造を示す正面図である。この例のヒートシン
ク21は、断面がコの字状に折り曲げられた二枚のプレ
ート型ヒートパイプ23、25を使用している。
【0027】各プレート型ヒートパイプは、底辺、右側
辺、上辺からなる断面がコの字に折り曲げられている。
コの字の開口部の幅(右側辺の高さ)は異なり、幅が大
きい方から外層23、内層25となる。各プレート型ヒ
ートパイプは、開口部が向き合うように、外層23の中
に内層25が入れ込まれている。このとき、外層23に
は、発熱体9が取り付けられた受熱板3が、熱伝導性の
高い方法で接合されている。この受熱板3が取り付けら
れた外層23の部分が受熱部23aとなる。各層の底辺
は互いに熱伝導性の高い方法(ロウ付け等)で接合され
ている。したがって、外層23の受熱部23aに接合す
る内層25の底辺は受熱部25aとなる。また、各層の
上辺は放熱部となる。
【0028】また、内層25の底辺(受熱部)25aと
上辺25bとの間、内層25の上辺25bと外層23の
上辺23bとの間には、空間が形成される。これらの空
間及び外層23の上辺には放熱フィン7a、7b、7c
が配置される。放熱フィン7a、7bの波状部の上面と
下面は、各空間の上下面を形成するプレート型ヒートパ
イプに熱伝導性の高い方法(ロウ付け等)で接合されて
いる。
【0029】この例のヒートシンクは、プレート型ヒー
トパイプの数が図2にヒートシンクより少ない。また、
放熱フィンの取り付けも容易になり、生産性がさらに向
上する。さらに、プレート型ヒートパイプの長さも短く
なり、軽量化とコスト低減をさらに図ることができる。
【0030】図4は、図1のシートシンクの熱輸送作用
を説明する図である。ここで、発熱体9が取り付けられ
ている受熱板3から発生する熱量をQin、プレート型ヒ
ートパイプ5の各ループの底辺が積層された受熱部5
a、5b、5cを通過して放熱フィン7aで放熱される
熱量をQout0、プレート型ヒートパイプの外、中、内
ループの内部を通過して放熱フィン7a、7b、7cで
放熱される熱量をQ1、Q2、Q3とすると、Qin=Q
out0+Q1+Q2+Q3となる。
【0031】すなわち、受熱板3に伝えられた熱量は、
プレート型ヒートパイプの各ループの底辺からなる積層
受熱部を、プレート型ヒートパイプの厚さ方向に通過
し、放熱フィン7aから放熱される(Qout0)。ここ
で残った熱量の一部(Q3)は、受熱板3に直接接合さ
れている外ループを形成するプレート型ヒートパイプの
受熱部5aに伝わり、同プレート型ヒートパイプの内部
を通過して放熱部の放熱フィン7c及び外ループの放熱
部(上辺)5eから放熱される(Qout3、Qout3
´)。さらに、一部の熱量(Q2)は、外ループの受熱
部5aから中ループを形成するプレート型ヒートパイプ
の受熱部5bに伝わり、同プレート型ヒートパイプの内
部を通過して放熱部(上辺)5fの放熱フィン7b、7
cから放熱される(Qout2、Qout2´)。さらに、一
部の熱量(Q1)は、中ループの受熱部5bから内ルー
プを形成するプレート型ヒートパイプの受熱部5cに伝
わり、同プレート型ヒートパイプの内部を通過して放熱
部(上辺)5gの放熱フィン7a、7bから放熱される
(Qout1、Qout1´)。ここで、Q1<Q2<Q3で
ある。
【0032】このように、受熱板3を、外ループを形成
するプレート型ヒートパイプに直接接合しているため、
最も大きい熱量(Q3)が、発熱体9から最も遠い部位
まで伝達される。すなわち、最も熱輸送長さの長い外ル
ープが効率的に作動し熱輸送効率が向上する。さらに、
有効寸法内に設置された放熱フィンの効率を最大限に引
き出し、放熱効率を向上させることができる。
【0033】図5は、本発明の第四実施例に係るヒート
シンクの構造を示す正面図である。この例のヒートシン
クは、平面状のプレート型ヒートパイプ33と、断面が
L字状のプレート型ヒートパイプ35を使用している。
【0034】平面状プレート型ヒートパイプ33は、一
端が受熱板3に熱伝導性の高い方法で接合している。こ
の受熱板3が取り付けられた平面状プレート型ヒートパ
イプ33の部分が受熱部33aとなっている。平面状プ
レート型ヒートパイプ33の他の端部は、横方向に延び
て放熱部となっている。L字状プレート型ヒートパイプ
35は底辺と、底辺の一端からほぼ直角に上方向に立ち
上がった右側辺からなる。この底辺は、平面状プレート
型ヒートパイプ33の受熱部33aに熱伝導性の高い方
法(ロウ付け等)で接合されて、受熱部35aとなって
いる。L字状プレート型ヒートパイプ35の右側辺は、
平面状プレート型ヒートパイプ33の放熱部の反対側に
位置し、放熱部となっている。
【0035】平面状プレート型ヒートパイプ33の放熱
部、L字状プレート型ヒートパイプ35の受熱部35
a、及び、L字状プレート型ヒートパイプ35の放熱部
の外側には、放熱フィン7a、7b、7cが熱伝導性の
高い方法(ロウ付け等)で接合されている。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、発熱体の熱を受けるヒートパイプの受熱部
が、複数のヒートパイプ層が熱的に接続された状態で積
層された積層構造となっており、それぞれの受熱部ヒー
トパイプ層に放熱フィンが立設された放熱部が接続され
ている。このため、発熱体の熱は、受熱部ヒートパイプ
層をプレート型ヒートパイプの厚さ方向に伝達されると
ともに、各ヒートパイプ層から各ヒートパイプ層の放熱
部へ伝わり放熱される。このように熱が異なる方向へ拡
散するため、狭い空間におけるヒートパイプ熱流路の密
度を上げることができ、小型で高い放熱性能を有するヒ
ートシンクを提供できる。さらに、プレート型ヒートパ
イプの放熱部が空間を介して積層となっており、この空
間に長さの短いフィンを高さ方向に積層させたことによ
り、有効寸法内にある放熱フィン全体に熱を効率的に輸
送し、放散させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るヒートシンクの構造
を示す正面図である。
【図2】本発明の第二実施例に係るヒートシンクの構造
を示す正面図である。
【図3】本発明の第三実施例に係るヒートシンクの構造
を示す正面図である。
【図4】図1のシートシンクの熱輸送作用を説明する図
である。
【図5】本発明の第四実施例に係るヒートシンクの構造
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ヒートシンク 3 受熱板 5 プレート型ヒートパイプ 7 放熱フィ
ン 9 発熱体 11、21、3
1 ヒートシンク 13、15、17、23、25、33、35 プレート
型ヒートパイプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレート型ヒートパイプ及びこれに立設
    された放熱フィンを備え、発熱体の熱を放熱するヒート
    シンクであって;発熱体の熱を受けるヒートパイプの受
    熱部が、複数のヒートパイプ層を熱的に接続した状態で
    積層した積層構造を有し、 それぞれの受熱部ヒートパイプ層に放熱フィンが立設さ
    れた放熱部が接続されていることを特徴とするヒートシ
    ンク。
  2. 【請求項2】 上記複数の受熱部のヒートパイプ層のう
    ち、発熱体に近い側のヒートパイプ層が、発熱体から遠
    い側の放熱部に接続されていることを特徴とする請求項
    1記載のヒートシンク。
  3. 【請求項3】 上記放熱部も、複数のヒートパイプ層と
    放熱フィン列が積層された積層構造を有することを特徴
    とする請求項1又は2記載のヒートシンク。
  4. 【請求項4】 上記プレート型ヒートパイプが、渦巻き
    状に形成されており、 上記受熱部のヒートパイプ層が、渦巻きの外側のループ
    から内側のループへと表裏面を合わせて接合されてお
    り、 上記放熱部が、渦巻きの外側のループから内側のループ
    へと、間にフィン列を挟んで配列されていることを特徴
    とする請求項3記載のヒートシンク。
  5. 【請求項5】 上記プレート型ヒートパイプが、複数の
    開き寸法の異なるコの字状のヒートパイプからなり、小
    さいヒートパイプが大きいヒートパイプの中に入れ込ま
    れていることを特徴とする請求項3記載のヒートシン
    ク。
  6. 【請求項6】 上記フィンの基端及び先端が、該フィン
    を挟んで対向する2枚のヒートパイプ層にそれぞれ接合
    されていることを特徴とする請求項3記載のヒートシン
    ク。
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