JP2001257170A - 成膜方法 - Google Patents

成膜方法

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JP2001257170A
JP2001257170A JP2001028166A JP2001028166A JP2001257170A JP 2001257170 A JP2001257170 A JP 2001257170A JP 2001028166 A JP2001028166 A JP 2001028166A JP 2001028166 A JP2001028166 A JP 2001028166A JP 2001257170 A JP2001257170 A JP 2001257170A
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gas
reaction tube
substrate
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JP2001028166A
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English (en)
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Yasuhiro Inokuchi
泰啓 井ノ口
Fumihide Ikeda
文秀 池田
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な面内膜厚分布等を得ることができる成膜
方法を提供する。 【解決手段】ヒータ70と、反応管本体20とガス加熱
管40とを備える。反応ガスは、管45内を左右に分岐
し、下側の管46および47をそれぞれ流れた後、折り
返して上側の管48、49をそれぞれ流れ、その後、管
50に流入する。反応ガスはこのようにして予備加熱さ
れた後に、横一列に配列されたガス導出口60を介して
反応管本体20内に供給され、反応ガスは、ガス加熱管
40により予め加熱されて反応管本体20内に導入さ
れ、しかも、半導体ウェーハ90表面上で流れが層流と
なるように流されるので、半導体ウェーハ90上に成膜
される膜の面内均一性等が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成膜方法に関し、
特に、枚葉式または少量枚数で、半導体ウェーハに成膜
等の処理を行う基板処理装置を用いる成膜方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の基板処理装置に用いられ
る反応管は次のような構造であった。図15は、従来の
基板処理装置で使用する反応管を説明するための平面図
である。
【0003】この基板処理装置200は、ヒータ70
と、ヒータ70内に設けられた反応管80とを備えてい
る。反応管80は、反応管本体81と反応ガス導入管8
5と反応管フランジ83とを備えている。反応管本体8
1の上流側の中央部には反応ガス導入口82が設けられ
ている。反応ガス導入管85が反応ガス導入口82を介
して反応管本体81の内部に連通して設けられている。
反応管本体81の下流側には反応管フランジ83が設け
られており、反応管フランジ83にはウェハー搬送口8
4が設けられている。反応管本体81内に半導体ウェー
ハ90を保持した状態で、ヒータ70で加熱すると共に
反応ガス導入口82から反応管本体81内に反応ガスを
導入して反応管フランジ83のウェーハ搬送口84から
反応ガスを排出することにより、半導体基板90の成膜
等の処理を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構造の反応管80においては、反応ガスが十
分に加熱されることなく反応管80内に導入されるた
め、半導体ウェーハ90のガス上流側の温度が下がり、
半導体ウェーハ90上に生成される膜厚が不均等となる
問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は上記従来技術の問
題点を解決し、良好な生成膜厚分布を得ることができる
等、均一な成膜処理が行える成膜方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、加熱手
段と、前記加熱手段内に設けられる反応管本体であっ
て、所定の第1の方向において所定の距離離間するガス
導入部とガス排気部とを有する前記反応管本体と、前記
反応管本体内に設置される基板保持具であって、前記ガ
ス導入部と前記ガス排気部との間の前記第1の方向に直
角な第2の方向とを含む第1の平面にほぼ平行な状態で
被処理基板を保持可能な前記基板保持具と、を有する基
板処理装置を用いて、前記ガス導入部から前記第1の方
向に前記被処理基板の表面上で層流なガス流を流して前
記被処理基板上に成膜することを特徴とする成膜方法が
提供される。
【0007】好ましくは、前記ガス導入部に複数のガス
導入口を設け、前記複数のガス導入口を、前記基板保持
具に前記被処理基板を保持した時に、前記被処理基板と
ほぼ同じ高さであって、前記被処理基板の表面と平行に
一列になるように配置する。
【0008】さらに好ましくは、前記複数のガス導入口
は、前記第1の方向の所定の中心線に対して前記第2の
方向において実質的に左右対称に配置されている。
【0009】また、本発明によれば、加熱手段と、前記
加熱手段内に設けられる反応管本体であって、所定の第
1の方向において所定の距離離間する第1のガス導入部
とガス排気部とを有する前記反応管本体と、前記反応管
本体内に設置される基板保持具であって、前記第1のガ
ス導入部と前記ガス排気部との間の前記反応管本体内
に、被処理基板を、前記被処理基板の主面を前記第1の
方向と前記第1の方向に直角な第2の方向とを含む第1
の平面にほぼ平行な状態で保持可能な前記基板保持具
と、前記加熱手段内に設けられるガス加熱管であって、
前記反応管本体に沿って配設され、第2のガス導入部と
ガス導出部とを有し前記ガス導出部が前記反応管本体の
前記第1のガス導入部に連通し、前記ガス加熱管内を流
れるガスがまず前記第1のガス導入部側から前記ガス排
気部側に向かって流れその後折り返して前記ガス排気部
側から前記第1のガス導入部側に向かって流れる構造を
有している前記ガス加熱管と、を備えることを特徴とす
る基板処理装置が提供される。
【0010】このようにすれば、ガス加熱管により予め
加熱されたガスが反応管本体内に導入される。従って、
被処理基板の上流側がガスによって冷却されることが抑
制され、被処理基板の面内の温度分布の均一性が向上
し、その結果、被処理基板上に形成される膜の面内膜厚
均一性、特にガスの流れ方向の膜厚均一性が向上する。
さらに、ガス種によっては、ガス加熱手段内にてガスを
十分に分解することができ、その結果、膜質が向上す
る。また、ガス加熱管が反応管本体に沿って配設されて
いるので、基板処理装置を小型化できる。さらに、ガス
加熱管が折り返し構造構造となっているので、ガス加熱
管が反応管本体に沿って設けられる領域の長さを短くで
き、その分、ガス加熱管によって妨げられずに反応管本
体を介して反応管本体内を観察できる領域が増加する。
【0011】好ましくは、前記反応管本体が前記第1の
方向の所定の中心線に対して前記第2の方向において実
質的に左右対称な構造を有し、前記基板保持具が前記中
心線に対して前記第2の方向において実質的に左右対称
な構造を有すると共に前記被処理基板を前記中心線に対
して前記第2の方向においてほぼ左右対称に保持可能で
あり、前記ガス加熱管が前記中心線に対して前記第2の
方向において実質的に左右対称な構造を有している。
【0012】このような左右対称な構造とすることによ
り、左右の温度バランスを保つことが可能となると共
に、反応管本体内に導入されるガスの流速を左右均等に
することも可能となり、その結果、被処理基板上に形成
される膜厚の面内均一性、特にガスの流れ方向に対して
左右方向の膜厚均一性が向上する。
【0013】また、好ましくは、前記反応管本体が、前
記第1の方向にほぼ直角な第1の側板と、前記第1の平
面にほぼ平行な天井板および底板と、前記第1の方向に
ほぼ平行であり前記第1の平面にほぼ垂直な第2および
第3の側板とを有し、前記第1のガス導入部が前記第1
の側板に設けられ、前記ガス加熱管が、前記天井板、前
記底板、前記第2の側板および前記第3の側板のうちの
いずれか一つ以上に沿って配設され、前記ガス加熱管
が、前記ガス加熱管内を流れるガスがまず前記第1のガ
ス導入部側から前記ガス排気部側に向かってほぼ直線的
に流れその後折り返して前記ガス排気部側から前記第1
のガス導入部側に向かってほぼ直線的に流れる構造を有
している。
【0014】また、好ましくは、前記反応管本体が、前
記第1の方向にほぼ直角な第1の側板と、前記第1の平
面にほぼ平行な天井板および底板と、前記第1の方向に
ほぼ平行であり前記第1の平面にほぼ垂直な第2および
第3の側板とを有し、前記第1のガス導入部が前記第1
の側板に設けられ、前記ガス加熱管が、前記第2の側板
および前記第3の側板のうちのいずれか一方または両方
に沿って配設されている。
【0015】このようにガス加熱管を反応管本体の側板
に沿って配設すれば、基板処理装置の装置高さが高くな
ることが抑制され、また、被処理基板の面内の温度分布
を均一にすることも容易となる。これに対して、ガス加
熱管を反応管本体の天井板や底板に沿って配設すれば、
その分基板処理装置の高さが高くなってしまう。少ない
専有床面積で多数の被処理基板を処理するためには反応
管本体を複数縦積みすることが有効な方法と考えられる
が、この場合に、ガス加熱管を反応管本体の天井板や底
板に沿って配設すれば、その分縦積みできる反応管本体
の個数が減少し、単位専有床面積当たりの被処理基板の
枚数が減少してしまう。
【0016】また、ガス加熱管を反応管本体の天井板や
底板に沿って配設した場合には、これら天井板や底板は
被処理基板の主面に平行に設けられているから、ガス加
熱管を反応管本体の天井板や底板に沿って均一に配設し
ないかぎり被処理基板の面内の温度分布を均一とするこ
とは困難となる。また、このようにガス加熱管を反応管
本体の天井板や底板に沿って均一に配設する構造のもの
はその製造が困難であり、コストアップも招いてしま
う。
【0017】また、好ましくは、前記ガス加熱管が、前
記第1の側板、前記第2の側板および前記第3の側板に
沿って設けられている。
【0018】また、好ましくは、前記ガス加熱管が、前
記ガス加熱管内を流れるガスが、前記第1のガス導入部
側から前記ガス排気部側に向かって前記第2の側板およ
び前記第3の側板にそれぞれ沿って流れ、その後折り返
して前記ガス排気部側から前記第1のガス導入部側に向
かって再び前記第2の側板および前記第3の側板にそれ
ぞれ沿って流れ、その後、前記第1の側板に沿って流れ
る構造を有している。
【0019】また、好ましくは、前記ガス加熱管が、前
記ガス加熱管内を流れるガスが、まず前記第1の側板に
沿って前記第1の側板の前記第2の方向における略中央
部から前記第2の側板および前記第3の側板にそれぞれ
向かって流れ、その後前記第1のガス導入部側から前記
ガス排気部側に向かって前記第2の側板および前記第3
の側板にそれぞれ沿って流れ、その後折り返して前記ガ
ス排気部側から前記第1のガス導入部側に向かって再び
前記第2の側板および前記第3の側板にそれぞれ沿って
流れ、その後、前記第1の側板に沿って流れる構造を有
している。
【0020】また、好ましくは、前記ガス加熱管が、前
記第2の側板に沿って前記第1の方向に配設された第1
および第2の管と、前記第3の側板に沿って前記第1の
方向に配設された第3および第4の管と、前記第1の側
板に沿って前記第2の方向に配設された第5の管と、ガ
ス導入管とを備え、前記ガス導入管が前記第1の管の一
端部および前記第3の管の一端部に共に連通し、前記第
1の管の他端部が前記第2の管の一端部に連通し、前記
第3の管の他端部が前記第4の管の一端部に連通し、前
記第2の管の他端部が前記第5の管の一端部に連通し、
前記第4の管の他端部が前記第5の管の他端部に連通
し、前記第5の管が前記第1のガス導入部に連通する前
記ガス導出部を有している。
【0021】また、好ましくは、前記ガス加熱管が、前
記第1の側板に沿って前記第2の方向に配設された第6
の管をさらに備え、前記ガス導入管が前記第6の管を介
して前記第1の管の前記一端部および前記第3の管の前
記一端部に共に連通している。
【0022】また、好ましくは、前記ガス加熱管が、前
記第1のガス導入部側から前記ガス排気部側に向かって
延在し、前記被処理基板の前記ガス排気部側の端部より
も手前側で折り返して前記ガス排気部側から前記第1の
ガス導入部側に向かって延在する構造を有している。
【0023】このようにすれば、ガス加熱管が設けられ
ていない領域の反応管本体を介して被処理基板の一部や
基板保持具の一部が観察できるので、被処理基板を基板
保持具に搭載する工程や被処理基板を基板保持具から取
り出す工程に対するティーチングが容易に行えるように
なる。
【0024】また、好ましくは、前記ガス加熱管が、前
記第1のガス導入部側から前記ガス排気部側に向かって
延在し、前記被処理基板の中央部近傍または前記中央部
よりも手前側で折り返して前記ガス排気部側から前記第
1のガス導入部側に向かって延在する構造を有してい
る。
【0025】このようにすれば、ガス加熱管が設けられ
ていない領域の反応管本体を介して被処理基板の半分以
上や基板保持具の被処理基板搭載部の半分以上が観察で
きるので、被処理基板を基板保持具に搭載する工程や被
処理基板を基板保持具から取り出す工程に対するティー
チングがさらに容易にかつ確実に行えるようになる。
【0026】また、好ましくは、前記反応管本体が、前
記第1の方向にほぼ直角な第1の側板と、前記第1の平
面にほぼ平行な天井板および底板と、前記第1の方向に
ほぼ平行であり前記第1の平面にほぼ垂直な第2および
第3の側板とを有し、前記第1のガス導入部が前記第1
の側板に設けられ、前記ガス加熱管が、前記第2の側板
および前記第3の側板の両方に沿って配設されている。
【0027】このようにガス加熱管を、第2の側板およ
び第3の側板の両方に沿って配設することにより、天井
板または底板を介して被処理基板が全面にわたって観察
でき、基板保持具の被処理基板搭載部もほぼ全面にわた
って観察できるので、被処理基板を基板保持具に搭載す
る工程や被処理基板を基板保持具から取り出す工程に対
する上記第1の平面方向における前後左右のティーチン
グが容易にかつ確実に行えるようになる。このように上
記第1の平面方向における前後左右のティーチングは天
井板または底板を介して観察することによって行えるの
で、第2の側板または第3の側板を介してのティーチン
グは、上下方向について行えば良くなり、そのために
は、被処理基板全体にわたって観察できる必要はなく、
その一部が観察できれば可能となる。この際、被処理基
板の半分以上や基板保持具の被処理基板搭載部の半分以
上が観察できれば、被処理基板を基板保持具に搭載する
工程や被処理基板を基板保持具から取り出す工程に対す
るティーチングがさらに容易にかつ確実に行えるように
なる。
【0028】また、好ましくは、前記反応管本体が、前
記第1の方向にほぼ直角な第1の側板と、前記第1の平
面にほぼ平行な天井板および底板と、前記第1の方向に
ほぼ平行であり前記第1の平面にほぼ垂直な第2および
第3の側板とを有し、前記第1のガス導入部が前記第1
の側板に設けられ、前記ガス加熱管の前記ガス導出部が
前記第1の側板に沿って設けられており、前記ガス導出
部が前記第2の方向にほぼ平行に設けられた複数のガス
導出口を有している。
【0029】このように、被処理基板の主面と平行に複
数のガス導出口を設けることにより、ガスがシャワー状
に導入され、被処理基板の主面上でのガスの流れが層流
となって膜厚均一性が向上する。
【0030】また、好ましくは、前記反応管本体が前記
第1の方向の所定の中心線に対して前記第2の方向にお
いて実質的に左右対称の構造を有し、前記基板保持具が
前記中心線に対して前記第2の方向において実質的に左
右対称な構造を有すると共に前記被処理基板を前記中心
線に対して前記第2の方向においてほぼ左右対称に保持
可能であり、前記ガス加熱管が前記中心線に対して前記
第2の方向において実質的に左右対称な構造を有してお
り、前記複数のガス導出口が前記中心線に対して前記第
2の方向において実質的に左右対称に配設されている。
【0031】このような左右対称な構造とすることによ
り、左右の温度バランスを保つことが可能となると共
に、反応管本体内に導入されるガスの流速も左右均等に
することも可能となり、その結果、被処理基板上に形成
される膜の面内膜厚均一性、特にガスの流れ方向に対し
て左右方向の膜厚均一性が向上する。
【0032】また、好ましくは、前記複数のガス導出口
が、前記第1の側板と前記第2の側板とにより形成され
る第1の角部近傍から前記第1の側板と前記第3の側板
とにより形成される第2の角部近傍まで配設されてい
る。
【0033】このように、反応管本体の第1の側板の両
角部近傍までガス導出口を配設することにより、反応管
本体に導入されるガスの乱流域を減少させることがで
き、その結果、ガス流れを層流にすることができると共
に、ガスの置換効率を向上させることができる。
【0034】また、好ましくは、前記反応管本体の前記
第1のガス導入部が、前記第1の側板に設けられた開口
部であって前記複数のガス導出口を露出する前記開口部
を有している。
【0035】また、好ましくは、前記反応管本体が、前
記第1の方向にほぼ直角な第1の側板と、前記第1の平
面にほぼ平行な天井板および底板と、前記第1の方向に
ほぼ平行であり前記第1の平面にほぼ垂直な第2および
第3の側板とを有し、前記第1のガス導入部が前記第1
の側板に設けられ、前記第1のガス導入部が前記第1の
側板に前記第2の方向にほぼ平行に設けられた複数のガ
ス導入口を有している。
【0036】このように、被処理基板の主面と平行に複
数のガス導入口を設けることにより、ガスがシャワー状
に導入され、被処理基板の主面上でのガスの流れが層流
となって膜厚均一性が向上する。
【0037】また、好ましくは、前記反応管本体が前記
第1の方向の所定の中心線に対して前記第2の方向にお
いて実質的に左右対称の構造を有し、前記基板保持具が
前記中心線に対して前記第2の方向において実質的に左
右対称な構造を有すると共に前記被処理基板を前記中心
線に対して前記第2の方向においてほぼ左右対称に保持
可能であり、前記ガス加熱管が前記中心線に対して前記
第2の方向において実質的に左右対称な構造を有してお
り、前記複数のガス導入口が前記中心線に対して前記第
2の方向において実質的に左右対称に配設されている。
【0038】このような左右対称な構造とすることによ
り、左右の温度バランスを保つことが可能となると共
に、反応管本体内に導入されるガスの流速も左右均等に
することも可能となり、その結果、被処理基板上に形成
される膜の面内膜厚均一性、特にガスの流れ方向に対し
て左右方向の膜厚均一性が向上する。
【0039】また、好ましくは、前記複数のガス導入口
が、前記第1の側板と前記第2の側板とにより形成され
る第1の角部近傍から前記第1の側板と前記第3の側板
とにより形成される第2の角部近傍まで配設されてい
る。
【0040】このように、反応管本体の第1の側板の両
角部近傍までガス導入口を配設することにより、反応管
本体に導入されるガスの乱流域を減少させることがで
き、その結果、ガス流れを層流にすることができると共
に、ガスの置換効率を向上させることができる。
【0041】また、好ましくは、前記反応管本体が略直
方体であり、前記反応管本体が、前記第1の方向にほぼ
直角な第1の側板と、前記第1の平面にほぼ平行な天井
板および底板と、前記第1の方向にほぼ平行であり前記
第1の平面にほぼ垂直な第2および第3の側板と、前記
第1の側板とは反対側に前記第1の方向とほぼ直角に設
けられた第4の側板とを有し、前記第1のガス導入部が
前記第1の側板に設けられ、前記第4の側板に前記ガス
排気部が設けられている。
【0042】また、好ましくは、前記ガス加熱管が前記
反応管本体に固着されている。
【0043】また、好ましくは、前記基板処理装置がホ
ットウォール型の基板処理装置である。
【0044】このようなホットウォール型の基板処理装
置においては、反応管本体の全体が所定の温度に保たれ
ているので、ガス加熱管を配設する箇所の自由度が増大
する。
【0045】また、好ましくは、前記反応管本体が、1
枚または少数枚数の前記被処理基板が保持される構造の
反応管本体である。より好ましくは、反応管本体内には
1枚または2枚の被処理基板が保持される。
【0046】また、好ましくは、前記被処理基板が半導
体ウェーハである。
【0047】また、本発明によれば、ホットウォール型
の基板処理装置であって、加熱手段と、前記加熱手段内
に設けられる反応管本体であって、所定の第1の方向に
おいて所定の距離離間する第1のガス導入部およびガス
排気部と、前記第1の方向にほぼ直角な第1の側板であ
って前記第1のガス導入部を有する前記第1の側板と、
前記第1の方向と前記第1の方向にほぼ直角な第2の方
向とを含む第1の平面にほぼ平行な天井板および底板
と、前記第1の方向にほぼ平行であり前記第1の平面に
ほぼ垂直な第2および第3の側板と、を有する前記反応
管本体と、前記反応管本体内に設置される基板保持具で
あって、前記第1のガス導入部と前記ガス排気部との間
の前記反応管本体内に、被処理基板を、前記被処理基板
の主面を前記第1の平面にほぼ平行な状態で保持可能な
前記基板保持具と、前記加熱手段内に設けられるガス加
熱管であって、前記第2の側板および前記第3の側板の
うちのいずれか一方または両方に沿って配設され、第2
のガス導入部とガス導出部とを有し、前記ガス導出部が
前記反応管本体の前記第1のガス導入部に連通する前記
ガス加熱管とを備えることを特徴とする基板処理装置が
提供される。
【0048】このようにガス加熱管を設ければ、ガス加
熱管により予め加熱されたガスが反応管本体内に導入さ
れる。従って、被処理基板の上流側がガスによって冷却
されることが抑制され、被処理基板の面内の温度分布の
均一性が向上し、その結果、被処理基板上に形成される
膜の面内膜厚均一性、特にガスの流れ方向の膜厚均一性
が向上する。さらに、ガス種によっては、ガス加熱手段
内にてガスを十分に分解することができ、その結果、膜
質が向上する。また、ガス加熱管を反応管本体に沿って
配設しているので、基板処理装置を小型化できる。
【0049】さらに、このようなホットウォール型の基
板処理装置においては、反応管本体の全体が所定の温度
に保たれているので、ガス加熱管を第2の側板および第
3の側板のうちのいずれか一方または両方に沿って配設
しても十分に予備加熱することが可能となる。そして、
ガス加熱管を第2の側板および第3の側板のうちのいず
れか一方または両方に沿って配設すれば、基板処理装置
の装置高さが高くなることが抑制され、また、被処理基
板の面内の温度分布も均一にすることが容易となる。ま
た、天井板または底板を介して被処理基板が全面にわた
って観察でき、基板保持具の被処理基板搭載部もほぼ全
面にわたって観察できるので、被処理基板を基板保持具
に搭載する工程や被処理基板を基板保持具から取り出す
工程に対する上記第1の平面方向における前後左右のテ
ィーチングが容易にかつ確実に行えるようになる。そし
て、第2の側板または第3の側板を介してのティーチン
グは上下方向についてのみ行えば良くなるので、被処理
基板の一部が観察できればよい。従って、ガス加熱管を
第2の側板および第3の側板のうちのいずれか一方また
は両方に沿って配設してもティーチングは容易に行え
る。
【0050】また、好ましくは、前記ガス加熱管が前記
第1の側板にも沿って配設されている。
【0051】また、好ましくは、前記加熱手段が前記天
井板および前記底板の少なくとも一方に面して設けられ
ている。ガス加熱管を反応管本体の第2の側板および第
3の側板のうちのいずれか一方または両方に沿って配設
しているので、このように加熱手段を反応管本体の天井
板や底板の少なくとも一方に面して設けると、ガス加熱
管によって遮られないので、被処理基板の面内温度分布
の均一性が向上する。
【0052】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0053】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に使用する基板処理装置を説明するため
の部分切り欠き平面図であり、図2は、図1のX2−X
2線断面図であり、図3は、図1のA部の部分拡大図で
あり、図4は、図3のX4−X4線断面図であり、図5
は、図3のX5−X5線断面図であり、図6、図7は、
本発明の第1の実施の形態に使用する基板処理装置で使
用する反応管を説明するための斜視図である。
【0054】基板処理装置100は、枚葉式の基板処理
装置であり、ヒータ70と、ヒータ70内に設けられた
反応管10と、断熱材72とを備えている。ヒータ70
および反応管10はそれらの上下左右を断熱材72で覆
われており、いわゆるホットウォール型の構造となって
いる。反応管10は、反応管本体20とガス加熱管40
と反応管フランジ26とを備えている。反応管本体20
内には、ウェーハ載置プレート120が設けられてい
る。ウェーハ載置プレート120にはSi半導体ウェー
ハ90の直径よりも大きい直径を有する空間124が形
成され、この空間124には3本のウェーハ支持用爪1
22が突出して設けられている。反応管本体20とガス
加熱管40は石英製である。
【0055】反応管本体20は、略直方体の形状を有し
ており、天井板21と、底板22と、側板23、24、
25とを備えている。天井板21と底板22とは互いに
平行であり、側板23と側板24とは互いに平行であ
る。側板25は、天井板21、底板22、側板23、2
4と直角である。ウェーハ載置プレート120は天井板
21および底板22と平行に反応管本体内20に設けら
れている。1枚のSi半導体ウェーハ90がウェーハ載
置プレート120のウェーハ支持用爪122によって支
持されて空間124内に設けられている。Si半導体ウ
ェーハ90の表面とウェーハ載置プレート120の上面
とは同一平面内にある。Si半導体ウェーハ90は天井
板21および底板22と平行に保持されている。
【0056】側板25には、半導体ウェーハ90とほぼ
同じ高さの位置に半導体ウェーハ90の表面と平行に横
長の矩形状の開口部28が設けられている。この開口部
28は、側板25と側板24との角部31近傍から側板
25と側板23との角部32近傍まで設けられている。
側板25と反対側であって反応管本体20の下流側には
反応管フランジ26が設けられており、反応管フランジ
26にはウェハー搬送口27が設けられている。ウェー
ハ搬送口27は矩形状をしており、その大きさは、反応
管本体20のガスの流れ方向に直角な方向における断面
の開口とほぼ同じである。
【0057】ガス加熱管40は、下側ガス加熱管42と
上側ガス加熱管43とを備えている。下側ガス加熱管4
2は、略直線状の管45、46、47を備えている。上
側ガス加熱管43は、略直線状の管48、49、50を
備えている。管45および管50は側板25の外側に沿
って半導体ウェーハ90の表面と平行に設けられてお
り、管46および管48は側板23の外側に沿って半導
体ウェーハ90の表面と平行に設けられており、管47
および管49は側板24の外側に沿って半導体ウェーハ
90の表面と平行に設けられている。
【0058】管45の中央部には、管44の一端が連通
しており、管44の他端はガス供給口41となってい
る。管45の一端は管46の一端と連通し、管46の他
端は管48の一端と連通し、管48の他端は管50の一
端と連通している。管45の他端は管47の一端と連通
し、管47の他端は管49の一端と連通し、管49の他
端は管50の他端と連通している。
【0059】管50には、複数のガス導出口60が半導
体ウェーハ90とほぼ同じ高さの位置に半導体ウェーハ
90の表面と平行に1列に設けられている。これら複数
のガス導出口60は、側板25と側板24との角部31
近傍から側板25と側板23との角部32近傍まで設け
られている。側板25に設けられた開口部28は、管5
0に設けられた複数のガス導出口60をすべて露出して
設けられており、複数のガス導出口60は、側板25に
設けられた開口部28に連通している。
【0060】反応管本体20、ガス加熱管40、反応管
フランジ26、ウェーハ搬送プレート120、半導体ウ
ェーハ90、管44、開口部28、複数のガス導出口6
0およびウェハー搬送口27は全て左右対称な構造とな
っている。
【0061】なお、ガス加熱管40は、反応管本体20
に溶接されている。
【0062】反応管本体20内に1枚の半導体ウェーハ
90を保持した状態で、ヒータ70で加熱しながらガス
供給口41から反応ガスを供給して半導体ウェーハ90
の成膜等の処理を行う。
【0063】ガス供給口41から供給された反応ガス
は、管44を通って管45の中央部に供給され、その
後、管45内を左右に分岐して流れ、左右対称に設けら
れた下側の管46および47にそれぞれ流入し、管4
6、47をそれぞれ流れた後、折り返して左右対称に設
けられた上側の管48、49にそれぞれ流入し、管4
8、49をそれぞれ流れた後、管50の両端にそれぞれ
流入し、その後、管50に横一列に設けられたガス導出
口60および側板25に設けられた開口部28を介し
て、反応管本体20内に導入される。また、反応後のガ
スはフランジ26のウェーハ搬送口27を通った後排気
される。
【0064】本実施の形態においては、反応ガスは、ヒ
ータ70により加熱されているガス加熱管40内を通っ
た後に反応管本体20内に供給される。従って、反応ガ
スはガス加熱管40により予め加熱されて反応管本体2
0内に導入される。その結果、半導体ウェーハ90の上
流側が反応ガスによって冷却されることが抑制され、半
導体ウェーハ90の面内の温度分布の均一性が向上し、
半導体ウェーハ90の表面上に形成される膜厚の面内均
一性、特に反応ガスの流れ方向の膜厚均一性が向上す
る。さらに、ガス種によっては、ガス加熱管40内にて
反応ガスを十分に分解することができ、その結果、膜質
が向上する。
【0065】また、ガス加熱管40は反応管本体20の
側板23、24、25に沿って配設されているので、基
板処理装置100を小型化できる。
【0066】反応管本体20、ガス加熱管40、反応管
フランジ26、ウェーハ搬送プレート120、半導体ウ
ェーハ90、管44、開口部28、複数のガス導出口6
0は全て左右対称な構造となっているので、左右の温度
バランスを保つことが可能となると共に、反応管本体2
0内に導入される反応ガスの流速を左右均等にすること
も可能となり、その結果、半導体ウェーハ90の表面上
に形成される膜の膜厚の面内均一性、特にガスの流れ方
向に対して左右方向の膜厚均一性が向上する。
【0067】また、管50には、半導体ウェーハ90の
表面と平行に1列に複数のガス導出口60が設けられて
おり、側板25にはこれら複数のガス導出口60を露出
する開口部28が設けられているので、反応ガスがシャ
ワー状に導入され、半導体ウェーハ90の表面上での反
応ガスの流れが層流となって膜厚均一性が向上する。こ
れに対して、図15に示す従来の構造の反応管80で
は、ガス導入口82が1箇所しかないので、半導体ウェ
ーハ90上でのガスの流れが層流とならず、半導体ウェ
ーハ90上に生成される膜厚が不均等となる。
【0068】そして、これら複数のガス導出口60は、
側板25と側板24との角部31近傍から側板25と側
板23との角部32近傍まで設けられているので、反応
管本体20に導入される反応ガスの乱流域を減少させる
ことができ、その結果、ガス流れを層流にすることがで
きると共に、ガスの置換効率を向上させることができ
る。
【0069】さらに、このようなホットウォール型の基
板処理装置においては、反応管本体20の全体が所定の
温度に保たれているので、ガス加熱管40を側板23、
24、25に沿って配設しても十分に予備加熱すること
が可能となる。そして、ガス加熱管40を側板23、2
4、25に沿って配設しており、天井板21や底板22
に面してガス加熱管40を設けていないので、反応管本
体20の天井板21および底板22に面して設けたヒー
タ70は、ガス加熱管40によって遮られず、その結
果、半導体ウェーハ90の面内温度分布の均一性が向上
する。
【0070】また、このようにガス加熱管40を反応管
本体20の側板23、24、25に沿って配設すれば、
基板処理装置100の装置高さが高くなることが抑制さ
れ、また、半導体ウェーハ90の面内の温度分布を均一
にすることも容易となる。これに対して、ガス加熱管4
0を反応管本体20の天井板21や底板22に沿って配
設すれば、その分基板処理装置100の高さが高くなっ
てしまう。少ない専有床面積で多数の半導体ウェーハ9
0を処理するためには反応管本体20を複数縦積みする
ことが有効な方法と考えられるが、この場合に、ガス加
熱管40を反応管本体20の天井板21や底板22に沿
って配設すれば、その分縦積みできる反応管本体20の
個数が減少し、単位専有床面積当たりの半導体ウェーハ
90の枚数が減少してしまう。
【0071】また、ガス加熱管40を反応管本体20の
天井板21や底板22に沿って配設した場合には、これ
ら天井板21や底板22は半導体ウェーハ90の主面に
平行に設けられているから、ガス加熱管40を反応管本
体20の天井板21や底板22に沿って均一に配設しな
いかぎり半導体ウェーハ90の面内の温度分布を均一と
することは困難となる。また、このようにガス加熱管4
0を反応管本体20の天井板21や底板22に沿って均
一に配設する構造のものはその製造が困難であり、コス
トアップも招いてしまう。これに対して、ガス加熱管4
0を反応管本体20の側板23、24、25に沿って配
設すれば、簡単な構造で半導体ウェーハ90の面内の温
度分布を容易に均一にすることができる。
【0072】なお、本実施の形態においては、左右のガ
ス加熱管に分岐するガスの量は必ずしも均等になるとは
限らないことを考慮して、この左右の差異を緩和させる
ため、左右のガス加熱管は終点にて接合させている。ま
た、半導体ウェーハ90付近の温度分布を乱さないた
め、ガス加熱管40は半導体ウェーハ両サイドの離れた
場所に配置している。
【0073】(第2の実施の形態)図1は、本発明の第
2の実施の形態で使用する基板処理装置を説明するため
の部分切り欠き平面図であり、図2は図1のX2−X2
線断面図であり、図8乃至図10は、本発明の第2の実
施の形態を説明するための図であり、図8は、図1のA
部の部分拡大図であり、図9は、図8のX9−X9線断
面図であり、図10は、図8のX10−X10線断面図
である。
【0074】上述した第1の実施の形態では、ガス加熱
管40の管50に複数のガス導出口60を設け、反応管
本体20の側板25にはこれら複数のガス導出口60を
露出する開口部28を設けたが、本実施の形態では、反
応管本体20の側板25に複数のガス導入口128を半
導体ウェーハ90とほぼ同じ高さの位置に半導体ウェー
ハ90の表面と平行に1列に設け、管50にはこれら複
数のガス導入口128に連通する横長の開口部160を
設けた点が第1の実施の形態の場合と異なるが、他の点
は同様である。
【0075】本実施の形態においても、反応ガスは、ヒ
ータ70により加熱されているガス加熱管40内を通っ
た後に反応管本体20内に供給される。従って、反応ガ
スはガス加熱管40により予め加熱されて反応管本体2
0内に導入される。その結果、半導体ウェーハ90の上
流側が反応ガスによって冷却されることが抑制され、半
導体ウェーハ90の面内の温度分布の均一性が向上し、
半導体ウェーハ90の表面上に形成される膜の膜厚の面
内均一性、特に反応ガスの流れ方向の膜厚均一性が向上
する。さらに、ガス種によっては、ガス加熱管40内に
て反応ガスを十分に分解することができ、その結果、膜
質が向上する。
【0076】また、ガス加熱管40は反応管本体20の
側板23、24、25に沿って配設されているので、基
板処理装置100を小型化できる。
【0077】なお、これら複数のガス導入口128は、
側板24と側板25との角部31近傍から側板23と側
板25との角部32近傍まで設けられている。また、反
応管本体20、ガス加熱管40、反応管フランジ26、
ウェーハ載置プレート120、半導体ウェーハ90、管
44、開口部160、複数のガス導入口128およびウ
ェハー搬送口27は全て左右対称な構造となっている。
【0078】反応管本体20、ガス加熱管40、反応管
フランジ26、ウェーハ載置プレート120、半導体ウ
ェーハ90、管44、開口部160、複数のガス導入口
128は全て左右対称な構造となっているので、左右の
温度バランスを保つことが可能となると共に、反応管本
体20内に導入される反応ガスの流速を左右均等にする
ことも可能となり、その結果、半導体ウェーハ90の表
面上に形成される膜厚の面内均一性、特にガスの流れ方
向に対して左右方向の膜厚均一性が向上する。
【0079】また、側板25には、半導体ウェーハ90
の表面と平行に1列に複数のガス導入口128が設けら
れており、管50にはこれら複数のガス導入口128と
連通する開口部160が設けられているので、反応ガス
がシャワー状に導入され、半導体ウェーハ90の表面上
での反応ガスの流れが層流となって膜厚均一性が向上す
る。
【0080】そして、これら複数のガス導入口128
は、側板25と側板24との角部31近傍から側板25
と側板23との角部32近傍まで設けられているので、
反応管本体20に導入される反応ガスの乱流域を減少さ
せることができ、その結果、ガス流れを層流にすること
ができると共に、ガスの置換効率を向上させることがで
きる。
【0081】(第3の実施の形態)図11は、本発明の
第3の実施の形態で使用する基板処理装置を説明するた
めの平面図であり、半導体ウェーハをウェーハ載置プレ
ートに搭載した状態の図であり、図12は、図11のX
12−X12線断面図であり、半導体ウェーハをウェー
ハ載置プレートに搭載する前の状態を示す図であり、図
13、14は、本発明の第3の実施の形態で使用する基
板処理装置で使用する反応管を説明するための斜視図で
ある。
【0082】上述した第1の実施の形態では、ガス加熱
管40の先端401を半導体ウェーハ90やウェーハ載
置プレート120を超えて反応管フランジ26近くまで
延在させて、ガス加熱管40を反応管本体20の側板2
3および24に沿って設けているが、本実施の形態にお
いては、ガス加熱管40を半導体ウェーハ90の中心よ
りも手前側で折り返すようにして、反応管本体20の側
板23および24に沿って設けている点が第1の実施の
形態の場合と異なるが、他の点は同様である。
【0083】半導体ウェーハ90は、ツイーザ130上
に搭載されて反応管本体20内に搬入されウェーハ載置
プレート120のウェーハ支持用爪122上に載置され
て空間124内に設けられる。また、ウェーハ載置プレ
ート120に搭載されている半導体ウェーハ90はツィ
ーザ130上に搭載されて、反応管10から搬出され
る。これらの際に、半導体ウェーハ90を搬送するツィ
ーザ130の位置や動作範囲を決定するためにティーチ
ングが行われる。ティーチングの際には、断熱材72お
よびヒータ70を取り外す。そして、反応管10の上方
から天井板21を介して前後左右のクリアランスのチェ
ックを行う。反応管10の側方から側板23および/ま
たは24を介して高さ方向のチェックを行う。高さ方向
のチェック項目としては、半導体ウェーハ90を搭載し
たツィーザ130がウェーハ載置プレート120上を通
過する際に、ウェーハ載置プレート120と半導体ウェ
ーハ90が干渉しないようにウェーハ搬送プレート12
0の高さを確保する高さのチェックと、ツィーザ130
に搭載された半導体ウェーハ90をウェーハ搬送プレー
ト120に降ろして載せる際の上下ストロークがある。
【0084】本実施の形態では、反応管本体20を側板
23または24の方から見た場合に半導体ウェーハ90
が半分以上観察でき、また、ウェーハ載置プレート12
0もその一端121から半導体ウェーハ90が設けられ
る空間124の中央部を超える領域まで観察できる。従
って、ティーチングを行う際に半導体ウェーハ90やウ
ェーハ搬送プレート120を十分に観察できるのでティ
ーチングが行い易くなっている。
【0085】なお、上記のようなティーチングを行うに
は、反応管本体20を側板23または24の方から見た
際に、ウェーハ載置プレート120の一端121から半
導体ウェーハ90の一端91までが少なくとも観察でき
ることが好ましく、また、反応管10を側板23または
24の方から見た場合に半導体ウェーハ90が少なくと
も半分は観察でき、ウェーハ載置プレート120もその
一端121から半導体ウェーハ90が設けられる空間1
24の少なくとも中央部までは観察できることがより好
ましい。従って、ガス加熱管40を半導体ウェーハ90
の一端91の手前側で折り返すようにして反応管本体2
0の側板23および24に沿って設けることが好まし
く、さらには、ガス加熱管40を半導体ウェーハ90の
中央部近傍または中央部の手前側で折り返すようにして
反応管本体20の側板23および24に沿って設けるこ
とがより好ましい。
【0086】なお、本実施の形態においては、ガス加熱
管40の長さが第1の実施の形態と比べて短くなってい
るが、管45の中央部451から管46および48を通
り角部52に到るまでの長さを240mm以上とし、管
45の中央部451から管47および49を通り角部5
1に到るまでの長さを240mm以上としているので、
角部52(32)および51(31)近傍に設けられた
ガス導出口60から導出される反応ガスの温度が反応管
本体20内の温度と同じとなるまで十分に高くなってい
る。従って、本実施の形態においても、反応ガスはガス
加熱管40により予め十分加熱されて反応管本体20内
に導入される。その結果、半導体ウェーハ90の上流側
が反応ガスによって冷却されることが抑制され、半導体
ウェーハ90の面内の温度分布の均一性が向上し、半導
体ウェーハ90の表面上に形成される膜の膜厚の面内均
一性、特に反応ガスの流れ方向の膜厚均一性が向上す
る。さらに、ガス種によっては、ガス加熱管40内にて
反応ガスを十分に分解することができ、その結果、膜質
が向上する。
【0087】さらに、ガス加熱管40が折り返し構造と
なっているので、ガス加熱管40内を流れる反応ガス経
路の長さを十分確保しつつ、ガス加熱管40が反応管本
体20の側板23、24に沿って設けられる領域の長さ
を短くできる。従って、反応ガスをガス加熱管40によ
って十分に予備加熱できると共に、ガス加熱管40によ
って妨げられることなく反応管本体20の側板23、2
4を介して反応管本体20内を観察できる領域を増加さ
せることができる。
【0088】また、ガス加熱管40を、側板23および
24に沿って配設し天井板21および底板22に沿って
は設けていないので、天井板21または底板22を介し
て半導体ウェーハ90が全体にわたって観察でき、ウェ
ーハ載置プレート120の空間124やウェーハ支持用
爪122も全面にわたって観察できるので、半導体ウェ
ーハ90をウェーハ載置プレート120に搭載する工程
や半導体ウェーハ90をウェーハ載置プレート120か
ら取り出す工程に対する水平方向における前後左右のテ
ィーチングが容易にかつ確実に行える。このように水平
方向における前後左右のティーチングは天井板21また
は底板22を介して観察することによって行えるので、
側板23または24を介してのティーチングは、上下方
向について行えば良くなり、そのためには、半導体ウェ
ーハ90全体にわたって観察できる必要はなく、その一
部が観察できれば可能となる。この際、本実施の形態の
ように半導体ウェーハ90の半分程度または半分以上や
ウェーハ載置プレート120の空間124の半分程度ま
たは半分以上が観察できれば、半導体ウェーハ90をウ
ェーハ載置プレート120に搭載する工程や半導体ウェ
ーハ90をウェーハ載置プレート120から取り出す工
程に対するティーチングがさらに容易にかつ確実に行え
るようになる。
【0089】ガス加熱管40は反応管本体20の側板2
3、24、25に沿って配設され、ガス加熱管40は反
応管本体20に溶接されている。管50には、複数のガ
ス導出口60が、側板24と側板25との角部31(5
1)近傍から側板23と側板25との角部32(52)
近傍まで半導体ウェーハ90の表面と平行に1列に設け
られている。側板25にはこれら複数のガス導出口60
と連通する開口部28が設けられている。反応管本体2
0、ガス加熱管40、反応管フランジ26、ウェーハ載
置プレート120、半導体ウェーハ90、管44、開口
部28、複数のガス導出口60およびウェハー搬送口2
7は全て左右対称な構造となっている。
【0090】なお、上記第1および第3の実施の形態に
おいては、ガス加熱管40の管50に複数のガス導出口
60を設け、反応管本体20の側板25にはこれら複数
のガス導出口60に連通するとともに複数のガス導出口
60を露出する開口部28を設け、上記第2の実施の形
態においては、反応管本体20の側板25に複数のガス
導入口128を設け、ガス加熱管40の管50にはこれ
ら複数のガス導入口128に連通する開口部160を設
けたが、ガス加熱管40の管50に半導体ウェーハ90
とほぼ同じ高さの位置に半導体ウェーハ90の表面と平
行に1列に複数のガス導出口を設け、反応管本体20の
側板25にもこれら複数のガス導出口にそれぞれ対応す
ると共にそれぞれ連通する複数のガス導入口を設けても
よい。この場合にも、反応管本体20、ガス加熱管4
0、反応管フランジ26、ウェーハ載置プレート12
0、半導体ウェーハ90、管44、複数のガス導出口、
複数のガス導入口およびウェーハ搬出口27は全て左右
対称な構造とする。
【0091】また、上記第1乃至第3の実施の形態は、
反応管本体20内に一枚の半導体ウェーハ90が保持さ
れる枚葉式の基板処理装置であるが、本発明は、反応管
本体20内に少数枚、好ましくは2枚の半導体ウェーハ
90が保持される基板処理装置にも好ましく適用でき
る。
【0092】以上のように、ガス加熱手段を設けること
により、予め加熱されたガスが反応管本体内に導入され
る。従って、被処理基板の上流側がガスによって冷却さ
れることが抑制され、被処理基板の面内の温度分布の均
一性が向上し、その結果、被処理基板上に形成される膜
の膜厚の面内均一性、特にガスの流れ方向の膜厚均一性
が向上する。さらに、ガス種によっては、ガス加熱手段
内にてガスを十分に分解することができ、その結果、膜
質が向上する。
【0093】また、ガス加熱管を反応管本体に沿って配
設することにより、基板処理装置を小型化できる。
【0094】さらに、ガス加熱管を折り返し構造とする
ことにより、ガス加熱管が反応管本体に沿って設けられ
る領域の長さを短くでき、その分、ガス加熱管によって
妨げられずに反応管本体を介して反応管本体内を観察で
きる領域が増加し、ティーチング等が容易に行えるよう
になる。
【0095】さらに、ホットウォール型の基板処理装置
において、ガス加熱管を第2の側板および第3の側板の
うちのいずれか一方または両方に沿って配設することに
より、ガス加熱管によって十分に予備加熱することがで
きると共に、基板処理装置の装置高さが高くなることが
抑制され、また、被処理基板の面内の温度分布も均一に
することが容易となる。また、天井板または底板を介し
て被処理基板が全面にわたって観察でき、基板保持具の
被処理基板搭載部もほぼ全面にわたって観察できるの
で、被処理基板を基板保持具に搭載する工程や被処理基
板を基板保持具から取り出す工程に対する水平方向にお
ける前後左右のティーチングが容易にかつ確実に行える
ようになる。そして、第2の側板または第3の側板を介
してのティーチングは上下方向についてのみ行えば良く
なるので、ガス加熱管を第2の側板および第3の側板の
うちのいずれか一方または両方に沿って配設してもティ
ーチングは容易に行える。
【発明の効果】本発明によれば、良好な生成膜厚分布を
得ることができる等、均一な成膜処理が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施の形態で使用す
る基板処理装置を説明するための部分切り欠き平面図で
ある。
【図2】図1のX2−X2線断面図である。
【図3】図1のA部の部分拡大図である。
【図4】図3のX4−X4線断面図である。
【図5】図3のX5−X5線断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態で使用する基板処理
装置で使用する反応管を説明するための斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態で使用する基板処理
装置で使用する反応管を説明するための斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態で使用する基板処理
装置で使用する反応管を説明するための図であり、図1
のA部の部分拡大図である。
【図9】図8のX9−X9線断面図である。
【図10】図8のX10−X10線断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態で使用する基板処
理装置を説明するための平面図であり、半導体ウェーハ
をウェーハ載置プレートに搭載した状態の図である。
【図12】図11のX12−X12線断面図であり、半
導体ウェーハをウェーハ載置プレートに搭載する前の状
態を示す図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態で使用する基板処
理装置で使用する反応管を説明するための斜視図であ
る。
【図14】本発明の第3の実施の形態で使用する基板処
理装置で使用する反応管を説明するための斜視図であ
る。
【図15】従来の基板処理装置で使用する反応管を説明
するための平面図である。
【符号の説明】
10…反応管 20…反応管本体 21…天井板 22…底板 23、24、25…側板 26…反応管フランジ 27…ウェーハ搬送口 28、160…開口部 31、32、51、52…角部 40…ガス加熱管 41…ガス供給口 42…下側ガス加熱管 43…上側ガス加熱管 44乃至50…管 60…ガス導出口 70…ヒータ 72…断熱材 90…Si半導体ウェーハ 100…半導体製造装置 120…ウェーハ載置プレート 122…ウェーハ支持用爪 128…ガス導入口 130…ツイーザ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱手段と、 前記加熱手段内に設けられる反応管本体であって、所定
    の第1の方向において所定の距離離間するガス導入部と
    ガス排気部とを有する前記反応管本体と、 前記反応管本体内に設置される基板保持具であって、前
    記ガス導入部と前記ガス排気部との間の前記第1の方向
    に直角な第2の方向とを含む第1の平面にほぼ平行な状
    態で被処理基板を保持可能な前記基板保持具と、を有す
    る基板処理装置を用いて、 前記ガス導入部から前記第1の方向に前記被処理基板の
    表面上で層流なガス流を流して前記被処理基板上に成膜
    することを特徴とする成膜方法。
  2. 【請求項2】前記ガス導入部に複数のガス導入口を設
    け、 前記複数のガス導入口を、前記基板保持具に前記被処理
    基板を保持した時に、前記被処理基板とほぼ同じ高さで
    あって、前記被処理基板の表面と平行に一列になるよう
    に配置したことを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
  3. 【請求項3】前記複数のガス導入口は、前記第1の方向
    の所定の中心線に対して前記第2の方向において実質的
    に左右対称に配置されていることを特徴とする請求項2
    記載の成膜方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015016492A1 (ko) * 2013-08-01 2015-02-05 주식회사 유진테크 기판 처리장치

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