JP2001256929A - 稀ガス白熱電球 - Google Patents
稀ガス白熱電球Info
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Abstract
提供するものである。 【解決手段】 本発明による稀ガス白熱電球1は、ガラ
スバルブ2内に稀ガスの中でも分子量の大きいXeガス
又はKrガスのどちらか一方とN2ガスとの混合ガスを
封入し、ガラスバルブ2の外表面2aに高屈折率層と低
屈折率層とを交互に積層して形成した赤外線反射膜7を
1.0〜2.5μmの膜厚で設けている。これにより、
発光時の熱効率を向上させるとともに、フィラメント3
から放射された赤外線をガラスバルブ2内部に反射さ
せ、フィラメント3を再加熱して発光効率を向上させ
る。
Description
ルブ内にハロゲンガスを含まない稀ガスが封入された稀
ガス白熱電球に関し、特に消費電力を抑制することがで
きる稀ガス白熱電球に関するものである。
るフィラメントを、ハロゲンガスを含まない稀ガスが封
入されたガラスバルブ内に備えた稀ガス白熱電球は、自
動車の各種計器や各種装飾用の光源等として有用されて
おり、種々実用化されている。
いては、エネルギーの有効利用の観点から、小型化や高
効率化が要望されており、もちろん上述した稀ガス白熱
電球においても例外ではなく、他の各種光源と同様にそ
の消費電力の抑制、すなわち発光効率の向上が望まれて
いる。
いては、稀ガス白熱電球ではないが、外囲器内にハロゲ
ンガスを封入したハロゲン電球において、外囲器である
ガラスバルブの内面あるいは外表面の少なくとも一方に
高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層して形成され、
入射された可視光を透過すると共に赤外光を反射する赤
外線反射膜を設け、フィラメントから放出された赤外光
をガラスバルブの内部に反射することによりフィラメン
トを再加熱する構成が周知である。
開平7−21998号、特開平7−288114号、特
開平8−227699号公報等において開示されてい
る。
タン(TiO2)、酸化タンタル(Ta2O5)、酸化ジ
ルコニウム(ZrO2)、硫化亜鉛(ZnS)等が、ま
た低屈折率層としては、例えば酸化シリコン(Si
O2)、弗化マグネシウム(MgF)等が用いられてい
る。
平7−21998号公報等に開示されたハロゲン電球の
場合には、フィラメントの再加熱による発光効率の向上
を期待することができるが、稀ガス白熱電球に対しての
展開については、上述したいずれの提案においても実質
的に何らなされていない。
に比して発光輝度が高く、赤外線反射膜の膜厚を一例と
してとりあげてみても、先の提案に開示された赤外線反
射膜の膜厚構成をそのまま稀ガス白熱電球に適用できな
いことは、両者における輝度の差を考慮すると詳述する
までもない。
稀ガスとして極めて一般的なArガスを含む混合ガスを
封入する場合、Arガスが分子量の小さいガスであり、
且つハロゲンガスを含まないことから赤外線反射膜によ
るフィラメントの再加熱の効果を十分に享受できない不
都合点を潜在的に有することになる。
たもので、発光時における熱効率を高くすることにより
発光効率をより向上させることができた稀ガス白熱電球
を提供することを目的とする。
電球は、ガラスバルブ内に封入するガスを、稀ガスの中
でも分子量の大きいXeガスあるいはKrガスのどちら
か一方とN2ガスとからなる混合ガスとし、ガラスバル
ブの内面あるいは外表面の少なくとも一方に赤外線反射
膜を1.0ないし2.5μmの膜厚で形成することによ
り構成されている。これにより、発光効率をより向上さ
せることができた稀ガス白熱電球を提供することができ
る。
は、外囲器が3ないし18mmのガラスバルブからなり
発光効率が7ないし20ルーメン/Wの稀ガス白熱電球
であって、該ガラスバルブの内面及び外表面の少なくと
も一方に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層するこ
とにより1.0ないし2.5μmの膜厚で形成され、入
射される可視光を透過すると共に赤外光を反射する赤外
線反射膜と、通電されることにより白熱するフィラメン
トと、該フィラメントの端部に継線されると共にビード
ガラスによって支持され、前記フィラメントを前記ガラ
スバルブの略中央に、その中心軸に沿って位置せしめる
一対の導入線と、前記ガラスバルブ内に封入されるXe
ガスあるいはKrガスのどちらか一方とN2ガスとから
なる混合ガスとを備えて稀ガス白熱電球を構成したもの
であり、フィラメントから放出される赤外光をバルブ内
部に向けて効率的に反射させると共に発光時の熱効率を
高めることができる作用を有する。
1に記載の稀ガス電球において前記赤外線反射膜が、前
記高屈折率層と前記低屈折率層とを合わせて8層ないし
16層積層して形成される稀ガス白熱電球であり、請求
項1と同様の作用を有する。
共に説明する。
を示す平面図であり、外囲器であるガラスバルブはその
断面を表示したものである。
Wの発光効率であって、その外囲器となるガラスバルブ
2が外径3〜18mmの有底筒形状に形成され、ガラス
バルブ2の内部には通電により白熱するフィラメント3
を配置している。フィラメント3の端部には一対の導入
線4,4が継線されており、これらがビードガラス5で
支持された状態でフィラメント3をガラスバルブ2の略
中央で中心軸O上に位置させている。
ス6は、ハロゲンガスを含んでおらず、且つ発光時の熱
効率を高めるために稀ガスの中でも分子量の大きいXe
ガスあるいはKrガスのどちらか一方とN2ガスとから
なる混合ガスとしている。
折率層と低屈折率層とを交互に積層して形成され、フィ
ラメント3から放出された可視光を透過すると共に赤外
光をガラスバルブ2の内部へ反射する赤外線反射膜7が
設けられている。
合には可視光は十分に透過できるものの赤外光の反射率
が十分でなく、一方、膜厚が厚い場合には赤外光の反射
率は高くなるが可視光の透過率が低下してしまい、結果
的に逆効果となってしまうことが考えられる。
て、赤外線反射膜7の膜厚と発光効率との関係を見てみ
ると、図2に示したような結果が得られた。図2からも
明らかなように、赤外線反射膜が形成されていない稀ガ
ス白熱電球の発光効率を100%とすると、発光効率は
膜厚が約1.0〜2.5μmの間で110%を上回って
おり、約1.5μmの膜厚において127%を超えて最
大となっている。
1.0〜2.5μm、好ましくは約1.5μmとするこ
とにより、10%以上の発光効率の向上を期待できるこ
とになる。
折率層及び低屈折率層は、例えば真空蒸着等の公知の方
法にて形成され、その厚さは各層単独ではおよそ0.1
25〜0.155μmである。したがって、赤外線反射
膜7は上記の適正な膜厚を考慮すると全体の積層数とし
て8〜16層で形成されるのが適当である。
タン(TiO2)、酸化タンタル(Ta2O5)、酸化ジ
ルコニウム(ZrO2)、硫化亜鉛(ZnS)等からな
り、底屈折率層は、酸化シリコン(SiO2)、弗化マ
グネシウム(MgF)等である。
スバルブ2の外表面2aに形成される例を示している
が、いうまでもなく、赤外線反射膜7はガラスバルブ2
の内面あるいは内外両表面に形成されるようにしてもよ
い。
バルブ2の形状は、有底略円筒形状となるようにガラス
管の一端を封止して形成され、開口端部2bがピンチシ
ールされると共に排気管8を一体に配設するものとした
が、その他図3に示す別の実施例のように、フィラメン
ト3をバルブ10の略中央にて、その中心軸Oに沿って
位置せしめれば稀ガス白熱電球9のガラスバルブ10形
状を略球形状等の様々な形状に形成してもよい。
うに稀ガス白熱電球11はフィラメント3の端部に継線
される導入線4,4を支持するビードガラス12でガラ
スバルブ13の開口端部を直接気密封止するようにして
もよい。
1はいずれも口金を有さない例であるが、特に図示はし
ないが口金を設けても同様の結果を期待できることはも
ちろんである。
熱電球は、ガラスバルブ内に封入するガスを、稀ガスの
中でも分子量の大きいXeガスあるいはKrガスのどち
らか一方とN2ガスとからなる混合ガスとすることで発
光時の熱効率を高めており、ガラスバルブの内面あるい
は外表面の少なくとも一方に赤外線反射膜を1.0〜
2.5μmの膜厚で形成することで可視光の透過率を大
きく低下させることなく赤外光を十分に反射させるもの
であり、この結果、熱効率を向上させることができただ
けでなく、赤外光のバルブ内部への反射でフィラメント
を効率的に再加熱し、且つ可視光の透過率も十分保つこ
とができ、発光効率に優れた稀ガス白熱電球を得ること
ができる効果を有する。
示すガラスバルブ断面を含む平面図
発光効率変化率との関係を示す図
を示すガラスバルブ断面を含む平面図
形態を示す断面図
Claims (2)
- 【請求項1】外囲器が3ないし18mmのガラスバルブ
からなり発光効率が7ないし20ルーメン/Wの稀ガス
白熱電球であって、該ガラスバルブの内面及び外表面の
少なくとも一方に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積
層することにより1.0ないし2.5μmの膜厚で形成
され、入射される可視光を透過すると共に赤外光を反射
する赤外線反射膜と、通電されることにより白熱するフ
ィラメントと、該フィラメントの端部に継線されると共
にビードガラスによって支持され、前記フィラメントを
前記ガラスバルブの略中央に、その中心軸に沿って位置
せしめる一対の導入線と、前記ガラスバルブ内に封入さ
れるXeガスあるいはKrガスのどちらか一方とN2ガ
スとからなる混合ガスとを備えてなる稀ガス白熱電球。 - 【請求項2】前記赤外線反射膜は、前記高屈折率層と前
記低屈折率層とを合わせて8層ないし16層積層して形
成される請求項1に記載の稀ガス白熱電球。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000068342A JP2001256929A (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 稀ガス白熱電球 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000068342A JP2001256929A (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 稀ガス白熱電球 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001256929A true JP2001256929A (ja) | 2001-09-21 |
Family
ID=18587410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000068342A Pending JP2001256929A (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 稀ガス白熱電球 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001256929A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104319226A (zh) * | 2014-10-17 | 2015-01-28 | 佛山市神之光宇星照明实业有限公司 | 一种超长寿命高效节能卤素灯 |
-
2000
- 2000-03-13 JP JP2000068342A patent/JP2001256929A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104319226A (zh) * | 2014-10-17 | 2015-01-28 | 佛山市神之光宇星照明实业有限公司 | 一种超长寿命高效节能卤素灯 |
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Legal Events
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