JP2001256716A - 互換型dvd再生装置 - Google Patents

互換型dvd再生装置

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JP2001256716A
JP2001256716A JP2000072151A JP2000072151A JP2001256716A JP 2001256716 A JP2001256716 A JP 2001256716A JP 2000072151 A JP2000072151 A JP 2000072151A JP 2000072151 A JP2000072151 A JP 2000072151A JP 2001256716 A JP2001256716 A JP 2001256716A
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Masahiro Fujiwara
雅宏 藤原
Takumi Yamashita
匠 山下
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入時に再生開始が可能となるスタンバ
イ状態までに要する立ち上げ時間の短縮化とともに、ユ
ーザーにとっての操作感覚の向上を図る。 【解決手段】 ディスク挿抜検出部19からのディスク
挿抜検出信号S3 が挿入を示すときに、CPU11はデ
ィスク回転駆動部16、光ピックアップ部17を駆動制
御して、挿入されたディスクMからディスク種類識別情
報を読み取り、ROM12から対応する再生条件パラメ
ータ情報を読み取り、信号処理部14に転送するととも
に、EEPROMなどの不揮発性メモリ26にディスク
種類識別情報を登録しておく。再度の電源投入時には、
ディスクMを読み取るのではなく、不揮発性メモリ26
からそれに登録されているディスク種類識別情報を読み
取る。ディスクMが排出されたときは、不揮発性メモリ
26からディスク種類識別情報を消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル多用途
ディスクなどとも呼称されるDVD(Digital Versatil
e Disk/Digital Video Disk)を含む状態での複数種類
のディスクの再生互換性を有する互換型DVD再生装置
にかかわり、特には、ディスク種類を判別する技術、さ
らに詳しくは電源投入時に再生開始が可能となるスタン
バイ状態までに要する立ち上げ時間の短縮を図る技術に
関するものである。
【0002】本発明が対象とする互換型DVD再生装置
においては、DVD(ディジタル多用途ディスク)とC
D(コンパクトディスク)との再生互換性のものや、複
数種類のDVD相互間での再生互換性のものや、複数種
類のDVDとCDとの間での再生互換性のもの、その他
のものを含み得るものとする。
【0003】
【従来の技術】DVDを含む複数種類のディスクの再生
互換性を有する互換型DVD再生装置にあっては、実際
の再生開始に先立って、ディスクごとにディスク種類に
応じた最適の再生条件パラメータ情報をセットしておく
必要がある。それは、回転速度サーボやトラッキングサ
ーボやフォーカシングサーボなどの各種のサーボにおい
て、ディスク種類ごとに再生条件パラメータが相違して
いるためである。正しい再生条件パラメータ情報をセッ
トしておかないと、正常な再生動作が行えなくなるため
である。これは、複数種類のディスクについての再生互
換性を確保するためには、不可欠の要件である。
【0004】図6は従来の技術についての互換型DVD
再生装置の構成を示すブロック図である。図6におい
て、符号の11はCPU(中央演算処理装置)、12は
プログラムを格納している命令メモリとしてのROM
(リードオンリーメモリ)、13はワーキングメモリと
してのRAM(ランダムアクセスメモリ)、14はLS
I(大規模集積回路)で構成されている信号処理部、1
5はサーボ制御部、16はディスク回転駆動部、17は
光ピックアップ部、18はローディング部、19はディ
スク挿抜検出部、20はディスク再生位置検出部、21
は電源回路、22は電源スイッチ、23は表示駆動制御
部、24は表示部、25は操作部、MはDVDなどのデ
ィスクである。
【0005】ユーザーは、互換型DVD再生装置の使用
開始に当たり、電源スイッチ22をオン操作して電源を
投入する。これにより、電源回路21からの電源が各部
に供給されるとともに、その電源オンの検出信号である
パワーオン信号S11がCPU11に与えられる。
【0006】図7は互換型DVD再生装置におけるディ
スク種類識別処理の動作を示すフローチャートである。
以下、この図7に基づいてディスク種類識別処理につい
て説明する。
【0007】CPU11は、電源投入を検出すると、ス
テップS61からの処理を開始する。ステップS61に
おいて、信号処理部14を介してサーボ制御部15およ
びディスク回転駆動部16を制御することにより、ディ
スクMを回転させるとともに、信号処理部14を介して
光ピックアップ部17のレーザー部を駆動制御して、レ
ーザーを回転しているディスクMに出射し、その反射光
を入力し、電気信号に変換して信号処理部14に取り込
む。
【0008】ステップS62において、反射光量検出信
号S9 のレベルVを測定し、ステップS63において、
そのレベルVが所定のしきい値Kth以上あるか否かを判
断し、しきい値Kth未満のときはステップS76に進ん
で、所定のリトライ回数に達したか否かを判断し、達し
ていなければ、ステップS77に進んで、リトライ回数
変数nをインクリメントし、ステップS61に戻り、所
定のリトライ回数に達しているときは、ステップS78
に進んで、信号処理部14を介してサーボ制御部15お
よび光ピックアップ部17を制御して、ディスクMの回
転およびレーザー出射を停止する。反射光量検出信号S
9 のレベルVがしきい値Kth以上あるときは、ステップ
S64に進んで、信号処理部14を介してサーボ制御部
15のフォーカスロックを行い、次いで、ステップS6
5において、ディスクMの1回転当たりの反射光量の平
均値Aを測定し、ステップS66において、反射光量の
平均値Aが所定の範囲内に入っているか否か、すなわち
下限値をLth1 、上限値をLth2 として、Lth1 ≦A≦
Lth2 を満たすか否かを判断し、反射光量の平均値Aが
下限値Lth1 未満のときはステップS76以下の処理へ
と進んで、成功するまで繰り返し、一定以上の失敗が続
くときはディスクMの回転およびレーザー出射を停止す
る。
【0009】Lth1 ≦A≦Lth2 を満たしているときに
は、ステップS67に進んで、CPU11は、ROM1
2をアクセスして、DVD5またはDVD−Rに対応し
た再生条件パラメータ情報を読み出し、信号処理部14
に転送格納する。
【0010】また、ステップS66の判断において、反
射光量の平均値Lが上限値Lth2 を超えているときは、
ステップS68に進んで、ディスクMの1回転当たりの
トラッキング光量の最大値Tmax および最小値Tmin を
測定し、次いで、ステップS69において、最大値Tma
x と最小値Tmin との差分であるトラッキング誤差e
(=Tmax −Tmin )を算出する。そして、ステップS
70において、トラッキング誤差eが所定のしきい値E
th以上あるか否かを判断し、しきい値Eth未満のときは
ステップS71に進み、ROM12からCDに対応した
再生条件パラメータ情報を読み出し、信号処理部14に
転送格納する。
【0011】また、ステップS70の判断において、ト
ラッキング誤差eが所定のしきい値Eth以上であるとき
は、ステップS72に進んで、ディスクMの1回転当た
りの光量の累積値の平均値Asを測定し、ステップS7
3において、光量累積値の平均値Asが所定のしきい値
Pth以上あるか否かを判断し、しきい値Pth未満のとき
はステップS74に進んで、ROM12からDVD9に
対応した再生条件パラメータ情報を読み出し、信号処理
部14に転送格納する。
【0012】光量累積値の平均値Asがしきい値Pth以
上のときは、ステップS75に進んで、ROM12から
DVD5に対応した再生条件パラメータ情報を読み出
し、信号処理部14に転送格納する。
【0013】なお、ここで、DVD5とは、片面1層式
のDVDであり、DVD9とは片面2層式のDVDであ
る。DVD−R(Recordable)は、一度だけ書き込みが
可能(ライトワンス)なDVDである。
【0014】以上のように、電源投入時に、サーボ制御
部15およびディスク回転駆動部16によってディスク
Mを回転させるとともに、光ピックアップ部17からレ
ーザーを出射し、その反射光を入射して、各種の演算を
行うことを通じて、ディスク種類を割り出し、その割り
出した結果のディスク種類識別情報に基づいてROM1
2から再生条件パラメータ情報を読み出し、信号処理部
14に転送格納することにより、電源投入直後の再生開
始が可能となるスタンバイ状態を得ることができる。そ
して、このスタンバイ状態を確保したあとで、実際の再
生動作が可能となっている。
【0015】以上のように、従来技術においては、電源
投入のたびにディスク種類判別処理を行う構成となって
いた。さらにいうと、ディスクMが電源投入前の段階で
すでに装填されていても、必ずディスク種類識別処理が
行われるように構成されていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来技術にかかわる互
換型DVD再生装置においては、上記のように、電源投
入のたびにディスク種類識別処理を行うようになってい
た。このディスク種類識別処理は、サーボ制御部15お
よびディスク回転駆動部16による所定の回転速度での
ディスクMの回転、光ピックアップ部17のオートトラ
ッキング、オートフォーカシング、1回転当たりの反射
光量の平均値Aの測定、トラッキング最大値Tmax 、最
小値Tmin の算出、トラッキング誤差eの算出、光量累
積値の平均値Asの算出および最終的なディスク種類の
判別という複雑なシーケンス処理を行わなければならな
いものである。
【0017】しかしながら、ディスク種類識別処理が1
回で成功するとは限らない。失敗したときには、成功す
るまで、同じ処理を何回かにわたって繰り返し行うよう
になっているため、電源投入から実際に再生開始が可能
となるスタンバイ状態までの立ち上げに長い時間を要す
ることとなっていた。また、そのようなディスク種類識
別処理を電源投入のたびに行うので、ユーザーにとって
は、操作感覚が遅いと感じられるものとなっていた。
【0018】互換型DVD再生装置の機種によっては、
ディスクの挿入のたびに、上記のディスク種類識別処理
を行うようになっているものがあるが、この場合にも同
様の問題があった。
【0019】本発明は上記した課題の解決を図るべく創
作したものであって、電源投入時に再生開始が可能とな
るスタンバイ状態までに要する立ち上げ時間の短縮を図
るとともに、ユーザーにとっての操作感覚の向上を図る
ことを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記した課題の解決を図
ろうとする互換型DVD再生装置についての本発明は、
挿入したディスクから一旦読み取ったディスク種類識別
情報については、これを不揮発性メモリに登録してお
く。そして、ディスクの排出がない限りにおいて、電源
投入時には不揮発性メモリからディスク種類識別情報を
読み取るようにしてある。
【0021】この発明による作用は次のとおりである。
ディスクを挿入したときは、互換型DVD再生装置にと
っては、その挿入されたディスクの種類が何であるか
は、挿入当初は不明であるので、複数種類のディスクに
ついての再生互換性をもたせるために、挿入されたディ
スクに対する読み取りを行って、そのディスク種類を判
別し、その判別結果のディスク種類識別情報を取得する
必要がある。そのディスク種類識別情報は信号処理部に
転送するが、単にそれだけではなく、不揮発性メモリを
設けておいて、その不揮発性メモリにディスク種類識別
情報を登録しておく。このように不揮発性メモリにディ
スク種類識別情報を登録しておけば、電源をオフにした
状態でも、そのディスク種類識別情報の登録の状態は保
持されることになる。したがって、次に電源を投入した
ときには、ディスクが排出されていない限りにおいて、
不揮発性メモリに登録されているディスク種類識別情報
は、装填中のディスク種類に対応したものとなってい
る。そこで、電源投入時には、不揮発性メモリから、そ
れに登録されているディスク種類識別情報を読み取るよ
うにしている。
【0022】従来技術のように、電源投入のたびに必ず
ディスクからディスク種類識別情報を読み取るというの
ではなく、ディスクが排出されていない限りにおいて
は、不揮発性メモリからダイレクトにディスク種類識別
情報を読み取るので、ディスクからの読み取りに比べて
遙かに素早く、電源投入直後の再生開始が可能となるス
タンバイ状態に移行することができる。すなわち、スタ
ンバイ状態への立ち上げ時間を短縮化することができ
る。また、ユーザーにとっての操作感覚を向上すること
ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を総括
的に説明する。
【0024】本願第1の発明の互換型DVD再生装置
は、複数種類のディスクに対する再生互換性を有する互
換型DVD再生装置であって、ディスクの挿入に伴って
前記ディスクに対する読み取りを通じてディスク種類識
別情報を取得して不揮発性メモリに登録し、ディスクの
排出がない状態では前記不揮発性メモリでの前記ディス
ク種類識別情報の登録を保持するとともに、電源投入時
には前記不揮発性メモリから前記ディスク種類識別情報
を読み取るように構成してあることを特徴としている。
【0025】この第1の発明による作用は次のとおりで
ある。ディスクを挿入したときは、挿入されたディスク
に対する読み取りを行って、そのディスク種類を判別
し、その判別結果のディスク種類識別情報をEEPRO
Mなどの不揮発性メモリ登録しておく。そして、次に電
源を投入したときには、ディスクが排出されていない限
りにおいて、不揮発性メモリから、それに登録されてい
るディスク種類識別情報を読み取る。すなわち、電源投
入のたびに必ずディスクからディスク種類識別情報を読
み取るというのではなく、不揮発性メモリからディスク
種類識別情報をダイレクトにつまり機械的ではなく電子
的に読み取るので、ディスクからの読み取りに比べて、
スタンバイ状態への立ち上げ時間を大幅に短縮化するこ
とが可能になるとともにユーザーの操作感覚の向上を期
することが可能となる。
【0026】本願第2の発明の互換型DVD再生装置
は、上記の第1の発明において、前記電源投入時に前記
不揮発性メモリから読み取ったディスク種類識別情報に
対応した再生条件パラメータ情報をプログラムメモリか
ら読み出し、信号処理部に転送格納するように構成して
あるというものである。これは、上記の第1の発明をよ
り具体的レベルで記述したものに相当している。
【0027】この第2の発明による作用は次のとおりで
ある。複数種類のディスクの再生互換性を有する互換型
DVD再生装置にあっては、実際の再生開始に先立っ
て、ディスクごとにディスク種類に応じた最適の再生条
件パラメータ情報をセットしておく必要がある。つま
り、回転速度サーボやトラッキングサーボやフォーカシ
ングサーボなどの各種のサーボにおいて、ディスク種類
ごとに最適の再生条件パラメータを設定して、それに基
づいて再生動作を行うことが必要である。そのような再
生条件パラメータ情報はプログラムメモリに格納されて
いるので、電源投入時に不揮発性メモリから読み取った
ディスク種類識別情報に基づいてプログラムメモリから
再生条件パラメータ情報を検索し、それを信号処理部に
転送して、その再生条件パラメータ情報に基づいてディ
スクの再生を行うことにより、最適な状況でディスク再
生を行うことが可能となる。
【0028】本願第3の発明の互換型DVD再生装置
は、上記の第1・第2の発明において、前記ディスクの
排出がない状態の検出を、前記ディスクが所定のディス
ク再生位置にないことの検出をもって行うように構成し
てあるというものである。これは、上記の第1・第2の
発明をより具体的レベルで記述したものに相当してお
り、本発明の電源投入時の特徴的処理である不揮発性メ
モリからのダイレクトなディスク種類識別情報の読み取
りの前提条件であるディスク装填検出の方式として、デ
ィスクの存在を物理的にチェックするものとしている。
このような物理的なディスク装填検出の構成は一般的な
ものであり、構成の複雑化を招くことなく、簡易に対応
することが可能となっている。
【0029】本願第4の発明の互換型DVD再生装置
は、上記の第1・第2の発明において、前記ディスクの
排出がない状態の検出を、前記不揮発性メモリにディス
ク種類識別情報が登録されていることの検出をもって行
うように構成してあるというものである。これは、上記
の第1・第2の発明をより具体的レベルで記述したもの
に相当しており、本発明の電源投入時の特徴的処理であ
る不揮発性メモリからのダイレクトなディスク種類識別
情報の読み取りの前提条件であるディスク装填検出の方
式として、ディスクの存在を物理的にチェックするので
はなく、不揮発性メモリにディスク種類識別情報が登録
されていることを電子的に検出することとしている。こ
のような電子的なチェックは、処理速度が速く、一層の
立ち上げ時間の短縮化が可能となっている。
【0030】本願第5の発明の互換型DVD再生装置
は、上記の第1〜第4の発明において、ディスクの排出
に伴って、前記不揮発性メモリに登録しているディスク
種類識別情報を消去することを特徴としている。
【0031】この第5の発明による作用は次のとおりで
ある。ディスクを排出してしまうと、次に挿入されてく
るディスクと前回装填されていたディスクとの相関がな
くなるため、不揮発性メモリにそのままディスク種類識
別情報を登録し続けることには意味がなくなる。それだ
けでなく、もし、登録状態を保持するとなると、誤動作
の原因となる。したがって、ディスクを排出したときに
は、不揮発性メモリに登録していたディスク種類識別情
報を消去することとしている。したがって、また、新た
にディスクが挿入されてきたときは、改めて、ディスク
から直接にディスク種類識別情報を読み取り、それを不
揮発性メモリに登録し、そのディスクが排出されるまで
は、その登録状態を保持するのである。したがって、ト
ータルとして、合理的なシステムとなっている。
【0032】(具体的な実施の形態)以下、本発明の互
換型DVD再生装置の具体的な実施の形態について、図
面を用いて詳細に説明する。
【0033】図1は本発明の実施の形態における互換型
DVD再生装置の構成を示すブロック図である。この互
換型DVD再生装置は、中央演算処理装置としてのCP
U11と、プログラムメモリ(命令メモリ)としてのR
OM(リードオンリーメモリ)12と、ワーキングメモ
リとしてのRAM(ランダムアクセスメモリ)13と、
CPU11からの指令に基づいて各種の信号処理を行う
LSI(DSP)で構成された信号処理部14と、ディ
スク回転駆動部16の回転速度および回転位相のサーボ
制御を行うとともに光ピックアップ部17のオートトラ
ッキングならびにオートフォーカシングのサーボ制御を
行うサーボ制御部15と、ディスクMの回転駆動制御を
行うディスク回転駆動部16と、ディスクMに対してレ
ーザーを出射するとともにディスクMからの反射光をピ
ックアップする光ピックアップ部17と、ディスクMの
ローディングおよびアンローディングを行うローディン
グ部18と、ディスクMが互換型DVD再生装置に対し
て挿入されたことおよび排出されたことを検出するディ
スク挿抜検出部19と、ディスクMが所定の再生位置に
位置しているか否かを検出するディスク再生位置検出部
20を備えているとともに、各部に電源を供給する電源
回路21と、電源回路21から各部への電源供給および
遮断を行うためのユーザーが操作する電源スイッチ22
と、表示駆動制御部23と、表示部24と、ユーザーが
各種の操作を行う操作部25も備え、さらには、電源ス
イッチ22がオフ操作された状態でも記憶状態を保持す
るEEPROM(Electrically Erasable and Programm
able ROM)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ2
6を備えている。本発明のこの実施の形態では、この不
揮発性メモリ26にディスク種類識別情報を登録するよ
うに構成してある。なお、電源スイッチ22は操作部2
5にあると考えてよい。
【0034】CPU11とROM12およびRAM13
は、一般的なマイクロコンピュータと同様に接続されて
いる。信号処理部14はCPU11とバス接続されてお
り、この信号処理部14は、サーボ制御部15、光ピッ
クアップ部17およびローディング部18と接続されて
いる。サーボ制御部15は、ディスク回転駆動部16お
よび光ピックアップ部17と接続されている。信号処理
部14は、CPU11からの制御信号S1 による命令に
基づいて、サーボ制御信号S6 を生成してサーボ制御部
15を制御するように構成されており、サーボ制御部1
5は、制御信号S7 を介してディスク回転駆動部16に
対するサーボ制御を行うとともに、光ピックアップ部1
7のオートトラッキングならびにオートフォーカシング
についてのサーボ制御を行うように構成されている。信
号処理部14は、また、CPU11からの命令に基づい
て、レーザー駆動信号S8 を介して光ピックアップ部1
7のレーザー出射部を駆動してディスクMに対してレー
ザーを出射するとともに、そのレーザーのディスクMか
らの反射光をピックアップして、電気信号に変換し、反
射光量検出信号S9 として信号処理部14に与えるよう
に構成されている。信号処理部14は、また、CPU1
1からの命令に基づいてローディング駆動信号S2 を介
してローディング部18を駆動制御するように構成され
ている。
【0035】ローディング部18は、ローディング駆動
信号S2 によってディスクMのローディングおよびアン
ローディングを行うものとして構成されている。ディス
ク挿抜検出部19は、互換型DVD再生装置のキャビネ
ットのディスク挿抜口からディスクMが挿入されたり排
出されたりするときにディスク挿抜検出信号S3 を生成
してCPU11に出力するように構成されている。ディ
スク再生位置検出部20は、ローディング部18によっ
てローディングされたディスクMが所定のディスク再生
位置にセットされたり、アンローディングによってその
ディスク再生位置から離れたりしたときにローディング
チェック信号S4 を生成してCPU11に出力するよう
に構成されている。
【0036】次に、上記のように構成された実施の形態
の互換型DVD再生装置の動作を説明する。
【0037】互換型DVD再生装置のキャビネットにお
ける電源スイッチ22をユーザーがオン操作すると、電
源回路21から各部に電源が供給されるとともに、パワ
ーオン信号S11がCPU11に与えられる。ユーザーに
よって互換型DVD再生装置のキャビネットのディスク
挿抜口から、DVD5、DVD9、DVD−R、CDな
どの複数種類の光ディスクのうちのいずれか1つのディ
スクMが挿入されると、その挿入をディスク挿抜検出部
19が検出して、挿入検知を示すディスク挿抜検出信号
3 を生成してCPU11に伝える。そのディスク挿抜
検出信号S3 を入力したCPU11は、制御信号S1
信号処理部14に与え、信号処理部14はローディング
駆動信号S2 を介してローディング部18を駆動制御し
て、挿入されてきたディスクMを所定のディスク再生位
置に向けてローディングする。そのローディングが完了
すると、その完了がディスク再生位置検出部20によっ
て検出され、ディスク再生位置検出部20はローディン
グ完了を示すローディングチェック信号S4 を生成して
CPU11に与える。そのローディングチェック信号S
4 を入力したCPU11は、制御信号S1 を信号処理部
14に与え、信号処理部14はローディング駆動信号S
2 を介してローディング部18を停止させる。これによ
り、挿入されてきたディスクMの所定のディスク再生位
置へのローディングすなわち装填が完了する。
【0038】ローディング完了を示すローディングチェ
ック信号S4 を入力したCPU11は、制御信号S1
信号処理部14に与えて、その信号処理部14をもっ
て、サーボ制御部15および光ピックアップ部17を駆
動制御する。すなわち、信号処理部14は、サーボ制御
信号S6 を介してサーボ制御部15を制御し、サーボ制
御部15は制御信号S7 によってディスク回転駆動部1
6を駆動制御し、ディスク回転駆動部16の回転速度お
よび回転位相のサーボ制御を行う。その結果として、デ
ィスク回転駆動部16によりディスク再生位置にセット
されているディスクMを所定の回転速度で駆動回転させ
る。これとともに、信号処理部14は、光ピックアップ
部17に対してレーザー駆動信号S8 を与えて、光ピッ
クアップ部17のレーザー出射部を駆動し、レーザーを
回転中のディスクMに出射する。レーザーはディスクM
に入射し、ディスクMから反射して反射光となって光ピ
ックアップ部17により検出される。それは電気信号に
変換され、増幅された反射光量検出信号S9 となり、信
号処理部14に与えられ、さらにはデータ信号S10とし
てCPU11に与えられる。同時に、信号処理部14
は、サーボ制御信号S6を介してサーボ制御部15を制
御して、光ピックアップ部17のオートトラッキングな
らびにオートフォーカシングのサーボ制御を行う。
【0039】次いで、CPU11は、信号処理部14か
ら入力したデータ信号S10に基づいてディスク種類識別
処理を行う。そして、その結果として得られたディスク
種類識別フラグFが示すディスク種類識別情報をEEP
ROMなどの不揮発性メモリ26に登録する。この不揮
発性メモリ26に登録されたディスク種類識別情報は、
不揮発性メモリであるがゆえに、電源スイッチ22をオ
フ操作して、電源供給が遮断されても、その記憶された
状態は保持される。すなわち、登録された情報は不揮発
である。
【0040】操作部25においてユーザーのエジェクト
操作による操作信号S5 がCPU11に入力されると、
CPU11は信号処理部14に対してエジェクトの制御
信号S1 を送る。信号処理部14は、エジェクトのロー
ディング駆動信号S2 をローディング部18に与え、ロ
ーディング部18は、所要のディスク再生位置にあるデ
ィスクMについて互換型DVD再生装置のキャビネット
の挿抜口に向けてアンローディングを行う。このアンロ
ーディングの結果、キャビネットのディスク挿抜口から
ディスクMが排出されるに至ると、ディスク挿抜検出部
19は排出を示すディスク挿抜検出信号S3 を生成して
CPU11に与える。その排出を示すディスク挿抜検出
信号S3 を入力したCPU11は、信号処理部14に対
して制御信号S1 を与えて、ローディング部18を停止
させ、同時に、EEPROMなどの不揮発性メモリ26
に対してアクセスして、それまで登録していたディスク
種類識別情報を消去する。すなわち、ディスクMの排出
に伴って、そのディスクMについてのディスク種類識別
情報を抹消する。
【0041】以上をまとめると、ディスクMが挿入され
て所定のディスク再生位置にセット(装填)されたとき
には、ディスクMを読み取って、そのディスク種類を判
別し、判別結果のディスク種類識別情報をEEPROM
などの不揮発性メモリ26に登録しておき、その登録
は、そのディスクMを排出しない限りにおいて保存して
おく。このようなディスクMからのディスク種類識別情
報の読み取りは、従来技術とは異なり、電源投入のたび
に行うのではなく、ディスクMの挿入時の1回限りであ
る。そして、ディスクMが排出されたときには、不揮発
性メモリ26に登録されていたディスク種類識別情報を
抹消する。
【0042】CPU11は、電源投入時にディスクMが
所定のディスク再生位置に装填されていることを検出し
たときは、従来技術のようにディスクMの読み取りに基
づくディスク種類識別処理をあらためて行うことなく、
直ちに、不揮発性メモリ26からディスク種類識別情報
を読み出し、その読み出したディスク種類識別情報に基
づいて、ROM12をアクセスし、そのディスク種類識
別情報が示すディスク種類に応じた各種の再生条件パラ
メータ情報をROM12から読み出し、そのディスク種
類に対応した再生条件パラメータ情報を信号処理部14
に転送する。信号処理部14には、再生条件パラメータ
情報を一時記憶しておくレジスタがあり、そのレジスタ
に再生条件パラメータ情報を一時記憶させることによ
り、実際のディスクMの再生動作の開始が可能となるス
タンバイ状態とすることができる。このスタンバイ状態
では、CPU11は、ユーザーによる操作部25での何
らかの操作を待つ。
【0043】以上のように、本実施の形態の互換型DV
D再生装置においては、電源投入時にすでにディスクM
が挿入されているときには、ディスクMからのデータ読
み込みに基づく処理時間のかかるディスク種類識別処理
を省略して、不揮発性メモリ26からディスク種類識別
情報をダイレクトに取得することができるため、電源投
入時の実際の再生可能な状態までの、すなわちスタンバ
イ状態までの立ち上げを素早く実現することができるよ
うになっている。
【0044】次に、電源スイッチ22をオフした状態か
ら、再度、電源スイッチ22をオン操作したときの動作
を説明する。
【0045】CPU11は、電源スイッチ22のオン操
作によるパワーオン信号S11を入力すると、まず、ディ
スク再生位置検出部20の状態を読み込む。ディスクM
がまだ排出されていなくて、ディスクMが所定のディス
ク再生位置にセットされているときは、換言すれば、デ
ィスク再生位置検出部20によるローディングチェック
信号S4 がディスクMの存在を示しているときは、本発
明のこの実施の形態においては、不揮発性メモリ26に
ディスク種類識別情報が登録されている。
【0046】そこで、CPU11は、電源投入時におい
て、ディスクMが挿入されたままの状態となっているこ
とを検出したときは、ディスク種類識別処理を行うこと
なく、直ちに、その不揮発性メモリ26からディスク種
類識別情報を読み出し、その読み出したディスク種類識
別情報に基づいて、ROM12をアクセスし、そのディ
スク種類識別情報が示すディスク種類に応じた各種の再
生条件パラメータ情報をROM12から読み出し、その
ディスク種類に対応した再生条件パラメータ情報を信号
処理部14に転送する。信号処理部14には、再生条件
パラメータ情報を一時記憶しておくレジスタがあり、そ
のレジスタに再生条件パラメータ情報を一時記憶した状
態で、実際のディスクMの再生動作の開始が可能となる
スタンバイ状態とすることができる。このスタンバイ状
態では、CPU11は、ユーザーによる操作部25での
何らかの操作を待つ。
【0047】なお、ユーザーが操作部25においてディ
スク再生操作を行ったときは、その操作信号S5 がCP
U11に与えられるが、CPU11は、ディスク再生操
作を示す操作信号S5 を入力したときに、所要の処理を
行って、ディスクMの再生を行う。なお、この再生動作
については一般のものと同様であるので、説明を省略す
る。
【0048】次に、CPU11が実行する具体的な動作
を図2〜図5のフローチャートに基づいて詳しく説明す
る。
【0049】まず、電源投入から再生条件パラメータ情
報の設定までの動作を図2および図3のフローチャート
によって説明する。
【0050】電源スイッチ22のオン操作に伴うパワー
オン信号S11の入力に伴って、CPU11はパワーオン
リセットが行われ、ステップS1からの処理を開始す
る。CPU11は、ステップS1において割り込みの許
可を行い、ステップS2において、ディスクMがすでに
装填されているかどうか、つまり所定のディスク再生位
置にディスクMがセットされているかどうかを判断す
る。すなわちディスク再生位置検出部20の状態を読み
込み、ローディングチェック信号S4 がディスクMの存
在を示しているか否かを判断する。ディスクMが所定の
ディスク再生位置にあるときは、ステップS15に進む
が(これについては後述する)、ディスク再生位置にな
いとき、つまりはディスクMが挿入されていなくて、ブ
ランクディスクの状態となっているときは、ステップS
3に進んで、表示駆動制御部23を介して表示部24に
ノーディスク状態を表示することにより、ユーザーにデ
ィスクMの挿入を促す。そして、ステップS4でディス
クMが挿入されてくるのを待つ。すなわち、ディスク挿
抜検出部19からのディスク挿抜検出信号S3 がディス
ク挿入を示すようになるのを待つ。ディスク挿入を示す
ディスク挿抜検出信号S 3 を入力すると、ステップS5
に進んで、信号処理部14を介してローディング部18
を駆動制御し、挿入されてきたディスクMのローディン
グを行う。ステップS6において、ローディングが終了
したか否かを、ディスク再生位置検出部20からのロー
ディングチェック信号S4 がアクティブになっているか
否かで判断し、そうなったときはステップS7に進んで
ローディング部18を停止する。そして、表示駆動制御
部23の制御を介して表示部24におけるノーディスク
状態の表示を消す。
【0051】次いで、ステップS9に進んで、ディスク
種類識別処理を実行する。そして、ステップS10でデ
ィスク種類識別処理が成功したか否かを判断し、もし失
敗していたときは、ステップS11に進んで、ディスク
種類識別処理回数変数iをインクリメントし、ステップ
S12でディスク種類識別処理回数変数iが所定回数に
達したかどうかを判断し、達していないときは、成功す
るまで、ディスク種類識別処理を繰り返すためにステッ
プS9に戻る。所定回数に達してもディスク種類識別処
理が成功しないときは、ステップS13に進んで表示駆
動制御部23を介して表示部24にエラー表示を行い、
次いで、ステップS21に進む。
【0052】ステップS10の判断においてディスク種
類識別処理が成功したときは、ステップS14に進む。
ステップS14において、CPU11は、ディスク種類
識別処理で取得したディスク種類識別情報をEEPRO
Mなどの不揮発性メモリ26に登録し、次いで、ステッ
プS16に進む。このステップS16は、また、ステッ
プS2の判断において電源投入時にすでにディスクMが
装填されていたときの移行先となっている。ただし、ス
テップS2からステップS16に向かうまでのステップ
S15において、CPU11は、不揮発性メモリ26に
アクセスして、そこに登録されているディスク種類識別
情報を読み出し、次いで、ステップS16に進む。
【0053】ステップS16に進むと、CPU11は、
ディスク種類識別情報に基づいてROM12をアクセス
し、そのディスク種類識別情報に対応する再生条件パラ
メータ情報を読み出し、信号処理部14に転送格納す
る。
【0054】すなわち、電源投入時にディスクMが装填
されていないときは、ステップS3〜S14のルーチン
でディスク種類識別処理を行ったのちに、ステップS1
6に進み、また、電源投入時にすでにディスクMが装填
されていたときには、ステップS3〜S14のルーチン
のディスク種類識別処理を行うことなく、ステップS1
5で不揮発性メモリ26からディスク種類識別情報を読
み出すだけで、あとはそのまま直ちにステップS16に
進む。
【0055】次いで、ステップS17において、表示駆
動制御部23を介して表示部24において現在装填され
ているディスク種類を表示し、ステップS18でスタン
バイ状態を表示する。そして、ステップS19におい
て、操作部25におけるユーザーの操作に基づく操作信
号S5 の入力を待って、ステップS20に進み、操作信
号S5 に対応した所要の処理を実行する。ステップS2
1では、電源スイッチ22がオフ操作されるか否かを判
断し、オフ操作されないときはステップS19に戻って
ユーザー操作を待つが、電源スイッチ22がオフ操作さ
れたときはすべての動作を終了する。電源スイッチ22
がオフされても、ディスクMが挿入されたままとなって
いる限りにおいて、不揮発性メモリ26にはディスク種
類識別情報が登録されたままの状態を保持する。
【0056】次に、ユーザーが操作部25においてディ
スクMのエジェクト操作を行った場合の動作を図4に示
すディスクエジェクト割り込みルーチンで説明する。
【0057】操作部25からの操作信号S5 がディスク
エジェクトを示しているとき、CPU11は、プログラ
ムカウンタに直前アドレスを退避し、ステップS31か
らの割り込みルーチンを実行する。ステップS31にお
いて、ローディング部18を駆動制御してディスクMの
アンローディングを行い、ステップS32において、デ
ィスク挿抜検出部19からのディスク挿抜検出信号S3
を読み取ってディスク排出を示しているか否かを判断
し、ディスク排出を示しているときはステップS33に
進んでローディング部18によるアンローディングを停
止し、さらにステップS34に進んで不揮発性メモリ2
6にディスク種類識別情報が登録されているか否かを判
断して、登録されているときはステップS35に進ん
で、その登録されているディスク種類識別情報を不揮発
性メモリ26から消去し、割り込み直前の元のアドレス
へと処理を戻す。また、登録されていないときは、ステ
ップS35をスキップして、処理を元のアドレスに戻
す。なお、ステップS34の判断を行うのは、これが割
り込みルーチンであって、不揮発性メモリ26にまだデ
ィスク種類識別情報が登録されていない段階で起こる可
能性のある割り込みに対応するためである。
【0058】次に、図5のフローチャートに基づいて本
実施の形態の場合の互換型DVD再生装置におけるディ
スク種類識別処理の動作を説明する。
【0059】CPU11は、ステップS41において、
信号処理部14およびサーボ制御部15を介してディス
ク回転駆動部16を駆動制御し、ディスクMを駆動回転
するとともに、信号処理部14を介して光ピックアップ
部17を駆動して、回転しているディスクMにレーザー
を出射し、その反射光を入力し、電気信号に変換して信
号処理部14に取り込む。このとき、サーボ制御部15
による光ピックアップ部17のオートトラッキングおよ
びオートフォーカシングを併せて行う。
【0060】ステップS42において、反射光量検出信
号S9 の測定を行い、ステップS43において、レベル
Vが所定のしきい値Kth以上あるか否かを判断し、しき
い値Kth未満のときは、ステップS56に進んで、所定
のリトライ回数に達したか否かを判断し、達していなけ
れば、ステップS57に進んで、リトライ回数変数nを
インクリメントし、ステップS41に戻り、所定のリト
ライ回数に達しているときは、ステップS58に進ん
で、信号処理部14を介してサーボ制御部15および光
ピックアップ部17を制御して、ディスクMの回転およ
びレーザー出射を停止する。反射光量検出信号S9 のレ
ベルVがしきい値Kth以上あるときは、ステップS44
に進んで、信号処理部14を介してサーボ制御部15の
フォーカスロックを行い、次いで、ステップS45にお
いて、ディスクMの1回転当たりの反射光量の平均値A
を測定し、ステップS46において、反射光量の平均値
Aが所定の範囲内に入っているか否か、すなわち下限値
をLth1 、上限値をLth2 として、Lth1 ≦A≦Lth2
を満たすか否かを判断し、反射光量の平均値Aが下限値
Lth1 未満のときはステップS56の処理へと進んで、
ディスクMの回転およびレーザー出射を停止するが、L
th1 ≦A≦Lth2 を満たしているときには、ステップS
47に進んで、ディスク種類識別フラグFとして、DV
D5またはDVD−Rを示すF=F1 を設定する。
【0061】また、ステップS46の判断において、反
射光量の平均値Aが下限値Lth1 未満のときはステップ
S56以下の処理へと進んで、成功するまで繰り返し、
一定以上の失敗が続くときはディスクMの回転およびレ
ーザー出射を停止する。
【0062】また、ステップS46の判断において、反
射光量の平均値Lが上限値Lth2 を超えているときは、
ステップS48に進んで、ディスクMの1回転当たりの
トラッキング光量の最大値Tmax および最小値Tmin を
測定し、次いで、ステップS49において、最大値Tma
x と最小値Tmin との差分であるトラッキング誤差e
(=Tmax −Tmin )を算出する。そして、ステップS
50において、トラッキング誤差eが所定のしきい値E
th以上あるか否かを判断し、しきい値Eth未満のときは
ステップS51に進み、ディスク種類識別フラグFとし
て、CDを示すF=F2 を設定する。
【0063】また、ステップS50の判断において、ト
ラッキング誤差eが所定のしきい値Eth以上であるとき
は、ステップS52に進んで、ディスクMの1回転当た
りの光量の累積値の平均値Asを測定し、ステップS5
3において、光量累積値の平均値Asが所定のしきい値
Pth以上あるか否かを判断し、しきい値Pth未満のとき
はステップS54に進んで、ディスク種類識別フラグF
として、DVD9を示すF=F3 を設定する。光量累積
値の平均値Asがしきい値Pth以上のときは、ステップ
S55に進んで、ディスク種類識別フラグFとして、D
VD5を示すF=F4 を設定する。
【0064】なお、図3のステップS14の不揮発性メ
モリ26に対するディスク種類識別情報の登録は、上記
したディスク種類識別フラグFの内容を設定することに
相当している。
【0065】なお、上記の実施の形態においては、電源
投入時にディスクMが排出されていないことの検出を、
ディスク再生位置検出部20からのローディングチェッ
ク信号S4 の状態を通じて行うように構成してあるが、
これに代えて、不揮発性メモリ26にディスク種類識別
情報が登録されていることの検出を通じて、電源投入時
にディスクMが排出されていないことの検出を行っても
よい。
【0066】本発明における互換型DVD再生装置が対
象とするDVDとしては、DVD−ROM、DVD−R
などがあり、また、CDとしては、CD−ROM、CD
−Rなどがあり、さらには、本発明を、DVD−RAM
との再生互換性を有する互換型DVD再生装置に適用し
てもよい。
【0067】
【発明の効果】互換型DVD再生装置についての本発明
によれば、挿入したディスクから一旦読み取ったディス
ク種類識別情報については、これを不揮発性メモリに登
録しておいて、電源をオフにした状態でもディスク種類
識別情報の登録の状態を保持するようになし、ディスク
の排出がない限りにおいて、電源投入時には不揮発性メ
モリからディスク種類識別情報をダイレクトに読み取る
ように構成してあるので、電源投入のたびに必ずディス
クからディスク種類識別情報を読み取っていた従来技術
に比べて、遙かに素早く、電源投入直後の再生開始が可
能となるスタンバイ状態に移行することができる。すな
わち、スタンバイ状態への立ち上げ時間を大幅に短縮化
することができ、また、ユーザーにとっての操作感覚を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の互換型DVD再生装置
の構成を示すブロック図
【図2】 本発明の実施の形態の互換型DVD再生装置
の動作を示すフローチャート
【図3】 本発明の実施の形態の互換型DVD再生装置
の動作を示すフローチャート(図2の続き)
【図4】 本発明の実施の形態の互換型DVD再生装置
のディスクエジェクト割り込みルーチンの動作を示すフ
ローチャート
【図5】 本発明の実施の形態の互換型DVD再生装置
のディスク種類識別処理の動作を示すフローチャート
【図6】 従来の技術における互換型DVD再生装置の
構成を示すブロック図
【図7】 従来の技術における互換型DVD再生装置の
ディスク種類識別処理の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…信号処理部 15…サーボ制御部 16…ディスク回転駆動部 17…光ピックアップ部 18…ローディング部 19…ディスク挿抜検出部 20…ディスク再生位置検出部 21…電源回路 22…電源スイッチ 23…表示駆動制御部 24…表示部 25…操作部 26…不揮発性メモリ S1 …CPUからの制御信号 S2 …ローディング駆動信号 S3 …ディスク挿抜検出信号 S4 …ローディングチェック信号 S5 …操作信号 S6 …サーボ制御信号 S7 …ディスク回転駆動部のサーボ制御信号 S8 …レーザー駆動信号 S9 …反射光量検出信号 S10…データ信号 S11…パワーオン信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類のディスクに対する再生互換性
    を有する互換型DVD再生装置であって、ディスクの挿
    入に伴って前記ディスクに対する読み取りを通じてディ
    スク種類識別情報を取得して不揮発性メモリに登録し、
    ディスクの排出がない状態では前記不揮発性メモリでの
    前記ディスク種類識別情報の登録を保持するとともに、
    電源投入時には前記不揮発性メモリから前記ディスク種
    類識別情報を読み取るように構成してあることを特徴す
    る互換型DVD再生装置。
  2. 【請求項2】 前記電源投入時に前記不揮発性メモリか
    ら読み取ったディスク種類識別情報に対応した再生条件
    パラメータ情報をプログラムメモリから読み出し、信号
    処理部に転送格納するように構成してあることを特徴す
    る請求項1に記載の互換型DVD再生装置。
  3. 【請求項3】 前記ディスクの排出がない状態の検出
    を、前記ディスクが所定のディスク再生位置にないこと
    の検出をもって行うように構成してあることを特徴する
    請求項1または請求項2に記載の互換型DVD再生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ディスクの排出がない状態の検出
    を、前記不揮発性メモリにディスク種類識別情報が登録
    されていることの検出をもって行うように構成してある
    ことを特徴する請求項1または請求項2に記載の互換型
    DVD再生装置。
  5. 【請求項5】 ディスクの排出に伴って、前記不揮発性
    メモリに登録しているディスク種類識別情報を消去する
    ことを特徴する請求項1から請求項4までのいずれかに
    記載の互換型DVD再生装置。
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