JP2001256555A - 商品売上登録処理装置 - Google Patents

商品売上登録処理装置

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JP2001256555A
JP2001256555A JP2000070590A JP2000070590A JP2001256555A JP 2001256555 A JP2001256555 A JP 2001256555A JP 2000070590 A JP2000070590 A JP 2000070590A JP 2000070590 A JP2000070590 A JP 2000070590A JP 2001256555 A JP2001256555 A JP 2001256555A
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JP2000070590A
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Makana Yamaguchi
麻日奈 山口
Tomohiro Mochizuki
智浩 望月
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画面に表示させる情報のうち特定の情報
を迅速に案内する。 【解決手段】 取引情報表示領域18の表示色と、一般
情報表示領域19、20、21の表示色とを、見る者に
一見して区別されて認識されるように表示画面16中で
異なって表示させるようにした。これによって、客に対
して、取引情報表示領域18に表示させる取引情報を表
示画面16の中で視覚的に区別させることが可能になる
ので、表示画面16に表示させる情報のうち特定の情報
を迅速に案内することができ、表示画面16に表示させ
る情報毎の区別を明確にして、操作者に対して、1画面
内で複数の情報を分かり易く案内することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品売上登録処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばコンビニエンスストア等で
使用されるPOS端末のように、入力された商品情報に
基づいて商品売上登録処理を行うようにした商品売上登
録処理装置がある。
【0003】このような商品売上登録処理装置では、所
定の情報をオペレーターに対して表示するディスプレイ
や、別の所定の情報を客に対して表示する客側ディスプ
レイ等の表示画面を有する表示部を備えているものがあ
る。
【0004】ディスプレイは、入力された商品情報に基
づく商品名・単価・合計金額情報等の商品売上登録処理
に係る情報を表示する。また、ディスプレイにタッチパ
ネルが積層されている場合には、商品情報の入力に要す
る操作キーの位置を案内する画像情報等をディスプレイ
に合わせて表示する。
【0005】一方、客側ディスプレイは、入力された商
品情報に基づく商品名・単価・合計金額情報等の商品売
上登録処理に際して客が必要とするであろう情報に加え
て、商品の宣伝のための宣伝情報や各種キャンペーンに
関する案内情報等の複数種類の情報を表示する。客側デ
ィスプレイでは、表示する情報の種類に相当する数の領
域に表示画面を分割して、分割した領域毎に対応する情
報を表示する。
【0006】一般的に、客は、金銭を支払う際に客側デ
ィスプレイに表示された合計金額情報を見て支払い金額
を確認することが多い。このため、客側ディスプレイに
商品名・単価・合計金額等の情報を表示することは、客
に対して支払う金額を視覚的に案内する点で効果的であ
る。また、オペレーターによる商品売上登録処理が行わ
れている時間は、客にとってはPOS端末の周辺で待機
する待ち時間であるが、この時間を利用して客側ディス
プレイに、商品売上登録処理に際して客が必要とするで
あろう情報の他に複数種類の情報を表示することは、客
に対して各種の情報を提供する点で効果的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年のカラ
ー画像技術の進歩により画面上における表示色が多くな
り、上述の技術では、特に客側ディスプレイにおいて、
表示される情報間の境目が判りづらくなっている。客側
ディスプレイに表示されている情報毎の境目が分かりづ
らいと、客に対して、支払い時において最も見たいと思
う合計金額情報の表示位置を迅速に確認させることがで
きないことが懸念される。
【0008】一方で、商品の宣伝情報やキャンペーンの
案内情報等の、客が購入した商品の売上登録処理におい
て直接関係がない情報も、店舗側の宣伝効果としては無
視できないため、画面上から削除することは望ましいこ
とではない。
【0009】また、現行の表示画面の表示形態を大きく
変更してしまうことも、業務をスムーズに進行させる点
では望ましいことではない。
【0010】本発明は、表示画面に表示させる情報のう
ち特定の情報を迅速に案内することができる商品売上登
録処理装置を得ることを目的とする。
【0011】本発明は、表示画面に表示させる情報毎に
その表示領域の区別を明確にすることができる商品売上
登録処理装置を得ることを目的とする。
【0012】本発明は、表示画面に表示させる情報毎の
区別を明確にして、1画面内で複数の情報を分かり易く
案内することができる商品売上登録処理装置を得ること
を目的とする。
【0013】本発明は、表示画面の表示形態を大幅に変
更することなく、表示画面に表示させる情報のうち特定
の情報を迅速に案内することができる商品売上登録処理
装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の商
品売上登録処理装置は、入力された商品情報に基づいて
売上登録処理を行う商品売上登録処理装置において、所
定の情報を表示する表示画面を有する表示部と、入力さ
れた前記商品情報に基づく取引情報を前記表示画面の一
部である取引情報表示領域に表示させる第1の表示手段
と、前記表示画面中の前記取引情報表示領域と異なる領
域である一般情報表示領域に前記取引情報以外の情報を
表示させる第2の表示手段と、を設け、前記取引情報表
示領域の表示内容と前記一般情報表示領域の表示内容と
が見る者に一見して区別されて認識されるように、前記
取引情報表示領域の表示色と前記一般情報表示領域の表
示色とを異ならせて表示させるようにした。
【0015】ここで、「異ならせて表示」とは、取引情
報表示領域に表示される全ての表示色と、一般情報表示
領域に表示される全ての表示色とが、完全に異なること
を意味するわけではない。また、「異ならせて表示」と
は、取引情報表示領域の表示内容と、一般情報表示領域
の表示内容とが見る者に一見して区別されて認識される
程度に異なって表示されているものであればよい。つま
り、本発明は、自然法則の一部である人間の色に対する
認識に関する生理法則を利用することにより、特定の情
報の視認性を高めるものである。
【0016】したがって、第1の表示手段により表示さ
れる取引情報表示領域の表示色と、第2の表示手段によ
り表示される一般情報表示領域の表示色とが、見る者に
一見して区別されて認識されるように表示画面中で異な
って表示される。これによって、客に対して、取引情報
表示領域に表示する取引情報を表示画面の中で視覚的に
区別させることが可能になる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の商
品売上登録処置装置において、前記第2の表示手段は、
前記一般情報表示領域の一部であるスクロール情報表示
領域に前記取引情報以外の情報をスクロール表示させ
る。
【0018】したがって、第2の表示手段によりスクロ
ール情報がスクロール情報表示領域でスクロール表示さ
れる。これによって、客に対して、スクロール情報を動
的に表示させることでスクロール表示領域を表示画面の
中で視覚的に区別させることが可能になる。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の商品売上登録処置装置において、前記第1の表示
手段により表示される前記取引情報表示領域の表示色の
彩度を基準値として、前記第2の表示手段により表示さ
れる前記一般情報表示領域の表示色の彩度を前記基準値
から正方向または負方向に50%以上異ならせて表示さ
せる。
【0020】したがって、取引情報表示領域の表示色の
彩度と一般情報表示領域の表示色の彩度とが、正方向ま
たは負方向に50%以上異なって表示される。これによ
って、マンセルの表色系における色の3属性のうちの彩
度のみを変更するだけで、客に対して、取引情報表示領
域に表示する取引情報を表示画面の中で視覚的に区別さ
せることが可能になる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の商品売上登録処置装置において、前記第1の表示
手段により表示される前記取引情報表示領域の表示色の
色相を基準値として、前記第2の表示手段により表示さ
れる前記一般情報表示領域の表示色の色相を前記基準値
から正方向または負方向に30度以上異ならせて表示さ
せる。
【0022】したがって、取引情報表示領域の表示色の
色相と一般情報表示領域の表示色の色相とが、正方向ま
たは負方向に30度以上異なって表示される。これによ
って、マンセルの表色系における色の3属性のうちの色
相のみを変更するだけで、客に対して、取引情報表示領
域に表示する取引情報を表示画面の中で視覚的に区別さ
せることが可能になる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1または2
記載の商品売上登録処置装置において、前記第1の表示
手段により表示される前記取引情報表示領域の表示色の
明度を基準値として、前記第2の表示手段により表示さ
れる前記一般情報表示領域の表示色の明度を前記基準値
から正方向または負方向に30%以上異ならせて表示さ
せる。
【0024】したがって、取引情報表示領域の表示色の
明度と一般情報表示領域の表示色の明度とが、正方向ま
たは負方向に50%以上異なって表示される。これによ
って、マンセルの表色系における色の3属性のうちの明
度のみを変更するだけで、客に対して、取引情報領域に
表示する取引情報を表示画面の中で視覚的に区別させる
ことが可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図1な
いし図6に基づいて説明する。本実施の形態は、商品売
上登録処理装置として、POS端末に適用した一例であ
る。
【0026】図1は本実施の一形態のPOS端末の外観
を示す斜視図であり、図2はこのPOS端末を背面側か
ら見た背面図である。POS端末1は、ドロワ2上に載
置されており、このドロワ2の引き出し3の開閉を制御
する。また、POS端末1には、商品に付されたバーコ
ード等から商品情報を光学的に読み取るバーコードスキ
ャナ4が接続されている。
【0027】POS端末1は、オペレーターによる操作
を受け付ける操作領域5を上面に備えている。この操作
領域5のオペレーターから見て右側の領域には、複数の
操作キーを有するキーボード6が設けられている。特に
図示しないが、キーボード6には、商品コードや預かり
金額等を手入力するための置数キー、商品販売登録処理
において現金取引による締め処理を実行するための預/
現計キー等の各種の操作キーがブロック毎に配列されて
いる。操作領域5のオペレーターから見て左側の領域に
は、POS端末1に内蔵されて所定の情報を印字出力さ
せる機能を実行するプリンタ(図4参照)7によって印字
されるレシートが発行されるレシート発行口8が設けら
れている。操作領域5のオペレーターから見て右端部側
には、POS端末1に内蔵されて、客が所持するICカ
ード等の携帯型の記憶媒体(図示せず)に記憶されている
情報を読み取るカードリーダ(図4参照)10のカード読
取スリット11が設けられている。操作領域5の略中央
には、図示しない鍵により登録・設定・精算等の動作モ
ードを切替自在に設定するコントロールキー12が設け
られている。
【0028】POS端末1の右上側には、オペレーター
に対して所定の情報をカラー画像で表示するディスプレ
イ13が仰角調整自在に設けられている。このディスプ
レイ13の表示面14側には、抵抗膜式のタッチパネル
15が積層されている。このようなディスプレイ13お
よびタッチパネル15の使用態様としては、入力された
商品情報に基づいた情報や商品情報の入力に使用される
入力キー(図示せず)の位置を示す画像情報等をディスプ
レイ13の表示面14に表示させ、この画像情報とタッ
チパネル15の座標との位置関係の同期をとることによ
り、タッチパネル15およびディスプレイ13を操作部
として機能させる。
【0029】オペレーター側から見て、POS端末1の
背面側には、所定の情報を客側に向けてカラー画像で表
示する表示画面としての客側表示面16を有する表示部
としての客側ディスプレイ17が仰角調整自在に設けら
れている。
【0030】ここで、図3を参照して、売上登録処理時
の客側ディスプレイ17の客側表示面16における表示
態様について概略的に説明する。客側ディスプレイ17
の客側表示面16では、入力された商品情報に基づく取
引情報が表示される商品・金額情報表示領域18と、店
舗内で販売している商品についての宣伝情報が表示され
る情報表示領域19と、当該店舗で取り扱っているその
他の情報が表示される追加情報表示領域20と、天気予
報等のスクロール情報がスクロール表示されるスクロー
ル情報表示領域21とに分割された表示領域毎に対応す
る情報が表示される。本実施の形態では、商品・金額情
報表示領域18が取引情報表示領域とされ、この商品・
金額情報表示領域18に表示される情報が取引情報とさ
れている。また、情報表示領域19、追加情報表示領域
20およびスクロール情報表示領域21が一般情報表示
領域とされ、これらの情報表示領域19、追加情報表示
領域20およびスクロール情報表示領域21に表示され
る情報が一般情報とされている。また、本実施の形態で
は、商品・金額情報表示領域18に表示される取引情報
のうち、入力された最新の商品情報に基づいた商品名お
よび単価は商品表示領域22に、入力された商品情報に
基づいて累積された税額を含む合計金額情報は合計金額
表示領域23に、表示領域を分割されて表示される。
【0031】次に、図4を参照してPOS端末1に内蔵
された各部の電気的接続について説明する。図4は、P
OS端末1に内蔵された各部の電気的接続を示すブロッ
ク図である。POS端末1は、マイクロコンピュータ
(以下マイコンと略す)31を内蔵し、このマイコン31
が各部を駆動制御する。マイコン31には、各部を集中
的に制御するCPU32にアドレスバス、データバスな
どのバスライン33を介して、起動プログラムや制御プ
ログラム等の固定的データを予め格納するROM34
と、各種データを書き換え自在に格納するRAM35と
が接続されている。
【0032】CPU32に接続されたバスライン33に
は、各種制御プログラム、各種ファイル、PLUファイ
ル、売上ファイル(ともに図示せず)等を格納するHDD
36が接続されている。
【0033】各種ファイルとしては、商品・金額情報表
示領域18に表示させる文字情報の表示色を特定するた
めの表示色情報を記憶する文字表示色ファイル、商品・
金額情報表示領域18に表示させる背景部分の表示色を
特定するための表示色情報を記憶する背景表示色ファイ
ルがある。
【0034】ここで、表示色情報とは、客側表示面16
上での表示データの表示色を決定する情報である。具体
的には、客側ディスプレイ17の客側表示面16に配列
されたR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色の入力端子
(図示せず)に入力する電気信号に係る情報である。マイ
コン31では、客側ディスプレイ17の客側表示面16
に配列されたRGBの各色の入力端子での明るさを変え
ることで、客側ディスプレイ17の客側表示面16に配
列されたRGBの各色の入力端子の明るさを最大にした
白色から、客側ディスプレイ17の客側表示面16に配
列されたRGBの各色の入力端子の明るさを最小にした
黒色までを段階的に合成することが可能である。客側デ
ィスプレイ17でのカラー画像の表示技術については、
公知の技術であるため説明を省略する。
【0035】また、別の各種ファイルとしては、店舗内
で取り扱っている商品についてのキャンペーンの案内や
新製品についての案内等、情報表示領域19に表示させ
るための宣伝情報を記憶保持する宣伝情報ファイルがあ
る。さらに、例えばコンサートチケット等のように、店
舗内で直接販売していないが当該店舗での取り扱いが可
能な商品についての宣伝や、新商品および風景等を視覚
的に示すデジタル写真等、追加情報表示領域20に表示
させるための追加宣伝情報を記憶保持する追加宣伝情報
ファイルがある。宣伝情報あるいは追加宣伝情報は、予
めHDD36に格納されるものであってもよいし、後述
する通信I/F46を介して接続された外部装置から送
信された情報を受信することにより、随時更新記憶され
るものであってもよい。
【0036】またさらに、各種ファイルとしては、スク
ロール情報表示領域21に表示させるための文字情報の
表示色を特定する表示色情報を記憶保持する文字表示色
ファイルと、スクロール情報表示領域21に表示させる
背景部分の表示色を特定するための表示色情報を記憶保
持する背景表示色ファイルがある。
【0037】PLUファイルは、商品情報毎に対応づけ
られた商品名、商品単価等の商品特定情報をコードの形
態で記憶するファイル構造を備える。
【0038】売上ファイルは、売り上げ明細や売り上げ
日付および売上金額等の商品売り上げ履歴を記憶するフ
ァイル構造を備える。
【0039】また、CPU32に接続されたバスライン
33には、例えば、追加情報表示領域20に表示させる
風景画像等の客側ディスプレイ17に表示させる表示デ
ータを高速展開するVRAM37が接続されている。
【0040】さらに、バスライン33には、日付や時刻
を計測するとともに各部における入出力信号のタイミン
グをとるタイマ38が接続されている。
【0041】またさらに、バスライン33には、ディス
プレイおよび客側ディスプレイに文字を表示するための
文字キャラクタを、コード毎に対応させて記憶保持する
キャラクタジェネレータ24が接続されている。
【0042】HDD36に格納された各種制御プログラ
ムは、POS端末1の起動時にRAM35に書き込ま
れ、これによって、マイコン31による各部の駆動制御
が可能な状態となる。
【0043】以下に、マイコン31によって駆動制御さ
れる各部について説明する。
【0044】ドロワ2は、バスライン33に接続されて
マイコン31に駆動制御されるソレノイド48のON/
OFFにより、その開閉が制御される。
【0045】バーコードスキャナ4は、スキャナコント
ローラ39を介してバスライン33に接続されている。
スキャナコントローラ39は、バーコードスキャナ4に
より商品に付されたバーコードをスキャニングすること
で読み取った商品情報を、マイコン31に対して出力す
る。
【0046】カードリーダ10は、リーダコントローラ
40を介してバスライン33に接続されている。リーダ
コントローラ40は、オペレーターによりICカードが
カード読取スリット11中をスライドされることにより
読み取った情報を、マイコン31に送信する。
【0047】キーボード6は、キーコントローラ41を
介してバスライン33に接続されている。キーコントロ
ーラ41は、オペレーターによるキー操作を受け付ける
と、押し下げられたキーに応じた信号をマイコン31に
出力する。
【0048】コントロールキー12は、切替コントロー
ラ47を介してバスライン33に接続されている。切替
コントローラ47は、図示しない鍵により設定された動
作モードに応じた信号をマイコン31に出力する。
【0049】タッチパネル15は、パネルコントローラ
42を介してバスライン33に接続されている。パネル
コントローラ42は、オペレーターによりタッチされた
タッチパネル15上のXY座標の位置を認識することで
座標データを取得し、取得した座標データに応じた信号
をマイコン31に出力する。
【0050】プリンタ7は、プリンタコントローラ43
を介してバスライン33に接続されている。プリンタ7
は、マイコン31からの印字データがプリンタコントロ
ーラ43に入力されると、プリンタコントローラ43に
駆動制御されて印字データに応じた印字を行う。
【0051】ディスプレイ13および客側ディスプレイ
17は、それぞれ表示コントローラ44、45を介して
バスライン33に接続されている。ディスプレイ13お
よび客側ディスプレイ17は、マイコン31からの表示
データが対応する表示コントローラ44、45に入力さ
れると、表示コントローラ44、45に駆動されて所定
事項を表示する。
【0052】また、バスライン33には、接続されたホ
ストコンピュータ等の外部装置との間で情報の授受を行
う通信I/F46が接続されている。この通信I/F4
6を介して外部装置から受信する情報としては、例えば
天気予報、ニュース等のスクロール情報表示領域21に
表示する各種のスクロール情報が含まれている。
【0053】ここで、上述のようなPOS端末1の客側
ディスプレイ17の客側表示面16の各表示領域におけ
る表示態様および動作について以下に詳細に説明する。
【0054】まず、オペレーターにより商品情報が入力
されると、PLUファイルを検索することで、入力され
た商品情報に対応する商品特定情報を取得する。次い
で、キャラクタジェネレータ24を参照して、取得した
商品特定情報のうち客側ディスプレイの商品・金額情報
表示領域18に表示させる商品名および商品単価を示す
コード対応する文字キャラクタを取得する。VRAM3
7では、取得した文字キャラクタと、HDD36の商品
・金額表示領域18に係る背景表示色ファイルおよび文
字表示色ファイルを参照して取得した表示色情報とを展
開することで表示データを作成し、作成した表示データ
を表示コントローラ45へ出力する。表示コントローラ
45は、入力された表示データに基づいて客側ディスプ
レイ17に所定のカラー画像を表示させる。本実施の形
態では、商品・金額情報表示領域18の背景部分18a
の表示色を白色とし、商品・金額情報表示領域18の文
字部分18bの表示色を黒色とした。また、商品・金額
情報表示領域18は、商品・金額情報表示領域18の周
囲に表示された青色の枠により囲まれている。ここに、
第1の表示手段としての機能が実行される。
【0055】ところで、白色と黒色とのコントラスト
は、一般的に非常に目立つとされている配色である。こ
れは、表示色をマンセルの表色系に基づいて考慮した場
合、白色と黒色とは、明度に関して互いに両極端に位置
する色であるためである。
【0056】ここで、マンセルの表色系とは、図5に示
すように、色を心理量を基準として定義した色の表現方
法の1つである。マンセルの表色系では、色相・彩度・
明度の3属性の度合いで色を表現する。
【0057】色相とは、色合いを示す属性である。色相
は、色知覚が等間隔になるような10色相を基本として
おり、各色相にはさらに0〜10に分割されている。
【0058】彩度とは、鮮やかさを示す属性であり、当
該色の中の純色成分の含まれる度合いを表わす。彩度
は、無彩色を0として、純色との混合比率を上げた場合
には鮮やかになる方へ変化する。
【0059】明度とは、明るさを示す属性である。明度
は、上述の色相とは関係なく、無彩色を基準として理想
的な黒を0、理想的な白を10として知覚的に等間隔に
分割して表わされている。
【0060】これによって、客に対して、商品・金額情
報表示領域18に表示されている情報を明確にかつ迅速
に案内することができる。
【0061】一方、情報表示領域19、追加情報表示領
域20およびスクロール情報表示領域21は、上述の売
上登録処理とは無関係に、該当する各種の情報を各表示
領域に随時表示させる。
【0062】情報表示領域19に該当する情報を表示さ
せる場合、タイマ38により計測される所定時間毎にH
DD36の宣伝情報ファイルを参照して、情報表示領域
19表示させるための宣伝情報を取得する。VRAM3
7は、取得した宣伝情報を展開することで表示データを
作成し、作成した表示データを表示コントローラ45へ
出力する。表示コントローラ45は、入力された表示デ
ータに基づいて客側ディスプレイ17の客側表示面16
の情報表示領域19に所定のカラー画像を表示させる。
ここに、第2の表示手段としての機能が実行される。本
実施の形態では、情報表示領域19の背景部分19aの
表示色を淡い黄色とし、情報表示領域19に表示される
文字部分19bの表示色を黒色とした。商品・金額情報
表示領域18の背景部分18aの表示色の色相・彩度・
明度をそれぞれ0度・0%・100%とした場合、この
値に対する情報表示領域19の背景部分19aの表示色
の相対的な色相・彩度・明度をそれぞれ53度・56%
・97%とした(図6参照)。また、情報表示領域19に
は、周囲を囲む青色の枠画像が表示されている。
【0063】また、追加情報表示領域20に該当する情
報を表示させる場合も、情報表示領域19に表示する場
合と同様に、タイマ38により計測される所定時間毎に
HDD36の追加宣伝情報ファイルを参照して、追加情
報表示領域20に表示させるための追加宣伝情報を取得
する。VRAM37は、取得した追加宣伝情報を展開す
ることで表示データを作成し、作成した表示データを表
示コントローラ45へ出力する。表示コントローラ45
は、入力された表示データに基づいて客側ディスプレイ
17の客側表示面16の追加情報表示領域20に所定の
カラー画像を表示させる。ここに、第2の表示手段とし
ての機能が実行される。商品・金額情報表示領域18の
背景部分18aの表示色の色相・彩度・明度をそれぞれ
0度・0%・100%とした場合、この値に対する情報
表示領域19の下側の背景部分20aの表示色の相対的
な色相・彩度・明度をそれぞれ219度・67%・39
%とした(図6参照)。
【0064】また、スクロール情報表示領域21にスク
ロール情報を表示させる場合、スクロール情報が通信I
/F46を介して送信されてHDD36に記憶されたタ
イミングで、HDD36から読み出したスクロール情報
をVRAM37で展開して表示データを作成し、作成し
た表示データを表示コントローラ45へ出力する。表示
コントローラ45では、入力された表示データに基づい
た情報をスクロール情報表示領域21に表示させる。こ
こに、第2の表示手段としての機能が実行される。本実
施の形態では、スクロール情報表示領域21の背景部分
21aの表示色を黒色とし、スクロール情報表示領域2
1にスクロール表示される情報(文字)部分21bの表示
色を白色とした。商品・金額情報表示領域18の背景部
分18aの表示色の色相・彩度・明度をそれぞれ0度・
0%・100%とした場合、この値に対するスクロール
情報表示領域21の背景部分21aの表示色の相対的な
色相・彩度・明度をそれぞれ0度・0%・0%とした
(図6参照)。
【0065】次に、コントロールキー12が登録モード
に設定されている場合に実行可能な商品売上登録処理に
際しての動作を含むPOS端末1の各部の動作について
説明する。まず、オペレーターによるバーコードスキャ
ナ4によるバーコードの読み取りや置数キーまたはタッ
チパネル15でのキー操作により商品情報および数量が
入力されると、PLUファイルを検索することで、入力
された商品情報に対応する商品特定情報を取得する。取
得した商品特定情報は売上データとしてRAM35に一
時記憶し、取得した商品特定情報のうち取引情報である
商品名および商品単価をディスプレイ13や客側ディス
プレイ17の客側表示面16の商品・金額情報表示領域
18に表示する。ディスプレイ13に情報を表示させる
場合にも、上述の客側ディスプレイ17と同様の処理を
行うため説明を省略する。ディスプレイ13および商品
・金額情報表示領域18に表示させる情報は、オペレー
ターが商品情報を入力する毎に最新の情報に更新され
る。また、商品情報が入力される毎に、その売上合計金
額を算出する。
【0066】預かり金額が入力された状態で預/現計キ
ーが押し下げられた場合には、預/現計キーが押し下げ
られるまでに入力された商品情報に基づく売上データを
HDD36の売上ファイルに登録し、入力された預かり
金額と前述の売上合計金額とに基づいて算出した釣り銭
金額をディスプレイ13に表示し、プリンタ7により売
上登録処理の内容を印字したレシートを発行する等の締
め処理を行う。
【0067】一方、上述の商品売上登録処理に際して商
品・金額情報表示領域18に情報を表示している間に
も、これらの情報とは無関係に情報表示領域19、追加
情報表示領域20およびスクロール情報表示領域21
に、上述したように、該当する各種の情報を表示させ
る。
【0068】本実施の形態では、情報表示領域19、追
加情報表示領域20に表示する各種の情報を多彩なカラ
ー画像で表示させているため、当該商品売上登録処理に
際して、POS端末1の周囲に待機している客に対して
各種の宣伝情報を効果的に案内することができる。ま
た、スクロール情報表示領域21では、スクロール情報
を図3中右側から左側へスクロール表示させて動的に表
示することにより客の注意を引くことができる。
【0069】ところで、本実施の形態の客側ディスプレ
イ17の客側表示面16では、図6に示すように、商品
・金額情報表示領域18の背景部分18aの表示色に対
する情報表示領域19、追加情報表示領域20およびス
クロール情報表示領域21の背景部分19a、20a、
21aの表示色の色相・彩度・明度の少なくともいずれ
か1つが30%・50%・30度以上異ならせて表示さ
れているため、客側表示面16での商品・金額情報表示
領域18と、情報表示領域19、追加情報表示領域20
およびスクロール情報表示領域21との表示領域の区別
を、客に対して、明確に案内することができる。
【0070】ここで、「異ならせて表示」とは、商品・
金額情報表示領域18に表示される全ての背景部分18
aおよび文字部分18bの表示色と、情報表示領域1
9、追加情報表示領域20およびスクロール情報表示領
域21に表示される全ての背景部分19a、20a、2
1aおよび文字部分19b、20b、21bの表示色と
が、完全に異なることを意味するわけではなく、商品・
金額情報表示領域18の表示内容と、情報表示領域1
9、追加情報表示領域20およびスクロール情報表示領
域21の表示内容とが、オペレーターに一見して区別さ
れて認識される程度に異なって表示されているものであ
ればよい。
【0071】また、本実施の形態では、商品・金額情報
表示領域18においては、背景部分18aを白色とし、
文字部分18bを黒色で表示させているため、商品・金
額情報表示領域18におけるコントラストに起因した上
述の理由によって、商品・金額情報表示領域18の大き
さを変えることなく商品・金額情報表示領域18に表示
された情報を明確に案内することができる。これによっ
て、情報表示領域19、追加情報表示領域20あるいは
スクロール情報表示領域21を見ていた客が、支払いに
際して購入した商品の合計金額情報を確認する際にも、
客に対して、客側ディスプレイ17に表示されている合
計金額情報を容易に確認させることができる。
【0072】つまり、本実施の形態では、自然法則の一
部である人間の色に対する認識に関する生理法則を利用
することにより、客側表示面16での商品・金額情報表
示領域18と、情報表示領域19、追加情報表示領域2
0およびスクロール情報表示領域21との区別を明確に
して、商品・金額情報表示領域18に表示される表示内
容の視認性を高めることができる。
【0073】これによって、客側ディスプレイ17に表
示されている合計金額情報以外の情報の表示に支障をき
たすことなく、また、客側表示面16の表示態様を大幅
に変更することなく、支払い時に必要とされる合計金額
情報を容易に案内することができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の発明の商品売上登録処理
装置によれば、取引情報表示領域の表示色と一般情報表
示領域の表示色とを、見る者に一見して区別されて認識
されるように表示画面中で異なって表示させることによ
り、客に対して、取引情報表示領域に表示する取引情報
を表示画面の中で視覚的に区別させることが可能になる
ので、表示画面に表示させる情報のうち特定の情報を迅
速に案内することができ、表示画面に表示させる情報毎
の区別を明確にして、操作者に対して、1画面内で複数
の情報を分かり易く案内することができる。
【0075】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の商品売上登録処置装置において、スクロール情報を
スクロール情報表示領域でスクロール表示させることに
より、客に対して、スクロール情報を動的に表示させる
ことでスクロール表示領域を表示画面の中で視覚的に区
別させることが可能になるので、表示画面に表示させる
情報毎にその表示領域の区別を明確にすることができ
る。
【0076】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の商品売上登録処置装置において、取引情報
表示領域の表示色の彩度と一般情報表示領域の表示色の
彩度とを、正方向または負方向に50%以上異ならせて
表示させることにより、マンセルの表色系における色の
3属性のうちの彩度のみを変更するだけで、客に対し
て、取引情報表示領域に表示する取引情報を表示画面の
中で視覚的に区別させることが可能になるので、表示画
面の表示形態を大幅に変更することなく、表示画面に表
示させる情報のうち特定の情報を迅速に案内することが
できる。
【0077】請求項4記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の商品売上登録処置装置において、取引情報
表示領域の表示色の色相と一般情報表示領域の表示色の
色相とを、正方向または負方向に30度以上異ならせて
表示させることにより、マンセルの表色系における色の
3属性のうちの色相のみを変更するだけで、客に対し
て、取引情報表示領域に表示する取引情報を表示画面の
中で視覚的に区別させることが可能になるので、表示画
面の表示形態を大幅に変更することなく、表示画面に表
示させる情報のうち特定の情報を迅速に案内することが
できる。
【0078】請求項5記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の商品売上登録処置装置において、取引情報
表示領域の表示色の明度と一般情報表示領域の表示色の
明度とを、正方向または負方向に50%以上異ならせて
表示させることにより、マンセルの表色系における色の
3属性のうちの明度のみを変更するだけで、客に対し
て、取引情報領域に表示する取引情報を表示画面の中で
視覚的に区別させることが可能になるので、表示画面の
表示形態を大幅に変更することなく、表示画面に表示さ
せる情報のうち特定の情報を迅速に案内することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の一形態のPOS端末の外観を示す斜視
図である。
【図2】POS端末を背面側から見た背面図である。
【図3】売上登録処理時における客側ディスプレイの表
示画面を示す平面図である。
【図4】POS端末に内蔵された各部の電気的接続を示
すブロック図である。
【図5】マンセルの表色系に基づいて色の関係を示すイ
メージ図である。
【図6】客側表示面の各領域における表示色に関する情
報を示す相関図である。
【符号の説明】
1 商品売上登録処理装置 16 表示画面 17 表示部 18 取引情報表示領域 19、20、21 一般情報表示領域 21 スクロール情報表示領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された商品情報に基づいて売上登録
    処理を行う商品売上登録処理装置において、 所定の情報を表示する表示画面を有する表示部と、 入力された前記商品情報に基づく取引情報を前記表示画
    面の一部である取引情報表示領域に表示させる第1の表
    示手段と、 前記表示画面中の前記取引情報表示領域と異なる領域で
    ある一般情報表示領域に前記取引情報以外の情報を表示
    させる第2の表示手段と、を設け、 前記取引情報表示領域の表示内容と前記一般情報表示領
    域の表示内容とが見る者に一見して区別されて認識され
    るように、前記取引情報表示領域の表示色と前記一般情
    報表示領域の表示色とを異ならせて表示させるようにし
    たことを特徴とする商品売上登録処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の表示手段は、前記一般情報表
    示領域の一部であるスクロール情報表示領域に前記取引
    情報以外の情報をスクロール表示させるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の商品売上登録処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の表示手段により表示される前
    記取引情報表示領域の表示色の彩度を基準値として、前
    記第2の表示手段により表示される前記一般情報表示領
    域の表示色の彩度を前記基準値から正方向または負方向
    に50%以上異ならせて表示させることを特徴とする請
    求項1または2記載の商品売上登録処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の表示手段により表示される前
    記取引情報表示領域の表示色の色相を基準値として、前
    記第2の表示手段により表示される前記一般情報表示領
    域の表示色の色相を前記基準値から正方向または負方向
    に30度以上異ならせて表示させることを特徴とする請
    求項1または2記載の商品売上登録処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の表示手段により表示される前
    記取引情報表示領域の表示色の明度を基準値として、前
    記第2の表示手段により表示される前記一般情報表示領
    域の表示色の明度を前記基準値から正方向または負方向
    に30%以上異ならせて表示させることを特徴とする請
    求項1または2記載の商品売上登録処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013250799A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Teraoka Seiko Co Ltd Posレジスタ
JP2015069536A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 東芝テック株式会社 表示制御装置およびプログラム
JP2016062318A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 東芝テック株式会社 金銭受皿および商品販売データ処理ユニット

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