JP2001255990A - 入力装置 - Google Patents

入力装置

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JP2001255990A
JP2001255990A JP2000072475A JP2000072475A JP2001255990A JP 2001255990 A JP2001255990 A JP 2001255990A JP 2000072475 A JP2000072475 A JP 2000072475A JP 2000072475 A JP2000072475 A JP 2000072475A JP 2001255990 A JP2001255990 A JP 2001255990A
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rotary
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Kisaburo Takahashi
喜三郎 高橋
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型であると共に、多機能が要求される携帯
用電子機器に使用して好適で、且つ、使いかっての良い
入力装置を提供する。 【解決手段】 本発明の入力装置は、第1,第2の操作
部材S1,S2によって、第1,第2の回転型電気部品
D1,D2をそれぞれ操作するため、従来に比して、機
能を多くでき、多機能が要求される携帯用電子機器に使
用して好適な入力装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機等の携
帯用電子機器等に使用される入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の入力装置の構成を図15に基づい
て説明すると、回転型電気部品50は回転型エンコーダ
で構成されると共に、この回転型電気部品50を構成す
る合成樹脂の成型品からなる絶縁基台51は、中心部に
円形の孔51a設けた基板部51bを有し、この基板部
51bには、複数個の接触片52が埋設されている。
【0003】また、回転型電気部品50のカバー53
は、円形の孔53aを有する筒状部53bが設けられ、
このカバー53は、絶縁基台51の開放部を覆うように
絶縁基台51に取り付けられている。また、回転型電気
部品50の合成樹脂の成型品からなる回転体54は、円
板部54aと、円板部54aの両側から突出する軸部5
4b、54cと、中心部に設けられた六角形の非円形の
貫通孔54dとを有すると共に、円板部54aの面には
コードパターン55が形成されている。
【0004】そして、このような回転体54は、軸部5
4bを絶縁基台51の孔51aに嵌合すると共に、軸部
54cを筒状部53bの孔53aに嵌合し、更に、絶縁
基台51とカバー53によって、回転体54が軸線方向
で挟持されて、回転可能に取り付けられている。即ち、
回転体54は、絶縁基台51とカバー53とによって、
軸線方向に対して傾くことがないように保持されたもの
となっている。
【0005】また、回転体54が取り付けられた時、回
転体54に設けられたコードパターン55が接触片52
に接触し、そして、回転体54を回転すると、接触片5
2に摺動しながらコードパターン55も回転して、パル
ス信号を発生するようになり、このような構成によっ
て、回転型電気部品50が形成されると共に、このよう
な回転型電気部品50は、プリント基板P2に取り付け
られる。
【0006】また、従来の入力装置は、プッシュスイッ
チ56を有し、このプッシュスイッチ56は、接点部
(図示せず)を収納した合成樹脂の成型品からなる筺体
56aと、この筺体56aに移動可能に取り付けられた
押し釦56bとを有し、このプッシュスイッチ56は、
回転型電気部品50から所定間隔を置いた状態で、プリ
ント基板P2に取り付けられている。
【0007】操作部材57は、径の大きな操作部57a
と、この操作部57aより径が小さく、操作部57aの
両側から突出した軸体57b、57cと、軸体57bの
一端部に設けられた正六角形球体部57dとを有する。
そして、この操作部材57は、軸体57b側の正六角形
球体部57dを絶縁基台51側から回転体54の貫通孔
54aに嵌入すると共に、軸体57cを筺体56aで保
持することにより取り付けられ、また、軸体57cと筺
体56a間には、コイルバネ58を介在して、操作部材
57が水平線Z2上に位置するようになっている。これ
によって、操作部材57は、回転動作と、正六角形球体
部57dの回転体54への当接部を支点とした傾倒動作
とが可能となっている。
【0008】このような構成を有する従来の入力装置
は、操作部材57の操作部57aを回転すると、軸体5
7bの正六角形球体部57dによって回転体54を回転
させ、接触片52に摺動しながらコードパターン55が
回転して、パルス信号を発生する。また、操作部材57
を軸線方向(即ち、水平線Z2)に対して直角方向に押
圧すると、正六角形球体部57dの回転体54への当接
部を支点として、軸体57cがコイルバネ58に抗して
移動し、操作部材57が傾斜線Y2で示す位置に傾倒動
作を行うと共に、軸体57cで押し釦56bを押圧し
て、プッシュスイッチ56を操作する。
【0009】そして、操作部材57の押圧を解除する
と、コイルバネ58によって操作部材57は元の水平線
Z2上の位置に戻ると共に、プッシュスイッチ56も元
の状態に戻る。このようにして、従来の入力装置の操作
が行われ、従来の入力装置を、例えば、携帯用電子機器
に使用した場合、回転型電気部品51で上下、或いは左
右のスクロールの操作を行い、また、プッシュスイッチ
で決定の操作を行うような使用があるが、機能が少な
く、多機能が要求される携帯用電子機器に不適であると
共に、使いかってが悪いものであった。また、従来の入
力装置は、操作部材57の傾倒動作時、回転体54に対
して正六角形球体部57dが円運動を行うようになって
おり、この円運動を円滑に行うために、正六角形球体部
57dの貫通孔54dへの嵌合は緩く、従って、操作部
材57を回転した時、正六角形球体部57dと回転体5
4との間において、回転方向に遊びが生じ、操作部材5
7の回転が回転体54に直ちに伝達できないものであっ
た。また、操作部材57の傾倒動作の繰り返しによっ
て、正六角形球体部57dと回転体54との間で摩耗が
生じ、これによって、回転方向の遊びが大きくなり、一
層、操作部材57の回転が回転体54に直ちに伝達でき
ないものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の入力装置は、一
つの操作部材57によって、一つの回転型電気部品51
とプッシュスイッチ56を操作するものであるため、機
能が少なく、多機能が要求される携帯用電子機器に不適
であると共に、使いかってが悪いという問題がある。
【0011】そこで、本発明は、小型であると共に、多
機能が要求される携帯用電子機器に使用して好適で、且
つ、使いかっての良い入力装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として、回転体を有する第1の回転型
電気部品と、この第1の回転型電気部品の前記回転体に
設けられた非円形の孔に嵌合された第1の軸体を有し、
前記第1の回転型電気部品を操作する第1の操作部材
と、回転体を有する第2の回転型電気部品と、この第2
の回転型電気部品の前記回転体に設けられた非円形の孔
に嵌合された第1の軸体を有し、前記第2の回転型電気
部品を操作する第2の操作部材とを備え、前記第1と第
2の操作部材が直線上の位置に配置された構成とした。
【0013】また、第2の解決手段として、前記第1と
第2の操作部材は、それぞれ操作部と、この操作部を挟
んで前記第1の軸体と反対側に設けられた第2の軸体を
有し、この第2の軸体が互いに近接して配置された構成
とした。
【0014】また、第3の解決手段として、前記第2の
軸体の下部には、1個のプッシュスイッチが前記両軸体
に跨るように配置され、前記操作部材の軸線方向に対し
て直角方向に前記第1,第2の操作部材を押圧した時、
前記第1,又は第2の操作部材が傾倒動作して、前記プ
ッシュスイッチをそれぞれ操作するようにした構成とし
た。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の入力装置の図面を説明す
ると、図1は本発明の入力装置の要部断面図、図2は本
発明の入力装置の動作を示す要部拡大断面図である。
【0016】また、図3は本発明の入力装置係り、エン
コーダ本体部の正面図、図4は本発明の入力装置係り、
エンコーダ本体部の裏面図、図5は本発明の入力装置係
り、エンコーダ本体部の上面図、図6は本発明の入力装
置係り、エンコーダ本体部の下面図、図7は本発明の入
力装置係り、エンコーダ本体部の分解斜視図、図8は本
発明の入力装置係り、エンコーダ本体部の要部断面側面
図、図9は本発明の入力装置係り、エンコーダ本体部の
要部断面正面図である。
【0017】また、図10は本発明の入力装置係り、エ
ンコーダ本体部の絶縁基台と回転体とを組み合わせた斜
視図、図11は本発明の入力装置係り、エンコーダ本体
部の回転体の断面図、図12は本発明の入力装置に係
り、回転型電気部品の斜視図、図13は本発明の入力装
置に係り、回転型電気部品の側面図、図14は本発明の
入力装置に係り、回転型電気部品の断面図である。
【0018】次に、本発明の入力装置に使用される回転
型電気部品Dの構成を先ず説明すると、回転型電気部品
Dは、この実施例では回転型エンコーダで形成されてお
り、この構成を特に、図3〜図14に基づいて説明する
と、絶縁材の成型品からなる絶縁基台1は、矩形状の主
基台部2と、主基台部2から直角に直立状態に設けられ
た側壁部3と、この主基台部2の両側から薄肉部4によ
って連結された一対の副基台部5とで構成されている。
そして、主基台部2には、その両側の端面に設けられた
凹部2aと、正面の端面の中央部に設けられた円柱状の
凸部2bと、下面に設けられたテーパー部を有する一対
の掛け止め部2cとを有する。
【0019】また、側壁部3は、主基台部2の上面の角
部から直立状態に設けられ、この側壁部3には、中心部
に設けられた鍔部3aを有する円形状の孔3bと、この
孔3bの両側から主基台部2に至って設けられた一対の
逃げ孔3cと、上部から直角方向に延びる一対の上壁部
3dと、一対の上壁部3d間に設けられた溝部3eと、
一対の上壁部3dの上面に設けられた段差を有する掛け
止め部3fと、突起3gとを有する。また、一対の副基
台部5は、先端が丸みを持って端面に設けられた凸部5
aを有する。そして、この絶縁基台1は、図7に示す状
態から薄肉部4を折り曲げて、主基台部2の凹部2a
に、副基台部5の凸部5aを圧入することによって、図
10に示すように、矩形状の絶縁基台1が形成されるも
のである。
【0020】金属板からなる複数個の接触片6は、接触
部6aと、端子部6bとを有し、この複数個の接触片6
は、それぞれ副基台部5に埋設されて取り付けられ、接
触部6aは絶縁基台1の上面から上方に突出すると共
に、端子部6bは絶縁基台1の下面から下方に突出し
て、先端部の平坦面が絶縁基台1の一端、即ち、側壁部
3とほぼ同一の位置において、平行な状態で位置するよ
うに折り曲げられている。
【0021】金属からなる共通接触片7は、一対の接触
部7aと、端子部7bとを有し、この共通接触片7は、
側壁部3側に近い主基台部2の位置に埋設されて取り付
けられ、接触部7aは絶縁基台1の上面から上方に突出
して、側壁部3の逃げ孔3cに位置すると共に、端子部
7bは絶縁基台1の下面から下方に突出している。
【0022】また、この実施例において、複数個の接触
片6の一部は、主基台部2と副基台部5とに跨って埋設
されており、この接触片6の一部で、前述した主基台部
2と副基台部5とを連結する薄肉部4が形成されたもの
となっている。なお、この薄肉部4は、接触片6とは別
の板状の金属部材を絶縁基台1に埋設して、この金属部
材で薄肉部4を形成しても良く、更に、主基台部2と副
基台部5とを連結する薄肉部4は、絶縁基台1を構成す
る絶縁材からなる薄肉部4で形成しても良い。
【0023】絶縁材の成型品からなる円筒状の回転体8
は、一端側に設けられた軸部8aと、この軸部8aに繋
がって形成され、軸部8aよりも大きな径の保持部8b
と、保持部8bの一方側である回転軸方向と直交する端
面8cに設けられたクリック用の凹凸部8dと、軸部8
aと保持部8bとの間に設けられ、保持部8bの他方側
である回転軸方向と直交する端面8eと、中心部に設け
られた六角状の非円形状の孔8fとを有する。
【0024】金属板からなるコード部材9は、特に図1
1に示すように、コモンパターンを形成するリング状の
板状部9aと、この板状部9aの内周部から折り曲げら
れ、コードパターンを形成する複数個の舌片9bとを有
する。そして、このコード部材9は、回転体8に埋設、
或いは圧入されて取り付けられ、コモンパターンを形成
するリング状の板状部9aが端面8eに位置すると共
に、コードパターンを形成する舌片9bが保持部8bの
外円周面に露出した状態となっており、この舌片9b
は、回転体8の軸線方向G1(図5参照)に延びてい
る。
【0025】そして、このような構成を有する回転体8
とコード部材9は、回転体8の軸部8aを側壁部3の孔
3bに挿入されて、回転可能に保持される。この時、軸
部8aは、図14に示すように、小さなクリアランスK
1を持たせて、孔3bに緩くはめ合わされていて、回転
体8が絶縁基台1に対して傾倒動作可能となっている。
そして、回転体8が絶縁基台1に取り付けられた時、共
通接触片7の一対の接触部7aが端面8eと対向した状
態となって、コード部材9のコモンパターンである板状
部9aに接触した状態となる。また、回転体8が絶縁基
台1に取り付けられた時、複数個の接触片6は、それぞ
れ回転体8の円周面を挟んで互いに反対側の位置に配置
され、コード部材9のコードパターンである舌片9bに
接離するようになり、そして、一対の接触部6aが位相
差を持ってコードパターンと接するようにしている。こ
の時、接触片6は、図8に示すように、軸線方向G1に
対して直角方向に配置された状態にあって、コードパタ
ーンに摺接するようになっている。
【0026】金属板からなる係合部材10は、矩形の板
状の基部10aと、この基部10aの中央部にC字状に
切り曲げされ、先端部に凸部を有する係合部10bと、
基部10aの下部に設けられた円形の孔10cと、基部
10aの両側部から折り曲げされた一対の側板10d
と、この側板10dに設けられた切り起こし部10e
と、基部10aの上辺から折り曲げられ、先端部に係止
部10fを有するT型の上辺板10gと、基部10aの
下辺から折り曲げられ、中央部に矩形状の孔10hを有
するC字状の下辺板10jとを有する。
【0027】そして、この係合部材10は、係合部10
bが凹凸部8dを設けた回転体8の端面8cと対向する
ように絶縁基台1に合わせて、孔10cに凸部2bを挿
入する。しかる後、上辺板10gを上壁部3d上に位置
させて押し込み、係止部10fを掛け止め部3fに掛け
止めすると共に、上辺板10gを溝部3eに位置させ
て、上辺部10gが側壁部3に取り付けられる。そし
て、この上辺板10gの取付と同時に、下辺板10jを
主基台部2の下面に位置させて押し込み、孔10hに掛
け止め部2cを位置させて、下辺板10jが掛け止め部
2cに掛け止めされて、下辺板10jが主基台部2に取
り付けられる。
【0028】このようにして、係合部材10は、回転体
8に対して上下の位置で取り付けられた状態となると共
に、側板10dは、回転体8に対して左右の位置に配置
されて状態となっている。また、係合部材10が取り付
けられた時、係合部10bの凸部は、回転体8の端面8
cに設けられた凹凸部8dと係脱可能な状態で、凹凸部
8dに係合してクリック機構を構成している。更に、係
合部材8,接触片6,及び共通接触片7は、絶縁基台1
を基準面として、回転体8方向に延びた状態となってい
る。そして、このような構成によって、エンコーダ本体
部E1が形成されている。
【0029】また、図12〜図14に示すように、取付
板12は、半田付け可能な金属板からなり、中央部に設
けられた円形の大きな孔12aを有する筒状部12hと
下部に設けられた小さな孔12bとを有する平板部12
cと、この平板部12cの両側部から対向して折り曲げ
られた一対の腕部12dと、この腕部12dの中央部に
設けられた矩形状の孔12eと、腕部12dの側端部か
ら折り曲げられた取付部12fと、平板部12cの取付
部12f側に設けられた凸部12gとを有する。
【0030】そして、このような取付板12は、図12
〜図14に示すように、エンコーダ本体部E1の係合部
材10側に位置させて、先ず、筒状部12hを回転体8
内に位置させた状態で、小さい孔12bに絶縁基台1の
凸部2bを挿入する。しかる後、腕部12dを係合部材
10の側板10d上で押し込み、孔12eに切り起こし
部10eが位置して、腕部12dが切り起こし部10e
に掛け止めされ、これによって、取付板12が係合部材
10にスナップ止めされて、取付板12が係合部材10
に取り付けられる。
【0031】また、取付板12が取り付けられた時、平
板部12cが係合部材10の板状の基部10aの外側に
重ね合わされた状態になると共に、腕部12dが回転体
8に対して左右の横方向の位置で、係合部材10の側板
10dに取り付けられ、また、回転体8の軸線方向G1
に延びる腕部12dの側端部から折り曲げられた取付部
12fの下面は、絶縁基台1の下面から延びた接触片6
と共通接触片7のL字状の端子部6b、7bとほぼ同一
の位置に位置している。
【0032】更に、取付板12が取り付けられた時、図
14に示すように、筒状部12hと回転体8の間にはク
リアランスK2を有し、このクリアランスK2は、クリ
アランスK1よりも大きく形成している。また、回転体
8は、係合部材10によって側壁部3に当接している。
このようにして回転型電気部品Dである回転型エンコー
ダが形成されており、ここでは回転型エンコーダで示し
たが、その他の回転型電気部品を適用しも良いこと勿論
である。
【0033】そして、取付板12を取り付けた回転型電
気部品Dは、図13に示すように、主基台部2と副基台
部5の下面側をプリント基板P1に対向させて、凸部1
2gをプリント基板P1の孔13に挿入して、回転型電
気部品Dが位置決めされると共に、接触片6,共通接触
片7の端子部6b、7b、及び取付板12の取付部12
fがプリント基板P1の上面に形成された配線パターン
(図示せず)上に位置した状態にする。
【0034】そして、このように構成された接触片6,
共通接触片7,及び取付板12は、クリーム半田により
配線パターンに面実装されて、プリント基板P1に取り
付けられ、これによって、回転型電気部品Dは、回転体
8の軸線方向G1と平行な状態でプリント基板P1に取
り付けられる。
【0035】また、このような構成を有する回転型電気
部品Dである回転型エンコーダの操作を説明すると、先
ず、取付板12の孔12aを貫通して回転体8の孔8f
に、後述する操作部材18を嵌合して係合させた後、操
作部材18を回転すると、回転体8とコード部材9が軸
部8aを支持部として回転する。そして、回転体8は、
凹凸部8dが係合部10bと係脱動作を行って、クリッ
ク動作を行うと共に、舌片9bが接触片6と接離し、且
つ、共通接触片7が板状部9aに常時接触して、接触片
6と共通接触片7との間で、2相のパルス信号を発生す
ようになる。
【0036】また、本発明の入力装置において、上記の
ような構成を有する回転型電気部品Dである第1と第2
の回転型電気部品D1,D2は、図1に示すように、取
付板12が互いに対向すると共に、直線上の位置で間隔
をいてプリント基板P1に取り付けられる。プッシュス
イッチ15は、図1に示すように、接点部(図示せず)
を収納した筺体16と、上下動可能に筺体16に取り付
けられ、常時上方に付勢された押し釦17とで構成さ
れ、このプッシュスイッチ15は、第1と第2の回転型
電気部品D1、D2の中間部において、軸線方向G1の
延長上においてプリント基板P1に取り付けられてい
る。
【0037】合成樹脂の成型品等からなる第1と第2の
操作部材S1,S2は、径の大きな円柱状の操作部18
aと、操作部18aの両側面18bの中心部から操作部
材18の軸線方向G2に突出し、操作部18aの径より
小さな円柱状の第1と第2の軸体18c、18dと、こ
の第1の軸体18cの端部に設けられた六角形の非円柱
状の非円形部18eと、第1の軸体18cの端面に設け
られた半円球状の凸部18fとを有する。
【0038】そして、この第1,第2の操作部材S1,
S2は、第1,第2の回転型電気部品D1,D2のそれ
ぞれの取付板12側から第1の軸体18cが筒状部12
hをガイドにして孔12aに挿入されて、非円形部18
eを回転体8の非円形の孔8fに嵌合する。この時、非
円形部18eと孔8fは、互いに強嵌合、或いはピッタ
リした隙間の無い状態ではめ合わされ、回転方向に互い
に遊びの無い状態となっている。また、第1の軸体18
cが孔8fに挿入された際、凸部18fが孔8fから外
方に突出すると共に、他方の第2の軸体18dは、互い
に近接し、それぞれ押し釦17上に当接した状態となっ
ている。更に、この時、回転体8の軸線方向G1と第
1,第2の操作部材S1,S2の軸線方向G2とは、図
1に示すように、一致して一直線の状態となっている。
【0039】合成樹脂の成型品からなるケース19は、
図1に示すように、並列した2個の孔19aを有する上
壁19bと、上壁19bの周囲から下方に延びる側壁1
9cとを有する。そして、このケース19は、第1,第
2の回転型電気部品D1,D2とプッシュスイッチ15
を覆った状態で、プリント基板P1に取り付けられ、こ
のケース19が取り付けられた際、第1,第2の操作部
材S1,S2の操作部18aの一部が孔19aから外方
に突出すると共に、凸部18fが側壁19cに当接、或
いは近接し、且つ、第2の軸体18d同士が互いに近接
した状態となって、第1,第2の操作部材S1,S2の
軸線方向G2への移動を抑えるようになっている。ま
た、第1,第2の操作部材S1,S2の第2の軸体18
dは、互いに近接させて、上壁19bによって同時に支
持されている。
【0040】次に、このような構成を有する本発明の入
力装置の動作を説明すると、先ず、孔19aから突出し
た第1の操作部材S1の操作部18aを指で回転する。
すると、第1,第2の軸体18c、18dが回転し、こ
れによって、非円形部18eを介して回転体8と共にコ
ード部材9が回転して、コードパターンである舌片9b
に接触片6が摺接して、パルス信号を発生する。なお、
係合部材10が凹凸部8dの凹部に係合している時、こ
のパルス信号がOFFとなるように設定されている。
【0041】次に、軸線方向G2に対して直角方向Bに
第1の操作部材S1の操作部18aを押圧すると、図2
示すように、第1の操作部材S1は、第1の回転型電気
部品D1を支点として、第2の軸体18d側が所定角度
A1傾いて傾倒動作を行い、これによって、押し釦17
が下方に移動し、プッシュスイッチ15が操作(接点O
NからOFF、或いは接点OFFからON)される。
【0042】即ち、第1の操作部材S1の傾倒動作は、
図2に示すように、第1の操作部材S1の押圧によっ
て、先ず、回転体8の軸部8aの下方が絶縁基台1の孔
3bを形成する側面に当接し、更に押圧を続けると、当
接部T1を支点として回転体8の傾倒を始め、同時にコ
ード部材9の板状部9aの最外周部が絶縁基台1に当接
して、このコード部材9の当接部T2と軸部8aの当接
部T1による2点を支点として、回転体8が傾倒すると
共に、この回転体8の傾倒動作に伴って操作部材18
は、回転体8と共に傾倒動作を行う。
【0043】その結果、回転体8は、第1の操作部材S
1と同じ所定角度A2傾くと共に、回転体8の取付板1
2側の部分は、回転体8の絶縁基台1側の部分よりも大
きく移動するが、大きなクリアランスK2によって、回
転体8の傾倒動作を許容するようになっている。更に、
回転体8が傾倒した際、軸線方向G1に延びるコードパ
ターン(舌片9b)と、これと直角方向に配置された接
触片6とが接触しているため、コードパターンの接触片
6への接触位置が下方に移動するだけで、両者の接触状
態は確実に維持されるものである。また、接触片6と舌
片9bの接触する位置が回転体8の傾倒中心に近接して
設けられているので、接触片6が接している部分の舌片
9bの変位は少なく、よって、不要のパルス信号を発生
しにくいようになっている。
【0044】次に、第1の操作部材S1の押圧を解除す
ると、第2の軸体18dが付勢された押し釦17により
元の状態に戻されて、第1の操作部材S1と回転体8
は、元の水平な状態に戻されると共に、プッシュスイッ
チ15も元の状態に戻って、接点の切換が行われるよう
になる。また、この第1の操作部材S1の傾倒動作時、
第2の軸体18dは、ケース19に設けられた縦溝(図
示せず)にガイドされて、下方への移動が正確に行える
ようになっている。
【0045】次に、第2の操作部材S2に対して回転、
傾倒動作の操作する際は、前記第1の操作部材S1を操
作した場合と同様の動作であるので、ここでは説明を省
略すると共に、このようにして、本発明の入力装置の動
作を行うものである。
【0046】そして、このような本発明の入力装置を携
帯用電子機器に使用した場合、例えば、第1の操作部材
S1によって、第1の電気部品D1で上下のスクロール
を操作すると共に、プッシュスイッチ15で決定の操作
を行い、また、第2の操作部材S2によって、第2の電
気部品D2で左右のスクロールを操作すると共に、プッ
シュスイッチ15で決定の操作を行って、多機能の操作
ができるものである。また、このような操作は、第1,
第2の操作部材S1,S2を一直線上に配置しているた
め、片手の一本の指を第1の操作部材S1に当てると共
に、もう一本の指を第2の操作部材S2に当てた状態
で、それぞれの指で操作することができて、操作性が良
好となる。
【0047】なお、上記実施例において、回転体8の傾
倒動作は、絶縁基台1を支持部材として傾倒動作を行う
ようにしたもので説明したが、取付板12、或いはその
他の部材を支持部材に使用しても良い。
【0048】
【発明の効果】本発明の入力装置は、第1,第2の操作
部材S1,S2によって、第1,第2の回転型電気部品
D1,D2をそれぞれ操作するため、従来に比して、機
能を多くでき、多機能が要求される携帯用電子機器に使
用して好適な入力装置を提供できる。また、第1と第2
の操作部材S1,S2が直線上の位置に配置されたた
め、片手の一本の指を第1の操作部材S1に当てると共
に、もう一本の指を第2の操作部材S2に当てた状態
で、それぞれの指で操作することができて、操作性が良
好で、使いかっての良いものを提供できる。
【0049】また、第1と第2の操作部材S1,S2
は、それぞれ操作部18aと、この操作部18aを挟ん
で第1の軸体28cと反対側に設けられた第2の軸体1
8dを有し、この第2の軸体18dが互いに近接して配
置されたため、第1,第2の操作部材S1,S2を近い
位置に配置できて、操作性が良好となるばかりか、ケー
ス19による支持が簡単となり、小型で、構成の簡単な
ものが得られる。
【0050】また、第2の軸体18dの下部には、1個
のプッシュスイッチ15が両軸体18dに跨るように配
置され、操作部材S1,S2の軸線方向に対して直角方
向に第1,第2の操作部材S1,S2を押圧した時、第
1,又は第2の操作部材S1,S2が傾倒動作して、プ
ッシュスイッチ15をそれぞれ操作するようにしたた
め、プッシュスイッチ15を二つの操作部材S1,S2
に共用できて、小型で、安価なものを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力装置の要部断面図。
【図2】本発明の入力装置の動作を示す要部拡大断面
図。
【図3】本発明の入力装置係り、エンコーダ本体部の正
面図。
【図4】本発明の入力装置係り、エンコーダ本体部の裏
面図。
【図5】本発明の入力装置係り、エンコーダ本体部の上
面図。
【図6】本発明の入力装置係り、エンコーダ本体部の下
面図。
【図7】本発明の入力装置係り、エンコーダ本体部の分
解斜視図。
【図8】本発明の入力装置係り、エンコーダ本体部の要
部断面側面図。
【図9】本発明の入力装置係り、エンコーダ本体部の要
部断面正面図。
【図10】本発明の入力装置係り、エンコーダ本体部の
絶縁基台と回転体とを組み合わせた斜視図。
【図11】本発明の入力装置係り、エンコーダ本体部の
回転体の断面図。
【図12】本発明の入力装置に係り、回転型電気部品の
斜視図。
【図13】本発明の入力装置に係り、回転型電気部品の
側面図。
【図14】本発明の入力装置に係り、回転型電気部品の
断面図。
【図15】従来の入力装置の一部断面正面図。
【符号の説明】
1 絶縁基台 2 主基台部 2a 凹部 2b 凸部 2c 掛け止め部 3 側壁部 3a 鍔部 3b 孔 3c 逃げ部 3d 上壁部 3e 溝部 3f 掛け止め部 3g 突起 4 薄肉部 5 副基台部 5a 凸部 6 接触片 6a 接触部 6b 端子部 7 共通接触片 7a 接触部 7b 端子部 8 回転体 8a 軸部 8b 保持部 8c 端面 8d 凹凸部 8e 端面 8f 孔 9 コード部材 9a 板状部(コモンパターン) 9b 舌片(コードパターン) 10 係合部材 10a 基部 10b 係合部 10c 孔 10d 側板 10e 切り起こし部 10f 係止部 10g 上辺板 10h 孔 10j 下辺板 12 取付板 12a 孔 12b 孔 12c 平板部 12d 腕部 12e 孔 12f 取付部 12g 凸部 12h 筒状部 13 孔 15 プッシュスイッチ 16 筺体 17 押し釦 S1 第1の操作部材 S2 第2の操作部材 18a 操作部 18b 側面 18c 第1の軸体 18d 第2の軸体 18e 非円形部 18f 凸部 19 ケース 19a 孔 19b 上壁 19c 側壁 E1 エンコーダ本体部 P1 プリント基板 D 回転型電気部品 D1 第1の回転型電気部品 D2 第2の回転型電気部品 K1 クリアランス K2 クリアランス G1 軸線方向 G2 軸線方向 A1 所定角度 A2 所定角度 T1 当接部 T2 当接部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体を有する第1の回転型電気部品
    と、この第1の回転型電気部品の前記回転体に設けられ
    た非円形の孔に嵌合された第1の軸体を有し、前記第1
    の回転型電気部品を操作する第1の操作部材と、回転体
    を有する第2の回転型電気部品と、この第2の回転型電
    気部品の前記回転体に設けられた非円形の孔に嵌合され
    た第1の軸体を有し、前記第2の回転型電気部品を操作
    する第2の操作部材とを備え、前記第1と第2の操作部
    材が直線上の位置に配置されたことを特徴とする入力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1と第2の操作部材は、それぞれ
    操作部と、この操作部を挟んで前記第1の軸体と反対側
    に設けられた第2の軸体を有し、この第2の軸体が互い
    に近接して配置されたことを特徴とする請求項1記載の
    入力装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の軸体の下部には、1個のプッ
    シュスイッチが前記両軸体に跨るように配置され、前記
    操作部材の軸線方向に対して直角方向に前記第1,第2
    の操作部材を押圧した時、前記第1,又は第2の操作部
    材が傾倒動作して、前記プッシュスイッチをそれぞれ操
    作するようにしたことを特徴とする請求項2記載の入力
    装置。
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