JP2001255468A - 顕微鏡自動認識機能付き撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

顕微鏡自動認識機能付き撮像装置及びその制御方法

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JP2001255468A
JP2001255468A JP2000065532A JP2000065532A JP2001255468A JP 2001255468 A JP2001255468 A JP 2001255468A JP 2000065532 A JP2000065532 A JP 2000065532A JP 2000065532 A JP2000065532 A JP 2000065532A JP 2001255468 A JP2001255468 A JP 2001255468A
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imaging
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luminance
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Akito Kageura
章人 影浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが顕微鏡を撮像装置に接続する毎に顕
微鏡モードをマニュアル設定しなくても、その顕微鏡モ
ードを自動設定できるようにする。 【解決手段】 顕微鏡5に取り付け可能な撮像装置10
であって、少なくとも、顕微鏡5の視野領域を撮像する
所定の広さの撮像領域を有した撮像手段1と、この撮像
手段1の撮像領域における輝度値と顕微鏡5の視野領域
における輝度値との差を求め、輝度値の差と予め設定さ
れた基準値とを比較する制御手段2とを備え、この制御
手段2は輝度値の差と基準値との比較結果に基づいて当
該撮像手段1に接続された顕微鏡5を自動認識するもの
である。従って、ユーザは従来方式のように顕微鏡5を
撮像装置10に接続する毎に顕微鏡モードをマニュアル
設定しなくても、顕微鏡5を撮像装置10に接続するだ
けで、顕微鏡モードを自動設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡に取り付け
可能で、しかも、その顕微鏡動画像の撮影可能なCCD
カメラに適用して好適な顕微鏡自動認識機能付き撮像装
置及びその制御方法に関する。
【0002】詳しくは、顕微鏡に取り付け可能な撮像装
置において、その撮像領域における輝度値と顕微鏡の視
野領域における輝度値との差を求め、その輝度差と予め
設定された基準値とを比較する制御手段を備え、これら
の比較結果に基づいて当該撮像手段に接続された顕微鏡
を制御系で自動認識できるようにして、ユーザが顕微鏡
を撮像装置に接続する毎に顕微鏡モードをマニュアル設
定しなくても、顕微鏡を撮像装置に接続するだけで、そ
の顕微鏡モードを自動設定できるようにしたものであ
る。
【0003】
【従来の技術】近年、顕微鏡に取り付け可能で、しか
も、その白黒の顕微鏡動画像の撮影可能な単板式の固体
撮像装置(以下でCCDカメラという)や、カラーの顕
微鏡動画像の撮影可能な3板式のCCDカメラなどが使
用される場合が多くなってきた。この種の業務用の単板
式及び3板式のCCDカメラでは、顕微鏡の視野が全て
カメラの画角内に入るように繋がれて使用される。
【0004】一般に顕微鏡の視野は円形であり、これに
対してCCDカメラの画角は長方形である。従って、C
CDカメラが顕微鏡に接続されたとき、顕微鏡の視野部
分が円形に明るくなり、その周辺部は暗くなる。これに
より、通常の撮影状態と輝度値が大きく異なることか
ら、CCDカメラが顕微鏡に接続されたときは、画角内
の周辺の暗い部分の影響を受けてないように、本来見た
い部分である撮像画面の中央部分の輝度値を最適に調整
するようになされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式に
よれば、撮像画面の中央部分の輝度値を最適にするため
に、ユーザは顕微鏡にCCDカメラを接続する毎にマニ
ュアルで通常撮像モードから顕微鏡モードへ設定を切り
替えていた。
【0006】ここで、通常撮影モードとは、撮像画面全
体を見たとき周辺領域よりもやや中央部の領域の重み係
数を高くするように輝度値を補正する動作をいう。顕微
鏡モードとは撮像領域の周辺部の重み係数を下げると共
に、その周辺部よりも中央部の重み係数を通常撮影モー
ドよりも一段と高くするように輝度値を補正する動作を
いう。
【0007】従って、本来観測したいポイントである中
央部分に関して良好な映像が得られるように、通常撮像
モードから顕微鏡モードに切り替える時は、重み係数を
マニュアル設定し直さなければならない。これにより、
顕微鏡付け可能なCCDカメラ(以下で単に撮像装置と
もいう)はマニュアル設定が多くその操作性が悪いとい
う問題がある。
【0008】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、ユーザが顕微鏡を撮像装置に
接続する毎に顕微鏡モードをマニュアル設定しなくて
も、その顕微鏡モードを自動設定できるようにした顕微
鏡自動認識機能付き撮像装置及びその制御方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、顕微鏡
に取り付け可能な撮像装置であって、少なくとも、顕微
鏡の視野領域を撮像する所定の広さの撮像領域を有した
撮像手段と、この撮像手段の撮像領域における輝度値と
顕微鏡の視野領域における輝度値との差を求め、輝度値
の差と予め設定された基準値とを比較する制御手段とを
備え、この制御手段は輝度値の差と基準値との比較結果
に基づいて当該撮像手段に接続された顕微鏡を自動認識
することを特徴とする顕微鏡自動認識機能付きの撮像装
置によって解決される。
【0010】本発明に係る顕微鏡自動認識機能付きの撮
像装置によれば、顕微鏡が当該撮像装置に取り付けられ
ると、その顕微鏡の視野領域が撮像手段により撮像さ
れ、制御手段では撮像手段の撮像領域における輝度値と
顕微鏡の視野領域における輝度値との差が求められ、そ
の輝度値差と予め設定された基準値とが比較される。
【0011】例えば、撮像手段の撮像領域がマトリクス
状に3行×3列の9個の領域に分割される場合であっ
て、制御手段は少なくとも、撮像領域の中央の領域の輝
度値に対する該撮像領域の四隅の各々の領域の輝度値の
比を演算して4個の被比較値を求め、この4個の被比較
値と予め設定した基準値とを比較するようになされる。
そして、制御手段ではその輝度値差と基準値との比較結
果に基づいて当該撮像手段に接続された顕微鏡を自動認
識するようになされる。しかも、4個の被比較値の全て
が基準値を満たさない場合には、通常撮像モードを設定
し、4個の被比較値の全てが基準値以上の場合には、顕
微鏡モードを設定するようになされる。
【0012】従って、ユーザは従来方式のように顕微鏡
を撮像装置に接続する毎に顕微鏡モードをマニュアル設
定しなくても、本発明方式では顕微鏡を撮像装置に接続
するだけで、顕微鏡モードを自動設定することができ
る。これにより、マニュアル操作の少ない顕微鏡取り付
け可能な撮像装置の提供に寄与するところが大きい。
【0013】本発明に係る顕微鏡自動認識機能付き撮像
装置の制御方法は、顕微鏡の視野領域を撮像する所定の
広さの撮像領域を有した撮像装置に当該顕微鏡を接続す
る際の制御方法であって、予め撮像手段の撮像領域にお
ける輝度値と顕微鏡の視野領域における輝度値との差を
標準化した基準値を設定し、その撮像装置が顕微鏡に接
続されたとき、少なくとも、撮像手段の撮像領域におけ
る輝度値と顕微鏡の視野領域における輝度値との差を求
め、輝度値の差と基準値とを比較し、この輝度値差と基
準値との比較結果に基づいて撮像手段に顕微鏡が接続さ
れたか否かを判別することを特徴とするものである。
【0014】本発明に係る顕微鏡自動認識機能付きの撮
像装置の制御方法によれば、当該撮像手段に接続された
顕微鏡を制御系に自動認識させることができるので、ユ
ーザは従来方式のように顕微鏡を撮像装置に接続する毎
に顕微鏡モードをマニュアル設定しなくても、本発明方
式では顕微鏡を撮像装置に接続するだけで、顕微鏡モー
ドを自動設定することができる。これにより、マニュア
ル操作の少ない顕微鏡取り付け可能な撮像装置の構成す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る顕微鏡自
動認識機能付き撮像装置及びその制御方法の一実施の形
態について、図面を参照しながら説明をする。
【0016】(1)実施形態 図1は実施形態としての顕微鏡自動認識機能付き撮像装
置10の構成例を示すブロック図である。この実施形態
では、顕微鏡に取り付け可能な撮像装置において、その
撮像領域における輝度値と顕微鏡の視野領域における輝
度値との差を求め、その輝度値の差と予め設定された基
準値とを比較する制御手段を備え、その輝度値の差と基
準値との比較結果に基づいて当該撮像手段に接続された
顕微鏡を自動認識できるようにして、ユーザが撮像装置
を顕微鏡に接続する毎に顕微鏡モードをマニュアル設定
しなくても、撮像装置を顕微鏡に接続するだけで、その
顕微鏡モードを自動設定できるようにしたものである。
【0017】図1に示す撮像装置10は顕微鏡5に取り
付け可能なものである。撮像装置10は撮像手段11を
有しており、少なくとも、顕微鏡5の視野領域を撮像す
る所定の広さの撮像領域を有している。撮像手段11に
は単板式の固体撮像素子(CCD)や、3板式のCCD
(以下で3CCDカメラという)などが使用される。3
CCDカメラでは被写体を撮影して赤色、緑色及び青色
用の映像信号SR,SG,SBが発生される。この撮像
手段1には制御手段2が接続されている。制御手段2に
は設定手段3が接続され、撮像手段1の撮像領域におけ
る各画素の輝度値と顕微鏡5の視野領域における輝度値
との差を予め標準化した基準値を設定するように操作さ
れる。制御手段2には表示手段4が接続され、映像信号
SR,SG,SBに基づいて顕微鏡動画像などが表示さ
れる。
【0018】制御手段2では撮像手段1の撮像領域にお
ける輝度値と顕微鏡5の視野領域における輝度値との差
を求め、輝度値の差と予め設定された基準値とが比較さ
れる。例えば、図2に示す撮像領域パターンP1から顕
微鏡視野パターンP2を差し引いた撮像合成パターンP
3と基準映像パターンPRとを比較するようになさる。
【0019】この基準映像パターンPRは例えば図2に
示す中央部が円形状に白く明るく、その回りが暗い映像
などを二値化したデータ(基準値)である。中央部の円
形状に白く明るい部分が顕微鏡視野パターンP2に相当
し、その回りの暗い部分が撮像手段1の入射光を遮断し
たときの撮像領域パターンP1に相当するものである。
この基準値はメモリなどに記録しておき、撮像装置10
が顕微鏡5に接続されたときに、そのメモリから基準値
を読み出すようにする。この制御手段2は撮像合成パタ
ーン(輝度値の差)P3と基準映像パターン(基準値)
PRとを比較結果に基づいて当該撮像手段1に接続され
た顕微鏡5を自動認識するようになされる。
【0020】また、撮像手段1において、図3に示す撮
像領域がマトリクス状に3行×3列の9個の領域A,
B,C,D,E,F,G,H,Iに分割される場合であ
って、制御手段2は少なくとも、撮像領域の中央の領域
Eの輝度値に対するその撮像領域の四隅の各々の領域
A,C,G,Iの輝度値の比を演算して4個の被比較値
を求め、この4個の被比較値と予め設定した基準値とを
比較し、この4個の被比較値の全てが基準値を満たさな
い場合には、通常撮像モードを設定するようになされ
る。
【0021】また、4個の被比較値の全てが基準値以上
の場合には、顕微鏡モードを設定する。この制御によ
り、当該撮像手段1に顕微鏡5が接続されたこと、及
び、通常撮影モード又は顕微鏡モードに応じた輝度レベ
ルの収束ポイントを決定することができるので、顕微鏡
5に撮像装置10が接続された場合に、その撮像手段1
を通常撮影モードから顕微鏡モードに自動的に変更する
ことが可能となる。
【0022】更に、制御手段2は9個の撮像領域A,
B,C,D,E,F,G,H,Iにより得られる各々輝
度値に対して通常撮像モードと顕微鏡モードとにおいて
重み係数wi(i=1〜9)を可変して設定するように
なされる。例えば、通常撮影モードでは周辺部の撮像領
域A,B,C,D,F,G,H,Iよりもやや中央部の
領域Eの重み係数wiを高く設定するようになされ、顕
微鏡モードでは撮像領域の周辺部の重み係数wiが低く
され、その周辺部よりも中央部の重み係数wiを通常撮
影モードよりも一段と高く設定するようになされる。
【0023】従って、顕微鏡5に当該撮像装置10を取
り付けた場合に、画面周辺に不要な暗い部分が発生して
も、それをユーザが特に意識ぜずとも勝手に撮像装置1
0の方で重み係数wiを最適な値に設定するので、通常
撮像モードから顕微鏡モードに切り替えるに当たって、
重み係数wiのマニュアル設定をし直す手間を省くこと
ができる。しかも、この制御により、撮像手段1を通常
撮影モードに最適な撮像状態からそれを顕微鏡5に最適
な撮像状態に自動変更することが可能となる。これによ
り、本来観測したいポイントである中央部分に関して良
好な画像を得られるようになる。
【0024】また、撮像手段1にレンズ系の絞りが設け
られる場合であって、制御手段2は9個の撮像領域によ
り得られる各々の輝度値に重み係数wiを演算した評価
値Wを求め、予め設定された目標値Rに対して評価値W
を近づけるようにレンズ系の絞りを制御するようになさ
れる。
【0025】続いて、撮像装置10の制御方法について
説明する。図4は第1の実施形態としての撮像装置10
の制御例を示すフローチャートである。
【0026】この実施形態では、顕微鏡5の視野領域を
撮像する所定の広さの撮像領域を有した撮像装置10に
当該顕微鏡5を接続する場合を想定する。この撮像手段
1の撮像領域における輝度値と顕微鏡5の視野領域にお
ける輝度値との差を予め標準化した基準値が設定されて
いることを前提とする。基準値は例えば、中央部が円形
状に白く明るく、その回りが暗い基準映像パターンなど
である。
【0027】これを前提にして、撮像装置10が顕微鏡
5に接続されたとき、図2に示すフローチャートのステ
ップA1で撮像手段1からのアナログ映像信号SR,S
G,SBを入力した制御手段2では信号SR,SG,S
Bから輝度信号を検出して輝度情報を取得する。
【0028】その後、ステップA2に移行して、少なく
とも、制御手段2では撮像手段1の撮像領域における輝
度値と顕微鏡5の視野領域における輝度値との差が撮像
合成パターン(輝度値の差)P3の形で求められる。そ
して、ステップA3でその輝度値の差と予め設定された
基準値とが制御手段2により比較される。その後、ステ
ップA4でこの輝度値の差と基準値との比較結果に基づ
いて撮像手段1に顕微鏡5が接続されたか否かが制御手
段2によって判定される。
【0029】この輝度値の差が基準値を満足している場
合、例えば、予め設定された基準映像パターンPRと、
輝度値の差である撮像合成パターンP3とが一致した場
合には、「当該撮像手段1に顕微鏡5が接続された」旨
が制御手段2により判断され、この輝度値の差が基準値
を満足していない場合、つまり、基準映像パターンPR
と撮像合成パターンP3とが一致しない場合には、「当
該撮像手段1に顕微鏡5は接続されていない」旨が判断
される。
【0030】従って、顕微鏡5が当該撮像手段1に接続
された旨を制御手段2に自動認識させることができるの
で、従来方式のように顕微鏡5を撮像装置10に接続す
る毎に顕微鏡モードをユーザに頼ってマニュアル設定さ
せなくても、本発明方式では当該撮像装置10が顕微鏡
5に接続されたことをトリガにして顕微鏡モードを自動
設定することができる。これにより、マニュアル操作の
少ない顕微鏡取り付け可能な撮像装置10の構成するこ
とができる。
【0031】図5は第2の実施形態としての撮像装置1
0の自動モード設定例を示すフローチャートである。こ
の実施形態では、撮像手段1の撮像領域が図3に示した
ように、マトリクス状に3行×3列の9個の領域A,
B,C,D,E,F,G,H,Iに分割される場合であ
って、少なくとも、撮像領域の中央の領域Eの輝度値に
対するその撮像領域の四隅の各々の領域A,C,G,I
の輝度値の比を演算して4個の被比較値を求め、この4
個の被比較値と予め設定した基準値VRj(j=1〜
4)とに基づいて通常撮像モード又は顕微鏡モードを自
動設定する場合を想定する。
【0032】この際の基準値VRは例えば、中央部が円
形状に白く明るく、その回りが暗い基準映像パターンP
Rをマトリクス状に3行×3列の9個の領域A,B,
C,D,E,F,G,H,Iに分割したとき、その四隅
の各々の領域A,C,G,Iにおける輝度値である。
【0033】これを前提にして、撮像装置10が顕微鏡
5に接続されたとき、図5に示すフローチャートのステ
ップB1で第1の実施形態と同様にして撮像手段1から
のアナログ映像信号SR,SG,SBを入力した制御手
段2では信号SR,SG,SBから輝度信号を検出して
輝度情報を取得する。このとき9個の領域A,B,C,
D,E,F,G,H,Iの個々の輝度信号のレベルを検
出した制御手段2は全体の輝度信号のレベルを決めるよ
うになされる。
【0034】その後、ステップB2に移行して、制御手
段2では少なくとも、撮像領域の中央の領域Eの輝度値
に対するその撮像領域の四隅の各々の領域A,C,G,
Iの輝度値の比を演算して4個の被比較値が求められ
る。そして、ステップB3で4個の被比較値が基準値を
全て満足するか否かが制御手段2によって判別される。
この際に、4個の被比較値と予め設定した基準値VRj
とが比較するようになされる。4個の被比較値が基準値
VRjを全て満足する場合には、第1の実施形態と同様
にして、「当該撮像手段1に顕微鏡5が接続された」旨
が制御手段2により認識されると共に、ステップB4に
移行して顕微鏡モードが制御手段2によって自動設定さ
れる。
【0035】また、4個の被比較値が基準値VRjを全
て満足しない場合には、第1の実施形態と同様にして、
「当該撮像手段1に顕微鏡5が接続されていない」旨が
制御手段2により認識されると共に、ステップB5に移
行して通常撮影モードが制御手段2によって自動設定さ
れる。従って、ユーザは従来方式のように顕微鏡5を撮
像装置10に接続する毎に顕微鏡モードをマニュアル設
定しなくても、本発明方式では顕微鏡5を撮像装置10
に接続するだけで、顕微鏡モードを自動設定することが
できる。これにより、第1の実施形態と同様にしてマニ
ュアル操作の少ない顕微鏡取り付け可能な撮像装置10
の提供に寄与するところが大きい。
【0036】「実施例]図6は本発明に係る実施例とし
ての顕微鏡取り付け可能な3CCDカメラ100の構成
例を示すブロック図である。この実施例では3CCDカ
メラ100で撮像画面を9分割して各々の領域A,B,
C,D,E,F,G,H,Iの輝度情報に適当な重み係
数wiを演算し、その結果を用いて、輝度信号のレベル
の収束ポイントを決定する。これと共に、撮像画面の対
角の4隅の領域A,C,G,Iと中央部の領域Eの被比
較値から3CCDカメラ100が顕微鏡5に接続された
否かを判定し、顕微鏡接続前の各々の領域A,B,C,
D,E,F,G,H,Iの輝度情報に重み付けを施して
顕微鏡用に変更する。これにより、従来方式の重み付け
制御に対してより顕微鏡用途に最適な機能を実現できる
ようにしたものである。
【0037】図6に示す3CCDカメラ100におい
て、この例では点線で囲んだ部分が撮像手段1を構成す
る。この3CCDカメラ100は通常撮影時には撮像手
段1にレンズ6が取り付けられ、顕微鏡撮影時には撮像
手段1からレンズ6が取り外され、その代わりに顕微鏡
5が接続される。撮像手段1は赤色用の固体撮像素子
(以下でCCD−Rという)、CDS(Correlation
Double Sample-hold )回路21及びAGC(Auto-
Gain Control)アンプ31と、緑色用の固体撮像素子
(以下でCCD−Gという)、CDS回路22及びAG
Cアンプ32と、青色用の固体撮像素子(以下でCCD
−Rという)、CDS回路23及びAGCアンプ33
と、タイミングジェネレータ14と、電子ボリューム回
路(以下でEVR回路という)15とを有している。
【0038】撮像手段1には制御手段の一部を構成する
マイクロコンピュータ(以下で単にマイコンという)1
2が接続されている。CCD−Rでは例えば顕微鏡5が
接続されると、図示しないプリズムにより分光された光
が光電変換され、赤色用のアナログ映像信号SRが発生
される。CCD−RにはCDS回路21が接続され、ア
ナログ映像信号SRからノイズを除去した後のアナログ
映像信号SRが出力される。CDS回路21には、AG
Cアンプ31が接続され、利得バイアス電圧V11に基
づいてアナログ映像信号SRを増幅するようになされ
る。
【0039】また、CCD−GにはCDS回路22が接
続され、緑色用のアナログ映像信号SGからノイズを除
去した後のアナログ映像信号SGが出力される。CDS
回路22には、AGCアンプ32が接続され、利得バイ
アス電圧V12に基づいてアナログ映像信号SGを増幅
するようになされる。
【0040】更にCCD−BにはCDS回路23が接続
され、青色用のアナログ映像信号SBからノイズを除去
した後のアナログ映像信号SBが出力される。CDS回
路23にはAGCアンプ33が接続され、利得バイアス
電圧V13に基づいてアナログ映像信号SBを増幅する
ようになされる。
【0041】各々の固体撮像素子CCD−R,CCD−
G,CCD−Bには図示しない電子シャッターが設けら
れ、所定のシャッタ制御信号T1〜T3に基づいて電荷
蓄積時間を各々調整するようになされる。これらの電子
シャッターにはタイミングジェネレータ14が接続さ
れ、マイコン12からのタイミング制御情報D1に基づ
いてシャッタースピードを制御するための信号T1〜T
3を発生するようになされる。シャッタ制御信号T1は
CCD−Rに出力され、信号T2はCCD−Gに出力さ
れ、信号T3はCCD−Bに各々出力される。
【0042】また、各々のAGCアンプ31〜33には
EVR回路15が接続され、マイコン12からの利得制
御情報D2に基づいて利得バイアス電圧V11〜V13
を発生するようになされる。電圧V11はAGCアンプ
31に出力され、電圧V12はAGCアンプ32に出力
され、電圧V13はAGCアンプ33に各々出力され
る。
【0043】この撮像手段1に接続された制御手段2
は、DSP回路11、マイコン12、検波ウインドウ発
生回路16、メモリ17、3個のアナログ・デジタル変
換回路(以下A/D変換回路という)51〜53及びデ
ジタル・アナログ変換回路(以下でD/A変換回路とい
う)61〜63を有している。
【0044】つまり、AGCアンプ31にはA/D変換
回路51が接続され、ゲイン調整後のアナログ映像信号
SRをA/D変換したデジタル映像データDRが出力さ
れる。AGCアンプ32にはA/D変換回路52が接続
され、ゲイン調整後のアナログ映像信号SGをA/D変
換したデジタル映像データDGが出力される。AGCア
ンプ33にはA/D変換回路53が接続され、ゲイン調
整後のアナログ映像信号SBをA/D変換したデジタル
映像データDBが出力される。
【0045】一方、マイコン12には設定手段の一例と
なる入力ツール13が接続され、撮像手段1から得られ
る輝度信号に関して、撮像手段1の撮像領域における輝
度値と顕微鏡5の視野領域における輝度値との差を予め
標準化した基準値(基準映像パターンPR)を設定する
ようになされる。その他に輝度値に演算するための重み
係数wiなどが設定される。これらの設定は初期のみに
行えばよい。
【0046】つまり、マイコン12にはメモリ17が接
続され、マイコン12からの読み出し制御信号W/Rに
基づいて、顕微鏡接続時に使用する映像基準パターンP
Rに関する基準値を出力するようになされる。また、メ
モリ17には通常撮影モード及び顕微鏡モード時の重み
係数w1〜w9などが記録される。メモリ17には不揮
発性のメモリが使用される。映像基準パターンPRは最
初に顕微鏡5を接続したときの撮像合成パターンP3に
関して学習機能を利用してメモリ17に順位記録更新す
るようにしておくとよい。以後のパターンマッチングに
使用することができる。もちろん、予め各種顕微鏡の視
野領域の大きさに応じた映像基準パターンPRを作成し
てメモリ17に記録して準備するようにしてもよい。
【0047】このマイコン12には検波ウインドウ発生
回路16が接続され、当該3CCDカメラ100の撮像
画面に関して輝度信号のレベルを目標値に収束させるた
めに、マイコン12からのウインドウ設定情報D3に基
づいて、検索用の分割ウインドウが設定される。この分
割ウインドウは図3に示した撮像領域をマトリクス状に
3行×3列の9個の領域A,B,C,D,E,F,G,
H,Iに分割するようになされる。このウインドウの発
生に関しては、特に4隅の領域A,C,G,Iが同じ面
積になるようにする。これは4隅の領域A,C,G,
I,の積分値のばらつきを抑え、これらの被比較値L1
〜L4の算出精度の向上を図るためである。ここで、被
比較値とは4隅の領域A,C,G,Iの輝度値とその中
央部の領域Eの輝度値との比である。
【0048】更に、A/D変換回路51〜53にはDS
P回路11が接続され、9つに展開された各々の領域
A,B,C,D,E,F,G,H,Iに関して、マイコ
ン12からの情報検出制御情報D4に基づいて、1フレ
ーム毎にA/D変換後の顕微鏡5の視野領域を含む映像
データDR、DG、DBから輝度値を検出するようにな
される。DSP回路11内には図示しない汎用メモリが
設けられ、検波ウインドウ発生回路16によって当該3
CCDカメラ100の撮像画面を9つの領域に分割する
ように展開される。また、DSP回路11では撮影画面
のそれぞれの領域A〜Iの輝度積分値が計算される。更
に、4個の被比較値L1〜L4が演算される。各々の被
比較値L1〜L4はそれぞれL1=E/A、L2=E/
C、L3=E/G、L4=E/Iで求められる。この被
比較値L1〜L4からも3CCDカメラ100が顕微鏡
5に接続された否かを判定することができる。
【0049】このDSP回路11にはマイコン12が接
続され、撮像手段1からレンズ6が取り外され、その代
わりに顕微鏡5が接続されたときに、4隅の同じ面積の
領域A,C,G,Iの輝度値と中央部の領域Eの輝度値
から、顕微鏡5に接続されたことを認識(推測)するよ
うになされる。更に、マイコン12は9つの領域A〜I
の輝度値に重み係数w1〜w9を演算して評価値Wを求
めるようになされる。評価値Wは(1)式により求めら
れる。 W=w1・A+w2・B+w3・C+w4・D+w5・E+w6・F+w7・ G+w8・H+w9・I・・・・・(1)
【0050】マイコン12は評価値Wを用いて輝度信号
のレベルの収束ポイントを決定するようになされ、当該
評価値Wを目標値Rに近づけるように、レンズや、アン
プゲイン、絞り駆動機構などを制御するようになされ
る。
【0051】例えば、マイコン12は中央部の領域Eの
輝度値が基準値よりも低い場合には、タイミングジェネ
レータ14にタイミング制御情報D1を出力する。タイ
ミングジェネレータ14ではタイミング制御情報D1に
基づいてシャッタースピードを制御するための信号T1
〜T3が生成される。この信号T1〜T3が各々の固体
撮像素子CCD−R,CCD−G,CCD−Bの図示し
ない電子シャッターに出力される。これにより、所望の
シャッタ制御信号T1〜T3に基づいて電子シャッター
が制御され、電荷蓄積時間を長くするなどして、アナロ
グ映像信号(輝度信号)のレベルを上げることができ
る。
【0052】また、マイコン12は輝度信号のレベルア
ップに関して、電子シャッター制御で充足できない場合
には、EVR回路15に利得制御情報D2を出力する。
EVR回路15ではAGCアンプ31〜33の利得を制
御するために、マイコン12からの利得制御情報D2に
基づいて利得バイアス電圧V11〜V13が生成され
る。これらの電圧V11〜V13はAGCアンプ31〜
33に出力される。AGCアンプ31〜33では、利得
バイアス電圧V11〜V13に基づいて利得が調整さ
れ、アナログ映像信号(輝度信号)SR,SG,SBを
増幅することができ、その結果で輝度信号のレベルを更
に上げることができる。
【0053】更に、マイコン12は顕微鏡接続時に通常
撮影モードから顕微鏡モードに重み係数w1〜w9の値
を変更するようになされる。例えば、顕微鏡接続前の各
々の領域A,B,C,D,E,F,G,H,Iの輝度値
に重み付けを施して顕微鏡用に変更する。これにより、
従来方式の重み付け制御に対してより顕微鏡用途に最適
な機能を実現することができる。
【0054】また、DSP回路11には赤色、緑色及び
青色用のD/A変換回路61〜63が各々接続され、デ
ジタル映像データDR、DG、DBを各々のD/A変換
回路61〜63でデジタル・アナログ変換したアナログ
映像信号SR,SG,SBをモニタなどに出力するよう
になされる。
【0055】図7は通常撮影モード時の重み係数wiの
設定例を示す撮像領域のイメージ図である。この例の通
常撮影モードでは、図7に示す撮像領域の輝度値(輝度
信号のレベル)に関して、中央部のE領域の周辺の領域
A及びCには重み係数w1=w3=0.1が設定され、
その領域B,G,Iには重み係数w2=w7=w9=
0.2が設定され、その領域D,F,Hには重み係数w
4=w6=w8=0.3が設定され、中央部のE領域に
は重み係数w5=0.8が設定されている。通常撮影モ
ードにおいて、周辺の領域A,B,C,D,F,G,I
に比べて中央部の領域Eの重み係数wiを上げているの
はモニタで中央部の映像の解像度を良くするためであ
る。
【0056】図8A及びBは顕微鏡接続前後における通
常撮影モードから顕微鏡モードへの重み係数wiの設定
変更例を示す撮像領域のイメージ図である。この例では
顕微鏡接続時に重み係数w1〜w9の値が変更される。
図8Aに示す通常撮影モード時の重み係数w1〜w9は
図7で説明した内容であるが、顕微鏡5が接続されたこ
とにより、通常撮影モードから図8Bのように顕微鏡モ
ードへの重み係数wiを変更するようになされる。
【0057】この例の顕微鏡モードでは、図8Bに示す
撮像領域の輝度値に関して、4隅の領域A,C,G,I
には重み係数w1=w3=w7=w9=0.0が設定さ
れ、その領域D,Fには重み係数w4=w6=0.1が
設定され、その領域B,Hには重み係数w2=w8=
0.2が設定され、中央部のE領域には重み係数w5=
1.9が設定されている。
【0058】この顕微鏡モードにおいては通常撮影モー
ドに比べて周辺の領域A,B,C,D,F,G,Iの重
み係数wiを下げると共に、中央部の領域Eの重み係数
wiを2倍以上に上げるようになされる。これは顕微鏡
視野による映像をモニタで忠実に表示するためである。
これにより、3CCDカメラ100を用いて図9に示す
ような顕微鏡映像を撮像することができる。なお、顕微
鏡5から当該3CCDカメラ100が外されたときは、
図8Bに示す撮像領域の9つの重み係数w1〜w9は図
7に示す撮像領域の9つの重み係数w1〜w9に戻され
る。
【0059】続いて、図10〜図12を参照しながら顕
微鏡取り付け可能な3CCDカメラ100の制御例につ
いて説明する。一般に顕微鏡5の視野は図10に示すよ
うに円形である。これに対して3CCDカメラ100の
画角は4:3の長方形である。また、カメラが顕微鏡5
に接続されたときの視野の関係は種々あるが、この例で
は3CCDカメラ100の4:3の長方形の中に顕微鏡
5の視野全体が見えるように、顕微鏡5が接続される場
合を想定する。
【0060】このとき、4隅の同じ面積の領域A,C,
G,Iの輝度値は同じレベルであり、しかも、中央部の
領域Eに比較して明らかに低いレベルとなる。あるいは
領域A,C,G,Iの値に差が有って、領域AとE,領
域CとE,領域GとE,領域IとEの差に比べて領域
A,C,G,Iの値が十分小さい場合には、領域A,
C,G,Iがほぼ同じと見なせ、これらの領域A,C,
G,Iは領域Eに比べて明らかに低い状態となる。
【0061】この状態になったときに顕微鏡5が接続さ
れたとマイコン12は判断し、それまでの通常撮影用の
重み係数w1〜w9の値を顕微鏡用の重み係数w1〜w
9、つまり、中央重視の極端に重み係数w5を一段と高
くした値に変更するようになされる。この制御によっ
て、通常撮影に良好な状態から、顕微鏡5に最適な状態
に自動的に撮像条件を変更することができる。
【0062】図11A〜Cは各々の領域A,B,C・・
・・における輝度平均値の算出例を示すイメージ図であ
る。この例では3CCDカメラ100の撮像領域を9分
割した領域A,B,C,D,E,F,G,H,IをA→
B→C→D→E→F→G→Iという順に1画面(1フレ
ーム)毎にウインドウを切り替えるようになされる。そ
して、各ウインドウにおける画素の輝度の積分値Σx
(A〜B)をそのウインドウの面積(3CCDカメラ1
00の対応画素数M)で割算をして、その領域A〜Iの
輝度の平均値を算出する。この輝度平均値は「100」
でNTSCの標準輝度100[IRE]に相当するもの
である。
【0063】この例で38万画素の3CCDカメラ10
0を顕微鏡5に接続した場合を想定すると、その撮像領
域を9分割した場合に、各々の領域A,B,C,D,
E,F,G,H,Iの面積はM=40000画素程度に
なる。そして、図11Aに示す領域Aのウインドウの積
分値をΣx(A)=400000とすると、領域Aにお
ける輝度平均値はA=400000/40000=10
となる。
【0064】同様にして、図11Bに示す領域Bのウイ
ンドウの積分値をΣx(B)=600000とすると、
領域Bにおける輝度平均値はB=600000/400
00=15となる。更に、図11Cに示す領域Cのウイ
ンドウの積分値をΣx(C)=200000とすると、
領域Cにおける輝度平均値はC=200000/400
00=5となる。
【0065】ここで、顕微鏡接続時に得られた図10に
示す撮像合成パターンP3において、顕微鏡視野の円形
内の輝度平均値をE=50とし、四隅の領域A,C,
G,Iに関して、約12.5%が明るく他の部分がほぼ
輝度値が「0」となっている場合を想定したとき、四隅
の領域A,C,G,Iの輝度平均値は(2)式のように
なる。 A≒C≒G≒I=領域Eの輝度平均値×0.125+0×(1−0.125) =50×0.125+0×(1−0.125) =6.25・・・(2)
【0066】図12は3CCDカメラ100の制御例を
示すフローチャートである。この実施例では3CCDカ
メラ100で撮像画面を9分割して各々の領域A,B,
C,D,E,F,G,H,Iの輝度値に適当な重み係数
wiを演算し、その結果を用いて、輝度信号のレベルの
収束ポイントを決定する場合を想定する。また、当該制
御例において、撮像画面の対角の4隅の領域A,C,
G,Iと中央部の領域Eの被比較値L1〜L4から3C
CDカメラ100が顕微鏡5に接続された否かを判定
し、顕微鏡接続前の各々の領域A,B,C,D,E,
F,G,H,Iの輝度値に重み付けを施して顕微鏡用に
変更する場合を想定する。
【0067】また、四隅の領域A,C,G,Iの輝度平
均値の基準値については入力ツール13を介して「1
0」が設定され、中央部の領域Eの輝度平均値の基準値
には「40」が設定され、被比較値L1〜L4の基準値
については「3倍」が予め設定されているものとする。
【0068】これを前提にして、3CCDカメラ100
が顕微鏡5に接続されたとき、図12に示すフローチャ
ートのステップC1で撮像手段1のA/D変換回路51
〜53よりアナログ映像信号SR,SG,SBを入力し
たDSP回路11では信号SR,SG,SBから輝度信
号を検出して輝度値を取得する。このとき9個の領域
A,B,C,D,E,F,G,H,Iの各々の輝度平均
値がDSP回路11によって求められる。
【0069】その後、9個の領域A,B,C,D,E,
F,G,H,Iの各々の輝度平均値を入力したマイコン
12は全体の輝度信号のレベルを決めるために、ステッ
プC2に移行して各々の領域A,C,G,Iの輝度平均
値B1、B3,B7,B9が全て予め設定された基準値
=10以下であるか否かをチェックする。基準値を10
以下としたのは、中央部の領域Eの輝度平均値に比べて
十分に小さな値とするためである。図10に示した例で
は領域A,C,G,Iの輝度平均値が6.25であり、
全て基準値=10以下となるのでステップC3に移行す
る。
【0070】そして、ステップC3では中央部の領域E
の輝度平均値が基準値=40以上であるか否かをチェッ
クする。基準値を40以上としたのは領域A,C,G,
Iの輝度平均値が全て10以下に比べ十分に大きな値と
なるようにしたからである。図10に示した例では領域
Eの輝度平均値が50であり、基準値=40以上である
ので、ステップC4に移行して図8Bに示したように顕
微鏡用の重み係数w1〜w9を設定する。
【0071】また、領域A,C,G,Iの輝度平均値が
全て基準値=10以下ではない場合には顕微鏡5の視野
そのものが暗い場合が想定されるので、その判定精度を
高めるためにステップC5に移行する。ステップC5で
は各領域A,B,C,Dとその中央部の領域Eの比であ
る被比較値L1〜L4を算出する。L1=E/A、L2
=E/B、L3=E/C、L4=E/Dである。
【0072】その後、中央部の領域Eの輝度値が他の領
域A,B,C,Dに比べて十分高いか否かを見い出すた
めに、ステップC6に移行して被比較値L1〜L4が全
て基準値=3倍以上であるか否かを判定する。基準値を
3倍以上としたのは領域A,B,C,Dの輝度平均値に
比べて領域Eの輝度平均値が3倍以上もあれば、領域
A,B,C,Dに比べて領域Eが十分明るいと判断され
るからである。従って、被比較値L1〜L4が全て基準
値=3倍以上である場合には、3CCDカメラ100が
顕微鏡5に接続された確率が高いので、ステップC4に
移行して、図8Aに示した顕微鏡接続前の各々の領域
A,B,C,D,E,F,G,H,Iの輝度値に顕微鏡
用の重み係数wiを設定するようになされる。
【0073】なお、ステップC6で被比較値L1〜L4
が全て基準値=3倍以上ではない場合には、3CCDカ
メラ100が顕微鏡5に接続された確率が低いので、一
般的な被写体条件だと判定され、ステップC7に移行し
て、図7に示した顕微鏡接続前の重み係数wiを各々の
領域A,B,C,D,E,F,G,H,Iの輝度値に設
定する。
【0074】その後の処理に関しては、評価値W=(A
・w1+w2・B+w3・C+w4・D+w5・E+w
6・F+w7・G+w8・H+w9・I)を計算した後
に、この評価値Wを自動露出(Automatic Exposure)
制御系の検波データにして、当該評価値Wを目標値Rに
近づけるように、レンズや、アンプゲイン、絞り駆動機
構などを繰り返し制御するようになされる。
【0075】従って、この例では評価値WをAE制御に
使用するために、1フレーム毎に計算するようになされ
る。つまり、重み係数wiの更新は9フレーム毎に行わ
れるが、評価値Wの値は1フレーム毎に計算される。こ
のように3CCDカメラ100では評価値Wの値を検波
データとしてAE動作に使用するようになされる。
【0076】この実施例では、従来方式の重み付け制御
に対してより顕微鏡用途に最適な機能を備えた3CCD
カメラを提供することができる。しかも、3CCDカメ
ラ100が顕微鏡5に接続され、画面周辺に不要な暗い
部分が発生しても、ユーザが特に意識せずとも、周辺部
分に何ら影響されないAE制御に自動的に切り替えら
れ、本来観察したいポイントである中央部分に関して良
好な顕微鏡映像をモニタなどに表示することができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る顕微
鏡自動認識機能付きの撮像装置及びその制御方法によれ
ば、撮像領域における輝度値と顕微鏡の視野領域におけ
る輝度値との差を求め、その輝度値差と予め設定された
基準値とを比較する制御手段を備え、その輝度値差と基
準値との比較結果に基づいて当該撮像手段に接続された
顕微鏡を自動認識するようになされる。
【0078】この構成によって、ユーザは顕微鏡を撮像
装置に接続する毎に顕微鏡モードをマニュアル設定しな
くても、顕微鏡を撮像装置に接続するだけで、顕微鏡モ
ードを自動設定することができる。従って、マニュアル
操作の少ない顕微鏡取り付け可能な撮像装置の提供に寄
与するところが大きい。
【0079】この発明は顕微鏡に取り付け可能で、しか
も、その顕微鏡動画像の撮影可能なCCDカメラに適用
して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としての顕微鏡自動認識
機能付き撮像装置10の構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】撮像合成パターンと基準映像パターンの比較例
を示すイメージ図である。
【図3】撮像領域9分割によるモード設定例を示すイメ
ージ図である。
【図4】第1の実施形態としての撮像装置10の制御例
を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施形態としての撮像装置10の自動モ
ード設定例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る実施例としての顕微鏡取り付け可
能な3CCDカメラ100の構成例を示すブロック図で
ある。
【図7】通常撮影モード時の重み係数wiの設定例を示
す撮像領域のイメージ図である。
【図8】A及びBは顕微鏡接続前後における重み係数w
iの設定変更例を示す撮像領域のイメージ図である。
【図9】3CCDカメラ100による顕微鏡映像例を示
すイメージ図である。
【図10】顕微鏡接続時の撮像合成パターンP3の表示
例を示すイメージ図である。
【図11】A〜Cは各々の領域A,B,C・・・・にお
ける輝度平均値の算出例を示すイメージ図である。
【図12】3CCDカメラ100の制御例を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1・・・撮像手段、2・・・制御手段、3・・・設定手
段、4・・・表示手段、5・・・顕微鏡、6・・・レン
ズ、10・・・撮像装置、11・・・DSP回路、12
・・・マイコン、13・・・入力ツール(設定手段)、
14・・・タイミングジェネレータ、15・・・EVR
回路、16・・・検波ウインドウ発生回路、17・・・
メモリ、100・・・3CCDカメラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡に取り付け可能な撮像装置であっ
    て、 少なくとも、前記顕微鏡の視野領域を撮像する所定の広
    さの撮像領域を有した撮像手段と、 前記撮像手段の撮像領域における輝度値と前記顕微鏡の
    視野領域における輝度値との差を求め、前記輝度値の差
    と予め設定された基準値とを比較する制御手段とを備
    え、 前記制御手段は、 前記輝度値の差と前記基準値との比較結果に基づいて当
    該撮像手段に接続された顕微鏡を自動認識することを特
    徴とする顕微鏡自動認識機能付きの撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像手段の撮像領域における輝度値
    と前記顕微鏡の視野領域における輝度値との差を予め標
    準化した基準値を設定する設定手段が設けられることを
    特徴とする請求項1に記載の顕微鏡自動認識機能付きの
    撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像手段の撮像領域がマトリクス状
    に3行×3列の9個の領域に分割される場合であって、 前記制御手段は、 少なくとも、前記撮像領域の中央の領域の輝度値に対す
    る該撮像領域の四隅の各々の領域の輝度値の比を演算し
    て4個の被比較値を求め、 前記4個の被比較値と予め設定した基準値とを比較し、 前記4個の被比較値の全てが基準値を満たさない場合に
    は、通常撮像モードを設定し、 前記4個の被比較値の全てが基準値以上の場合には、顕
    微鏡モードを設定することを特徴とする請求項1に記載
    の顕微鏡自動認識機能付きの撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 前記9個の撮像領域により得られる各々輝度値に対して
    前記通常撮像モードと前記顕微鏡モードとにおいて前記
    重み係数を可変して設定することを特徴とする請求項1
    に記載の顕微鏡自動認識機能付きの撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記通常撮影モードでは撮像領域の周辺
    部よりもやや中央部の重み係数を高くするように設定さ
    れ、前記顕微鏡モードでは撮像領域の周辺部よりも中央
    部の重み係数を前記通常撮影モードよりも高くするよう
    に設定されることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡
    自動認識機能付きの撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像手段にレンズ系の絞りが設けら
    れる場合であって、 前記制御手段は、 前記9個の撮像領域により得られる各々の輝度値に重み
    係数を演算した評価値を求め、 予め設定された目標値に対して前記評価値を近づけるよ
    うに前記レンズ系の絞りを制御することを特徴とする請
    求項3に記載の顕微鏡自動認識機能付きの撮像装置。
  7. 【請求項7】 顕微鏡の視野領域を撮像する所定の広さ
    の撮像領域を有した撮像装置に当該顕微鏡を接続する際
    の制御方法であって、 予め前記撮像手段の撮像領域における輝度値と前記顕微
    鏡の視野領域における輝度値との差を標準化した基準値
    を設定し、 前記撮像装置が前記顕微鏡に接続されたとき、 少なくとも、前記撮像手段の撮像領域における輝度値と
    前記顕微鏡の視野領域における輝度値との差を求め、前
    記輝度値の差と前記基準値とを比較し、 前記輝度値差と前記基準値との比較結果に基づいて前記
    撮像手段に顕微鏡が接続されたか否かを判別することを
    特徴とする顕微鏡自動認識機能付き撮像装置の制御方
    法。
  8. 【請求項8】 前記撮像手段の撮像領域がマトリクス状
    に3行×3列の9個の領域に分割される場合であって、 少なくとも、前記撮像領域の中央の領域の輝度値に対す
    る該撮像領域の四隅の各々の領域の輝度値の比を演算し
    て4個の被比較値を求め、 前記4個の被比較値と予め設定した基準値とを比較し、 前記4個の被比較値の全てが基準値を満たさない場合に
    は、通常撮像モードを設定し、 前記4個の被比較値の全てが基準値以上の場合には、顕
    微鏡モードを設定することを特徴とする請求項7に記載
    の顕微鏡自動認識機能付き撮像装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 前記9個の撮像領域により得られる各々
    輝度値に対して前記通常撮像モードと前記顕微鏡モード
    とにおいて前記重み係数を可変して設定することを特徴
    とする請求項8に記載の顕微鏡自動認識機能付き撮像装
    置の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記通常撮影モードでは撮像領域の周
    辺部よりもやや中央部の重み係数を高くするように設定
    され、前記顕微鏡モードでは撮像領域の周辺部よりも中
    央部の重み係数を前記通常撮影モードよりも高くするよ
    うに設定されることを特徴とする請求項7に記載の顕微
    鏡自動認識機能付き撮像装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記撮像手段にレンズ系の絞りが設け
    られる場合であって、 前記9個の撮像領域により得られる各々の輝度値に重み
    係数を演算した評価値を求め、 予め設定された目標値に対して前記評価値を近づけるよ
    うに前記レンズ系の絞りを制御することを特徴とする請
    求項8に記載の顕微鏡自動認識機能付き撮像装置の制御
    方法。
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