JP2001255072A - ロータリーキルン及びその使用方法 - Google Patents

ロータリーキルン及びその使用方法

Info

Publication number
JP2001255072A
JP2001255072A JP2000064356A JP2000064356A JP2001255072A JP 2001255072 A JP2001255072 A JP 2001255072A JP 2000064356 A JP2000064356 A JP 2000064356A JP 2000064356 A JP2000064356 A JP 2000064356A JP 2001255072 A JP2001255072 A JP 2001255072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotary kiln
burner
flame
open end
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000064356A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kuromame
伸一 黒豆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000064356A priority Critical patent/JP2001255072A/ja
Publication of JP2001255072A publication Critical patent/JP2001255072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理物の溶融処理の過程でロータリーキル
ン内に生成されるダムリングを、ロータリーキルンの操
業を停止することなく除去できる方法を提供する。 【解決手段】 仮想回転軸のまわりに回転させ、上流開
口端(102)から処理物を投入するとともに内部へ火
炎(201)を放射するロータリーキルン(1)におい
て、火炎を放射するバーナー(2)の先端位置をロータ
リーキルンの回転軸方向へロータリーキルンの全長
(L)の20%の距離まで移動可能としたことを特徴とす
るロータリーキルン(1)である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はロータリーキルン及
びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の廃棄物処理用のロータリ
ーキルンを示す。ロータリーキルン1は、長さL、直径
Dの中空円筒形上をしており、その内側表面は耐火レン
ガ101によって被覆され高温に耐えられるようになっ
ている。ロータリーキルン1の上流開口端102にはフ
ロントウォール104が装備され、下流開口端103が
上流開口端102よりわずかに低くなるように傾斜して
ほぼ水平に配置されている。そして、加熱用バーナー2
がフロントウォール104を貫通してロータリーキルン
1の中に挿入された状態で固定され、その先端から火炎
201をロータリーキルン1の中に放射する。
【0003】廃棄物投入シュート4からロータリキルン
1内に投入された処理物5は、火炎201によって高温
に加熱され、第1段階(a)で乾燥、第2段階(b)で
燃焼、第3段階(c)で溶融という順に処理され、溶融
物6となって、ロータリーキルン1の下流開口端103
からロータリーキルン1の外へ排出される。
【0004】このロータリーキルンは被処理物を高温に
加熱し溶融するために通常長さLと直径Dとの関係にお
いて、L/Dを5以下としている。例えば、直径が4m
で長さが10m〜14mくらいの寸法で加熱用バーナー
2を並行流方式としたロータリーキルンがよく用いられ
ているが、この寸法であると、火炎201はロータリー
キルン1のほぼ全長に行きわたり、処理物の燃焼、溶融
の制御を比較的容易に行うことができる。
【0005】しかしながら、実際には、火炎201がロ
ータリーキルン1の全長にわたり存在しても、当該火炎
201そのものの温度分布が一様でなかったり、処理物
の性状が一定しない等のため、ロータリーキルン1中の
位置によって温度にむら・燃焼・溶融むら等が生じ、燃
焼段階(b)から溶融段階(c)へ移行する境界付近に
おいて、溶融した処理物とまだ充分に溶融していない処
理物とが混合して堆積してしまうという現象、いわゆる
ダムリング7が発生することがある。また、下流開口端
103付近では一旦溶融した処理物が部分的に冷却さ
れ、流動性が低下するため付着し、この付着物が成長堆
積しダムリング7が生じることがあり、この場合、溶融
物6の排出が妨げられる。
【0006】そのためダムリング7を放置したままでは
ロータリーキルンの操業を続けられない。そこで、ダム
リング7を除去する作業が必要となり、一旦ロータリー
キルンの操業を停止し、しばらく放冷し、作業者が近づ
ける状態まで冷却した後に、溶断やドリルやハンマーを
用いて、ダムリング7を除去している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ロータ
リーキルン内に生成されたダムリングの除去作業を行う
場合、一旦ロータリーキルンの操業を停止しなければな
らず、ロータリーキルンの稼働時間の減少が避けられな
かった。
【0008】上記問題点に鑑み本発明はなされたもの
で、その目的は、被処理物の溶融処理の過程でロータリ
ーキルン内に生成されるダムリングを、ロータリーキル
ンの操業を停止することなく除去できる方法を提供する
ことにあり、これにより、ロータリーキルンの効率的か
つ安全な操業を可能にすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1に
記載する本発明に係るロータリーキルン、すなわち、仮
想回転軸のまわりに回転させ、上流開口端から処理物を
投入するとともに内部へ火炎を放射するロータリーキル
ンにおいて、火炎を放射するバーナーの先端位置をロー
タリーキルンの回転軸方向へロータリーキルンの全長の
20%の距離まで移動可能としたことを特徴とするロータ
リーキルンによって、達成される。
【0010】また、上記目的は、請求項3に記載する本
発明に係るロータリーキルンを使用する方法、すなわ
ち、ロータリーキルンの下流開口端にダムリングが生じ
始めた時に、バーナーの先端位置をロータリーキルンの
中央へ向けて移動し、他方、ロータリーキルンの上流開
口端近くの温度が低下し始めた時に、バーナーの先端位
置をロータリーキルンの上流開口端へ向けて移動するロ
ータリーキルンを使用する方法によっても、達成され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施形態について説明する。
【0012】図1は、本発明の実施形態のロータリーキ
ルンの使用方法を示す概略図である。ロータリーキルン
1内に廃棄物投入シュート4から投入された処理物5
は、ロータリーキルン1の中において加熱され、乾燥、
燃焼、溶融の順に処理段階を経由して、溶融物6となっ
て下流開口端103から排出される。加熱用バーナー3
は、ロータリーキルン1内に上流開口端102側から挿
入されていて、加熱用バーナー3の先端から火炎201
を処理物5の移動方向と並行に放射して、処理物5を乾
燥、燃焼、溶融する。上流開口端102にはフロントウ
ォール104が装備されているが、前記火炎バーナー3
は当該フロントウォール104に開設された開口に貫入
された筒状シール管105内に案内且つ支持され、ロー
タリーキルン1の中への挿入長さlを自在に調整できる
ようになっている。なお、図1(a)は、加熱用バーナ
ー3のロータリーキルン1の中への挿入長さを最も短く
した状態を示し、図1(b)は、加熱用バーナー3の挿
入長さを最も長く設定した状態を示す。加熱用バーナー
3に前方から接続され、当該バーナー3に燃料及び空気
を送入する供給ライン9は加熱用バーナー3の前後の移
動に対応できるようにフレキシブルチューブが採用され
ている。
【0013】また、この加熱用バーナーは、ロータリー
キルンの下流開口端103側に設けても良い。
【0014】ところで、ロータリーキルンの長さをL、
直径をD、回転数をR、傾斜角をθとすると、処理物5
がロータリーキルン内に処理されるために滞留する時
間、すなわち滞留時間tは、
【式1】 であり、ロータリーキルンの長さLの一次に比例する。
即ち、加熱用バーナー3を、操業中、適宜移動させるこ
とにより、ロータリーキルン1の中の温度分布を適切に
保つことができるばかりか、ロータリーキルンの見掛け
の長さを変えることになり、滞留時間tを変える効果を
もたらす。また、加熱用バーナー3を図1(b)に近い
状態までロータリーキルン1内へ挿入させることによ
り、処理段階で生成される前記ダムリング7を、操業を
続けながら、積極的に加熱して溶解させることにより解
消することができる。加熱用バーナーの移動による滞留
時間の見掛け上の変化の具体的例としては、ロータリー
キルンの長さが12mである場合、加熱用バーナーの最
大移動距離を3mとすれば、ロータリーキルンの見掛け
上の長さは、12mから9mに短縮され、それに伴って
処理物のロータリーキルン内での滞留時間も従来より2
5%減少したことになる。実際、この寸法のロータリー
キルンにおいて、現状の加熱用バーナー自身の強度やこ
れを支持している構造、例えば、フロントウォールや当
該フロントウォールに装着されたシール管等の強度を考
慮した場合、加熱用バーナーの最大移動距離を3mに設
定するのが妥当であり、この距離であれば、特別に大規
模な構造の変更をせずに、現存のロータリーキルンの一
部改良によって対応することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明のロータリーキルン及びその使用
方法によれば、操業中に、加熱用バーナーのロータリー
キルン内への挿入長さを変更することができ、ロータリ
ーキルン内の温度分布を、処理物の性状やロータリーキ
ルン内の状態に応じて、適正に調整することにより、ダ
ムリングを、ロータリーキルンの操業を停止することな
く、積極的に加熱し解消することができるとともに、ロ
ータリーキルンの見掛け上の長さも変化できるという効
果も得られる。したがって、処理物のロータリーキルン
内での滞留時間を変化させることができ、状況に応じて
安定した操業を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のロータリーキルンの概略図
である。
【図2】従来のロータリキルンの概略図である。
【符号の説明】
1 ロータリーキルン 102 上流開口端 103 下流開口端 104 フロントウォール 105 シール管 2 加熱用バーナー 201 火炎 3 加熱用バーナー(移動可能) 4 廃棄物投入シュート 5 処理物 6 溶融排出物 7 ダムリング 8 供給ライン 9 供給ライン(フレキシブルチューブ) L ロータリーキルン長さ D ロータリーキルン直径 θ ロータリーキルン傾斜角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想回転軸のまわりに回転させ、上流開
    口端から処理物を投入するとともに内部へ火炎を放射す
    るロータリーキルンにおいて、火炎を放射するバーナー
    の先端位置をロータリーキルンの回転軸方向へロータリ
    ーキルンの全長の20%の距離まで移動可能としたことを
    特徴とするロータリーキルン。
  2. 【請求項2】 ロータリーキルンの直径に対するロータ
    リーキルンの全長の比が5以下である請求項1に記載の
    ロータリーキルン。
  3. 【請求項3】 ロータリーキルンの下流開口端にダムリ
    ングが生じ始めた時に、バーナーの先端位置をロータリ
    ーキルンの中央へ向けて移動し、他方、ロータリーキル
    ンの上流開口端近くの温度が低下し始めた時に、バーナ
    ーの先端位置をロータリーキルンの上流開口端へ向けて
    移動するロータリーキルンを使用する方法。
JP2000064356A 2000-03-09 2000-03-09 ロータリーキルン及びその使用方法 Pending JP2001255072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000064356A JP2001255072A (ja) 2000-03-09 2000-03-09 ロータリーキルン及びその使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000064356A JP2001255072A (ja) 2000-03-09 2000-03-09 ロータリーキルン及びその使用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001255072A true JP2001255072A (ja) 2001-09-21

Family

ID=18584069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000064356A Pending JP2001255072A (ja) 2000-03-09 2000-03-09 ロータリーキルン及びその使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001255072A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102538445A (zh) * 2010-11-11 2012-07-04 气体产品与化学公司 选择性调整热通量提高倾斜旋转炉中加热装填材料均匀性

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102538445A (zh) * 2010-11-11 2012-07-04 气体产品与化学公司 选择性调整热通量提高倾斜旋转炉中加热装填材料均匀性
KR101354797B1 (ko) * 2010-11-11 2014-01-22 에어 프로덕츠 앤드 케미칼스, 인코오포레이티드 경사 회전로에서 장입물의 가열의 균일성 향상을 위한 열플럭스의 선택 조절 방법 및 그 시스템
CN102538445B (zh) * 2010-11-11 2014-09-24 气体产品与化学公司 选择性调整热通量提高倾斜旋转炉中加热装填材料均匀性

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5336090B2 (ja) アーク炉における冶金処理のための多機能インジェクタ及び関連燃焼プロセス
JP2007024309A (ja) ガス流中の渦巻き誘起
SK341992A3 (en) Electric arc furnace arrangement for producing steel
BR112013016805B1 (pt) Método de fusão de uma carga sólida
TWI487797B (zh) 控制空氣進入封閉空間的加熱方法及系統
JP2001255072A (ja) ロータリーキルン及びその使用方法
JPH06341761A (ja) キュポラ炉の燃焼/スラグ化によるダストの廃棄物処理方法及びその装置
JPH0613950B2 (ja) 粉状材料加熱用ロ−タリ−キルン及び材料加熱方法
JP2002318080A (ja) 電気アーク炉における溶解用助燃酸素・燃料バーナ装置およびその制御方法
JPH07332874A (ja) 原材料予熱装置を備えた溶解炉
JP3576468B2 (ja) 電気式灰溶融炉と電気式灰溶融炉の固化物除去方法
JP3650193B2 (ja) 金属原料の溶解方法
JP2016050696A (ja) 非鉄金属溶解炉
JP4667665B2 (ja) プラズマ式灰溶融炉およびその運転方法
JPS6132592B2 (ja)
JPS63113211A (ja) 排熱回収式バ−ナの燃焼方法ならびにその燃焼に使用する排熱回収式バ−ナ
JP2001050670A (ja) 回転溶融炉
KR910000484B1 (ko) 고로의 송풍노즐
JP3324210B2 (ja) 銅精製炉の羽口レンガ冷却管
KR100868506B1 (ko) 전기로의 미반응 산소 연소장치
JP3770358B2 (ja) 高炉微粉炭吹込み用ランス取付け位置決定方法
BRPI0713657A2 (pt) processo e dispositivo para a colocação de pós em uma fusão de metal de uma instalação pirometalúrgica
JP2756585B2 (ja) 電気溶融炉の副原料投入装置
US3427010A (en) Heating apparatus and process
JP2024004659A (ja) 高炉操業方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040420