JP2001255021A - 蓄熱式暖房システム - Google Patents

蓄熱式暖房システム

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JP2001255021A
JP2001255021A JP2000066404A JP2000066404A JP2001255021A JP 2001255021 A JP2001255021 A JP 2001255021A JP 2000066404 A JP2000066404 A JP 2000066404A JP 2000066404 A JP2000066404 A JP 2000066404A JP 2001255021 A JP2001255021 A JP 2001255021A
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heat
heating
heat storage
temperature
section
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English (en)
Inventor
Jiro Okajima
次郎 岡島
Hitoshi Iijima
等 飯島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成手段で、蓄熱、放熱のサイクルが
でき、放熱制御可能で、安価で信頼性が高い蓄熱式暖房
システムを得る。 【解決手段】 蓄熱動作は、電動弁A6を開、電動弁B
7を閉の状態とし、ヒータ5により加熱された熱媒体
(温水)は銅管熱交換器13に流入し、蓄熱カプセル1
2に蓄熱される。放熱の動作は、電動弁A6を閉、電動
弁B7を開の状態とし、ヒータ5を停止させ、熱媒体は
床暖房パネル20を通り、床暖房パネル20が加熱さ
れ、床暖房が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放熱制御可能な蓄熱
式床暖房に関する。
【0002】
【従来の技術】電力契約の種類には、従量電灯および時
間帯別電灯とともに、従量電灯と深夜電力とを加えた契
約があり、各契約について電力利用料金が定められてい
る。また、電力利用にあたっては、いわゆる深夜電力
(23時から7時、または1時から6時に使用する電
力)の料金が格安なことから、この深夜電力の有効利用
に関心が高まっている。そこで、深夜電力によって得た
熱を保存して、昼間の床暖房に利用する放熱制御型蓄熱
床暖房が提案されている。
【0003】図9は例えば特開平9−203530号公
報に示された従来の蓄熱床暖房に用いられる蓄熱パイプ
の一部切欠斜視図である。図において、蓄熱パイプ31
は中空円筒形の筒体32の内部に蓄熱材33が挿入され
ており、筒体32内は温水を通水することができるよう
になっている。さらにこの筒体32は、その両端に蓋体
34を接着固定しており、蓋体34の中央部に配管接続
口35が設けられている。
【0004】次に動作について説明する。深夜電力時間
帯には、外部のヒータ(図示せず)などの熱源により温
水を生成し、蓄熱パイプ31の筒体32と蓄熱材33の
間に流入させ、蓄熱材33に蓄熱する。昼間の時間帯に
は、床暖房パネル(図示せず)などと接続し、温水を蓄
熱材33との熱交換し、蓄熱材33から温水へ放熱が行
われることにより、温水を昇温させ、床暖房パネルへ送
り、床暖房を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の蓄
熱式床暖房では、蓄熱材33の周囲に蓄熱パイプ31の
筒体32が位置するため、筒体32と蓄熱材33の間を
温水が流れる場合には、温水の上下方向に温度分布がで
き、上方向に熱が集まってしまうため、蓄熱・放熱にお
いて、均一に蓄熱材33と熱交換ができなってしまうと
いう問題点、また、筒体32、蓋体34、蓄熱材34の
構成が複雑であるという問題点、さらに、蓄熱・放熱に
よる床暖房のために大量の蓄熱パイプが必要になってし
まうという問題点があった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、簡単な構成で、蓄熱、放熱のサ
イクルができ、放熱制御が可能であり、安価で信頼性が
高い蓄熱式床暖房を得るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る蓄熱式暖
房システムは、蓄熱部材から成る蓄熱部と、前記蓄熱部
に密着して設けられる熱交換器と、熱媒体との熱交換に
より暖房を行う暖房部と、熱媒体を加熱する加熱部と、
前記熱交換器と前記暖房部と前記加熱部の間で熱媒体を
流通させる配管部と、この配管部における熱媒体の流路
を切り換える切換部とを備え、前記蓄熱部へ蓄熱する場
合には、熱媒体を前記熱交換器と前記加熱部の間を流通
させ、前記暖房部により暖房する場合には、熱媒体を前
記熱交換器と前記暖房部の間を流通させるように、前記
切換部により前記配管部での熱媒体の流路を切り換える
ものである。
【0008】また、前記熱交換器を、熱伝導性を有する
接着剤または充填材を介して前記蓄熱部に密着させるも
のである。さらに、前記蓄熱部に前記熱交換器を嵌め込
む溝部を形成したものである。また、前記蓄熱部を複数
個より構成し、各蓄熱部に並列に熱媒体を流通させるも
のである。
【0009】また、前記配管部に設けられ、前記熱交換
器へ流入する熱媒体の温度を検出する第1の温度検出手
段、前記熱交換器から流出する熱媒体の温度を検出する
第2の温度検出手段とを備え、前記蓄熱部への蓄熱時
に、前記第1の温度検出手段による検出値と前記第2の
温度検出手段の検出値との差が所定値以内になった場合
には、前記熱交換器と前記暖房部の間の熱媒体の流通を
停止させるものである。
【0010】また、前記配管部に設けられ、熱媒体の流
通容量を制御する容量制御手段、前記暖房部から流出す
る熱媒体の温度を検出する第3の温度検出手段と、前記
暖房部による暖房対象部分に設けられ、暖房対象部分の
温度を検出する第4の温度検出手段とを備え、前記暖房
部による暖房時に、前記第3の温度検出手段による検出
値または前記第4の温度検出手段の検出値が所定の設定
温度になるように前記容量制御手段により前記配管部の
熱媒体の流通容量を制御するものである。
【0011】また、前記暖房部による暖房時に、前記第
3の温度検出手段による検出値または前記第4の温度検
出手段の検出値が所定の設定温度以下になった場合に
は、前記加熱部を稼動させ、前記熱媒体を前記加熱部と
前記暖房部の間を流通させるように、前記切換部により
前記配管部の熱媒体の流路を切り換えるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1である蓄熱式暖房システムの構成図であ
り、蓄熱式床暖房に用いたものを示す。図において、1
は蓄熱ユニットであり、シスターンタンク2、注水口
3、ポンプ4、ヒータ5、電動弁A6、電動弁B7、温
度過昇防止器8、水位センサ9、オーバーフロー管1
0、制御器11、蓄熱カプセル12、銅管熱交換器1
3、入口ヘッダ14、出口ヘッダ15、行き水温センサ
16、蓄熱戻り水温センサ17、床暖房戻り水温センサ
18から構成される。
【0013】19は室内に設置される室温センサ、20
は室内に設置された床暖房パネルであり、床暖房パネル
20は蓄熱ユニット1と配管で接続される。なお、電動
弁A6、電動弁B7は三方弁にして使用してもよい。ま
た、蓄熱カプセル12は蓄熱部、銅管熱交換器13は熱
交換器、床暖房パネル20は暖房部、ヒータ5は加熱
部、電動弁A6および電動弁B7は切換部、行き水温セ
ンサ16は第1の温度検出手段、蓄熱戻り水温センサ1
7は第2の温度検出手段、床暖房戻り水温センサ18は
第3の温度検出手段、室温センサ19は第4の温度検出
手段をそれぞれ示す。
【0014】次に動作について説明する。まず、蓄熱式
床暖房の全体の動作について説明する。シスターンタン
ク2の注入口3より不凍液などの熱媒体を注入し、蓄熱
ユニット1内の配管内、床暖房パネル20配管内、両者
を接続する配管内に熱媒体を満たした状態にする。
【0015】蓄熱動作については、電動弁A6を開の状
態、電動弁B7を閉の状態とし、ポンプ4とヒータ5を
稼働させる。ヒータ5により加熱された熱媒体(温水)
はシスターンタンク2、ポンプ4を通り、入口ヘッダ管
14から銅管熱交換器13に流入する。これにより、銅
管熱交換器13に密着した蓄熱カプセル12に蓄熱が行
われる。その後、熱媒体は、出口ヘッダ管15を通り、
ヒータ5で再び加熱され、シスターンタンク2に戻る経
路で循環する。
【0016】ここで、蓄熱カプセル12の中の蓄熱材
は、たとえば、融点58℃、凝固点55℃の酢酸ナトリ
ウム3水和塩などの潜熱蓄熱材を使用する。この潜熱蓄
熱材は所望の融点,凝固点になるように、硫酸ナトリウ
ム10水和塩やパラフィン系材料など他の材料を用いた
り、凝固点降下材を添加するなどして調整してもよく、
さらに、過冷却防止剤や相分離防止剤などの蓄熱材を安
定させる物質の添加をしてもよい。
【0017】放熱の動作については、電動弁A6を閉の
状態、電動弁B7を開の状態とし、ヒータ5を停止させ
た状態でポンプ4を稼働させる。熱媒体はシスターンタ
ンク2から床暖房パネル20を通り、床暖房パネル20
が加熱され、床暖房が行われる。その後、熱媒体は、銅
管熱交換器13で蓄熱カプセル12より吸熱し再びシス
ターンタンク2に戻る経路で循環する。ここで、蓄熱材
の蓄熱量が枯渇し、床暖房戻り水温センサ18により熱
媒体の温度低下が検出され、いわゆる蓄熱切れの状態に
なった場合には、この放熱の場合と同じ構成のままで、
ヒータ5を稼働し、ヒータ5により熱媒体を加熱し、追
焚運転を行う。
【0018】以上のように、蓄熱および放熱動作が行わ
れることにより、蓄熱放熱が確実にでき、ユーザーが使
用したいときに放熱できる放熱制御機能を有しているの
で、効率的であり、かつ快適性の高い運転が実現でき
る。また蓄熱切れの場合には、ヒータによる追焚によ
り、床暖房を停止させることなく、確実に継続させるこ
とができる。
【0019】次に、蓄熱カプセル12における蓄熱放熱
動作について詳しく説明する。図2はこの発明の実施の
形態1である蓄熱式暖房システムの蓄熱カプセルの外観
図であり、紙面右側は側面図、紙面左側は正面図を示
す。図3はこの蓄熱カプセルの断面X−Xを示す断面
図、図4はこの蓄熱カプセルをパッケージ化した場合の
構成図であり、蓄熱カプセル12を4枚重ねてその間に
銅管熱交換器13を密着させてパッケージ化している。
【0020】図5はこの蓄熱カプセルと銅管熱交換器の
間の空気層厚さと熱コンダクタンスの関係を示す図、図
6はシリコン系接着剤により、蓄熱カプセル12と銅管
熱交換器13を密着した場合の蓄熱カプセルの断面X−
Xを示す断面図、図7はこの蓄熱カプセルと銅管熱交換
器の間のシリコン系接着剤厚さと熱コンダクタンスの関
係を示す図である。図において、12aは蓄熱カプセル
12に形成された溝部である。12bは蓄熱カプセル1
2と銅管熱交換器13の間に塗布されたシリコン系接着
剤である。
【0021】次に動作について説明する。図4に示すよ
うに、蓄熱カプセル12を4枚重ね、銅管熱交換器13
を上下方向から蓄熱カプセル12の溝部12aで挟み込
み、さらに、図6に示すように蓄熱カプセル12と銅管
熱交換器13の間にシリコン系接着剤12bを塗布し、
蓄熱カプセル12と銅管熱交換器13を密着させる。そ
こで、入口部分から熱媒体(温水)を流入させ、銅管熱
交換器13と蓄熱カプセル12との熱交換により、蓄熱
カプセル12内の蓄熱材に蓄熱または放熱が行われる。
【0022】さらに、図1に示すように、入口ヘッダ1
4と出口ヘッダ15に図4の蓄熱カプセル12のパッケ
ージを並列に接続する。これにより、熱媒体はそれぞれ
のパッケージに並列に流れるため、圧損を低減し、ポン
プヘッドを減らすことができる。
【0023】ここで、蓄熱カプセル12と銅管熱交換器
13の接触熱抵抗について説明する。図3のように蓄熱
カプセル12と銅管熱交換器13の間にシリコン系接着
剤12bを塗布せず、空気層の厚さが0.5mmある場
合には、図5に示すように熱コンダクタンスは半分に減
少し熱交換効率が低下してしまう。しかしながら、図6
のようにシリコン系接着剤12bを用い、蓄熱カプセル
12と銅管熱交換器13を密着した場合には、図7に示
すようにシリコン系接着剤12bの厚さが1.0mm程
度となっても熱コンダクタンスはあまり減少せずに、熱
交換効率を維持することができる。なお、蓄熱カプセル
12と銅管熱交換器13の間に密着される接着剤は、シ
リコン系の他、伝熱グリースなどの接着作用がなくとも
熱伝導性のよい物質でよく、充填材を用いてもよい。
【0024】以上のように、蓄熱カプセル12を複数枚
重ねて、その間に銅管熱交換器13を密着させパッケー
ジ化したものをヘッダー管に複数個接続し、熱媒体を並
列に流れるようにしたので、圧損を低減し、ポンプヘッ
ドを減らすことができる。また、蓄熱カプセル12と銅
管熱交換器13を接着剤12bにより密着したので熱交
換効率を維持することができる。
【0025】次に、蓄熱ユニット1の制御動作について
詳しく説明する。図8はこの発明の実施の形態1である
蓄熱式暖房システムの制御ブロックを示す図、図9はこ
の蓄熱式暖房システムにおける蓄熱時の行き水温、蓄熱
戻り水温、蓄熱カプセル12の銅管熱交換器13の伝熱
面から最も離れた位置の蓄熱材温度の経時変化を示す図
である。
【0026】図において、制御ブロックは、行き水温セ
ンサ16、蓄熱戻り水温センサ17、床暖房戻り水温セ
ンサ18、室温センサ19、水位センサ9からなる検出
部24と、ヒータ容量制御手段21、容量制御手段であ
るポンプ容量制御手段22、電動弁開閉手段23からな
る制御部11が信号線で接続され、検出部24からの各
種検出信号が制御部11へ送信される。さらに、制御部
11と、ヒータ5、ポンプ4、電動弁A6、電動弁B7
からなる駆動部25が信号線で接続され、制御部11が
検出部24からの各種検出信号に基づき、駆動部25の
各種機器へ制御信号を送出する。
【0027】次に動作について説明する。まず、図1お
よび図8において、シスターンタンク2の注入口3より
不凍液などの熱媒体の注入を行ない、電動開閉手段23
より電動弁A6を開の状態、電動弁B7を開の状態と
し、ポンプ容量制御手段22によりポンプ4を稼働さ
せ、蓄熱ユニット1内の配管内、床暖房パネル20の配
管内、蓄熱ユニット1と床暖房パネル20を接続する配
管内の空気を抜き、全配管内に熱媒体を満たした状態に
なるように、シスターンタンク2内の水位センサ9によ
り適正水位になるまで熱媒体を注入する。
【0028】蓄熱の制御動作については、深夜電力時間
帯、たとえば22:00から翌6:00までは、電動開
閉手段23より電動弁A6を開の状態、電動弁B7を閉
の状態にし、ポンプ容量制御手段22とヒータ容量制御
手段21により、ポンプ4とヒータ5を稼働させ、行き
水温センサ16の検出値が設定温度になるように制御す
る。ここで、設定温度は蓄熱カプセル12の蓄熱材の融
点以上に設定する。さらに、蓄熱戻り水温センサ17の
検出値が蓄熱材の融点以上になるように、ポンプ容量制
御手段22により、ポンプ4の流量を設定する。
【0029】図9を用いて各温度の経時変化について説
明する。行き水温は設定温度77℃に対してヒータ5を
ON/OFF制御しているので、約4℃の範囲でハンチ
ングしている。この行き水温の制御により、1:30〜
4:20の間には、蓄熱材温度に熱的平坦部が出現し、
蓄熱材の潜熱分として蓄えられる。そして、4:20に
は蓄熱材は完全に融解して、それ以降、蓄熱材温度が上
昇していく。さらに、4:20以降、蓄熱戻り水温は行
き水温との温度差が無くなってくる。
【0030】このことから、行き水温センサ16と蓄熱
戻り水温センサ17の検出値の差が無くなり、例えば温
度差が1℃以内になった場合には蓄熱完了とし、ポンプ
4とヒータ5を停止する。または、蓄熱カプセル12の
表面温度や蓄熱材温度を直接検出し、蓄熱材融点以上に
なったら蓄熱完了とすることもできる。さらに、ヒータ
出力と蓄熱材の蓄熱量から、タイマーによる所定時間加
熱するのもよい。例えば、蓄熱材の総蓄熱量が10kW
h、ヒータ出力が2kWの場合には、加熱時間は5時間
となる。
【0031】次に、放熱の制御動作については、電動開
閉手段23より電動弁A6を閉の状態、電動弁B7を開
の状態とし、ポンプ容量制御手段22とヒータ容量制御
手段21により、ヒータ5停止の状態でポンプ4を稼働
させる。放熱時には、蓄熱材の凝固作用による放熱が行
われ、ヒータ5を稼動しないので、ポンプ流量を一定に
すると、水温を変化させることができない。
【0032】そこで、ポンプ容量制御手段22によりポ
ンプ4の流量を変化させることにより、水温を変える。
すなわち、床暖房戻り温度センサ18または室温センサ
19による温度検出値に基づき、この両センサからの温
度が所定の設定温度になるようにポンプ4の流量を変化
させる。例えば、温度検出値が設定温度より低い場合に
はポンプ4の流量を上げ、高い場合にはポンプ4の流量
を下げる。
【0033】なお、床暖房戻り水温センサ18と室温セ
ンサ19による検出値が所定の値より低くなり、一定時
間以上経過した場合には、蓄熱切れと判断し、ヒータ容
量制御手段21によりヒータ5を稼働し、検出値が所定
の値になるように追焚運転を行う。
【0034】以上のように、蓄熱ユニット1の制御動作
においては、蓄熱をする場合には、行き水温センサ16
と蓄熱戻り水温センサ17の検出値から蓄熱完了を判断
するので過不足無く蓄熱できる。また、放熱をする場合
には、ポンプ4の流量を可変するので、快適性の高い運
転ができる。さらに、床暖房戻り水温センサ18と室温
センサ19の検出値が所定の値より低くなった場合には
ヒータ5による追焚運転もできる。
【0035】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。蓄熱部
材から成る蓄熱部と、前記蓄熱部に密着して設けられる
熱交換器と、熱媒体との熱交換により暖房を行う暖房部
と、熱媒体を加熱する加熱部と、前記熱交換器と前記暖
房部と前記加熱部の間で熱媒体を流通させる配管部と、
この配管部における熱媒体の流路を切り換える切換部と
を備え、前記蓄熱部へ蓄熱する場合には、熱媒体を前記
熱交換器と前記加熱部の間を流通させ、前記暖房部によ
り暖房する場合には、熱媒体を前記熱交換器と前記暖房
部の間を流通させるように、前記切換部により前記配管
部での熱媒体の流路を切り換えるので、蓄熱放熱が確実
に行え、ユーザーが使用したいときに放熱できる放熱制
御機能を有するため、効率的となり、かつ快適性、信頼
性の高い蓄熱式暖房運転が実現できる。
【0036】また、熱交換器を、熱伝導性を有する接着
剤または充填材を介して前記蓄熱部に密着させるので、
熱交換効率を維持できる。さらに、前記蓄熱部に熱交換
器を嵌め込む溝部を形成したので、安価で、簡単な構成
で圧損を低減し、ポンプヘッドを減らすことができる。
また、前記蓄熱部を複数個より構成し、各蓄熱部に並列
に熱媒体を流通させるので、安価で、簡単な構成で圧損
を低減し、ポンプヘッドを減らすことができる。
【0037】また、前記配管部に設けられ、前記熱交換
器へ流入する熱媒体の温度を検出する第1の温度検出手
段、前記熱交換器から流出する熱媒体の温度を検出する
第2の温度検出手段とを備え、前記蓄熱部への蓄熱時
に、前記第1の温度検出手段による検出値と前記第2の
温度検出手段の検出値との差が所定値以内になった場合
には、前記熱交換器と前記暖房部の間の熱媒体の流通を
停止させるので、過不足なく蓄熱を行うことができる。
【0038】また、前記配管部に設けられ、熱媒体の流
通容量を制御する容量制御手段、前記暖房部から流出す
る熱媒体の温度を検出する第3の温度検出手段と、前記
暖房部による暖房対象部分に設けられ、暖房対象部分の
温度を検出する第4の温度検出手段とを備え、前記暖房
部による暖房時に、前記第3の温度検出手段による検出
値または前記第4の温度検出手段の検出値が所定の設定
温度になるように前記容量制御手段により前記配管部の
熱媒体の流通容量を制御するので、快適性の高い運転が
できる。
【0039】また、前記暖房部による暖房時に、前記第
3の温度検出手段による検出値または前記第4の温度検
出手段の検出値が所定の設定温度以下になった場合に
は、前記加熱部を稼動させ、前記熱媒体を前記加熱部と
前記暖房部の間を流通させるように、前記切換部により
前記配管部の熱媒体の流路を切り換えるので、蓄熱切れ
の場合には加熱部による追焚ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す蓄熱式暖房シ
ステムの構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す蓄熱式暖房シ
ステムの蓄熱カプセルの外観図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す蓄熱式暖房シ
ステムの蓄熱カプセルの断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1を示す蓄熱式暖房シ
ステムの蓄熱カプセルのパッケージ化した場合の構成図
である。
【図5】 この発明の実施の形態1を示す蓄熱式暖房シ
ステムの蓄熱カプセルと銅管熱交換器の間の空気層厚さ
と熱コンダクタンスの関係図である。
【図6】 この発明の実施の形態1を示す蓄熱式暖房シ
ステムの蓄熱カプセルの断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態1を示す蓄熱式暖房シ
ステムの蓄熱カプセルと銅管熱交換器の間のシリコン系
接着剤厚さと熱コンダクタンスの関係図である。
【図8】 この発明の実施の形態1である蓄熱式暖房シ
ステムの制御ブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態1である蓄熱式暖房シ
ステムにおける蓄熱時の行き水温、蓄熱戻り水温、蓄熱
材温度の経時変化を示す図である。
【図10】 従来の蓄熱式床暖房の蓄熱パイプの一部切
欠斜視図である。
【符号の説明】
1 蓄熱ユニット、2 シスターンタンク、 3 吸水
口、 4 ポンプ、5 ヒータ、 6 電動弁A、 7
電動弁B、 8 温度過昇防止器、 9水位センサ、
10 オーバーフロー管、 11 制御器、 12
蓄熱カプセル、 13 銅管熱交換器、 14 入口ヘ
ッダ、 15 出口ヘッダ、 16行き水温センサ、
17 蓄熱戻り水温センサ、 18 床暖房戻り水温セ
ンサ、 19 室温センサ、 20 床暖房パネル、
21 ヒータ容量制御手段、 22 ポンプ容量制御手
段、 23 電動弁開閉手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱部材から成る蓄熱部と、 前記蓄熱部に密着して設けられる熱交換器と、 熱媒体との熱交換により暖房を行う暖房部と、 熱媒体を加熱する加熱部と、前記熱交換器と前記暖房部
    と前記加熱部の間で熱媒体を流通させる配管部と、 この配管部における熱媒体の流路を切り換える切換部と
    を備え、 前記蓄熱部へ蓄熱する場合には、熱媒体を前記熱交換器
    と前記加熱部の間を流通させ、前記暖房部により暖房す
    る場合には、熱媒体を前記熱交換器と前記暖房部の間を
    流通させるように、前記切換部により前記配管部での熱
    媒体の流路を切り換えることを特徴とする蓄熱式暖房シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記熱交換器を、熱伝導性を有する接着
    剤または充填材を介して前記蓄熱部に密着させることを
    特徴とする請求項1記載の蓄熱式暖房システム。
  3. 【請求項3】 前記蓄熱部に前記熱交換器を嵌め込む溝
    部を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の
    蓄熱式暖房システム。
  4. 【請求項4】 前記蓄熱部を複数個より構成し、各蓄熱
    部に並列に熱媒体を流通させることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の蓄熱式暖房システム。
  5. 【請求項5】 前記配管部に設けられ、前記熱交換器へ
    流入する熱媒体の温度を検出する第1の温度検出手段、
    前記熱交換器から流出する熱媒体の温度を検出する第2
    の温度検出手段とを備え、 前記蓄熱部への蓄熱時に、前記第1の温度検出手段によ
    る検出値と前記第2の温度検出手段の検出値との差が所
    定値以内になった場合には、前記熱交換器と前記暖房部
    の間の熱媒体の流通を停止させることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の蓄熱式暖房システム。
  6. 【請求項6】 前記配管部に設けられ、熱媒体の流通容
    量を制御する容量制御手段、前記暖房部から流出する熱
    媒体の温度を検出する第3の温度検出手段と、 前記暖房部による暖房対象部分に設けられ、暖房対象部
    分の温度を検出する第4の温度検出手段とを備え、 前記暖房部による暖房時に、前記第3の温度検出手段に
    よる検出値または前記第4の温度検出手段の検出値が所
    定の設定温度になるように前記容量制御手段により前記
    配管部の熱媒体の流通容量を制御することを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の蓄熱式暖房システム。
  7. 【請求項7】 前記暖房部による暖房時に、前記第3の
    温度検出手段による検出値または前記第4の温度検出手
    段の検出値が所定の設定温度以下になった場合には、前
    記加熱部を稼動させ、前記熱媒体を前記加熱部と前記暖
    房部の間を流通させるように、前記切換部により前記配
    管部の熱媒体の流路を切り換えることを特徴とする請求
    項6記載の蓄熱式暖房システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106642273A (zh) * 2016-10-30 2017-05-10 苏州市克拉思科文化传播有限公司 一种智能化地暖系统

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