JP2001254646A - 内燃機関のアイドリングストップ制御装置およびこれを備える車両 - Google Patents

内燃機関のアイドリングストップ制御装置およびこれを備える車両

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JP2001254646A
JP2001254646A JP2000064416A JP2000064416A JP2001254646A JP 2001254646 A JP2001254646 A JP 2001254646A JP 2000064416 A JP2000064416 A JP 2000064416A JP 2000064416 A JP2000064416 A JP 2000064416A JP 2001254646 A JP2001254646 A JP 2001254646A
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combustion engine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関と補機駆動用電動機とを備える車両
において、内燃機関の運転停止時における内燃機関の出
力軸の回転角度を容易に取得し、内燃機関の始動性の向
上を図ること。 【解決手段】制御ユニット60はエンジン回転数Neが
400r.p.m未満である場合には、エンジン回転数セン
サ53により出力されたエンジン回転信号パルスとモー
タ回転数センサ52により出力されたモータ回転信号パ
ルスとの出力時間差を信号時間差Δtとして記憶する。
制御ユニット60はエンジン10が停止している場合に
は、モータ回転信号パルス数の積算値、信号時間差Δt
に基づいてクランクシャフト11の停止回転角度を求め
てバックアップRAMに格納する。エンジン10の再始
動時には、制御ユニット0は、格納された停止回転角度
から最初に圧縮行程を迎えるシリンダを判別し、燃料噴
射、火花点火を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行状態に応じて
実行される内燃機関のアイドリングストップを制御する
アイドリングストップ制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車両走行中における信号待ちといった一
時的な車両停止時に内燃機関の運転を停止させ、運転者
の始動要求に応じて内燃機関の運転を再開させるいわゆ
るアイドリングストップ制御機能を備える車両が提案さ
れている。このような内燃機関の自動運転停止・運転再
開機能を備える車両では、内燃機関の自動運転停止・運
転再開が実行されるため、内燃機関の運転再開時には迅
速な内燃機関の再始動が要求される。
【0003】内燃機関始動時における内燃機関の始動性
を向上させる手段としては、セルモータによる内燃機関
のクランキング中に内燃機関が有する複数の気筒におけ
るピストンの位置(クランクシャフトの回転角度)を検
出することで最初に圧縮・排気行程を迎える気筒を判別
し、判別した気筒に対して燃料噴射並びに点火処理を実
行する方法が知られている。例えば、特開平8−611
34号公報には、この方法を内燃機関の運転再開時にも
適用し、内燃機関の自動運転停止後における内燃機関の
自動運転再開を迅速に実行する技術が提案されている。
【0004】クランクシャフトの回転信号の出力には、
従来より電磁式ピックアップセンサ(MPU)が用いら
れており、MPUはクランクシャフトに備えられている
被検出片が検出部を通過する際の磁束密度変化の早さに
比例して出力信号が大きくなる性質を有している。その
ため、クランクシャフト回転数が低下するに連れて信号
出力とノイズの識別が困難となり、極低回転域(例え
ば、20r.p.m.以下)ではクランクシャフトの回転信号
を出力できず、結果としてクランクシャフトの回転角度
を検出することができない。MPUのこの性質は、極低
回転域における運転に不向きな内燃機関の特性と一致し
ており、内燃機関の運転制御上、特に問題となることは
なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】内燃機関の自動運転停
止・運転再開機能を備える車両では、車両が走行する道
路上にて内燃機関の自動運転停止・運転再開が実行され
るため、また、ドライバビリティを向上させるために内
燃機関の運転再開時には内燃機関の運転開始時(アイド
リングストップ制御機能によらない内燃機関の始動時)
よりも迅速な内燃機関の再始動が要求される。しかしな
がら、MPUを用いてクランクシャフトの回転角度を検
出する限り、MPUの不感帯と重なる内燃機関の停止直
前・始動直後には正確なクランクシャフトの回転角度を
検出することはできないという問題があった。また、ク
ランクシャフトの回転角度を検出できなければ、次期点
火気筒を判別することもできず、内燃機関の自動運転停
止後における内燃機関の迅速な運転再開を実現できない
という問題があった。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、内燃機関と補機駆動用電動機とを備え
る車両において、内燃機関の運転停止時における内燃機
関の出力軸の回転角度を容易に取得することを目的とす
る。また、内燃機関の始動を迅速に行い内燃機関の始動
性の向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明は上記課題を解決するためになされたものであり、
本発明の第1の態様は、内燃機関の出力軸と電動機の出
力軸とが結合されていると共に前記内燃機関の運転停止
中には前記電動機によって補機が駆動される車両におけ
るアイドリングストップ制御装置を提供する。本発明の
第1の態様に係るアイドリングストップ制御装置は、前
記内燃機関の運転の停止条件または再開条件を判定する
運転条件判定手段と、前記内燃機関の出力軸の回転数が
所定回転数以上の領域にて前記内燃機関の出力軸の回転
に応じて内燃機関回転信号を出力する内燃機関回転信号
出力手段と、前記電動機の出力軸の回転に応じて電動機
回転信号を出力する電動機回転信号出力手段と、前記出
力された内燃機関回転信号と前記出力された電動機回転
信号とを相関させる回転信号相関手段と、前記内燃機関
回転信号が出力不能になった場合に、前記相関に基づい
て前記電動機回転信号出力手段によって出力された電動
機回転信号から前記内燃機関の出力軸の回転角度を求め
る内燃機関回転角度算出手段と、前記内燃機関の運転停
止時に前記内燃機関回転角度算出手段により算出された
内燃機関の出力軸の回転角度を内燃機関停止回転角度と
して記憶する停止回転角度記憶手段と、前記内燃機関の
始動時には前記記憶された内燃機関停止回転角度を始動
情報として用いる内燃機関制御手段とを備えることを特
徴とする。
【0008】本発明の第1の態様アイドリングストップ
制御装置によれば、内燃機関の運転停止時に内燃機関回
転角度算出手段により算出された内燃機関の出力軸の回
転角度を内燃機関停止回転角度として記憶するので、内
燃機関の運転停止時における内燃機関の出力軸の回転角
度を容易に取得することができる。
【0009】本発明の第1の態様に係るアイドリングス
トップ制御装置において、前記内燃機関は複数の気筒を
有し、前記内燃機関制御手段は、前記停止回転角度記憶
手段によって記憶された前記停止回転角度記憶手段によ
って記憶された前記内燃機関の出力軸の停止回転角度に
基づき、前記内燃機関の複数の気筒の内、最初に圧縮行
程を迎える気筒を判別し、前記判別した気筒から燃焼を
実行させることができる。
【0010】本発明の第1の態様に係るアイドリングス
トップ制御装置によれば、記憶されている内燃機関の出
力軸の停止回転角度に基づき、内燃機関の複数の気筒の
内、最初に圧縮行程を迎える気筒を判別し、判別した気
筒から燃焼を実行させるので、内燃機関を迅速に始動さ
せることが可能となり、内燃機関の始動性を向上させる
ことができる。
【0011】本発明の第1の態様に係るアイドリングス
トップ制御装置において、前記内燃機関回転角度算出手
段は、前記内燃機関回転信号が出力不能となった時、そ
れまで前記内燃機関回転信号に基づいて算出した内燃機
関回転角度に、前記電動機回転信号出力手段によって出
力された電動機回転信号の積算値を用いて前記内燃機関
の停止回転角度を算出することができる。かかる構成を
備えることにより内燃機関回転信号が出力不能な場合で
あっても電動機回転信号に基づいて内燃機関の停止回転
角度を算出することができる。また、前記回転信号相関
手段は前記出力された内燃機関回転信号と前記出力され
た電動機回転信号との信号出力時間差を算出し、前記内
燃機関回転角度算出手段は、さらに前記算出された信号
出力時間差を用いて前記内燃機関の停止回転角度を算出
することができる。かかる構成を備えることにより内燃
機関運転停止時における内燃機関の出力軸の回転角度を
容易かつ正確に取得することができる。
【0012】本発明の第1の態様に係るアイドリングス
トップ制御装置によれば、前記回転信号相関手段は、前
記内燃機関の回転数が第1のしきい値以下となった際に
前記内燃機関回転信号と前記電動機回転信号とを相関さ
せることができる。かかる構成を備えることにより、内
燃機関回転信号と電動機回転信号の相関が必要とされる
場合にだけ、両信号の相関を実行することができる。
【0013】本発明の第1の態様に係るアイドリングス
トップ制御装置において、前記内燃機関停止回転角度記
憶手段は、前記電動機回転信号出力手段によって回転信
号が所定時間にわたり出力されない場合に前記内燃機関
の運転停止を判定することができる。さらに、前記内燃
機関回転信号出力手段は、磁気ピックアップ式センサで
あり、前記電動機回転信号出力手段は、ホール素子式セ
ンサであっても良い。
【0014】本発明の第2の態様は、走行状態に応じて
複数の気筒を有する内燃機関の運転を選択的に停止およ
び再開させるアイドリングストップ機能を有すると共に
前記内燃機関の出力軸と前記電動機の出力軸とが結合さ
れ、前記内燃機関の運転停止中には前記電動機によって
補機が駆動される車両を提供する。本発明の第2の態様
に係る車両は、前記内燃機関の出力軸の回転に応じて内
燃機関回転信号を出力する内燃機関回転信号出力手段
と、前記内燃機関回転信号出力手段よりも高い精度で前
記電動機の出力軸の回転に応じて電動機回転信号を出力
する電動機回転信号出力手段と、前記出力された内燃機
関回転信号と前記出力された電動機回転信号とを相関さ
せる回転信号相関手段と、前記内燃機関回転信号出力手
段によって前記内燃機関回転信号が出力不能となり、か
つ前記内燃機関の運転が停止した場合に、前記相関に基
づいて前記電動機回転信号出力手段によって出力された
電動機回転信号から前記内燃機関の出力軸の停止回転角
度を求め、記憶する内燃機関停止回転角度記憶手段と、
前記内燃機関の始動時には前記内燃機関停止回転角度記
憶手段によって記憶されている前記内燃機関停止回転角
度に基づき、前記内燃機関の複数の気筒の内、最初に圧
縮行程を迎える気筒を判別する気筒判別手段と、前記気
筒判別手段により判別された気筒から燃焼を実行させる
内燃機関始動制御手段とを備えることを特徴とする。
【0015】本発明の第2の態様に係る車両によれば、
内燃機関の運転停止時に内燃機関回転角度算出手段によ
り算出された内燃機関の出力軸の回転角度を内燃機関停
止回転角度として記憶するので、内燃機関の運転停止時
における内燃機関の出力軸の回転角度を容易に取得する
ことができる。したがって、内燃機関の出力軸回転角度
を必要とする制御を容易に実行することが可能となり余
裕をもって車両の制御を実行することができる。また、
記憶されている内燃機関の出力軸の停止回転角度に基づ
き、内燃機関の複数の気筒の内、最初に圧縮行程を迎え
る気筒を判別し、判別した気筒から燃焼を実行させるこ
とができる。したがって、内燃機関を迅速に始動させる
ことが可能となり、停止状態にある車両を迅速に走行可
能状態に復帰させることができる。
【0016】本発明の第2の態様に係る車両において、
前記内燃機関回転角度算出手段は、前記内燃機関回転信
号が出力不能となった時、それまで前記内燃機関回転信
号に基づいて算出した内燃機関回転角度に、前記電動機
回転信号出力手段によって出力された電動機回転信号の
積算値を用いて前記内燃機関の停止回転角度を算出する
ことができる。かかる構成を備えることにより内燃機関
回転信号が出力不能な場合であっても電動機回転信号に
基づいて内燃機関の停止回転角度を算出することができ
る。また、前記内燃機関停止回転角度記憶手段は、前記
出力された内燃機関回転信号と前記出力された電動機回
転信号との信号出力時間差を算出し、さらに算出した信
号出力時間差を用いて前記内燃機関の停止回転角度を求
めることができる。かかる構成によれば、内燃機関の停
止回転角度をより正確に求めることができる。
【0017】本発明の第2の態様に係る車両において、
前記回転信号相関手段は、前記内燃機関の回転数が所定
回転数以下となった際に前記内燃機関回転信号と前記電
動機回転信号とを相関させることができる。かかる構成
を備えることにより、内燃機関回転信号と電動機回転信
号の相関が必要とされる場合にだけ、両信号の相関を実
行することができる。
【0018】本発明の第2の態様に係る車両において、
前記内燃機関回転信号出力手段は、磁気ピックアップ式
センサであり、前記電動機回転信号出力手段は、ホール
素子式センサであっても良い。ホール素子式センサは磁
気ピックアップセンサよりも分解能が高く、より低い回
転数においても回転信号を出力することができる。
【0019】本発明の第3の態様は、走行状態に応じて
内燃機関の運転を選択的に停止およびは再開させるアイ
ドリングストップ機能を有し、前記内燃機関の運転停止
中には電動機によって補機が駆動される車両におけるア
イドリングストップ制御方法を提供する。本発明に係る
第3の態様に係るアイドリングストップ制御方法は、前
記内燃機関の出力軸の回転角度を内燃機関回転角度とし
て検出し、前記内燃機関の回転角度の検出よりも高精度
で前記電動機の出力軸の回転角度を電動機回転角度とし
て検出し、前記検出した内燃機関回転角度と前記検出し
た電動機回転角度とを関連付け、前記内燃機関回転角度
が検出不能となった場合に、前記関連付けに基づいて前
記検出した電動機回転角度から前記内燃機関回転角度を
求め、前記内燃機関の運転停止時における前記内燃機関
回転角度を前記内燃機関の運転再開情報として用いるこ
とを特徴とする。
【0020】本発明の第3の態様に係るアイドリングス
トップ制御方法によれば、検出した内燃機関回転角度と
検出した電動機回転角度とを関連付け、内燃機関回転角
度が検出不能となった場合に、その関連付けに基づいて
検出した電動機回転角度から内燃機関回転角度を求める
ので、内燃機関の運転停止時における内燃機関の出力軸
の回転角度を容易に取得することができる。
【0021】本発明の第3の態様に係るアイドリングス
トップ制御方法において、前記内燃機関が運転を停止し
ている際の前記内燃機関の回転角度を内燃機関停止回転
角度として記憶し、前記記憶した前記内燃機関停止回転
角度に基づき、前記内燃機関の複数の気筒の内、最初に
圧縮行程を迎える気筒を判別し、前記判別した気筒から
燃焼を実行させることができる。
【0022】本発明の第3の態様に係るアイドリングス
トップ制御方法によれば、記憶されている内燃機関の出
力軸の停止回転角度に基づき、内燃機関の複数の気筒の
内、最初に圧縮行程を迎える気筒を判別し、判別した気
筒から燃焼を実行させるので、内燃機関を迅速に始動さ
せることが可能となり、内燃機関の始動性を向上させる
ことができる。
【0023】本発明の第3の態様に係るアイドリングス
トップ制御方法において、前記内燃機関回転角度が検出
不能となった時、前記内燃機関回転角度が検出不能とな
るまでの内燃機関回転角度に、前記電動機回転角度の積
算値を用いて前記内燃機関の出力軸回転角度を求めるこ
とができる。かかる構成を備えることにより内燃機関回
転角度が検出不能な場合であっても電動機回転角度に基
づいて内燃機関の停止回転角度を算出することができ
る。また、前記検出した内燃機関回転角度と前記検出し
た電動機回転角度とを両回転角度の回転角度差を算出し
て関連付け、前記算出した回転角度差をさらに用いて前
記内燃機関の出力軸回転角度を求めることができる。か
かる構成を備える場合には、内燃機関の出力回転角度を
容易かつ正確に求めることができる。
【0024】本発明の第3の態様に係るアイドリングス
トップ制御方法において、前記検出した内燃機関回転角
度に基づき求められる前記内燃機関の回転数が所定回転
数以下となった際に前記内燃機関回転角度と前記電動機
回転角度とを関連付けることができる。かかる構成を備
えることにより、内燃機関回転信号と電動機回転信号の
相関が必要とされる場合にだけ、両信号の相関を実行す
ることができる。
【0025】本発明の第4の態様は、複数の気筒を備え
る内燃機関と、内燃機関と連動可能に結合されている電
動機とを備える車両における始動制御装置を提供する。
本発明の第4の態様に係る車両は、前記内燃機関の出力
軸の回転に応じて内燃機関回転信号を出力する内燃機関
回転信号出力手段と、前記内燃機関回転信号出力手段よ
りも高い分解能にて前記電動機の出力軸の回転に応じて
電動機回転信号を出力する電動機回転信号出力手段と、
前記出力された内燃機関回転信号と前記出力された電動
機回転信号とを相関させる回転信号相関手段と、前記内
燃機関回転信号が出力不能になると共に、前記内燃機関
が運転停止した場合に、前記相関に基づいて前記電動機
回転信号出力手段によって出力された電動機回転信号か
ら前記内燃機関の出力軸の停止回転角度を求めて記憶す
る内燃機関停止回転角度記憶手段と、前記停止回転角度
記憶手段によって記憶された前記内燃機関の出力軸の停
止回転角度に基づき、前記内燃機関の複数の気筒の内、
最初に圧縮行程を迎える気筒を判別する気筒判別手段
と、前記気筒判別手段により判別された気筒から燃焼を
実行させる内燃機関始動制御手段とを備えることを特徴
とする。
【0026】本発明の第4の態様に係る始動制御装置に
よれば、内燃機関の運転停止時に内燃機関回転角度算出
手段により算出された内燃機関の出力軸の回転角度を内
燃機関停止回転角度として記憶するので、内燃機関の運
転停止時における内燃機関の出力軸の回転角度を容易に
取得することができる。また、記憶されている内燃機関
の出力軸の停止回転角度に基づき、内燃機関の複数の気
筒の内、最初に圧縮行程を迎える気筒を判別し、判別し
た気筒から燃焼を実行させるので、内燃機関を迅速に始
動させることが可能となり、内燃機関の始動性を向上さ
せることができる。
【0027】本発明の第5の態様は、複数の気筒を備え
る内燃機関と、内燃機関と連動可能に結合されている電
動機とを備える車両における内燃機関の出力軸の回転角
度検出装置を提供する。本発明の第5の態様に係る回転
角度検出装置は、前記内燃機関の出力軸の回転に応じて
内燃機関回転信号を出力する内燃機関回転信号出力手段
と、前記内燃機関回転信号出力手段よりも高い分解能に
て前記電動機の出力軸の回転に応じて電動機回転信号を
出力する電動機回転信号出力手段と、前記出力された内
燃機関回転信号と前記出力された電動機回転信号とを相
関させる回転信号相関手段と、前記内燃機関回転信号が
出力不能となった場合に、前記相関に基づいて前記電動
機回転信号出力手段によって出力された電動機回転信号
から前記内燃機関の出力軸の停止回転角度を求める内燃
機関停止回転角度算出手段とを備えることを特徴とす
る。
【0028】本発明の第5の態様に係る内燃機関の回転
角度検出装置によれば、内燃機関回転信号が出力不能と
なった場合に、相関に基づいて電動機回転信号出力手段
によって出力された電動機回転信号から内燃機関の出力
軸の停止回転角度を求めるので、内燃機関回転信号が出
力不能となった場合であっても内燃機関の出力軸の回転
角度を容易に取得することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るアイドリング
ストップ制御装置について図面を参照しつつ実施例に基
づいて説明する。
【0030】図1および図2を参照して本実施例に係る
アイドリングストップ制御装置が用いられ得る車両の概
略構成について説明する。図1は第1の実施例が適用さ
れる車両の概略構成を示すブロック図である。図2は伝
動ベルトとエンジン、補機および補機駆動用モータとの
配置関係を示す概念図である。
【0031】車両は、動力源としてのエンジン(内燃機
関)10、エンジン10の出力トルクを増幅するトルク
コンバータ20、最大減速比と最小減速比の間で減速比
を自動的に有段階に変更可能な自動有段変速装置(A
T)22とを備えている。エンジン10はクランクシャ
フト(出力軸)11を介してトルクコンバータ20の動
力入力軸と結合されており、トルクコンバータ20の動
力出力軸は、AT22の動力入力軸と結合されており、
AT22の動力出力軸はドライブシャフト24と結合さ
れている。ドライブシャフト24はディファレンシャル
ギヤ(ファイナルギヤを含む)25および車軸26を介
して車輪27と結合されている。
【0032】エンジン10は、燃料(例えば、ガソリン
燃料)がシリンダ内に直接噴射される形式の直噴式ガソ
リンエンジンであり、クランクシャフト11、ガソリン
燃料をシリンダ内に噴射するための高圧式インジェクタ
12、シリンダ内に噴射されたガソリンと吸入された空
気とによって形成される混合気に点火するための点火プ
ラグ13を備えている。高圧式インジェクタ12には図
示しない高圧燃料ポンプによって昇圧された高圧力のガ
ソリン燃料がデリバリパイプ(図示しない)を介して供
給されており、制御ユニット60からの噴射信号に基づ
いて高圧式インジェクタ12が開弁するとシリンダ内に
ガソリン燃料が噴霧される。点火プラグ13には制御ユ
ニット60からの点火信号に基づきイグナイタ14によ
り高電圧が供給される。エンジン10には、エンジン1
0を冷却する冷却液温度を検出するための冷却液温度セ
ンサ50が備えられている。エンジン10の車両進行側
(図1において左側)には、外気温度を検出するための
外気温度センサ51が配置されている。クランクシャフ
ト11にはエンジン回転数センサ(クランク角度セン
サ)53を構成する被検歯車531が備えられている。
【0033】エンジン10の周囲には、図2に示すよう
にウォータポンプ301、エアコン用コンプレッサ30
2、パワーステアリング用ポンプ303等の補機30、
ならびにアイドリングストップ処理によるエンジン停止
時に補機30を駆動するための補機駆動用モータ(電動
機)31が配置されている。各補機301、302、3
03の動力入力軸、エンジン10のクランクシャフト1
1の一端にはプーリ124、125がそれぞれ装着され
ている。エンジン10のプーリ125と補機駆動用モー
タ31のプーリ126には、補機駆動用モータ31によ
ってエンジン10を始動させるための伝動ベルト16が
架装されている。プーリ125とプーリ126のプーリ
比は一般的に、1:2〜1:3程度である。各プーリ1
24,125には伝動ベルト17が架装されており、こ
の伝動ベルト17を介してエンジン10の出力が補機3
0の動力入力軸に伝達され、また伝動ベルト16および
伝動ベルト17を介して補機駆動用モータ31の出力が
補機30の動力入力軸に伝達される。なお、伝動ベルト
16、17としては、断面形状が台形であるいわゆるV
ベルト、あるいは厚みがVベルトよりも薄く幅広である
と共にその回転方向に沿ってV字状の溝が複数本形成さ
れている、いわゆるVリブベルト等が用いられる。
【0034】クランクシャフト11とプーリ125との
間には湿式多板式の電磁式クラッチ15が介装されてい
る。電磁式クラッチ15は、クラッチプレート151と
フライホイール152とを備え、図1に示すようにプー
リ125と別に備えられても良いし、プーリ125に内
蔵されても良い。この電磁式クラッチ15によって、ク
ランクシャフト11と伝動ベルト16との間における動
力伝達の切断および接続が実現される。また、電磁式ク
ラッチ15には、継合時に生じる衝撃、振動の軽減を図
るため図示しないダンパが内蔵されている。
【0035】車両走行時、あるいは、エンジン10が運
転している状態での車両停止時には、電磁式クラッチ1
5は継合されてクランクシャフト11の駆動力が伝動ベ
ルト17に伝達されるのでウォータポンプ301、エア
コン用コンプレッサ302およびパワーステアリング用
ポンプ303はエンジン10によって駆動される。一
方、アイドリングストップ処理によるエンジン10の運
転停止時には、電磁式クラッチ15は解放されて、クラ
ンクシャフト11と伝動ベルト17(プーリ125)と
は機械的に分断され、ウォータポンプ301、エアコン
用コンプレッサ302およびパワーステアリング用ポン
プ303が伝動ベルト16およびプーリ125を介して
補機駆動用モータ31によって駆動される。このとき、
クランクシャフト11はプーリ125、伝動ベルト1
6、17とは機械的に分断されているため、補機駆動用
モータ31はクランクシャフト11を駆動する必要はな
く、補機駆動用モータ31に掛かる負荷が軽減される。
【0036】補機駆動用モータ31は内部に三相コイル
を有する三相式モータであり、エンジン10を再始動さ
せる際にクランクシャフト11を駆動する駆動力源なら
びに補機30を駆動する駆動力源として機能すると共
に、エンジン10の運転時にはエンジン10によって駆
動されて発電するオルタネータとして機能する。補機駆
動用モータ31は、制御ユニット60に接続されている
モータ回転数センサ(モータ出力軸回転角度センサ)5
2を備えると共に、制御ユニット60からの駆動信号に
基づきインバータ200によって駆動制御される。イン
バータ200は、高電圧バッテリ210およびDC/D
Cコンバータ220と接続されている。高電圧バッテリ
210は専ら補機駆動用モータ31を駆動するための電
源として用いられ、補機駆動用モータ31がオルタネー
タとして機能しているときには発電された電力を蓄電す
る。DC/DCコンバータ220は、制御ユニット60
と接続されており、高電圧バッテリ210の電圧または
補機駆動用モータ31によって発電された電力の電圧を
降圧してバッテリ230を充電する。バッテリ230
は、後述する始動用モータ41、オイルポンプ駆動モー
タ45、および制御ユニット60等を駆動するための電
源として用いられる。なお、本実施例では、補機駆動用
モータ31を駆動するための高電圧バッテリ210と制
御ユニット60、その他のモータ41、45を駆動する
ためのバッテリ230とを各々備えているが、高電圧バ
ッテリ210のみを備えて、制御ユニット60、その他
のモータ41、45に対してはDC/DCコンバータ2
20を介して降圧された電力を供給するようにしても良
い。
【0037】エンジン10とトルクコンバータ20との
間には始動用リングギヤ40がクランクシャフト11に
連結されて配置されており、始動用リングギヤ40には
始動用モータ41のギヤが継合している。始動用モータ
41はバッテリ230を電源としてイグニッションスイ
ッチの操作を伴うエンジン始動時にのみ、すなわち、ア
イドリングストップ処理に伴うエンジン再始動時を除く
エンジン始動時にエンジン10を駆動回転させる。始動
用モータ41のギヤは、イグニッションポジションセン
サ58がイグニッションポジションのONからSTAへ
の切り換えを検出するエンジン始動時にのみリングギヤ
40と継合し、通常時はリングギヤ40とは継合するこ
となく離間した位置に格納されている。また、既述のよ
うにアイドリングストップ処理に伴うエンジン10の再
始動時には、補機駆動用モータ31がスタータモータと
して機能する。
【0038】すなわち、本実施例においては、エンジン
10の運転開始時(初回始動時)には始動用モータ41
によってエンジン10の始動処理が実行され、エンジン
10の再始動時には補機駆動用モータ31によってエン
ジン10の始動処理が実行される。始動用モータ41に
よるエンジン10の始動は、ギヤノイズを伴うリングギ
ヤ40を介した始動であり、頻繁に始動を繰り返す場合
にはギヤノイズが問題となる。また、アイドリングスト
ップ制御処理の下では頻繁な始動に伴うギヤの摩耗も問
題となる。一方、補機駆動用モータ31は伝動ベルト1
6を介してクランクシャフト11と結合されているの
で、冷間時等、潤滑油の粘度が高い場合にはクランクシ
ャフト11を駆動(回転)することができず、エンジン
10を始動させることができない場合がある。そこで、
エンジン10の始動時には始動用モータ41によりエン
ジン10を始動し、エンジン10が一旦、始動した後の
再始動時には補機駆動用モータ31によってエンジン1
0を始動させる。
【0039】トルクコンバータ20は、一般的な流体式
トルクコンバータであり、入力軸に入力された駆動トル
クを増幅して出力軸から出力する。なお、トルクコンバ
ータの詳細な構成および作用は公知であるからその説明
を省略する。自動式有段変速機(AT)22は内部にプ
ラネタリギヤを有する自動変速機であり、車速およびア
クセル踏み込み量等に応じて油圧アクチュエータ(図示
しない)を介してギヤの組み合わせを自動的に変更する
ことによって変速比を変える。AT22の出力軸はドラ
イブシャフト24に連結されており、AT22の出力軸
から出力された駆動力は、ドライブシャフト24、ディ
ファレンシャルギヤ25、車軸26を介して車輪27に
伝達される。AT22の近傍には、エンジン10の運転
停止時にも駆動系の油圧を保持するためのオイルポンプ
駆動モータ45が配置されている。オイルポンプ駆動モ
ータ45はバッテリ230を電源として運転される。
【0040】次に、図3を参照して本実施例に係る車両
の制御系について説明する。図3は第1実施例に係る車
両の制御系統を示す説明図である。制御ユニット60
は、アイドリングストップECU(電子制御ユニット)
600、エンジンECU610、およびブレーキECU
620を備えている。各ECU600、610、620
には図示しないCPU、ROM、RAM、バックアップ
RAM等が備えられている。なお、これらECUは例示
であり、例えば、AT22を制御するECUをアイドリ
ングストップECU600とは別に備えることができ
る。
【0041】アイドリングストップECU600は、ア
イドリングストップ制御に際して制御ユニット60の中
核をなすECUである。アイドリングストップECU6
00は、エンジンECU610、およびブレーキECU
620と双方向通信可能に信号線を介して接続されてい
る。アイドリングストップECU600には、エンジン
冷却液温度を検出する冷却液温度センサ50、外気温度
を検出する外気温度センサ51、補機駆動用モータ31
の回転数を検出するモータ回転数センサ52、エンジン
10のクランクシャフト11の回転数を検出するエンジ
ン回転数センサ53、車両の速度を検出する車速センサ
54、ギヤポジションを検出するシフトポジションセン
サ55、アクセルペダルの位置をアクセル開度として検
出するアクセル開度センサ56、ブレーキペダルの踏み
込みの有無を検出するブレーキペダルセンサ57、およ
びイグニッションスイッチのポジションを検出するイグ
ニッションポジションセンサ58がそれぞれ信号線を介
して接続されている。
【0042】モータ回転数センサ52は、ホール素子式
センサであり被検歯車(図示しない)の歯が検出部を通
過する毎にモータ回転信号パルスをアイドリングストッ
プECU600に対して出力し、アイドリングストップ
ECU600は入力されたモータ回転信号パルスに基づ
いて補機駆動用モータ31の回転数および回転角度を算
出する。エンジン回転数センサ53は、電磁式ピックア
ップセンサ(MPU)であり、被検歯車531の歯が検
出部を通過する毎にエンジン回転信号パルスをアイドリ
ングストップECU600に対して出力し、アイドリン
グストップECU600は入力されたエンジン回転信号
パルスに基づいてエンジン回転数Neおよびクランクシ
ャフト回転角度を算出する。すなわち、被検歯車531
の各歯はクランクシャフト11の回転角度(各シリンダ
におけるピストンの位置)と予め関連付けられており、
各歯に対応するエンジン回転信号パルスから特定シリン
ダにおけるピストンの位置が求められる。また、本実施
例においては、エンジン回転信号パルスとモータ回転信
号パルスとはアイドリングストップECU600によっ
て相関される(関連付けられる)。したがって、後述す
るようにモータ回転信号パルスから対応するエンジン回
転信号パルスを特定することができる。
【0043】アイドリングストップECU600には、
インバータ200、始動用モータ41、電磁式クラッチ
15、DC/DCコンバータ220、オイルポンプ駆動
モータ45、AT22、計器盤46が接続されている。
アイドリングストップECU600は、インバータ20
0を介して補機駆動用モータ31の回転数を制御し、ア
イドリングストップ処理によりエンジン10が停止して
いる状態において補機30の駆動を実現する。また、ア
イドリングストップ状態からエンジン10の運転を再開
させる際には、始動用モータ41に代わってエンジン1
0のクランクシャフト11を駆動回転させてエンジン回
転数を始動回転数まで上昇させる。アイドリングストッ
プECU600は、電磁式クラッチ15の電磁式アクチ
ュエータ(図示しない)を制御してクラッチプレート1
51のフライホイール152に対する継合および解放を
実現し、動力の伝達および遮断を制御する。アイドリン
グストップECU600は、車速センサ54、シフトポ
ジションセンサ55、アクセル開度センサ56からの検
出データに基づき油圧アクチュエータ(図示せず)を制
御して、最適な変速ポイントにおいて変速比を変更す
る。アイドリングストップECU600内のROMに
は、本実施例に係るアイドリングストップ制御処理を実
行するためのプログラムが格納されている。
【0044】エンジンECU610は、アイドリングス
トップECU600からの要求に基づいてインジェクタ
13を介して燃料噴射量を制御し、イグナイタ14を介
して点火時期を制御することによってエンジン10の運
転状態を制御する。また、アイドリングストップ処理に
よる車両停止時には、アイドリングストップECU60
0からの要求に従って、エンジン10に対するインジェ
クタ13を介した燃料噴射を停止してエンジン10の運
転を停止させる。
【0045】ブレーキECU620は、ブレーキアクチ
ュエータ47と接続されており、アイドリングストップ
状態からの再発進時には、エンジン10の駆動力が十分
に立ち上がるまでの間、ブレーキ油圧を保持するように
ブレーキアクチュエータ47を制御する。エンジン10
の駆動力が十分に立ち上がる状態とは、例えば、坂路発
進の際、ブレーキペダルが解放されていても車両が停止
状態にて保持される状態をいう。
【0046】次に、上記構成を備える車両の一般的な動
作について図1〜図3の構成図を参照して説明する。シ
フトポジションがパーキングPまたはニュートラルNの
状態にてイグニッションポジションセンサ58がイグニ
ッションポジションのONからエンジン始動位置STA
への切り替わりを検出すると、アイドリングストップE
CU600は始動用モータ41のギヤをリングギヤ40
に継合させた後、始動用モータ41を作動させてクラン
クシャフト11をエンジン始動時回転数まで回転させ
る。並行してアイドリングストップECU600は、エ
ンジンECU610に対してエンジン10の始動処理を
要求する。エンジンECU610は、インジェクタ13
を介して所定の燃料をエンジン10のシリンダ内に供給
させると共に、イグナイタ14および点火プラグを介し
てシリンダ内に供給された燃料に点火するエンジン始動
処理を実行する。エンジンの運転が開始すると、始動用
モータ41のギヤはリングギヤ40から離間した格納位
置に待避させられる。シフトポジションがドライブDに
変更され、アクセルが踏み込まれると車両は発進し、ア
イドリングストップECU600、エンジンECU61
0はエンジン回転数センサ53、車速センサ54、アク
セル開度センサ56等からの検出データに基づいてエン
ジン10の運転制御およびAT22の変速制御を実行す
る。
【0047】本実施例では、車両走行中に信号停止等で
一時的に車両が停止すると、アイドリングストップEC
U600は、所定の条件下でエンジン10の運転を停止
させる、いわゆるアイドリングストップ制御処理を実行
する。また、アイドリングストップ制御処理によりエン
ジン10の運転が停止された後のエンジン10の再始動
性を向上させるために、エンジン10の運転停止時にお
けるクランクシャフト11の停止回転角度を決定する処
理を実行する。このアイドリングストップ制御処理につ
いて図4ないし図9を参照して説明する。図4はエンジ
ン10の運転停止時に実行されるクランクシャフト11
の停止回転角度を決定する処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。図5はエンジン回転信号パルスとモータ
回転信号パルスの関連付け並びに信号時間差Δtを記憶
するタイミングの一例を示すタイミングチャートであ
る。図6は回転数に対するMPUの回転信号出力特性を
模式的に示す説明図である。図7は回転数に対するホー
ル素子式センサの回転信号出力特性を模式的に示す説明
図である。図8はアイドリングストップ制御処理時にお
ける制御処理の移行状態を示す状態遷移図である。図9
はアイドリングストップ制御処理下におけるエンジン1
0の始動制御処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【0048】先ず、本実施例に係るエンジン10の運転
停止移行時に実行されるクランクシャフト11の停止回
転角度決定処理について図4ないし図7を参照して説明
する。
【0049】本処理ルーチンは、後述するアイドリング
ストップ制御処理終了要求(エンジン再始動要求)がな
された後に所定の時間間隔で実行される。本処理ルーチ
ンが開始されると、アイドリングストップECU600
は、エンジン回転数センサ53からのエンジン回転信号
Sgeに基づき求められたエンジン回転数Neが400
r.p.m.未満であるか否かを判定する(ステップS10
0)。アイドリングストップECU600は、求められ
たエンジン回転数Neが400r.p.m以上であると判定
した場合には(ステップS100:No)、本処理ルー
チンを終了する。一方、アイドリングストップECU6
00は、求められたエンジン回転数Neは400r.p.m
未満であると判定した場合には、1番シリンダが確定さ
れたか否かを判定する(ステップS110)。すなわ
ち、図5に示すように1番シリンダが圧縮行程にあるこ
とを示す気筒判別信号が出力されたか否かを判定する。
アイドリングストップECU600は、1番シリンダが
確定されないと判定した場合には(ステップS110:
No)本処理ルーチンを終了し、1番シリンダが確定さ
れたと判定した場合には(ステップS110:Ye
s)、クランクシャフト11の位置を0にリセットし、
以後、エンジン回転信号Sgeが入力される毎に1つず
つインクリメントしていく。この結果、エンジン回転信
号Sgeとクランクシャフト11の位置(回転角度)と
が関連付けられ、エンジン回転信号Sgeからクランク
シャフト11の回転角度を求めることができる。
【0050】1番シリンダが確定されると、アイドリン
グストップECU600は、エンジン回転数センサ53
により出力されたエンジン回転信号パルスの立ち下がり
からモータ回転数センサ52により出力されたモータ回
転信号パルスの立ち下がりまでの時間、すなわち、モー
タ回転信号パルスとエンジン回転信号パルスとの検出時
間差(回転角度差)を信号時間差Δtとして記憶する
(ステップS120)。この信号時間差Δtによって以
後のモータ回転信号Sgmとエンジン回転信号Sgeと
の同期を確認すると共に、クランクシャフト11と補機
駆動用モータ31のロータの初期回転角度差を補正す
る。なお、エンジン回転数Neが400r.p.m未満の場
合に、エンジン回転信号パルスとモータ回転信号パルス
との信号時間差を記憶するのは、アイドリングストップ
ECU600の計算負荷を低減するためである。すなわ
ち、クランクシャフト11の停止回転角度が必要となる
のはエンジン10の運転再開時であり、エンジン10が
停止する際に信号時間差を確定できれば十分である。
【0051】この信号時間差Δt(回転角度差)を記憶
する手順について図5を参照して詳述する。本実施例で
はエンジン回転数53はクランクシャフト11が10°
回転する毎にエンジン回転信号パルスを出力し、モータ
回転数センサ52はロータ(図示しない)が15°回転
する毎にモータ回転信号パルスを出力する。また、クラ
ンクシャフトプーリ125とモータプーリ126とのプ
ーリ比が、例えば、2.4であるとする。この場合には
モータ回転信号パルスをクランクシャフト11の回転角
度に換算すると6.25°となり、エンジン回転信号パ
ルスとモータ回転信号パルスとはクランクシャフト11
が50°回転する毎に同一の信号相関パターンを繰り返
す。そこで、エンジン回転数Neが400r.p.m.未満と
なり最初に1番シリンダを確定したときに最初の信号時
間差Δtを取り(エンジン回転信号パルスとモータ回転
信号パルスとの立ち下がり時間差を記憶し)、以後、ク
ランクシャフト11が50°回転する毎に信号時間差Δ
tを確認し両信号の同期が継続しているか否かを確認す
る。また、信号時間差Δtに基づいて、最初に両信号の
同期を取った際の、クランクシャフト11の回転角度と
補記駆動用モータ31のロータ(図示しない)との初期
回転角度のずれが得られる。
【0052】アイドリングストップECU600は、エ
ンジン回転信号パルスが検出不能であるか否かを判定す
る(ステップS130)。すなわち、エンジン回転数セ
ンサ53からエンジン回転信号Sgeの出力がなされて
いるか否かを判定する。アイドリングストップECU6
00は、エンジン回転信号パルスの検出が可能であると
判定した場合には(ステップS130:No)、本処理
を終了しする。一方、アイドリングストップECU60
0は、エンジン回転信号パルスの検出が不能であると判
定した場合には(ステップS130:Yes)、1番シ
リンダ確定後からエンジン回転信号パルスが検出不能と
なるまでのエンジン回転信号パルス数(クランクシャフ
ト位置)をRAM(図示しない)に格納する(ステップ
S130)。ここで、図6に示すように、MPUは軸回
転数が極低回転にて回転する領域では回転信号を出力す
ることができず、エンジン10のエンジン回転数センサ
53として用いられているMPUによりエンジン回転信
号パルスが出力不能となるエンジン回転数Neは一般的
に、20r.p.m.程度である。これに対して、図7に示す
ように、ホール素子式センサは軸回転数が0となるまで
回転信号を出力可能であり、補機駆動用モータ31のモ
ータ回転数センサ52として用いられているホール素子
センサはロータ回転数が0r.p.m.となるまでモータ回転
信号パルスを出力することができる。したがって、エン
ジン回転信号パルスとモータ回転信号パルスとは図5に
示すような関係となる。アイドリングストップECU6
00は、モータ回転数センサ52から出力されるモータ
回転信号パルスに基づいてエンジン10が停止したか否
かを判定する(ステップS150)。アイドリングスト
ップECU600は、図5に示すように500msにわ
たってモータ回転数センサ52からモータ回転信号パル
スの入力を検出しない場合には、エンジン10が停止し
たもの、すなわち、エンジン回転数Ne=0と判定す
る。
【0053】アイドリングストップECU600は、エ
ンジン10が停止していないと判定した場合、すなわ
ち、500ms間にモータ回転信号パルスを検出した場
合には(ステップS150:No)、本処理ルーチンを
終了する。これに対して、アイドリングストップECU
600が500ms間にモータ回転信号パルスを検出せ
ず、エンジン10は停止していると判定した場合には
(ステップS150:Yes)、エンジン回転信号パル
スが最後に入力された時(CA1)からモータ回転信号
パルスが検出不能となった直前(FC)までのモータ回
転信号パルス数を取得する(図5では10パルス)。ア
イドリングストップECU600は、取得したモータ回
転信号パルス数、最終エンジン回転信号パルス、および
信号時間差Δtとに基づいてエンジン10が停止した際
のクランクシャフト11の停止回転角度を求めてバック
アップRAM(図示しない)に格納し(S160)、本
処理ルーチンを終了する。
【0054】すなわち、モータ回転信号の1パルスは既
述のようにクランクシャフト11の回転角度6.25°
に相当するので、取得したモータ回転信号パルス数に回
転角度6.25°を乗じてエンジン回転信号パルスの検
出が不能となった時(CA1)からのクランクシャフト
11の回転角度を算出することができる。モータ回転信
号パルス数から算出したクランクシャフト11の回転角
度に、最終エンジン回転信号パルス検出時の対応するク
ランクシャフト11の回転角度を加算する。さらに、信
号時間差Δtに基づく初期回転角度のずれを考慮するこ
とでエンジン10が停止した際のクランクシャフト11
の停止回転角度をより正確に得ることができる。図5の
例では、信号時間差Δtによる初期回転角度差を考慮し
ても、クランクシャフト11は、クランクシャフト位置
20番で停止しており、エンジン再始動時には、5番シ
リンダが最初に圧縮行程を迎えることになる。
【0055】続いて、図8を参照してアイドリングスト
ップ制御処理の移行の様子について説明する。イグニッ
ションポジションセンサ47がOFFからONへのポジ
ションの切り替わりを検出すると、アイドリングストッ
プECU600は、アイドリングストップ処理以外の処
理によるエンジン停止状態を示すモード0を選択する。
この状態では、アイドリングストップ処理を実行中であ
る旨を表示する計器盤46上の表示ランプは消灯してい
る。イグニッションポジションセンサ47がイグニッシ
ョンポジションのONからSTAへの切り替えを検出す
ると、既述のようにエンジン10の運転が開始される。
アイドリングストップECU600は、エンジン10が
運転している状態を示すモード1を選択する。モード1
の状態では、例えば、車両は既述の車両走行状態、ある
いは、エンジン10が運転された状態での車両停止状態
にある。このモード1の状態では、アイドリングストッ
プECU600は電磁式クラッチ15をオンしてクラン
クシャフト11と伝動ベルト17とを結合している。し
たがって、補機30はエンジン10の駆動力によって駆
動される。また、補機駆動用モータ31は伝動ベルト1
6を介してエンジン10によって駆動され、オルタネー
タとして機能する他、高電圧バッテリ210が満充電状
態の場合には空回りする。
【0056】アイドリングストップECU600は、ア
イドリングストップ制御処理条件の成立を判定すると、
エンジン10の運転を停止させるための処理過程を示す
モード2を選択する。アイドリングストップ制御処理条
件としては、例えば、車速センサ54によって検出され
る車速が0であり、ブレーキペダルセンサ57によって
ブレーキペダルの踏み込みが検出されていること、シフ
トポジションセンサ55によって検出されるシフトポジ
ションがニュートラルNであること等が挙げられる。モ
ード2では、アイドリングストップECU600はエン
ジンECU610に対して燃料供給の停止を要求する。
アイドリングストップECU600は、ブレーキECU
620に対してブレーキ状態の保持を要求する。ブレー
キECU620は、ブレーキアクチュエータ47を制御
してブレーキペダル踏み込み量に対応するブレーキ油圧
を保持する。
【0057】アイドリングストップECU600は、モ
ータ回転数センサ52からの検出データによってエンジ
ン10の運転停止を判定すると、アイドリングストップ
によるエンジン10の停止状態を示すモード3を選択す
る。モード3では、後述するクランクシャフト11の停
止回転角度を決定する処理が実行される。モード3では
アイドリングストップECU600は計器盤46上の表
示ランプを点灯させてアイドリングストップ制御処理を
実行中である旨を表示する。また、アイドリングストッ
プECU600は、電磁式クラッチ15をオフしてクラ
ンクシャフト11と伝動ベルト16、17との結合を解
放し、伝動ベルト17を介して補機駆動用モータ31に
よって各補機301,302,303を駆動させる。
【0058】アイドリングストップECU600はアイ
ドリングストップ制御処理終了要求を検出すると、エン
ジン10の運転を再開させるためのエンジン始動制御状
態を示すモード4を選択する。モード4にて実行される
エンジン10の始動制御処理について図9を参照して説
明する。本処理ルーチンは、アイドリングストップ制御
処理によるエンジン10の運転停止後に、アイドリング
ストップECU600が、例えば、シフトポジションの
ニュートラルNからドライブDへのシフトチェンジ、ブ
レーキペダルの解放、バッテリ充電率の充電率下限値で
ある充電要求値の下回り、エアコンの冷却性能の不足、
何らかのシステム異常の発生に起因するエンジン再始動
要求を検出した際に実行される(S200)。
【0059】アイドリングストップECU600がエン
ジン再始動要求を検出すると(ステップS200:Ye
s)、アイドリングストップECU600は、補機駆動
用モータ31が補機30を駆動中であるか否かを判定す
る(ステップS210)。アイドリングストップECU
600は、補機駆動用モータ31が運転中(補機駆動
中)であると判定した場合には(ステップS210:Y
es)、電磁式クラッチ15の継合に先立ち一旦、補機
駆動用モータ31を制動して補機駆動用モータ31の回
転数を低減させる(ステップS220)。補機駆動用モ
ータ31の制動は、例えば、補機駆動用モータ31に反
転位相電流を入力することで実現される。アイドリング
ストップECU600は、補機駆動用モータ31を制動
した後、電磁式クラッチ15を継合する(ステップS2
30)。一方、アイドリングストップECU600は、
補機駆動用モータ31が運転中でないと判定した場合に
は(ステップS210:No)、補機駆動用モータ31
を制動する必要はないので電磁式クラッチ15を継合す
る(ステップS230)。
【0060】アイドリングストップECU600は、既
述の処理ルーチンによりバックアップRAMに格納され
たクランクシャフト11の停止回転角度を読み出し(ス
テップS240)、その停止回転角度から最初に圧縮行
程を迎えるシリンダを判別する(ステップS250)。
既述の通り、クランクシャフト11の回転角度と各シリ
ンダ内のピストンの位置(行程)とは関連付けられてい
るので、クランクシャフト11の停止回転角度に基づい
て最初に圧縮行程を迎えるシリンダを特定することがで
きる。
【0061】アイドリングストップECU600は、電
磁式クラッチ15を継合させた後、補機駆動用モータ3
1の回転数をエンジン始動時回転数まで上昇させてクラ
ンキングを実行(ステップS260)すると共に、エン
ジンECU610に対して最初に圧縮行程を迎えるシリ
ンダに対する燃料供給、火花点火の実行を要求する(ス
テップS270)。エンジンECU610は、インジェ
クタ12、イグナイタ14を介して最初に圧縮行程を迎
えるシリンダ(図5の例では5番シリンダ)に対して燃
料噴射、火花点火を実行し、圧縮行程を迎える他のシリ
ンダに対しても同様にして順次、燃料供給、火花点火を
実行する。この結果、エンジン10は速やかに運転を開
始することができる。なお、アイドリングストップEC
U600は、走行不能なシステム異常を検出した場合に
は、モード0を選択する。
【0062】アイドリングストップECU600はエン
ジン10の始動を判定すると、モード1を選択する。ア
イドリングストップECU600は、例えば、エンジン
回転数センサ53により検出されたエンジン回転数が5
00r.p.m.以上である場合にエンジン10は始動してい
ると判定する。アイドリングストップECU600は、
ブレーキECU620に対して保持されているブレーキ
油圧の解放を要求する。ブレーキECU620は、ブレ
ーキアクチュエータ47を制御して保持されているブレ
ーキ油圧を解放し、非制動状態を実現する。モード1の
状態にて、イグニッションポジションセンサ47がポジ
ションのONからOFFへの切り替えを検出すると、ア
イドリングストップECU600はモード0を選択す
る。
【0063】以上説明したように、本実施例に係るアイ
ドリングストップ制御装置によれば、エンジン回転信号
Sgeとモータ回転信号Sgmとを両信号の信号出力時
間差に基づいて関連付け、エンジン10の運転が停止し
た際のクランクシャフト11の停止回転角度を求めるこ
とができる。すなわち、ホール素子式センサであるモー
タ回転数センサ52の分解能は、広くエンジン回転数セ
ンサとして用いられているMPUよりも分解能が高く、
実質的に対応するクランクシャフト11の回転数が0r.
p.m.となるまでモータ回転信号Sgmを出力することが
できる。したがって、エンジン10の運転中にエンジン
回転信号Sgeとモータ回転信号Sgmとを予め関連付
けておくことにより、エンジン10の運転停止時におけ
る補機駆動用モータ31の回転角度からクランクシャフ
ト11の停止回転角度を求めることができる。
【0064】このように、エンジン10の運転停止時に
おけるクランクシャフト11の回転角度をエンジン10
の始動前に知ることができれば、気筒判別のための時間
は不要となり、エンジン始動時に直ちに最初に圧縮行程
を迎えるシリンダを判別することが可能となり、エンジ
ン10の始動性を向上させることができると共に迅速な
始動を実現することができる。この結果、特にエンジン
10の迅速な始動が要求される、アイドリングストップ
制御処理によるエンジン運転停止後におけるエンジン運
転再開時においても、運転者の出力要求に対して迅速に
応えることが可能となり、ドライバビリティを向上させ
ることができる。
【0065】また、アイドリングストップ制御の実施に
必要な補機駆動用モータ31のモータ回転数センサ52
を用いているので、新たなセンサを備えたり、エンジン
回転数センサ53を構成する被検出歯車に複雑な歯形を
持たせる必要なくクランクシャフト11の停止回転角度
を容易且つ正確に決定することができる。
【0066】以上、いくつかの発明の実施の形態に基づ
き本発明に係るアイドリングストップ制御装置を説明し
てきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解
を容易にするためのものであり、本発明を限定するもの
ではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を
逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明
にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0067】上記実施例では、エンジン回転信号パルス
とモータ回転信号パルスとが所定時間間隔で相関パター
ンを繰り返す場合について説明したが、両信号パルスが
クランクシャフト11の1回転の間に相関パターンを繰
り返さない場合にも適用され得る。この場合には、例え
ば、第1シリンダが確定する毎にエンジン回転信号Sg
eとモータ回転信号Sgmとの信号出力時間差を記憶す
ることによって、両回転信号が関連付けられ得る。
【0068】また、上記実施例では、アイドリングスト
ップ制御処理によるエンジン運転停止後のエンジン再始
動時を例に取って説明したが、イグニッションキーの操
作によりエンジン10を始動する際にも適用され得るこ
とはもちろんである。このようなエンジン10の始動時
においても、クランクシャフト11の回転角度を検出す
るために、被検出歯車に複雑な形状を施すことなくエン
ジン10の始動性、始動時間を向上することができる。
【0069】さらに、上記実施例では、制御ユニット6
0の負荷を軽減するために、エンジン回転信号パルスと
補機駆動用モータ回転信号パルスとを用いてクランクシ
ャフト11の回転角度を決定しているが、補機駆動用モ
ータ回転信号パルスだけを用いてクランクシャフト11
の回転角度を決定しても良い。両回転信号パルスは所定
間隔で同期が取られており、また、補機駆動用モータ回
転信号パルスはエンジン回転信号パルスとの換算比を用
いることによりエンジン回転信号パルスと同様に扱うこ
とができるからである。
【0070】上記実施例では、電磁式クラッチ15内に
ダンパが内蔵されているが、電磁式クラッチ15とダン
パとは別個に備えられていても良い。さらに、説明の都
合上、図1にはクランクシャフトプーリ125と電磁式
クラッチ15とは別個に記載されているが、電磁式クラ
ッチ15はクランクシャフトプーリ125に内蔵されて
いても良い。
【0071】上記実施例では、トランスミッション22
として自動式有段変速機を用いたが自動式有段変速機に
代えて手動式変速機、自動式無段変速機を用いても良
い。いずれの場合にもアイドリングストップ制御処理を
実行することができると共に、自動式有段変速機を用い
た場合と同様の利益を得ることができる。
【0072】上記実施例では、車両の動力力源としてエ
ンジン10のみを備える車両に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は駆動力源としてエンジン10および車両
駆動用モータを備えるハイブリッド車両に対しても適用
し得る。かかる場合にも、アイドリングストップ制御処
理実行中には補機駆動用モータ31により補機30が駆
動されており、エンジン再始動時に電磁式クラッチ15
を継合して補機駆動用モータ31のロータとエンジン1
0のクランクシャフト11とを結合してエンジン10が
始動され得る。したがって、本発明を適用することによ
り、エンジン10の始動性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う実施例が適用される車両の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明に従う実施例にて用いられるエンジンと
補機、補機駆動用モータとの配置関係を伝動ベルトが架
装されている側から示す概念図である。
【図3】本発明に従う実施例に係る車両の制御系統を示
す説明図である。
【図4】エンジン10の運転停止時に実行されるクラン
クシャフト11の停止回転角度を決定する処理ルーチン
を示すフローチャートである。
【図5】エンジン回転信号パルスとモータ回転信号パル
スの関連付け並びに信号時間差Δtを記憶するタイミン
グの一例を示すタイミングチャートである。
【図6】回転数に対するMPUの回転信号出力特性を模
式的に示す説明図である
【図7】回転数に対するホール素子式センサの回転信号
出力特性を模式的に示す説明図である
【図8】アイドリングストップ制御処理時における制御
処理の移行状態を示す状態遷移図である。
【図9】アイドリングストップ制御処理下におけるエン
ジン10の始動制御処理ルーチンを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10…エンジン 11…クランクシャフト 12…インジェクタ 13…点火プラグ 14…イグナイタ 15…多板式電磁式クラッチ 16、17…伝動ベルト 20…トルクコンバータ 22…自動式有段変速機(AT) 24…ドライブシャフト 25…ディファレンシャルギヤ 26…車軸 27…車輪 30…補機 31…補機駆動用モータ 40…リングギヤ 41…始動用モータ 45…オイルポンプ駆動モータ 46…計器盤 47…ブレーキアクチュエータ 50…冷却液温度センサ 51…外気温度センサ 52…モータ回転数センサ 53…エンジン回転数センサ 54…車速センサ 55…シフトポジションセンサ 56…アクセル開度センサ 57…ブレーキペダルセンサ 58…イグニッションポジションセンサ 60…制御ユニット 124…補機プーリ 125…クランクシャフトプーリ 126…補機駆動用モータプーリ 151…クラッチプレート 152…フライホイール 200…インバータ 210…高電圧バッテリ 220…DC/DCコンバータ 230…バッテリ 301…ウォータポンプ 302…エアコン用コンプレッサ 303…パワーステアリング用ポンプ 531…被検出歯車 600…アイドリングストップECU 610…エンジンECU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 BA11 BA16 BA28 CA01 CA07 DA09 EB16 FA36 FA38 FA39 3G092 AC03 BA08 BB06 CA01 FA32 GA01 GA10 HC07Z HE04Z HE05Z 3G093 AA01 BA19 BA21 CA02 DA07 DB00 EA05 EA13

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の出力軸と電動機の出力軸とが結
    合されていると共に前記内燃機関の運転停止中には前記
    電動機によって補機が駆動される車両におけるアイドリ
    ングストップ制御装置であって、 前記内燃機関の出力軸の回転数が所定回転数以上の領域
    にて前記内燃機関の出力軸の回転に応じて内燃機関回転
    信号を出力する内燃機関回転信号出力手段と、 前記電動機の出力軸の回転に応じて電動機回転信号を出
    力する電動機回転信号出力手段と、 前記出力された内燃機関回転信号と前記出力された電動
    機回転信号とを相関させる回転信号相関手段と、 前記内燃機関回転信号が出力不能になった場合に、前記
    相関に基づいて前記電動機回転信号出力手段によって出
    力された電動機回転信号から前記内燃機関の出力軸の回
    転角度を求める内燃機関回転角度算出手段と、 前記内燃機関の運転停止時に前記内燃機関回転角度算出
    手段により算出された内燃機関の出力軸の回転角度を内
    燃機関停止回転角度として記憶する停止回転角度記憶手
    段と、 前記内燃機関の始動時には前記記憶された内燃機関停止
    回転角度を始動情報として用いる内燃機関制御手段とを
    備えるアイドリングストップ制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のアイドリングストップ制
    御装置において、前記内燃機関は複数の気筒を有し、 前記内燃機関制御手段は、前記停止回転角度記憶手段に
    よって記憶された前記内燃機関の出力軸の停止回転角度
    に基づき、前記内燃機関の複数の気筒の内、最初に圧縮
    行程を迎える気筒を判別し、前記判別した気筒から燃焼
    を実行させることを特徴とするアイドリングストップ制
    御装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のアイドリ
    ングストップ制御装置において、 前記内燃機関回転角度算出手段は、前記内燃機関回転信
    号が出力不能となった時、それまで前記内燃機関回転信
    号に基づいて算出した内燃機関回転角度に、前記電動機
    回転信号出力手段によって出力された電動機回転信号の
    積算値を用いて前記内燃機関の停止回転角度を算出する
    ことを特徴とするアイドリングストップ制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のアイドリングストップ制
    御装置において、 前記回転信号相関手段は前記出力された内燃機関回転信
    号と前記出力された電動機回転信号との信号出力時間差
    を算出し、 前記内燃機関回転角度算出手段は、さらに前記算出され
    た信号出力時間差を用いて前記内燃機関の停止回転角度
    を算出することを特徴とするアイドリングストップ制御
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれか一の請
    求項に記載のアイドリングストップ制御装置において、
    前記回転信号相関手段は、前記内燃機関の回転数が第1
    のしきい値以下となった際に前記内燃機関回転信号と前
    記電動機回転信号とを相関させることを特徴とするアイ
    ドリングストップ制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれか一の請
    求項に記載のアイドリングストップ制御装置において、 前記内燃機関回転角度算出手段は、前記電動機回転信号
    出力手段によって回転信号が所定時間にわたり出力され
    ない場合に前記内燃機関の運転停止を判定することを特
    徴とするアイドリングストップ制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれか一の請
    求項に記載のアイドリングストップ制御装置において、 前記内燃機関回転信号出力手段は、磁気ピックアップ式
    センサであり、 前記電動機回転信号出力手段は、ホール素子式センサで
    あることを特徴とするアイドリングストップ装置。
  8. 【請求項8】走行状態に応じて複数の気筒を有する内燃
    機関の運転を選択的に停止および再開させるアイドリン
    グストップ機能を有すると共に前記内燃機関の出力軸と
    前記電動機の出力軸とが結合され、前記内燃機関の運転
    停止中には前記電動機によって補機が駆動される車両で
    あって、 前記内燃機関の出力軸の回転に応じて内燃機関回転信号
    を出力する内燃機関回転信号出力手段と、 前記内燃機関回転信号出力手段よりも高い精度で前記電
    動機の出力軸の回転に応じて電動機回転信号を出力する
    電動機回転信号出力手段と、 前記出力された内燃機関回転信号と前記出力された電動
    機回転信号とを相関させる回転信号相関手段と、 前記内燃機関回転信号出力手段によって前記内燃機関回
    転信号が出力不能となり、かつ前記内燃機関の運転が停
    止した場合に、前記相関に基づいて前記電動機回転信号
    出力手段によって出力された電動機回転信号から前記内
    燃機関の出力軸の停止回転角度を求め、記憶する内燃機
    関停止回転角度記憶手段と、 前記内燃機関の始動時には前記内燃機関停止回転角度記
    憶手段によって記憶されている前記内燃機関停止回転角
    度に基づき、前記内燃機関の複数の気筒の内、最初に圧
    縮行程を迎える気筒を判別する気筒判別手段と、 前記気筒判別手段により判別された気筒から燃焼を実行
    させる内燃機関始動制御手段とを備える車両。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の車両において、 前記内燃機関回転角度算出手段は、前記内燃機関回転信
    号が出力不能となった時、それまで前記内燃機関回転信
    号に基づいて算出した内燃機関回転角度に、前記電動機
    回転信号出力手段によって出力された電動機回転信号の
    積算値を用いて前記内燃機関の停止回転角度を算出する
    ことを特徴とする車両。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の車両において、 前記内燃機関停止回転角度記憶手段は、前記出力された
    内燃機関回転信号と前記出力された電動機回転信号との
    信号出力時間差を算出し、さらに算出した信号出力時間
    差を用いて前記内燃機関の停止回転角度を求めることを
    特徴とする車両。
  11. 【請求項11】請求項8または請求項10に記載の車両
    において、 前記回転信号相関手段は、前記内燃機関の回転数が所定
    回転数以下となった際に前記内燃機関回転信号と前記電
    動機回転信号とを相関させることを特徴とする車両。
  12. 【請求項12】請求項8ないし請求項11のいずれか一
    の請求項に記載の車両において、 前記内燃機関回転信号出力手段は、磁気ピックアップ式
    センサであり、 前記電動機回転信号出力手段は、ホール素子式センサで
    あることを特徴とする車両。
  13. 【請求項13】走行状態に応じて内燃機関の運転を選択
    的に停止およびは再開させるアイドリングストップ機能
    を有し、前記内燃機関の運転停止中には電動機によって
    補機が駆動される車両におけるアイドリングストップ制
    御方法であって、 前記内燃機関の出力軸の回転角度を内燃機関回転角度と
    して検出し、 前記内燃機関の回転角度の検出よりも高い精度で前記電
    動機の出力軸の回転角度を電動機回転角度として検出
    し、 前記検出した内燃機関回転角度と前記検出した電動機回
    転角度とを関連付け、 前記内燃機関回転角度が検出不能となった場合に、前記
    関連付けに基づいて前記検出した電動機回転角度から前
    記内燃機関の運転停止時における前記内燃機関回転角度
    を求め、 前記内燃機関の運転停止時における前記内燃機関回転角
    度を前記内燃機関の運転再開情報として用いる方法。
  14. 【請求項14】請求項13に記載の方法において、 前記内燃機関が運転を停止している際の前記内燃機関の
    回転角度を内燃機関停止回転角度として記憶し、 前記記憶した前記内燃機関停止回転角度に基づき、前記
    内燃機関の複数の気筒の内、最初に圧縮行程を迎える気
    筒を判別し、 前記判別した気筒から燃焼を実行させることを特徴とす
    る方法。
  15. 【請求項15】請求項13または請求項14に記載の方
    法において、 前記内燃機関回転角度が検出不能となった時、前記内燃
    機関回転角度が検出不能となるまでの内燃機関回転角度
    に、前記電動機回転角度の積算値を用いて前記内燃機関
    の出力軸回転角度を求めることを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の方法において、 前記検出した内燃機関回転角度と前記検出した電動機回
    転角度とを両回転角度の回転角度差を算出して関連付
    け、 前記算出した回転角度差をさらに用いて前記内燃機関の
    出力軸回転角度を求めることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】請求項13ないし請求項16のいずれか
    一の請求項に記載の方法において、 前記検出した内燃機関回転角度に基づき求められる前記
    内燃機関の回転数が所定回転数以下となった際に前記内
    燃機関回転角度と前記電動機回転角度とを関連付けるこ
    とを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】複数の気筒を備える内燃機関と、内燃機
    関と連動可能に結合されている電動機とを備える車両に
    おける始動制御装置であって、 前記内燃機関の出力軸の回転に応じて内燃機関回転信号
    を出力する内燃機関回転信号出力手段と、 前記内燃機関回転信号出力手段よりも高い分解能にて前
    記電動機の出力軸の回転に応じて電動機回転信号を出力
    する電動機回転信号出力手段と、 前記出力された内燃機関回転信号と前記出力された電動
    機回転信号とを相関させる回転信号相関手段と、 前記内燃機関回転信号が出力不能になると共に、前記内
    燃機関が運転停止した場合に、前記相関に基づいて前記
    電動機回転信号出力手段によって出力された電動機回転
    信号から前記内燃機関の出力軸の停止回転角度を求めて
    記憶する内燃機関停止回転角度記憶手段と、 前記停止回転角度記憶手段によって記憶された前記内燃
    機関の出力軸の停止回転角度に基づき、前記内燃機関の
    複数の気筒の内、最初に圧縮行程を迎える気筒を判別す
    る気筒判別手段と、 前記気筒判別手段により判別された気筒から燃焼を実行
    させる内燃機関始動制御手段とを備える始動制御装置。
  19. 【請求項19】複数の気筒を備える内燃機関と、内燃機
    関と連動可能に結合されている電動機とを備える車両に
    おける内燃機関の出力軸の回転角度検出装置であって、 前記内燃機関の出力軸の回転に応じて内燃機関回転信号
    を出力する内燃機関回転信号出力手段と、 前記内燃機関回転信号出力手段よりも高い分解能にて前
    記電動機の出力軸の回転に応じて電動機回転信号を出力
    する電動機回転信号出力手段と、 前記出力された内燃機関回転信号と前記出力された電動
    機回転信号とを相関させる回転信号相関手段と、 前記内燃機関回転信号が出力不能となった場合に、前記
    相関に基づいて前記電動機回転信号出力手段によって出
    力された電動機回転信号から前記内燃機関の出力軸の停
    止回転角度を求める内燃機関停止回転角度算出手段とを
    備える内燃機関出力軸の回転角度検出装置。
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