JP2001254484A - 金属製屋根材の固定装置 - Google Patents

金属製屋根材の固定装置

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JP2001254484A
JP2001254484A JP2000068949A JP2000068949A JP2001254484A JP 2001254484 A JP2001254484 A JP 2001254484A JP 2000068949 A JP2000068949 A JP 2000068949A JP 2000068949 A JP2000068949 A JP 2000068949A JP 2001254484 A JP2001254484 A JP 2001254484A
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JP
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roofing material
metal
metal roofing
fixing
roof
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JP2000068949A
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Masahiro Mori
雅浩 森
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SHINSEI SHOJI KK
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SHINSEI SHOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製屋根材を屋根下地材に固定した状態
で、金属製屋根材の伸縮を逃がすことができるように
し、金属製屋根材の歪みや変形の発生を防止することが
でき、蒲鉾形やドーム形の曲面屋根の実現を可能にする
ことができる金属製屋根材の固定装置を提供する。 【解決手段】 固定金具21が、屋根下地材に固定する
ベース板23に立ち上がり板24を設けたL字形で、立
ち上がり板24の部分に長さ方向に沿う長孔25を設け
て形成され、結合金具22が、上端に金属製屋根材のス
タンディングシームに対する外嵌係合部27を設けた縦
板28の下端に長孔25の部分で固定金具21の立ち上
がり板24に係合する折り返し状の屈曲部29を設けて
形成され、固定金具21に係止した結合金具22が、長
孔25の範囲での長さ方向への移動と上下動が可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スタンディング
シーム工法によって接続していく金属製屋根材を屋根下
地材に固定するための固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、金属製屋根材は、周囲の環境や
建物の形状にマッチしているという要求を満たすだけで
はなく、常に直射日光と風雨に曝される過酷な条件で使
用されるため、金属製屋根材には上記のような過酷な条
件をクリアすることのできる材質と構造の選択が必要で
ある。
【0003】金属製屋根材としては、種々の材質のもの
が提案されているが、なかでも、両面に化成皮膜処理を
施し、その上にそれぞれ塗装を施したチタン亜鉛合金板
が、過酷な条件をクリアすることのできるものとして優
れている。
【0004】このチタン亜鉛合金板の具体的な構造は、
純度の高い亜鉛に少量のチタンと銅を加えた基板の両面
に化成皮膜処理を施し、表面側は化成皮膜処理の上にフ
ッソ樹脂塗装又はポリエステル樹脂塗装と裏面側にポリ
エステル樹脂塗装を施したものであり、化成皮膜処理は
人工緑青の生成により、表面の変化及び色調の経時変化
を少なくし、表面の塗装により、色調の安定と基板の長
期耐久性を実現し、裏面の塗装が熱水腐食の防止を行
い、これにより、屋根葺き材に要求される条件をクリア
している。
【0005】上記チタン亜鉛合金板は、化成皮膜処理に
よる人工緑青の生成により、表面の変化及び色調の経時
変化を少なくし、表面の塗装により、色調の安定と基板
の長期耐久性を実現し、裏面の塗装が熱水腐食の防止を
行い、これにより、屋根葺き材に要求される条件をクリ
アしている。
【0006】図4は、チタン亜鉛合金板と、その接続に
スタンディングシーム工法を用いた金属製屋根材の一例
を示し、帯板状となる屋根材1の一方の側縁に、立ち上
がり片2と、この立ち上がり片2の上端に連なる内向き
屈曲片3とからなる内側スタンディングシーム4を設
け、同他方の側縁に、立ち上がり片5と、この立ち上が
り片5の上端に連なる外向き屈曲片6と、この屈曲片6
の先端に連なる下向き屈曲片7とからなり、前記内側ス
タンディングシーム4に対して外嵌係合する外側スタン
ディングシーム8を設けて形成されている。
【0007】上記金属製屋根材1で屋根を葺くには、屋
根下地材上9に金属製屋根材1を、外側スタンディング
シーム8が隣接する金属製屋根材1の内側スタンディン
グシーム4に外嵌係合するように順次並べて配置し、こ
の後、両スタンディングシーム4と8の嵌合する部分に
はぜ締め加工を施し、図5のように、両スタンディング
シーム4と8の嵌合部分を巻き締めてシールするもので
ある。
【0008】ところで、上記金属製屋根材1で屋根を葺
くとき、金属製屋根材1を屋根下地材9上に固定する必
要があり、図6はこの固定に用いる従来の固定金具10
を示している。
【0009】上記固定金具10は、上端に金属製屋根材
1の内側スタンディングシーム4に対して外嵌する係合
部11を設けた縦板12の下端に、屋根下地材9上に重
ねる取り付け板13を折り曲げ連成し、取り付け板13
に複数の釘孔14を設けた構造を有し、図4と図5のよ
うに、屋根下地材9上に金属製屋根材1を敷設した後、
固定金具10の係合部11を内側スタンディングシーム
4に対して外嵌し、取り付け板13を釘孔14の部分か
ら打ち込んだ釘15で屋根下地材9に固定することによ
り、固定金具10で金属製屋根材1を屋根下地材9に固
定化し、屋根を葺くとき、隣接する金属製屋根材1の外
側スタンディングシーム8が係合部11の上から内側ス
タンディングシーム4に外嵌係合し、両スタンディング
シーム4、8と固定金具10の係合部を一体にはぜ締め
加工で巻き締めることにより、両側金属製屋根材1が固
定金具10で屋根下地材9に固定化される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、金属製屋根
材1は常に直射日光と風雨に曝され、昼夜の温度差によ
り伸縮が生じることになるが、上記従来の固定金具10
のように、両側金属製屋根材1の巻き締め部分を屋根下
地材9に移動できないよう完全に固定化するような構造
では、金属製屋根材1の伸縮を逃がすことができず、こ
のため、金属製屋根材1の伸縮で歪みや変形が発生する
という問題がある。
【0011】特に、長尺一枚物の金属製屋根材1を用
い、蒲鉾形やドーム形の曲面屋根を形成しようとした場
合、必然的に伸縮量の発生が多くなる。このような曲面
屋根では歪みや変形の発生は致命的なものとなり、従っ
て、曲面屋根の形成には、金属製屋根材の伸縮を逃がす
ことのできる固定手段の開発が必要になる。
【0012】そこで、この発明の課題は、金属製屋根材
を屋根下地材に固定した状態で、金属製屋根材の伸縮を
逃がすことができるようにし、金属製屋根材の歪みや変
形の発生を防止することができ、蒲鉾形やドーム形の曲
面屋根の実現を可能にすることができる金属製屋根材の
固定装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、屋根下地材に固定する固
定金具と、この固定金具と金属製屋根材のスタンディン
グシームを接続する結合金具とからなり、上記固定金具
が、屋根下地材に固定するベース板に立ち上がり板を設
けたL字形で、立ち上がり板の部分に長さ方向に沿う長
孔を設けて形成され、前記結合金具が、上端に金属製屋
根材のスタンディングシームに対する外嵌係合部を設け
た縦板の下端に長孔の部分で固定金具の立ち上がり板に
係合する折り返し状の屈曲部を設けて形成され、固定金
具に係止した結合金具が、長孔の範囲での長さ方向への
移動と上下動が可能になっている構成を採用したもので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。なお、金属製屋根材の構造は、図
4と図5で例示したものと同一であるので、同一部分に
同一符号を付して説明に代える。
【0015】図1乃至図3のように、金属製屋根材1の
固定装置は、屋根下地材9に固定する固定金具21と、
この固定金具21と金属製屋根材1の内側スタンディン
グシーム4を接続する結合金具22との組み合わせによ
って形成されている。
【0016】上記固定金具21は、ステンレス、銅板、
アルミ等の金属板を用い、屋根下地材9に固定するベー
ス板23に立ち上がり板24を設けたL字形に折り曲
げ、立ち上がり板24の下部にはベース板23との折り
曲げ部分に、長さ方向に沿う長孔25を設けて形成さ
れ、ベース板23に複数の釘孔26が設けられている。
【0017】また、結合金具22は、固定金具21と同
様の材質からなる一枚の金属板を用い、上端に金属製屋
根材1の内側スタンディングシーム4に対して外嵌する
係合部27を設けた縦板28の下端に長孔25の部分で
固定金具21の立ち上がり板24に係合する折り返し状
の屈曲部29を設けて形成され、この結合金具22の幅
方向の長さは、長孔25の長さよりも短くなっている。
【0018】上記固定金具21に対して結合金具22の
屈曲部29と縦板28の間を、長孔25の部分から立ち
上がり板24に嵌挿し、固定金具21に係止した結合金
具22は、長孔25の範囲での長さ方向への移動と、屈
曲部29と縦板28間が立ち上がり板24に沿って移動
することによる上下動が可能になる。
【0019】この発明の固定装置は、上記のような構成
であり、固定金具21の立ち上がり板24に対し、長孔
25の部分から結合金具22の屈曲部29と縦板28の
間を差し込み、立ち上がり板24に結合金具22を取り
付けた状態に予めセットしておく。
【0020】この状態で屋根を葺くには、図2に示すよ
うに、屋根下地材9上に金属製屋根材1を敷設した後、
結合金具22の係合部27を内側スタンディングシーム
4に対して上部から外嵌し、固定金具22のベース板2
3を屋根下地材9上に載せ、該ベース板23を釘孔26
の部分から打ち込んだ釘で屋根下地材9に固定する。
【0021】次に、隣接する金属製屋根材1の外側スタ
ンディングシーム8を係合部27の上から内側スタンデ
ィングシーム4に外嵌係合することにより、金属製屋根
材1を並べて配置し、図3のように、両スタンディング
シーム4、8と結合金具22の係合部27を一体にはぜ
締め加工で巻き締めることにより、両側金属製屋根材1
を固定装置で屋根下地材9に固定化する。
【0022】上記金属製屋根材1の固定状態で、固定装
置は、屋根下地材9上に固定した固定金具21に対して
結合金具22が、長孔25の範囲での固定金具21の長
さ方向への移動と、長孔25の上下幅の範囲で上下動が
可能になり、結合金具22の上下動における上限は屈曲
部29の内側下縁が長孔25の上縁に当接することで抜
け止めとなり、下限は屈曲部29の外側下縁が屋根下地
材9上に当接することになる。
【0023】このように、結合金具22は、金属製屋根
材1と巻き締め部分で一体となるが、固定金具22に対
して上記の範囲で移動可能となるので、金属製屋根材1
に伸縮が発生した場合、結合金具22が固定金具21に
対して移動することによって伸縮を逃がすことができ、
これによって、金属製屋根材1に歪みや変形が発生する
のを防止でき、長尺一枚物の金属製屋根材を用い、蒲鉾
形やドーム形の曲面屋根の実現を可能にすることができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、固定
金具が、屋根下地材に固定するベース板に立ち上がり板
を設けたL字形で、立ち上がり板の部分に長さ方向に沿
う長孔を設けて形成され、結合金具が、上端に金属製屋
根材のスタンディングシームに対する外嵌係合部を設け
た縦板の下端に長孔の部分で固定金具の立ち上がり板に
係合する折り返し状の屈曲部を設けて形成され、固定金
具に係止した結合金具が、長孔の範囲での長さ方向への
移動と上下動が可能になるようにしたので、金属製屋根
材を屋根下地材に固定した状態で、固定金具に対して結
合金具が長孔の範囲で移動可能となり、金属製屋根材に
伸縮が発生した場合、結合金具が固定金具に対して移動
することによって伸縮を逃がすことができ、これによっ
て、金属製屋根材に歪みや変形が発生するのを防止でき
る。
【0025】また、金属製屋根材の伸縮を逃がすことが
できるので、長尺一枚物の金属製屋根材を用い、蒲鉾形
やドーム形の曲面屋根の実現を可能にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は固定装置の分解斜視図、(B)は同組
み立て状態の斜視図
【図2】固定装置を用いた金属製屋根材の固定状態を示
す巻き締め前の縦断面図
【図3】固定装置を用いた金属製屋根材の固定状態を示
す巻き締め後の縦断面図
【図4】従来の固定金具を用いた金属製屋根材の固定状
態を示す巻き締め前の縦断面図
【図5】従来の固定金具を用いた金属製屋根材の固定状
態を示す巻き締め後の縦断面図
【図6】従来の固定金具を示す斜視図
【符号の説明】
1 金属製屋根材 4 内側スタンディングシーム 8 外側スタンディングシーム 9 屋根下地材 21 固定金具 22 結合金具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根下地材に固定する固定金具と、この
    固定金具と金属製屋根材のスタンディングシームを接続
    する結合金具とからなり、上記固定金具が、屋根下地材
    に固定するベース板に立ち上がり板を設けたL字形で、
    立ち上がり板の部分に長さ方向に沿う長孔を設けて形成
    され、前記結合金具が、上端に金属製屋根材のスタンデ
    ィングシームに対する外嵌係合部を設けた縦板の下端に
    長孔の部分で固定金具の立ち上がり板に係合する折り返
    し状の屈曲部を設けて形成され、固定金具に係止した結
    合金具が、長孔の範囲での長さ方向への移動と上下動が
    可能になっていることを特徴とする金属製屋根材の固定
    装置。
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