JP2001253219A - 車両特性調整装置 - Google Patents

車両特性調整装置

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JP2001253219A
JP2001253219A JP2000070506A JP2000070506A JP2001253219A JP 2001253219 A JP2001253219 A JP 2001253219A JP 2000070506 A JP2000070506 A JP 2000070506A JP 2000070506 A JP2000070506 A JP 2000070506A JP 2001253219 A JP2001253219 A JP 2001253219A
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Yoshikazu Kameda
佳数 亀田
Hisashi Somada
久志 杣田
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々のドライバの嗜好や特性に合致した走行
特性を実現する。 【解決手段】 制御部18はスピーカ12からドライバ
に対し車両特性に関する質問を出力する。ドライバがこ
の質問に対してマイク10から回答を入力すると、音声
認識部14で回答内容を認識する。制御部18は回答内
容からどの制御対象の特性を変化させるべきかを決定す
る。たとえば、ドライバがハンドルが重いと回答した場
合、制御部18はパワーステアリングのアシスト特性や
タイヤの空気圧、サスペンション減衰力を制御対象とし
て特定し、これらの特性を順次変化させてドライバに確
認の質問を出力する。ドライバと対話しながら順次特性
を変化させることで、ドライバの嗜好や特性に合致した
走行特性に調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両特性調整装置、
特に車両運転者の走行嗜好や特性に車両特性を合致させ
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両特性を車両運転者の運転
嗜好に合致させるための方法が種々提案されている。た
とえば、標準的な運転特性を有する運転者を想定して制
御パラメータを所定の値に設定する、あるいはハンドル
の高さやシート位置などのように、車両運転者が適宜そ
の位置を調整できるように調整機構を設けるなどであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては基本的に部品ばらつきによる特性ばらつきや車
両運転者の嗜好のばらつきなどを考慮して特性設定(標
準的な特性設定)を行っており、車両運転者一人一人に
十分適合した制御、すなわちカスタム制御がなされてお
らず、車両運転者が真に満足する車両特性を得ることが
困難である問題があった。もちろん、多数のセンサを用
いて車両運転者の走行特性に関する情報を収集し、これ
らに基づいて制御対象の特性を自動調整することも考え
られるが、装置構成が複雑化する問題が生ずる。
【0004】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、運転者一人一人に
適合した車両特性を得ることができる装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車両特性に関する質問を運転者に提示す
る提示手段と、前記質問に対する前記運転者からの回答
を取得する取得手段と、前記回答に基づいて調整が必要
な制御対象を特定する特定手段と、特定した制御対象の
特性を変化させる制御手段とを有することを特徴とす
る。車両側から運転者に対して質問を提示し、その回答
の内容から制御対象を特定することで、多数のセンサを
設けることなくその運転者に対して特性を調整すること
ができる。回答内容に基づいて特性される制御対象は単
一でもよく、複数でもよい。
【0006】ここで、前記車両特性に関する質問は、ス
ピーカからの音声出力で提示されることが好適である。
音声で出力することで、対話形式で車両特性を調整する
ことが可能となる。なお、音声形式の質問に対しては、
運転者は同じく音声で回答することが好適であるが、他
のユーザインターフェース、例えばタッチスイッチなど
を操作して回答することも可能である。また、質問形式
を音声とするか、あるいは文字表示形式とするかを適宜
選択できるように構成することも可能である。
【0007】また、前記車両特性に関する質問は、ハン
ドルの軽重、サスペンションの硬軟、走行の緩急、ブレ
ーキの効きの少なくともいずれかに関するものであるこ
とが好適である。これらは、運転者により嗜好の差異が
生じやすい特性であり、これらについて質問を提示して
運転者から回答を取得し、特性を調整することで、運転
者の車両に対する満足度を効率的に上げることが可能と
なる。
【0008】また、前記制御対象が複数存在する場合に
は、前記特定手段ではいずれかの制御対象を特定し、前
記制御手段では特定された制御対象の特性を変化させ、
前記提示手段では前記運転者に車両特性を確認する質問
を提示し、前記特定手段では前記確認する質問に対する
前記運転者からの回答に基づいて他の制御対象を特定
し、前記制御手段では特定された他の制御対象の特性を
変化させることが好適である。運転者からの回答があい
まいなものである場合には、複数の制御対象(制御対象
の候補)が特定される場合もあり得る。複数の制御対象
に対しては、いずれかの制御対象を特定してその特性を
変化させ、運転者の反応を確認することで、確実に運転
者の嗜好に合致した特性を得ることができる。複数の制
御対象からいずれかの制御対象を特定する際には、順次
制御対象を特定してその特性を変化させてもよく、ある
いは制御対象に優先順位を付けて特性を変化させてもよ
い。どの制御対象を変化させるのがその運転者にとって
好適であるかは、学習により決定することもできる。
【0009】また、前記制御手段で変化させた制御対象
及びその特性に関するデータを記録媒体に記録する手段
をさらに有することが好適である。その運転者に対して
調整された特性に関するデータを記録媒体に記録してお
くことで、その運転者が他の車両に乗車した場合に記録
媒体を介してその特性データを利用することが可能とな
る。
【0010】他の車両で利用する際には、記録媒体に記
録された制御対象及びその特性に関するデータを、利用
する車両の制御対象の特性に変換することが好適であ
る。これにより、その運転者に対して調整されたデータ
を有効活用し、かつ、運転者に対して同じような質問を
提示することを防止して他の車両において効率的に調整
できる。変換の態様は任意であるが、車両間の特性の相
違は特に異なる車種間において顕著であることに鑑み、
予めある車種を基準とした車種毎の変換係数を定めてお
き、この変換係数に応じて変換することも可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
【0012】図1には、本実施形態の構成ブロック図が
示されている。車室内の所定位置、例えば車両運転席近
傍にマイク10及びスピーカ12が設けられる。マイク
10から入力された車両運転者の音声は、音声認識部1
4に供給される。音声認識部14は公知の技術、たとえ
ば音声データベースに記憶された音声データとのパター
ンマッチングなどにより車両運転者の音声を認識する。
認識結果は制御部18に供給される。
【0013】一方、制御部18はマイクロコンピュータ
で構成され、音声合成部16に対して制御信号を出力
し、音声合成部16はこの制御信号に基づいて音声デー
タをスピーカ12に供給し音声を出力する。スピーカ1
2から出力される音声は、具体的には車両特性に関する
質問であり、車両運転者はスピーカ12から出力された
この質問に応答することでマイク10に音声を入力す
る。制御部18は、スピーカ12から出力した音声デー
タ、すなわち制御信号の内容とマイク10から入力され
た質問者の回答とを照合し、車両運転者の回答内容を解
析する。回答内容の解析は、車両運転者が車両特性の中
でどの制御対象をどのように変化させたいと欲している
かを特定するものであり、この解析結果に基づいて、制
御部18は制御対象の特性を変化させるアクチュエータ
20に対して駆動信号を出力する。アクチュエータ20
は、具体的にはパワーステアリングのアシストやサスペ
ンションの油圧制御を実行し、これにより車両運転者か
らの回答に基づいて車両特性が変化する。
【0014】なお、記録媒体22は、車両運転者が満足
するような車両特性が得られた場合にそのデータを記録
するためのもので、FDやCD、フラッシュメモリなど
任意の媒体を用いることができる。記録媒体22は、後
述するように記録された特性を他の車両に供給するため
の媒体として機能するため、可搬型とすることが望まし
い。
【0015】図2には、本実施形態における制御の流れ
が模式的に示されている。まず、制御部18はドライバ
への話題提供という形でドライバに対して車両特性に関
する質問を提示する(S101)。もちろん、直接的に
ドライバに対して車両特性に関する質問のみを提示する
ことも可能である。このような質問を提示すると、ドラ
イバは何らかの回答を行うため、マイク10からドライ
バの回答を入力する(S102)。また、もしあれば、
前回運行時のデータを入力する(S103)。本実施形
態では、前回運行時のデータが存在しないとして説明す
る。ドライバの回答は音声認識され、その回答内容を所
定の評価関数を用いて評価し、評価関数演算結果からド
ライバ要求特性を推定する(S104)。ここで、評価
関数は、ドライバの回答があいまいな内容を含む場合に
ドライバがどの制御対象について特性変更を要求してい
るかを推定するための関数であり、たとえば、予め認識
した音素データと制御対象との対応関係を規定してお
き、ドライバの回答内容にどのような音素データが含ま
れており、その結果ドライバはどの制御対象について特
性変更を要求しているかを評価する。具体的には、「ハ
ンドルが重い」という語彙に対してパワーステアリング
のアシスト力やタイヤ圧、あるいはサスペンションの減
衰力などを重み付けで対応付けておき、「ハンドルが重
い」というあいまいな回答があった場合にどの制御対象
がどの程度関与しているかを評価する。評価関数は、予
め制御部18のメモリに記憶させておくことができる。
そして、制御対象が複数存在する場合には、これらの制
御対象の優先順位を決定する(S105)。優先順位
は、重み付けで決定することができるが、優先順位を決
定することなく、複数の制御対象がいずれも確からしい
と推定することも可能である。ドライバの要求する制御
対象を推定したのち、推定結果にしたがってその特性を
変更する(S106)。特性の変更の方向、例えばパワ
ーステアリングのアシスト力を増加させるか減少させる
かは、ドライバの回答内容に応じて決定することは言う
までもない。この特性変更の方向も評価関数で評価する
ことも好適である。
【0016】特性を変更したのち、ドライバに対して特
性変更にともなう車両特性の確認を行うべく、再度スピ
ーカ12から話題を提供する(S107)。この話題
は、具体的には車両特性が良好か否かをドライバに尋ね
る内容となる。この質問に対し、ドライバが回答してマ
イク10から入力すると(S108)、この入力内容に
基づいて他の制御対象の特性を変更するか、あるいはそ
のまま終了するかを判定する。ドライバが特性に満足し
ていない場合には、その旨の回答をするので、制御部1
8は再びS106に戻って候補となった他の制御対象の
特性を変化させ、ドライバに対して特性状況を確認す
る。制御対象を絞り込むために、一問一答形式を採用す
ることが望ましい。例えば、ハンドルが重いと回答した
場合に、まずパワーステアリングのアシスト力を変化さ
せ、次にタイヤ圧を変化させ、さらにサスペンションの
減衰力を変化させる如くである。以上の処理を繰り返す
ことで、最終的にドライバに合致した車両特性に自動調
整される(S109)。
【0017】図3には、本実施形態のより具体的な処理
フローチャートが示されている。まず、制御部18はス
ピーカ12を介してドライバに対して「今日の気分はど
うですか?」なる話題を提供する(S201)。この質
問に対し、車両運転者が「ちょっと身体がだるいな」な
る回答をマイク10から入力した場合、制御部18は、
ドライバの体の調子が良くないためハンドル操作が重い
と感じる可能性があると判定し、次にスピーカ12を介
して「ハンドルは重くない?」なる質問をドライバに提
示する(S202)。なお、事前にドライバのパーソナ
リティを把握するための質問を提示してパーソナリティ
を評価し、ドライバのパーソナリティに応じて車両特性
に関する質問を提示することも好適である。例えば、比
較的落ち着いたパーソナリティを有するドライバに対し
ては図示したように「今日の気分はどうですか?」と質
問を提示するが、比較的行動的なパーソナリティを有す
るドライバに対してはより直接的に「ハンドルやブレー
キなどの調子はどうですか?」なる質問を提示してもよ
い。本実施形態の目的はドライバの嗜好に合致する車両
特性を得ることにあるので、ドライバに提示する質問自
体もドライバにとってできるだけ快適なものとすること
が望ましい。また、過去の運行データが存在する場合に
は、「去年の同じ日には**に行きましたが、その時と
同じ状態でいいですか?」などの質問をすることも好適
である。
【0018】このような質問に対して、ドライバが
「(ハンドルが)なんとなく重いな」なる回答をマイク
10から入力すると、制御部18はハンドルの重さを調
整するための処理に移行する(S203)。すなわち、
ハンドルの重さを調整するための制御対象を特定し、特
定した制御対象の特性を変更する。そして、変更後のハ
ンドル重さがドライバに対し快適なものかを確認し、ド
ライバの回答が不満足の場合にはさらに他の制御対象を
特定してその特定を変更する。制御対象の特性を変更す
るたびにドライバに対して確認の質問を出力し、その回
答に応じて他の制御対象の特性を変更するか否かを決定
する。このような一問一答形式による対話により、制御
部18は徐々にドライバの嗜好に合致したハンドルの重
さに調整していく。具体的には、ドライバはハンドルが
重いと感じているため、この場合の制御目標はハンドル
を軽くすることであり、ハンドルを軽くするための制御
対象としてはパワーステアリングのアシスト力を変化さ
せる、タイヤの空気圧を変化させる、前後サスペンショ
ン減衰力を下げる、などが考えられ、制御部18は順次
これらの制御対象を特定して順次その特性を変更する。
もちろん、ドライバが「(ハンドルは)重くないよ」と
回答した場合には、ハンドルを調整する必要はないので
上述した処理は実行しない。
【0019】以上のようにしてハンドルの重さを調整し
たのち、次に制御部18はスピーカ12を介して「ブレ
ーキは効きすぎない?」なる質問をドライバに出力する
(S204)。この質問に対し、ドライバが「効きすぎ
ないよ」なる回答をマイク10から入力した場合、制御
部18はブレーキ特性は適当な値に調整されていると判
定してブレーキ特性は変更しない。一方、この質問に対
しドライバが「ちょっと効きすぎるかな」なる回答を入
力した場合、制御部18はブレーキを調整するための処
理に移行する(S205)。この場合、制御目標はブレ
ーキの効きを甘くすることであり、ブレーキの効きを甘
くするための制御対象としてはペダル反力ばねを調整す
る、ブースト比を調整する、タイヤの空気圧を調整する
などがある。ハンドルの場合と同様に、ドライバはブレ
ーキがちょっと効きすぎるという曖昧な回答しか入力し
ていないため、制御部18はこれらの制御対象のいずれ
が有効かを特定することができず、これらの制御対象を
順次特定してその特性を変化させる。制御対象を特定
し、その特性を変化させ、ドライバに対して走行特性を
確認し、その確認の回答内容に応じて他の制御対象を特
定して特性を変化させる処理を繰り返す点はハンドル調
整の場合と同様である。
【0020】ブレーキの調整が完了したのち、制御部1
8は次にスピーカ12を介して「サスペンションは固く
ない?」なる質問をドライバに出力する(S206)。
このような質問に対し、ドライバが「固くないよ」なる
回答を入力した場合、サスペンションの調整は適当な値
に設定されていると判定する。一方、ドライバが「ちょ
っと固いな」なる回答を入力した場合、制御部18はサ
スペンションの固さを調整する処理に移行する(S20
7)。この場合、サスペンションを柔らかくすることが
制御目標であり、制御対象としてはタイヤ、サスペンシ
ョン、サスペンションブッシュ、シートなどがある。制
御部18は、これらの制御対象を順次特定し、その特性
を変化させてドライバに対し確認の音声を出力する。確
認の音声としては、たとえば「サスペンションを調整し
ました。具合はどうですか?」なる音声とすることがで
きる。このような確認の質問に対し、ドライバが「まだ
ちょっと固い」なる回答を入力した場合、制御部18は
さらに他の制御対象を特定してその特性を変化させる。
以上の処理を繰り返すことで、最終的にサスペンション
がドライバの望む特性に調整される。
【0021】サスペンションの調整が完了したのち、制
御部18は、さらに「車の動きが急すぎない?」なる質
問をスピーカ12から出力する(S208)。この質問
に対し、ドライバが「もうちょっと穏やかがいいな」な
る回答を入力した場合、制御部18は車両挙動をおだや
かにする調整を行う処理に移行する(S209)。この
場合の制御目標は車両の動きを穏やかにすることであ
り、制御対象としてはスタビライザ、サスペンション、
サスペンションブッシュ、タイヤ、ステアリング減速比
など多岐にわたる。ドライバがこれらの制御対象のいず
れかを特定できる回答を入力すればその制御対象を特定
すればよいが、一般にドライバは車両特性に関する専門
的な知識を有せず、上述したようにあいまいな回答を入
力する場合が多い。そこで、制御部18は、可能な制御
対象をピックアップし、順次特定してその特性を変化さ
せ、ドライバの反応を確認する。このようなフィードバ
ックループを構成することで、車両の挙動も徐々に最適
化され、最終的にドライバの要求に合致する車両挙動を
実現することができる。
【0022】なお、表1にはドライバの回答内容(事
象)、事象に対応する制御目標、制御目標を実現するた
めの制御対象及びその狙いが示されている。制御部18
は、ドライバからの回答に応じて、これらの制御対象の
特性を順次変更して、最適の値に調整する。
【0023】
【表1】 なお、表1は事象に対する制御対象を例示的に示したも
のであり、その他の制御対象も含まれ得ることは言うま
でもない。
【0024】このように、本実施形態においては対話形
式でドライバから要求を引き出し、ドライバの要求内容
に合致する制御対象を特定してその特性を順次変化させ
るため、多数のセンサを設けることなくそのドライバの
運転嗜好や特性に合致した車両特性を設定することが可
能となる。
【0025】また、車両機構に関する専門的な知識を有
しないドライバにとっても、あいまいな回答、すなわち
専門用語を用いることなく感覚的な回答をするだけで車
両側で自動的に特性を順次変化させるため、使い勝手の
よいシステムとなる。
【0026】以上のようにしてその車両の特性がドライ
バにとって最適の特性に調整されるが、仮にドライバが
他の車両に乗車した場合、車両側で再びそのドライバの
嗜好や特性に合致するように最初から特性を調整する必
要がある。そこで、このような調整処理を簡易化するた
めに、ある車両において調整された制御対象及びその特
性データを記録媒体に記録し、この記録媒体を用いて他
の車両に特性データを移植することができれば好適であ
る。
【0027】図4には、ある車両でドライバに適した調
整が完了したのち、他の車両にてこの調整結果を利用し
て車両特性を調整する場合の処理フローチャートが示さ
れている。まず、調整すべき車両において記録媒体22
から他の車両での調整データを読み込む(S301)。
次に、調整データに含まれる制御対象の車両毎の差異を
分析する(S302)。差異は特に車種が変わる場合
(たとえばセダンからワンボックスカーへの変更)に顕
著となり、差異分析ではこのような車種毎の特性の相違
を抽出する。車種毎にその特性が大きく変化し得る制御
対象について予め記憶しておき、その制御対象について
の調整データが存在する場合にその特性のみを抽出する
構成としてもよい。そして、車両間の差異に基づき、現
在の車両における最適値を演算し、その車両に合致した
特性値を算出する(S303)。算出した特性値に基づ
いてアクチュエータに駆動信号を出力し、その車両に合
致した特性を設定する(S304)。これにより、ドラ
イバに対して図3に示したような一連の質問を提示する
処理を省略することができる。もちろん、このような処
理を行ったあとに、再びドライバに対して車両特性に関
する質問を提示し、その回答内容に基づき最適化した制
御対象の特性値が正しいか否かを判定して微調整するこ
とも好適である。
【0028】なお、記録媒体22としては、例えば携帯
電話内のメモリとすることもでき、他の車両に乗車する
際に携帯電話をその車両にセットし、メモリに記録され
た特性データの内容をその車両の制御部18に供給する
構成とすることもできる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば車
両特性を個々のドライバに合致させることが可能とな
り、これによりドライバの満足度をより高めることが可
能となる。
【0030】また、本発明においては、運転者の回答か
ら制御対象を自動的に特定するので、専門的な知識を有
しない運転者に対しても特性を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の構成ブロック図である。
【図2】 実施形態の処理説明図である。
【図3】 実施形態の処理フローチャートである。
【図4】 他の実施形態の処理フローチャートである。
【符号の説明】
10 マイク、12 スピーカ、14 音声認識部、1
6 音声合成部、18制御部、20 アクチュエータ、
22 記録媒体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16F 9/46 F16F 9/46 3J048 15/02 15/02 B 3J069 B62D 137:00 B62D 137:00 Fターム(参考) 3D001 AA02 CA01 DA06 DA11 DA17 EA05 EA13 EB01 EB02 EB03 3D032 CC08 DA98 DD06 DD15 EB05 EB11 EB12 EC31 FF01 FF03 FF10 GG01 3D035 CA42 3D041 AA00 AA65 AB01 AD42 AE41 AF05 3D046 BB03 BB17 EE01 GG09 GG10 HH00 HH02 HH26 3J048 AA01 AB09 BA01 EA01 EA15 3J069 AA69 EE62

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両特性に関する質問を運転者に提示す
    る提示手段と、 前記質問に対する前記運転者からの回答を取得する取得
    手段と、 前記回答に基づいて調整が必要な制御対象を特定する特
    定手段と、 特定した制御対象の特性を変化させる制御手段と、 を有することを特徴とする車両特性調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記車両特性に関する質問は、スピーカからの音声出力
    で提示されることを特徴とする車両特性調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記車両特性に関する質問は、ハンドルの軽重、サスペ
    ンションの硬軟、走行の緩急、ブレーキの効きの少なく
    ともいずれかに関するものであることを特徴とする車両
    特性調整装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 前記制御対象が複数存在する場合には、 前記特定手段ではいずれかの制御対象を特定し、 前記制御手段では特定された制御対象の特性を変化さ
    せ、 前記提示手段では前記運転者に車両特性を確認する質問
    を提示し、 前記特定手段では前記確認する質問に対する前記運転者
    からの回答に基づいて他の制御対象を特定し、 前記制御手段では特定された他の制御対象の特性を変化
    させることを特徴とする車両特性調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の装置において、さらに、 前記制御手段で変化させた制御対象及びその特性に関す
    るデータを記録媒体に記録する手段と、 を有することを特徴とする車両特性調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の装置において、さらに、 前記記録媒体に記録された他の車両における制御対象及
    びその特性に関するデータを、自車の制御対象の特性に
    変換する手段と、 を有することを特徴とする車両特性調整装置。
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