JP2001252944A - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機

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JP2001252944A
JP2001252944A JP2000068082A JP2000068082A JP2001252944A JP 2001252944 A JP2001252944 A JP 2001252944A JP 2000068082 A JP2000068082 A JP 2000068082A JP 2000068082 A JP2000068082 A JP 2000068082A JP 2001252944 A JP2001252944 A JP 2001252944A
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JP
Japan
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back pressure
injection
oil
injection member
cylinder
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JP2000068082A
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English (en)
Inventor
Shinji Terada
眞司 寺田
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形を開始する際の作業を簡素化することがで
き、射出成形機の操作性を向上させることができるよう
にする。 【解決手段】シリンダ部材と、射出部材と、計量工程に
おいて、前記射出部材より前方に成形材料を蓄える計量
制御手段と、射出工程において、前記射出部材より前方
に蓄えられた成形材料を射出する射出制御手段と、計量
工程において、あらかじめ設定された値の油圧を発生さ
せる背圧発生手段と、該背圧発生手段によって発生させ
られた油圧を背圧として前記射出部材に加える背圧伝達
モード、及び前記背圧を前記射出部材に加えない背圧非
伝達モードのうちのいずれか一方のモードを選択的に設
定するモード設定制御手段とを有する。成形を開始する
際に、背圧が解除され、1回目の計量が終了すると、背
圧発生手段によって発生させられた油圧が背圧として射
出部材に加えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機は射出装置を有し、該
射出装置の加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、
かつ、進退自在に配設され、駆動手段を駆動することに
よって前記スクリューを回転させたり、進退させたりす
ることができるようになっている。そして、計量工程時
に、スクリューを一方の方向に回転させると、ホッパか
ら加熱シリンダ内に落下した成形材料としての樹脂が加
熱され溶融させられてスクリューヘッドの前方に蓄えら
れる。また、射出工程時に、スクリューを前進させる
と、スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂は射出ノ
ズルから射出され、金型装置内のキャビティ空間に充填
(てん)される。
【0003】ところで、前記計量工程時に、溶融させら
れた樹脂を所定の圧力に維持するために、スクリューに
背圧が加えられるようになっている。そして、該背圧を
設定し、かつ、調整するために背圧調整装置が配設さ
れ、該背圧調整装置を操作することによって、任意の背
圧をスクリューに加えることができる。
【0004】図2は従来の射出成形機の概略図である。
【0005】図において、11は前端(図における左
端)に射出ノズル13を備えた加熱シリンダであり、該
加熱シリンダ11内には、スクリュー12が回転自在
に、かつ、進退(図における左右方向に移動)自在に配
設され、該スクリュー12を、計量用の駆動手段として
の油圧モータ14を駆動することによって回転させた
り、射出用の駆動手段としての射出シリンダ15を駆動
することによって進退させたりすることができるように
なっている。前記射出シリンダ15は、シリンダ本体3
1、及び該シリンダ本体31内を進退自在に、かつ、摺
(しゅう)動自在に配設されたピストン32を備え、該
ピストン32によって、前方(図における左方)に第1
の油室33が、後方(図における右方)に第2の油室3
4が形成される。
【0006】前記スクリュー12は、前記加熱シリンダ
11内を後方に延び、前端にスクリューヘッド20を備
え、後端(図における右端)において前記油圧モータ1
4及び射出シリンダ15と連結される。また、前記スク
リュー12のメータリング部18の表面には、螺(ら)
旋状のフライト19が形成され、該フライト19によっ
て溝16が形成される。
【0007】そして、前記加熱シリンダ11の後方の所
定の箇所にホッパ17が配設され、該ホッパ17に図示
されないペレット状の樹脂が投入される。
【0008】ところで、前記油圧モータ14及び射出シ
リンダ15を駆動するために油圧回路24が配設され、
該油圧回路24は、油圧源25、切換弁26、27、背
圧発生手段としての背圧制御弁28及びタンク29を備
える。そして、前記油圧源25と切換弁26とが油路L
−1によって、油圧源25と切換弁27とが油路L−
1、及び該油路L−1から分岐させられた油路L−2に
よって、前記切換弁27と第1の油室33とが油路L−
3によって、前記切換弁26と第2の油室34とが油路
L−4によって、前記切換弁26と油圧モータ14とが
油路L−5によって、前記切換弁26と背圧制御弁28
とが油路L−6によってそれぞれ接続される。また、前
記油圧モータ14、切換弁27及び背圧制御弁28とタ
ンク29とが油路Ldによって接続される。
【0009】前記切換弁26は、位置A、B、Nを採
り、図示されない制御装置から送られた信号によって切
り換えられる。そして、位置Aにおいて、油路L−1、
L−4間及び油路L−5、L−6間を接続し、油圧源2
5からの油を第2の油室34に供給するとともに、油圧
モータ14内の油を背圧制御弁28を介してタンク29
に排出し、位置Bにおいて、油路L−1、L−5間及び
油路L−4、L−6間を接続し、油圧源25からの油を
油圧モータ14に供給し、第2の油室34内の油を背圧
制御弁28を介してタンク29に排出し、位置Nにおい
て、油路L−4、L−6間を接続し、油路L−1、L−
5間を遮断する。
【0010】また、前記切換弁27は、位置A、Bを採
り、前記制御装置から送られた信号によって切り換えら
れ、位置Aにおいて、油路L−2、L−3間を接続し、
油圧源25からの油を第1の油室33に供給し、位置B
において、油路L−3、Ld間を接続し、第1の油室3
3内の油をタンク29に排出する。そして、前記背圧制
御弁28は、図示されない背圧調整装置を操作すること
によって油路L−6内に所定の油圧を発生させる。な
お、背圧制御弁28には、油路L−6内の油圧がパイロ
ット圧として加えられる。
【0011】前記構成の射出装置において、計量工程時
に、図に示されるように切換弁26、27が位置Bに置
かれ、油圧源25からの油を切換弁26を介して油圧モ
ータ14に供給することによって該油圧モータ14を駆
動し、前記スクリュー12を一方の方向に回転させる
と、前記ホッパ17内の樹脂が加熱シリンダ11内に落
下し、溝16内を前進(図における左方向に移動)させ
られ、それに伴って、スクリューヘッド20より前方の
樹脂の圧力が高くなり、スクリュー12が後退(図にお
ける右方向に移動)させられる。そして、ピストン32
が後退させられ、第2の油室34内の油が切換弁26及
び背圧制御弁28を介してタンク29に排出される。こ
のとき、前記背圧制御弁28において発生させられた油
圧は、油路L−6、L−4を介して第2の油室34に供
給され、背圧としてスクリュー12に加えられる。な
お、前記背圧調整装置を操作することによって前記背圧
を任意に調整することができる。また、前記加熱シリン
ダ11の外周には図示されないヒータが配設され、該ヒ
ータによって加熱シリンダ11が加熱され、前記溝16
内の樹脂が溶融させられる。
【0012】このようにして、計量工程が完了すると、
切換弁26は位置Nに、切換弁27は位置Aに置かれ、
射出ノズル13の前端から樹脂が垂れ落ちることがない
ようにサックバックが行われ、スクリュー12は回転さ
せられることなくわずかな量だけ後退させられる。
【0013】次に、射出工程時に、切換弁26が位置A
に、切換弁27が位置Bに置かれ、油圧源25からの油
を切換弁26を介して第2の油室34に供給し、油圧モ
ータ14内の油を切換弁26及び背圧制御弁28を介し
て、第1の油室33内の油を切換弁27を介してタンク
29に排出することによって、前記射出シリンダ15を
駆動してスクリュー12を前進させると、前記スクリュ
ーヘッド20より前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル
13から射出され、金型装置21の図示されないキャビ
ティ空間に充填される。なお、前記金型装置21は、固
定金型22、該固定金型22に対して接離させられる可
動金型23、及び該可動金型23を進退させる図示され
ない型締装置から成り、前記可動金型23を進退させる
ことによって、型閉じ、型締め及び型開きを行うことが
できるようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形機においては、成形を開始する際の計量工
程においては、図に示されるように、射出ノズル13を
固定金型22に当接させることなく計量が行われるの
で、スクリューヘッド20より前方の樹脂の圧力を十分
に高くすることができない。したがって、前記背圧がス
クリューヘッド20より前方の樹脂の圧力より高い場合
には、スクリュー12を後退させることができず、樹脂
が射出ノズル13から漏れてしまう。
【0015】そこで、成形を開始する際に、前記背圧調
整装置を操作して背圧を一旦(いったん)0にすること
によって解除してスクリュー12に背圧が加わらない状
態で計量を行い、計量が終了した後に、前記背圧を所定
の値にするようにしている。
【0016】このように、作業者は成形を開始するたび
に背圧を調整する必要があるので、成形を開始する際の
作業が煩わしく、射出成形機の操作性が低下してしま
う。また、成形条件に対応させて背圧を設定する必要が
あるので、背圧を適正な値にするのが困難である。
【0017】本発明は、前記従来の射出成形機の問題点
を解決して、成形を開始する際の作業を簡素化すること
ができ、操作性を向上させることができ、背圧を容易に
適正な値にすることができる射出成形機を提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形機においては、シリンダ部材と、該シリンダ部材
内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射
出部材と、計量工程において、前記射出部材を回転さ
せ、前記射出部材より前方に成形材料を蓄える計量制御
手段と、射出工程において、前記射出部材を前進させ、
前記射出部材より前方に蓄えられた成形材料を射出する
射出制御手段と、計量工程において、あらかじめ設定さ
れた値の油圧を発生させる背圧発生手段と、該背圧発生
手段によって発生させられた油圧を背圧として前記射出
部材に加える背圧伝達モード、及び前記背圧を前記射出
部材に加えない背圧非伝達モードのうちのいずれか一方
のモードを選択的に設定するモード設定制御手段とを有
する。
【0019】本発明の他の射出成形機においては、さら
に、前記射出部材を進退させるための射出シリンダを有
する。
【0020】そして、前記背圧発生手段は背圧制御弁で
ある。また、前記モード設定制御手段は、背圧伝達モー
ドにおいて、前記油圧を前記射出シリンダの所定の油室
に供給し、背圧非伝達モードにおいて、前記油室から油
圧を排出する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の実施の形態における射出成
形機の概略図である。
【0023】図において、11は前端(図における左
端)に射出ノズル13を備えたシリンダ部材としての加
熱シリンダであり、該加熱シリンダ11内には、射出部
材としてのスクリュー12が回転自在に、かつ、進退
(図における左右方向に移動)自在に配設され、該スク
リュー12を、計量用の駆動手段としての油圧モータ1
4を駆動することによって回転させたり、射出用の駆動
手段としての射出シリンダ15を駆動することによって
進退させたりすることができるようになっている。前記
射出シリンダ15は、シリンダ本体31、及び該シリン
ダ本体31内を進退自在に、かつ、摺動自在に配設され
たピストン32を備え、該ピストン32によって、前方
(図における左方)にサックバック用の第1の油室33
が、後方(図における右方)に射出用及び背圧用の第2
の油室34が形成される。
【0024】前記スクリュー12は、前記加熱シリンダ
11内を後方に延び、前端にスクリューヘッド20を備
え、後端(図における右端)において前記油圧モータ1
4及び射出シリンダ15と連結される。また、前記スク
リュー12のメータリング部18の表面には、螺旋状の
フライト19が形成され、該フライト19によって溝1
6が形成される。
【0025】そして、前記加熱シリンダ11の後方の所
定の箇所にホッパ17が配設され、該ホッパ17に成形
材料としての図示されないペレット状の樹脂が投入され
る。
【0026】ところで、前記油圧モータ14及び射出シ
リンダ15を駆動するために油圧回路24が配設され、
該油圧回路24は、油圧源25、切換弁26、27、背
圧発生手段としてのパイロット式の背圧制御弁28、開
閉弁51及びタンク29を備える。そして、前記油圧源
25と切換弁26とが油路L−1によって、油圧源25
と切換弁27とが油路L−1、及び該油路L−1から分
岐させられた油路L−2によって、前記切換弁27と第
1の油室33とが油路L−3によって、前記切換弁26
と第2の油室34とが油路L−4によって、前記切換弁
26と油圧モータ14とが油路L−5によって、前記切
換弁26と背圧制御弁28とが油路L−6によって、前
記切換弁26と開閉弁51とが油路L−6、及び該油路
L−6から分岐させられた油路L−11によってそれぞ
れ接続される。また、前記油圧モータ14、切換弁2
7、背圧制御弁28及び開閉弁51とタンク29とが油
路Ldによって接続される。
【0027】前記切換弁26は、位置A、B、Nを採
り、制御装置(CPU)52から送られた信号によって
切り換えられる。そして、位置Aにおいて、油路L−
1、L−4間及び油路L−5、L−6間を接続し、油圧
源25からの油を第2の油室34に供給するとともに、
油圧モータ14内の油をタンク29に排出し、位置Bに
おいて、油路L−1、L−5間及び油路L−4、L−6
間を接続し、油圧源25からの油を油圧モータ14に供
給し、第2の油室34内の油をタンク29に排出し、位
置Nにおいて、油路L−4、L−6間を接続し、油路L
−1、L−5間を遮断する。
【0028】また、前記切換弁27は、位置A、Bを採
り、前記制御装置52から送られた信号によって切り換
えられ、位置Aにおいて、油路L−2、L−3間を接続
し、油圧源25からの油を第1の油室33に供給し、位
置Bにおいて油路L−3、Ld間を接続し、第1の油室
33内の油をタンク29に排出する。
【0029】そして、前記背圧制御弁28は、図示され
ない背圧調整装置を操作することによって油路L−6内
に所定の油圧を発生させる。なお、背圧制御弁28に
は、油路L−6内の油圧がパイロット圧として加えられ
る。また、前記開閉弁51は、位置A、Nを採り、前記
制御装置52からソレノイドSOLに送られた信号によ
って切り換えられ、位置Nにおいて油路L−11、Ld
間を遮断し、位置Aにおいて、油路L−11、Ld間を
接続し、前記油路L−6をバイパスする。
【0030】前記構成の射出装置において、前記制御装
置52の図示されない計量制御手段は、計量工程時に、
図に示されるように切換弁26、27を位置Bに置き、
油圧源25からの油を切換弁26を介して油圧モータ1
4に供給することによって該油圧モータ14を駆動し、
前記スクリュー12を一方の方向に回転させる。このと
き、前記ホッパ17内の樹脂が加熱シリンダ11内に落
下し、溝16内を前進(図における左方向に移動)させ
られ、それに伴って、スクリューヘッド20より前方の
樹脂の圧力が高くなり、スクリュー12が後退(図にお
ける右方向に移動)させられる。そして、ピストン32
が後退させられ、第2の油室34内の油が切換弁26及
び背圧制御弁28を介してタンク29に排出される。こ
のとき、前記開閉弁51は位置Nに置かれ、油路L−1
1、Ld間が遮断されるので、前記背圧制御弁28にお
いて発生させられた油圧は、油路L−6、L−4を介し
て第2の油室34に供給され、背圧としてスクリュー1
2に加えられる。なお、前記背圧調整装置を操作するこ
とによって前記背圧を任意に調整することができる。ま
た、前記加熱シリンダ11の外周には図示されないヒー
タが配設され、該ヒータによって加熱シリンダ11が加
熱され、前記溝16内の樹脂が溶融させられる。
【0031】このようにして、計量工程が完了すると、
前記制御装置52の図示されないサックバック制御手段
は、切換弁26を位置Nに、切換弁27を位置Aに置
き、射出ノズル13の前端から樹脂が垂れ落ちることが
ないようにサックバックを行い、スクリュー12を回転
させることなくわずかな量だけ後退させる。
【0032】次に、射出工程時に、前記制御装置52の
図示されない射出制御手段は、切換弁26を位置Aに、
切換弁27を位置Bに置き、油圧源25からの油を切換
弁26を介して第2の油室34に供給するとともに、油
圧モータ14内の油を切換弁26を介して、第1の油室
33内の油を切換弁27を介してタンク29に排出する
ことによって、前記射出シリンダ15を駆動し、スクリ
ュー12を前進させる。このとき、前記スクリューヘッ
ド20より前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13か
ら射出され、金型装置21の図示されないキャビティ空
間に充填される。なお、前記金型装置21は、固定金型
22、該固定金型22に対して接離させられる可動金型
23、及び該可動金型23を進退させる図示されない型
締装置から成り、前記可動金型23を進退させることに
よって、型閉じ、型締め及び型開きを行うことができる
ようになっている。
【0033】ところで、成形を開始する際に、図に示さ
れるように、射出ノズル13を固定金型22に当接させ
ることなく計量が行われるので、スクリューヘッド20
より前方の樹脂の圧力を十分に高くすることができな
い。したがって、前記背圧がスクリューヘッド20より
前方の樹脂の圧力より高い場合には、スクリュー12を
後退させることができず、樹脂が射出ノズル13から漏
れてしまう。
【0034】そこで、前記制御装置52の図示されない
モード設定制御手段は、背圧伝達モード及び背圧非伝達
モードのうちのいずれか一方のモードを選択的に設定す
る。すなわち、成形を開始する際、前記モード設定制御
手段は、背圧非伝達モードを設定し、背圧解除信号をソ
レノイドSOLに送り、開閉弁51を位置Aに置く。し
たがって、油路L−11、Ld間が接続されるので、第
2の油室34内の油が切換弁26及び開閉弁51を介し
てタンク29に排出され、第2の油室34内の油圧がな
くなる。その結果、スクリュー12に加わっていた背圧
が一旦解除され、スクリュー12に背圧が加わらない状
態で計量を行うことができる。
【0035】そして、1回目の計量が終了すると、前記
モード設定制御手段は、背圧伝達モードを設定し、背圧
発生信号をソレノイドSOLに送り、開閉弁51を位置
Nに置く。その結果、油路L−11、Ld間が遮断され
るので、背圧制御弁28によって発生させられた油圧
が、油路L−6、L−4を介して第2の油室34に供給
され、背圧としてスクリュー12に加えられる。その
後、背圧伝達モードが維持され、スクリュー12に背圧
が加えられた状態で計量を行うことができる。なお、背
圧伝達モードが設定された時点で、前記背圧は背圧調整
装置を操作することによってあらかじめ調整され、設定
された値になっている。
【0036】したがって、作業者は成形を開始するたび
に背圧を調整する必要がなくなるので、成形を開始する
際の作業を簡素化することができる。その結果、射出成
形機の操作性を向上させることができる。
【0037】また、あらかじめ前記背圧調整装置を操作
することによって、成形条件に対応させて背圧を調整し
た後は、再び背圧を調整する必要がなくなる。したがっ
て、背圧を容易に適正な値にすることができる。
【0038】本実施の形態においては、制御装置52に
モード設定制御手段が配設され、該モード設定制御手段
によって開閉弁51が位置A、Nに置かれるようになっ
ているが、手動で開閉弁51を位置A、Nに置くことも
できる。
【0039】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出成形機においては、シリンダ部材と、該シリ
ンダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在に配設
された射出部材と、計量工程において、前記射出部材を
回転させ、前記射出部材より前方に成形材料を蓄える計
量制御手段と、射出工程において、前記射出部材を前進
させ、前記射出部材より前方に蓄えられた成形材料を射
出する射出制御手段と、計量工程において、あらかじめ
設定された値の油圧を発生させる背圧発生手段と、該背
圧発生手段によって発生させられた油圧を背圧として前
記射出部材に加える背圧伝達モード、及び前記背圧を前
記射出部材に加えない背圧非伝達モードのうちのいずれ
か一方のモードを選択的に設定するモード設定制御手段
とを有する。
【0041】この場合、成形を開始する際に、前記モー
ド設定制御手段は、背圧非伝達モードを設定し、背圧を
解除する。したがって、射出部材に背圧が加えられない
状態で計量を行うことができる。
【0042】そして、1回目の計量が終了すると、前記
モード設定制御手段は、背圧伝達モードを設定し、背圧
発生手段によって発生させられた油圧を背圧として射出
部材に加える。したがって、射出部材に背圧が加えられ
た状態で計量を行うことができる。
【0043】このように、作業者は成形を開始するたび
に背圧を調整する必要がなくなるので、成形を開始する
際の作業を簡素化することができる。その結果、射出成
形機の操作性を向上させることができる。
【0044】また、あらかじめ成形条件に対応させて背
圧を調整した後は、再び背圧を調整する必要がなくな
る。したがって、背圧を容易に適正な値にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出成形機の概略
図である。
【図2】従来の射出成形機の概略図である。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ 12 スクリュー 15 射出シリンダ 28 背圧制御弁 34 第2の油室 52 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)シリンダ部材と、(b)該シリン
    ダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在に配設さ
    れた射出部材と、(c)計量工程において、前記射出部
    材を回転させ、前記射出部材より前方に成形材料を蓄え
    る計量制御手段と、(d)射出工程において、前記射出
    部材を前進させ、前記射出部材より前方に蓄えられた成
    形材料を射出する射出制御手段と、(e)計量工程にお
    いて、あらかじめ設定された値の油圧を発生させる背圧
    発生手段と、(f)該背圧発生手段によって発生させら
    れた油圧を背圧として前記射出部材に加える背圧伝達モ
    ード、及び前記背圧を前記射出部材に加えない背圧非伝
    達モードのうちのいずれか一方のモードを選択的に設定
    するモード設定制御手段とを有することを特徴とする射
    出成形機。
  2. 【請求項2】 (a)前記射出部材を進退させるための
    射出シリンダを有するとともに、(b)前記背圧発生手
    段は背圧制御弁であり、(c)前記モード設定制御手段
    は、背圧伝達モードにおいて、前記油圧を前記射出シリ
    ンダの所定の油室に供給し、背圧非伝達モードにおい
    て、前記油室から油圧を排出する請求項1に記載の射出
    成形機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008030379A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Aoki Technical Laboratory Inc 射出装置の油圧回路及び背圧制御方法

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