JP2001252681A - オキシデーションディッチの水位制御装置 - Google Patents

オキシデーションディッチの水位制御装置

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JP2001252681A
JP2001252681A JP2000070509A JP2000070509A JP2001252681A JP 2001252681 A JP2001252681 A JP 2001252681A JP 2000070509 A JP2000070509 A JP 2000070509A JP 2000070509 A JP2000070509 A JP 2000070509A JP 2001252681 A JP2001252681 A JP 2001252681A
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water level
mixed liquid
impeller
water
mixture
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JP2000070509A
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Kazuyuki Fukagawa
和幸 深川
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦軸型エアレータに作用する負荷を適正な範
囲に保ち、縦軸型エアレータの運転を安定させることが
可能なオキシデーションディッチの水位制御装置を提供
すること。 【解決手段】 長楕円槽2には、循環水路4の混合液の
水位を検知するための水位計18が配設されている。水
位計18の出力は、制御ユニット部19に接続されてお
り、水位計18からの水位検知信号が制御ユニット部1
9に送られる。制御ユニット部19は、水位計18から
出力された水位検知信号に基づいて、インペラ10を混
合液内に水没させないように、循環水路4の混合液の水
位を制御すると共に、縦軸型エアレータ5に作用する負
荷が所定の値よりも低下しないように循環水路4の混合
液の水位を制御するためのものであり、モータ17の作
動を制御することにより越流ゲート15の上端部を越え
て溢流する水量を調節して、循環水路4内の混合液の水
位を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オキシデーション
ディッチにおける循環水路内の混合液の水位を制御する
オキシデーションディッチの水位制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小規模下水処理システムとして、オキシ
デーションディッチ(Oxidation Ditch)法が注目され
ている。このオキシデーションディッチ法は、無終端状
に形成された循環水路を有するオキシデーションディッ
チ内の活性汚泥を含む循環水中に処理対象の汚水を混入
し、曝気装置で酸素供給を行うことで、オキシデーショ
ンディッチ内に好気ゾーンと嫌気ゾーンを生成して、各
ゾーンで硝化反応、脱窒反応を行わせて、有機物処理、
脱窒処理を行う。標準的な活性汚泥法に比べて装置構成
が簡単で済むこと、有機物負荷が小さく、汚泥発生量も
少なくてすむこと、等が利点であり、維持管理も容易な
ため、特に、人口が比較的少ない中小都市や町村等にお
ける下水処理に最適な処理方式と言われている。
【0003】そして、曝気装置として、循環水路におけ
る汚水及び活性汚泥の混合液の気液界面付近に配置され
るインペラと、略鉛直方向に延びて設けられインペラを
回転させるための回転軸とを備え、インペラの回転によ
り混合液の気液接触を促進しつつ、オキシデーションデ
ィッチ内の循環流を形成させる縦軸型エアレータが知ら
れている。また、この縦軸型エアレータを適正に運転す
るには、循環水路内の水位を適正範囲に保つ必要がある
が、従来法では流入水量の急激な変動による水位の変動
幅を小さくするために、1〜3mというような幅広の越
流堰を設置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うなオキシデーションディッチにおいて、縦軸型エアレ
ータに作用する負荷を適正な範囲に保ち、縦軸型エアレ
ータの運転を安定させることが可能なオキシデーション
ディッチの水位制御装置を提供することを課題としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らの調査研究の
結果、以下のような事実を新たに見出した。上述したよ
うなオキシデーションディッチにおいては、オキシデー
ションディッチに流入する汚水の量が急増して循環水路
内の水位が上昇し、縦軸型エアレータの浸漬深さ(サブ
マージェンス)が深くなってインペラが水没すると、縦
軸型エアレータに過大な負荷が作用することになり、イ
ンペラを回転させるためのモータ等を保護するための過
電流防止装置が働き、モータ等が停止してしまう問題が
ある。もしも運転係員が不在で縦軸型エアレータが長時
間運転停止状態が続いていると、縦軸型エアレータが故
障でもないのにオキシデーションディッチによる下水処
理が中断され下水処理施設全体の運転に支障をきたすお
それがある。
【0006】このため、本発明に係るオキシデーション
ディッチの水位制御装置は、無終端状に形成された循環
水路と、循環水路における汚水及び活性汚泥の混合液の
気液界面付近に配置されるインペラと、略鉛直方向に延
びて設けられインペラを回転させるための回転軸とを備
え、インペラを回転させることで混合液の気液接触を増
大させて混合液への酸素供給を行うとともに循環水路に
おける混合液の循環を行う縦軸型エアレータと、を有す
るオキシデーションディッチにおいて、循環水路内の混
合液の水位を制御するオキシデーションディッチの水位
制御装置であって、循環水路内の混合液の水位を検知す
る混合液水位検知手段と、混合液水位検知手段にて検知
された混合液の水位に基づいて、インペラを水没させな
いように混合液の水位を制御する混合液水位制御手段
と、を有することを特徴としている。
【0007】本発明に係るオキシデーションディッチの
水位制御装置では、循環水路内の混合液の水位を検知す
る混合液水位検知手段と、混合液水位検知手段にて検知
された混合液の水位に基づいて、インペラを水没させな
いように混合液の水位を制御する混合液水位制御手段と
を有するので、混合液水位制御手段が、混合液水位検知
手段にて検知された混合液の水位に基づいて、縦軸型エ
アレータのインペラを水没させないように循環水路内の
混合液の水位を制御することになる。これにより、イン
ペラが水没して縦軸型エアレータに過大な負荷が作用す
るのが抑制されて、縦軸型エアレータに作用する負荷を
適正な範囲に保つことができ、縦軸型エアレータが過負
荷で停止するのを防止して、縦軸型エアレータの安定し
た運転を実現することができる。
【0008】また、混合液水位制御手段は、 S<S0+0.08×D S :混合液の水位 S0:インペラの基準浸漬位置にあるときの基準水位 D :インペラの直径 を満たすように混合液の水位を制御することが好まし
い。このように構成した場合には、混合液水位制御手段
による循環水路内の混合液の水位制御により、インペラ
の水没を確実に防ぐことができる。
【0009】また、本発明者らは、以下のような事実も
新たに見出した。上述したようなオキシデーションディ
ッチにおいては、漏水等により循環水路内の水位が低下
し、縦軸型エアレータの浸漬深さ(サブマージェンス)
が浅くなってインペラが水面から露出するようになる
と、縦軸型エアレータに作用する負荷が過大に低下し
て、縦軸型エアレータに軸振れ現象が生じ、この縦軸型
エアレータの軸振れ現象が縦軸型エアレータの故障の原
因となっていることが判明した。
【0010】このため、本発明に係るオキシデーション
ディッチの水位制御装置は、上述したオキシデーション
ディッチの水位制御装置であって、循環水路内の混合液
の水位を検知する混合液水位検知手段と、混合液水位検
知手段にて検知された混合液の水位に基づいて、縦軸型
エアレータの負荷が所定の値よりも低下しないように混
合液の水位を制御する混合液水位制御手段と、を有する
ことを特徴としている。
【0011】本発明に係るオキシデーションディッチの
水位制御装置では、循環水路内の混合液の水位を検知す
る混合液水位検知手段と、混合液水位検知手段にて検知
された混合液の水位に基づいて、縦軸型エアレータの負
荷が所定の値よりも低下しないように混合液の水位を制
御する混合液水位制御手段とを有するので、混合液水位
制御手段が、混合液水位検知手段にて検知された混合液
の水位に基づいて、縦軸型エアレータの負荷が所定の値
よりも低下しないように循環水路内の混合液の水位を制
御することになる。これにより、インペラが水面から露
出して縦軸型エアレータに作用する負荷が過大に低下す
るのが抑制されて、縦軸型エアレータに作用する負荷を
適正な範囲に保つことができ、縦軸型エアレータが破損
するのを防止して、縦軸型エアレータの安定した運転を
実現することができる。
【0012】また、混合液水位制御手段は、 S>S0−0.02×D S :混合液の水位 S0:インペラの基準浸漬位置にあるときの基準水位 D :インペラの直径 を満たすように混合液の水位を制御することが好まし
い。このように構成した場合には、混合液水位制御手段
による循環水路内の混合液の水位制御により、縦軸型エ
アレータに作用する負荷が過大に低下するのを確実に防
ぐことができる。
【0013】また、上述した縦軸型エアレータに過大な
負荷が作用したときの問題点と、縦軸型エアレータに作
用する負荷が過大に低下したときの問題点との両者を解
決するものとして、本発明に係るオキシデーションディ
ッチの水位制御装置は、上述したオキシデーションディ
ッチの水位制御装置であって、循環水路内の混合液の水
位を検知する混合液水位検知手段と、混合液水位検知手
段にて検知された混合液の水位に基づいて、混合液の水
位を制御する混合液水位制御手段と、を有し、混合液水
位制御手段は、 S0−0.02×D<S<S0+0.08×D S :混合液の水位 S0:インペラの基準浸漬位置にあるときの基準水位 D :インペラの直径 を満たすように混合液の水位を制御することを特徴とし
ている。
【0014】本発明に係るオキシデーションディッチの
水位制御装置では、循環水路内の混合液の水位を検知す
る混合液水位検知手段と、混合液水位検知手段にて検知
された混合液の水位に基づいて、混合液の水位を制御す
る混合液水位制御手段とを有し、混合液水位制御手段
は、 S0−0.02×D<S<S0+0.08×D S :混合液の水位 S0:インペラの基準浸漬位置にあるときの基準水位 D :インペラの直径 を満たすように混合液の水位を制御するので、インペラ
が水没するのを確実に防ぐことができると共に、縦軸型
エアレータに作用する負荷が過大に低下するのを確実に
防ぐことができる。これにより、縦軸型エアレータに作
用する負荷を適正な範囲に保つことができ、縦軸型エア
レータが停止したり破損するのを防止して、縦軸型エア
レータの安定した運転を実現することができる。
【0015】また、オキシデーションディッチは、循環
通路に連通させた流出通路と、流出通路に設けられた越
流ゲートと、を更に備えており、混合液水位制御手段
は、越流ゲートを上昇あるいは下降させることにより、
循環水路内の混合液の水位を制御することが好ましい。
このように、オキシデーションディッチが、循環通路に
連通させた流出通路と、流出通路に設けられた越流ゲー
トとを更に備え、混合液水位制御手段が、越流ゲートを
上昇あるいは下降させることにより、循環水路内の混合
液の水位を制御することにより、循環水路内の混合液の
水位を簡易且つ低コストな構成で実現することができ
る。また、混合液水位検知手段と上述の越流ゲートのよ
うな混合液水位制御手段とを組み合わせることで、越流
ゲート及び越流水路が狭い既存のオキシデーションディ
ッチにも縦軸型エアレータが適用しやすくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
によるオキシデーションディッチの水位制御装置の好適
な実施形態について詳細に説明する。
【0017】図1及び図2は、本発明の実施形態に係る
オキシデーションディッチの水位制御装置の構成を示す
模式図である。
【0018】オキシデーションディッチ1は、長楕円槽
2と、長楕円槽2の中央部分に長手方向に沿って配設さ
れる区画壁3を有しており、この区画壁3によって長楕
円槽2内に、無終端状の循環水路4が形成される。長楕
円槽2(循環水路4)の曲部に区画壁3に近接して縦軸
型エアレータ5が配設されている。オキシデーションデ
ィッチ1は、縦軸型エアレータ5の回転運動により長楕
円槽2内に流入された被処理水(活性汚泥と汚水の混合
液)をエアレータの回転方向に沿って循環水路4内を循
環させながら曝気処理を行い、処理された水を長楕円槽
2に設けた越流堰6から沈殿槽に排出する下水処理設備
である。
【0019】縦軸型エアレータ5は、被処理水(混合
液)の気液接触を増大させて混合液への酸素供給を行う
とともに循環水路4における混合液の循環を行うための
もので、図3に示されるように、モータ7、減速機8、
回転軸9の先端部に配設されるインペラ10から構成さ
れている。減速機8とモータ7とは、架台11上に配置
されている。インペラ10は、回転軸9、減速機8を介
してモータ7へと接続されており、減速機8及び回転軸
9がモータ7の回転をインペラ10に伝えてインペラ1
0を回転させる。インペラ10の直径Dは、通常100
0〜4000mmの範囲に設定される。
【0020】インペラ10は、図4及び図5に示される
ように、等間隔に配設された8枚の撹拌羽根12,1
2,…と、各撹拌羽根12、12間に中央の回転軸9の
周りに通水口13を形成するように配設されたコーン状
板14,14,…とから構成される。
【0021】モータ7を作動させて、減速機8、回転軸
9を介してインペラ10を図1における矢印方向(反時
計方向)に回転駆動させると、長楕円槽2内の混合液
(被処理水)はインペラ10によるポンプ作用により揚
水される。揚水された混合液の一部はコーン状板14の
中央部回転軸9の周りの通水口13を通り抜けて放射状
に設けられたコーン状板14の上部分の撹拌羽根12a
により加速され、大気中に吐出される。また、揚水され
た混合液の他方はコーン状板14下面に沿って流動され
ながらコーン状板14下部分の撹拌羽根12bにより加
速されて大気中に吐出される。
【0022】大気中に吐出された混合液は空気と衝突接
触し、再び長楕円槽2内に戻り螺旋状旋回流が生じる。
上記の過程で空気中の酸素が効率よく混合液に溶解する
とともに長楕円槽2内上下の十分な撹拌および混合がな
される。また、螺旋状旋回流はインペラ10に近接して
設置されている区画壁3に堰止められてその流れは水路
部F1に反らされる。一方反対側の水路部F2では水路
部F1に押し出された水量に見合う水量がインペラの撹
拌部に吸い込まれて補われる。かくして、一方における
増圧と他方における引圧により長楕円槽2内に循環流が
生起され効率よく曝気が行なわれる。
【0023】越流堰6には、上昇及び下降可能な越流ゲ
ート15が配設されており、オキシデーションディッチ
1にて処理された水は、越流ゲート15の上端部を越え
て溢流し、放流水路16から沈殿槽に排出される。越流
ゲート15は、越流ゲート15を上昇及び下降させる駆
動手段としてのモータ17により駆動されて、上昇ある
いは下降する。越流ゲート15が上昇した場合には、越
流ゲート15の上端部を越えて溢流する水量が減少し、
長楕円槽2(循環水路4)内の混合液の水位が上昇す
る。一方、越流ゲート15が下降した場合には、越流ゲ
ート15の上端部を越えて溢流する水量が増加し、長楕
円槽2(循環水路4)内の混合液の水位が下降する。
【0024】長楕円槽2には、長楕円槽2(循環水路
4)内の混合液の水位を検知するための水位計18が配
設されている。ここで、水位計18は各請求項における
混合液水位検知手段を構成している。
【0025】水位計18の出力は、図1及び図2に示さ
れるように、制御ユニット部19に接続されており、水
位計18からの水位検知信号が制御ユニット部19に送
られる。制御ユニット部19は、水位計18から出力さ
れた水位検知信号に基づいて、インペラ10を混合液内
に水没させないように、長楕円槽2(循環水路4)内の
混合液の水位を制御すると共に、縦軸型エアレータ5に
作用する負荷が所定の値よりも低下しないように長楕円
槽2(循環水路4)内の混合液の水位を制御するための
ものであり、モータ17の作動を制御することにより越
流ゲート15の上端部を越えて溢流する水量を調節し
て、長楕円槽2(循環水路4)内の混合液の水位を制御
する。ここで、制御ユニット部19は、各請求項におけ
る混合液水位制御手段を構成している。
【0026】モータ駆動回路20は、制御ユニット部1
9から出力された制御信号に基づいて、越流ゲート15
の位置(越流ゲート15の上端部を越えて溢流する水
量)が制御ユニット部19にて演算された位置(水量)
となるようにモータ17への供給電力を制御する。
【0027】制御ユニット部19は、水位計18から出
力された水位検知信号に基づいて、 S<S0+0.08×D ………(1) S :長楕円槽2(循環水路4)内の混合液の水位 S0:インペラ10の基準浸漬位置にあるときの基準水
位 D :インペラ10の直径 の関係を満たすように、長楕円槽2(循環水路4)内の
混合液の水位SがS0+0.08×Dにて示される水位
に達する場合には、越流ゲート15を下降させて越流ゲ
ート15の上端部を越えて溢流する水量が増加するよう
にモータ駆動回路20に制御信号を出力する。
【0028】また、制御ユニット部19は、水位計18
から出力された水位検知信号に基づいて、 S>S0−0.02×D ………(2) の関係を満たすように、長楕円槽2(循環水路4)内の
混合液の水位SがS0−0.02×Dにて示される水位
に達する場合には、越流ゲート15を上昇させて越流ゲ
ート15の上端部を越えて溢流する水量が減少するよう
にモータ駆動回路20に制御信号を出力する。
【0029】ここで、インペラ10の基準浸漬位置は、
インペラ10のコーン状板14の上端部としており、基
準水位S0は、図3に示されるように、長楕円槽2(循
環水路4)内の混合液の水位がインペラ10のコーン状
板14の上端部にある状態をいう。
【0030】なお、制御ユニット部19は、S0+0.
08×Dにて示される水位とS0−0.02×Dにて示
される水位との間の所定の水位を目標値として、長楕円
槽2(循環水路4)内の混合液の水位Sが上述した目標
値となるように、モータ17(越流ゲート15の位置)
を制御して、長楕円槽2(循環水路4)内の混合液の水
位Sをフィードバック制御するように構成してもよい。
【0031】上述したように本実施形態においては、制
御ユニット部19が、水位計18から出力された水位検
知信号に基づいて、 S0−0.02×D<S<S0+0.08×D ………(3) の関係を満たすように混合液の水位を制御するので、縦
軸型エアレータ5のインペラ10が混合液に水没しない
ように長楕円槽2(循環水路4)内の混合液の水位が制
御されることになり、インペラ10が混合液に水没して
縦軸型エアレータ5に過大な負荷が作用するのが確実に
抑制できる。
【0032】また、縦軸型エアレータ5に作用する負荷
が所定の値よりも低下しないように長楕円槽2(循環水
路4)内の混合液の水位が制御されることにもなり、イ
ンペラ10が水面から露出して縦軸型エアレータ5に作
用する負荷が過大に低下するのが確実に抑制できる。
【0033】これらの結果、本実施形態によれば、縦軸
型エアレータ5に作用する負荷を適正な範囲に保つこと
ができ、縦軸型エアレータ5が停止したり破損するのを
防止して、縦軸型エアレータ5の安定した運転を実現す
ることができる。
【0034】なお、本実施形態においては、制御ユニッ
ト部19が、水位計18から出力された水位検知信号に
基づいて、上述した(3)式の関係を満たすように混合
液の水位を制御するように構成しているが、これに限ら
れることなく、制御ユニット部19が、上述した(1)
式あるいは(2)式のいずれか一方の関係をのみを満た
すように混合液の水位を制御するように構成してもよ
い。
【0035】また、本実施形態においては、越流堰6に
上昇及び下降可能な越流ゲート15を配設して、長楕円
槽2(循環水路4)内の混合液の水位を調節するように
構成しているが、これに限られることなく、長楕円槽2
(循環水路4)に連通する放流水路を新たに設け、この
放流水路を流れる水量を制御することにより、長楕円槽
2(循環水路4)内の混合液の水位を調節するように構
成してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、縦軸型エアレータに作用する負荷を適正な範囲
に保ち、縦軸型エアレータの運転を安定させることが可
能なオキシデーションディッチの水位制御装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るオキシデーションディ
ッチの水位制御装置の説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係るオキシデーションディ
ッチの水位制御装置の説明図である。
【図3】図1及び図2におけるインペラの説明図であ
る。
【図4】図3におけるインペラの斜視図である。
【図5】図3におけるインペラの構成図である。
【符号の説明】
1…オキシデーションディッチ、2…長楕円槽、3…区
画壁、4…循環水路、5…縦軸型エアレータ、6…越流
堰、7…モータ、8…減速機、9…回転軸、10…イン
ペラ、11…架台、12…撹拌羽根、13…通水口、1
4…コーン状板、15…越流ゲート、16…放流水路、
17…モータ、18…水位計、19…制御ユニット部、
20…モータ駆動回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無終端状に形成された循環水路と、 前記循環水路における汚水及び活性汚泥の混合液の気液
    界面付近に配置されるインペラと、略鉛直方向に延びて
    設けられ前記インペラを回転させるための回転軸とを備
    え、前記インペラを回転させることで前記混合液の気液
    接触を増大させて前記混合液への酸素供給を行うととも
    に前記循環水路における前記混合液の循環を行う縦軸型
    エアレータと、を有するオキシデーションディッチにお
    いて、前記循環水路内の前記混合液の水位を制御するオ
    キシデーションディッチの水位制御装置であって、 前記循環水路内の前記混合液の前記水位を検知する混合
    液水位検知手段と、 前記混合液水位検知手段にて検知された前記混合液の前
    記水位に基づいて、前記インペラを水没させないように
    前記混合液の前記水位を制御する混合液水位制御手段
    と、を有することを特徴とするオキシデーションディッ
    チの水位制御装置。
  2. 【請求項2】 前記混合液水位制御手段は、 S<S0+0.08×D S :前記混合液の前記水位 S0:前記インペラの基準浸漬位置にあるときの基準水
    位 D :前記インペラの直径 を満たすように前記混合液の前記水位を制御することを
    特徴とする請求項1に記載のオキシデーションディッチ
    の水位制御装置。
  3. 【請求項3】 無終端状に形成された循環水路と、 前記循環水路における汚水及び活性汚泥の混合液の気液
    界面付近に配置されるインペラと、略鉛直方向に延びて
    設けられ前記インペラを回転させるための回転軸とを備
    え、前記インペラを回転させることで前記混合液の気液
    接触を増大させて前記混合液への酸素供給を行うととも
    に前記循環水路における前記混合液の循環を行う縦軸型
    エアレータと、を有するオキシデーションディッチにお
    いて、前記循環水路内の前記混合液の水位を制御するオ
    キシデーションディッチの水位制御装置であって、 前記循環水路内の前記混合液の水位を検知する混合液水
    位検知手段と、 前記混合液水位検知手段にて検知された前記混合液の前
    記水位に基づいて、前記縦軸型エアレータの負荷が所定
    の値よりも低下しないように前記混合液の前記水位を制
    御する混合液水位制御手段と、を有することを特徴とす
    るオキシデーションディッチの水位制御装置。
  4. 【請求項4】 前記混合液水位制御手段は、 S>S0−0.02×D S :前記混合液の前記水位 S0:前記インペラの基準浸漬位置にあるときの基準水
    位 D :前記インペラの直径 を満たすように前記混合液の前記水位を制御することを
    特徴とする請求項3に記載のオキシデーションディッチ
    の水位制御装置。
  5. 【請求項5】 無終端状に形成された循環水路と、 前記循環水路における汚水及び活性汚泥の混合液の気液
    界面付近に配置されるインペラと、略鉛直方向に延びて
    設けられ前記インペラを回転させるための回転軸とを備
    え、前記インペラを回転させることで前記混合液の気液
    接触を増大させて前記混合液への酸素供給を行うととも
    に前記循環水路における前記混合液の循環を行う縦軸型
    エアレータと、を有するオキシデーションディッチにお
    いて、前記循環水路内の前記混合液の水位を制御するオ
    キシデーションディッチの水位制御装置であって、 前記循環水路内の前記混合液の水位を検知する混合液水
    位検知手段と、 前記混合液水位検知手段にて検知された前記混合液の前
    記水位に基づいて、前記混合液の前記水位を制御する混
    合液水位制御手段と、を有し、前記混合液水位制御手段
    は、 S0−0.02×D<S<S0+0.08×D S :前記混合液の前記水位 S0:前記インペラの基準浸漬位置にあるときの基準水
    位 D :前記インペラの直径 を満たすように前記混合液の前記水位を制御することを
    特徴とするオキシデーションディッチの水位制御装置。
  6. 【請求項6】 前記オキシデーションディッチは、前記
    循環通路に連通させた流出通路と、前記流出通路に設け
    られた越流ゲートと、を更に備えており、 前記混合液水位制御手段は、前記越流ゲートを上昇ある
    いは下降させることにより、前記循環水路内の前記混合
    液の前記水位を制御することを特徴とする請求項1〜請
    求項5のいずれか一項に記載のオキシデーションディッ
    チの水位制御装置。
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