JP2001252063A - 紙巻きたばこ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】たばこを吸わない周りの人達に対してのたばこ
の煙による不快感と人体に有害なたばこの煙によって健
康を害する問題を解消する。 【解決手段】紙巻きたばこに使用する巻紙みの紙の材質
を椰子殻を原料とした加工製紙を使用し、さらに紙巻き
たばこのたばこの葉に対して、椰子殻を原料とした加工
物を細かく刻みスライス状としてたばこの葉と一緒に混
合させることにより、紙巻きたばこを燃焼させる時に生
成する椰子殻の灰に対して活性炭としての機能を持た
せ、たばこの先端から発生する煙の臭いの抑制と有害成
分を吸着させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】本発明は、紙巻きたばこの巻紙み
の材質を椰子殻を原料とした加工製紙を使用し、紙巻き
たばこのたばこの葉に対して、椰子殻を原料とした加工
物を細かくきざみスライス状としたものを混合させ、巻
紙内に同梱させる。たばこを喫煙するときにたばこの葉
が、燃えるのと同時に椰子殻から加工した製紙と加工物
も同時に燃焼する。これによって椰子殻から加工した製
紙と加工物を炭化させて活性炭化させて、たばこの喫煙
から生じる煙の発生に伴い生成する臭いと有害物質を吸
着させることにより、たばこの喫煙から生じる煙の臭い
と有害物質を抑制することを目的とした椰子殻を原料と
した加工製紙と加工物を使用する紙巻きたばこに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来は、紙巻きたばこの巻紙みとチップ
ペーパーの紙の材質は、一般的な薄手の紙を使用してお
り、またたばこの喫煙によって生じる排煙対策は、一般
的に喫煙者のみを対称としており、それ以外を対称とし
た、たばこの喫煙による煙の発生に伴い生成する臭いと
有害物質の抑制といった排煙対策の技術はなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の紙巻きたばこ
は、紙巻きたばこの喫煙によって生じる人体に有害とさ
れる煙の対策は、紙巻きたばこのフィルターの改良また
はさらにフィルターを追加して喫煙するなどといった一
般的に喫煙者のみを対称とした排煙対策しかなされてい
なかった。従ってたばこを喫煙することによって、たば
こを吸わない周りの人達に対しても、この人体に有害な
たばこの煙によって健康を害する問題などが生じてき
た。

【０００４】そこで本発明は、紙巻きたばこを喫煙する
ときに紙巻きたばこから発生する煙からの臭いと有害物
質を抑制するにあたり、紙巻きたばこの巻紙みの紙の材
質を椰子殻を原料とした加工製紙を使用し、さらに紙巻
きたばこのたばこの葉に対して、椰子殻を原料とした加
工物を細かくきざみスライス状としてからたばこの葉と
混合し巻紙内にて同梱させる。従って、紙巻きたばこを
喫煙をする時にその椰子殻を原料とした加工製紙と加工
物も同時に燃えて、その椰子殻の灰が活性炭の役目をす
ることになる。これにより、紙巻きたばこを喫煙する時
にたばこの先端から発生する煙からの臭いと有害物質を
抑制させて、たばこを吸わない人達に対しても、人体に
有害なたばこの煙によって健康を害することを軽減させ
ることを課題とするものである。

【０００５】

【解決するための手段】請求項１に記載の第１の発明
は、たばこの葉を細かく加工し、そのたばこの葉のきざ
みを巻紙にて包み、さらに末端にフィルターを取り付け
て、再度前記フィルター部分とそれに接続される前記巻
紙の末端をチップペーパーにて巻き上げられた紙巻きた
ばこにおいて、その前記加工した紙巻きたばこの前記巻
紙の紙の材質を椰子殻を原料とした加工製紙を使用する
ことを特徴としている。

【０００６】上記第１の発明によると、通常の紙巻きた
ばこの巻紙みとチップペーパーの紙の材質は、一般的な
薄手の紙を使用している。またたばこの喫煙によって生
じる排煙対策は、一般的に喫煙者のみを対称とした技術
展開となっている。このたばこの煙による人体への影響
として、気管支炎や肺の病気などといった呼吸器系の疾
患を誘発している。即ち、たばこを喫煙すると、たばこ
を吸わない周りの人達に対しての影響力は大きく、この
人体に有害なたばこの煙によって健康な人が健康を害す
るなどといった問題が生じてきた。

【０００７】これに対し、従来の巻紙たばこにおいて、
たばこの葉を包む巻紙の紙の材質を椰子殻を原料とした
加工製紙を使用する。喫煙のため火を着けられた紙巻き
たばこは、たばこの葉が燃えるのと同時に外側の巻紙も
一緒に燃え、たばこの葉と巻紙はともに灰になるが、こ
の時に椰子殻から加工した巻紙は、活性炭の性質をもち
あわせた灰に変化する。喫煙のため火を着けられた紙巻
きたばこの煙は、活性炭の性質を帯びた灰を通過するこ
とにより、人体に有害な成分及び独特なたばこの臭い
は、この活性炭の性質を帯びた灰に吸収される。

【０００８】請求項２に記載の第２の発明は、前記紙巻
きたばこにおいて、巻紙に巻かれるため細かく加工され
たたばこの葉のきざみに対して、椰子殻を原料とした加
工物を細かくきざみスライス状としたものを、前記細か
く加工されたたばこの葉のきざみと前記巻紙内にて混合
した形態としている。

【０００９】上記第２の発明によると、前記紙巻きたば
この葉は、椰子殻から加工した加工物を細かくきざみス
ライス状としたものを前記細かく加工されたたばこの葉
と混合させてから、巻紙にまかれ紙巻きたばことして製
品としている。このことにより、喫煙のため火を着けら
れた紙巻きたばこは、たばこの葉が燃えるのと同時に細
かくきざんだ椰子殻からできた加工物も一緒に燃え灰に
なるが、この時に細かくきざんだ椰子殻からできた加工
物は、活性炭の性質をもちあわせた灰に変化する。従っ
てたばこの先端の灰の中には、この活性炭の性質を帯び
た灰が生成することにより、たばこの葉の燃焼によって
生成される人体に有害な成分を含んだ煙とたばこの独特
な臭いのする煙は、この活性炭の性質を帯びた灰を通過
するこによって有害な成分と臭気は吸収されてから大気
中に放出される。

【００１０】

【発明の実施形態】以下、本発明を、椰子殻を原料とし
た加工製紙を巻紙に使用し、さらにこの椰子殻を原料と
した加工物を細かくきざんで、たばこの葉と混合させた
巻紙たばこに対して具体化した一実施形態を図１〜図２
に従って説明する。

【００１１】図１と図２に示す紙巻きたばこは、たばこ
の葉とそれを包み込む巻紙の部分と喫煙時に、たばこの
煙の有害成分を喫煙者に吸い込まさせないための吸着フ
ィルター部分と両者をつなぎ合わせるチップペーパーか
ら成り立っている。

【００１２】巻紙にて包むたばこの葉は、たばこの独特
な煙の味を効果的にひきだすために乾燥させたたばこの
葉を用いて、この乾燥させたたばこの葉を細かくきざん
で加工されている。この細かくきざんで加工されたたば
この葉は、巻紙行程にて所定の大きさの巻紙に包まれ、
そのたばこの葉を包んだ巻紙の末端つまり喫煙者が、た
ばこの煙を吸い込む方向に対して、たばこの煙の有害成
分を喫煙者が必要以上に吸い込まないための吸着フィル
ターを装着させている。このたばこの葉を包んだ巻紙の
末端とフィルター部分をつなぎ合わせるために外側から
チップペーパーにて再度巻き上げられている。

【００１３】通常の紙巻きたばこにおいて、喫煙者が紙
巻きたばこにて喫煙する場合、紙巻きたばこの先端に火
をつけて、たばこの葉を燃焼させてから紙巻きたばこの
末端のフィルターからたばこの煙を吸い込んでたばこ独
特の煙の味を嗜好している。この時のたばこの煙の流れ
は、たばこの葉が燃焼している所からまだ燃焼していな
いたばこの葉の区域を通過し、さらにフィルターを通過
して喫煙において、ある程度有害なニコチン等の人体に
有害な成分をこのフィルターに吸着させてから、たばこ
の煙を口から体内へと吸い込んでいる。

【００１４】しかし、喫煙する喫煙者は、常時たばこの
煙を吸い込んでいるのではなく、燃焼中の紙巻きたばこ
を手で持っていたり、または灰皿の上などに置いててい
たりしている。この時のたばこの煙の流れは、燃焼中の
紙巻きたばこの燃焼部分から燃焼後に生成したたばこの
灰の部分へと流れ、このたばこの灰の部分から大気中へ
と煙が放出する。従って、たばこの煙が紙巻きたばこの
フィルター部分を通過することなく、大気中へと放出さ
れるため人体に有害とされるニコチン等の成分をそのま
ま大気中に放出されることになる。これにより、紙巻き
たばこを吸わない周りの人達に対しても、この人体に有
害なたばこの煙によって健康を害するなどの問題が生じ
てきた。

【００１５】これに対し、本実施形態では、紙巻きたば
この巻紙を椰子殻を原料とした加工製紙を使用する。椰
子殻を原料とした加工製紙は、従来の紙巻きたばこの巻
紙と同様にたばこの葉の燃焼とともに燃焼して灰になっ
ていく。この椰子殻を原料とした加工製紙が燃焼して灰
に移行するときに椰子殻を原料とした加工製紙は、活性
炭の性質を帯びた灰となる。この活性炭の性質を帯びた
灰は、たばこの独特の有害な成分や臭いを吸着させるこ
とができる。

【００１６】さらに本実施形態では、細かくきざんで加
工された紙巻きたばこの葉の中に、椰子殻を原料とした
加工物を細かくきざんで、たばこの葉と混合させてから
椰子殻を原料とした加工製紙を用いた巻紙にて巻いてい
る。従って、紙巻きたばこを燃焼させ、たばこの葉を燃
焼させて、たばこの煙と灰を生成すると同時にたばこの
葉と混合された細かくきざんだ椰子殻を原料とした加工
物も燃焼して灰へと移行する。この椰子殻を原料とした
加工物が燃焼して灰に移行するときに椰子殻を原料とし
た加工物は、活性炭の性質を帯びた灰となる。この活性
炭の性質を帯びた灰は、たばこの独特の有害な成分や臭
いを吸着させることができる。

【００１７】これにより、燃焼中の紙巻きたばこは、燃
焼部分にて、たばこの葉と一緒に混合された椰子殻を原
料とした加工物と巻紙である椰子殻を原料とした加工製
紙も同時に燃焼することになる。この燃焼にて、たばこ
の葉は灰となり、椰子殻からの一連の加工物は、活性炭
の性質をもちあわせた灰に変化する。よって燃焼中の紙
巻きたばこの先端は、たばこの葉自体の灰と活性炭の性
質をもちあわせた灰が同居した状態となっている。通
常、喫煙者が、紙巻きたばこの煙を吸い込んでいない時
の煙の流れは、燃焼中の紙巻きたばこの燃焼部分から燃
焼後に生成した灰つまりたばこの葉自体の灰と活性炭の
性質をもちあわせた椰子殻の加工物からの灰の部分へと
流れる。この時に排煙されるたばこの煙の臭いと煙の中
の含まれる人体に有害とされるニコチン等の成分は、活
性炭の性質をもちあわせた椰子殻の加工物からの灰の部
分にて吸着される。この活性炭の性質をもちあわせた灰
の部分にて、たばこ独特の臭いと人体に有害とされるニ
コチン等の成分等を吸着させてから大気中へと排煙され
る。従って、紙巻きたばこを吸わない周りの人達に対し
ても、たばこ独特の臭いを嗅ぐことなく、また人体に有
害なたばこの煙の吸い込みによって健康を害するなどの
問題を解消することができる。

【００１８】

【発明の効果】第１の発明によれば、椰子殻を原料とし
た加工製紙を紙巻きたばこの巻紙としている。これによ
り、紙巻きたばこを燃焼させると巻紙の灰は、活性炭の
性質を帯びた灰となる。この活性炭の性質を帯びた灰に
紙巻きたばこの煙を通過させることにより、たばこの独
特の有害な成分や臭いを吸着させることが可能となる。

【００１９】第２の発明によれば、椰子殻を原料とした
加工物を細かくきざみ、それをたばこの葉と混合させて
から巻紙を巻いている。これにより、紙巻きたばこを燃
焼させると、たばこの葉と混合している椰子殻を原料と
した加工物は、活性炭の性質を帯びた灰となる。この活
性炭の性質を帯びた灰に紙巻きたばこの煙を通過させる
ことにより、たばこの燃焼時に生成する独特の臭いや有
害な成分を効果的に吸着させることが可能となる。

【００２０】本発明では、第１の発明と第２の発明を併
用することにより、燃焼中の紙巻きたばこの先端の灰に
活性炭の性質を帯びた灰をまんべんなく生成することが
できる。従って、喫煙者が、紙巻きたばこの煙を吸い込
んでいない時の煙の流れは、この活性炭の性質をもちあ
わせた灰の部分へと流れる。この時に排煙されるたばこ
の煙の臭いと煙の中の含まれる人体に有害とされるニコ
チン等の成分は、活性炭の性質をもちあわせた灰の部分
にて大部分が吸着される。従来、喫煙者のみを対称とし
ていなかった煙の有害成分の対策を、たばこを吸わない
周りの人達に対しても、対策を施すことが可能となる。
たばこの煙による不快感の解消とたばこから発生する有
害な煙によって健康を害する問題などの問題を緩和する
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における椰子殻を原料とした加工製紙を
巻紙とし、さらに椰子殻を原料とした加工物をたばこの
葉に混合した紙巻きたばこの真横からの断面図である。

【図２】図１に対して、紙巻きたばこを燃焼させている
状態の時の紙巻きたばこの真横からの断面図である。

【符号の説明】

１．たばこの葉とたばこの葉と混合される椰子殻を原料
とした加工物 ２．フィルター ３．巻紙 ４．チップペーパー ５．紙巻きたばこを燃焼させている時の燃焼部分 ６．紙巻きたばこを燃焼させている時のたばこの先端に
生成する灰 ７．紙巻きたばこを燃焼させている時のたばこの煙

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 たばこの葉を細かく加工し、そのたばこ
   の葉のきざみを巻紙にて包み、さらに末端にフィルター
   を取り付けて、再度前記フィルター部分とそれに接続さ
   れる前記巻紙の末端をチップペーパーにて巻き上げられ
   た紙巻きたばこにおいて、その前記加工した紙巻きたば
   この前記巻紙の紙の材質を椰子殻を原料とした加工製紙
   を使用することを特徴とする紙巻きたばこ。
2. 【請求項２】 前記紙巻きたばこにおいて、巻紙に巻か
   れるため細かく加工されたたばこの葉のきざみに対し
   て、椰子殻を原料とした加工物を細かくきざみスライス
   状としたものを、前記細かく加工されたたばこの葉のき
   ざみと前記巻紙内にて混合した形態とすることを特徴と
   する請求項１に記載の紙巻きたばこ。