JP2008295316A - 喫煙物 - Google Patents
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Abstract
【課題】喫煙物の煙に含まれる有害成分を除去するために十分な量のマイナスイオンを発生することのできる喫煙物を提供する。それにより喫煙者等への悪影響を抑制することを解決課題とする。
【解決手段】一端部に喫煙材料が充填された喫煙材料充填部1を有し、他端部に吸口部3を有する喫煙物200であって、前記喫煙材料充填部1と前記吸口部3の間の中間部2が炭化させた植物性繊維からなる植物性炭素繊維2aを含むことを特徴とする喫煙物200である。
【選択図】図2
【解決手段】一端部に喫煙材料が充填された喫煙材料充填部1を有し、他端部に吸口部3を有する喫煙物200であって、前記喫煙材料充填部1と前記吸口部3の間の中間部2が炭化させた植物性繊維からなる植物性炭素繊維2aを含むことを特徴とする喫煙物200である。
【選択図】図2
Description
本発明は紙巻タバコやパイプタバコに代表される喫煙物に関し、より詳しくは、喫煙物から発生する煙中の有害成分を除去することができる喫煙物に関する。
紙巻タバコやパイプタバコに代表される喫煙物は、喫煙材料(タバコの葉等を乾燥・加工したもの)に火をつけて吸煙する嗜好品である。
また喫煙に際して、喫煙者により吸引される煙(主流煙)中にはニコチンやタール等の化合物が多く含まれており、これらの化合物の作用により喫煙者の精神を安定させることができる。
また喫煙に際して、喫煙者により吸引される煙(主流煙)中にはニコチンやタール等の化合物が多く含まれており、これらの化合物の作用により喫煙者の精神を安定させることができる。
しかし、ニコチンやタール等の化合物は喫煙者の健康に悪影響を与える有害成分として認識されている。また、喫煙物の先端から発生する煙(副流煙)は有害物質の量が主流煙よりも多く、副流煙が周囲の者に及ぼす影響も懸念されている。
このような要因から、昨今では禁煙運動が盛んになってはいるが、それでも多くの喫煙者が存在する。
このような要因から、昨今では禁煙運動が盛んになってはいるが、それでも多くの喫煙者が存在する。
そこで、喫煙者や周囲の者(以下、喫煙者等と称す)に悪影響を与える喫煙物の煙の中の有害物質を低減するために、マイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生物質を用いた喫煙物が開示されている(例えば、下記特許文献1及び2参照)。喫煙物から生じる有害物質は大半がプラスイオンであるため、喫煙物からマイナスイオンを発生させることにより、マイナスイオンがプラスイオンと結合してプラスイオンを中和することとなる。それにより、煙による喫煙者への悪影響を抑えることができる。
また、特許文献1及び2では、マイナスイオン発生物質としてトルマリンが用いられている。
また、特許文献1及び2では、マイナスイオン発生物質としてトルマリンが用いられている。
しかしながら、トルマリンを喫煙物に用いたとしても、マイナスイオンの発生量は微量である。つまり喫煙者等に対する喫煙物の煙の悪影響を抑制できるほどの量のマイナスイオンが発生せず、実際には上記した効果を殆ど奏することはできない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、喫煙物の煙に含まれる有害成分を除去するために十分な量のマイナスイオンを発生することのできる喫煙物を提供する。それにより喫煙者等への悪影響を抑制することを解決課題とする。
請求項1に係る発明は、一端部に喫煙材料が充填された喫煙材料充填部を有し、他端部に吸口部を有する喫煙物であって、前記喫煙材料充填部と前記吸口部の間の中間部が炭化させた植物性繊維からなる植物性炭素繊維を含むことを特徴とする喫煙物に関する。
請求項2に係る発明は、一端部に喫煙材料が充填された喫煙材料充填部を有し、他端部に吸口部を有する喫煙物であって、前記喫煙材料充填部が炭化させた植物性繊維からなる植物性炭素繊維を含むことを特徴とする喫煙物に関する。
請求項3に係る発明は、前記喫煙材料充填部及び前記中間部の少なくともいずれか一方に生物由来石灰含有物質の粉末化物を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の喫煙物に関する。
請求項4に係る発明は、前記吸口部から前記中間部を貫通して設けられた吸煙管を有することを特徴とする請求項1又は3記載の喫煙物に関する。
請求項5に係る発明は、前記吸煙管は、内部にフィルタ材料を有することを特徴とする請求項4記載の喫煙物に関する。
請求項6に係る発明は、前記中間部を熱するための発熱体を有することを特徴とする請求項1、3、4、5いずれか記載の喫煙物に関する。
請求項7に係る発明は、前記吸口部と前記中間部の間に香料を有することを特徴とする請求項1、3、4、5、6いずれか記載の喫煙物に関する。
請求項1に係る発明によれば、喫煙材料充填部と吸口部の間の中間部が炭化させた植物性繊維からなる植物性炭素繊維を含むことにより、植物性炭素繊維に喫煙材料燃焼時の熱が加わり、植物性炭素繊維から大量のマイナスイオンを発生させることができる。それにより、喫煙物から発生する煙中の有害な成分(プラスイオン)を中和することができ、喫煙者等の健康への悪影響を抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、喫煙材料充填部が炭化させた植物性繊維からなる植物性炭素繊維を含むことにより、植物性炭素繊維が喫煙物の熱の影響を十分に受けるので、大量のマイナスイオンを確実に発生させることができる。そのため、有害物質の除去を効率的に行うことができ、喫煙者等の健康への悪影響を抑制することができる。
また、植物性炭素繊維が喫煙材料充填部に含まれていることにより、喫煙材料から煙が発生した直後に煙中の有害成分を除去することができるため、有害成分の除去をさらに効率的に行うことができる。それにより、喫煙者等の健康への悪影響をより確実に抑制することができる。また、煙の発生直後に有害物質が除去されるため、喫煙物の先端から発生する副流煙に対しても十分な効果を奏することができ、喫煙者の周囲の者の健康への悪影響を十分に抑制することができる。
また、植物性炭素繊維が喫煙材料充填部に含まれていることにより、喫煙材料から煙が発生した直後に煙中の有害成分を除去することができるため、有害成分の除去をさらに効率的に行うことができる。それにより、喫煙者等の健康への悪影響をより確実に抑制することができる。また、煙の発生直後に有害物質が除去されるため、喫煙物の先端から発生する副流煙に対しても十分な効果を奏することができ、喫煙者の周囲の者の健康への悪影響を十分に抑制することができる。
請求項3に係る発明によれば、喫煙材料充填部及び中間部の少なくともいずれか一方に生物由来石灰含有物質の粉末化物したものを含むことにより、生物由来石灰含有物質の粉末からもマイナスイオンを発生するため、喫煙物から発生する煙に含まれる有害物質をより確実に除去することができる。
請求項4に係る発明によれば、吸口部から中間部を貫通して設けられた吸煙管を有することにより、喫煙材料充填部から発生した煙を中間部を通過させることなく直接吸引することができる。そのため、中間部を通ることにより喫煙物の味が変わるのを抑えることができる。また、吸煙管を通る主流煙は主流煙全体の一部であり、その他は中間部を通った後に喫煙者が吸引するため、中間部の効果を十分に奏することもできる。
また、喫煙者が吸煙管を噛んで吸煙管を潰すことで主流煙が通過しにくい状態とすることができる。それにより、吸引する主流煙における吸煙管を通過する割合を調整することができ、喫煙者の好みに応じて味を調節することができる。
また、喫煙者が吸煙管を噛んで吸煙管を潰すことで主流煙が通過しにくい状態とすることができる。それにより、吸引する主流煙における吸煙管を通過する割合を調整することができ、喫煙者の好みに応じて味を調節することができる。
請求項5に係る発明によれば、吸煙管は、内部にフィルタ材料を有することにより、吸煙管を通った煙中の有害成分を吸着・除去することができるため、喫煙者の健康への煙の影響をさらに抑制することができる。
請求項6に係る発明によれば、中間部を熱するための発熱体を有することにより、マイナスイオンをより確実に且つ大量に発生させることができ、有害成分の除去を十分に行うことができる。
請求項7に係る発明によれば、吸口部と中間部の間に香料を有することにより、中間部で香料の匂い成分が吸着されることがなく、嗜好性の高い喫煙物とすることができる。
本発明に係る喫煙物について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第一実施例に係る喫煙物(100)を示す断面図である。喫煙物(100)は所謂紙巻の喫煙物であり、喫煙材料充填部(1)、中間部(2)、吸口部(3)を有する。
喫煙材料充填部(1)は喫煙物の一端部に位置し、喫煙材料を巻紙で棒状に巻いてなる。
喫煙材料充填部(1)が有する喫煙材料としてはタバコの葉を挙げることができる。具体的には喫煙材料を乾燥等させ、細かく刻んだ状態で巻紙に巻かれることとなる。なお、喫煙材料としてはタバコの葉に限定されるわけではなく、大麻等の葉も挙げることができる。また、砂糖や各種香料を混ぜ合わせて使用することもできる。
喫煙材料充填部(1)が有する喫煙材料としてはタバコの葉を挙げることができる。具体的には喫煙材料を乾燥等させ、細かく刻んだ状態で巻紙に巻かれることとなる。なお、喫煙材料としてはタバコの葉に限定されるわけではなく、大麻等の葉も挙げることができる。また、砂糖や各種香料を混ぜ合わせて使用することもできる。
中間部(2)は喫煙材料充填部(1)と連続して形成され、植物性炭素繊維(2a)を含む。
ここで、植物性炭素繊維(2a)は綿花等の植物の繊維質を高温で焼成して得られたものであり、例えばオルガヘキサ(登録商標)等を挙げることができる。
植物性炭素繊維(2a)はマイナスイオンを発生させる性質を有する。当該マイナスイオンは煙が健康へ及ぼす悪影響を抑えることができる要因となる。
また、植物性炭素繊維(2a)としては、繊維の中心軸が中空構造であり、さらに繊維径0.5〜500nm、繊維長1000μm以下(具体的には繊維長3〜300μm)であることが好ましい。このような構造を有することにより、植物性炭素繊維(2a)の表面積が大きくなり、マイナスイオンの発生量が増大するからである。
ここで、植物性炭素繊維(2a)は綿花等の植物の繊維質を高温で焼成して得られたものであり、例えばオルガヘキサ(登録商標)等を挙げることができる。
植物性炭素繊維(2a)はマイナスイオンを発生させる性質を有する。当該マイナスイオンは煙が健康へ及ぼす悪影響を抑えることができる要因となる。
また、植物性炭素繊維(2a)としては、繊維の中心軸が中空構造であり、さらに繊維径0.5〜500nm、繊維長1000μm以下(具体的には繊維長3〜300μm)であることが好ましい。このような構造を有することにより、植物性炭素繊維(2a)の表面積が大きくなり、マイナスイオンの発生量が増大するからである。
以下、マイナスイオンの効果についてより詳しく説明する。
喫煙物の煙中に含まれるニコチンやタール等の有害な成分は略大半がプラスイオンとなって体内に入り込み人体に悪影響を及ぼす。またプラスイオンは人体組織の細胞を酸化して老化を早める。喫煙物(100)は中間部(2)を有するため、マイナスイオンが発生し、喫煙者は主流煙とともにマイナスイオンも吸引することとなる。これにより、主流煙中のプラスイオンをマイナスイオンによって中和させることができる。そのため、体内に入り込むプラスイオン量を抑えることができる。
喫煙物の煙中に含まれるニコチンやタール等の有害な成分は略大半がプラスイオンとなって体内に入り込み人体に悪影響を及ぼす。またプラスイオンは人体組織の細胞を酸化して老化を早める。喫煙物(100)は中間部(2)を有するため、マイナスイオンが発生し、喫煙者は主流煙とともにマイナスイオンも吸引することとなる。これにより、主流煙中のプラスイオンをマイナスイオンによって中和させることができる。そのため、体内に入り込むプラスイオン量を抑えることができる。
また、中間部(2)から発生するマイナスイオンは、喫煙者に対し、疲労回復・精神安定を始めとする様々な健康増進効果を奏することもできる。
喫煙物(100)は中間層(2)に植物性炭素繊維(2a)を用いているが、植物性炭素繊維(2a)は一般的に知られているトルマリン等のマイナスイオン発生物質に比して大量のマイナスイオンを発生する。
さらに、植物性炭素繊維(2a)は熱によりマイナスイオンを大量に発生するというトルマリン等にはない特有の性質を有する。当該性質を有することで、当該性質を有さないトルマリン等と異なり、マイナスイオンを発生させる効果が際立って顕著なものとなる。
つまり、喫煙物は喫煙材料を燃焼することによって用いるものであり、喫煙中には熱が発生する。当該熱は植物性炭素繊維(2a)に加わり、マイナスイオンの発生量が大幅に増加する。そのため、健康への悪影響を十分に抑制することのできる喫煙物(100)となる。
さらに、植物性炭素繊維(2a)は熱によりマイナスイオンを大量に発生するというトルマリン等にはない特有の性質を有する。当該性質を有することで、当該性質を有さないトルマリン等と異なり、マイナスイオンを発生させる効果が際立って顕著なものとなる。
つまり、喫煙物は喫煙材料を燃焼することによって用いるものであり、喫煙中には熱が発生する。当該熱は植物性炭素繊維(2a)に加わり、マイナスイオンの発生量が大幅に増加する。そのため、健康への悪影響を十分に抑制することのできる喫煙物(100)となる。
また、植物性炭素繊維(2a)は優れた吸着作用を有し、植物性炭素繊維(2a)自体が煙中の有害物質を吸着・除去することができる。
ここで植物性炭素繊維(2a)を有する中間部(2)は喫煙材料充填部(1)と吸口部(3)の間に配しているため、喫煙材料充填部(1)で発生した煙(主流煙)は、吸口部(3)から喫煙者が吸引する前に中間部(2)を通過する。そのため、喫煙材料充填部(1)で発生した煙の有害成分であるニコチンやタール等は中間部により吸着される。喫煙者は有害成分が除去された主流煙を吸引することとなるので、喫煙者の健康への影響をさらに抑制することができる。
ここで植物性炭素繊維(2a)を有する中間部(2)は喫煙材料充填部(1)と吸口部(3)の間に配しているため、喫煙材料充填部(1)で発生した煙(主流煙)は、吸口部(3)から喫煙者が吸引する前に中間部(2)を通過する。そのため、喫煙材料充填部(1)で発生した煙の有害成分であるニコチンやタール等は中間部により吸着される。喫煙者は有害成分が除去された主流煙を吸引することとなるので、喫煙者の健康への影響をさらに抑制することができる。
上記したように、喫煙物(100)は喫煙物の煙に含まれる有害な成分の除去を、中間部(2)から発生するマイナスイオンでの中和と中間部(2)自体による吸着という両側面から行うことができる。そのため、喫煙物(100)は、発生する煙の健康への悪影響をより確実に抑えることができる。
また、中間部(2)には植物性炭素繊維(2a)に加えて、生物由来石灰含有物質の粉末化物を含有させてもよい。生物由来石灰含有物質の粉末化物もマイナスイオンを大量に発生するため、喫煙物(100)の煙の中の有害物質を除去する効果を奏する。さらに、生物由来石灰含有物質の粉末化物も熱によりマイナスイオン発生量が増加するため、喫煙物(100)の喫煙時の熱を利用することができ、喫煙物に好適に利用可能なものである。
生物由来石灰含有物質の粉末化物としては、珊瑚、哺乳類や鳥類の骨、貝殻、真珠、鳥類や爬虫類の卵殻等の粉末化物を挙げることができる。中でも珊瑚の粉末化物はマイナスイオンの発生量が多いため好ましい。また、珊瑚の粉末化物の中でも風化造礁珊瑚がさらに好ましい。風化造礁珊瑚とは浅瀬に生息する造礁珊瑚が波の作用で砕かれ海底に堆積されたものであり、より多量のマイナスイオンを発生させることができるからである。
また、植物性炭素繊維(2a)と生物由来石灰含有物質の粉末化物からは共にマイナスイオンが発生するが、夫々の物質から発生するイオンは異なる。そのため、様々な有害物質を確実に除去することができる。さらに、異なるマイナスイオンが発生することにより、マイナスイオンの有する疲労回復・精神安定等の健康増進効果を相乗的に向上させることもできる。
生物由来石灰含有物質の粉末化物としては、珊瑚、哺乳類や鳥類の骨、貝殻、真珠、鳥類や爬虫類の卵殻等の粉末化物を挙げることができる。中でも珊瑚の粉末化物はマイナスイオンの発生量が多いため好ましい。また、珊瑚の粉末化物の中でも風化造礁珊瑚がさらに好ましい。風化造礁珊瑚とは浅瀬に生息する造礁珊瑚が波の作用で砕かれ海底に堆積されたものであり、より多量のマイナスイオンを発生させることができるからである。
また、植物性炭素繊維(2a)と生物由来石灰含有物質の粉末化物からは共にマイナスイオンが発生するが、夫々の物質から発生するイオンは異なる。そのため、様々な有害物質を確実に除去することができる。さらに、異なるマイナスイオンが発生することにより、マイナスイオンの有する疲労回復・精神安定等の健康増進効果を相乗的に向上させることもできる。
吸口部(3)は喫煙材料充填部(1)と反対側の端部に位置し、喫煙者が銜える部分である。また、吸口部(3)は、フィルタを有することが好ましい。フィルタはアセテート等のフィルタ材料からなり、喫煙者が吸引する主流煙の濃度を調整するものである。吸口部(3)がフィルタを有することにより、主流煙に含まれる有害な成分をより確実に除去することができる。
フィルタ材料としては、アセテートの他に、アセテートに活性炭を加えたもの等を挙げることができるが特に限定されず、一般的にフィルタとして用いられるものを用いればよい。
フィルタ材料としては、アセテートの他に、アセテートに活性炭を加えたもの等を挙げることができるが特に限定されず、一般的にフィルタとして用いられるものを用いればよい。
吸煙管(4)は喫煙材料充填部(1)から吸口部(3)まで連通するように設けられている。
吸煙管(4)を有することにより、喫煙材料充填部(1)から発生した煙を中間部(2)を通過することなく直接吸引することができる。そのため、中間部(2)を通過することにより煙中の成分比率が変化し、喫煙物の味が変わるのを抑えることができる。また、吸煙管(4)を十分に細くすることにより、吸煙管(4)を通過した主流煙が主流煙全体のうちの極一部となり、その他は中間部(2)を通過した後、喫煙者が吸引することとなる。そのため、吸煙管(4)を設けたとしても中間部(2)の効果を十分に奏することができる。
吸煙管(4)を有することにより、喫煙材料充填部(1)から発生した煙を中間部(2)を通過することなく直接吸引することができる。そのため、中間部(2)を通過することにより煙中の成分比率が変化し、喫煙物の味が変わるのを抑えることができる。また、吸煙管(4)を十分に細くすることにより、吸煙管(4)を通過した主流煙が主流煙全体のうちの極一部となり、その他は中間部(2)を通過した後、喫煙者が吸引することとなる。そのため、吸煙管(4)を設けたとしても中間部(2)の効果を十分に奏することができる。
また、吸煙管(4)内部にはフィルタ材料が配されていることが好ましい。これにより、ニコチンやタール等を適切に除去することができ、喫煙者の健康への悪影響を抑制することができるからである。
なおフィルタ材料は特に限定されず、吸口部(3)のフィルタに用いるフィルタ材料と同様に、一般的にフィルタとして用いられるものを用いればよい。
なおフィルタ材料は特に限定されず、吸口部(3)のフィルタに用いるフィルタ材料と同様に、一般的にフィルタとして用いられるものを用いればよい。
さらに、吸煙管(4)は紙等の比較的形状を変化させやすいもので構成されていることが好ましい。それにより、喫煙者は吸煙管(4)を噛んで吸煙管(4)を潰すことができる。吸煙管(4)を潰すことで主流煙が通過しにくい状態とすることができるため、喫煙者自身が、自身が吸引する主流煙のうち、吸煙管(4)を通過する煙の量を調整することができ、喫煙者の好みに応じて味を調節することができる。
具体的には喫煙物の味を濃くしたければ喫煙管(4)を潰さずに使用すればよいし、味を薄くして主流煙中の有害な成分をより多く除去したければ喫煙管(4)を潰して使用すればよい。
具体的には喫煙物の味を濃くしたければ喫煙管(4)を潰さずに使用すればよいし、味を薄くして主流煙中の有害な成分をより多く除去したければ喫煙管(4)を潰して使用すればよい。
図2は、本発明の第二実施例に係る喫煙物(200)を示す図である。なお、第一実施例に係る喫煙物(100)と同一の構成には同一の番号を付しており、説明は省略する。
第二実施例に係る喫煙物(200)は中間部(2)だけでなく、喫煙材料充填部(1)にも植物性炭素繊維(1a)を有するものである。喫煙材料充填部(1)は煙の発生源であり、喫煙材料充填部(1)に植物性炭素繊維(1a)を有することにより、煙の発生直後に、煙に含まれる有害成分の除去を行うことができる。
また、煙発生直後に有害成分を除去することにより、喫煙者が吸引する主流煙だけでなく、中間部(2)を通過しない副流煙中に含まれる有害成分についても効果的に除去することができる。そのため、喫煙者以外の周りの者の健康への影響も抑えることができる。
また、煙発生直後に有害成分を除去することにより、喫煙者が吸引する主流煙だけでなく、中間部(2)を通過しない副流煙中に含まれる有害成分についても効果的に除去することができる。そのため、喫煙者以外の周りの者の健康への影響も抑えることができる。
さらに、喫煙時には喫煙材料充填部(1)が燃焼しているため、喫煙材料充填部(1)内の植物性炭素繊維(1a)も燃焼することとなる。そのため、喫煙材料充填部(1)中の植物性炭素繊維(1a)は、中間部(2)の植物性炭素繊維(2a)よりも熱の影響を直接的に受けてマイナスイオンをより多く発生することができる。
また、喫煙物(200)において、植物性炭素繊維(1a)は喫煙材料充填部(1)の中心部に長さ方向に延びるよう配置されている。このように配置されていることにより、植物性炭素繊維(1a)は常に燃焼していることとなる。そのため、喫煙中、常に熱の影響を受けるので、継続して一定量以上のマイナスイオンを発生し続けることができる。
さらに、喫煙材料充填部(1)も、中間部(2)と同様に、植物性炭素繊維(1a)に加えて、珊瑚等の生物由来石灰含有物質の粉末化物を含有させてもよい。生物由来石灰含有物質の粉末化物を用いることにより、中間部(2)の場合と同様に、有害物質の除去効果及び健康増進効果を向上させることができる。
なお、喫煙物(200)では、喫煙材料充填部(1)の中心部に植物性炭素材料(1a)を配置したが、粉末化した植物性炭素繊維(1a)を喫煙材料と混合して用いることで、喫煙材料充填部(1)に植物性炭素繊維(1a)を有するようにしてもよい。
また、喫煙物(200)では喫煙材料充填部(1)と中間部(2)の両方に植物性炭素繊維(1a,2a)を有する構造としたが、本発明には中間部(2)を有さずに、喫煙材料充填部(1)にのみ植物性炭素繊維(1a)を有する構造も当然含まれる。
また、喫煙物(200)では喫煙材料充填部(1)と中間部(2)の両方に植物性炭素繊維(1a,2a)を有する構造としたが、本発明には中間部(2)を有さずに、喫煙材料充填部(1)にのみ植物性炭素繊維(1a)を有する構造も当然含まれる。
また喫煙物(100,200)は、喫煙材料充填部(1)、中間部(2)、吸口部(3)が一体となっているが、一般に市販されている喫煙物(タバコ)に、中間部(2)及び吸口部(3)を有する取り付け型のフィルタを備えるような態様で使用しても、本発明には当然に含まれる。
また、喫煙物(100,200)では、喫煙材料充填部(1)、中間部(2)の内部に植物性炭素繊維(1a,2a)や生物由来石灰含有物質を有した構造を示したが、表面の巻紙に植物性炭素繊維(1a,2a)や生物由来石灰含有物質を含有させてもよい。具体的には、巻紙を製造する際、植物性炭素繊維や生物由来石灰含有物質の粉末を原料に混入して製造すればよい。
また、喫煙物(100,200)では、喫煙材料充填部(1)、中間部(2)の内部に植物性炭素繊維(1a,2a)や生物由来石灰含有物質を有した構造を示したが、表面の巻紙に植物性炭素繊維(1a,2a)や生物由来石灰含有物質を含有させてもよい。具体的には、巻紙を製造する際、植物性炭素繊維や生物由来石灰含有物質の粉末を原料に混入して製造すればよい。
図3は、本発明の第三実施例に係る喫煙物(300)を示す図である。喫煙物(300)は、紙巻の喫煙物である喫煙物(100,200)とは異なり、パイプ型の喫煙物である。
喫煙物(300)は筒状となっており、筒状内部にはタバコの葉等の喫煙材料が充填された喫煙材料充填部(1)、植物性炭素繊維(2a)を含む中間部(2)を有する。また喫煙物(300)は、内部に発熱体(5)、香料(6)を有し、喫煙材料充填部(1)と反対側の端部が吸口部(3)となっている。
喫煙物(300)は筒状となっており、筒状内部にはタバコの葉等の喫煙材料が充填された喫煙材料充填部(1)、植物性炭素繊維(2a)を含む中間部(2)を有する。また喫煙物(300)は、内部に発熱体(5)、香料(6)を有し、喫煙材料充填部(1)と反対側の端部が吸口部(3)となっている。
喫煙材料充填部(1)は、喫煙物(100,200)と同様に喫煙材料が充填される部分であるが、喫煙物(100,200)とは異なり、喫煙者自身が喫煙材料を充填する。
発熱体(5)は喫煙材料充填部(1)及び中間部(2)を熱するためのものであり、喫煙材料充填部(1)と中間部(2)の周りに配置されている。発熱体(5)を有することにより、中間部(2)に含まれる植物性炭素繊維(2a)を熱することができるため、中間部(2)からのマイナスイオンの発生量を増大させることができる。それにより、喫煙物(300)から発生する煙中の有害物質の多くを除去することができる。
また、喫煙材料充填部(1)も熱することができるので、喫煙材料充填部(1)の喫煙材料に点火した火が消えることを防止することができる。喫煙材料を充填しすぎて、空気の透過率が低下した際等は、喫煙材料に点火した火が消えやすい状態となるが、そのような場合、特に有効である。
発熱体(5)としては、ニクロム線等の金属発熱体や炭化珪素からなる非金属の発熱体を挙げることができる。このような発熱体を使用する場合、喫煙物(300)に発熱体(5)の電源としてバッテリー(7)を設けてもよい。また、水に反応して発熱する石灰や鉄粉の酸化熱等を発熱体(5)として用いることもできる。その場合、バッテリー(7)を用いる必要はない。
また、喫煙材料充填部(1)も熱することができるので、喫煙材料充填部(1)の喫煙材料に点火した火が消えることを防止することができる。喫煙材料を充填しすぎて、空気の透過率が低下した際等は、喫煙材料に点火した火が消えやすい状態となるが、そのような場合、特に有効である。
発熱体(5)としては、ニクロム線等の金属発熱体や炭化珪素からなる非金属の発熱体を挙げることができる。このような発熱体を使用する場合、喫煙物(300)に発熱体(5)の電源としてバッテリー(7)を設けてもよい。また、水に反応して発熱する石灰や鉄粉の酸化熱等を発熱体(5)として用いることもできる。その場合、バッテリー(7)を用いる必要はない。
また、喫煙物(300)には中間部(2)より吸口部(3)側、つまり中間部(2)と吸口部(3)の間に香料(6)を配している。
香料(6)は喫煙材料特有の刺激、青臭み又は生臭みのような異臭、並びに、渋味、苦味のような嫌味を緩和する役割を果たすものである。
香料(6)は喫煙材料と混合して使用するのが一般的であるが、香料(6)を中間部(2)と吸口部(3)の間に配することにより、中間部(2)で香料の匂い成分が吸着されることがなく、香料の効果を十分に発揮することができる。それにより、嗜好性の高い喫煙物とすることができる。
香料(6)は喫煙材料特有の刺激、青臭み又は生臭みのような異臭、並びに、渋味、苦味のような嫌味を緩和する役割を果たすものである。
香料(6)は喫煙材料と混合して使用するのが一般的であるが、香料(6)を中間部(2)と吸口部(3)の間に配することにより、中間部(2)で香料の匂い成分が吸着されることがなく、香料の効果を十分に発揮することができる。それにより、嗜好性の高い喫煙物とすることができる。
香料(6)としては、各種の植物の抽出エキス又は種々の香料化合物等を挙げることができる。具体的には、ワニリン、メントール等を挙げることができるが、通常の香料に使用される成分であれば特に限定されることなく、また二種以上を配合して用いてもよい。
以上説明した如く、本発明に係る喫煙物は喫煙者等の健康に対する悪影響が少ないため好適なものである。
1 喫煙材料充填部
2 中間部
1a,2a 植物性炭素繊維
3 吸口部
4 吸煙管
5 発熱体
7 香料
100,200,300 喫煙物
2 中間部
1a,2a 植物性炭素繊維
3 吸口部
4 吸煙管
5 発熱体
7 香料
100,200,300 喫煙物
Claims (7)
- 一端部に喫煙材料が充填された喫煙材料充填部を有し、他端部に吸口部を有する喫煙物であって、
前記喫煙材料充填部と前記吸口部の間の中間部が炭化させた植物性繊維からなる植物性炭素繊維を含むことを特徴とする喫煙物。 - 一端部に喫煙材料が充填された喫煙材料充填部を有し、他端部に吸口部を有する喫煙物であって、
前記喫煙材料充填部が炭化させた植物性繊維からなる植物性炭素繊維を含むことを特徴とする喫煙物。 - 前記喫煙材料充填部及び前記中間部の少なくともいずれか一方に生物由来石灰含有物質の粉末化物を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の喫煙物。
- 前記吸口部から前記中間部を貫通して設けられた吸煙管を有することを特徴とする請求項1又は3記載の喫煙物。
- 前記吸煙管は、内部にフィルタ材料を有することを特徴とする請求項4記載の喫煙物。
- 前記中間部を熱するための発熱体を有することを特徴とする請求項1、3、4、5いずれか記載の喫煙物。
- 前記吸口部と前記中間部の間に香料を有することを特徴とする請求項1、3、4、5、6いずれか記載の喫煙物。
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JP2007142599A JP2008295316A (ja) | 2007-05-29 | 2007-05-29 | 喫煙物 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012025832A (ja) * | 2010-07-22 | 2012-02-09 | Jtc:Kk | 発泡弾性体 |
JP2015510395A (ja) * | 2012-01-27 | 2015-04-09 | セラニーズ アセテート,エルエルシー | 置換された酢酸セルロースおよびその使用方法 |
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2007
- 2007-05-29 JP JP2007142599A patent/JP2008295316A/ja active Pending
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