JP2001251723A - 圧接金型 - Google Patents

圧接金型

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JP2001251723A
JP2001251723A JP2000058556A JP2000058556A JP2001251723A JP 2001251723 A JP2001251723 A JP 2001251723A JP 2000058556 A JP2000058556 A JP 2000058556A JP 2000058556 A JP2000058556 A JP 2000058556A JP 2001251723 A JP2001251723 A JP 2001251723A
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JP
Japan
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slot
terminal
electric wire
slot wall
press
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Application number
JP2000058556A
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English (en)
Inventor
Ryosuke Shioda
良祐 塩田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線と端子の接続体を歩留り高く製造するこ
とにある。 【解決手段】 電線の押圧面のスロット壁22nを逃が
すための逃がし穴13nの断面形状をスロット壁22n
を平面視した形状と相似で、大きさがそれより僅かに大
きなものとする。例えば、スロット壁22nの断面が波
形を成しているものについては、この波形と相似で、大
きさが一回り程大きい大きさの断面を成した逃がし穴1
3を形成する。逃がし穴13nの縁部とスロット壁22
nの縁部の対向間隔は両縁部に沿うどの位置でも等し
く、かつ、その値も小さいので、圧接の際、両縁部で相
対的に電線を挟む時に、被覆を切り裂く剪断力が縁部に
沿って均等に作用して、切り裂き効果が格段に向上す
る。従って、被覆がスムーズに切り裂かれて、内部の導
線が露出して、スロット21内に導かれて側壁22nと
接触することが容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、自動車
用ワイヤーハーネスの製造において、電線を端子のスロ
ットに圧入して端子との接続を図る圧接接続(以下、単
に圧接という)に用いる圧接金型に関する。
【0002】
【従来の技術】上記圧接は、図3に示すような端子20
のスロット21内に、後に詳述する圧接金型10で電線
50を圧入し、その時にスロットの側壁22(以下、ス
ロット壁22と言う)が拡開されて発生する端子20の
スプリングバックの作用によって電線50がスロット壁
22に挟まれて端子20に機械的に接続されるととも
に、その圧入途中に電線50の被覆51がスロット壁2
2に切り裂かれて、露出した内部の導線52がスロット
壁22と接触して電気的にも接続されるものである。
【0003】その時、端子20は、圧接だけでなく、バ
レル部23もかしめられて、そのバレル部23が電線5
0をとり巻いてそれを固定する作用も成される。その電
線50をスロット21内に圧入し、かつ、前記バレル部
23をかしめる圧接金型10の一従来例として、図4に
示すようなものがある。図には圧接時の端子20との位
置関係を示すため、併せて、前記図3に示した端子20
の平面図を一点鎖線で描いている。
【0004】このものは、図4(a)に示す側面図の左
側の部分が端子20のバレル部23をかしめるバレルか
しめ部11であり、その右側の残りの部分が電線50を
押圧してスロット21内に圧入する圧接部12となって
いる。図中、破断部に示した段付き状の貫通穴14は圧
接金型10を図示しない圧接金型10のホルダに取り付
けるためのねじの挿入穴14である。
【0005】図4(b)は(a)の線A−Aにおける断
面図であり、バレルかしめ部11は端子20の幅より僅
かに大きな幅になっており、また、そのバレル部23を
押圧する面は、バレル部23を内側に曲げて電線50を
取り巻いてゆくようにかしめるため、(c)の正面図に
示すように、曲面を成している。
【0006】他方、圧接部12は(b)に示すように、
端子20の内幅より僅かに小さな幅寸法となっていると
ともに、スロット壁22に対応する位置に、下面から上
向きに所定の深さの水平方向の貫通穴13が設けられて
いる。これがスロット壁22を逃がすための逃がし穴1
3で、電線をスロット21内に圧入する際は、この逃が
し穴13でスロット壁22を逃がして、他の部分で電線
50を押圧する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記圧接に
おいて、以下のような問題が生じている。すなわち、被
覆51のスロット壁22に当接する部分は、そのスロッ
ト壁22によって切り裂かれて行くわけであるが、電線
50の被覆51が硬かったりすると、完全には切り裂か
れず、その一部がスロット壁22の上縁に乗り上げるよ
うな形になることがある。その時、その乗り上げた被覆
51の近くの導線52には、スロット21内に挿入され
ないものもでてくる。
【0008】そうなると、その導線52はスロット壁2
2と接触しないので、他の導線52がスロット壁22と
接触していても、その接触していない導線52のため、
電線50全体として端子20との電気的導通が図れない
という事態が生じてくる。このような事態は、特に、次
の図5に示すような形状の新型の端子20nの場合に著
しい。
【0009】図5に示す端子20nは、前記図3に示し
た従来の端子20とは異なり、そのスロット壁22nが
特異な形状を成している。このものは、図に示すよう
に、端子20の側壁に従来のような折り曲げ用の切り込
みがなく、スロット壁22nは端子20の側面のその形
成位置をプレスで直角方向に押圧して内側に凹みを形成
し、この凹みをスロット壁22nとしたものである。
【0010】スロット壁22nをこのような方法で形成
するようにしたのは、従来のようなスロット壁22の形
成の仕方であると、端子20の形成後、最初に行ったメ
ッキが前記切り込みの折り曲げの際に剥がれ易く、再び
メッキをしなければならないといったことが多々あり、
それを修復するには非常に手間と時間と費用がかかるの
で、それを避けるためである。
【0011】他方、今述べた新型の端子20nである
と、メッキが剥がれず、再メッキの必要がないので、余
分な手間と時間と費用が掛からない。
【0012】しかしながら、この新型の端子20nのス
ロット壁22nは、その断面が旧型の端子20のものに
比べて格段に大きいので、電線50の被覆51が旧型の
端子20の薄い板状のスロット壁22による場合のよう
に鋭く切り裂かれず、一部は切り裂かれないまま側壁2
2nの上に乗り上げてしまうといった事態が生ずる。従
って、前記したように、電線50と端子20の電気的接
続が図れないという問題が生じてくる。
【0013】そこで、この発明の課題は、上記従来の問
題を解消して、電線の被覆がスムーズに切り裂かれるよ
うにし、それによって露出した内部の導線がスロット壁
に接触する確率を高めて、電線と端子の接続体が歩留り
高く製造できるようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、上記電線を押圧する面の上記端子のス
ロット壁に対向する部分に設ける前記スロット壁の逃が
し穴の断面形状を前記スロット壁を平面視した形状と相
似で、大きさがそれより僅かに大きなものとしたのであ
る。
【0015】このようにしたことにより、その逃がし用
の穴の縁部とスロット壁の縁部の対向間隔は、両縁部に
沿うどの位置でも等しく、また、小さい値であるので、
圧接の際、両縁部で相対的に電線を挟む時に、被覆を切
り裂く剪断力が均等に加わり、切り裂き効果が従来に比
べて格段に向上する。
【0016】すなわち、被覆の切り残しが生じて、それ
がスロット壁の上面に乗り上げるといったおそれが格段
に小さくなり、内部の導線がスムーズに露出する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態を説明する。図1はこの実施形態の圧接金型
10nであり、(a)が側面図、(b)が(a)の線A
−Aによる断面図、(c)が正面図である。図に示すよ
うに、全体的な基本形状は前記従来例の説明の際に示し
た図4のものと変わらない。従って、同一形態の部分に
は、同一符号を付して説明を省略する。
【0018】この実施形態のものが前記図4のものと異
なるのは、圧接部12である。この実施形態のものは、
その電線50の押圧面のスロット壁22nを逃がすため
の逃がし穴13nの断面形状がスロット壁22nを平面
視した形状と相似で、大きさがそれより僅かに大きなも
のとなっている。
【0019】そして、それを具体化したこの実施形態の
ものでは、圧接対象となる端子20nが前記図5に示し
たように、スロット壁22nの断面が波形を成している
ので、この場合の圧接金型10nの逃がし穴13nは、
従来例のような水平方向の貫通穴ではなく、図1(b)
に示すように、前記スロット壁22nの断面の波形と相
似で、大きさが一回り程大きい大きさの断面を成したも
のとなっている。
【0020】圧接金型10nの電線50の押圧面をこの
ような形にすると、前記したように、圧接金型10nが
下降して電線50を押圧する際には、その逃がし穴13
nの縁部とスロット壁22nの縁部の対向間隔は両縁部
に沿うどの位置でも等しく、かつ、その値も小さいの
で、圧接の際、両縁部で相対的に電線50を挟む時に、
被覆51を切り裂く剪断力が縁部に沿って均等に作用す
るので、従来に比べて切り裂き効果が格段に向上する。
従って、被覆51がスムーズに切り裂かれるので、内部
の導線52が露出して、スロット21内に導かれて側壁
22nと接触することが容易となる。すなわち、電線5
0と端子20nの電気的接続の確率が従来の場合より格
段に高くなる。
【0021】この実施形態では、圧接対象の端子とし
て、スロット壁が端子の側面からの押圧によるプレス加
工で形成された新型の端子20nを採り挙げたが、この
発明の考え方は前記図3に示した旧型の端子20の場合
にも適用でき、旧型の端子20はスロット壁22が長方
形断面(端子20の厚み)を成しているので、それに対
するこの発明の圧接金型10nとしては、前記端子20
のスロット壁22を逃がすための逃がし穴13として、
その断面形状をその長方形と相似な長方形とし、大きさ
をその長方形より一回り程大きな大きさの長方形のもの
とする。
【0022】この場合も、前記と同じ理由でスロット壁
22の逃がし穴13とスロット壁22の縁部の対向間隔
はその縁部に沿ってどの位置でも等しくなっていて、被
覆51を切り裂く剪断力が均等に加わるので、切り裂き
効果が従来に比べて格段に向上し、電線50と端子20
の電気的接続の確率が格段に高くなる。
【0023】この実施形態の適用例として、例えば、図
2に示すような特開平10−241473号公報に開示
されている装置の金型13(前記公報での符号)に、前
記逃がし穴13を有した圧接金型10nを適用すること
ができる。
【0024】この装置は、自動車用のワイヤーハーネス
Wの製造装置であって、単位のワイヤーハーネスWに必
要な所要のコネクタCを移動可能となったパレットP上
に並置して、そのパレットPを移動させて、所要のコネ
クタC内の端子20が圧接プレス機の圧接位置に来るよ
うにして、その位置に来た圧接端子20に電線50の一
端を供給して圧接した後、再び、パレットPを移動させ
て、その電線50の他端を所定のコネクタC内の端子2
0に圧接し、その一連の動作を前記単位のワイヤーハー
ネスWに必要な全ての端子20に対する電線50の圧接
が終了するまで繰り返すものであり、一つの圧接プレス
機(昇降機)で、電線50の種類や接続されるコネクタ
Cの数、端子20の数等が異なる多品種のワイヤーハー
ネスWを作製できる装置であり、このような装置の圧接
金型13(前記公報での符号)に、この実施形態の前記
逃がし穴13を有した金型10nを適用すれば、端子2
0と電線50の電気的接続が確かなものとなった品質の
高い多品種のワイヤーハーネスWを歩留り良く製造でき
る。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明は、電
線を押圧する面の上記端子のスロットの側壁に対向する
部分に設ける前記スロットの側壁の逃がし穴の断面形状
を前記スロットの側壁を平面視した形状と相似で、大き
さがそれより僅かに大きなものとしたので、その逃がし
穴の縁部とスロットの側壁の縁部とで挟まれる間隔が両
縁部に沿うどの位置でも等しく、かつ、その値も小さな
ものであるので、被覆を裂く剪断力が縁部に沿って均等
に作用して、従来に比べて被覆の切り裂き効果が格段に
向上する。従って、被覆内の導線がスムーズに露出し
て、スロットの側壁との接触が容易となる。
【0026】すなわち、スロットの側壁の(断面の)形
状や大きさ、あるいは、被覆の硬さに関わらず、電線と
端子の電気的接続が図られる確率が従来より格段に向上
し、電線と端子の接続体を歩留り高く製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の圧接金型を(a)に側面図で示し、
(b)に(a)の線A−Aによる断面図を示し、(c)
に正面図で示したものである。
【図2】この実施形態の圧接金型の適用例を斜視図で示
したものである。
【図3】圧接を示す斜視図である。
【図4】従来の圧接金型を(a)に側面図、(b)に平
面図、(c)に正面図で示したものである。
【図5】新型の端子を(a)に斜視図で、(b)に平面
図で、(c)に側面図で示したものである。
【符号の説明】
10、10n 圧接金型 11 バレルかしめ部 12 圧接部 13、13n 逃がし穴 20、20n 端子 21 スロット 22、22n スロット壁 50 電線
フロントページの続き (72)発明者 塩田 良祐 名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会 社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5E012 AA08 AA14 AA50 5E051 JA05 JA07 JB01 5G355 AA03 BA01 BA08 CA09

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を端子のスロットに圧入して端子と
    の接続を図る圧接接続に用いる圧接金型であって、 上記電線を押圧する面の上記端子のスロットの側壁に対
    向する部分に設ける前記スロットの側壁の逃がし穴の断
    面形状が前記スロットの側壁を平面視した形状と相似
    で、大きさがそれより僅かに大きなものとなっているこ
    とを特徴とする圧接金型。
JP2000058556A 2000-03-03 2000-03-03 圧接金型 Pending JP2001251723A (ja)

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