JP2001250419A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2001250419A
JP2001250419A JP2000059565A JP2000059565A JP2001250419A JP 2001250419 A JP2001250419 A JP 2001250419A JP 2000059565 A JP2000059565 A JP 2000059565A JP 2000059565 A JP2000059565 A JP 2000059565A JP 2001250419 A JP2001250419 A JP 2001250419A
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light
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arm
moving member
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JP2000059565A
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English (en)
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Satoshi Tamaoki
智 玉置
Hirao Ota
平雄 太田
Susumu Arai
進 新井
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Arai Seisakusho Co Ltd
LAB Sphere Corp
Original Assignee
Arai Seisakusho Co Ltd
LAB Sphere Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体が小型で軽く構成し得ると共に、発熱量
が少なく、寿命の長い照明装置を提供する。 【解決手段】 所定位置に支持したベース14と、ベー
スから等角度間隔で放射状に延びていて、ベースに対し
て上下に揺動可能に支持したアーム15と、各アームの
先端の下側に取り付けた複数個の発光部20と、ベース
に対して上下動可能に支持した移動部材30と、移動部
材をベースに対して上下方向に移動させる駆動手段40
と、中央発光部と各アームの中間部を連結するリンク5
0とを含んでおり、各発光部が、並んで配設した複数個
の発光素子24と、各発光素子の前に配設したレンズ2
5と、各発光素子を発光させる駆動回路23aとから成
るように、照明装置10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所望の場所に自
由に光を照射し得るようにした照明装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば病院の手術室においては、
手術中に手術対象である患者の患部に対して、術者の頭
や肩、手指などの影ができないように、所謂無影照明装
置が使用されている。このような無影照明装置は、例え
ば光源としてタングステンハロゲンランプからの照明光
を、多角型反射板や多数の屈折レンズを備えた反射板を
使用して、患者の患部を照明するようにしている。
【0003】ここで、多角型反射板を使用した無影照明
装置は、例えば図9に示すように構成されている。図9
において、照明装置1は、固定台2に対して支柱2a,
支持アーム2bにより支持されたベース3と、ベース3
の下方に取り付けられたケース4と、ケース4内に固定
支持されたランプ5と、ランプ5の周りを包囲するよう
にケース4の内面に取り付けられた反射板6と、ケース
4の下端に取り付けられた色転換フィルタ7と、ランプ
4の下側に設けられたグリップ8と、から構成されてい
る。
【0004】上記支持アーム2bは、支柱2a側及びベ
ース3側にて、それぞれ揺動可能に支持されており、支
持アーム2bが揺動することにより、ベース3が上下動
し得るように構成されている。上記ケース4は、ベース
3の下面に対して固定されており、全体が傘状に形成さ
れていると共に、放熱孔4aを備えている。
【0005】上記ランプ5は、例えばタングステンハロ
ゲンランプであって、図示しない電源から給電されるこ
とにより、発光するように構成されている。上記反射板
6は、ケース4の内面に取り付けられていると共に、そ
の内面に例えば800面以上の反射面から成る所謂多角
型反射板6aを備えている。尚、多角型反射板の代わり
に、例えば6000枚以上の屈折レンズを表面に密に配
置した反射板が使用されてもよい。
【0006】上記色転換フィルタ7は、ランプ5からの
光を例えば昼光色に変換するものである。上記グリップ
8は、これを把持して上下動させることにより、支持ア
ーム2bを揺動させて、ベース3及びケース4、即ち照
明部全体を上下動させるためのものである。
【0007】このような構成の照明装置1によれば、図
示しない電源からランプ5に給電することにより、ラン
プ5が発光する。そして、ランプ5から出射した光は、
直接にあるいは反射板6の各反射面で反射されることに
より、対象物を照明する。その際、各反射面からの反射
光が、対象物に対して比較的広い角度範囲で入射するこ
とにより、無影照明を行なうことになる。従って、例え
ば手術灯として使用する場合に、術者の頭や肩、手指等
の影が対象物である患者の患部にできるようなことがな
く、対象物が常に明るく照明される。
【0008】さらに、対象物が比較的大きい場合には、
グリップ8を把持してケース4を上方に移動させること
により、比較的広い照明範囲を得ることができると共
に、より明るい照明が必要な場合には、グリップ8を把
持してケース4を下方に移動させることにより、ランプ
5と照明の対象物が接近することにより、対象物をより
明るく照明することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな照明装置1においては、反射板6は、多角型反射板
の場合、非常に多数の反射面から構成されており、部品
コストが高くなってしまう。なお、反射板6が反射面の
表面に多数の屈折レンズを備えている場合には、屈折レ
ンズがタングステンハロゲンランプの発熱に耐え得るよ
うにガラスから構成されているため、全体の重量が増大
し、グリップ8による上下動操作に大きな力を要するこ
とになってしまう。
【0010】また、ランプ5がタングステンハロゲンラ
ンプであることから、消費電力が大きく、ランニングコ
ストが高くなってしまう。このような不利に加えて、発
熱量が大きいことから、ケース4に放熱効果を持たせる
ために、放熱孔4aを設けたり、ケース4と反射板6と
の間に空気流のための間隙を設ける必要があり、ケース
4全体が大型化してしまう。さらに、タングステンハロ
ゲンランプは、寿命が比較的短く、使用中に玉切れのお
それがあるため、常に予備のランプを用意しておく必要
がある。
【0011】また、照射範囲を広くするためには、ケー
ス4を上方に移動させる必要があるが、この場合、これ
によりランプ5から対象物までの距離が長くなるため、
対象物の照明光度が低下してしまう。
【0012】この発明は、以上の点に鑑み、全体が小型
で軽く構成され得ると共に、発熱量が少なく、寿命の長
い照明装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、所定位置に支持されるベースと、ベースから等角
度間隔で放射状に延びていて、ベースに対して上下に揺
動可能に支持されたアームと、各アームの下側に取り付
けられた複数個の発光部と、ベースに対して上下動可能
に支持された移動部材と、移動部材をベースに対して上
下方向に移動させる駆動手段と、上記移動部材と各アー
ムの、例えば中間部を連結するリンクとを含んでおり、
各発光部が、並んで配設された複数個の低温発光素子
と、各発光素子の前に配設されたレンズと、各発光素子
を発光させる駆動回路と、から構成されていることを特
徴とする照明装置により、達成される。
【0014】この発明による照明装置は、好ましくは、
各発光部が細長く構成されていると共に、アームの表面
に垂直な回転軸の周りに回転可能に支持されている。
【0015】この発明による照明装置は、好ましくは、
各発光部の長手方向がアームの長手方向と一致する回転
位置、及びその長手方向がアームの長手方向と直角の回
転位置にて、ストッパにより係止される。
【0016】この発明による照明装置は、好ましくは、
上記レンズが、発光素子を嵌入し得る中空部を有するソ
リッドレンズで成っている。
【0017】この発明による照明装置は、好ましくは、
上記駆動手段が、一端を駆動モータに連結しベースを貫
通すると共に、他端を移動部材に回転可能に支持したボ
ールネジから構成されている。
【0018】本発明による照明装置は、好ましくは、上
記移動部材の下面に上記発光部と同じ構成の中央発光部
が備えられている。
【0019】上記構成によれば、各発光部にて駆動回路
により各発光素子を発光させると、各発光素子からの光
がそれぞれレンズ、好ましくはソリッドレンズを介して
出射する。そして、駆動手段により移動部材がベースに
対して接近しているとき、即ち移動部材が上方に移動し
ているとき、移動部材とリンクを介して連結されたアー
ムは、その先端が上方に揺動することにより、各発光部
が全体として下方に向かってより扁平に近い凹面状にな
る。これにより、各発光部から出射した光はより下方に
集光するので、実質的に焦点距離が長くなる。
【0020】これに対して、駆動手段により移動部材が
ベースに対して離反しているとき、即ち移動部材が下方
に移動しているとき、移動部材とリンクを介して連結さ
れたアームは、その先端が下方に揺動することにより、
各発光部が全体として下方に向かってより湾曲した凹面
状になる。このため、各発光部から出射した光はより上
方に集光するので、実質的に焦点距離が短くなる。
【0021】このようにして、駆動手段により移動部材
をベースに対して接近または離反させることによって、
各発光部からの光の実質的な焦点距離を調整することが
できるので、各発光部から対象物までの距離に関係無
く、照射範囲を適宜に調整することができる。したがっ
て、広い範囲を照明する場合にも、各発光部から対象物
までの距離を短く保持することにより、対象物を明るく
照明することができると共に、対象物のみに絞って所謂
スポット照明をすることもできる。
【0022】ここで、光源として、例えば白色発光ダイ
オード等の低温発光素子を使用していることから、発光
効率が高いので駆動電力が少なくて済み、ランニングコ
ストが低減され得る。また、発熱量が小さいのでレンズ
としてプラスチックレンズを使用することができる。さ
らに、全体の重量を低減することができるので、発光部
全体を容易に上下動させることができ、各発光素子から
の光をレンズを介して確実に集光させることができる。
また、発光素子の寿命が長いことから、半永久的に使用
することが可能となり、従来のタングステンハロゲンラ
ンプの場合のような玉切れを考慮した予備のランプを準
備する必要がない。さらに、発光部は、平坦または僅か
に内側に湾曲した基板を使用することにより構成し得る
ので、従来のような複雑な形状の多角型反射板が不要と
なり、部品コストを低減することができる。
【0023】各発光部が、細長く構成されていると共
に、アームの表面に垂直な回転軸の周りに回転可能に支
持されている場合には、発光部の長手方向がアームの長
手方向と一致する回転位置にて、各アームの先端が互い
に接近するように移動部材を下方に移動することによ
り、各発光部が互いに干渉することなく縦長に折り畳む
ことができるので、不使用の際の収納スペースが少なく
済む。
【0024】各発光部の長手方向がアームの長手方向と
一致する回転位置又はその長手方向がアームの長手方向
と直角の回転位置にてストッパにより係止される場合に
は、前者の回転位置でストッパで係止されて折畳みが確
実に行なわれ、また、後者の回転位置でストッパで係止
されて各発光部が使用状態に保持される。
【0025】上記駆動手段が、一端を駆動モータに連結
しベースを貫通すると共に、他端を移動部材に回転可能
に支持したボールネジから構成されている場合には、駆
動モータの回転駆動によって、ボールネジを介して移動
部材がベースに対して上下動されることになり、簡単な
機構によって移動部材のベースに対する上下動が行なわ
れる。
【0026】上記移動部材の下面に、上記発光部と同じ
構成の中央発光部が備えられている場合には、各発光部
からの光に加えて、中央発光部からの光が対象物に照射
されるので、対象物がより明るく照明される。
【0027】このようにして、本発明によれば、光源と
して発光素子を使用することにより、高い発光効率で消
費電力を低減することができると共に、発熱を大幅に低
減させることができる。したがって、放熱をあまり考慮
する必要がないので、全体が小型に構成されると共に、
寿命の長い照明装置が得られる。また、発熱の少ない発
光素子を使用していることから、レンズとしてプラスチ
ックレンズを使用することができるので、重量が低減さ
れると共に、発光素子からの光をレンズにより確実に集
光させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、この発明を詳細に説明する。図1乃至図8はこ
の発明による照明装置の一実施形態を示している。図1
において、照明装置10は、固定台11に対して支柱1
2及び支持アーム13により支持されたベース14と、
ベース14に対して放射状に延びるように揺動可能に支
持された複数本(図示の場合、6本)のアーム15と、
各アーム15の先端の下面に取り付けられた複数個の発
光部20と、ベース14に対して上下動可能に支持され
た移動部材30と、移動部材30をベース14に対して
上下方向に移動させる駆動手段40と、移動部材30と
各アーム15の中間部とを連結するリンク50と、から
構成されている。
【0029】上記支柱12は、例えば手術室の床や壁面
又は天井等に固定配置された固定台11に対して固定さ
れており、その上端に支持アーム13の一端が取り付け
られている。上記支持アーム13は、図2に示すよう
に、その自由端の下側に、固定板13aを介してベース
14を支持している。ここで、ベース14は、例えば円
板状に形成されており、その周囲にて等角度間隔で、各
アーム15を放射状に支持している。
【0030】各アーム15は、ベース14から放射状に
延びており、それぞれ一端がベース14に対して軸受1
5aを介して上下方向に揺動可能に支持されている。な
お、各アーム15は、図1に示すように、下方に向かっ
てやや凹状に僅かに湾曲して形成されている。
【0031】上記各発光部20は、図3及び図4に示す
ように、各アーム15の先端付近に対して、アーム15
の表面に垂直な回転軸21の周りに回動可能に支持され
ている。ここで、各発光部20は、全体が細長く形成さ
れており、図3に示すように、アーム15に対して横向
きの回動位置にて、全体として円環状になるように、円
弧状に形成されているが、アーム15に沿って延びる回
動位置にて、アーム15と重なるように、細長い方形状
に形成されていてもよい。
【0032】各発光部20は、図5及び図6に示すよう
に、シャーシまたはケース22上に配設されたプリント
基板23と、プリント基板23の表面に並んで実装され
た複数個の発光素子24と、各発光素子24を覆うよう
に配設されたレンズ25と、全体を覆う保護カバー26
(図5参照)と、から構成されている。
【0033】上記回転軸21は、一端がシャーシまたは
ケース22に固定されていると共に、他端はアーム15
に設けられた取付孔15bに挿通され、反対側から抜け
止め金具21aを介してアーム15に対して回転可能に
保持されている。
【0034】上記シャーシまたはケース22は、図4及
び図6(A)に示すように、上記回転軸21に対して互
いに90度の回転位置にストッパ22a,22b,22
c,22dを備えており、これらのストッパ22a,2
2b,22c,22dが、アーム15の先端付近の表面
に形成された係止部15cと係合することにより、発光
部20は、その長手方向がアーム15の長手方向と一致
する第一の回転位置、及びその長手方向がアーム15の
長手方向と垂直な第二の回転位置に選択的に係止され得
る。
【0035】上記プリント基板23は、例えばガラスエ
ポキシ基板,紙フェノール基板等から構成されている。
上記発光素子24は、例えば高輝度発光ダイオード等の
低温発光素子であって、プリント基板23の裏面に構成
された駆動回路23aによって駆動されて発光するよう
に構成されている。なお、駆動回路23aは、発光部2
0内に内蔵された駆動電池、または外部から図示しない
配線を介して給電される駆動電圧によって駆動される。
【0036】上記レンズ25は、例えば各発光素子24
を嵌入するとともに、発光を効率よく外部に導く中空部
を有するソリッドレンズであって、発光素子24の発熱
量が少ないことから、アクリル樹脂,エポキシ樹脂等の
プラスチックレンズとして構成され得る。なお、レンズ
25は、結晶性ガラスを含むガラスから構成されていて
もよい。上記レンズ25は、図示の場合、プリント基板
23上に設けられたレンズ固定板27上に、図6(B)
に示すように、裏面から固定板27を挟んでリング25
aを接着剤等によりレンズの小径部25bに接着するこ
とにより、固定されている。なお、上記レンズ固定板2
7及びプリント基板23は、シャーシまたはケース22
に対して位置決め部材28を介して所定高さ位置に固定
保持されている。
【0037】ここで、上記レンズ固定板27は、例えば
アクリル板,エポキシ板あるいはガラス板等から構成さ
れており、その表面27aは、好ましくは鏡面仕上げさ
れている。上記保護カバー26は、プリント基板23の
裏側を周囲から覆うことにより、プリント基板23の裏
面に構成された駆動回路23aを保護している。
【0038】上記移動部材30は、図7に示すように、
例えば円板状に形成されており、図示の場合、その下面
に発光部20と同様の構成の中央発光部31を備えてい
る。また、上記移動部材30は、その上面に、後述する
駆動手段40のボールネジ41の下端を回転可能に支持
する回転支持板32を備えている。さらに、上記移動部
材30は、その周囲に等角度間隔に配設されたリンク5
0を上下方向に揺動可能に支持している。
【0039】上記駆動手段40は、図2に示すように、
支持アーム13の先端から下方に延びるボールネジ41
と、このボールネジ41を回転駆動する駆動モータ42
と、から構成されている。ボールネジ41は、その下端
が前述した移動部材30の回転支持板32に回転可能に
支持され、その上部は駆動モータ42に連結されてい
る。これにより、駆動モータ42が駆動すると、ボール
ネジ41が回転しながら、上下に移動する。そして、ボ
ールネジ41の上下動に伴って移動部材30も上下動す
る。その際、移動部材30がリンク50を介して各アー
ム15の中央部に連結されていることから、移動部材3
0の上下動に伴って、各アーム15がベース14に対し
て上下に揺動する。
【0040】本発明実施形態による照明装置10は、以
上のように構成されており、各発光部20,31の駆動
回路23aを動作させて、発光素子24を発光させる。
これにより、各発光素子24からの光はソリッドレンズ
25を介して直接にあるいはレンズ固定板27の表面2
7aで反射して光軸方向に出射する。そして、各発光部
20,31からの光が対象物60に向かって照射されて
対象物60の照明が行なわれる。この場合、各発光部2
0,31からの光は、発光素子24から出射した光がそ
れぞれレンズ25を介して照射されることにより、大部
分が対象物60に向かって集光するので、照明に寄与す
る光量が増大するようになっている。
【0041】ここで、駆動手段40によって移動部材3
0が上方へ移動されると、移動部材30の上方移動に伴
って、リンク50を介して各アーム15が上方に揺動す
る。これにより、各発光部20は、図7に示すように、
全体として比較的大きい曲率で対象物60を照明する。
したがって、比較的広い照明範囲が得られる。この場
合、各発光部20と対象物60との距離が遠くなること
がないので、対象物60における照明光度が低下するこ
とはない。
【0042】また、不使用時には、各発光部20が、そ
の長手方向がアーム15の長手方向と一致する第一の回
転位置まで回動された後、移動部材30が駆動手段40
によって下方に移動される。これにより、図8に示すよ
うに、各アーム15の先端の発光部20が互いに干渉す
ることなく、各アーム15が垂直に近い角度まで下方に
揺動するので、収納スペースが少なくて済む。
【0043】このようにして、本発明による照明装置1
0によれば、光源として低温発光素子24を使用してい
るので、発光効率が高く、使用中の発熱が少ない。した
がって、消費電力が少なくて済むと共に、寿命が長く、
半永久的に使用することができるので、従来の例えばタ
ングステンハロゲンランプを使用している場合のような
玉切れを考慮して予備のランプを準備する必要がなく、
メンテナンス性が向上する。また、低温発光素子24を
使用していることから、レンズ25が耐熱性材料から構
成される必要はなく、アクリル樹脂,エポキシ樹脂等か
ら成るプラスチックレンズを使用することができるの
で、全体が軽量で小型に構成される。
【0044】上述した実施形態において、発光部20,
31の低温発光素子として高輝度発光ダイオードが使用
されているが、これに限らず、他の種類の発光素子や冷
陰極管等が使用されてもよいことは明らかである。ま
た、上記実施形態においては、駆動手段40として、ボ
ールネジ41及び駆動モータ42から成る駆動装置が使
用されているが、これに限らず、他の構成の駆動装置が
使用されてもよく、また手動の駆動手段も使用され得る
ことは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
各発光部にて、駆動回路により各発光素子を発光させる
と、各発光素子からの光がそれぞれレンズ、好ましくは
ソリッドレンズを介して出射する。そして、駆動手段に
より移動部材がベースに対して接近しているとき、即ち
移動部材が上方へ移動しているとき、移動部材とリンク
を介して連結されたアームは、その先端が上方に揺動す
ることにより、各発光部が全体として下方に向かってよ
り扁平に近い凹面状になる。これにより、各発光部から
出射した光は、より下方に集光するので、実質的に焦点
距離が長くなる。
【0046】これに対して、駆動手段により移動部材が
ベースに対して離反しているとき、即ち移動部材が下方
に移動しているとき、移動部材とリンクを介して連結さ
れたアームは、その先端が下方に揺動することにより、
各発光部が全体として下方に向かってより湾曲した凹面
状になる。これにより、各発光部から出射した光はより
上方に集光するので、実質的に焦点距離が短くなる。
【0047】このようにして、駆動手段により移動部材
をベースに対して接近または離反させることによって、
各発光部からの光の実質的な焦点距離を調整することが
できるので、各発光部から対象物までの距離に関係無
く、照射範囲を適宜に調整することができることにな
る。したがって、広い範囲を照明する場合にも、各発光
部から対象物までの距離を短く保持することにより、対
象物を明るく照明することができると共に、対象物のみ
に絞って所謂スポット照明をすることもできる。
【0048】ここで、光源として例えば発光ダイオード
等の低温発光素子を使用していることから、発光効率が
高いので駆動電力が少なくて済み、ランニングコストが
低減され得ると共に、発熱量が小さいのでレンズとして
プラスチックレンズを使用することができる。また、全
体の重量を低減することができるので、発光部全体を容
易に上下動させることができ、各発光素子からの光をレ
ンズを介して確実に集光させることができる。さらに、
発光素子の寿命が長いことから、半永久的に使用するこ
とが可能となり、従来のタングステンハロゲンランプの
場合のような玉切れを考慮した予備のランプを準備する
必要がない。さらに、発光部は、平坦または僅かに内側
に湾曲した基板を使用することにより構成し得るので、
従来のような複雑な形状の多角型反射板が不要となり、
部品コストを低減することができる。かくして、本発明
によれば、全体が小型で軽く構成され得ると共に、発熱
量が少なく、寿命の長い、極めて優れた照明装置が提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による照明装置の一実施形態を示す概
略側面図である。
【図2】図1の照明装置における要部の部分拡大側面図
である。
【図3】図1の照明装置における要部の部分拡大底面図
である。
【図4】図1の照明装置における発光部の拡大底面図で
ある。
【図5】図4の発光部の斜視図である。
【図6】図4の発光部を示し、(A)は断面図、(B)
はレンズの分解斜視図である。
【図7】図1の照明装置における移動部材の上昇時の概
略側面図である。
【図8】図1の照明装置における移動部材の下降時(収
納時)の概略側面図である。
【図9】従来の照明装置の一例の構成を示す概略側面図
である。
【符号の説明】
10 照明装置 11 固定台 12 支柱 13 支持アーム 14 ベース 15 アーム 20 発光部 21 回転軸 22 シャーシまたはケース 23 プリント基板 24 低温発光素子 25 レンズ(スフィアソリッドレンズ) 26 保護カバー 27 レンズ固定板 28 位置決め部材 30 移動部材 31 中央発光部 32 回転支持板 40 駆動手段 41 ボールネジ 42 駆動モータ 50 リンク 60 対象物
フロントページの続き (72)発明者 新井 進 埼玉県越谷市相模町2丁目122番地 株式 会社新井製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に支持されるベースと、 ベースから等角度間隔で放射状に延びていて、ベースに
    対して上下に揺動可能に支持されたアームと、 各アームの下側に取り付けられた複数個の発光部と、 ベースに対して上下動可能に支持された移動部材と、 移動部材をベースに対して上下方向に移動させる駆動手
    段と、 上記移動部材と各アームを連結するリンクと、を含んで
    おり、 各発光部が、並んで配設された複数個の低温発光素子
    と、各発光素子の前に配設されたレンズと、各発光素子
    を発光させる駆動回路と、から構成されていることを特
    徴とする、照明装置。
  2. 【請求項2】 各発光部が、細長く構成されていると共
    に、アームの表面に垂直な回転軸の周りに回転可能に支
    持されていることを特徴とする、請求項1に記載の照明
    装置。
  3. 【請求項3】 各発光部が、その長手方向がアームの長
    手方向と一致する回転位置、及びその長手方向がアーム
    の長手方向と直角の回転位置にて、ストッパにより係止
    されることを特徴とする、請求項2に記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 前記レンズが、発光素子を嵌入し得る中
    空部を有するソリッドレンズであることを特徴とする、
    請求項1〜3の何れかに記載の照明装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段が、一端を駆動モータに連
    結しベースを貫通すると共に、他端を移動部材に回転可
    能に支持したボールネジから構成されていることを特徴
    とする、請求項1〜4の何れかに記載の照明装置。
  6. 【請求項6】 前記移動部材の下面に、前記発光部と同
    じ構成の中央発光部が備えられていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の照明装置。
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