JP2001250229A - 光ディスク装置及びその記録動作移行方法 - Google Patents

光ディスク装置及びその記録動作移行方法

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JP2001250229A
JP2001250229A JP2000056864A JP2000056864A JP2001250229A JP 2001250229 A JP2001250229 A JP 2001250229A JP 2000056864 A JP2000056864 A JP 2000056864A JP 2000056864 A JP2000056864 A JP 2000056864A JP 2001250229 A JP2001250229 A JP 2001250229A
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light
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focus
light emission
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Yoshiaki Suzuki
良明 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーサ゛光出力の温度補正に要する時間を短縮す
ることができる光テ゛ィスク装置及びその記録動作移行方法を
提供する。 【解決手段】 光テ゛ィスク装置において、光学ヒ゜ックアッフ゜と、フォ
ーカスサーホ゛手段と、光学ヒ゜ックアッフ゜から少なくとも第1の発光強
度及びこれよりも大きな第2の発光強度が得られるレーサ゛タ゛
イオート゛の駆動電流をそれぞれ求めて発光強度と駆動電流と
の関係を求める演算手段とを具備し、トラッキンク゛サーホ゛及びフォー
カスサーホ゛が共にオン状態でレーサ゛タ゛イオート゛を駆動して第1の発光強
度の光ヒ゛ームに基づく光テ゛ィスクの再生動作を行ったのち、トラッ
キンク゛サーホ゛をオフ状態にし、前記フォーカスサーホ゛がオンの状態でフォーカ
スサーホ゛系にオフセットを加えて光テ゛ィスクに対する光ヒ゛ームの位置を合
焦状態からずらした状態とし、この状態で光ヒ゛ームを書込ハ゜
ワー又は消去ハ゜ワーに達する第2の発光強度としたのち、そ
のときのレーサ゛タ゛イオート゛の駆動電流を求めて発光強度と駆動電
流との関係を求め、求めた発光強度と駆動電流との関係
に基づいて光テ゛ィスクに対する記録動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CD−R,CD
−RW等の光ディスク装置又は光磁気ディスク装置に関
し、特にレーザ光出力の温度補正を容易にする光ディス
ク装置及びその記録動作移行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−Rドライバ等の光ディスク装置で
は、光の透過層と反射層の間に、約0.15μm厚の有
機色素の記録層をもつディスクを使用し、その記録層に
接する透過層の面に形成されたウォブルグルーブにレー
ザ光を集光させることによりディジタルデータの記録を
行っている。ウォブルグルーブは、記録時の光のスポッ
トガイド及びソフトウェアの時間管理のために使用され
ており、このウォブルグルーブ上に770〜830nm
の波長の赤外レーザを集光させ、有機色素の記録層がレ
ーザ光で照射され加熱溶融及び化学変化を起こし、記録
層と透過層の界面近傍が変形・変質して照射部分の反射
率が変化することによりデータの記録が行われる。従っ
て、光ディスク上にレーザ光を集光させるフォーカスサ
ーボ系は、光ディスク装置の重要な機能の一つであると
いえる。なお、記録の際には、加えられるパルス信号の
有無でレーザ光の発光強度が制御されるので、パルス有
りのときだけ記録膜が変質しCDと同形のピットが形成
される。このときのレーザ光の記録用発光強度は、通常
5.5〜8mWであり、再生用発光強度は、通常0.7
〜1.5mW程度である。
【0003】図5は、従来の光ディスク装置のフォーカ
スサーボ系の構成を示すブロック図である。
【0004】同図に示すように、光学ピックアップ51
のレーザダイオードから出射された光ビームは、対物レ
ンズ52を介して光ディスク50上に集光される。その
反射光は、光学ピックアップ51に再び入射され、例え
ば4分割フォトディテクタに受光されて電気信号として
フォーカスエラー信号生成回路53に出力される。
【0005】図6は、この光学ピックアップ51及びフ
ォーカスエラー信号生成回路53の内部構成の一部を示
すブロック図である。
【0006】光学ピックアップ51は、光ディスク50
から反射されるレーザ光を検知する4つの光検出器6
1,62,63,64を備えた4分割フォトディテクタ
を有している。各光検出器61〜64は、検出した光量
に応じた検出信号A,B,C,Dをフォーカスエラー信
号生成回路53に供給する。フォーカスエラー信号生成
回路53は、加算器71,72、差動増幅器73等を備
えて構成される。加算器71は、光検出器61,63か
らの検出信号A,Cを加算し、得られた信号(A+C)
を差動増幅器73の正入力端に供給する。一方、加算器
62は、光検出器62,64からの検出信号B,Dを加
算し、得られた信号(B+D)を差動増幅器73の負入
力端に供給する。差動増幅器73は、これらの検出信号
に基づき(A+C)−(B+D)の演算を行い、フォー
カスエラー信号FEを生成して出力する。
【0007】このフォーカスエラー信号FEは、以下の
ような値になる。光学ピックアップ51が光ディスク
50に対して適正な位置にない場合には、焦点位置が正
しく設定されていないため、主ビームの光スポットはL
1で示すAC方向に長軸を有する楕円形か、BD方向に
長軸を有する楕円形となる。光スポットがAC方向に長
軸を有するときには、差動増幅器73での演算結果は
(A+C)−(B+D)=FE>0となる。この光スポ
ットがBD方向に長軸を有するときには、演算結果は
(A+C)−(B+D)=FE<0となる。焦点位置
が適正である場合には、主ビームの光スポットは、L2
で示す円形を形成し、演算結果は(A+C)−(B+
D)=FE=0となる。
【0008】このため、図7に示すように、フォーカス
エラー信号FEは、光学ピックアップ51の焦点位置が
記録膜面と一致したときにゼロクロスするSカーブを描
く。このSカーブのピーク位置とピーク位置の間のゼロ
クロス点を含む領域が引き込み領域であり、光学ピック
アップの焦点位置がこの領域に入っていればフォーカス
サーボが有効に機能する。このため、図6のフォーカス
サーボ系の回路には、フォーカスサーチ回路55が設け
られ、フォーカス引き込み動作時には、スイッチ56が
フォーカスサーチ回路55の出力を選択することによ
り、フォーカスコイル57にフォーカスサーチ回路55
からの掃引電圧を供給しながらフォーカスエラー信号F
Eをモニタし、光学ピックアップ51の焦点位置がSカ
ーブの引き込み領域内に入ったことが確認された時点で
スイッチ56がループフィルタ54側に切り替わる。こ
れにより、FE信号生成回路53、ループフィルタ54
及びフォーカスコイル57からなるフォーカスサーボ径
が形成され、フォーカスエラー信号FEが0に向かうよ
うに光学ピックアップ51が光ディスク50に対して垂
直方向に駆動される。
【0009】このような光ディスク装置では、レーザダ
イオードのレーザ光の発光強度及び駆動電流を動作制御
系回路がモニタし、再生/記録等の動作変更に伴い種々
の調整や制御を行う。特に、発光強度と駆動電流の関係
は、使用環境温度によって変化する特性を有するため、
その温度変化に伴う調整は必要不可欠である。
【0010】図8は、レーザダイオードのレーザ光の発
光強度と駆動電流との関係を示す図である。同図(a)
において、レーザ光の出力領域における駆動電流と発光
強度との関係は近似的に直線とみなすことができる。し
かし、この直線は、環境温度によって変動し、例えば温
度T=T0のときのパワー特性PT0と温度T=T1のとき
のパワー特性PT1とは、図示のように異なる直線とな
る。ここで温度がT0からT1へと変化をした場合、再生
時駆動電流IR1は、温度T0における再生駆動電流IR0
からの継続的なサーボ制御により自動調整されるので既
知である。一方、記録時駆動電流IW1については、温度
変化によってパワー特性直線が変化しているので、再び
記録時発光強度Wが得られる記録時駆動電流IW(又
は、消去時発光強度Eが得られる駆動電流IRとは違う
別の1点)を求め、パワー特性近似直線を算出しレーザ
ダイオードの駆動電流を校正する必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
再生動作の途中から記録動作に移行する際にパワー特性
調整のため再生用から記録用にレーザダイオードのレー
ザ光出力を上げてしまうと、光ディスクに記録が行われ
てしまう。そのため、フォーカスサーボループ領域内で
例えば信号の位相補償等の微調整を行いながら、光ビー
ムの焦点が保たれるように行われているフォーカスサー
ボゲイン等の自動調整などは、一旦全てオフにしなけれ
ばならないという問題がある。即ち、フォーカス及びト
ラッキング等のサーボ制御をオフ状態にして光ビームを
合焦位置からずらした状態で、レーザ光出力のパワー特
性校正を行い、再度フォーカス及びトラッキング等のサ
ーボ制御をオン状態に戻してから記録を行うという手順
が必要になる。
【0012】図9は、このような従来のレーザ光出力の
温度補正を伴う記録動作への移行までの動作を示すフロ
ーチャートである。なお、二重枠線で示すものは動作的
制御を表し、それ以外は電気的制御を表すものとする。
まず、光ディスク再生状態のときは、トラッキングサー
ボ及びフォーカスサーボはオン状態であり、再生による
温度上昇で駆動電流に対するレーザダイオードの発光効
率が変化する(S20)。そのため、例えば光ディスク
に分割してディジタル信号を記録する場合等において、
ある記録状態から次の記録状態までの間隔が長くなる
(再生状態が長くなる)と、レーザダイオードのレーザ
光出力の温度補正を再度行う必要性がでてくる。この温
度補正を行うためには、通常、例えば再生用の弱い発光
強度の光出力(第1の発光強度)と例えば記録用又は消
去用の強い発光強度の光出力(第2の発光強度)の少な
くとも異なる2つのレーザ光出力でレーザダイオードを
点灯したときのレーザダイオードの駆動電流を検出しな
ければならない。
【0013】そこで、トラッキングサーボをオフ状態に
し(S21)、次いでフォーカスサーボ及びフォーカス
サーチをオフ状態にする(S22)。サーボ制御系がオ
フ状態にされたことで、光学ピックアップの対物レンズ
が自由落下し一旦ボトムまで落ち込む(S23)。そこ
から、レーザダイオードを第2の発光強度の光出力で点
灯し(S24)、このとき得られるレーザダイオードの
駆動電流から温度特性を算出する(S25)。この算出
結果に基づき、フォーカスサーチを作動させることでア
クチュエータが上昇し(S26)、フォーカスサーボ、
トラッキングサーボの順にオン状態に移行する(S2
7,S28)。そして、算出された新たな環境温度にお
けるパワー特性を参考にレーザダイオードの駆動電流を
校正し記録動作を開始する(S29,S30)。
【0014】しかしながら、上述の方法では、レーザダ
イオードの温度特性の検出に伴いフォーカスサーボ等を
一旦オフ状態にしてから再度オン状態にしているため、
温度補正に要する時間は多大なものであった。特に再度
フォーカスサーチを行う際のアクチュエータの上昇に係
る時間は、トータル時間のおよそ90%以上もの割合を
占めるものであった。
【0015】この発明は、このような問題点に鑑みてな
されたもので、光学ピックアップのフォーカスサーボル
ープをオン状態にしたままでレーザダイオードの温度特
性を検出し、レーザ光出力の温度補正に要する時間を短
縮することができる光ディスク装置及びその記録動作移
行方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光ディス
ク装置は、光ディスク上に光ビームを照射してディジタ
ル信号を記録/再生する光ディスク装置において、前記
光ビームを出射するレーザダイオードを備えこのレーザ
ダイオードから前記光ディスク上に光ビームを出射して
前記光ディスクから反射された反射光を受光して受光信
号を出力する光学ピックアップと、この光学ピックアッ
プから出射される前記受光信号から前記光ビームのフォ
ーカスエラー信号を生成し、このフォーカスエラー信号
に基づいて前記光ディスク上で前記光ビームが焦点を結
ぶように前記光学ピックアップの焦点位置を制御するフ
ォーカスサーボ手段と、このフォーカスサーボ手段によ
るフォーカスサーボがオンの状態で前記光ディスクに対
する書込・消去がなされないように光ビームスポット径
を制御しながら、前記光学ピックアップから少なくとも
第1の発光強度及びこれよりも大きな第2の発光強度が
得られる前記レーザダイオードの駆動電流をそれぞれ求
めて前記発光強度と前記駆動電流との関係を求める演算
手段と、前記発光強度と前記駆動電流との関係から前記
発光強度の補正を行う手段とを具備してなることを特徴
とする。
【0017】この装置における前記第1の発光強度は前
記レーザダイオードの再生用パワーの発光強度であり、
前記第2の発光強度は少なくとも前記再生用パワーの発
光強度よりも高い消去用パワー又は記録用パワーの発光
強度であることが望ましい。
【0018】また、前記演算手段は、好ましくはフォー
カス引き込みの領域内で前記フォーカスサーボ手段にオ
フセット値を与えることにより前記光学ピックアップの
焦点位置を前記光ディスク上からずらした状態で前記第
2の発光強度が得られるように前記レーザダイオードを
駆動して、その際の駆動電流を求めるものである。
【0019】また、前記第2の発光強度における光ビー
ムスポット径が通常再生及び記録時の光ビームスポット
径の5〜10倍であることが望ましい。
【0020】この発明に係る光ディスクの記録動作移行
方法は、トラッキングサーボ及びフォーカスサーボが共
にオン状態でレーザダイオードを駆動して第1の発光強
度の光ビームに基づく光ディスクの再生動作を行ったの
ち、トラッキングサーボをオフ状態にし、前記フォーカ
スサーボがオンの状態でフォーカスサーボ系にオフセッ
トを加えて前記光ディスクに対する前記光ビームの位置
を合焦状態からずらした状態とし、この状態で前記光ビ
ームを書込パワー又は消去パワーに達する第2の発光強
度としたのち、そのときのレーザダイオードの駆動電流
を求めて前記発光強度と駆動電流との関係を求め、前記
求めた発光強度と駆動電流との関係に基づいて前記光デ
ィスクに対する書込パワー補正を行うようにしたことを
特徴とする。
【0021】この発明によれば、例えば光ディスクの再
生状態からすぐに記録状態に移行する場合等において、
レーザダイオードの温度変化に伴う温度補正に際して、
光学ピックアップからの光ビームのスポット径を制御し
ながらフォーカス制御系をオフにすることなくオン状態
にしたままで、レーザ光出力を再生用パワー以上に上げ
てレーザダイオードの温度特性を検出することができる
ので、レーザ光出力の温度補正に要する時間を大幅に短
縮することができる。従って、再生状態から瞬時に補正
されたレーザ光出力で記録を開始することが可能とな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例に係
る光ディスク装置のフォーカス制御系及び光パワー特性
検出系の一部構成を示すブロック図である。
【0023】光ディスク1は、ターンテーブル2上の中
心部に装着されスピンドルモータ3によって回転駆動さ
れる。光学ピックアップ(以下、「PU」と呼ぶ。)4
は、この光ディスク1に対向配置されており、その具体
的な構成は図2のようになっている。即ち、PU4のレ
ーザダイオード(以下、「LD」と呼ぶ。)21から出
射されたレーザ光の大部分は、ビームスプリッタ(以
下、「BS」と呼ぶ。)22及び対物レンズ5を透過し
て微小スポットに絞られた後、光ディスク1に入射され
る。光ディスク1に入射されたレーザ光の一部(メイン
レーザ光)は、ディスク面上で反射され再びPU4に入
射され、BS22で反射された後、例えば内部の4分割
フォトディテクタ(以下、「PD」と呼ぶ。)23で受
光される。また、LD21から出射されたレーザ光の一
部は、BS22で反射され、モニタ用レーザ光としてフ
ロントモニタ24に受光される。PD23に受光された
レーザ光は、光信号から電気信号に変換された後、図1
のフォーカスエラー(以下、「FE」と呼ぶ。)信号生
成回路6に出力されフォーカスサーボ系処理のために供
される。
【0024】FE信号生成回路6は、このように入力さ
れた電気信号を処理しFE信号を生成し出力する。この
FE信号は、加算器7を介してフォーカスサーチ(以
下、「FS」と呼ぶ。)回路8及びループフィルタ9に
入力されている。ループフィルタ9に入力された信号
は、ループフィルタ9で位相補償された後、サーボ信号
Sとしてスイッチ13を介してフォーカスコイル11に
供給されている。フォーカスコイル11は、サーボ信号
Sに基づき、PU4内のフォーカシング用のアクチュエ
ータ(図示せず)を駆動してPU4を光ディスク1に対
して垂直方向に駆動する。(これらFE信号生成回路
6、加算器7、ループフィルタ9、スイッチ13及びフ
ォーカスコイル11でフォーカスサーボ回路10が構成
されている。)
【0025】FE信号は、図7に示すようにPU4の焦
点位置が記録膜面に位置するときにゼロクロスするSカ
ーブを描く。フォーカスサーチ回路8は、スイッチ13
がフォーカスサーチ回路8側に接続されたフォーカス引
き込み時に、スイッチ13を介してフォーカスコイル1
1を駆動して、オープンループ状態で光学ピックアップ
4を上下に駆動する。そして、FE信号をモニタするこ
とによりSカーブのゼロクロス点を挟む上下のピーク値
を検出してPU4をこれらピーク値の間のフォーカス引
き込み領域に移動させるフォーカスサーチを行う。
【0026】一方、CPU12は、PU4内のLD21
の駆動電流指令値IをLD駆動回路14に送る。LD駆
動回路14は、この駆動電流指令値Iに基づいてPU4
内のLD21を駆動する。LD21からのレーザ光の一
部は、フロントモニタ24によってモニタされ、そのモ
ニタ信号PがCPU12に入力されている。また、LD
駆動回路14による駆動電流値IもCPU12で検出さ
れるようになっている。CPU12は、モニタ信号Pか
らBS22の分離率に基づいてレーザ光の発光強度を求
め、この発光強度と駆動電流Iとの関係から光パワー特
性直線を求める。CPU12は、また、光パワー特性検
出動作時に、光ビームのビームスポット径を、合焦時に
おけるスポット径よりも一時的に大きくして光ディスク
1の損傷を防止するため、フォーカスオフセット値Dを
加算器7に出力してFE信号に加算する。
【0027】次に、このように構成された光ディスク装
置の光パワー特性検出系の動作について説明する。
【0028】まず、フォーカス動作引き込み時には、ス
イッチ13をフォーカスサーチ回路8側に接続し、PU
4を最下位位置に移動させてから、フォーカスサーチ回
路8からフォーカスコイル11に掃引電圧を印加してP
U4を上昇させる。フォーカスサーチ回路8は、この過
程で得られたFE信号をモニタする。FE信号は、図7
に示すように、PU4が合焦位置にあるときにゼロクロ
スするSカーブに沿って変化するので、このFE信号か
らSカーブのゼロクロス点を含む2つのピーク値を検出
し、PU4をこのピーク値間の領域(引き込み領域)に
移動させた後、スイッチ13をフォーカスフィルタ9側
に接続することによりフォーカスサーボをオン状態にす
る。
【0029】フォーカスサーボオン状態及びトラッキン
グサーボオン状態で再生動作が開始されると、CPU1
2は、まず、PU4のモニタ信号PからLD21の発光
強度を知り、この発光強度が所定以上の再生パワーを示
すように駆動電流指令値IRをLD駆動回路14に供給
する。発光強度が再生パワーに達したら再生動作が開始
される。再生動作中は、再生による温度上昇でLD21
の発光効率は変化する。このため、CPU12は、LD
21の発光強度が常に一定の再生パワーを示すようにL
D21の駆動電流値IRを制御する。
【0030】このように再生動作中は、CPU12が常
にLD21の最適駆動電流IRを把握しているが、再生
動作から記録動作に移行するときには、駆動電流−発光
強度特性直線が温度によって変動しているため、CPU
12は、駆動電流−発光強度特性直線を求めて最適記録
パワーが得られるLD駆動電流IWを知る必要がある。
【0031】図3は、再生動作から記録動作への移行処
理を示すフローチャートである。なお、図3において、
二重枠線で示す処理は動作的制御を示し、それ以外は電
気的制御を表している。
【0032】まず、光ディスク再生状態では、トラッキ
ングサーボもフォーカスサーボも共にオン状態である
(S1)。再生駆動電流IRは既知であるから、再生光
パワーを第1の発光強度とすると、駆動電流−発光強度
特性直線を求めるためには、既知の記録光パワー又は消
去光パワーを第2の発光強度として、この第2の発光強
度が得られる駆動電流値IW又はIEを求めれば良いが、
そのまま光パワーを第2の発光強度まで上昇させると、
ディスクに記録されているデータが書換又は消去される
ので、光ビームを合焦状態からずらしてビームスポット
径を増加させたのち第2の発光強度まで増加させる。こ
のため、まずトラッキングサーボをオフ状態にしてから
(S2)、CPU12は、所定のオフセット値Dを加算
器7に供給する(S3)。これにより、FE信号が−D
となる位置でフォーカスサーボが安定する。
【0033】図4は、PU4の最適フォーカスオフセッ
ト量dを説明するための図である。記録再生時の合焦状
態での光ビームのスポットをSPaとし、オフセット値
−D,Dをそれぞれ加えたときの光ビームのスポットを
SPb,SPcとする。オフセット量dは、フォーカス
引き込み状態を維持するように、フォーカス引き込み領
域cを超えない範囲に設定される。いま、フォーカス引
き込み領域cを±3.5μm、フォーカスオフセット量
dを±2〜3μm、記録再生時のスポットSPaの径を
φ0.9〜1.2μmとすると、スポットSPb,SP
cの径は、φ2.5〜3μm程度になり、面積ではスポ
ットSPaの約5〜10倍のサイズとなる。このスポッ
トSPb,SPcの径は、換言すればPD23をはみ出
さないぎりぎりの大きさと言うこともできる。
【0034】次に、CPU12は、モニタ信号Pをモニ
タしながら、LD21が第2の発光強度で点灯される駆
動電流IW又はIEを測定する(S4,S5)。これによ
り、駆動電流−発光強度特性直線が求められるので、L
D21の光パワーを再度第1の発光強度に戻して、フォ
ーカスオフセット値Dの投入を終了し(S6)、トラッ
キングサーボをオン状態にし(S7)、求めた特性直線
から算出される記録時駆動電流IWによって(S8)、
記録を開始する(S9)。このように温度補正をするこ
とで、例えば通常0.2〜1秒程度かかるアクチュエー
タの上下時間を僅か数msecで行うことができ、単純
に計算しても1000倍程度の動作速度の向上が見込ま
れる。
【0035】更に、図3において、駆動電流校正(S
8)とフォーカスオフセット投入終了(S6)、トラッ
キングサーボオン(S7)等の動作は、同時に実行する
こともできる。このように、駆動電流測定(S5)終了
後に駆動電流校正(S8)及びフォーカスオフセット投
入終了(S6)と、駆動電流校正(S8)とを並行して
行い記録開始(S9)をすれば、より動作速度の向上が
見込まれる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
光ディスクの再生状態から直ちに記録状態に移行する場
合、レーザダイオードの温度変化に伴う温度補正に際し
て、光学ピックアップからの光ビームのスポット径を制
御しながらフォーカス制御系をオン状態にしたままで、
レーザダイオードの温度特性を検出することができるの
で、レーザ光出力の温度補正に要する時間を大幅に短縮
することができるという効果を奏し、再生状態から瞬時
に補正されたレーザ光出力で記録を開始することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る光ディスク装置の
フォーカス制御系及び光パワー特性検出系の一部構成を
示すブロック図である。
【図2】 同装置の光学ピックアップの具体的な構成を
示す図である。
【図3】 同装置の再生動作から記録動作への移行処理
を示すフローチャートである。
【図4】 同装置の光学ピックアップの最適フォーカス
オフセット量dを説明するための図である。
【図5】 従来の光ディスク装置のフォーカスサーボ系
の構成を示すブロック図である。
【図6】 従来装置の光学ピックアップ及びフォーカス
エラー信号生成回路の内部構成の一部を示すブロック図
である。
【図7】 フォーカスエラー信号が描く光学ピックアッ
プの焦点位置がディスク面と一致したときにゼロクロス
するSカーブを示す図である。
【図8】 レーザダイオードのレーザ光の発光強度と駆
動電流との関係を示す図である。
【図9】 従来装置のレーザ光出力の温度補正を伴う記
録動作への移行までの動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1,50…光ディスク、2…ターンテーブル、3…スピ
ンドルモータ、4,51…光学ピックアップ、5,52
…対物レンズ、6,53…フォーカスエラー信号生成回
路、7…加算器、8,55…フォーカスサーチ回路、
9,54…ループフィルタ、10…フォーカスサーボ回
路、11,57…フォーカスコイル、12…CPU、1
3,56…スイッチ、14…LD駆動回路、56…サー
ボ処理回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク上に光ビームを照射してディ
    ジタル信号を記録/再生する光ディスク装置において、 前記光ビームを出射するレーザダイオードを備えこのレ
    ーザダイオードから前記光ディスク上に光ビームを出射
    して前記光ディスクから反射された反射光を受光して受
    光信号を出力する光学ピックアップと、 この光学ピックアップから出射される前記受光信号から
    前記光ビームのフォーカスエラー信号を生成し、このフ
    ォーカスエラー信号に基づいて前記光ディスク上で前記
    光ビームが焦点を結ぶように前記光学ピックアップの焦
    点位置を制御するフォーカスサーボ手段と、 このフォーカスサーボ手段によるフォーカスサーボがオ
    ンの状態で前記光ディスクに対する書込・消去がなされ
    ないように光ビームスポット径を制御しながら、前記光
    学ピックアップから少なくとも第1の発光強度及びこれ
    よりも大きな第2の発光強度が得られる前記レーザダイ
    オードの駆動電流をそれぞれ求めて前記発光強度と前記
    駆動電流との関係を求める演算手段と、 前記発光強度と前記駆動電流との関係から前記発光強度
    の補正を行う手段とを具備してなることを特徴とする光
    ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の発光強度は前記レーザダイオ
    ードの再生用パワーの発光強度であり、前記第2の発光
    強度は少なくとも前記再生用パワーの発光強度よりも高
    い消去用パワー又は記録用パワーの発光強度であること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、フォーカス引き込みの
    領域内で前記フォーカスサーボ手段にオフセット値を与
    えることにより前記光学ピックアップの焦点位置を前記
    光ディスク上からずらした状態で前記第2の発光強度が
    得られるように前記レーザダイオードを駆動して、その
    際の駆動電流を求めるものであることを特徴とする請求
    項1又は2記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の発光強度における光ビームス
    ポット径が通常再生及び記録時の光ビームスポット径の
    5〜10倍であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 トラッキングサーボ及びフォーカスサー
    ボが共にオン状態でレーザダイオードを駆動して第1の
    発光強度の光ビームに基づく光ディスクの再生動作を行
    ったのち、トラッキングサーボをオフ状態にし、 前記フォーカスサーボがオンの状態でフォーカスサーボ
    系にオフセットを加えて前記光ディスクに対する前記光
    ビームの位置を合焦状態からずらした状態とし、 この状態で前記光ビームを書込パワー又は消去パワーに
    達する第2の発光強度としたのち、そのときのレーザダ
    イオードの駆動電流を求めて前記発光強度と駆動電流と
    の関係を求め、 前記求めた発光強度と駆動電流との関係に基づいて前記
    光ディスクに対する書込パワー補正を行うようにしたこ
    とを特徴とする光ディスクの記録動作移行方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100489544B1 (ko) * 2001-09-07 2005-05-16 티아크 가부시키가이샤 광 디스크장치

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