JP2001249571A - 誘導加熱定着装置及び誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱定着装置及び誘導加熱装置

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JP2001249571A
JP2001249571A JP2000061298A JP2000061298A JP2001249571A JP 2001249571 A JP2001249571 A JP 2001249571A JP 2000061298 A JP2000061298 A JP 2000061298A JP 2000061298 A JP2000061298 A JP 2000061298A JP 2001249571 A JP2001249571 A JP 2001249571A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力の大小に関係なく常にスイッチング損失
が最小のタイミングに制御できるようにする。 【解決手段】 スイッチング素子7の印加電圧が0Vま
で下降したタイミングを判定する第1の判定手段9と、
スイッチング素子7の印加電圧が電源電圧まで下降して
から共振回路の周期の1/4を経過したタイミングを判
定する第2の判定手段8と、スイッチング素子7をオン
にするタイミングを第1の判定手段9又は第2の判定手
段8で判定されるいずれかのタイミングで制御するタイ
ミング制御手段10とを備え、加熱コイル5と共振用コ
ンデンサ6からなる共振回路にスイッチング素子7を接
続し、該スイッチング素子7をオン/オフ制御して加熱
コイル5に流れる交流電流を制御することにより、定着
ローラを誘導加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱コイルと共振
用コンデンサからなる共振回路にスイッチング素子を接
続し、該スイッチング素子をオン/オフ制御して前記加
熱コイルに流れる交流電流を制御することにより、定着
ローラを誘導加熱するように構成した誘導加熱定着装置
及び誘導加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導加熱は、効率、制御法の良さから電
磁調理器などで多く用いられ、最近では、電子写真装置
などの画像形成装置の定着装置において定着ローラの加
熱にも用いられるようになってきた。誘導加熱装置で
は、加熱コイルに例えば20kHz程度の高周波電流を
流す必要があるため、インバータの効率向上を目的とし
て共振インバータが主に使用されている。
【0003】共振インバータの原理は、スイッチング素
子をオン/オフ制御して加熱コイルと共振用コンデンサ
により共振させ、その際、スイッチング素子に印加され
る電圧がゼロになった時にスイッチング素子をオンさせ
ることにより、スイッチング損失を低減させている。
【0004】このような誘導加熱装置の出力電圧の調整
は、スイッチング素子のオン時間を変化させることで行
う。しかし、定着装置において、予備加熱をする場合等
でオン時間が短い時には、スイッチング素子の印加電圧
がゼロまで下がらず、再び上昇してしまう。その場合ス
イッチング素子がオンすることができず、インバータ動
作が停止してしまうか、もしくはスイッチング損失が大
きく発生するタイミングで動作させることになる。
【0005】この問題を解決するために、例えばトラン
ジスタスイッチング素子のコレクタ電圧が設定電圧にな
ってから一定時間遅延してスイッチングのタイミングを
生成し、スイッチング損失の低減を図るもの(特公昭5
8−36473号公報参照)、共振電圧を平均化したも
のと共振電圧を比較することで共振電圧がゼロに達しな
い場合でもインバータ動作を停止させることなく、スイ
ッチング損失を低減するもの(特公平1−24353号
公報、特開平5−109469号公報参照)、電源電圧
を超えてからピークまでの時間を計り、その2倍の時間
分だけピークから経過したときにスイッチングを行うも
の(特開昭60−264077号公報参照)などが提案
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電源電圧と共
振電圧を比較して一定時間の遅延によりタイミングを生
成する従来の方法(特公昭58−36473号公報)で
は、共振波形が負荷及び共振回路定数により変化するた
め、一定遅延で必ずしも最適なスイッチングが行えるわ
けではない。また、共振電圧を平均化したものと比較す
る場合(特公平1−24353号公報、特開平5−10
9469号公報)でも同様の問題を有し、ピークを検出
する方法(特開昭60−264077号公報)では、検
出遅れが発生し易く、スイッチング損失が最小にならな
い恐れがあり、それぞれに問題を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、出力の大小に関係なく常にスイッ
チング損失が最小のタイミングに制御できるようにする
ものである。
【0008】そのために本発明は、加熱コイルと共振用
コンデンサからなる共振回路にスイッチング素子を接続
し、該スイッチング素子をオン/オフ制御して前記加熱
コイルに流れる交流電流を制御することにより、定着ロ
ーラを誘導加熱するように構成した誘導加熱定着装置に
おいて、前記スイッチング素子の印加電圧が0Vまで下
降したタイミングを判定する第1の判定手段と、前記ス
イッチング素子の印加電圧が電源電圧まで下降してから
前記共振回路の周期の1/4を経過したタイミングを判
定する第2の判定手段と、前記スイッチング素子をオン
にするタイミングを前記第1の判定手段又は前記第2の
判定手段で判定されるいずれかのタイミングで制御する
タイミング制御手段とを備えたことえ特徴とするもので
ある。
【0009】また、第2の判定手段は、前記スイッチン
グ素子の印加電圧と前記電源電圧との比較回路及びタイ
マーを有し、前記スイッチング素子をオフにしてから当
該電圧が上昇して前記電源電圧を越え戻ってくるまでの
時間を計測して前記周期を求め、前記周期は、予め設定
された所定の条件にしたがって求め、電源をオンしたと
きに求めてメモリに記憶することを特徴とするものであ
る。
【0010】さらに、前記第1の判定手段は、前記スイ
ッチング素子の印加電圧を0Vと比較する比較回路から
なり、前記第2の判定手段は、前記スイッチング素子の
印加電圧を電源電圧と比較する比較回路、及び前記スイ
ッチング素子の印加電圧が上昇して前記電源電圧に等し
くなった後に再び前記電源電圧に等しくなるまでの時間
を計測し、前記スイッチング素子の印加電圧が下降し前
記電源電圧に等しくなってからの時間を計測するタイマ
ーを有することを特徴とし、前記第2の判定手段は、前
記スイッチング素子をオフにした後の最初のサイクルで
前記スイッチング素子の印加電圧が上昇して前記電源電
圧に等しくなった後に再び前記電源電圧に等しくなるま
での時間を計測し、前記周期を求め、前記周期は、一定
の期間毎に求めることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る誘導加熱定
着装置の実施の形態を示す図、図2は加熱コイル及び定
着部の具体的な構成例を示す図である。図中、1は商用
電源、2は整流器、3はチョークコイル、4は平滑コン
デンサ、5、21は加熱コイル、6は共振用コンデン
サ、7はスイッチング素子、8は第1比較器、9は第2
比較器、10はタイミング制御回路、11はゲートドラ
イブ回路、22はコイルホルダ、23、28は芯金、2
4、29は弾性層、25は加熱層、26、30は離型
層、27は温度検出手段、31、32は軸受け、33は
歯車、34はレバー、35はバネ、36は側板、37は
穴を示す。
【0012】図1において、加熱コイル5は、例えば後
述するような定着装置において定着ローラの外周に一定
のギャップを維持してコイルホルダによって保持され、
高周波電流を流して交流磁界を発生させることにより定
着ローラを誘導加熱するものであり、スイッチング素子
7がオフの期間に加熱コイル5と共振用コンデンサ6で
電圧共振させる。この共振インバータの電源として、商
用電源1を整流器2で整流し、チョークコイル3と平滑
コンデンサ4で平滑した出力が用いられる。スイッチン
グ素子7は、ゲートドライバ回路11によりオン/オフ
制御され、その際に、スイッチング素子7の印加電圧
(コレクタ電圧)が0Vになった時、あるいは共振イン
バータの周期に基づき下降して最も0Vに近づいた時を
判定してタイミング制御回路10によりオンさせること
により、スイッチング損失の低減を図るようにしてい
る。
【0013】スイッチング素子7をオンにするタイミン
グの制御回路として、第1比較器8は、電源電圧である
平滑コンデンサ4の平滑出力とスイッチング素子7のコ
レクタ電圧とを比較し、第2比較器9は、0Vとスイッ
チング素子7のコレクタ電圧とを比較して、タイミング
制御回路10にそれらの比較結果を出力するものであ
る。タイミング制御回路10は、予熱や連続出力、モノ
クロ/カラー出力など、画像形成装置の動作モードに応
じて決定される定着装置の加熱条件、検出温度に応じて
スイッチング素子7のオン時間を変化させるようにし
て、スイッチング素子7をオンにするタイミング信号を
ゲートドライブ回路11に送るものであり、そのタイミ
ング信号は、タイミングを第1比較器8及び第2比較器
9の比較出力に基づき制御する。
【0014】タイミング制御回路10は、第1比較器8
からスイッチング素子7のコレクタ電圧が電源電圧と等
しくなる検出信号を入力し、加熱コイル5と共振用コン
デンサ6からなる共振インバータの周期を検出する。そ
して、タイミング制御回路10は、第2比較器9からス
イッチング素子7のコレクタ電圧が0Vまで下降した時
の検出信号を入力することにより、スイッチング素子7
のコレクタ電圧が0Vのとき、スイッチング素子7をオ
ンにするようにタイミングを制御し、0Vが検出されな
くてもスイッチング素子7のコレクタ電圧が下降して電
源電圧に等しくなってから共振インバータの周期の1/
4を経過して最も0Vに近くなったとき、スイッチング
素子7をオンにするようにタイミングを制御する。
【0015】上記加熱コイルを備えた定着装置の構成
は、例えば図2に示すようなものである。ここでは図1
に示す加熱コイル5を加熱コイル21として説明する。
定着ローラは、芯金23、弾性層24、導電性で熱容量
の小さい加熱層25、離型層26から構成される。芯金
23には、炭素鋼、ステンレスなど、強度を有している
材料が適している。弾性層24には、シリコンゴム、発
泡シリコンゴムなど、耐熱性があり定着ローラと加圧ロ
ーラとの間にニップを形成するに十分な弾性を持ってい
る材料が適している。加熱層25には、加熱コイル21
からの交流磁界によって渦電流が効率的に発生するため
に、導電性が必要である。離型層26は、溶融したトナ
ーが定着ローラから剥離し易くするために設けるもので
あり、オフセット防止が目的である。
【0016】離型層26の材質としては、フッ素樹脂
(PFA、PTFE、PEP)、シリコン樹脂、フッ素
ゴム、シリコンゴムなどが適しており、その厚さは、数
10μm〜数100μmが望ましい。数10μm以下に
なると記録紙との摩耗でなくなったしまい、数100μ
以上になると熱伝導率が低下して加熱層からの熱が効率
的に伝達できなくなる。
【0017】温度検出手段27は、保護層、温度センサ
ー、ヒンジ部から構成され、加熱層25の内周にバネ性
を持って支持することにより、定着ローラが回転しても
安定に加熱層25に与圧を持って接触して温度を検出で
きるようにする。また、温度検出手段27が定着ローラ
の端部に取り付けられるように弾性層24の一部が切り
取られたような構造になっている。温度検出手段27の
反対側端部は、側板36に保持される。温度検出手段2
7のバネ性は、弱いと温度検出手段27が加熱層25に
安定に接触しなくなり、強いと加熱層25を押し過ぎて
変形させてしまうため、加熱層25の弾性とバランスす
る程度でよい。
【0018】加熱コイル21は、コイルホルダ22によ
って保持され、定着ローラの外周に一定のギャップを維
持し、交流磁界を与えることにより定着ローラを誘導加
熱するものである。その構造を上面図で示したのが図2
(b)である。加熱コイル21は、高周波電流が流れる
ため表面抵抗を小さくしてコイルの損失を小さくする必
要がある。そのため、絶縁被覆した銅線を複数本束ねて
撚ったリッツ線を用いる。例えば直径0.5mmφの絶
縁被覆した銅線を8本撚りにして使用して渦巻き状に巻
いたものである。コイルホルダ22は、定着直後に記録
紙が加熱コイル21に接触して傷などの損傷を与えない
よう保護する機能も併せ持つ。コイルホルダ22には、
穴37があり、記録紙に含まれていた水分が加熱されて
放出されるので、逃がしておく必要がある。特に水分が
加熱コイル21に付着すると、リッツ線で巻かれた加熱
コイル21の導体表面の絶縁被覆を劣化させる原因にな
る。さらに、穴37がない場合には、水分が溜まって一
定量を超えると水滴となって記録紙上に滴り落ち、定着
後の記録紙を濡らすことになる。
【0019】加圧ローラは、芯金28、弾性層29、必
要に応じて離型層30から構成される。芯金28は、定
着ローラの場合と同様である。弾性層29については、
定着ローラの弾性層24と加熱層25を加えた弾性に釣
り合う程度の弾性が求められる。このバランスによって
ニップが形成される。定着ローラの弾性が小さいと、記
録紙は定着ローラ側に撓み、逆に定着ローラの弾性が小
さいと、記録紙は加圧ローラ側に撓むことになり、記録
紙の剥離性に大きく影響する。また、極端に定着ローラ
と加圧ローラの弾性が異なり、曲率が大きくなると、封
筒などのように2種類を重ねた記録紙の場合に、シワが
発生し易くなる。そのため、定着ローラと加圧ローラの
弾性は程よくバランスして水平ニップに近い状態が望ま
しい。
【0020】定着ローラ及び加圧ローラは、その両端が
軸受け31、32で側板36に保持される。定着ローラ
の場合には、回転トルクを伝達するために歯車33が取
り付けられ、歯車33を介してモータによって回転駆動
される。加圧ローラの両端の軸受け32は、レバー34
を介して、バネ35で定着ローラ側に引っ張られて、ニ
ップ荷重を形成する。このバネ35は、両方とも同じ荷
重になるように設定される。このニップ荷重が大きいと
ニップ幅が広くなり、ニップ荷重が小さいとニップ幅が
狭くなる。ニップ幅は、定着時間を決める重要なパラメ
ータであり、電子写真のプロセス速度やトナーの熱的な
性質との関係で決められる。ニップ幅が広くなると定着
時間が長くなり、ニップ幅が狭くなると定着時間が短く
なる。ただし、定着時間を長く取ろうとしてニップ荷重
を大きくすると、回転トルクも大きくなる傾向があり、
そうなるとモータが大きくなるので制約もある。
【0021】次に、タイミング制御回路について説明す
る。図3はタイミング制御回路の動作を説明するための
フローチャート、図4は出力の大小によるコレクタ電圧
とオンのタイミングの対応例を示す図、図5はタイミン
グ制御回路の構成例を示す図であり、41、42はカウ
ンタ、43は1/2演算器、44はラッチ、45は比較
器、46はタイミング発生回路、47は加熱制御回路を
示す。
【0022】タイミング制御回路は、例えば図3に示す
ようにまず、スイッチング素子をオフにすると(ステッ
プS11)、コレクタ電圧が電源電圧と等しくなるのを
監視する(ステップS12)。コレクタ電圧が上昇して
電源電圧と等しくなると、タイマーをスタートさせて時
間計測を行い(ステップS13)、コレクタ電圧が下降
し再び電源電圧と等しくなるのを監視する(ステップS
14)。コレクタ電圧が電源電圧と等しくなると、タイ
マーをストップして(ステップS15)、計測した時間
tの1/2tを計算する(ステップS16)。計測した
時間tは、共振インバータと周期の1/2であるので、
1/2tは、当該周期の1/4に相当する。コレクタ電
圧が下降して電源電圧と等しくなると、再びタイマーを
スタートさせて時間計測を行う(ステップS17)。コ
レクタ電圧が電源電圧からさらに下降していくときに
は、コレクタ電圧が0Vになるか(ステップS18)、
タイマーの時間計測が1/2tを経過するのを監視する
(ステップS19)。そして、スイッチング素子をオン
にする場合には、コレクタ電圧が0Vになるか、その前
にタイマーの時間計測が1/2tになるか、いずれか早
いタイミングでスイッチング素子をオンにする(ステッ
プS20)。
【0023】したがって、上記本発明の制御によれば、
出力電圧が大きく、図4(a)に示すように共振波形が
0V以下になるような場合には、0Vのタイミングでス
イッチング素子をオンにし、出力電圧が小さく、図4
(b)に示すように共振波形が0Vに達しないような場
合には共振波形が最小になる1/2tのタイミングでス
イッチング素子をオンにする。この制御によって、常に
スイッチング損失を最小に抑えることができる。
【0024】上記制御を行う回路の構成例を示したのが
図5である。図5において、カウンタ41は、スイッチ
ング素子のコレクタ電圧が上昇して電源電圧より高くな
って再び電源電圧まで下降してくる時間、つまり共振イ
ンバータの周期の1/2に相当する時間をカウント(計
測)するものであり、カウンタ42は、スイッチング素
子のコレクタ電圧が電源電圧より下降してからの時間を
カウントするものである。例えばスイッチング素子のコ
レクタ電圧が上昇して電源電圧に等しくなったとき、第
1比較器8の出力がローレベルからハイレベルに立ち上
がるエッジをトリガとして、カウンタ41によるカウン
トを開始し、コレクタ電圧が下降して電源電圧に等しく
なったとき、第1比較器8の出力がハイレベルからロー
レベルに立ち下がるエッジをトリガとして、カウンタ4
1によるカウントを停止する。また、カウンタ42は、
その逆に立ち下がりでカウントを開始する。1/2演算
器43は、カウンタ41のカウント値tの1/2を演
算、つまり1/2tを求めるものであり、ラッチ44
は、第1比較器8の出力の立ち下がりで1/2tをラッ
チするものである。比較器45は、カウンタ42のカウ
ント値と1/2tとを比較するものである。加熱制御回
路47は、例えば画像形成装置における複数枚出力、複
数頁出力、白黒出力、モノカラー出力、フルカラー出
力、予熱などの動作モードや検出温度と設定温度との比
較などに基づき定着ローラを設定された最適温度に制御
するため、タイミング発生回路46にオン信号を送るも
のである。タイミング発生回路46は、ゲートドライバ
回路に対しスイッチング素子をオンにするタイミング信
号を発生するものであり、タイミング信号は、加熱制御
回路47からオン信号を入力し、比較器45からカウン
タ42のカウント値が1/2tになったことを検出した
信号、又は第2比較器9からスイッチング素子のコレク
タ電圧がゼロになったことを検出したゼロ比較信号を入
力したことを条件に発生するものである。
【0025】本発明は、上記のように共振電圧波形が電
源電圧に収束する正弦波状の減衰波形であることに着目
し、電源電圧とコレクタ電圧(印加電圧)を比較するこ
とにより半周期を計測し、計測された半周期から1/4
周期を求め、印加電圧が0Vまで下降しない場合でも、
その1/4周期の時間経過のタイミングでスイッチング
素子をオンにするものである。このようにすることによ
り、出力が大きい場合には、コレクタ電圧がゼロの状態
でスイッチングすることができ、また、出力が小さい場
合には、負荷の状態によらず、スイッチング損失を最小
にするタイミングでスイッチングすることができる。
【0026】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、スイッチング素子をオフにする毎
に、コレクタの電圧が電源電圧と等しくなる時間を計測
して共振インバータの周期を求め、コレクタ電圧が0V
にならないときのスイッチング素子のオン制御のタイミ
ングを求めたが、周期は共振回路の定数により決まるの
で、毎回周期計測を行うことなく設計値に基づき1/2
tを求めて記憶しタイミング制御を行うようにしてもよ
いし、さらにその後は、所定の条件に基づき計測を行っ
て周期の更新を行うようにしてもよい。例えばパワーオ
ン時などの所定のタイミング、あるいは一定の時間や時
期毎に計測を行って1/2tを求め記憶更新を行うよう
にすることにより、経年変化など、回路定数に変化に対
応できる。また、画像形成装置の誘導加熱定着装置に適
用して説明したが、本発明は、定着装置に限らず他の誘
導加熱装置にも同様に適用してもよいことはいうまでも
ない。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、加熱コイルと共振用コンデンサからなる共振
回路にスイッチング素子を接続し、該スイッチング素子
をオン/オフ制御して加熱コイルに流れる交流電流を制
御することにより、定着ローラを誘導加熱するように構
成した誘導加熱定着装置において、スイッチング素子の
印加電圧が0Vまで下降したタイミングを判定する第1
の判定手段と、スイッチング素子の印加電圧が電源電圧
まで下降してから共振回路の周期の1/4を経過したタ
イミングを判定する第2の判定手段と、スイッチング素
子をオンにするタイミングを第1の判定手段又は第2の
判定手段で判定されるいずれかのタイミングで制御する
タイミング制御手段とを備えたので、印加電圧が0Vま
で下降したタイミングでオンにしてスイッチング損失の
発生しないようにでき、出力電力が小さく印加電圧が0
Vまで下降しない負荷の場合でも、スイッチング損失を
最小に抑えることができる。また、電子写真装置の定着
装置として用い、ウォームアップ時間の短縮を図ること
ができ、高効率化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る誘導加熱定着装置の実施の形態
を示す図である。
【図2】 加熱コイル及び定着部の具体的な構成例を示
す図である。
【図3】 タイミング制御回路の動作を説明するための
フローチャートである。
【図4】 出力の大小によるコレクタ電圧とオンのタイ
ミングの対応例を示す図である。
【図5】 タイミング制御回路の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…商用電源、2…整流器、3…チョークコイル、4…
平滑コンデンサ、5…加熱コイル、6…共振用コンデン
サ、7…スイッチング素子、8…第1比較器、9…第2
比較器、10…タイミング制御回路、11…ゲートドラ
イブ回路、21…コイル、22…コイルホルダ、23、
28…芯金、24、29…弾性層、25…加熱層、2
6、30…離型層、27…温度検出手段、31、32…
軸受け、33…歯車、34…レバー、35…バネ、36
…側板、37…穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA30 BB13 BB14 BB15 BB21 BB30 BE06 CA20 CA23 CA28 CA45 3K059 AA03 AA08 AB23 AC03 AC13 AD03 BD07 BD08 5H323 AA35 BB17 CA06 CB06 DA01 DB02 KK05 MM02 MM14 NN06 NN08 NN17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱コイルと共振用コンデンサからなる
    共振回路にスイッチング素子を接続し、該スイッチング
    素子をオン/オフ制御して前記加熱コイルに流れる交流
    電流を制御することにより、定着ローラを誘導加熱する
    ように構成した誘導加熱定着装置において、前記スイッ
    チング素子の印加電圧が0Vまで下降したタイミングを
    判定する第1の判定手段と、前記スイッチング素子の印
    加電圧が電源電圧まで下降してから前記共振回路の周期
    の1/4を経過したタイミングを判定する第2の判定手
    段と、前記スイッチング素子をオンにするタイミングを
    前記第1の判定手段又は前記第2の判定手段で判定され
    るいずれかのタイミングで制御するタイミング制御手段
    とを備えたことえ特徴とする誘導加熱定着装置。
  2. 【請求項2】 第2の判定手段は、前記スイッチング素
    子の印加電圧と前記電源電圧との比較回路及びタイマー
    を有し、前記スイッチング素子をオフにしてから当該電
    圧が上昇して前記電源電圧を越え戻ってくるまでの時間
    を計測して前記周期を求めることを特徴とする請求項1
    記載の誘導加熱定着装置。
  3. 【請求項3】 前記周期は、予め設定された所定の条件
    にしたがって求めることを特徴とすることを特徴とする
    請求項2記載の誘導加熱定着装置。
  4. 【請求項4】 前記周期は、電源をオンしたときに求め
    てメモリに記憶することを特徴とする請求項3記載の誘
    導加熱定着装置。
  5. 【請求項5】 高周波電流を流して発生する磁界により
    近接配置された被加熱体を誘導加熱する加熱コイルと共
    振用コンデンサにスイッチング素子を接続して共振イン
    バータを構成し、該スイッチング素子をオン/オフ制御
    して前記加熱コイルに流れる高周波電流を制御する誘導
    加熱装置において、前記スイッチング素子の印加電圧が
    0Vまで下降したタイミングを判定する第1の判定手段
    と、前記スイッチング素子の印加電圧が電源電圧まで下
    降してから前記共振インバータの周期の1/4を経過し
    たタイミングを判定する第2の判定手段と、前記スイッ
    チング素子をオンにするタイミングを前記第1の判定手
    段又は前記第2の判定手段で判定されるいずれかのタイ
    ミングで制御するタイミング制御手段とを備えたことえ
    特徴とする誘導加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の判定手段は、前記スイッチン
    グ素子の印加電圧を0Vと比較する比較回路からなり、
    前記第2の判定手段は、前記スイッチング素子の印加電
    圧を電源電圧と比較する比較回路、及び前記スイッチン
    グ素子の印加電圧が上昇して前記電源電圧に等しくなっ
    た後に再び前記電源電圧に等しくなるまでの時間を計測
    し、前記スイッチング素子の印加電圧が下降し前記電源
    電圧に等しくなってからの時間を計測するタイマーを有
    することを特徴とする請求項5記載の誘導加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の判定手段は、前記スイッチン
    グ素子をオフにした後の最初のサイクルで前記スイッチ
    ング素子の印加電圧が上昇して前記電源電圧に等しくな
    った後に再び前記電源電圧に等しくなるまでの時間を計
    測し、前記周期を求めることを特徴とする請求項6記載
    の誘導加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記周期は、一定の期間毎に求めること
    を特徴とする請求項7記載の誘導加熱装置。
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