JP2001249045A - 液面計監視装置及び液面監視機能を備えた液面計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロート方式の液面検出器の動作に支障を来
したときに、液面検出器の異常を報知する機能を備えた
液面計監視装置及び液面監視機能を備えた液面計を提供
する。 【解決手段】 貯蔵タンク１に付設されたフロート方式
の液面検出器３からの液位信号から貯蔵タンク１の液量
を算出する液面計１０と、この液面計１０が算出した貯
蔵タンク１内の液量と液体を払い出す計量機６の給油信
号とを比較し、差異があれば警報を出力する手段を備え
た液面計監視装置。また、この警報を出力する手段を内
蔵した液面計。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、フロート方式の液
面検出器の動作に支障を来したときに他の信号を用いて
液面検出器の異常を報知する機能を備えた液面計監視装
置及び液面監視機能を備えた液面計に関する。

【０００２】

【従来の技術】貯蔵タンクの液面計システムは、貯蔵タ
ンクに取り付けた液面検出器にて液位を測定し、液面計
は測定された液位に基づいて、貯蔵タンク内の液量を算
出している。

【０００３】液面検出器としては、一般的には、液面の
上昇・下降に追随して上下するフロートが用いられてい
る。このフロートは、ワイヤー・テープ・ガイドパイプ
等によって支持され、貯蔵タンク内の液面の上昇・下降
によるフロートの動きを液位である電気信号に変換し液
面計に送る。液面計は、液位である電気信号と貯蔵タン
クの内面の水平断面形状を表す関数に基づいて液量を算
出し、液量表示等の処理を行なっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】フロートは液面の上昇
・下降に追随して貯蔵タンク内を自由に上下移動する
が、液面検出器の機械的可動部への異物の噛み込み、貯
蔵タンク内の障害物へのフロートの引っかかり等で、フ
ロートの動きが阻害されることがある。

【０００５】貯蔵タンク運用時には、貯蔵タンク管理者
により定期的に液面検出器の点検を行い異常がないこと
を確認しているが、点検漏れ等の人為的ミス、未点検期
間に異常が発生することがある。

【０００６】これにより正確な液位測定が困難となり、
貯蔵タンクの液量在庫管理に支障を来す。またタンクロ
ーリー車等から貯蔵タンクへの荷卸しの際、正確な液量
が把握できないため、過剰に荷卸しを行い、オーバーフ
ロー事故を発生させ、火災・危険物の流出等の災害を引
き起こす原因にもなりうる。

【０００７】そこで本発明が解決しようとする課題は、
フロート方式の液面検出器の動作に支障を来したとき
に、液面検出器の異常を報知する機能を備えた液面計監
視装置及び液面監視機能を備えた液面計を提供すること
にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の液面計監視装置は、貯蔵タンクに付設され
たフロート方式の液面検出器からの液位信号から前記貯
蔵タンクの液量を算出する液面計と、この液面計が算出
した貯蔵タンク内の液量と液体を払い出す計量機の給油
信号とを比較し、差異があれば警報を出力する手段を備
えたものである。

【０００９】また、本発明の液面計は、貯蔵タンクに付
設されたフロート方式の液面検出器からの液位信号から
前記貯蔵タンクの液量を算出する液量算出手段と、この
液量算出手段が算出した貯蔵タンク内の液量と液体を払
い出す計量機の給油信号とを比較し、差異があれば警報
を出力する手段を備えたものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す給油設備における実施例を参照しながら具体的
に説明する。図１は本発明の第１実施例を示すもので、
図中１は貯蔵タンク、２はフロート、３は液面検出器、
４は液面計、５はＰＯＳ（ＰｏｉｎｔＯｆＳａｌｅ）シ
ステム、６は計量機、７は吸油管、８はデータ伝送線、
９は監視装置である。

【００１１】図１において、液面検出器３からの液位信
号を受信する液面計４と監視装置９をデータ伝送線８に
よって接続し、さらにデータ伝送線８により、監視装置
９とＰＯＳシステム５及び計量機６を接続する。液面計
４から監視装置９へは、常時貯蔵タンク１の液量データ
を送信している。

【００１２】まず、計量機６が給油を開始すると、液面
計４は給油前の貯蔵タンク１内の液量Ｖｓを測定し記憶
する。次に、計量機６が給油を終え、ＰＯＳシステム５
に給油量Ｖｄを送信すると、液面計４はその給油量を記
憶するとともに給油終了時の貯蔵タンクの液量Ｖｅを記
憶する。

【００１３】液面計４は、測定した給油前の液量Ｖｓか
ら給油後の液量Ｖｅを差し引いた量△Ｖと、計量機６の
給油量Ｖｄと比較する。△ＶとＶｄの差が予め設定した
限度値を超えたとき、ブザー・ランプ・プリントアウト
・表示等で警報を出力する。以上の動作を図２のフロー
チャートに示す。

【００１４】この動作は、監視装置９に内蔵されたＣＰ
Ｕにより行われる。図３は、本発明の第２実施例を示す
もので、第１実施例が、監視装置９を既存の液面計４に
別設したのに対し、第２実施例では、監視機能を、液面
計１０に内蔵したものである。

【００１５】この第２実施例において、ガソリンスタン
ドの場合、事務所内にＰＯＳシステム５が設置され、液
面計１０と計量機６はデータ伝送線８によって接続され
ている。

【００１６】液面計１０は、液面検出器３の液位信号か
ら貯蔵タンク１内の液量を算出し、液面計１０に付設さ
れた表示器にその液量を表示する。また、計量機６は自
動車等に給油する都度、その給油量をＰＯＳシステム５
に送信する。

【００１７】液面計１０に内蔵された液面検出器３の監
視機能は、第１実施例と同じであるので説明を省略す
る。

【００１８】

【発明の効果】上述したように、本発明によれば下記の
効果を奏する。 液面計が算出した貯蔵タンク内の液量と液体を払い出
す計量機の給油信号とを比較し、差異があれば警報を出
力するようにしたので、液面検出器のフロートの動きが
阻害されたことを、いち早く検出でき、貯蔵タンクの液
量の在庫管理に支障を来さず、貯蔵タンクへの液体の荷
卸しの際のオーバーフロー事故が事前に防止できる。

【００１９】本監視機能は、既設の液面計システムに
付設することができ、また、本監視機能を液面計に内蔵
させることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１実施例の構成を示すブロック図
である。

【図２】 監視装置の動作を示すフローチャートであ
る。

【図３】 本発明の第２実施例の構成を示すブロック図
である。

【符号の説明】

１ 貯蔵タンク、２ フロート、３ 液面検出器、４
液面計、５ ＰＯＳシステム、６ 計量機、７ 吸油
管、８ データ伝送線、９ 監視装置、１０ 液面計
（監視機能内蔵）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 貯蔵タンクに付設されたフロート方式の
   液面検出器からの液位信号から前記貯蔵タンクの液量を
   算出する液面計と、この液面計が算出した貯蔵タンク内
   の液量と液体を払い出す計量機の給油信号とを比較し、
   差異があれば警報を出力する手段を備えた液面計監視装
   置。
2. 【請求項２】 貯蔵タンクに付設されたフロート方式の
   液面検出器からの液位信号から前記貯蔵タンクの液量を
   算出する液量算出手段と、この液量算出手段が算出した
   貯蔵タンク内の液量と液体を払い出す計量機の給油信号
   とを比較し、差異があれば警報を出力する手段を備えた
   液面計。