JP2001248874A - 上引き吸引装置の支持構造 - Google Patents

上引き吸引装置の支持構造

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JP2001248874A
JP2001248874A JP2000059830A JP2000059830A JP2001248874A JP 2001248874 A JP2001248874 A JP 2001248874A JP 2000059830 A JP2000059830 A JP 2000059830A JP 2000059830 A JP2000059830 A JP 2000059830A JP 2001248874 A JP2001248874 A JP 2001248874A
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communication pipe
duct
gas recovery
fixed duct
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Hideo Nishiwaki
秀雄 西脇
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Shinpo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロースター上方の最適位置への排ガス回収体
の位置設定に際して、所望位置へ確実に設定可能とする
と共に、駆動力を不要にする。 【解決手段】 固定ダクト34に上下動自在な連通パイプ
31及び浄化装置を内蔵した排ガス回収体を順次連通接続
し、固定ダクト34に設けた上下レール100 に移動自在な
スライダー107 を連通パイプ31の上端に取付け、又巻装
ロールにぜんまいばね113 を密着重層状に巻装し、ぜん
まいばね113 の先端を連通パイプの上端に取付ける。排
ガス回収体の支持は上下方向レール100 とスライダー10
7 、定荷重ばね36の2方式を併用することによって、排
ガス回収体の自重などは定荷重ばね36で相殺されるた
め、排ガス回収体を軽微力の手動で移動させ、且つ、そ
の位置で維持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロースターでの加
熱調理時に発生する排ガス(焼煙、油粒子、ミスト等を
含む燃焼ガス等)を吸引し、(一次、二次)浄化後、天
井配設ダクトで屋外排気する上引き式ロースターに関
し、特に、排ガス浄化装置の位置設定操作性及びメンテ
ナンス性を向上させる様にした上引き吸引装置の支持構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロースターの排ガス吸引方式とし
ては、調理部から発生した排ガスをテーブル内に吸引し
た後、浄化するか、室外排気したり、或いは調理部の上
方で排ガスを吸引し、天井配設ダクトで屋外排気するも
のが知られている。
【0003】そして、排ガスをロースター内に吸引し、
床下配設ダクトで屋外排気するものでは、ロースター内
或いは床下ダクトの連結前に油粒子等を回収して、一次
浄化を行い、ダクト火災を防止している。他方、吸引し
た排ガスを上方吸引し、天井配設ダクトで屋外排気する
ものでもダクト火災防止のために、天井ダクトへの連結
前に油粒子を回収するために、少なくとも一次浄化装置
(例えば、プレフィルター)を備えることが望ましい
が、(一次、二次)浄化装置は油粒子回収によって浄化
能力が低下するために、定期的なメンテナンス作業が必
要である。しかしながら、ロースターの上方に設置され
る吸引、浄化装置は天井に又は天井から吊下げ状態で取
付けられているために、メンテナンス作業は高所作業と
なって困難な作業となっていた。
【0004】又、浄化装置の設置個所は、天井内或いは
天井とロースターに対向配置させた吸引部の間等である
が、かかる設置個所では、スペース的に或いは保守面に
おいて制限があり、一次浄化は可能であるとしても、二
次浄化用の有効な油脂回収装置の開発が困難であった。
更に、メンテナンス作業が必須だとすれば、その作業頻
度を低下させることも併せて要望される。
【0005】又、従来の油脂回収方式として、通気集塵
式のフィルターが使用されているが、この方式の場合に
は、通気集塵式のフィルター内に排ガスを通過させて、
油粒子等の回収、集塵を行い、浄化しているために、フ
ィルターに油粒子等が累積して、フィルターの通気抵抗
が増大すると共に、フィルターの浄化能力が低下するた
めに、定期的なフィルター交換が必要であった。
【0006】そこで、本件出願人は、天井裏に設けた排
気ダクトにダクト基体を垂下連設すると共に、該ダクト
基体に伸縮自在な連通パイプ及び浄化装置を内蔵した排
ガス回収体を順次連通接続し、他方、天井裏に設けた昇
降装置の巻上プーリーにワイヤーを巻回すると共に、該
ワイヤーの先端を排ガス回収体に連結したロースター排
ガスの上引き式吸引装置を開発し、所期の目的を達成し
た。上記のロースター排ガスの上引き式吸引装置は、リ
モコン使用で駆動モーターを作動させて排ガス回収体を
上下動させているために、目視位置とリモコン操作(駆
動モーター停止)にタイムラグが存在して、微妙な上下
位置(高さ)設定が容易でなく、且つ、駆動モーターの
取付設置で構造複雑化、構成要件増加、駆動力必要、コ
スト高となる欠点を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ロースター
排ガスを上方から吸引して天井ダクトを介して屋外排気
するに際して、排ガスを一次、二次浄化する浄化装置の
メンテナンス作業を低減する様にした上引き吸引装置を
提供する。又、メンテナンス作業の軽減に併せて、ロー
スターの上方対向位置で、天井ダクトから垂下させた吸
引部に着脱自在な油脂回収装置を装着し、特に、中空筒
状(リング状)の油脂吸着体をダクト内に収容してスペ
ース問題を解決し、更に、油脂吸着体として、特定種類
の吸着材を採用して、メンテナンス作業頻度を低減する
様にした吸引装置に備えられる油脂回収装置を提供す
る。更に、ロースター上方の最適位置への排ガス回収体
の位置設定に際して、所望位置へ確実に設定可能とする
と共に、駆動力を不要にする様にした上引き吸引装置の
支持構造を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、排ガス回収体の上下移動の課題に鑑み、天井
裏に設けた排気ダクトに固定ダクトを垂下連設すると共
に、該固定ダクトに上下動自在な連通パイプ及び浄化装
置を内蔵した排ガス回収体を順次連通接続し、他方、固
定ダクトに沿って設けた上下レールに沿って移動自在な
スライダーを連通パイプの上端に取付け、又上方部に回
転自在に設けた巻装ロールにぜんまいばねを密着重層状
に巻装し、ぜんまいばねの先端を連通パイプの上端に取
付けることによって、駆動力を必要とせずに、排ガス回
収体の上下位置を最適位置に移動させる様にして、上記
課題を解決する。
【0009】又、排ガス回収体の支持は上下方向レール
とスライダー、定荷重ばねの2方式を併用することによ
って、排ガス回収体の自重などは定荷重ばねで相殺され
るため、排ガス回収体を軽微力の手動で移動させ、且
つ、その位置で維持させる様にして、最適位置への設
定、並びに、構成簡易化の課題を解決する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1に示す様に、床上に設置された
ロースター1と天井から垂下設置された排ガスの吸引排
気装置2は上下対向配置され、該吸引排気装置2は上下
動自在な構成を有している。
【0011】そして、ロースター1にあっては、キャビ
ネット3で支持されたテーブル4の略中央位置に調理部
5を開口し、該調理部5の周囲におけるテーブル4に外
箱7を嵌合支持し、該外箱7の内部に内箱9を取付けて
いる。上記外箱7と内箱9は共に円形状であり、外箱7
の外周上部をフランジを介してテーブル4に固定してい
る。又、外箱7と内箱9の一側に貫通させた対向一対の
連結筒を連結することにより、外箱7の外側と内箱9の
内側に連結開口した自然給気用、着火用のバーナー12載
置用等の連結部11を形成している。又、内箱9の上方部
を外側に傾斜屈曲して形成した載置部に七輪から成る加
熱部13を配置している。尚、加熱部13として、自然炭を
内装した七輪を説明したが、ガス加熱、セラミック炭使
用等のものでも、勿論良い。又、内箱9の内底部に、水
が貯留されるドレンパン18を載置し、テーブル4の右端
下面にコントロール装置19を設けている。
【0012】次に、ロースター1の上方に上下動自在に
対向配置した浄化装置を内蔵した吸引排気装置2につい
て設定する。図1、2に示す様に、天井板30上方の天井
裏内において、梁で支持された吸引作用される排気ダク
ト32に防火ダンパーを有する連結ボックス33を介して固
定ダクト34を垂下配設している。そして、図1、2、3
に示す様に、固定ダクト34の下部に、後述の2種類の上
下案内装置35、35a 、上下支承装置36、36a で支承され
る連通パイプ31を連通接続すると共に、該連通パイプ31
下部に排ガス回収体37を着脱自在に取付け、該排ガス回
収体37に上述の吸引流路により吸引作用を付与してい
る。尚、図7に示す様に、固定ダクト34に対して上下動
する連通パイプ31が下方落下することを防止するべく、
固定ダクト34の下端に下鍔部122 を外方突出すると共
に、連通パイプ31の上端に上鍔部123 を内方突出させて
いる。
【0013】その詳細としては、図3、4、5に示す様
に、天井裏内の連結ボックス33に連通状態で天井板30に
固定ダクト34を固定すると共に、該固定ダクト34の外周
側に上下案内装置35、35a 及び上下支承装置36、36a の
一端(上端)を取付け、固定ダクト34より大径の連通パ
イプ31を、固定ダクト34の下端側からオーバーラップ状
態で連通接続し、連通パイプ31の内周側に上下案内装置
35、35a 及び上下支承装置36、36a の他端(下端)を取
付けている。排ガス回収体37を下端に取付けた連通パイ
プ31を固定ダクト34に対して支承すると共に、昇降させ
る上下案内装置35、35a 及び上下支承装置36、36a は2
種類のものが併用され、一方の上下案内装置35、35a は
固定ダクト34に沿った上下方向の案内具であり、他方の
上下支承装置36、36a は連通パイプ31、排ガス回収体37
等の重量を支承し、排ガス回収体37等を手動で上下動さ
せるものである。
【0014】上下案内具である一方の上下案内装置35、
35a にあっては、図3、6に示す様に、固定ダクト34の
外周側に細幅の上下基板(上下レール)100 を取付ける
と共に、該上下基板100 の両側にレール部101 、101aを
設けている。そして、上下基板100 に平行で移動板102
を配置すると共に、レール部101 、101aに平行で移動板
102 の両側に従動板103 、103a…を取付け、該従動板10
3 、103a…に回転自在に設けたボール104 、104a…をレ
ール部101 、101aの内面に転動接触自在に配置してい
る。又、移動板102 に平行で板状のスライド板105 を配
置すると共に、従動板103、103a…に平行でスライド板1
05 の両側に主動板106 、106a…を設け、従動板103 、1
03a…のボール104 、104a…の内面に接触させ、スライ
ド板105 にスライダー107 を取付けている。そして、上
下案内装置35、35a のスライダー107 と連通パイプ31
は、治具108、108aを介して連結している。
【0015】尚、上下基板100 (レール部101 、101aを
含む)は固定ダクト34と略同等の上下長さを有すると共
に、上下基板100 の上下にストッパーを設けて、上下基
板100 から移動板102 が上下方向で離脱不可能と成して
いる。又、移動板102 (従動板103 、103a…を含む)は
上下基板100 の略半分の上下長さを有し、スライド板10
5 (主動板106 、106a…を含む)は、複数のボール104
、104a…に主動板106 、106a…が常時接触する様に、
上下長さを設定している。又、上下基板100 のレール部
101 、101a、移動板102 の従動板103 、103a…、スライ
ド板105 の主動板106 、106a…は、厚さ方向で離脱不可
能と成す様に、適宜形状(図示のものでは移動板102 の
ボール104 、104a…の両側で円弧状)と成している。
又、平行に配置した上下基板100 、移動板102 、スライ
ド板105 は上下基板100 と移動板102 が近接関係で、ス
ライド板105 はレール部101 、101a及び従動板103 、10
3a…より外側に配置しているが、これらは適宜変更可能
である。
【0016】上記構成による上下案内装置35、35a の作
用は、排ガス回収体37を下方接続する連通パイプ31が取
付けられたスライダー107 (スライド板105 )が上下方
向移動されると、スライド板105 の主動板106 、106a…
が移動板102 における従動板103 、103a…のボール104
、104a…に接触転動すると共に、ボール104 、104a…
は上下基板100 のレール部101 、101aに接触転動するた
めに、スライド板105 に追従して移動板102 が移動す
る。その結果、スライド板105 の移動に際して、中間に
移動板102 (従動板103 、103a…)を有しているため
に、両トラスト作用で安定する。
【0017】又、重量支承具である他方の上下支承装置
36、36a にあっては、図3、7に示す様に、固定ダクト
34の外側に一対の枢軸板110 、110a…を対向配置すると
共に、該枢軸板110 、110a…に枢軸111 を回転自在に取
付け、更に、該枢軸111 に鍔付きの巻装ロール112 を回
転自在に取付けている。そして、巻装ロール112 に対し
て、ぜんまいばね113 を密着重層状態で巻装し、ぜんま
いばね113 の自由端(先端)に取付板114 を取付けると
共に、治具109、109aを介して、ぜんまいばね113 先端
の取付板114 を連通パイプ31の上端に取付けている。
【0018】かかる構成により、ぜんまいばね113 が巻
装ロール112 から引き出されると、当該部分でたわみが
発生することに対して、元形復帰の反力が発生して、引
き出されたぜんまいばね113 を引き戻そうとする。そし
て、ぜんまいばね113 は密着巻であると共に、巻装ロー
ル112 が回転するため、全体のたわみが大きく発生して
も、ぜんまいばね113 の引き戻し力は巻装ロール112 か
らの離脱位置を中心に発生する。従って、ぜんまいばね
113 の引き出し反力でぜんまいばね113 の先端を引き戻
す作用(力)は殆ど変化しない。上記構成は通例、定荷
重ぜんまいと称され、本件発明では、ぜんまいばね113
の先端に取付けた連通パイプ31等の重量支承を行ってい
る。
【0019】又、固定ダクト34の外側に上下案内装置3
5、35a 及び上下支承装置36、36a を配置したことに対
して、その外側に先端縮径のカバー120 を設けて上下案
内装置35、35a 及び上下支承装置36、36a 等を隠して美
観に配慮している。又、固定ダクト34と連通パイプ31の
オーバーラップ関係で、連通パイプ31を大径と成すこと
により、固定ダクト34の外周に付着した焼煙油脂、上下
案内装置35、35a の潤滑油、その他の異物が落下して
も、固定ダクト34内に落下させて店内への落下を防止し
ている。又、カバー120 と連通パイプ31の隙間、連通パ
イプ31と固定ダクト34の隙間から店内空気への吸引作用
が少量付与され、吸引排ガスの温度低下を期待すること
が出来たり、逆に、この位置での吸引作用を遮断して、
排ガス回収体37の吸引力低下を防止しても良い。
【0020】尚、上下案内装置35、35a 及び上下支承装
置36、36a は固定ダクト34に取付けた例を示したが、天
井板30に取付けても良く、即ち、固定ダクト34に沿って
上下支持装置35、35a の上下基板100 を配置すると共
に、上下支承装置36、36a における巻装ロール112 から
引き出されたぜんまいばね113 が固定ダクト34に沿う様
に配置すれば良い。又、固定ダクト34に比して連通パイ
プ31を大径と成したオーバーラップを示したが、固定ダ
クト34を大径と成したオーバーラップとしても良い。
又、上下案内装置35、35a のスライダー107 及び上下支
承装置36、36a の取付板114 を連通パイプ31上端内周側
に取付けた例を示したが、連通パイプ31の外周側に取付
けても良い。又、上下案内装置35、35a のスライダー10
7 及び上下支承装置36、36a の取付板114 は平板状で、
連通パイプ31は円形状であるため、両者は適宜形状の治
具108 、108a、109 、109aで連結した例を示したが、ス
ライダー107 及び取付板114を円形状としても良い。
【0021】又、連通パイプ31及び排ガス回収体37の上
下移動量は、上下支持装置35、35aにおけるスライダー1
07 の移動量で決定されるので、排ガス回収体37の所望
位置に応じて、上下案内装置35、35a 、上下支承装置3
6、36a 及び固定ダクト34その他の上下長さ等を設定す
る。排ガス回収体37の所望位置としては、例えば、調理
時の排ガス回収位置、所定量降下させたメンテナンス位
置と天井側に近接させる上昇退避位置がある。又、連通
パイプ31と排ガス回収体37は上下方向で固定状態である
が、排ガス回収体37の上下移動量を拡大するために、両
者の関係においても上下スライド自在と成しても良い。
例えば、連通パイプ31に上下案内装置35、35a 及び上下
支承装置36、36a の基端を取付けると共に、上下案内装
置35、35a 及び上下支承装置36、36a の先端側のスライ
ダー107 、取付板114 を排ガス回収体37に取付ける様に
する。
【0022】又、固定ダクト34の外側へのカバー120 の
取付けに際しては、図3、4、5に示す様に、固定ダク
ト34に取付けた治具110 、110aを介して取付けており、
連通パイプ31の最上昇位置で上記治具110 、110aと非接
触となる様に、連通パイプ31の上端に適宜切欠部111 、
111a…を設けている。尚、カバー120 は固定ダクト34に
取付ける例を示したが、天井板30に直接取付けても良
い。又、カバー120 の下端内側に案内ロール121 、121a
…を設け、該案内ロール121 、121a…が上下動する連通
パイプ31を案内している。
【0023】上記、排ガス回収体37は、図8に示す様
に、上方から下方に向けて各種ダクトパイプ、即ち、基
端パイプ38、該基端パイプ38から拡径パイプ39を介して
油脂吸着体40収容の収納パイプ41、該収納パイプ41下端
の被取付パイプ42、及び、被取付パイプ42より若干上方
位置に基端が取付けられる外側集煙フード43を順次、連
通状態で一体化している。そして、収納パイプ41の内部
に、該収納パイプ41との間に通過流路44を有して、排ガ
スが通過自在となる様に、中空円筒状の油脂吸着体40を
取付けている。尚、吸引排気装置2に内蔵した浄化装置
として好ましい例として油脂吸着体40を説明したが、プ
レフィルター、通気集塵式フィルター等も可能である。
【0024】次に、収納パイプ41に対する油脂吸着体40
の着脱自在な取付構造及び油脂吸着体40を説明する。図
8、9、10に示す様に、連通一体状態の収納パイプ41
及び被取付パイプ42の下端に取付ける閉塞板45の外周面
上方に、被取付パイプ42の外周側に重層状態で位置する
取付筒46を取付け、該取付筒46に略J字状開口の嵌合部
47を設けると共に、被取付パイプ42の外周側に突出した
嵌合ピン48を嵌合部47に嵌入させている。又、閉塞板45
の中央開口部49に内側集煙フード50の基端パイプ51を取
付けると共に、該基端パイプ51の上端を閉塞板45より若
干上方に突出させている。そして、リング状の油脂吸着
体40を閉塞板45上に載置自在と成し、油脂吸着体40の内
縁側に基端パイプ51の突出上端部が位置する様にしてい
る。
【0025】上記油脂吸着体40の詳細としては、図1
1、12、13に示す様に、有底上面開口で中央部が上
下開口し、通気自在なリング状の収納体52に多数の吸着
材53、53a …を収納している。吸着材53、53a …はセラ
ミック製(無機質材料)から成る多孔質で、粒径を1m
m以上に揃えたものと成している。尚、吸着材53、53a
…は1mm以下のものを含むと、吸着材53、53a …間の
間隙が少なく、圧力損失が高くなって、実用性が低下す
る。
【0026】そして、図11、13に示す様に、収納体
52は多数の通気孔54、54a …を穿設した外筒体55と、該
外筒体55の内部に収納空間56を有する様に、多数の通気
孔57、57a …を穿設した内筒体58で構成している。更
に、外筒体55の下部に内方側へ収納空間56と略同一幅の
底板59を突出形成すると共に、内筒体58の下部に外方側
へ収納空間56と略同一幅の底板59a を突出形成し、外筒
体55の底板59上に内筒体58の底板59a を着座自在と成し
ている。
【0027】又、図9、11、12に示す様に、中空円
筒状の油脂吸着体40に対して、収納体52の中央中空部の
通過流路60の上部を閉塞する様に、キャップ61を着脱自
在に装着している。尚、キャップ61の外周縁部62は吸着
材53、53a …の積層部の上部に着座自在と成すと共に、
キャップ61の中央部63を上方に膨出形成している。
【0028】又、図14その他に示す様に、外筒体55の
上端を内筒体58の上端より高く形成すると共に、油脂吸
着体40とキャップ61の間に、油脂吸着体40における収納
空間56へ吸着材53、53a …を収納するために、内筒体58
の上端に対して充填治具64を着脱自在或いは固定状態で
装着している。かかる充填治具64は、中央部が高い円板
状と成すと共に、中間の傾斜面を介して、充填治具64の
外周縁を下方に折曲形成して、該下方折曲部65を内筒体
58の上端外周に嵌合させて密接自在と成している。
【0029】又、図9、12に示す様に、外筒体55の上
端外側に設けた取付部66、66a に線材から成る半円形状
の把手67を着脱自在に設けると共に、キャップ61の中央
部63上に台座68を設け、把手67を上方回動させた時に、
台座68の上端に陥没形成した着座部69に把手67が嵌合
し、キャップ61を収納体52に圧着する様に成している。
【0030】又、外側集煙フード43と内側集煙フード50
の高さ関係にあっては、小径の内側集煙フード50を若干
上方と成し、又外側集煙フード43の内周側下端に油溜70
を設けている。又、排ガス回収体37には手動操作用の操
作把手73を取付けており、例えば、外筒体55の外周に操
作把手73の基端を取付けると共に、操作把手73の先端を
外側集煙フード43の下方外側に突出させている。
【0031】次に本発明に係るロースター排ガスの上引
き式吸引装置の作用について説明する。先ず、基本的な
排ガス回収作用としては、ロースター1の調理部5から
立ち昇る排ガスを内外側集煙フード43、50で誘導して吸
引し、排ガス回収体37、排気ダクト32等を経由して浄化
ガスを排気する。かかる排ガス回収によって、排ガス回
収体37に内蔵した浄化装置に油脂が付着し定期的なメン
テナンスが必要となり、本発明では排ガス回収体37を上
下動させてメンテナンス作業を行う。尚、本発明の実施
例では浄化装置として特殊な吸着材を使用することでメ
ンテナンス作業期間を延長させている。
【0032】即ち、図2はロースター1に対する吸引排
気装置2の3種類の上下位置を例示している。図2中、
排ガス回収体37を実線で示す位置は、通常の焼肉調理時
を示し、ロースター1と排ガス回収体37の間隔は約500
〜600 mmで、会食に支障がなく、ロースター1から立ち
昇る排ガスを排ガス回収体37で吸引する状態である。
又、排ガス回収体37を一点鎖線で示す下降位置は、メン
テナンス作業時を示し、フロアーから1m程度の低い高
さでロースター1に接触しない位置と成し、後述する様
に、排ガス回収体37から油脂吸着体40等を着脱してメン
テナンス作業を行う。又、排ガス回収体37を二点鎖線で
示す上昇位置は、排ガス回収体37を天井板30近接位置と
成し、店内、ロースター1等の清掃作業時に排ガス回収
体37を退避させる位置である。
【0033】尚、上記の排ガス回収体37の位置として3
位置を説明したが、状況に応じて位置選択は自由であ
る。例えば、調理時の肉種類によっては焼煙が大量に発
生するため、焼煙を全量吸引するために、排ガス回収体
37を適宜下降させ、或いは、店内空気の流動状態によっ
ては排ガスが揺れるため、排ガス回収体37を適宜下降さ
せて焼煙全量を吸引する。
【0034】次に、排ガス回収体37の位置設定の作業状
況を説明する。排ガス回収体37及び連通パイプ31等の重
量は上下支承装置36、36a で支承されると共に、連通パ
イプ31は上下案内装置35、35a を介して固定ダクト34に
対して案内連結されている。上下支承装置36、36a の基
本作用は、上述の通り定荷重で重量支承を行っている
が、物体の運動に際しては、起動摩擦が当然に存在す
る。即ち、連通パイプ31等を支持する2種類の上下案内
装置35、35a 及び上下支承装置36、36a は共に起動摩擦
を有しているために、連通パイプ31等の重量は上下支承
装置36、36a で相殺されると共に、起動力が必要であ
り、基本的に一定位置で維持される。そして、操作把手
73等の適宜位置を手で把持して上方へ押圧、或いは下方
へ引張すると、その手動操作が起動力となり、起動摩擦
力を上回って連通パイプ31等を上下に移動させることが
可能になる。そして、移動完了後に手動操作を停止する
と、重量相殺、起動摩擦、外力無の状態となって、排ガ
ス回収体37等は停止位置を維持する。
【0035】又、上記の排ガス回収作用にあっては、排
ガスが排ガス回収体37内の油脂吸着体40を通過する過程
において、油脂吸着体40内で吸着材53、53a …の間隙を
複雑に屈曲して流通し、外周方向に横断し、油脂吸着体
40から通過流路44への出口で略上方へ屈曲する。大部分
の油粒子は油脂吸着体40通過時の乱流で吸着材53、53a
…に付着し、排ガスは浄化され、浄化空気として排気ダ
クト32から大気へ放出される。尚、吸着材53、53a …に
付着した油脂油は若干の流動性があるため、多孔質の吸
着材53、53a …の内部に浸透する。
【0036】又、排ガス回収体37内の吸着材53、53a …
の交換は、前述の様に、手動で排ガス回収体37を下降さ
せた状態で行い、下降位置の排ガス回収体37における内
側集煙フード50を有する閉塞板45等を若干持ち上げると
共に、若干回転させた後、下方に降ろせば、被取付パイ
プ42の嵌合ピン48から閉塞板45における取付筒46の嵌合
部47を離脱し、油脂吸着体40を有する内側集煙フード5
0、閉塞板45等を床上に載置する。そして、把手67を持
ち上げて油脂吸着体40を閉塞板45から上方に取出し、把
手67を台座68から外し、キャップ61及び充填治具64を油
脂吸着体40から取り外し、外筒体55から内筒体58を引き
上げて吸着能力が低下した吸着材53、53a …を排出す
る。その後、外筒体55に内筒体58を装着し、更に、図9
の様に、油脂吸着体40に充填治具64をセットすることに
より、充填治具64の上部に吸着材53、53a …を載置し、
充填治具64の傾斜面に沿って外筒体55と内筒体58の間の
収納空間56へ落下させて、油脂吸着体40に新たな吸着材
53、53a …を充填する。
【0037】
【発明の効果】要するに本発明は、天井裏に設けた排気
ダクト32に固定ダクト34を垂下連設すると共に、該固定
ダクト34に上下動自在な連通パイプ31及び浄化装置を内
蔵した排ガス回収体37を順次連通接続したので、ロース
ター1に上方対向する排ガス回収体37で排ガスを吸引す
ると共に排気ダクト32を介して屋外排気して、店内空気
をクリーン化することが出来ると共に、吸引排ガスは排
ガス回収体37内の浄化装置で油脂回収され、ダクト火災
防止を図ると共に、屋外排気ガスを浄化することが出来
る。又、固定ダクト34に沿って設けた上下案内装置35、
35a (の上下基板100 、レール部101 、101a)に沿って
移動自在なスライダー107 を連通パイプ31の上端に取付
けたので、固定ダクト34に沿った鉛直方向に円滑に連通
パイプ31を移動させることが出来る。又、上方部に回転
自在に設けた巻装ロール112 にぜんまいばね113 を密着
重層状に巻装し、ぜんまいばね113 の先端を連通パイプ
31の上端に取付けたので、連通パイプ31、排ガス回収体
37等の重量は上下支承装置36、36a が支承して重量相殺
され、且つ、手動で所望位置に停止させると、その位置
で即座に停止維持されるために、ロースター1、フロア
ー又は天井に対する排ガス回収体37の位置を所望位置に
容易に設定することが出来て、ロースター1に対する吸
引最適、会食最適位置等に排ガス回収体37を設定するこ
とが出来る。
【0038】又、固定ダクト34の外周側に上下案内装置
35、35a の上下基板100 を取付けると共に、固定ダクト
34の外周側に巻装ロール112 を取付けたので、固定ダク
ト34の上下方向に沿って上下基板100 を容易に取付ける
ことが出来、且つ、コンパクト化を図ることが出来る。
【0039】又、固定ダクト34に比して連通パイプ31を
大径と成すと共に、連通パイプ31の上端内周側に上下案
内装置35、35a のスライダー107 及び上下支承装置36、
36aのぜんまいばね113 の先端を取付けたので、固定ダ
クト34に異物が付着したとしても、異物は連通パイプ31
内に落下し、店内汚損を防止することが出来る。
【0040】又、排ガス回収体37の上下位置を、調理時
の排ガス回収位置と所定量降下させたメンテナンス位置
又は、天井側に近接する様に上昇させた退避位置と成す
様に、上下案内装置35、35a の長さを設定したので、排
ガスの最適吸引位置とメンテナンス作業容易化位置の設
定により、所望状態を簡単に設定することが出来、更
に、退避させることにより、店内作業、ロースター保守
作業を容易に行うことが出来る等その実用的効果甚だ大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロースター及び上引き吸引装置の全体配置を示
す図である。
【図2】排ガス回収体の3段階の上下位置を示す図であ
る。
【図3】上引き吸引装置の支持構造の全体図である。
【図4】図1、3のA−A断面図である。
【図5】図1、3のB−B断面図である。
【図6】上下案内装置の断面図である。
【図7】上下支承装置の断面図である。
【図8】油脂回収装置の要部拡大断面図である。
【図9】ダクトパイプから外した排ガス回収体の要部拡
大断面図である。
【図10】油脂吸着体の保持部(閉塞板及び取付筒等)
を示す拡大正面図である。
【図11】油脂吸着体の拡大断面図である。
【図12】図11の側面図である。
【図13】油脂吸着体の分解断面図である。
【図14】吸着材の交換充填時の油脂吸着体の拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 ロースター 31 連通パイプ 32 排気ダクト 34 固定ダクト 35、35a 上下案内装置 36、36a 上下支承装置 37 排ガス回収体 100 上下基板 107 スライダー 112 巻装ロール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井裏に設けた排気ダクトに固定ダクト
    を垂下連設すると共に、該固定ダクトに上下動自在な連
    通パイプ及び浄化装置を内蔵した排ガス回収体を順次連
    通接続し、 他方、固定ダクトに沿って設けた上下案内装置に沿って
    移動自在なスライダーを連通パイプの上端に取付け、又
    上方部に回転自在に設けた巻装ロールにぜんまいばねを
    密着重層状に巻装し、ぜんまいばねの先端を連通パイプ
    の上端に取付けたことを特徴とする上引き吸引装置の支
    持構造。
  2. 【請求項2】 固定ダクトの外周側に上下案内装置の上
    下基板を取付けると共に、固定ダクトの外周側に巻装ロ
    ールを取付けたことを特徴とする請求項1記載の上引き
    吸引装置の支持構造。
  3. 【請求項3】 固定ダクトに比して連通パイプを大径と
    成すと共に、連通パイプの上端内周側に上下案内装置の
    スライダー及びぜんまいばねの先端を取付けたことを特
    徴とする請求項2記載の上引き吸引装置の支持構造。
  4. 【請求項4】 排ガス回収体の上下位置を、調理時の排
    ガス回収位置、所定量降下させたメンテナンス位置又は
    天井側に近接する様に上昇させた退避位置と成す様に、
    上下案内装置の長さを設定したことを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の上引き吸引装置の支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023075002A1 (ko) * 2021-10-25 2023-05-04 주식회사 시너지 Ess 전기실에서의 화재 확산방지 장치 및 이를 이용한 화재 소화 시스템

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WO2023075002A1 (ko) * 2021-10-25 2023-05-04 주식회사 시너지 Ess 전기실에서의 화재 확산방지 장치 및 이를 이용한 화재 소화 시스템

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