JP2001248680A - 減衰力調整式油圧緩衝器 - Google Patents

減衰力調整式油圧緩衝器

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JP2001248680A
JP2001248680A JP2000056460A JP2000056460A JP2001248680A JP 2001248680 A JP2001248680 A JP 2001248680A JP 2000056460 A JP2000056460 A JP 2000056460A JP 2000056460 A JP2000056460 A JP 2000056460A JP 2001248680 A JP2001248680 A JP 2001248680A
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coil bobbin
shock absorber
damping force
hydraulic shock
iron core
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Hiroshi Sakai
博史 酒井
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減衰力調整式油圧緩衝器において、組立時に
ピストンボルトをソレノイドケースに螺着する際のピス
トンボルトの回転力によりコイルボビンが回転してワイ
ヤハーネスが引っ張られることによるコイルボビンとワ
イヤハーネスとの接続不良が生じることを防止する。 【解決手段】 コイルボビンに突起を設け、ソレノイド
ケースに固着した固定鉄芯に切欠を設け、前記突起と前
記切欠を嵌合させることにより、ピストンボルトの回転
力が伝わってもコイルボビンが回転しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
懸架装置に装着される減衰力調整式油圧緩衝器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の懸架装置に装着される
油圧緩衝器には、路面状況、走行状況等に応じて乗り心
地や操縦安定性を向上させるために減衰力を適宜調整で
きるようにした減衰力調整式油圧緩衝器として、本出願
人が出願した特願平11−121787号等がある。
【0003】以下に、従来の減衰力調整式油圧緩衝器を
図5に示し、説明する。
【0004】図5に示すように、従来技術による減衰力
調整式油圧緩衝器1は、シリンダ2の外側に外筒3を設
けた2重筒構造となっており、内部には油液が封入され
ている。シリンダ2と外筒3との間には、リザーバ4が
形成されている。シリンダ2内には、ピストン5が摺動
可能に嵌装されており、このピストン5によってシリン
ダ2内がシリンダ上室2aとシリンダ下室2bとの2室
に画成されている。
【0005】ピストン5には、略円筒状のピストンボル
ト6(位置決め手段)が挿通されてナット7によって固
定されている。ピストンボルト6基端部に形成された大
径部6aには、中空のピストンロッド8の一端部に溶接
されたソレノイドケース14が螺着され、ピストンロッ
ド6の他端側は、シリンダ上室2aを通り、シリンダ2
及び外筒3の上端部に装着された図示しないロッドガイ
ド及びオイルシールに挿通されて、シリンダ2の外部に
延出されている。
【0006】シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2
bとリザーバ4とを区画する図示しないベースバルブが
設けられている。
【0007】ピストン5には、シリンダ上下室2a,2
b間を連通させるための伸び側油路9及び縮み側油路1
0が設けられている。
【0008】ソレノイドケース14内には、比例ソレノ
イド15(ソレノイド型駆動機構)が設けられており、
該比例ソレノイド15は、軸方向両端側にフランジ部を
有する筒状で、該両端側のフランジ部間にコイル25が
巻回され、一端側のフランジ部の軸方向外側に更にワイ
ヤハーネス21を巻回するためのフランジ部23aを有
する、筒状のコイルボビン23と、前記コイルボビン2
3に挿嵌され、軸方向一端側にフランジ部22aを有し
該フランジ部22aに切欠部22bを有する固定鉄心2
2と、前記固定鉄心22内に軸方向に摺動自在に挿入さ
れるプランジャ16(可動鉄心)とで構成されている。
【0009】前記比例ソレノイド15のコイルボビン2
3に巻回されたコイル25にはワイヤハーネス21の一
端が接続されている。ワイヤハーネス21は固定鉄心2
2のフランジ部22aの切欠部22bと中空のピストン
ロッド8の内部とを挿通されてその他端側は減衰力調整
式油圧緩衝器1の外部に延ばされ、図示しない外部電源
に接続されている。
【0010】前記比例ソレノイド15の前記プランジャ
16には作動ロッド17が連結されており、前記作動ロ
ッド17の先端は、ピストンボルト6の小径ボア6b内
に摺動可能に嵌装されたスライダ18(油液流通制御機
構)の一端に当接されている。
【0011】スライダ18には、軸方向に互いに離間し
て、一端側に伸び側副ディスクバルブ18aと、他端側
に縮み側副ディスクバルブ18bとを有し、スライダ1
8の他端には、調整プラグ20との間に介装された圧縮
ばね19が当接している。
【0012】図示しない外部電源からワイヤハーネス2
1を通じて電力が比例ソレノイド15のコイルボビン2
3に巻回されたコイル25に供給されず、比例ソレノイ
ド15が励磁されていないときには、前記圧縮ばね19
のばね力によりスライダ18は比例ソレノイド15側に
付勢されて、伸び側副ディスクバルブ18aが閉じて縮
み側副ディスクバルブ18bが開くようになっており、
一方、図示しない外部電源からワイヤハーネス21を通
じて電力が比例ソレノイド15のコイルボビン23に巻
回されたコイル25に供給され、該比例ソレノイド15
が励磁されると、プランジャ16が圧縮ばね19のばね
力に抗して作動ロッド17を介してスライダ18を調整
プラグ20側に付勢し、伸び側副ディスクバルブ18a
が開いて縮み側副ディスクバルブ18bが閉じるように
なっている。
【0013】このように、外部電源からの電力供給によ
る比例ソレノイド15の励磁、非励磁によってスライダ
18がその軸方向に移動することにより、伸び側副ディ
スクバルブ18aと縮み側ディスクバルブ18bの開閉
が制御される。そして、前記伸び側副ディスクバルブ1
8aが開閉することにより、伸び側油路9上に設けられ
た伸び側背圧室26内の液圧が調整され、伸び側主ディ
スクバルブ27の開弁圧力が調整され、減衰力調整式油
圧緩衝器1の伸び側の減衰力が調整できるようになって
いる。
【0014】同様に、前記縮み側副ディスクバルブ18
bが開閉することにより、縮み側油路10上に設けられ
た縮み側背圧室28内の液圧が調整され、縮み側主ディ
スクバルブ29の開弁圧力が調整され、減衰力調整式油
圧緩衝器1の縮み側の減衰力が調整できるようになって
いる。
【0015】次に、上記のような減衰力調整式油圧緩衝
器1の組立工程のうち、ソレノイドケース14内部への
比例ソレノイド15の組み付けについて説明する。
【0016】まず、ピストンロッド8が溶接されたソレ
ノイドケース14の内部に固定鉄心22が圧入される。
このとき、固定鉄心22のフランジ部22aがソレノイ
ドケース14内の段部14aに圧入されることにより、
固定鉄心22はソレノイドケース14に対してしっかり
と固着される。
【0017】次に、固定鉄心22のフランジ部22aに
設けられた切欠部22bおよびピストンロッド8の内部
に、ワイヤハーネス21を挿通し、コイル25に該ワイ
ヤハーネス21の一端が接続されたコイルボビン23を
シール部材30を介して固定鉄心22に挿嵌する。
【0018】その後、固定鉄心22内にプランジャ1
6、作動ロッド17、シール部材24等が組み込まれ
る。そして、ピストンボルト6がソレノイドケース14
に螺着される。
【0019】このとき、ピストンボルト6はその軸を中
心として回転しながらソレノイドケース14に挿入され
るため、その回転力がシール部材24を介してコイルボ
ビン23に伝わるが、固定鉄心22とコイルボビン23
との間のシール部材30による摩擦力は、ソレノイドケ
ース14と固定鉄心22の圧入による摩擦力よりもはる
かに弱く、コイルボビン23の軸を中心とする回転力が
コイルボビン23に加わった場合には、コイルボビン2
3は固定鉄心22に対して容易に回転する。
【0020】しかし、固定鉄心22のフランジ部22a
がソレノイドケース14の段部14aに圧入されている
ため、固定鉄心22はソレノイドケース14に固着して
おり容易に回転しない。このため、固定鉄心22のフラ
ンジ部22aの切欠部22bを挿通されて外部に延びて
いるワイヤハーネス21の一端側は、コイルボビン23
の回転方向に引っ張られる。
【0021】このように、従来技術による減衰力調整式
油圧緩衝器においては、組立工程において、ピストンボ
ルト6の螺着の際に、その螺着の際の回転力がコイルボ
ビン23に伝わり、コイルボビン23が固定鉄心とソレ
ノイドケースに対して相対的に回転することがあり、こ
れによってワイヤハーネス21のコイル25への接続部
分に引っ張り力がかかり、断線や断線による接続不良が
生じることがあった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術の問題に鑑みなされたもので、一端が開口したソレ
ノイドケースにコイルボビンを挿入した後、ソレノイド
ケースの開口をピストンボルト等を螺着して閉塞する際
に、コイルボビンがその軸を中心として回転することを
規制し、これにより、ワイヤハーネスの断線や断線によ
る接続不良を防止することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、油液が封入されたシリンダと、前記シ
リンダ内に摺動可能に嵌装され、前記シリンダ内を上下
2室に分割するピストンと、一端が前記ピストンに連結
され、他端が前記シリンダの外部に延出されたピストン
ロッドと、前記上下室内の油液を流通させる油路と、前
記油路内の油液の流通を制御する油液流通制御機構と、
前記油液流通制御機構を駆動する駆動機構を有する減衰
力調整式油圧緩衝器において、前記駆動機構は、ソレノ
イド型駆動機構であって、一端が開口した筒状のソレノ
イドケース内に、コイルが巻回されたコイルボビンと、
該コイルボビン内で移動可能な可動鉄心とを有するとと
もに、前記ソレノイドケースの開口に前記コイルボビン
の軸方向を位置決めする位置決め手段を螺合することに
より構成し、さらに、前記コイルボビンと前記ソレノイ
ドケースとの間に相対回転することを規制する回転規制
手段を設けたことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について、図1ないし図2とともに説明する。なお、図
1は本発明の減衰力調整式油圧緩衝器のピストン、ソレ
ノイドケース、ピストンボルト、ピストンロッドの係合
部分を示した図であり、図に示されない部分については
従来の技術の減衰力調整式油圧緩衝器と同一である。ま
た、説明の中で、従来の技術の減衰力調整式油圧緩衝器
と同一の部分については、従来の技術の説明で用いた記
号をそのまま用いるものとし、またその部分の詳しい説
明は省略するものとする。
【0025】図中、31は本実施の形態の減衰力調整式
油圧緩衝器であり、14はソレノイドケースであり、1
4aは該ソレノイドケースの内部の段部である。
【0026】ソレノイドケース14内には、比例ソレノ
イド45(ソレノイド型駆動機構)が設けられており、
該比例ソレノイド45内には軸方向両端側にフランジ部
を有する筒状で、該両端側のフランジ部間にコイル25
が巻回され、一端側のフランジ部の軸方向外側に更にワ
イヤハーネス21を巻回するためのフランジ部53aを
有する、筒状のコイルボビン53と、前記コイルボビン
53が挿嵌され、一端側にフランジ部52aを有する固
定鉄心52と、コイルボビン53内に挿入されたプラン
ジャ16(可動鉄心)とで構成されている。
【0027】前記コイルボビン53のフランジ部53a
には、突起部53bが設けられている。また、前記固定
鉄心52のフランジ部52aには、その周側にワイヤハ
ーネス21が挿通される切欠部52bと、径方向におい
て前記切欠部52bとは反対側に、前記コイルボビン5
3の突起部53bが嵌合する切欠部52cが設けられて
いる。
【0028】前記比例ソレノイド45のコイルボビン5
3のコイル25にはワイヤハーネス21の一端が接続さ
れており、前記ワイヤハーネス21は固定鉄心52のフ
ランジ部52aの切欠部52bと中空のピストンロッド
8の内部とを挿通されてその他端側は本実施形態の減衰
力調整式油圧緩衝器の外部に延ばされ、図示しない外部
電源に接続されている。
【0029】次に、本実施の形態の減衰力調整式油圧緩
衝器の組立工程のうち、ソレノイドケース14内部への
比例ソレノイド45の組み付けについて説明する。
【0030】まず、ピストンロッド8が溶接されたソレ
ノイドケース14の内部に固定鉄心52が圧入される。
このとき、固定鉄心52のフランジ部52aがソレノイ
ドケース14内の段部14aに圧入されることにより、
固定鉄心52はソレノイドケース14に対してしっかり
と固着される。
【0031】次に、固定鉄心52のフランジ部52aに
設けられた切欠部52bおよびピストンロッド8の内部
に、ワイヤハーネス21を挿通し、コイル25に該ワイ
ヤハーネス21の一端が接続されたコイルボビン53を
シール部材30を介して固定鉄心22に挿嵌する。
【0032】このとき、本実施形態の減衰力調整式油圧
緩衝器の組立においては、固定鉄心52のフランジ部5
2aの切欠部52cとコイルボビン53のフランジ部5
3aの突起部53bとが嵌合するよう、コイルボビン5
3は固定鉄心52に挿嵌される。
【0033】その後、固定鉄心52内にプランジャ1
6、作動ロッド17、シール部材24等が組み込まれ
る。そして、ピストンボルト6がソレノイドケース14
に螺着される。
【0034】このとき、ピストンボルト6は軸方向に回
転しながらソレノイドケース14に挿入されるため、そ
の軸方向の回転がシール部材24を介してコイルボビン
53に伝わるが、ソレノイドケース14に固着している
固定鉄心52の切欠部52cにコイルボビン53の突起
部53bが嵌合しているため、コイルボビン53と固定
鉄心52とは相対的に回転しない。
【0035】このため、コイルボビン53のコイル25
が接続されるワイヤハーネス21の一端側は、ピストン
ボルト6の螺着の際にも引っ張り力はかからず、ピスト
ンボルト6の螺着の際の回転力によってコイルボビン5
3がソレノイドケース14や固定鉄心52に対して相対
的に回転して生じるワイヤハーネス21の断線や断線に
よる接続不良を防止することができる。
【0036】なお、本実施の形態においては、固定鉄心
52のフランジ部52aの切欠部52bと52cについ
ては径方向反対側に位置しているが、これに限るもので
はなく、フランジ部52a上の任意の位置に設けてもよ
い。
【0037】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図3ないし図4とともに説明する。なお、図3は本
発明の第2の実施の形態の減衰力調整式油圧緩衝器のピ
ストン、ソレノイドケース、ピストンボルト、ピストン
ロッドの係合部分を示した図であり、図に示されない部
分については従来の技術の減衰力調整式油圧緩衝器と同
一である。また、説明の中で、従来の技術の減衰力調整
式油圧緩衝器と同一の部分または本発明の第1の実施の
形態と同一の部分については、従来の技術の説明で用い
た記号または本発明の第1の実施の形態の説明で用いた
記号をそのまま用いるものとし、またその部分の詳しい
説明は省略するものとする。なお、本発明の第1の実施
の形態における部品と同等であるが形状が異なる部品に
ついては、本発明の第1の実施の形態の説明に用いた記
号に「’」(ダッシュ)を付して用いるものとする。
【0038】本実施の形態においては、図3ないし図4
に示すごとく、固定鉄心52におけるワイヤハーネス2
1が挿通される切欠部52bとコイルボビン53の突起
部53bを嵌合させる切欠部52cとを一体化した、切
欠部52’dをフランジ部52’aに有する固定鉄心5
2’と、コイルボビン53における突起部53bに相当
する、図3の上方から見た形状がコの字型の突起部5
2’dをフランジ部53’aに有するコイルボビン5
3’において、前記固定鉄心52’に前記コイルボビン
53’を挿嵌する際に、前記固定鉄心52’の切欠部5
2’dと前記コイルボビン53’の突起部53’cとを
嵌合させるとともに、前記突起部53’cの内部にワイ
ヤハーネス21を挿通させている。
【0039】本実施の形態においては、前述した本発明
の第1の実施の形態と同様に、ソレノイドケース14に
固着された固定鉄心52’とコイルボビン53’との相
対回転を規制することにより間接的にソレノイドケース
14とコイルボビン53’との相対回転を規制すること
により、組付け時のワイヤハーネス21の断線およびそ
の断線による接続不良を防止できるが、さらに、固定鉄
心が金属製で、コイルボビンが樹脂等の金属に比して軟
らかい素材である場合には、この図3ないし図4に示し
た実施形態をとることで、ワイヤハーネス21が固定鉄
心52’の切欠部52’dに直接当たらず、コイルボビ
ン53’のコの字型の突起部53’cを介して挿通され
るので、ワイヤハーネス23の被膜を保護するのに効果
的である。
【0040】なお、上記本発明の第1および第2の実施
の形態では、コイルボビン53のフランジ部53aの突
起部53cが係合する、固定鉄心52のフランジ部52
a側の形状を、該フランジ部52aの軸方向に貫通する
切欠形状としたが、これに限るものではなく、突起部5
3cが嵌合する形状であればよく、例えば該フランジ部
52aの軸方向には貫通しない溝等の凹形状であっても
よい。
【0041】また、上記本発明の第1および第2の実施
の形態では、固定鉄心のフランジ部に切欠部を設け、コ
イルボビンのフランジ部に突起部を設けたが、これに限
るものではなく、固定鉄心のフランジ部に突起部または
凸部を設け、コイルボビンのフランジ部にこれと嵌合す
る切欠部または凹部を設けてもよい。
【0042】また、上記本発明の第1および第2の実施
の形態では、固定鉄心52をソレノイドケース14に圧
入して固着し、その固定鉄心52とコイルボビン53と
の相対的な回転を規制することにより、間接的にソレノ
イドケース14とコイルボビン53との相対回転を規制
しているが、コイルボビンとソレノイドケースのいずれ
か一方に凸部を設け、他方に該凸部に係合する凹部を設
けて、直接両者の相対回転を規制してもよい。
【0043】また、上記本発明の第1および第2の実施
の形態では、ピストンに油液を流通させる油路を備え、
ピストンロッドとピストンとの間に該油路内の油液の流
通を制御する油液流通制御機構を有する、いわゆるロッ
ド内蔵型の減衰力調整式油圧緩衝器での実施について説
明したが、これに限るものではなく、たとえば、シリン
ダ上室とシリンダ下室とをバイパスする油路をシリンダ
外部に迂回させて設け、シリンダ側面に比例ソレノイド
を有する、いわゆるシリンダ横付型の減衰力調整式油圧
緩衝器において適用してもよい。
【0044】また、上記本発明の第1および第2の実施
の形態では、複筒式の減衰力調整式油圧緩衝器について
説明しているが、これに限るものではなく、単筒式の減
衰力調整式油圧緩衝器であってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明の減衰力調整式油
圧緩衝器によれば、位置決め手段の螺着の際に、コイル
ボビンがその軸を中心として回転することを防止するこ
とができ、これにより、ワイヤハーネスの断線や断線に
よる接続不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の減衰力調整式油圧
緩衝器の要部を示した断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の減衰力調整式油圧
緩衝器の固定鉄心とコイルボビンとワイヤハーネスの係
合の状態を図1における上面から示した図、およびその
軸方向断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の減衰力調整式油圧
緩衝器の要部を示した断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の減衰力調整式油圧
緩衝器の固定鉄心とコイルボビンとワイヤハーネスの係
合の状態を図3における上面から示した図、およびその
軸方向断面図である。
【図5】本発明に関する従来の減衰力調整式油圧緩衝器
の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 従来技術による減衰力調整式油圧緩衝器 2 シリンダ 2a シリンダ上室 2b シリンダ下室 3 外筒 4 リザーバ 5 ピストン 6 ピストンボルト(位置決め手段) 6a 大径部 6b 小径ボア 7 ナット 8 ピストンロッド 9 伸び側油路 10 縮み側油路 14 ソレノイドケース 14a 段部 15 比例ソレノイド(ソレノイド型駆動機構) 16 プランジャ 17 作動ロッド 18 スライダ(油液流通制御機構) 18a 伸び側副ディスクバルブ 18b 縮み側副ディスクバルブ 19 圧縮ばね 20 調整プラグ 21 ワイヤハーネス 22 固定鉄心 22a フランジ部 22b 切欠部 23 コイルボビン 23a フランジ部 24 シール部材 25 コイル 26 伸び側背圧室 27 伸び側主ディスクバルブ 28 縮み側背圧室 29 縮み側主ディスクバルブ 30 シール部材 31 減衰力調整式油圧緩衝器 45 比例ソレノイド(ソレノイド型駆動機構) 52 固定鉄心 52a フランジ部 52b 切欠部 52c 切欠部 52’ 固定鉄心 52’a フランジ部 52’d 切欠部 53 コイルボビン 53a フランジ部 53b 突起部 53’ コイルボビン 53’a フランジ部 53’c 突起部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油液が封入されたシリンダと、前記シリ
    ンダ内に摺動可能に嵌装され、前記シリンダ内を上下2
    室に分割するピストンと、一端が前記ピストンに連結さ
    れ、他端が前記シリンダの外部に延出されたピストンロ
    ッドと、前記上下室内の油液を流通させる油路と、前記
    油路内の油液の流通を制御する油液流通制御機構と、前
    記油液流通制御機構を駆動する駆動機構を有する減衰力
    調整式油圧緩衝器において、 前記駆動機構は、ソレノイド型駆動機構であって、一端
    が開口した筒状のソレノイドケース内に、コイルが巻回
    されたコイルボビンと、該コイルボビン内で移動可能な
    可動鉄心とを有するとともに、前記ソレノイドケースの
    開口に前記コイルボビンの軸方向を位置決めする位置決
    め手段を螺合することにより構成し、さらに、前記コイ
    ルボビンと前記ソレノイドケースとの間に相対回転する
    ことを規制する回転規制手段を設けたことを特徴とする
    減衰力調整式油圧緩衝器。
JP2000056460A 2000-03-01 2000-03-01 減衰力調整式油圧緩衝器 Pending JP2001248680A (ja)

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