JP2001248001A

JP2001248001A - 男性用下着

Info

Publication number: JP2001248001A
Application number: JP2000052427A
Authority: JP
Inventors: Michiko Sano; 道子佐野
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2000-02-28
Filing date: 2000-02-28
Publication date: 2001-09-14

Abstract

(57)【要約】【課題】前身頃の前下部の通気性がよく、蒸れにくい
だけでなく、小用に便利なように改良した男性用下着を
提供する。【解決手段】腹部を覆う前身頃３と、臀部及び腰部の
下部を覆う後身頃４とを、両側部と股部とにおいて結合
したパンツ部１を有する男性用下着において、前身頃３
の下部中央に開口部６を設け、かつ該開口部６の前方を
覆うように、ほぼ逆三角形の伸縮性メッシュ地よりなる
覆布７の両側部と下縁とを、前身頃３の両側部と下縁部
とに縫着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、男性用下着に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の男性用下着は、腹部を覆う前身頃
の中央下部において、右前身頃から延出してきた延出片
を左前身頃の後面に重合し、かつその延出片の上下の端
部のみを左前身頃に縫着し、中間部分は未縫着とするこ
とにより、常時は前方から見て閉塞されているが、延出
片と左前身頃の右縁部とを左右に開くことにより、小用
用の開口が形成されるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の男
性用下着では、前身頃の中央下部において、綿布等の同
材質からなる延出片と左前身頃とが前後に重合している
ため、通気性が悪く、蒸れ易いだけでなく、小用時に、
延出片と左前身頃の右縁部とを左右に開きにくいという
問題がある。

【０００４】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、特に前身頃の前下部の通気性がよく、
蒸れにくいだけでなく、小用に便利なように改良した男
性用下着を提供することを目的としている。

【０００５】また、本発明は、骨盤矯正作用を有すると
ともに、着脱の容易な男性用下着を提供することを目的
としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は次のようにして解決される。 (１) 腹部を覆う前身頃と、臀部及び腰部の下部を覆う
後身頃とを、両側部と股部とにおいて結合したパンツ部
を有する男性用下着において、前記前身頃の下部中央に
開口部を設け、かつ該開口部の前方を覆うように、ほぼ
逆三角形の伸縮性メッシュ地よりなる覆布の両側部と下
縁とを、前身頃の両側部と下縁部とに縫着する。

【０００７】(２) 上記(１)項において、前身頃の上縁
からほぼ下方に向かって少なくとも１箇所切込みを設け
るとともに、該切込みにファスナを設け、前身頃におけ
るファスナ装着部の内面にほぼ逆三角形状をなす裏あて
布の両側部を縫着する。

【０００８】(３) 上記(１)または(２)項において、パ
ンツ部に、前身頃及び後身頃の材質より収縮力が強い伸
縮性材料よりなるベルトを、後身頃においては、左右の
腸骨の上部に対応する部分を左右方向に横切り、前身頃
においては、腸骨の両側部に対応する部分より内下方に
向かって延出し、かつ両端部が前身頃のほぼ中央におい
て互いに結合するようにして装着する。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照して説明する。図１〜図４は、本発明の第
１の実施形態を示す。

【００１０】この男性用下着は、パンティーガードルタ
イプのもので、概ねパンツ部(１)と大腿被部(２)とから
なっている。

【００１１】パンツ部(１)は、綿、シルク、その他の公
知の布地、または収縮力の弱い伸縮性素材からなり、か
つ腹部を覆う前身頃(３)と、上記と同様の材質か、また
はそれより収縮力がさらに弱いレース地等からなり、か
つ臀部及び腰部の下部を覆う後身頃(４)とを両側部と股
部とにおいて結合したものよりなっている。

【００１２】前身頃(３)の下部中央には、その下端の後
身頃(４)の下端との縫合部(５)またはその近傍まで至る
開口部(６)が形成されている。

【００１３】この開口部(６)の前方及び下方を覆うよう
に、ほぼ逆三角形の伸縮性メッシュ地よりなる覆布(７)
の両側部と下縁部とが、前身頃(３)の両側部、好ましく
は前身頃(３)と後身頃(４)との両側部の縫合部(５)と、
前身頃(３)の下縁部、好ましくはその後身頃(４)との縫
合部(５)とに縫着されている。

【００１４】開口部(６)を形成することにより、前身頃
(３)の中央下部を実質的になくし、その部分には覆布
(７)のみが存在するようにしてもよい。

【００１５】覆布(７)の材質は、収縮力は弱いが、伸縮
性の高いメッシュ地を用いるのがよい。

【００１６】以上のような構成とすることにより、下腹
部の通気性をよくし、蒸れるのを防止することができる
とともに、小用時に、覆布(７)の上端中央部を前下方に
押し下げるだけで用を足すことができ、さらに、覆布
(７)から手を離すだけで、覆布(７)がその収縮力により
元の状態に復帰するので便利である。

【００１７】大腿被部(２)は、大腿部を覆うほぼ円筒状
をなし、その前面の上縁は、前身頃(３)の下縁及び覆布
(７)の下縁と縫着され、後面の上縁は、所要幅のメッシ
ュテープ(８)を介して、後身頃(４)の下縁に連設されて
いる。

【００１８】メッシュテープ(８)は、覆布(７)と同一材
質とするのがよいが、その他のメッシュ地としてもよ
い。

【００１９】(９)は、縦横両方向に強い収縮力を有する
伸縮性繊維、または非伸縮性繊維よりなる所要幅の帯状
のパワーネット側布で、パンツ部(１)及び大腿被部(２)
の両側部に、上下方向に連続するように配設されてい
る。

【００２０】パンツ部(１)の上端部内周には、ほぼ環状
をなす平ゴム(10)が、両パワーネット側布(９)、前身頃
(３)及び後身頃(４)の各上端部にそれぞれ縫着されてい
る。

【００２１】また、パンツ部(１)の内面には、収縮力が
パワーネット側布(９)とほぼ同等か、またはそれより弱
く、前身頃(３)及び後身頃(４)より強い、例えばゴム等
の伸縮性材料よりなるベルト(11)が、後身頃(４)におい
ては、着用者の左右の腸骨(図示略)の上部に対応する部
分を左右方向に横切り、前身頃(３)においては、腸骨の
両側部に対応する部分より内下方に向かって延出し、か
つ両端末が前身頃(３)のほぼ中央において互いに結合す
るようにして装着されている。

【００２２】ベルト(11)は、少なくとも前身頃(３)の中
央部と両側部との内面においてパンツ部(１)に縫着し、
その他の部分は、パンツ部(１)と大幅に位置ずれしない
程度に適所をパンツ部(１)に縫着するか、またはベルト
通し(図示略)に挿通させるのがよい。または、ベルト(1
1)全体を、パンツ部(１)の内面に縫着してもよい。

【００２３】この実施形態のようにベルト(11)を設ける
と、着用者の骨盤における左右の腸骨は、ベルト(11)に
より、前身頃(３)におけるベルト(11)の内下方への延出
方向とほぼ一致する本来の回動可能な方向に向かって引
き締められ、正常な骨盤矯正効果が得られる。

【００２４】すなわち、ベルト(11)による左右の腸骨の
引き締め方向と、腸骨の本来の回動方向とがほぼ一致
し、それらの間にずれが生じることがないので、そのよ
うなずれが腸骨と仙骨その他の骨(図示略)との連結部に
ストレスとなって作用し、矯正効果に悪影響を及ぼすと
いったことがない。

【００２５】パンツ部(１)の前身頃(３)の上縁及び環状
の平ゴム(10)における左右２個所(３個所以上とするこ
ともある)には、ベルト(11)と直交する方向を向くよう
に、切込み(12)が外下方に向かって設けられており、各
切込み(12)には、公知のファスナ(13)が設けられてい
る。

【００２６】前身頃(３)におけるファスナ(13)装着部の
内面には、切込み(12)が所要幅Ｖ字状に開いた状態でピ
ンと張るようにしたほぼ逆三角形状の裏当て布(14)の両
側部が縫着されている。

【００２７】この実施形態によると、複数のファスナ(1
3)のいずれかを開くことにより、腰まわり長を段階的に
長くすることができ、また全ファスナ(13)を開くことに
より、男性用下着を容易に着脱することができる。

【００２８】切込み(12)の向きを、ベルト(11)と直交す
る方向としたことにより、ファスナ(13)を締めたとき、
前身頃(３)がベルト(11)と同方向に引き締められ、ベル
ト(11)の引き締め力を補助し、正常な骨盤矯正効果をさ
らに高めることができる。

【００２９】図５は、本発明の第２の実施形態を示す。
なお、第１の実施形態のものと同様の部材には、同一の
符号を付して図示するに止め、それらについての詳細な
説明は省略する

【００３０】第２の実施形態では、第１の実施形態の大
腿被部(２)を、パンツ部(１)から取り除いた構成として
いる。このようにしても、第１の実施形態と同様の効果
を奏することができる。

【００３１】図６は、本発明を男性用ボディースーツに
適用した第３の実施形態を示す。第３の実施形態におい
ては、ボディースーツ(20)の前身頃(21)の下端部中央に
開口部(22)を設け、この開口部(22)の前方を覆うよう
に、覆布(23)を、第１の実施形態と同様にして前身頃(2
1)に装着してある。(24)は後身頃である。本発明は、こ
のように、ボディースーツ(20)にも適用することができ
る。本発明は、この他にも、あらゆる男性用下着に適用
することができる。

【００３２】

【発明の効果】請求項１記載の発明によると、装着時
に、下腹部及び股部分がメッシュ地の覆布のみにより覆
われているので、同部の通気性がよく、蒸れることがな
い。また、小用時には、覆布の上端中央部を押し下げる
だけで用を足すことができ、さらに覆布から手を離すだ
けで、覆布が、その収縮力により、元の装着状態に復帰
するので便利である。

【００３３】請求項２記載の発明によると、ファスナを
開くことにより、腰まわり長を調節したり、着脱を容易
としたりすることができる。また、ファスナを複数箇所
設けるとと、一層効果的に腰まわり長を調節することが
できる。

【００３４】請求項３記載の発明によると、ベルトの両
端部がパンツ部の前面において内下方に向かって延出
し、着用者の骨盤における左右の腸骨を、その本来の回
動方向に向かって引き締めることができるので、腸骨の
本来の回動方向とベルトによる引き締め方向との間にず
れが生じることがなく、正常な骨盤矯正効果を得ること
ができるとともに、腹部の筋肉の弛みをとることができ
る。すなわち、腸骨の本来の回動方向とベルトによる引
き締め方向との間のずれにより、腸骨と仙骨その他の骨
(図示略)との連結部にストレスが生じ、矯正効果に悪影
響を及ぼすといったことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態の装着時の正面図であ
る。

【図２】同じく、下方から見た図である。

【図３】同じく、側面図である。

【図４】同じく、背面図である。

【図５】本発明の第２の実施形態の装着時の正面図であ
る。

【図６】本発明の第３の実施形態の装着状態の斜視図で
ある。

【符号の説明】

(１)パンツ部 (２)大腿被部 (３)前身頃 (４)後身頃 (５)縫合部 (６)開口部 (７)覆布 (８)メッシュテープ (９)パワーネット側布 (10)平ゴム (11)ベルト (12)切込み (13)ファスナ (14)裏あて布 (20)ボディスーツ (21)前身頃 (22)開口部 (23)覆布 (24)後身頃

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】腹部を覆う前身頃と、臀部及び腰部の下
部を覆う後身頃とを、両側部と股部とにおいて結合した
パンツ部を有する男性用下着において、前記前身頃の下
部中央に開口部を設け、かつ該開口部の前方を覆うよう
に、ほぼ逆三角形の伸縮性メッシュ地よりなる覆布の両
側部と下縁とを、前身頃の両側部と下縁部とに縫着した
ことを特徴とする男性用下着。
【請求項２】前身頃の上縁からほぼ下方に向かって少
なくとも１箇所切込みを設けるとともに、該切込みにフ
ァスナを設け、前身頃におけるファスナ装着部の内面に
ほぼ逆三角形状をなす裏あて布の両側部を縫着した請求
項１記載の男性用下着。
【請求項３】パンツ部に、前身頃及び後身頃の材質よ
り収縮力が強い伸縮性材料よりなるベルトを、後身頃に
おいては、左右の腸骨の上部に対応する部分を左右方向
に横切り、前身頃においては、腸骨の両側部に対応する
部分より内下方に向かって延出し、かつ両端部が前身頃
のほぼ中央において互いに結合するようにして装着した
請求項１または２記載の男性用下着。