JP2001247895A - 漂白洗浄剤 - Google Patents

漂白洗浄剤

Info

Publication number
JP2001247895A
JP2001247895A JP2000105732A JP2000105732A JP2001247895A JP 2001247895 A JP2001247895 A JP 2001247895A JP 2000105732 A JP2000105732 A JP 2000105732A JP 2000105732 A JP2000105732 A JP 2000105732A JP 2001247895 A JP2001247895 A JP 2001247895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
bleaching
bleaching detergent
composition
sec
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000105732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4065646B2 (ja
Inventor
Masao Nishida
誠男 西田
Masako Fujizu
雅子 藤津
Minoru Kishi
実 岸
Kazumi Yajima
和美 矢島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2000105732A priority Critical patent/JP4065646B2/ja
Publication of JP2001247895A publication Critical patent/JP2001247895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4065646B2 publication Critical patent/JP4065646B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 漂白洗浄剤組成物を収納する容器と、吐
出装置とを備えた吐出容器入り漂白洗浄剤であって、前
記容器内に収納される漂白洗浄剤組成物が、(1)次亜
塩素酸アルカリ金属塩;0.1〜10質量%、(2)ア
ルカリ剤;0.1〜5質量%、(3)界面活性剤;0.
1〜10質量%を含有してなり、25℃におけるHaa
ke RS−100粘度計で測定した粘度が、0.5s
ec−1の剪断速度下では100〜1×10mPa・
s、3000sec−1の剪断速度下では0.1〜10
0mPa・sであることを特徴とする漂白洗浄剤。 【効果】 界面活性剤系でありながら優れたチキソトロ
ピー性を有することから、トリガー式スプレーヤー等の
吐出装置から吐出させる際に、何ら抵抗無く良好に吐出
すると共に、被塗布面への付着滞留性に優れ、垂直面や
傾斜面の汚れ対象物に噴霧した剤が垂れにくいため、非
常に良好な漂白力が短時間で得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吐出装置を備えた
吐出容器を用いて垂直面や傾斜面の汚れ対象物に漂白洗
浄剤を噴霧したときに、スムーズな吐出性が得られると
共に、優れた付着滞留性、漂白性能及び保存安定性を示
し、浴室、台所等の硬質表面に好適に使用できる漂白洗
浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
住居廻りにおける浴室、浴槽、台所等のタイル、目地、
プラスチックス、陶器、排水管等の水を頻繁に使用する
箇所の汚れは、カビに起因する有機物によるものが多
く、界面活性剤を主成分とする通常の洗浄剤ではなかな
か除去することができないため、これらの汚れを除去す
るには、次亜塩素酸アルカリ金属塩を主基剤とする漂白
洗浄剤が多用されている。
【0003】その際、手軽に使用するためにトリガー式
スプレーヤー等の吐出装置を備えた吐出容器に漂白洗浄
剤を収納し、この吐出装置を用いて漂白洗浄剤を噴霧す
る方法が多く採用されている。また、ミストの飛散防止
等のために界面活性剤を配合し、吐出液を泡状に吐出す
ることが提案されている(特開昭63−72798号、
特開昭63−165495号公報)。更に、垂直面や傾
斜面の付着滞留性を向上させるために、2種以上の界面
活性剤によるコンプレックス等を利用した塩析による増
粘方法が開示されている(特開平6−184594号、
特開平10−60491号公報)。
【0004】しかしながら、これら界面活性剤による組
成物をトリガー式スプレーヤー等の吐出装置を用いて噴
霧しようとした場合、何れもそのレオロジー特性がニュ
ートン流動を示す組成物であることから、増粘した組成
物は吐出容器を作動させるための剪断力ではノズル部分
から正常な吐出パターンが得られず、しかも、連続的に
噴霧できないという致命的な問題を有するか、或いは連
続的に噴霧は出来るものの、吐出された組成物は次亜塩
素酸アルカリ金属塩による高電解質溶液中ではほとんど
増粘がみられないために、満足できるレベルの付着滞留
性に達しないという問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、吐出装置を備え
た容器内に収納してトリガー式スプレーヤー等の吐出装
置を用いて漂白洗浄剤組成物を吐出する際、界面活性剤
単独系でありながら準粘性流動を示す組成物を実現する
ことにより、吐出容器から良好な吐出パターンが得られ
ると共に、吐出後は垂直面や傾斜面に付いている汚れ対
象物に対して優れた付着滞留性及び漂白性能を発揮し、
経時による保存安定性の良好な漂白洗浄剤を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記課題を達成するために鋭意検討を行っ
た結果、次亜塩素酸アルカリ金属塩、アルカリ剤を含有
する漂白洗浄剤組成物に、界面活性剤、好ましくは脂肪
酸のアルカリ金属塩、アミンオキサイド、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩を含む界面活性剤混合物を特定量配合
し、該組成物の粘度を、連続的に剪断速度を変化できる
Haake RS−100粘度計で測定した25℃にお
ける粘度が、0.5sec−1の剪断速度下では100
〜1×10mPa・s、3000sec−1の剪断速
度下では0.1〜100mPa・sの範囲とすると、こ
の漂白洗浄剤組成物は、吐出時の高剪断速度域では低い
粘性を有し、壁面等に付着した際の低剪断速度域(静
置)では高い粘性を有するという、界面活性系であるに
もかかわらず優れたチキソトロピー性を有するため、容
器本体内に収納した漂白洗浄剤組成物を吐出させる吐出
装置を備えた吐出容器に収納した場合、吐出装置から極
めてスムーズに吐出すると共に、吐出した後は垂直面や
傾斜面等の汚れ対象物に対して優れた付着滞留性、更に
は高い漂白性能を示し、また、経時による保存安定性に
優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】従って、本発明は、漂白洗浄剤組成物を収
納する容器本体と、該容器本体内に収納された漂白洗浄
剤組成物を吐出させる吐出装置とを備えた吐出容器入り
漂白洗浄剤であって、前記容器本体内に収納される漂白
洗浄剤組成物が、(1)次亜塩素酸アルカリ金属塩;
0.1〜10質量%、(2)アルカリ剤;0.1〜5質
量%、(3)界面活性剤;0.1〜10質量%を含有し
てなり、25℃におけるHaake RS−100粘度
計で測定した粘度が、0.5sec−1の剪断速度下で
は100〜1×10mPa・s、3000sec−1
の剪断速度下では0.1〜100mPa・sであること
を特徴とする漂白洗浄剤を提供する。
【0008】以下、本発明について更に詳細に説明する
と、本発明の漂白洗浄剤は、次亜塩素酸アルカリ金属
塩、アルカリ剤、界面活性剤を特定量配合し、Haak
e RS−100粘度計で測定した25℃における粘度
が特定範囲のものである。
【0009】本発明に使用される(1)成分の次亜塩素
酸アルカリ金属塩としては、次亜塩素酸ナトリウム、次
亜塩素酸カリウム等が挙げられ、特に次亜塩素酸ナトリ
ウムが好ましい。本発明の漂白洗浄剤組成物中における
(1)成分の次亜塩素酸アルカリ金属塩の含有量は、通
常、組成物全体の0.1〜10質量%、好ましくは1〜
5質量%の範囲である。(1)成分の含有量が0.1質
量%未満であると漂白力が不足し、また、10質量%を
越えても漂白力は特に向上しない。
【0010】本発明に使用される(2)成分のアルカリ
剤としては、特に制限されないが、苛性アルカリや珪酸
塩等が挙げられる。苛性アルカリとしては水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等が、珪酸塩としてはメタ珪酸ナ
トリウム等が使用されるが、これらのうち水酸化ナトリ
ウムが好ましく使用される。
【0011】本発明の漂白洗浄剤組成物中における
(2)成分のアルカリ剤の含有量は、通常、組成物全体
の0.1〜5質量%、好ましくは0.5〜3質量%の範
囲である。(2)成分の含有量が0.1質量%未満にな
ると経時による安定性が劣化し、5質量%を越えると皮
膚や眼の粘膜に対する影響が考えられ、配合による効果
が発揮できない。
【0012】本発明に用いられる(3)成分の界面活性
剤としては、特に制限されないが、陰イオン界面活性
剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界
面活性剤等の洗浄用途として一般に用いられる界面活性
剤が挙げられる。この中で、(a)脂肪酸のアルカリ金
属塩、(b)アミンオキサイド、(c)アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩から選ばれる少なくとも1種を使用する
ことが好ましく、また、(a)〜(c)成分を含む界面
活性剤混合物として使用することが最も好ましい。
【0013】上記の好ましい界面活性剤、及び界面活性
剤混合物について、更に詳細に説明する。(a)成分で
ある脂肪酸のアルカリ金属塩としては、特に制限されな
いが、炭素数が8〜20の直鎖または分岐鎖の不飽和を
含む脂肪酸のアルカリ金属塩が好適である。適当な不飽
和を含む脂肪酸のアルカリ金属塩としては、例えば、平
均約12個の炭素を含むヤシ脂肪酸(ヤシ油に由来)、
平均約18個の炭素原子を含む獣脂脂肪酸(獣脂類脂肪
に由来)、オレイン酸、リノール酸等のナトリウム塩、
カリウム塩などが挙げられる。これら不飽和脂肪酸のア
ルカリ金属塩は、単独で使用してもよいが、例えば、オ
レイン酸、リノール酸等の不飽和脂肪酸とラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂
肪酸との混合物のナトリウム塩、カリウム塩などを使用
してもよい。この不飽和脂肪酸塩の割合は、(a)成分
中に2質量%以上、特に7質量%以上であることが好ま
しい。不飽和脂肪酸の占める割合が少なすぎると系の粘
度が低下し、結果として付着滞留性が劣化するので好ま
しくない。
【0014】本発明の漂白洗浄剤組成物中における
(a)成分の含有量は、組成物全体の0.01〜3質量
%、好ましくは0.1〜2質量%の範囲である。(a)
成分の含有量が0.01質量%未満になると付着滞留性
が劣り、3質量%を越えると系の安定性が劣化する。
【0015】(b)成分のアミンオキサイドとしては、
特に制限されないが、第三級アミンオキサイドであるこ
とが好ましく、一般式RN→Oで表される第
三級アミンオキサイドであることが更に好ましい。前記
一般式において、Rは炭素数8〜20のアルキル基で
あり、例えば、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テ
トラデシル基、ヘキサデシル基、及び天然物から誘導さ
れた炭素数の異なるアルキル基の混合物等が挙げられ
る。これらの中では、ドデシル基、ヤシ油由来のアルキ
ル基が好ましい。R、Rは炭素数1〜3のアルキル
基であり、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げら
れるが、好ましくはメチル基である。第三級アミンオキ
サイドの具体的な例としては、ヤシジメチルアミンオキ
サイド、ラウリルジメチルアミンオキサイド等が挙げら
れる。
【0016】本発明の漂白洗浄剤組成物中における
(b)成分の含有量は、組成物全体の0.01〜5質量
%、好ましくは0.1〜3質量%の範囲である。(b)
成分の含有量が0.01質量%未満になると付着滞留性
が劣り、5質量%を越えると経時による次亜塩素酸アル
カリ金属塩の安定性が劣化する。
【0017】(c)成分のアルキルベンゼンスルホン酸
塩としては、特に制限されないが、ベンゼン環に置換す
るアルキル基の炭素数が8〜20、好ましくは12〜1
4であり、しかも直鎖状のものが好適である。本発明の
漂白洗浄剤組成物中における(c)成分の含有量は、組
成物全体の0.01〜0.5質量%、好ましくは0.0
5〜0.3質量%の範囲である。(c)成分の含有量が
0.01質量%未満になると付着滞留性が劣り、0.5
質量%を越えると系の安定性が劣化する。
【0018】これらの界面活性剤を、主に次亜塩素酸ア
ルカリ金属塩による高電解質溶液中に分散させた場合、
静置状態や低剪断速度域においてはひも状ミセルが絡ま
りあって高粘度化が図られ、吐出容器のノズルから吐出
される高剪断速度域では流れに対して絡まりが解ける
か、或いはひも状ミセルが平行に配列するために粘性が
極度に低下すると考えられる。垂直面や傾斜面等の被洗
物に吐出された組成物は、付着した状態である低剪断速
度域、静置状態に戻ると再びランダムな絡まりが形成さ
れるものと考えられ、再び粘性が高くなる準粘性流動の
チキソトロピー性を示す。
【0019】本発明においては、組成物が上記のような
構造粘性を有することが重要であり、このためには、組
成物がトリガー式スプレーヤー等の吐出装置から噴霧す
る際の高剪断速度域では低い粘性を有し、壁面等に付着
した際の低剪断速度域(静置)では高い粘性を有する必
要がある。即ち、25℃におけるHaake RS−1
00粘度計で測定した粘度が、3000sec−1の高
剪断速度域では0.1〜100mPa・s、好ましくは
1〜50mPa・s、更に好ましくは1〜10mPa・
sであり、0.5sec−1の低剪断速度域(静置)で
は100〜1×10mPa・s、好ましくは5×10
〜1×10mPa・s、更に好ましくは1×10
〜1×10mPa・sである必要がある。3000s
ec−1の高剪断速度域における粘度が上記値よりも高
くなると、トリガー式スプレーヤー等の吐出装置から組
成物を噴霧し難くなるので好ましくない。また、0.5
sec−1の低剪断速度域(静置)における粘度が上記
値よりも低くなると、壁面等における付着滞留性が低下
し、また、上記値よりも高くなると後述のトリガー式ス
プレーヤー等の吐出装置におけるディップチューブから
組成物を連続的にくみ上げることができ難くなる。
【0020】本発明の漂白洗浄剤組成物における(3)
成分の界面活性剤のトータル含有量は、通常、組成物全
体の0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%
の範囲である。(3)成分の含有量が0.1質量%未満
になると壁面等における付着滞留性が劣化し、10質量
%を越えると組成物の粘度が高くなりすぎ、トリガー式
スプレーヤー等の吐出装置を用いた場合に組成物を噴霧
し難くなると共に、ディップチューブから組成物を連続
的にくみ上げることができ難くなるので好ましくない。
【0021】本発明の漂白洗浄剤組成物は、上記(1)
〜(3)成分を必須成分とするが、その他に洗浄性能を
向上させるビルダーとして、トルエンスルホン酸塩、キ
シレンスルホン酸塩等の芳香族スルホン酸塩、溶剤、着
色剤、香料等の任意成分を配合することも可能である。
これら任意成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範
囲で通常量とすることができる。また、本発明の漂白洗
浄剤組成物は、上記の必須成分及びそれ以外の任意成分
にバランス量の水を加えて常法により調整することがで
きる。
【0022】漂白剤組成物を被洗物へ塗布する際、その
適用部位を明確にするために、上記任意成分として着色
剤を含有させることが好ましい。着色剤としては、次亜
塩素酸アルカリ金属塩の強い酸化力に耐え得るように、
合成染料を使用することが好ましい。合成染料として
は、特に限定されないが、一般に用いられる直接染料、
酸性染料、媒染・酸性媒染染料、塩基性染料、建染染
料、硫化染料、アゾイック染料、分散染料、反応染料等
が挙げられる。これらのうち直接染料、酸性染料、分散
染料、反応染料が耐酸化・分解性の点で好ましい。
【0023】具体的な例としては、Direct Ye
llow 12、Direct Yellow 28、
Direct Yellow 96、Direct O
range 39、Acid Yellow 38、A
cid Yellow 104、Acid yello
w 219、Acid Orange 67、Acid
Orange 87、Acid Green 28、
Reactive Yellow 75等が挙げられ
る。
【0024】漂白洗浄剤組成物における着色剤の含有量
は、通常0.0005〜0.1質量%、好ましくは0.
001〜0.05質量%の範囲である。含有量が0.0
005質量%未満になると適用部位の視認性を明確にす
る目的が果たされず、0.1質量%を越えても配合によ
る効果が十分に期待できず、また審美的に好ましくな
い。
【0025】更に、本発明の漂白洗浄剤組成物中におけ
る塩素イオンの含有量は、塩化ナトリウムモル濃度換算
で次亜塩素酸アルカリ金属塩のモル濃度に対して1.2
倍以下であることが好ましく、1.0倍以下であること
が更に好ましい。塩素イオンの含有量が塩化ナトリウム
モル濃度換算で次亜塩素酸アルカリ金属塩のモル濃度に
対して1.2倍を越えると上記着色剤が退色しやすく、
次亜塩素酸アルカリ金属塩の安定性が悪くなるのであま
り好ましくない。
【0026】塩素イオンの含有量を塩化ナトリウムモル
濃度換算で次亜塩素酸アルカリ金属塩のモル濃度に対し
て1.2倍以下にするためには、原料の次亜塩素酸アル
カリ金属塩溶液中に存在する塩化ナトリウムの含有量を
調整することが好ましい。即ち、例えば水酸化ナトリウ
ム溶液に塩素ガスを吸収させて次亜塩素酸ナトリウム溶
液を製造する際に、生成する次亜塩素酸ナトリウムの濃
度を各種設定することにより、塩化ナトリウムの含有量
を調整することができる。また、生成した次亜塩素酸ナ
トリウム溶液を遠心分離機で分離することにより塩化ナ
トリウムの含有量を調整することもできる。
【0027】本発明の吐出容器としては、上記の組成物
を吐出する吐出装置を備えたものであって、該吐出装置
にピストン・シリンダー等の摺動部あるいはポンプハウ
ジングに対する通液体等の嵌合部を有するものであれば
特に制限なく使用される。
【0028】具体的な例としては、図1に示したような
吐出容器1、即ち容器本体2内に収納された組成物を、
トリガー3を引いてピストン4・シリンダー5を作動さ
せることにより吐出させるトリガー式スプレーヤー6を
備えた吐出容器1、及びポンプヘッドを上下動させて容
器本体内に収納された組成物をディップチューブを通じ
て吐出するポンプスプレイヤー等を吐出装置として備え
た吐出容器が使用される。
【0029】
【発明の効果】本発明の漂白洗浄剤は、漂白洗浄剤組成
物が界面活性剤系でありながら優れたチキソトロピー性
を有することから、トリガー式スプレーヤー等の吐出装
置を備えた吐出容器に収納した組成物を吐出装置から吐
出させる際に、何ら抵抗無く良好に吐出すると共に、吐
出液が被塗布面への付着滞留性に優れ、それ故、垂直面
や傾斜面の汚れ対象物に噴霧した剤が垂れにくいため、
非常に良好な漂白力が短時間で得られる。従って、本発
明製剤は、何度も同じ場所に剤をかける必要がなく、手
首の疲労感が軽減でき、剤の無駄な浪費がなくなる。し
かも、本発明組成物は、経時による系の安定性が非常に
良好である。従って、浴室、台所、トイレなどの硬質表
面に好適に使用される。
【0030】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって
制限されるものではない。
【0031】〔実施例、比較例〕表1、表2に示す組成
の各種漂白洗浄剤を調整し、粘度、吐出性、付着滞留
率、漂白力及び保存安定性を下記の基準に基づいて評価
した。得られた結果を表1、表2に示した。なお、ヤシ
脂肪酸としては、ヤシ脂肪酸ナトリウム;1=椰子脂肪
酸(日本油脂製)、ヤシ脂肪酸ナトリウム;2=NAA
−415(日本油脂製)を用いた。
【0032】〈粘度の測定法〉HAAKE FISON
S社製の粘度計(Rheo Stress RS−10
0)を用いて各種漂白洗浄剤組成物の粘度を測定した。
コーンプレートはC35/4°を用い、試料量は約0.
5mLとし、剪断速度は0〜3000sec−1/10
分、3000〜0sec−1/10分で測定を行い、往
路時における3000sec−1の粘度と帰路時におけ
る0.5sec−1の粘度を求めた。
【0033】〈吐出性の評価法〉トリガー式スプレーヤ
ー(吉野工業所製;YT87L−FM)に各種漂白洗浄
剤組成物を充填し、距離が20cmになる位置から垂直
に立てたスプレーパネルの中央部分に合計10回ストロ
ークした。初期の空うちによる影響等を除くため、5回
〜10回までストロークしたときの吐出性を5人のパネ
ラーにより下記の評価基準に従って官能評価した。
【0034】評価基準; ○:抵抗無くストロークでき、均一に剤が吐出できる。 △:ストロークに若干抵抗があり、連続噴霧がしにく
い。 ×:ストロークにかなり抵抗があり、連続噴霧できな
い。
【0035】〈付着滞留率の測定法〉吐出性評価と同様
に、各種漂白洗浄剤を2ストローク噴霧し、1分後にパ
ネルの重量を測定する。この試験を3回行い、次式によ
り付着滞留率を算出した。
【数1】
【0036】〈漂白力の測定法〉黒カビ(Clados
porium cladosporioides)を培
養し、被着させた素焼きタイル〔イナックス(INA
X)社製:SPKC−1060〕をモデルプレートとし
て用いた(素焼きタイルのL値を100として計算した
ときのモデルカビプレートのL値=30〜40)。この
モデルカビプレートを垂直に置き、トリガー式ディスペ
ンサー(吉野工業所製;YT87L−FM)を用いて各
種漂白洗浄剤を1ストローク(約0.8g)プレートの
中央部に10cmの距離から噴霧した。3分間放置し、
水洗、風乾した後、色彩色差計〔ミノルタ(MINOL
TA)社製;CR−200〕を用いて明度(L値)を測
定した。
【0037】〈保存安定性の評価法〉各種漂白洗浄剤組
成物90gをポリエチレンテレフタレート製の透明容器
(竹本容器社製:JOY−120)に充填し蓋をして、
40℃の恒温槽(タバイ エスペック社製:プラチナス
PU−4SP)に1ヵ月間入れた後、外部に取り出して
外観の変化を肉眼で観察し、下記の評価基準で評価し
た。
【0038】評価基準; ○:変化なし △:析出物や沈殿がわずかに見られる ×:析出物や沈殿がかなり見られる
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】吐出装置を備えた吐出容器の要部の概略断面図
である。
【符号の説明】
1吐出容器 2容器本体 3トリガー 4ピストン 5シリンダー
フロントページの続き (72)発明者 矢島 和美 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AB03 AB19 AC15 BA12 BA20 BA21 DA05 DA08 EA21 ED02 EE08 FA44

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漂白洗浄剤組成物を収納する容器本体
    と、該容器本体内に収納された漂白洗浄剤組成物を吐出
    させる吐出装置とを備えた吐出容器入り漂白洗浄剤であ
    って、前記容器本体内に収納される漂白洗浄剤組成物
    が、(1)次亜塩素酸アルカリ金属塩;0.1〜10質
    量%、(2)アルカリ剤;0.1〜5質量%、(3)界
    面活性剤;0.1〜10質量%を含有してなり、25℃
    におけるHaake RS−100粘度計で測定した粘
    度が、0.5sec−1の剪断速度下では100〜1×
    10mPa・s、3000sec−1の剪断速度下で
    は0.1〜100mPa・sであることを特徴とする漂
    白洗浄剤。
JP2000105732A 2000-03-02 2000-03-02 漂白洗浄剤 Expired - Fee Related JP4065646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000105732A JP4065646B2 (ja) 2000-03-02 2000-03-02 漂白洗浄剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000105732A JP4065646B2 (ja) 2000-03-02 2000-03-02 漂白洗浄剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001247895A true JP2001247895A (ja) 2001-09-14
JP4065646B2 JP4065646B2 (ja) 2008-03-26

Family

ID=18619024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000105732A Expired - Fee Related JP4065646B2 (ja) 2000-03-02 2000-03-02 漂白洗浄剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4065646B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002194400A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Lion Corp 洗浄剤製品
JP2015151462A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 花王株式会社 液体洗浄剤組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002194400A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Lion Corp 洗浄剤製品
JP2015151462A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 花王株式会社 液体洗浄剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4065646B2 (ja) 2008-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4501680A (en) Acidic liquid detergent composition for cleaning ceramic tiles without eroding grout
US20110180619A1 (en) Foaming hypochlorite cleaning system
KR920006491A (ko) 안정한 마이크로에멀션 세제 조성물, 그의 제조방법 및 그로써 얼룩진 표면을 세척 및 살균시키기 위한 방법
PL191726B1 (pl) Ciekła czyszcząca kompozycja
JPH06192699A (ja) 高粘度酸性マイクロエマルション組成物
JP4047035B2 (ja) 洗浄剤及び洗浄剤製品
AU2574599A (en) Aqueous cleaning compositions containing 2-ethylhexyl sulfate and optionally myristyldimethylamine oxide
JP5392043B2 (ja) 義歯洗浄用液体組成物
JPH11100594A (ja) 成泡機構付き吐出容器入り衣料用酸素系漂白剤
JP4846095B2 (ja) 洗浄剤製品
JP2001247895A (ja) 漂白洗浄剤
EP0812908B1 (en) Cleaning compositions
JP2001316697A (ja) 漂白剤組成物
JPH07305100A (ja) 酸性ミクロエマルジョン組成物
JP4459611B2 (ja) 液体漂白剤製品
JP2004107655A (ja) 起泡性の向上方法及び泡状洗浄剤組成物
US6140300A (en) Low-foaming cleaning compositions comprising a hypochlorite bleaching component
JP6158065B2 (ja) 硬質表面用洗浄剤組成物
JP2001107095A (ja) 漂白洗浄剤
JP2001172689A (ja) 漂白洗浄剤
WO2000020543A1 (en) Cleaning with short-chain surfactants
JP2001107087A (ja) 漂白剤組成物
JP2001247897A (ja) 漂白剤組成物
JP4879499B2 (ja) 漂白剤組成物
JP2001288495A (ja) 漂白剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040928

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060718

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4065646

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140111

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees