JP2001247170A - 紙製緩衝材及びそれを用いた紙製包装材 - Google Patents

紙製緩衝材及びそれを用いた紙製包装材

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JP2001247170A
JP2001247170A JP2000062035A JP2000062035A JP2001247170A JP 2001247170 A JP2001247170 A JP 2001247170A JP 2000062035 A JP2000062035 A JP 2000062035A JP 2000062035 A JP2000062035 A JP 2000062035A JP 2001247170 A JP2001247170 A JP 2001247170A
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Hiroaki Uchida
宏明 内田
Mitsuharu Inoue
光治 井上
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Harman Co Ltd
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Harman Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄処理される際に公害を発生するおそれの
ある樹脂を用いることなく、被包装物を容易かつ確実に
包装して、被包装物を衝撃から保護することが可能な紙
製緩衝材及びそれを用いた、部品点数が少なく、製造が
容易な紙製包装材を提供する。 【解決手段】 紙製緩衝材10の構造を、被包装物(ガ
ス給湯器)Aの一方の端面を保持する端面保持部11
と、端面保持部11の両端側に連設され、端面保持部1
1との境界部11aで折り曲げられて、被包装物Aの前
側及び後ろ側の両側面を保持する一対の側面保持部12
a,12bと、端面保持部11の下端側に連接され、端
面保持部11との境界部11bで折り曲げられて、被包
装物Aの底面を保持する底面保持部13とを一体に備
え、かつ、一対の側面保持部12a,12bと端面保持
部11の境界部11aを折り曲げない状態で、底面保持
部13を端面保持部11との境界部11bで略180゜
折り曲げて、端面保持部11に対向させることにより、
主面の形状が略長方形で大きな突出部のない折り畳み構
造体となるような構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、被包装物を包装
して保管したり搬送したりする途中で、被包装物が損傷
を受けないようにするための紙製緩衝材及びそれを用い
た紙製包装材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ガス給
湯器などの被包装物を搬送や保管のために包装する場
合、従来は、包装材として、段ボール紙などの紙製ボー
ド状材料からなる容器(段ボール箱)や、被包装物の所
定の部分と段ボール箱の内壁との隙間を埋めるためのパ
ッド(発泡スチロールなどを所定の形状に成形した成形
体)などが用いられており、前記パッドは、段ボール箱
内に被包装物を固定したり、被包装物の重量が段ボール
箱の底面などに集中して加わることを防止したりする機
能を果たすとともに、外部より加わる衝撃から被包装物
を保護する機能を果たしている。
【0003】なお、図4は、従来の包装構造の一例を示
す分解斜視図である。この例において、被包装物(ガス
給湯器)Aを包装するために用いられている包装材C
は、ガス給湯器Aの両端側及び底面側を保持するととも
に、外部からの衝撃からガス給湯器を保護する機能を果
たす、発泡スチロールなどからなる一対の緩衝パッド6
0a,60bと、緩衝パッド60a,60bにより両端
部が保持された状態のガス給湯器Aを収納する、段ボー
ル紙製の包装用ケース本体70と、ガス給湯器Aの上面
側を保護する発泡スチロールなどからなる2つの天当て
パッド80a,80bと、ガス給湯器Aが収められた包
装用ケース本体70を積み重ねた場合に、包装用ケース
本体70が押し潰されたりしないように補強するための
支柱としての機能を果たす、段ボール紙を折り曲げ加工
してなる一対の支持部材90a,90bを備えている。
【0004】上述のように、従来の包装材においては、
発泡スチロールなどの樹脂からなる緩衝パッド60a,
60bや天当てパッド80a,80bが用いられてお
り、これらの部材は、使用後に、廃棄物として処理(例
えば燃焼処理)される際に公害(例えば有害ガスの発生
など)を引き起こし易いという問題点がある。そのた
め、公害問題や環境問題の発生しにくい包装材への要求
が高まっている。
【0005】また、上記従来の包装材は、一対の緩衝パ
ッド60a,60b、包装用ケース本体70、2つの天
当てパッド80a,80b、及び一対の支持部材90
a,90bの合計7点の部品から構成されており、部品
点数が多く、コストの増大を招くという問題点がある。
【0006】本願発明は、上記背景に鑑みてなされたも
のであり、廃棄処理される際に公害を発生するおそれの
ある樹脂を用いることなく、被包装物を容易かつ確実に
包装して、被包装物を衝撃から保護することが可能な紙
製緩衝材、及びそれを用いた、部品点数が少なく、製造
が容易な紙製包装材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)の紙製緩衝材は、被包装物を
包装する際に、被包装物の端部を保持するとともに、衝
撃緩衝機能を果たす紙製ボード状材料からなる緩衝材で
あって、被包装物の一方の端面を保持する端面保持部
と、前記端面保持部の両端側に連設され、前記端面保持
部との境界部で折り曲げられて被包装物の前側及び後ろ
側の両側面を保持する一対の側面保持部と、前記端面保
持部の下端側に連接され、前記端面保持部との境界部で
折り曲げられて被包装物の底面を保持する底面保持部と
を一体に備えており、かつ、前記一対の側面保持部と前
記端面保持部の境界部を折り曲げない状態で、前記底面
保持部を前記端面保持部との境界部で略180゜折り曲
げて、端面保持部に対向させることにより、主面の形状
が略長方形で大きな突出部のない折り畳み構造体となる
ように構成されていることを特徴としている。
【0008】被包装物の一方の端面を保持する端面保持
部と、端面保持部の両端側に連設され、端面保持部との
境界部で折り曲げられて被包装物の前側及び後ろ側の両
側面を保持する一対の側面保持部と、端面保持部の下端
側に連接され、端面保持部との境界部で折り曲げられて
被包装物の底面を保持する底面保持部とを一体に備え、
かつ、一対の側面保持部と端面保持部の境界部を折り曲
げない状態で、底面保持部を端面保持部との境界部で略
180°折り曲げて、端面保持部に対向させることによ
り、主面の形状が略長方形で大きな突出部のない折り畳
み構造体となるように構成することにより、廃棄処理さ
れる際に公害を発生することのない紙製ボード状材料を
用いて、未使用時(保管時や運搬時)には体積が小さ
く、保管性、運搬性に優れた緩衝材を提供することが可
能になる。なお、一対の側面保持部のそれぞれは、互い
に同一形状(対称形状)であってもよく、また、異なる
形状であってもよい。
【0009】また、請求項2の紙製緩衝材は、前記端面
保持部、前記側面保持部、及び前記底面保持部の少なく
とも一部が、紙製ボード状材料を複数枚積み重ねること
により形成された緩衝構造部となっていることを特徴と
している。
【0010】端面保持部、側面保持部、及び底面保持部
の少なくとも一部を、紙製ボード状材料を複数枚積み重
ねた緩衝構造部とすることにより、紙製ボード状材料の
みを用いて、衝撃緩衝特性に優れた信頼性の高い紙製緩
衝材を得ることができるようになる。
【0011】また、請求項3の紙製緩衝材は、前記紙製
ボード状材料が段ボール紙であることを特徴としてい
る。
【0012】紙製ボード状材料として、段ボール紙を用
いることにより、軽量で、所望の衝撃緩衝特性を備えた
紙製緩衝材を構成することができるようになり、本願発
明をより実効あらしめることができる。ただし、本願発
明においては、段ボール紙以外の紙製ボード状材料を用
いることも可能であり、例えば、古紙原料を解繊した
後、バインダーを添加して所定の形状に成形した古紙ボ
ードなどを用いることも可能である。
【0013】また、本願発明(請求項4)の紙製包装材
は、請求項1〜3のいずれかに記載の紙製緩衝材であっ
て、被包装物の両端部を保持する一対の紙製緩衝材と、
前記紙製緩衝材により両端部が保持された状態の被包装
物を収納する包装用ケース本体とを具備することを特徴
としている。
【0014】請求項1〜3のいずれかに記載の紙製緩衝
材であって、被包装物の両端部を保持する一対の紙製緩
衝材と、紙製緩衝材により両端部が保持された状態の被
包装物を収納する包装用ケース本体とを備えた構成とす
ることにより、一対の紙製緩衝材で保持した被包装物を
包装用ケース本体に収納するだけで、容易かつ確実に被
包装物を外部からの衝撃から保護することができるよう
な態様で包装することが可能になる。なお、本願発明の
紙製包装材は、包装用ケース本体に収納された被包装物
の上面側に置かれて、被包装物を保護する天当て部材を
備えた構成とすることも可能である。なお、被包装物の
両端部を保持する一対の紙製緩衝材それぞれは、互いに
同一形状(対称形状)であってもよく、また、異なる形
状であってもよい。
【0015】また、請求項5の紙製包装材は、前記一対
の紙製緩衝材及び前記包装用ケース本体を、同一種類の
紙製ボード状材料から形成するとともに、紙製緩衝材の
高さを、包装用ケース本体と略同等の高さとすることに
より支柱としての機能を持たせ、包装用ケース本体を積
み上げたときに、包装用ケース本体が上方からの荷重に
より変形することを阻止できるようにしたことを特徴と
している。
【0016】一対の紙製緩衝材及び包装用ケース本体
を、同一種類の紙製ボード状材料から形成することによ
り、一種類の紙製ボード状材料のみを用いて、効率よく
信頼性の高い紙製包装材を構成することが可能になり、
また、紙製緩衝材の高さを包装用ケース本体の高さと略
同等として、紙製緩衝材に、包装用ケース本体を積み上
げた場合に包装用ケース本体が上方からの荷重により変
形することを防止する支柱としての機能を持たせること
により、従来のように、包装用ケース本体を積み上げた
場合の変形を防止するために、支柱として機能する支持
部材を別途用意することを不要にして、部品点数を削減
することが可能になり、本願発明をより実効あらしめる
ことができる。
【0017】また、請求項6の紙製包装材は、前記一対
の紙製緩衝材及び前記包装用ケース本体には、搬送時に
把持するための貫通穴が配設されており、前記一対の紙
製緩衝材により両端部が保持された状態の被包装物を包
装用ケース本体に収納した状態で、一対の紙製緩衝材の
貫通穴と包装用ケース本体の貫通穴の位置が略重なるよ
うに構成されていることを特徴としている。
【0018】一対の紙製緩衝材及び包装用ケース本体の
所定の位置に、搬送時に把持するための貫通穴を配設す
るとともに、一対の紙製緩衝材により両端部が保持され
た状態の被包装物を包装用ケース本体に収納した状態
で、一対の紙製緩衝材の貫通穴と包装用ケース本体の貫
通穴の位置が略重なるようにした場合、取扱性を向上さ
せることが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本願発明の一実施形態によ
る紙製包装材を用いたガス給湯器(被包装物)の包装構
造を示す分解斜視図である。
【0020】図1に示すように、この実施形態における
被包装物Aは、ガスを燃料として湯沸かし・給湯を行う
ガス給湯器であって、この被包装物(ガス給湯器)Aの
一方の端面には、ガス配管を接続するガス接続口31、
水供給用配管を接続する給水口32、加熱された湯を供
給する給湯口33、コード取り入れ口34などが配設さ
れており、さらに、同じ端面からは電源コード35が引
き出されている。
【0021】また、この実施形態において用いられてい
る紙製包装材Bは、ガス給湯器Aの両端部を保持すると
ともに、衝撃からガス給湯器Aを保護する機能を果たす
一対の紙製緩衝材10(10a,10b)と、紙製緩衝
材10a,10bにより両端部が保持された状態のガス
給湯器Aを収納する包装用ケース本体20と、ガス給湯
器Aを包装用ケース本体20に収納した後で、ガス給湯
器Aの上面側に置かれてガス給湯器Aを保護する天当て
部材40を備えている。なお、この実施形態において
は、紙製包装材Bを構成する紙製緩衝材10(10a,
10b)、包装用ケース本体20、天当て部材40は、
いずれも、同じ種類の段ボール紙から形成されている。
【0022】紙製緩衝材10(10a,10b)は、図
2に示すように、それぞれ、ガス給湯器Aの端面を保持
する端面保持部11と、端面保持部11の両端側に連設
され、端面保持部11との境界部11aで折り曲げられ
て、ガス給湯器Aの前側及び後ろ側の両側面を保持する
一対の側面保持部12a,12bと、端面保持部11の
下端側に連接され、端面保持部11との境界部11bで
折り曲げられて、ガス給湯器Aの底面を保持する底面保
持部13とを一体に備えている。
【0023】そして、この紙製緩衝材10においては、
図3(a),(b)に示すように、一対の側面保持部12
a,12bと端面保持部11の境界部11aを折り曲げ
ない状態で、底面保持部13を端面保持部11との境界
部11bで略180°折り曲げて、端面保持部11に対
向させることにより、主面15が略長方形で大きな突出
部のない折り畳み構造体となるように構成されている。
【0024】また、この実施形態の紙製包装材Bにおい
ては、図2及び図3(a),(b)に示すように、端面保持
部11の主要部21が紙製ボード状材料を複数枚積み重
ねることにより形成された緩衝構造部となっており、さ
らに、側面保持部12a,12bの一部22a,22b
及び底面保持部13の一部23が、他の部分よりも多く
の紙製ボード状材料を積み重ねることにより形成された
緩衝構造部となっており、全体として十分な衝撃緩衝特
性が得られるように構成されている。
【0025】また、一対の紙製緩衝材10a,10b
は、包装用ケース本体20を積み上げた場合に包装用ケ
ース本体20が上方からの荷重により変形することを防
止する機能を果たすことができるように、包装用ケース
本体20の高さと略同等の高さを有している。
【0026】なお、包装用ケース本体20には、搬送時
に把持するための貫通穴24が形成されているととも
に、一対の紙製緩衝材10(10a,10b)にも、搬
送時に把持するための貫通穴14が形成されており、一
対の紙製緩衝材10(10a,10b)により両端部が
保持された状態のガス給湯器Aを包装用ケース本体20
に収納した状態で、一対の紙製緩衝材10(10a,1
0b)の貫通穴14と包装用ケース本体20の貫通穴2
4の位置が略重なるように構成されている。
【0027】また、この実施形態では、ガス給湯器A
は、梱包用シート36により被覆された状態で包装用ケ
ース本体20に収納されるように構成されている。
【0028】上記のように構成されたこの実施形態の紙
製包装材Bにおいては、紙製緩衝材10(10a,10
b)が、ガス給湯器Aの一方の端面を保持する端面保持
部11と、端面保持部11の両端側に連設され、端面保
持部11との境界部11aで折り曲げられて、ガス給湯
器Aの前側及び後ろ側の両側面を保持する一対の側面保
持部12a,12bと、端面保持部11の下端側に連接
され、端面保持部11との境界部11bで折り曲げられ
て、ガス給湯器Aの底面を保持する底面保持部13とを
一体に備えた構造を有しているため、ガス給湯器Aの両
端部を確実に保持して、外部より加わる衝撃からガス給
湯器Aを確実に保護することができる。
【0029】また、紙製緩衝材10(10a,10b)
は、一対の側面保持部12a,12bと端面保持部11
の境界部11aを折り曲げない状態で、底面保持部13
を端面保持部11との境界部11bで略180゜折り曲
げて端面保持部11に対向させた場合に、図3(a)に示
すように、主面15の形状が略長方形で大きな突出部の
ない、略薄板状の折り畳み構造体となるように構成され
ているため、優れた保管性、運搬性を備えている。
【0030】また、端面保持部11、側面保持部12
a、12b及び底面保持部13の一部を、紙製ボード状
材料を複数枚積み重ねた構造としているので、紙製ボー
ド状材料のみを用いて、衝撃緩衝特性に優れ、かつ、被
包装物(ガス給湯器)Aの形状に対応した形状を有し、
被包装物(ガス給湯器)Aの保持性にも優れた紙製緩衝
材を得ることができる。
【0031】また、この実施形態の紙製包装材Bは、紙
製緩衝材10(10a,10b)により両端部が保持さ
れた状態のガス給湯器Aを包装用ケース本体20に収納
するように構成されており、一対の紙製緩衝材10a,
10bで保持されたガス給湯器Aを包装用ケース本体2
0に収納するだけで、容易かつ確実に、ガス給湯器Aを
外部より加わる衝撃から確実に保護することができるよ
うな態様で包装することができる。
【0032】また、この実施形態の紙製包装材Bは、一
対の紙製緩衝材10a,10b、包装用ケース本体20
及び天当て部材40を、同一種類のダンボール紙から形
成しているので、一種類の紙製ボード状材料のみを用い
て、効率よく信頼性の高い紙製包装材を構成することが
できる。また、紙製緩衝材10a,10bの高さを包装
用ケース本体20と略同等の高さとして、支柱としての
機能を持たせるようにしているので、包装用ケース本体
20を積み上げた場合に包装用ケース本体20が上方か
らの荷重により変形することを防止することができる。
【0033】また、この実施形態の紙製包装材Bは、一
対の紙製緩衝材10a,10bと、包装用ケース本体2
0に、搬送時に把持するための貫通穴14及び24を配
設しているので、取扱性を大幅に向上させることができ
る。
【0034】なお、上記実施形態では、紙製緩衝材10
a,10b、包装用ケース本体20及び天当て部材40
を段ボール紙から形成しているが、段ボール紙以外の紙
製ボード状材料を用いることも可能であり、例えば、古
紙原料を解繊した後、バインダーを添加して所定の形状
に成形した古紙ボードなどを用いることも可能である。
【0035】また、上記実施形態では、被包装物がガス
給湯器である場合を例にとって説明したが、本願発明を
適用することが可能な被包装物はこれに限られるもので
はなく、例えば、ガス加熱調理器その他の種々の被包装
物を包装する場合に広く本願発明を適用することが可能
である。
【0036】また、上記実施形態では、天当て部材40
を、紙製緩衝材10a,10bとは別体として構成して
いるが、場合によっては、天当て部材40を紙製緩衝材
10a,10bと一体に形成することも可能である。
【0037】本願発明はさらにその他の点においても上
記実施形態に限定されるものではなく、紙製緩衝材、包
装用ケース本体などの具体的な形状や細部の構造などに
関し、発明の要旨の範囲内において、種々の応用、変形
を加えることが可能である。
【0038】
【発明の効果】上述のように本願発明(請求項1)の紙
製緩衝材は、被包装物の一方の端面を保持する端面保持
部と、端面保持部の両端側に連設され、端面保持部との
境界部で折り曲げられて被包装物の前側及び後ろ側の両
側面を保持する一対の側面保持部と、端面保持部の下端
側に連接され、端面保持部との境界部で折り曲げられて
被包装物の底面を保持する底面保持部とを一体に備え、
かつ、一対の側面保持部と端面保持部の境界部を折り曲
げない状態で、底面保持部を端面保持部との境界部で略
180゜折り曲げて、端面保持部に対向させることによ
り、主面の形状が略長方形で大きな突出部のない折り畳
み構造体となるようにしているので、廃棄処理される際
に公害を発生することのない紙製ボード状材料を用い
て、未使用時(保管時や運搬時)には体積が小さく、保
管性、運搬性に優れた緩衝材を提供することができる。
【0039】また、請求項2の紙製緩衝材のように、端
面保持部、側面保持部、及び底面保持部の少なくとも一
部を、紙製ボード状材料を複数枚積み重ねた緩衝構造部
とすることにより、紙製ボード状材料のみを用いて、衝
撃緩衝特性に優れた信頼性の高い紙製緩衝材を得ること
が可能になり、本願発明をより実効あらしめることがで
きる。
【0040】また、請求項3の紙製緩衝材のように、紙
製ボード状材料として、段ボール紙を用いた場合、軽量
で、所望の衝撃緩衝特性を備えた紙製緩衝材を構成する
ことができるようになり、本願発明をより実効あらしめ
ることができる。ただし、本願発明においては、段ボー
ル紙以外の紙製ボード状材料を用いることも可能であ
り、例えば、古紙原料を解繊した後、バインダーを添加
して所定の形状に成形した古紙ボードなどを用いること
も可能である。
【0041】また、本願発明(請求項4)の紙製包装材
は、請求項1〜3のいずれかに記載の紙製緩衝材であっ
て、被包装物の両端部を保持する一対の紙製緩衝材と、
紙製緩衝材により両端部が保持された状態の被包装物を
収納する包装用ケース本体と を備えた構成としている
ので、一対の紙製緩衝材で保持した被包装物を包装用ケ
ース本体に収納するだけで、容易かつ確実に、被包装
物を外部からの衝撃から保 護することができるような
態様で包装することができる。
【0042】また、請求項5の紙製包装材のように、一
対の紙製緩衝材と包装用ケース本体を同一種類の紙製ボ
ード状材料から形成することにより、一種類の紙製ボー
ド状 材料のみを用いて、効率よく信頼性の高い紙製包
装材を構成することが可能にな り、また、紙製緩衝材
の高さを包装用ケース本体の高さと略同等として、紙製
緩 衝材に、包装用ケース本体を積み上げた場合に包装
用ケース本体が上方からの荷 重により変形することを
防止する支柱としての機能を持たせることにより、従来
のように、包装用ケース本体を積み上げた場合の変形
を防止するために、支柱と して機能する支持部材を別
途用意することを不要にして、部品点数を削減するこ
とができる。
【0043】また、請求項6の紙製包装材のように、一
対の紙製緩衝材及び包装用ケース本体の所定の位置に、
搬送時に把持するための貫通穴を配設するとともに、一
対の 紙製緩衝材により両端部が保持された状態の被包
装物を包装用ケース本体に収納 した状態で、一対の紙
製緩衝材の貫通穴と包装用ケース本体の貫通穴の位置が
略 重なるようにした場合、取扱性を向上させることが
可能になり、本願発明をさら に実効あらしめることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかる紙製包装材を用
いたガス給湯器(被包装物)の包装構造を示す分解斜視
図である。
【図2】本願発明の一実施形態にかかる紙製包装材を構
成する紙製緩衝材を示す斜視図である。
【図3】(a)は本願発明の一実施形態にかかる紙製緩衝
材の底面保持部を折り畳む前の状態を示す斜視図、(b)
は底面保持部を折り畳んだ後の状態を示す斜視図であ
る。
【図4】従来の包装構造の一例を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
A ガス給湯器(被包装物) B 紙製包装材 10(10a,10b) 紙製緩衝材 11 端面保持部 11a 端面保持部と側面保持部の境界部 11b 端面保持部と底面保持部の境界部 12a,12b 側面保持部 13 底面保持部 14 紙製緩衝材に形成された貫通穴 15 主面 20 包装用ケース本体 21,22a,22b,23 緩衝構造部 24 包装用ケース本体に形成された貫通
穴 31 ガス接続口 32 給水口 33 給湯口 34 コード取り入れ口 35 電源コード 36 梱包用シート 40 天当て部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E066 AA03 BA05 CA03 GA01 JA01 KA04 KA08 3E067 AA11 BA05A ED15 EE12 FA02 FC01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被包装物を包装する際に、被包装物の端部
    を保持するとともに、衝撃緩衝機能を果たす紙製ボード
    状材料からなる緩衝材であって、 被包装物の一方の端面を保持する端面保持部と、 前記端面保持部の両端側に連設され、前記端面保持部と
    の境界部で折り曲げられて被包装物の前側及び後ろ側の
    両側面を保持する一対の側面保持部と、 前記端面保持部の下端側に連接され、前記端面保持部と
    の境界部で折り曲げられて被包装物の底面を保持する底
    面保持部とを一体に備えており、かつ、 前記一対の側面保持部と前記端面保持部の境界部を折り
    曲げない状態で、前記底面保持部を前記端面保持部との
    境界部で略180゜折り曲げて、端面保持部に対向させ
    ることにより、主面の形状が略長方形で大きな突出部の
    ない折り畳み構造体となるように構成されていることを
    特徴とする紙製緩衝材。
  2. 【請求項2】前記端面保持部、前記側面保持部、及び前
    記底面保持部の少なくとも一部が、紙製ボード状材料を
    複数枚積み重ねることにより形成された緩衝構造部とな
    っていることを特徴とする請求項1記載の紙製緩衝材。
  3. 【請求項3】前記紙製ボード状材料が段ボール紙である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の紙製緩衝材。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の紙製緩衝
    材であって、被包装物の両端部を保持する一対の紙製緩
    衝材と、 前記紙製緩衝材により両端部が保持された状態の被包装
    物を収納する包装用ケース本体とを具備することを特徴
    とする紙製包装材。
  5. 【請求項5】前記一対の紙製緩衝材及び前記包装用ケー
    ス本体を、同一種類の紙製ボード状材料から形成すると
    ともに、紙製緩衝材の高さを、包装用ケース本体と略同
    等の高さとすることにより支柱としての機能を持たせ、
    包装用ケース本体を積み上げたときに、包装用ケース本
    体が上方からの荷重により変形することを阻止できるよ
    うにしたことを特徴とする請求項4記載の紙製包装材。
  6. 【請求項6】前記一対の紙製緩衝材及び前記包装用ケー
    ス本体には、搬送時に把持するための貫通穴が配設され
    ており、前記一対の紙製緩衝材により両端部が保持され
    た状態の被包装物を包装用ケース本体に収納した状態
    で、一対の紙製緩衝材の貫通穴と包装用ケース本体の貫
    通穴の位置が略重なるように構成されていることを特徴
    とする請求項4又は5記載の紙製包装材。
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