JP2001244817A - 符号化装置 - Google Patents

符号化装置

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JP2001244817A JP2000052534A JP2000052534A JP2001244817A JP 2001244817 A JP2001244817 A JP 2001244817A JP 2000052534 A JP2000052534 A JP 2000052534A JP 2000052534 A JP2000052534 A JP 2000052534A JP 2001244817 A JP2001244817 A JP 2001244817A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MB符号の簡単な構成方法を駆逐し、簡単な
符号化回路を構成することが可能な符号化装置を提供す
る。 【解決手段】 本発明の符号化装置は、Mビット(Mは
自然数)の固定長入力データブロックを、長さがそれぞ
れmk ビット(mk は自然数、k=1,2,3,…,
N,M=Σk=1 N mk ,Nは正の偶数)のN個の入力サ
ブブロックにそれぞれ分離する分離手段と、ディジタル
和変位(DSV:Digital Sum Variation )が有限値に
制限されるmk B/nB符号変換則(nは自然数、mk
<n,k=1,2,3,…,N)をN個の入力サブブロ
ックに対してそれぞれ適応することにより、nビットの
出力サブブロックをそれぞれ生成する符号化手段と、符
号化手段の出力であるN個の出力サブブロックをビット
多重する多重化手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化装置に係
り、特に、各種通信装置に用いられる固定長符号化装置
における直流平衡であり、理論的最小帯域において復号
可能であるMB符号のための符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に送信符号に求められる特性として
は、その出力スペクトルが伝送路に適したものであり、
受信クロックを容易に回復でき、さらに直流成分がない
ことによって識別レベル調整が容易に行えることが望ま
れる。このような条件を満たす符号の一つにmB/nB
符号(m,nは自然数、m<n)が挙げられる。
【0003】この符号は、入力データをmビット毎にあ
る一定の符号変換則によって、nビットの符号語に割り
当てることによって符号語を生成する。その変換則は、
“1”と“0”の発生頻度をなるべく均等化して直流成
分を抑え、“1”または、“0”の連続ビット列の発生
を防止することによってクロック回復動作を容易にする
ことを特徴としている。
【0004】また、データ符号語として使用しない符号
語の中から特殊符号を定義して、これらをさまざまな制
御に使用することができる。例えば、符号語の区切りを
示す「コンマ符号」を定義すれば、復号の際の同期をと
ることが容易となる。
【0005】伝送路符号として有名なマンチェスタ符号
は、入力データの“0”を“01”に、“1”を“1
0”に変換する1B/2B符号である。また、8B/1
0B符号はギガビットイーサネット(Gigabit Etherne
t: ANSI/IEEE 802.3z, 1998) の符号化方式として採用
されている。
【0006】新たな8B/10B符号の一つに、10ギ
ガビットイーサネットの符号化方式として提案されてい
るMB810符号が存在する(文献:Dae Young Kim 他
4名"White Paper on the MB810 Line code for 10Gb
E", Chungnam National University, Taejon, Korea, 1
999, [retrieved on 2000-01-06 ],Retrieved fromt
he Internet <URL:http://ccl.chungnam.ac.kr/Line Co
ding/data/mb810_wp.pdf>)以下、この文献に関して詳
細に述べる。
【0007】MB810符号の名称に関しては、MB(M
inimum Bandwidth) とは復号に必要な最小帯域(ナイキ
スト周波数)で復号可能であることを示し、“810”
とは、8B/10B符号であることを示す。MB810
符号は、“1”と“0”の発生頻度をなるべく等しく
し、さらに、“1010... ”のような交番を頻繁に繰り返
すシーケンスをなくべく起こさないようにすることによ
って、出力ストリームの直流成分だけでなく高周波成分
も抑圧することを特徴とする。“1”と“0”の発生頻
度を示す値として、累積ディジタル和(RDS:Running Di
gital Sum)を用いる。RDS(i,j )は、i番のビット
からj番のビットまでの“1”と“0”の出現個数の差
を表す。例えば、累積ディジタル和(RDS)が−1で
あるときに、ビット列“0010”を受信すれば、累積ディ
ジタル和(RDS)は、−3となり、ビット列“111
0”を受信すれば、+1となる。“1”と“0”の発生
頻度をなるべく均等にすることは、累積ディジタル和
(RDS)の振幅を有限な値に制限することに等しい。
累積ディジタル和(RDS)の最大振幅をディジタル和
変位(DSV:Digital Sum Variation )と呼び、次の
式で定義する。
【0008】
【数1】 但し、符号語ビットcn ∈{0,1}を2値出力yn ∈
{−1,1}に対応させるものとする。
【0009】同様に、“1010... ”のような交番の頻度
を表す指標として、累積交番和(RAS:Running alte
rnate Sum)を用いる。RAS(i,j) は、i番のビットか
らj番のビットまでのビット“1”と“0”の交番数を
表す。同じく、累積交番和(RAS)の最大振幅は、交
番和変位(ASV:Alternating Sum Variation )と呼
び、次の式で定義する。
【0010】
【数2】 ASVは、“1010... ”のような交番を行うビット列を
受信するとき大きくなり、“1111... ”のように交番し
ないビット列を受信すれば小さくなる。
【0011】MB符号は、DSVだけでなくASVも有
限値に制限することによって高周波成分を抑圧し、理論
的最小帯域において復号可能である特性を有する。図2
5に従来のMB符号装置の概要を示す。入力aから入力
された入力データブロックは、符号器2において直接M
B符号に変換され、直列出力bにMB符号として出力さ
れる。符号器2は、ASVも考慮した符号変換則を実装
する必要があり、一般にその回路構成は、DSVだけを
制限する符号器に比べて複雑になる。
【0012】簡単なMB符号の例であるMB34符号を
用いて、MB符号についてさらに詳細に述べる。MB符
号を図示する方法として、累積ディジタル和(RDS)
値及び累積交番和(RAS)値を2次元平面上に表した
BUDAスタックがDae Yound Kim らにより定義されて
いる。MB符号は、BUDAスタック上の状態間を遷移
するパスの集合として表すことができる。
【0013】図26は、MB34符号のBUDAスタッ
クを示す。同図において、横軸及び縦軸はそれぞれRD
S値、RAS値を示し、BUDAスタック上の一格子点
は、一組のRDS,RAS値に対応する。但し、本明細
書におけるRDS,RAS・値は、式(1)及び式
(2)において、yn ∈{−1,1}とした場合の値に
基づくため、yn ∈{−1/2,1/2}を採用する前
述文献とは異なる。また、BUDAスタック上でRDS
及びRAS値がそれぞれa,bである点Pを(a,b)
と表記する。
【0014】同図において、S1(−2,0)、S2
(0,−2)、S3(2,0),S4(0,2)であ
り、この4点のいずれかから符号語が出力され始め、出
力後も4点のいずれかに留まる。このような点を状態と
呼ぶ。また、同図中の矢印は、その方向にのみ移動可能
であることを示し、符号語ビットcn が“1”のとき
は、右方向に、“0”のときは左方向に移動可能であ
る。
【0015】例えば、同図において、状態S1を始点と
し、S4を終点とする太線で示すパスは、符号語“110
1”に相当する。同図の場合、状態間を遷移するパスは
1状態につき、9通り存在し、これを状態遷移表にした
ものが表1である。
【0016】
【表1】 表1において、左の欄は始点となる状態を示し、上の欄
は終点となる状態を示す。この中から適当な8通りを選
択して入力データブロックに割り当てる。
【0017】MB34符号の例として、表2のような符
号割り当てを行った。
【0018】
【表2】 同図に示す表において、第1の欄「入力」には、3ビッ
トの入力データブロックのすべてが記載され、第2の欄
「符号語/次状態」の欄には出力される符号語及びその
符号語の出力後の状態のすべてが記載されている。第2
の欄は、4つの小欄に分割されているが、この小欄に
は、ラベリングされた各々の状態毎に出力される符号語
のすべてが記載されている。例えば、始点となる状態S
1における入力“110 ”に対する出力符号語は、“110
1”であり、状態はS4に遷移する。同一の入力に対し
ても、始点となる状態により、その出力符号語が異な
る。いずれの出力符号語に対しても、それに対応するパ
スは図26のBUDAスタック上に留まる。従って、M
B34符号のRDS、RASは同図中に示されるように
それぞれ、−4から4までの値をとるので、それらの最
大振幅であるDSV及びASVはそれぞれ8である。
【0019】注意を要するのは、MB34符号にはこれ
と異なる状態の取り方、符号の選択方法が多数存在する
ことである。
【0020】また、MB810符号が提案されている。
これは、図27に示すように状態数が12、DSV及び
ASVがともに14であり、BUDAスタックが大き
い。従って、多くのパスが存在するために符号語選択の
自由度が大きく、適当な符号語選択方法を発見するのが
困難であり、符号化回路も複雑なものになる。また、M
B810符号化回路は、40000ゲート以下の論理ゲ
ートで構成可能であると推定しているが、MB810符
号の符号語選択方法及び具体的な符号化回路構成につい
て全く言及されていない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
MB符号は直流平衡であり、かつ理論的最小帯域におい
て復号可能となる利点は存在するものの、DSV,AS
V、状態数など多くの自由度が存在し適当な符号化則が
発見されておらず、一般に符号化回路が非常に複雑にな
る問題がある。
【0022】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、MB符号の簡単な構成方法を構築し、簡単な符号化
回路を構成することが可能な符号化装置を提供すること
を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理構
成図である。
【0024】本発明(請求項1)は、直流平衡の理論的
最小帯域において復号可能であるMB符号の符号化装置
であって、Mビット(Mは自然数)の固定長入力データ
ブロックを、長さがそれぞれmkビット(mk は自然
数、k=1,2,3,…,N,M=Σk=1 N mk ,Nは
正の偶数)のN個の入力サブブロックにそれぞれ分離す
る分離手段12と、ディジタル和変位(DSV:Digita
l Sum Variation )が有限値に制限されるmk B/nB
符号変換則(nは自然数、mk <n,k=1,2,3,
…,N)をN個の入力サブブロックに対してそれぞれ適
用することにより、nビットの出力サブブロックをそれ
ぞれ生成する符号化手段15、16と、符号化手段の出
力であるN個の出力サブブロックをビット多重する多重
化手段19とを有する。
【0025】本発明(請求項2)は、直流平衡の理論的
最小帯域において復号可能であるMB符号の符号化装置
であって、長さがそれぞれmk ビット(mk は自然数,
k=1,2,3,…,N)であるN個の固定長入力デー
タサブブロックに対して、ディジタル和変位が有限値に
制限されるmk B/nB符号変換則(nは自然数、mk
<n,k=1,2,3,…,N)をそれぞれ適用するこ
とによって、nビットの出力サブブロックをそれぞれ生
成する符号化手段と、符号化手段の出力であるN個の前
記出力サブブロックをビット多重する多重化手段とを有
する。
【0026】本発明(請求項3)は、請求項1または、
請求項2において、符号化手段における、mk B/nB
符号変換則(nは自然数、mk <n,k=1,2,3,
…,N)として、それぞれの状態数の最小のものを用い
る。
【0027】本発明(請求項4)は、符号化手段でのm
k B/nB符号変換則において、mk =m(mは自然
数、k=1,2,3,…,N)とする。
【0028】本発明(請求項5)は、請求項4におい
て、mk B/nB符号変換則において、m=8である。
【0029】本発明(請求項6)は、請求項4または、
請求項5において、符号化手段では、固定長入力データ
サブブロックの各々に対して同一のmB/nB符号変換
則を用いる。
【0030】本発明(請求項7)は、多重化手段におい
て、少なくとも2の出力サブブロック間に位相差を設け
る。
【0031】本発明(請求項8)は、請求項7におい
て、N=2とし、各々の入力サブブロックに対して8B
/10B符号変換則として、状態数が2であり、DSV
が6である5B/6B符号変換則と、状態数が2であ
り、DSVが4である3B/4B符号変換則をこの順序
で適用する最大走行長が5である符号変換則を採用する
手段を符号化手段に含み、符号化手段の出力である第1
の出力サブブロックと第2の出力サブロックの位相差が
3ビットまたは、6ビットとする手段を多重化手段に含
む。
【0032】本発明(請求項9)は、N=2p (pは自
然数、p≦[n/2],[x]はxを超えない最大の整
数を表す)であって、和がn−1である相異なる2つの
自然数の[n/2]個の組(P,n−1−P)(Pは非
負整数、P=0,1,2,3,…,[n/2]−1)の
中から相異なるp組を選択し、それぞれの組に含まれる
いずれか一方の非負整数をそれぞれΔi (iは自然数、
i=1,2,3,…,p)と定義したときに、符号化手
段の第1の出力サブブロックと第2の出力サブブロック
との位相差をΔp とし、第(2i +2j−1)の出力サ
ブブロックと第(2i +2j)の出力サブブロック(j
は自然数、i=1,2,3,…(p−1),j=1,
2,3,…,2p-1 )との位相差をΔi ビットとする手
段を多重化手段に含む。
【0033】本発明(請求項10)は、請求項9におい
て、N=4であって、各々の入力サブブロックに対して
8B/10B符号変換則として、状態数が2であり、D
SVが6である5B/6B符号変換則と状態数が2であ
り、DSVが4である3B/4B符号変換則をこの順序
で適用する最大走行長が5である符号変換則を採用する
手段を符号化手段に含み、符号化手段の出力である第1
の出力サブブロックと第2の出力サブブロックとの位相
差を4ビットとし、第3の出力サブブロックと第4の出
力サブブロックとの位相差を3ビットとし、さらに、該
第1の出力サブブロックと該第3の出力サブブロックの
位相差を0ビットとする手段を多重化手段19に含む。
【0034】本発明(請求項11)は、請求項5におい
て、N=2であって、一方の入力サブブロックに対して
8B/10B符号変換則として、状態数が2であり、D
SVが6である5B/6B符号変換則と、状態数が2で
あり、DSVが4である3B/4B符号変換則をこの順
序で適用し、他の入力サブブロックに対して8B/10
B符号変換則として、状態数が2であり、DSVが4で
ある3B/4B符号変換則と状態数が2であり、DSV
が6である5B/6B符号変換則をこの順序で適用す
る。
【0035】上述のように、本発明では、MB符号を生
成するために、N個(Nは正の偶数)のDSVを有限値
とする符号をビット多重することによってMB符号を生
成するため、簡単なMB符号化装置を構成することが可
能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を説明する前に、
本発明の基本原理について説明する。
【0037】本発明の基本は、2個のDSVを有限値に
制限した符号をビット多重することによりMB符号を生
成することにある。ここで、その原理については前述の
図26のBUDAスタックを用いて簡単に述べる。
【0038】BUDAスタックは、図2に示される2種
類の最小サイズのBUDAスタックに分離でき、この最
小構成単位BUDAセルと呼ぶ。BUDAセルをx方向
にX個、y方向にY個ずつ敷き詰め、計X×Y個のBU
DAセルから構成されるBUDAスタックをX×YのB
UDAスタックと呼ぶことにする。但し、x方向及びy
方向は、図26においてRDS軸との45度の下降矢印
及び45度上昇矢印で示されている方向である。例え
ば、図26のBUDAスタックは、4×4のBUDAス
タックと呼ぶ。一般に、X×YのBUDAスタック上に
存在するMB符号は、BUDAスタック上をx方向の移
動とy方向の移動とy方向の移動を交互に繰り返すパス
として表現される。
【0039】例えば、状態S1を始点とし、状態4を終
点とする太線のパス(符号語化1101”に相当)に注目す
れば、x方向に+1、y方向に+1、x方向に−1、y
方向に+1というように、x方向とy方向の移動を繰り
返している。従って、符号語を1ビットおきに取り出し
て、2つのサブブロックに分離すると、そのサブブロッ
クはそれぞれx方向または、y方向のみに移動し、その
振幅はBUDAスタックの幅X,Yを超えることはな
い。即ち、分離されたサブブロックは、DSVがXまた
は、Yに制限された符号であると言い換えることができ
る。逆に、X×YのBUDAスタック上に存在するMB
符号語は、DSVが、X,Yに制限された2個の符号を
ビット多重することによって構成できることに気付く。
このMB符号語のDSV及びASVは、共にX+Y以下
である。また、このMB符号の状態数は、各々の符号語
境界における一方の符号の状態と他方の符号の状態の組
み合わせの総数に等しい。特に、DSVが有限値である
符号の状態が任意の符号語境界において一致している場
合は、その状態数をそれぞれs1 ,s2 として、MB符
号の状態数は、s1 ×s2 で表わされる。
【0040】例えば、状態数が1,DSVが2である1
B/2B符号(マンチェスタ符号)をビット毎に交互に
多重すれば、X=Y=2であるからDSV及びASVが
4以下であり、かつ、状態数1(=1×1)のMB24
符号を構成できる。
【0041】マンチェスタ符号は、入力を“0”を“0
1”に、“1”を“10”に変換する符号である。ま
た、MB24符号は、2B/4B符号であり、4つのデ
ータ符号語を有する。このMB24符号では、例えば、
入力データブロック“00”は、“0”と“0”の2つ
の入力データサブブロックにビット毎に多重分離され、
入力データサブブロックが1B/2B符号変換則によっ
て出力サブブロック“01”にそれぞれ変換され、2つ
の出力サブブロックがビット毎に交互に多重されること
によって1符号語“0011”に変換される。MB24
符号のBUDAスタック及びその符号表を図3及び表3
に示す。
【0042】
【表3】 図3及び表3の説明については、前述のMB34符号の
ものに準ずる。図3から、MB24符号の状態数は1で
あり、ASV、DSVはともに4であることが確認でき
る。
【0043】以上が本発明の基本原理である。
【0044】以下、図面と共に本発明の実施例を説明す
る。MB1620符号化装置、及びMB3240符号化
装置、MB6480符号化装置について詳細に説明す
る。
【0045】[第1の実施例]本実施例では、DSVが
6である2つの8B/10B符号をビット多重すること
によってMB1620符号を出力するMB1620符号
化装置について述べる。
【0046】MB1620符号は、16B/20B符号
であり、65536(2の16乗)個のデータ符号語を
有する。8B/10B符号については、特開昭59−1
0056に詳述されている。この8B/10B符号は後
述する。
【0047】図4は、MB1620符号化装置の概要及
びデータの流れを示す。
【0048】ここでは、直列インタフェースから入力デ
ータストリーム11が入力される。この符号化装置で
は、入力データストリームを16ビット毎の固定長入力
データブロックに分割し、16ビットを1処理単位とし
て考える。
【0049】同図では、入力データストリームに含まれ
る1入力データブロックを四角の太線で囲み、A1 A2
B1 B2 ...H1 H2 なる記号で示した。それぞれの
ルビ付きアルファベットは、データビットを表し、A1
を先頭として入力される。この入力データストリーム1
1は、分離器12において、2つの入力データサブスト
リーム13、14に多重分離される。従って、入力デー
タブロックは、それぞれ8ビットの入力データサブブロ
ックA1 B1 ...H1 と、A2 B2 ...H2 に分離
される。これらをそれぞれ符号器15、16に送り、符
号器15、16の有する論理機能に従って、10ビット
の符号語a1 b1 ...j1 とa2 b2...j2 に変
換する。符号器の論理機能については後述する。
【0050】さらに、符号器15、16の10ビットの
出力は、多重化装置19においてビット毎に多重化さ
れ、20ビットの符号語a1 a2 b1 b2 ...j1 j
2 として出力インタフェース1Xにa1 を先頭として直
列出力される。
【0051】符号器15と符号器16は、前述の特開昭
59−10056に記載されている8B/10B符号器
と同一の符号器である。符号器の構成の詳細について
は、前述の特開昭59−10056を参照されたい。
【0052】まず、符号器15について説明する。
【0053】符号器15は、入力データのために8ビッ
トのインタフェースを備え、制御のために1ビットのK
線を備えている。入力ABCDEFGHを符号化のため
の2つのサブブロックABCDEとFGHに区分し、そ
れぞれに表4に示された5B/6B符号化則と表5に示
された3B/4B符号化則を適用する。
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】 このとき、入力サブブロック“ABCDE”は、出力サ
ブブロック“abcdei”に、“FGH”は、“fg
hj”に変換される。この変換動作において、5B/6
B符号化則と、3B/4B符号化則は互いに連携し、各
々の出力ビットを決定している。こうして得られた10
ビットの符号語“abcdeifghj”は直列出力さ
れる。
【0056】次に、5B/6B符号及び3B/4B符号
の符号変換則について述べる。
【0057】これらの符号は、DSVを有限値に制限す
るために、1符号語内の“1”と“0”の出現個数の差
であるディスパリティ(Disparity )を検査して出力す
べき符号語を決定する。5B/6B符号及び3B/4B
符号では、“1”と“0”の個数が等しい符号語か、
“1”と“0”の個数が2つだけ異なる符号語のみを用
いるため、ディスパリティの値としては、+2,0,−
2の3通りに限られる。例えば、符号語“11001
1”のディスパリティは+2である。出力符号語は必ず
ディスパリティのものを選択するか、または、ディスパ
リティの極性が交互に交代するように選択する。こうし
て、累積ディジタル和(RDS)の長期時間平均が0と
なり、DSVが有限値に保たれる。
【0058】前述の特開昭59−10056において、
「ディスパリティ」なる用語は、1符号語での“1”と
“0”の出現個数の差だけでなく、累積ディジタル和
(RDS)の長期時間平均からの瞬時変位の意味でも用
いられている。これを特に、走行ディスパリティ(R
D:Running Disparity )と呼ぶ。これに倣うとランニ
ングディスパリティと符号語ビット列の関係は、図5の
ように表される。図5において、各々のビット“1”
は、1符号語ビット列で45度の上昇線で表され、逆に
各々のビット“0”は45度の下降線で表される。すべ
ての8B/10B符号語は図6の45度の上昇/下降線
の範囲に留まる。図5からわかるように、5B/6B符
号語及び3B/4B符号語境界における走行ディスパリ
ティ(RD)の値は、+1、または、−1のいずれかの
値を取る。
【0059】前述の表4は、5B/6B符号表を示す。
表4において、第1の欄「名称」においてアルファベッ
ト「D」は、データ符号語を表し、「K」は特殊符号語
を表す。特殊符号語は、K線が1のときに出力される。
Dxまたは、Kxなる表記において、xはAを低順位ビ
ット、Eを高順位ビットと見たときに、等価な32個の
10進値を表す。第2の欄「入力データ」は、5ビット
の入力の2進表示である。第3欄「符号化」の欄では右
5ビット入力値に対応する出力符号語を表している。2
つの小欄に分割されているが、左の小欄「currentRD+」
には走行ディスパリティ(RD)が+1のときに出力さ
れる符号語が、左の小欄「currentRD-」には走行ディス
パリティ(RD)が−1のときに出力される符号語が記
載されている。例えば、走行ディスパリティ(RD)が
−1で入力“0000”に対する出力はD.0“10011
1”である。
【0060】前述の表5は、3B/4B符号表を示す。
表5において、第1の欄「名称」でのD.x.yなる表
記において、yはFを低順位ビット、Hを高順位ビット
と見たときに等価な8個の10進値を表す。その他の表
記については、表4のようになり、出力される符号語は
5B/6B符号の出力後の走行ディスパリティ(RD)
によって決定される。
【0061】
【表6】 D.x.P7(基本の7)及び、D/K.y.A7(代
替の7)について説明する。
【0062】D.x.P7及び、D/K.y.A7によ
って、eifgh に生じる走行長=5のシーケンスを除去で
きる。D.y.A7は、次の場合にD.x.P7の代替
として用いられる。
【0063】(i) currentRD+ であり、かつe=i=0 のと
き (ii) currentRD- であり、かつe=i=1 のとき これにより、8B/10B符号のデータ符号語の出力シ
ーケンスには、走行長=5を含む“1100000 ”及び、
“0011111 ”は出現しないため、“1100000 ”、また
は、“0011111 ”を含む符号語をコンマ符号として定義
することが可能となる。即ち、受信ビット列が“110000
0 *** ”または、“0011111 *** ”を検出すればそれが
符号語の区切りと判断することができる。但し、“*
は、“1”または、“0”のビットを表す。
【0064】2つの符号表から得られる8B/10B符
号表は前述の表4に示す通りである。表記については、
表1と同様である。
【0065】符号器16は、符号器15と同様の機能を
有する。
【0066】以上、図4において、2つの符号器15、
16の出力は、多重化装置19によりビット毎に多重化
され、MB1620符号として出力される。
【0067】図6は、本発明の一実施例のMB1620
符号のBUDAスタックを示す。同図の表記は、前述の
図26と同様である。図6に示されるように、MB16
20符号の状態数は4であり、DSV,ASVはともに
12である。MB1620符号のデータ符号語数は65
536と多いが、その一部を表7に示す。
【0068】
【表7】 表7において、第1の欄「名称」において、Dはデータ
符号語を表す。また、D.x.y.z.wなる表記にお
いて、D.x.y.z.wはそのデータ符号語が符号器
15の出力符号語D.x.y及び符号器16の出力符号
語D.z.wを二多重化して構成されたものであること
を示す。第2の欄「入力」は、16ビットの入力データ
の2進表示であり、第3の欄「符号化」は、右の入力値
に対応する20ビットの符号語出力を2進表示してい
る。「符号化」の欄は、4つの小欄に分割されている
が、各々の小欄はそれぞれラベリングされたS1,S
2,S3,S4のいずれかの状態を始点とするときに出
力される符号語を表している。例えば、状態S2での入
力“0000000000000 ”に対する出力符号語は、“100101
10101001100101”である。
【0069】ここでは、8B/10B符号とMB162
0符号の比較を行う。ASVなるパラメータは、ナイキ
スト周波数におけるパワースペクトルの値に等しい。A
SVを有限な十分小さな値に制限することはナイキスト
周波数においてパワースペクトルが減衰することを意味
する。
【0070】図7は、本発明の第1の実施例の8B/1
0B符号とMB1620符号のスペクトル比較を示して
おり、8B/10B符号を直列出力した際のパワースペ
クトルとM1620符号を直列出力した際のパワースペ
クトルを比較して示したものである。出力パルスを方形
波、伝送速度を12.5Gbps、データ速度を10Gbpsと
仮定してフーリエ変換により計算した。8B/10B符
号,MB1620符号もともにスペクトルは、0Hz及び
12.5GHz において減衰している点は共通している。
しかし、MB1620符号のスペクトルはASVを制限
し、8B/10符号はASVを制限していないために、
ナイキスト周波数6.25GHz におけるスペクトル値は
全く異なっていることが分かる。ASVの効果により、
MB1620符号のスペクトルでは、ナイキスト周波数
においてスペクトルが減衰していることが確認できる。
【0071】このMB1620符号化装置は、符号器1
5及び16は、8B/10B符号器と同一であるため、
符号器に必要な論理ゲート数は、8B/10B符号器の
2にあたる約800ゲートである。この値は、4000
0ゲートを要する従来のMB810符号器に比べて50
分の1程度である。
【0072】本実施例では、直列入力インターフェース
を想定し、16ビットの入力データブロックをそれぞれ
8ビットの入力データサブブロックに分離し、各々の入
力データサブブロックに対して8B/10B符号変換則
を適用することにより、MB符号を構成したが、並列入
力インタフェースであれば、分離器が不要であり、符号
器15及び符号器16に直接A1 A2 B1 B2 C1 C2
D1 D2 及びE1 E2F1 F2 G1 G2 H1 H2 が入力
されるように結線すればよい。
【0073】また、本実施例において、DSVが有限値
である2つの符号としてともに状態数が最小であるもの
を用いたために、得られたMB符号はビット多重によっ
て生成するMB符号の中で最小の状態数を有し、回路構
成が簡単となる効果を得られたが、それらの符号は状態
数が最小でなくてもMB符号となる点は変わらない。ま
た、多重されるDSVが有限値である2つの符号は、本
実施例では、同一の符号であり、同一の符号語を用いる
ことができるという利点があったが、例えば、4B/6
B符号と5B/6B符号とするなど、異なる符号であっ
てもよい。
【0074】さらに、本実施例では、2つの符号器への
入力は8ビットであり、一般的な電子計算機の処理単位
であるという利点があったが、8ビット以外の場合でも
同様にMB符号を構成できる点は変わらない。
【0075】また、本実施例では、2個の8B/10B
符号をビット多重することによってMB符号を構成した
が、N個(Nは正の偶数)の8B/10B符号をビット
多重しても同様にMB符号が生成できる。これについて
次に述べる。
【0076】前述の基本原理をN個(Nは正の偶数)の
DSVが有限値である符号をビット多重する場合に拡張
する。一般に任意の個数のDSVが有限値である符号を
ビット毎に多重して得られる符号のDSVは、有限な値
となる。従って、例えば6個のDSVが有限な値である
符号をビット多重する場合は、6個の符号を半分の3個
ずつに分割し、それぞれビット多重することによって、
DSVが有限である符号をそれぞれ生成し、得られた2
個の符号をさらにビット多重すれば得られる符号は、前
述の通りMB符号となる。N個(Nは正の偶数)の場合
も同様に相異なるN/2個のDSVが有限な符号をそれ
ぞれビット多重し、さらに、そのビット多重して得られ
る2つの符号をビット多重すればMB符号が得られる。
従って、N個の8B/10B符号をビット多重すれば、
得られる符号はMB符号となる。8B/10B符号に限
らず、一般にMビット(2以上のMは自然数)の入力デ
ータブロックをそれぞれmk ビット(mk は自然数、k
=1,2,3,…,N,M=Σk=1 N mk ,Nは正の偶
数)のN個の入力データサブブロックに分離する分離器
と、各々の入力データサブブロックに対してmk B/n
B符号変換則(nは自然数,mk <n,k=1,2,
3,…,N)を適用する符号器を備えれば、同様にMB
符号が構成できる。
【0077】さらに、並列入力インタフェースの場合も
同様にそれぞれ長さがmk ビットであるN個の入力デー
タサブブロックがmk B/nB符号変換則(nは自然
数、mk <n,k=1,2,3,…,N)を適用する符
号器にそれぞれ直接入力されるように結線すればよい。
【0078】[第2の実施例]次に、少なくとも2つの
出力サブブロック間にビットのずれ(以下、位相差と呼
ぶ)を設けることによって、 (i) ビット多重して得られるMB符号のDSV及び最
大走行長を小さくする効果を得た例: (ii) 復号操作が容易となる効果を得た例: の順で述べていく。
【0079】ビット多重を行うDSVが有限値である2
個のビット列の走行ディスパリティ(RD)値の和は、
MB符号の累積ディジタル和(RDS)に対応する。従
って、同一のDSVが有限値である符号を単純にビット
多重して得られるMB符号のDSVは、累積ディジタル
和(RDS)が2倍となるから多重化する前の符号のD
SVの2倍であり、最大走行長も2倍となる。この値
は、2つのDSVが有限値である2つの符号の出力間に
一定の位相差を設けてビット多重することによって得ら
れるMB符号出力ストリームと比べて最悪の値である。
逆に言えば、その位相差を適当に調整することによって
DSV値及び最大走行長の改善を図ることができる。
【0080】前述したMB1620符号において、その
DSV、ASVの値は、共に12と非常に大きくなっ
た。
【0081】次に、本実施例として、位相差を特定の値
とすることによって、出力ストリームのASV,DSV
の値を共に10にした例を述べる。
【0082】図8は、本発明の第2の実施例のMB16
20符号化装置の構成及びデータの流れを示す。図4と
異なる点は、一方の符号器26と多重化装置2Xの間に
位相器29が挿入されていることである。この位相器2
9によって、第2の出力サブブロック(符号器26の出
力サブブロック)は、第1の出力サブブロック(符号器
25の出力サブブロック)に比べ、3ビット時間遅延す
る。
【0083】符号器25及び符号器26ともに前述の8
B/10B符号器と同様である。
【0084】位相器29が出力特性に及ぼす影響を理解
するために、図9に符号器25及び符号器26の出力す
る8B/10B符号の符号語ビット列とディスパリティ
の関係を3ビットの位相差も考慮して示す。図9の表記
については、図5と同様である。
【0085】2つの符号器25、26の出力が位相器2
9により3ビット遅延することによって、図8において
2つの符号のディスパリティがともに最大値(+3)及
び最小値(−3)とならないために、任意の符号語ビッ
ト列において、2つの符号のディスパリティの和が−5
から+5の間に存在する。これによって、多重化して得
られる出力ストリームのDSVが10に限定される。こ
の値は、位相器29による位相差を1ビットから9ビッ
トまで変化させたときの最小値である。このMB162
0符号化装置の出力ストリームは、図10のBUDAス
タック上に存在する。
【0086】従って、このMB1620の符号のDSV
及びASVは、いずれも10で出力可能である。8B/
10B符号に出現する最大走行長5のビット列は、符号
器ビットcまたは、gから始まるが、3ビットの位相差
によって2つの符号の走行長が同時に5となる場合が存
在しないため、MB1620符号出力の最大走行長は9
となる。
【0087】このMB1620符号化装置では、位相器
29における位相差は3ビットであった。図11は、本
発明の第2の実施例の位相差とDSVの関係を示す。横
軸が位相器29における位相差であり、縦軸がDSV値
及び最大走行長である。図11から、位相差が6ビット
でも同様に、DSV値及び最大走行長が最小値となる。
また、DSVは、位相差が4ビット及び5ビットのとき
にも最小値となる。
【0088】2つの8B/10B符号をビット多重する
ことによって得られるMB符号のDSV及び最大走行長
を抑制するためには、3ビットまたは、6ビットの位相
差を設定することが有効であることを述べた。
【0089】次に、本発明を用いた3ビットまたは、6
ビットの位相差が明示されていない装置構成を有する例
を説明する。
【0090】DSV限定符号語ストリームを4多重する
場合を想定する。
【0091】区別のため、4本のストリームをを順番
に、ストリームS1、ストリームS2、…、ストリーム
S4と呼ぶことにする。
【0092】図12に示すように、ストリームS1とス
トリームS2の位相差を1ビットとし、ストリームS2
とストリームS3の位相差を2ビットとし、ストリーム
S3とストリームS4の位相差を1ビットとして、スト
リームS1とストリームS2をビット多重し、ストリー
ムS3とストリームS4をビット多重化し、それぞれ多
重化して得られる2つのストリームをさらに、2ビット
を単位として多重化する符号化装置を想定する。
【0093】この符号化装置は、位相差が3ビットであ
るストリームS1とストリームS3をビット多重化し、
同じく3ビットであるストリームS2とストリームS4
をビット多重化し、それぞれ多重化して得られる2つの
ストリームをさらに、ビット多重化する手段を有する符
号化装置と等価である。本実施例においても、本発明の
範囲である実質3ビット時間の位相差を利用し、DSV
及び最大走行長の小さなMB符号を構成し、多重してい
ることとなる。
【0094】また、このような例は図12に示した場合
に限らない。
【0095】また、上記の第2の実施例において、二多
重されるDSVが有限値である2つの符号は、同一の符
号であり、同一の符号器を用いることができるという利
点があったが、異なる符号でもよい。
【0096】また、上記の第2の実施例では、2個のD
SVが有限である符号をビット多重した場合について述
べたが、N個(Nは正の偶数)のDSVが有限である同
一のmB/nB符号(mは自然数、nは自然数、m<
n)をビット多重して得られるMB符号も位相差を設け
ないときは、DSV及び最大走行長は最大となるから、
位相差を設けることによって、DSV及び最大走行長の
改善を図ることができる。
【0097】次に、特定の位相差を設定することによ
り、復号操作を容易にすることができることについて述
べる。
【0098】符号長nが偶数である符号を2多重すると
きは、任意の位相差によりサブストリームを識別できる
が、、符号長nが奇数の場合は、位相差が[n/2]ビ
ットのときに限りサブストリームを識別できない。
【0099】多重して得られるMB1620符号は、2
つの8B/10B符号ストリームに分割した後に各々を
復号する。このとき、MB1620符号化装置におい
て、第1と第2の出力サブブロック間に、例えば、3ビ
ットの位相差を設けて多重していれば、復号の際に2つ
のサブストリームを8B/10B符号語間の位相差を検
査することによって、サブストリームを識別できる。そ
の詳細について述べる。図13に、その復号装置の概要
を示す。
【0100】“a1 b1 c1 …j1 ”及び、“a2 b2
c2 …j2 ”は、図8における符号器25及び符号器2
6による出力ビットを表す。復号の際、“a1 a2 b1
b2…j1 j2 …”は、多重分離装置140において、
2つのサブストリーム“a1b1 c1 …j1 ”と“a2
b2 c2 …j2 ”にビット毎に分離され、サブストリー
ムS11に、“a1 b1 c1 …j1 ”が、サブストリー
ムS12に“a2 b2c2 …j2 ”が到来し、それぞれ
復号器50及び60によりそれぞれデータに復号され
る。しかし、多重分離装置140におけるタイミングの
取り方によってはサブストリームS11に“a2 b2 c
2 …j2 ”が、サブストリームS12に“a1 b1 c1
…j1 ”が到来することが起こり得るため、いずれの場
合か識別しなければならない。図14では、その識別方
法の概要を示す。
【0101】図14では、サブストリームS11及びS
12に到来するビットをそれぞれ四角で表し、符号語の
先頭ビットを黒い四角で強調してある。サブストリーム
S11とS12の符号語間の位相差に着目すると、位相
差が3ビットのときは、“a1 b1 c1 …j1 ”がサブ
ストリームS11に到来している場合であり、位相差が
6ビットであるときは“a2 b2 c2 …j2 ”がサブス
トリームS12に到来している場合であることが識別で
きる。位相差が6ビットであれば、多重分離装置140
における分離のタイミングを1ビットずらせばサブスト
リームS11に“a1 b1 c1 …j1 ”が到来するよう
になる。従って、この位相差を検出する手段を備えるこ
とによって正しく復号することができる。
【0102】ただ、4B/5B符号のように符号長nが
奇数である2つの符号を[n/2]の位相差を設けて、
ビット多重した場合は、復号のため2つのサブストリー
ムに分割したときにサブストリーム間の位相差が共に
[n/2]ビットとなるためにサブストリームを識別で
きない。
【0103】いま、2個の8B/10B符号に位相差を
設けてビット多重した場合について、復号の際に符号語
間の位相差を検出することによって、サブストリームを
識別する方法について述べたが、4個の8B/10B符
号に特定の位相差をそれぞれ設けてビット多重、32B
/40B符号の一つであるMB3240符号を構成した
場合についても、DSVの抑制効果とサブストリームの
識別効果を共に得ることができる。
【0104】図15は、本発明の第2の実施例のMB3
240符号化装置の概要を示す。それぞれ8ビットの入
力“A1 B1 C1 …H1 ”、“A2 B2 C2 …H2 ”、
…、“A4 B4 C4 …H4 ”は、符号器71,72,7
3,74によって、それぞれ10ビットの出力サブブロ
ック“a1 b1 c1 …j1 ”、“a2 b2 c2 …j
2”、…、“a4 b4 c4 …j4 ”に変換され、位相器
81,82,83,84によって、出力サブブロック1
09と110の位相差及び出力サブブロック111と1
12の位相差をそれぞれ特定の値に設定した後、出力サ
ブブロック117と118、及び出力サブブロック11
9と120がそれぞれ多重化装置210及び220によ
ってビット多重され、さらに、多重化装置230により
ビット多重された後、出力として260からシリアル伝
送される。
【0105】便宜上、出力サブブロック109、11
0、111、112をそれぞれ第1、第2、第3、第4
の出力サブブロックと呼ぶことにする。図15の構成に
おいて、位相差を変化させたときに、MB符号語出力の
最大走行長及びDSVが共に、最小値となる位相差の組
み合わせを図16に示す。全ての組み合わせについて調
べた結果、最大走行長及び、DSV値の最小値は、それ
ぞれ17、18であった。図16において、第1から第
4の欄「位相差1」「位相差2」、「位相差3」、「位
相差4」には、図15の位相器81から位相器84によ
る位相差(ビット)がそれぞれ記載され、第5の欄「位
相の和」は、第1から第4に記載された位相差の和(ビ
ット)が記載されている。この図から最大走行長及びD
SV値がともに最小であって位相の和が最小であるの
は、(位相差1、位相差2、位相差3、位相差4)=
(0,4,0,3)のとき、即ち、第1と第2の出力サ
ブブロックの位相差が4ビットであり、第3と第4の出
力サブブロックの位相差が3ビットであり、第1と第3
の出力サブブロックの位相差が0ビットであるときであ
る。位相の和が最小であるものを選択した理由は、位相
差を設けるための回路を簡単にするためである。
【0106】ここでは、この場合のサブストリーム識別
の方法について述べる。図17〜図20に復号の際の出
力サブブロックを識別する方法について示す。便宜上、
図15の符号化装置における符号器71〜74による出
力ビットをそれぞれ、“a1b1 c1 …j1 ”、“a2
b2 c2 …j2 ”、…、“a4 b4 c4 …j4 ”で表
す。図15の符号化装置の出力ストリーム“a1 f2 a
3 g4 b1 g2 b3 h4…j1 i2 j3 f4 ”は、多重
分離装置190により2つのサブストリームに分離さ
れ、さらに多重分器装置150及び160によりサブス
トリームに分離される。このときタイミングの取り方に
よって、図17〜図20に示す4通りの場合が存在す
る。
【0107】図17〜図20では、到来する各々のビッ
トを四角で表し、符号語の先頭ビットを黒い四角で強調
した。サブストリームS1とサブストリームS3に出現
する符号語の位相差に着目すると、その位相差が4ビッ
トであるときのみ所望のサブストリーム1に“a1 b1
c1 …j1 ”が到達していることがわかる。その場合
は、多重分離器におけるタイミングを操作することによ
って、“a1 b1 c1 …j1 ”がサブストリーム1に到
来するようにできる。この調整は、以下の手順により行
うことができる。
【0108】サブストリーム1とサブストリーム3間の
位相差が、 (a)4ビットの場合は、操作しない。 (b)3ビットの場合は、多重分離器150及び160
の分離タイミングを1ビットずらす。 (c)6ビットの場合は、多重分離器190の分離タイ
ミングを1ビットずらす。
【0109】なお、3ビットの場合に、多重分離器19
0の分離タイミングを2ビットずらしてもよい。この方
法によれば、位相差の検出装置を一つ設置すればよいた
め制御が簡単となる。また、サブストリームの識別のた
めに特殊符号を新たに定義するなどの特別な手段が不要
である。
【0110】本実施例では、4多重の場合を示したが、
8B/19B符号を8多重する場合は、次のように位相
差を設定する。図21における符号器309から316
の出力サブブロックをそれぞれ第1から第8の出力サブ
ブロックと呼ぶと、図21に示すように、第1と第2の
出力サブブロックの位相差を1ビット、第3と第4の出
力サブブロックの位相差を2ビット、第5と第6の出力
サブブロックの位相差及び第7と第8の出力サブブロッ
クの位相差を3ビットとしてビット多重し、MB648
0符号を構成する。復号の際には、図22に示すサブス
トリームS21とS22の位相差を検出することによっ
て、以下の手順によりサブストリームを整列することが
可能である。サブストリームS21とS22の位相差
が、 (1)1ビットの場合は操作しない。 (2)8ビットの場合は多重分離器409、410、4
11、412の分離タイミングを1ビットずらす。 (3)2ビットまたは、7ビットの場合は、多重分離器
417、418の分離タイミングを1ビットずらす。 (4)3ビットまたは、6ビットの場合は、多重分離器
421の分離タイミングを1ビットずらす。
【0111】位相差の設定は、次の手順により行った。 (a)相異なる2つの自然数からなり、その和が多重化
する前の符号長10から1を引いた値9に等しい (0,9),(1,8),(2,7),(3,6),
(4,5) の5組の非負整数の組を作る。 (b)8(=2の3乗)多重であるから、3つの相異な
る組のいずれか一方の非負整数をそれぞれ選び、それぞ
れΔi (但し、i=1,2,3)とする。MB3240
符号化装置の例では、相異なる組として、 (1,8),(2,7),(3,6) を選び、Δ1 =2、Δ2 =3、Δ3 =1ビットとした。 (c)その3つの非負整数の中から第1と第2の出力サ
ブブロックの位相差にΔ3 、第3と第4の出力サブブロ
ックの位相差にΔ1 、第5と第6の出力サブブロックの
位相差及び第7と第8の出力サブブロックの位相差にΔ
2 を割り当てる。8B/10B符号の多重の場合では、
符号長が10ビットであるから、5組の非負整数が確保
でき、5段の多重化装置を用いる2の5乗(5=[10
/2])、即ち、32多重までは前述した方法により復
号が容易となる。
【0112】一般に、符号長がnであれば、和がn−1
である相異なる2つの非負整数の組は、[n/2]組だ
け存在するので、(2の[n/2]乗)多重まで適用可
能である。位相差の割り当ては、[n/2]個の組の中
から相異なるp組(pは自然数、p≦[n/2])を選
択し、それぞれの組に含まれるいずれか一方の非負整数
をそれぞれΔi (iは自然数、i=1,2,3,…p)
と定義したときに、第1の出力サブブロックと第2の出
力サブブロックとの位相差をΔp とし、第(2 i +2j
−1)の出力サブブロックと第(2i +2j )の出力サ
ブブロック(jは自然数、i=1,2,3,…,(p−
1),j=1,2,3,…,2p-1 )との位相差をΔi
ビットとすればよい。
【0113】[第3の実施例]前述した3ビットまた
は、4ビットまたは、5ビットまたは、6ビットの位相
差によって、DSVが小さくなる効果は、位相器を用い
ない図23の符号化装置構成を用いて、符号器における
符号化方法を変更することによっても得ることができ
る。
【0114】本実施例では、その符号化方法について述
べる。それは、符号器35では、5B/6B符号化と3
B/4B符号化をこの順序で適用する8B/10B符号
(8B/10B符号)を出力し、符号器36では、状態
数が2、DSVが4である3B/4B符号化方法と、同
じく状態数が2、DSVが6である5B/6B符号化方
法をこの順序で適用する8B/10B符号を出力するこ
とである。このとき、符号器35及び符号器36の出力
する8B/10B符号の符号語ビット列とディスパリテ
ィの関係を図24に示す。
【0115】これより、前述の第2の実施例の場合と同
様に、ディスパリティの輪郭線の山と谷が一致し、累積
ディジタル和(RDS)が−5から5の範囲に存在し、
DSVが10となることがわかる。
【0116】この場合、符号器35は、8B/10B符
号器と同様であるから、符号器36について詳細に述べ
る。
【0117】符号器36は、到来する8ビット(ABC
DEFGH)を符号化のため、2つのサブブロックA
BCとDEFGHに区分し、それぞれに3B/4B符号
化則と5B/6B符号化則とを適用する。ここでいう2
つの符号化則は、特開昭59−10056のものと若干
異なるが、これは、符号器36において、K.28.7
をコンマ符号として定義するためである。
【0118】表8乃至表9には、符号器36に用いる3
B/4B符号表及び5B/6B符号表をそれぞれ示す。
【0119】
【表8】
【0120】
【表9】 表8及び、表9の表記については、前述の表4と同様で
ある。但し、特開昭59−10056の3B/4B符号
化則及び5B/6B符号化則と区別するために、Dは、
D’で置き換えてある。一部変更した5B/6B符号表
及び3B/4B符号表は、制御信号を出力しない点と、
D’.7及びD’.y.P3、D’.y.A3,D’.
y.P28,D’.y.A28が異なる。
【0121】符号器36において、符号語ビットfから
始まる走行長が5のシーケンスは、5B/6B符号語
に、“110000”及び“001111”を用いないことによっ
て、完全に除去され、符号ビットdから始まる走行長が
5のシーケンスは、5B/6B符号に原則として、“11
1100”及び、“000011”を用いないことによって、これ
も完全に除去される。“111100”及び、“000011”を用
いるときは、符号語ビットdにいて走行長1に先行され
る。符号語ビットbから始まる走行長が5のシーケンス
は除去されないが、このシーケンスを含むK.28.7
シーケンス“1100000111”及び“0011111000”は以下に
述べる手法により除去することができる。
【0122】D’.x.P3(基本の3)及びD’.
y.A3(代替の3)ならびに、D’x.P28(基本
の28)及び、D’.y.A28(代替の28)につい
て説明する。これら4つの符号語によって、jabcdidefg
に生じるK.28.7シーケンスを除去することができ
る。
【0123】D’.y.A3は、a=0,b=c=i=
1のとき、D’.x.P3の代替として用いられ、
D’.y.A28は、a=1,b=c=i=0のとき、
D’.x.P28の代替として用いられる。これによ
り、K.28.7をコンマ符号として利用することが可
能となる。
【0124】これらの2つの符号化則から得られた8B
/10B符号表を表10に示す。表記については、前述
の表1と同様である。
【0125】
【表10】 以上、2つの符号器から得られるMB1620符号の一
部を表11に示す。
【0126】
【表11】 第1の欄「名称」において、表記については、DがD’
に置き換えられている点を除いては、前述の表7と同様
である。
【0127】特許第2684815号は、実施例におい
て、複数のDSVが有限値である符号を多重化している
一例を挙げて復号の際に多重分離した複数のストリーム
の位相差をバッファを設けて吸収する手段について述べ
ているが、これは、安価な低速の回路を用いて高速な伝
送速度を実現するために多重化しているのであって、偶
数のビット多重に限定することによって本発明で述べた
効果が生じることには全く触れていない。
【0128】また、本発明は、上記の第1から第3の実
施例に限定されることなく、特許請求の範囲内におい
て、種々変更・応用が可能である。
【0129】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、MB符
号を生成するためには、符号化方法として、ASVを考
慮した新たな符号化方法を用いるのではなく、DSVを
有限値とする偶数個の符号をビット多重する方法を採用
すればよく、回路構成が簡単なMB符号化装置を構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】BUDAセルを示す図である。
【図3】マンチェスタ符号を二重化して得られるMB2
4符号BUDAスタックを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例の2つの8B/10B符
号器を備えたMB1620符号化装置の構成及びデータ
の流れを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例の8B/10B符号出力
の符号語ビットとディスパリティ値の関係を示す図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施例の8B/10B符号を単
純に二重化したときに得られるMB1620符号のBU
DAスタックを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例のMB1620符号と8
B/10B符号のパワースペクトルの差異を示す図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施例の2つの符号器のいずれ
か一方に位相器を備えたMB1620符号化装置の構成
及びデータの流れを示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例の8B/10B符号の位
相関係及び符号語ビット列とディスパリティ値の関係を
示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例の2つの符号器のいず
れか一方に位相器を備えたときのMB1620符号出力
ストリームのBUDAスタックを示す。
【図11】本発明の第2の実施例のMB1620符号化
装置における位相差とMB1620符号出力ストリーム
のDSV及び最大走行長との関係を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施例のDSVが有限値であ
る符号を4多重した例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施例のMB3240復号装
置の概要を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施例のMB1620復号装
置におけるサブストリーム識別の概要を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施例のMB3240符号化
装置の概要を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施例のMB3240符号の
最大走行長が17であり、DSVが18となる位相差を
示す図である。
【図17】本発明の第2の実施例のMB3240復号装
置におけるサブストリーム識別の概要を示す図(その
1)である。
【図18】本発明の第2の実施例のMB3240復号装
置におけるサブストリーム識別の概要を示す図(その
2)である。
【図19】本発明の第2の実施例のMB3240復号装
置におけるサブストリーム識別の概要を示す図(その
3)である。
【図20】本発明の第2の実施例のMB3240復号装
置におけるサブストリーム識別の概要を示す図(その
4)である。
【図21】本発明の第2の実施例のMB6480符号化
装置の概要を示す図である。
【図22】本発明の第2の実施例のMB6480復号装
置の多重分離部の構成図である。
【図23】本発明の第3の実施例の8B/10B符号器
と一部を変更した8B/10B符号器とを備えたMB1
620符号化装置の概要を示す図である。
【図24】本発明の第3の実施例の8B/10B符号出
力と一部を変更した8B/10B符号出力の符号語ビッ
ト列とディスパリティ値の関係を示す図である。
【図25】従来のMB符号化装置の概念図である。
【図26】MB34BUDAスタックを示す図である。
【図27】MB810BUDAスタックを示す図であ
る。
【符号の説明】
4 多重分離装置 5 復号器 6 復号器 7 出力サブブロック 8 出力サブブロック 11 直列データストリーム 12 分離手段 13,14 入力データサブストリーム 15,16 符号化手段 19 多重化手段 21 直列データストリーム 22 分離器 25,26 符号器 27 第1の出力サブブロック 28 第2の出力サブブロック 29 位相器 32 分離器 35、36 符号器 39 多重化装置 50,60 符号器 71〜74 符号器 81〜84 位相器 109〜112 出力サブブロック 117〜120 出力サブブロック 140,150,160,190 多重分離装置 210,220,230 多重化装置 309〜316 符号器 333〜336 多重化装置 341、342 多重化装置 345 多重化装置 409〜412 多重分離装置 417、418、421 多重分離装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市野 晴彦 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K028 AA07 GG00 KK01 KK16 SS04 SS14 5K029 AA18 CC02 DD05 FF08 FF09 FF10 GG03 HH21 5K033 AA04 CA08 CC04 DA11 DB09 DB10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流平衡の理論的最小帯域において復号
    可能であるMB符号の符号化装置であって、 Mビット(Mは自然数)の固定長入力データブロック
    を、長さがそれぞれmkビット(mk は自然数、k=
    1,2,3,…,N,M=Σk=1 N mk ,Nは正の偶
    数)のN個の入力サブブロックにそれぞれ分離する分離
    手段と、 ディジタル和変位(DSV:Digital Sum Variation )
    が有限値に制限されるmk B/nB符号変換則(nは自
    然数、mk <n,k=1,2,3,…,N)を前記N個
    の入力サブブロックに対してそれぞれ適用することによ
    り、nビットの出力サブブロックをそれぞれ生成する符
    号化手段と、 前記符号化手段の出力であるN個の前記出力サブブロッ
    クをビット多重する多重化手段とを有することを特徴と
    する符号化装置。
  2. 【請求項2】 直流平衡の理論的最小帯域において復号
    可能であるMB符号の符号化装置であって、 長さがそれぞれmk ビット(mk は自然数,k=1,
    2,3,…,N)であるN個の固定長入力データサブブ
    ロックに対して、前記ディジタル和変位が有限値に制限
    されるmk B/nB符号変換則(nは自然数、mk <
    n,k=1,2,3,…,N)をそれぞれ適用すること
    によって、nビットの出力サブブロックをそれぞれ生成
    する符号化手段と、 前記符号化手段の出力であるN個の前記出力サブブロッ
    クをビット多重する多重化手段とを有することを特徴と
    する符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記符号化手段は、 前記mk B/nB符号変換則(nは自然数、mk <n,
    k=1,2,3,…,N)として、それぞれの状態数の
    最小のものを用いる請求項1または、2記載の符号化装
    置。
  4. 【請求項4】 前記符号化手段は、 前記mk B/nB符号変換則において、mk =m(mは
    自然数、k=1,2,3,…,N)とする請求項1乃至
    3記載の符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記符号化手段は、 前記mk B/nB符号変換則において、m=8である請
    求項4記載の符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記符号化手段は、 前記固定長入力データサブブロックの各々に対して同一
    のmB/nB符号変換則を用いる請求項4または、5記
    載の符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記多重化手段は、 少なくとも2の出力サブブロック間に位相差を設ける請
    求項1乃至6記載の符号化装置。
  8. 【請求項8】 前記符号化手段は、 N=2とし、 各々の入力サブブロックに対して8B/10B符号変換
    則として、状態数が2であり、前記DSVが6である5
    B/6B符号変換則と、状態数が2であり、前記DSV
    が4である3B/4B符号変換則をこの順序で適用する
    最大走行長が5である符号変換則を採用する手段を含
    み、 前記多重化手段は、 前記符号化手段の出力である第1の出力サブブロックと
    第2の出力サブロックの位相差が3ビットまたは、6ビ
    ットとする手段を含む請求項7記載の符号化装置。
  9. 【請求項9】 前記多重化手段は、 N=2p (pは自然数、p≦[n/2],[x]はxを
    超えない最大の整数を表す)であって、和がn−1であ
    る相異なる2つの自然数の[n/2]個の組(P,n−
    1−P)(Pは非負整数、P=0,1,2,3,…,
    [n/2]−1)の中から相異なるp組を選択し、それ
    ぞれの組に含まれるいずれか一方の非負整数をそれぞれ
    Δi (iは自然数、i=1,2,3,…,p)と定義し
    たときに、前記符号化手段の第1の出力サブブロックと
    第2の出力サブブロックとの位相差をΔp とし、第(2
    i +2j−1)の出力サブブロックと第(2i +2j)
    の出力サブブロック(jは自然数、i=1,2,3,…
    (p−1),j=1,2,3,…,2p-1 )との位相差
    をΔi ビットとする手段を含む請求項7記載の符号化装
    置。
  10. 【請求項10】 前記符号化手段は、 N=4であって、各々の入力サブブロックに対して8B
    /10B符号変換則として、状態数が2であり、前記D
    SVが6である5B/6B符号変換則と状態数が2であ
    り、前記DSVが4である3B/4B符号変換則をこの
    順序で適用する最大走行長が5である符号変換則を採用
    する手段を含み、 前記多重化手段は、 前記符号化手段の出力である第1の出力サブブロックと
    第2の出力サブブロックとの位相差を4ビットとし、第
    3の出力サブブロックと第4の出力サブブロックとの位
    相差を3ビットとし、さらに、該第1の出力サブブロッ
    クと該第3の出力サブブロックの位相差を0ビットとす
    る手段を含む請求項9記載の符号化装置。
  11. 【請求項11】 前記符号化手段は、 N=2であって、一方の入力サブブロックに対して8B
    /10B符号変換則として、状態数が2であり、前記D
    SVが6である5B/6B符号変換則と、状態数が2で
    あり、前記DSVが4である3B/4B符号変換則をこ
    の順序で適用し、他の入力サブブロックに対して8B/
    10B符号変換則として、状態数が2であり、前記DS
    Vが4である3B/4B符号変換則と状態数が2であ
    り、前記DSVが6である5B/6B符号変換則をこの
    順序で適用する請求項5記載の符号化装置。
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