JP2001244695A - 基板加工装置 - Google Patents

基板加工装置

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JP2001244695A
JP2001244695A JP2000055737A JP2000055737A JP2001244695A JP 2001244695 A JP2001244695 A JP 2001244695A JP 2000055737 A JP2000055737 A JP 2000055737A JP 2000055737 A JP2000055737 A JP 2000055737A JP 2001244695 A JP2001244695 A JP 2001244695A
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circuit board
pattern
circuit
processing
substrate
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JP2000055737A
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English (en)
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Nobuyuki Kakishima
信幸 柿島
Kazuyuki Nakano
和幸 中野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の回路パターンに対しても、適正な部材
装着処理を実施することができる基板加工装置を提供す
る。 【解決手段】 基板加工装置11で使用する加工指示デ
ータ22及び処理プログラムでは、回路パターンの形態
や表面高さに応じてパターン機種を分類し、分類したパ
ターン機種を識別するためのターゲットマークを取り決
めておき、部材装着ヘッド17の位置や動作等の制御を
行うコントローラ23には、回路基板13に付されたタ
ーゲットマークを検出・識別して、当該回路基板13に
形成されているパターン機種を検知するパターン機種検
知機能と、回路基板13に対する部材装着ヘッド17の
相対移動量をパターン機種検知機能によって検知したパ
ターン機種に応じて補正する加工位置補正機能とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント回路基板
の表面の指定位置に接着剤の塗布を行う接着剤塗布装
置、あるいはプリント回路基板の表面の指定位置に電子
部品の装着を行う電子部品実装装置として活用される基
板加工装置に関するもので、詳しくは、多種の回路基板
に柔軟に対応可能にするための改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子機器に搭載される回路基板は、回路
パターンを印刷形成したプリント回路基板表面上の所定
位置に、順次、接着剤の塗布作業や、各種の電子部品の
実装作業を行うことで、所定の電子部品が実装された完
成形態に組み上げられる。
【0003】従来より、このような回路基板上への接着
剤の塗布作業や電子部品の実装作業を実施する基板加工
装置として、加工対象の回路基板を支持する基板支持テ
ーブルと、この回路基板の表面に部材の装着を行う部材
装着ヘッドと、前記部材装着ヘッドを前記回路基板に対
して該回路基板の表面に沿うX軸方向及びY軸方向に相
対移動させるX−Y位置調整手段と、前記部材装着ヘッ
ドを前記回路基板に対して該回路基板の表面に直交する
Z軸方向に相対移動させるZ位置調整手段と、入力され
た加工指示データを予め記憶させた処理プログラムに基
づいて認識処理して上記各部の動作を制御するコントロ
ーラとを備えて、前記加工指示データによる指示内容に
従って前記回路基板の表面の指定位置に所定の部材の装
着を実施する構成のものが種々開発されている。
【0004】以上の基板加工装置は、前記部材装着ヘッ
ドとして、接着剤を出射する材料塗布ノズルを備えた構
成とすると、回路基板の表面の指定位置へ接着剤を塗布
する接着剤塗布装置となる。前記基板加工装置の部材装
着ヘッドとして、前記回路基板上に搭載する電子部品を
保持する部品保持ヘッドを備えた構成の場合には、回路
基板の表面の指定位置へ電子部品を装着する電子部品実
装装置となる。
【0005】以上の基板加工装置において、前記コント
ローラは、加工指示データとして、回路基板上の部材を
装着する位置等を数値データで入力指示すると、その指
定位置に所定の加工を行うように、装置各部の動作を制
御するNC制御装置である。
【0006】ところで、従来のこの種の基板加工装置
は、部材装着ヘッドが部材の装着をする回路基板の表面
位置を予め定めた一つの基準高さ位置に位置決めするこ
とを前提としていて、部材装着ヘッドの基板表面と直交
する方向の位置調整幅は、前記基準高さ位置に対して予
め固定設定され、作業途中で変更することができない。
【0007】また、部材を装着する回路基板上の位置
は、回路基板上に設定されるターゲットマークを起点と
したX座標値とY座標値とを加工指示データとして入力
指示するもので、ターゲットマークは、予め設定した1
種類のものを検出・識別可能にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した構
成の基板加工装置では、図12又は図13に示す回路基
板1,2に対しては問題なく処理できる。図12に示し
た回路基板1は、基板表面に単一の回路パターンが形成
され、回路パターン上の部材装着箇所(接着剤の塗布箇
所)1aが、1種類のターゲットマーク1bからの相対
座標値(x,y)で指定可能で、しかも、板厚寸法t1
が基板全域に均一な構成である。
【0009】図13に示した回路基板2は、基板表面に
複数(4個)の回路パターンが形成されているが、何れ
も同一の回路パターンで、各回路パターンにおける部材
装着箇所(接着剤の塗布箇所)2a,2b,2c,2d
が、1種類のターゲットマーク2eからの相対座標値
(x,y)で指定可能で、しかも、板厚寸法t2が基板
全域に均一な構成である。
【0010】しかし、前述した構成の基板加工装置で
は、図2及び図3に示す回路基板3の処理ができない。
【0011】回路基板3は、単一の基板上に形態の異な
る3種の回路パターン3a,3b,3cが装備され、各
回路パターン3a,3b,3c毎に部材装着箇所4a,
4b,4cの配置が異なる。
【0012】また、図3に示すように、回路パターン3
aは回路パターン3bよりもt3だけ高い位置に形成さ
れ、また、回路パターン3cは回路パターン3bよりも
t4だけ低い位置に形成されている。そして、回路パタ
ーン毎に高さ位置が異なっているために、各回路パター
ンの部材装着箇所4a,4b,4cは、各回路パターン
毎に設定された専用のターゲットマーク5a,5b,5
cからの相対座標値(x,y)で指示しなければならな
い。
【0013】前述した従来の基板加工装置では、部材装
着ヘッドの基板表面と直交する方向の位置調整は、一つ
の基準高さ位置に対してしか有効でなく、また、ターゲ
ットマークも、予め設定した1種類のものを検出・識別
可能にしているため、図2及び図3に示したような回路
基板3に対しては、例えば、何れか一つの回路パターン
に対してしか、適正な処理を実施することができないと
いう問題が生じる。
【0014】また、従来の基板加工装置は、同一種の回
路基板を連続処理することを前提としていて、作業途中
で、部材装着ヘッドの高さ位置の調整を基板毎に変更す
ることができないため、例えば、表面に形成される回路
パターンや部材装着箇所が同一で、基板の板厚のみが異
なる複数種の回路基板を、混在状態で連続処理すること
もできない。
【0015】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、一つの回路基板上に部材装着箇所の配置
が異なる複数種の回路パターンが形成されていたり、基
板表面の高さを変えて複数の回路パターンが形成されて
いても、何れの回路パターンに対しても、適正な部材装
着処理を実施することができ、また、板厚が異なる複数
種の回路基板を混在状態で連続処理することもでき、取
り扱い性に優れると同時に、回路基板に対する接着剤塗
布作業や電子部品の実装作業の処理効率を向上させるこ
とのできる基板加工装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。 加工対象の回路基板を支持する基板支持テーブル
と、この回路基板の表面に部材の装着を行う部材装着ヘ
ッドと、前記部材装着ヘッドを前記回路基板に対して該
回路基板の表面に沿うX軸方向及びY軸方向に相対移動
させるX−Y位置調整手段と、前記部材装着ヘッドを前
記回路基板に対して該回路基板の表面に直交するZ軸方
向に相対移動させるZ位置調整手段と、入力された加工
指示データを規定の処理プログラムに基づいて認識処理
して上記各部の動作を制御するコントローラとを備え
て、前記加工指示データによる指示内容に従って前記回
路基板の表面の指定位置に所定の部材の装着を実施する
基板加工装置であって、前記加工指示データ及び処理プ
ログラムでは、前記回路基板に形成される回路パターン
の形態や回路パターンの表面高さに応じてパターン機種
の分類をすると共に、分類したパターン機種を識別する
ための機種番号を設定しておき、前記コントローラに
は、前記回路基板に付されたターゲットマークを検出・
識別して、当該回路基板に形成されているパターン機種
を検知するパターン機種検知機能と、前記回路基板に対
する前記部材装着ヘッドの相対移動量を前記パターン機
種検知機能によって検知したパターン機種に応じて補正
する加工位置補正機能とを備えたことを特徴とする基板
加工装置。
【0017】 前記部材装着ヘッドとして、接着剤を
出射する材料塗布ノズルを備え、前記加工指示データに
基づいて回路基板の表面の指定位置へ接着剤を塗布する
接着剤塗布装置として使用されることを特徴とする前記
に記載の基板加工装置。
【0018】 前記部材装着ヘッドとして、前記回路
基板上に搭載する電子部品を保持する部品保持ヘッドを
備え、前記加工指示データに基づいて回路基板の表面の
指定位置へ電子部品を装着する電子部品実装装置として
使用されることを特徴とする前記に記載の基板加工装
置。
【0019】 複数の前記回路基板を同一面上にそれ
ぞれ固定する固定手段が設けられ、前記〜の前記基
板加工装置に搬入されて加工に用いられる基板支持板。
【0020】上記の構成によれば、回路基板上に付さ
れた複数種のターゲットマークを検出・識別することが
でき、識別した各ターゲットマーク毎に、回路基板に対
する前記部材装着ヘッドの相対移動量を新たに補正し直
して、回路基板上の部品装着箇所に対する部品装着ヘッ
ドの作業位置を、回路基板表面に形成されている回路パ
ターンのパターン機種別に、又は基板表面の高さ位置別
に、最適な調整値に補正することができる。
【0021】したがって、一つの回路基板上に部材装着
箇所の配置が異なる複数種の回路パターンが形成されて
いたり、基板表面の高さを変えて複数の回路パターンが
形成されていても、回路基板上には回路パターンの種別
毎に専用のターゲットマークを付しておけば、処理する
回路パターンの機種が変わる度に部品装着ヘッドの回路
基板に対する相対移動量を補正して、何れの回路パター
ンに対しても、適正な部材装着処理を実施することがで
きる。また、加工指示データ及び処理プログラム内に分
類したパターン機種を識別するため機種番号を設定すれ
ば、何れの回路パターンに対しても、適正な部材装着処
理を実施することができる。
【0022】そして、板厚が異なる複数種の回路基板を
混在状態で連続処理する場合にも、例えば、回路基板の
板厚毎に専用のターゲットマークを付しておくことで、
何れの板厚の回路基板にも、部材装着ヘッドの相対移動
量を適正に補正して部材装着作業を実施することができ
て、板厚が異なる複数種の回路基板を混在状態で連続処
理することも可能になる。
【0023】したがって、回路パターンの機種や回路基
板の板厚による分別を行わずに、板厚の異なる多種の回
路基板に対して、部品装着処理を連続実施することが可
能になり、取り扱い性に優れると同時に、パターン機種
の変更等に伴う装置の停止が必要なくなるため、例え
ば、回路基板に対する接着剤塗布作業や電子部品の実装
作業の処理効率を向上させることができる。
【0024】また、前記の構成によれば、一つの回路
基板上に接着剤塗布箇所の配置が異なる複数種の回路パ
ターンが形成されていたり、基板表面の高さを変えて複
数の回路パターンが形成されていても、何れの回路パタ
ーンに対しても良好に接着剤を塗布することが可能にな
り、また、板厚の異なる多種の回路基板が混在する状態
でも、各回路基板に対して、適正な接着剤塗布作業を連
続実施することが可能になる。
【0025】また、前記の構成によれば、一つの回路
基板上に部品実装箇所の配置が異なる複数種の回路パタ
ーンが形成されていたり、基板表面の高さを変えて複数
の回路パターンが形成されていても、何れの回路パター
ンに対しても良好に電子部品を実装することが可能にな
り、また、板厚の異なる多種の回路基板が混在する状態
でも、各回路基板に対して、適正な電子部品実装作業を
連続実施することが可能になる。
【0026】また、前記の構成によれば、独立した複
数の回路基板を連続して加工することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基板加工装置
の好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0028】図1〜図7は本発明に係る基板加工装置の
第1の実施形態を示したもので、図1は本発明に係る基
板加工装置の斜視図、図2は本発明で処理可能になる回
路基板の平面図、図3は本発明で処理可能になる回路基
板の縦断面図、図4は図1に示した基板加工装置の部材
装着ヘッドの拡大斜視図、図5は図1に示した基板加工
装置の基板支持テーブルの拡大斜視図、図6は図1に示
した基板加工装置のコントローラの制御形態を示すブロ
ック図、図7は図1に示した基板加工装置のコントロー
ラによる処理手順を示すフローチャートである。
【0029】この第1の実施形態の基板加工装置11
は、加工対象の回路基板13を支持する基板支持テーブ
ル15と、この回路基板13の表面に部材の装着を行う
部材装着ヘッド17と、前記部材装着ヘッド17を前記
回路基板13に対して該回路基板13の表面に沿うX軸
方向及びY軸方向に相対移動させるX−Y位置調整手段
19と、前記部材装着ヘッド17を前記回路基板13に
対して該回路基板13の表面に直交するZ軸方向に相対
移動させるZ位置調整手段21と、入力された加工指示
データ22を予め記憶させた規定の処理プログラムに基
づいて認識処理して上記各部の動作を制御するコントロ
ーラ23とを備えて、前記加工指示データ22による指
示内容に従って前記回路基板13の表面の指定位置に所
定の部材の装着を実施する。
【0030】本実施形態の場合、回路基板13は、回路
パターンを印刷形成したプリント回路基板で、該回路基
板13の構造は、図2及び図3に示した回路基板3、図
12に示した回路基板1、図13に示した回路基板2の
何れの構造でもよい。
【0031】また、本実施形態の場合、回路基板13に
装着する部材とは、接着剤である。すなわち、本実施形
態の基板加工装置11は、回路基板13の指定位置に所
定量の接着剤を塗布する接着剤塗布装置で、前記部材装
着ヘッド17は、図4に示すように、接着剤25を出射
する3基の材料塗布ノズル27a,27b,27cと、
前記接着剤25を貯留して前記材料塗布ノズル27a,
27b,27cに供給するシリンジ29a,29b,2
9cとを備えている。
【0032】各材料塗布ノズル27a,27b,27c
は、出射量を相異させている。材料塗布ノズル27aは
一回の出射量を小に設定したもの、材料塗布ノズル27
cは一回の出射量を大に設定したもの、材料塗布ノズル
27bは一回の出射量を中に設定したものである。
【0033】塗布量の調整は、コントローラ23の制御
信号によって使用する材料塗布ノズルを選択することで
行うことができる。また、例えば、各シリンジ29a,
29b,29cから各材料塗布ノズル27a,27b,
27cへの供給量を調節する接着剤供給制御機構の動作
を、前記コントローラ23が予め指定した数値に応じて
制御することで、更に塗布量の微調整が可能である。
【0034】この部材装着ヘッド17は、図1におい
て、前記コントローラ23からの制御信号に基づいてX
軸方向に走行可能なX方向ロボット31に支持されてい
て、該X方向ロボット31の走行に応じてX方向に移動
可能にされている。
【0035】また、部材装着ヘッド17には、各材料塗
布ノズル27とシリンジ29とをZ軸方向に昇降移動さ
せるZ方向移動機構38と、前記材料塗布ノズル27を
回転させるノズル回転機構とが装備されている。Z方向
移動機構38は、図6に示すように、サーボモータ38
aを介して回転駆動されるカム38bの回転を、該カム
38bに当接するリンク38cによって材料塗布ノズル
27のZ軸方向の直線変位に変換する構成のものであ
る。
【0036】また、部材装着ヘッド17には、基板支持
テーブル15上の回路基板13の表面を撮像して、映像
信号をコントローラ23に送る加工部認識用カメラ33
が取り付けられている。
【0037】基板支持テーブル15は、図5に示すよう
に、回路基板13を水平状態にガイドしつつX軸方向に
搬送可能な基板搬送部35と、この基板搬送部35の一
側に装備された捨て打ちテープ36とを備えた構成であ
る。
【0038】この基板支持テーブル15には、基板搬送
部35をY軸方向に移動させることで回路基板13のY
軸方向の位置を調整するY方向移動機構40と、基板搬
送部35に支持されている回路基板13の高さ位置を調
整するためのZ方向移動機構41とが組み付けられてい
る。
【0039】このZ方向移動機構41は、コントローラ
23からの制御信号によって作動し、基板支持テーブル
15自体をZ軸方向に進退移動させることで、回路基板
13の表面の高さ位置を補正する。
【0040】本実施形態の場合、前記部材装着ヘッド1
7に組み付けられたX方向ロボット31及び基板支持テ
ーブル15のY方向移動機構40は、前記部材装着ヘッ
ド17を前記回路基板13に対して該回路基板13の表
面に沿うX軸方向及びY軸方向に相対移動させるX−Y
位置調整手段19として作動する。
【0041】また、前記部材装着ヘッド17に組み付け
られたZ方向移動機構38と基板支持テーブル15のZ
方向移動機構41とは、前記部材装着ヘッド17を前記
回路基板13に対して該回路基板13の表面に直交する
Z軸方向に相対移動させるZ位置調整手段21として作
動する。
【0042】本実施形態において、コントローラ23
は、データや処理プログラム等を記憶保存するメモリ4
5と、データを処理プログラムに基づいて処理するCP
U(中央演算処理装置)46と、該CPU46の処理結
果に基づいて、装置を構成している各種の駆動部の動作
を制御する制御装置47とを備えた構成である。
【0043】CPU46に所定の演算処理を実施させる
処理プログラムは、予め、メモリ45又は図示しないR
OMに書き込まれ、NC制御(数値制御)装置として必
要な演算処理等をCPU46に実施させると共に、その
演算結果に応じた動作制御信号を制御装置47から各駆
動部に出力させる。
【0044】加工指示データ22や、CPU46を作動
させる処理プログラムでは、前記回路基板13に形成さ
れる回路パターンの形態や回路パターンの表面高さ(段
差)に応じてパターン機種の分類をすると共に、分類し
たパターン機種を識別するためのターゲットマークを取
り決めている。
【0045】具体的には、加工指示データ22は、図6
に示すように、分類されたパターン機種の識別符号であ
る機種番号22aや、機種番号に対応するターゲットマ
ーク22b、回路基板13上での部材装着箇所(接着剤
塗布箇所)を示すX座標22cとY座標22d、回路パ
ターンの表面高さ(段差)22e、回路パターン番号
(ブロックNo.)22fなどを記述した構成である。
【0046】ターゲットマーク22bは、部材装着箇所
の座標測定の基準点を示し、回路基板13上にも、付さ
れる。
【0047】ターゲットマーク22bは、パターン機種
別に、異なる形状に設定されることもあれば同じ形状の
ときもある。例えば、パターン機種1のターゲットマー
クM1は図2に示す三角形のマーク5aで基板に付さ
れ、パターン機種2のターゲットマークM2は図2に示
す円形のマーク5bで基板に付され、パターン機種3の
ターゲットマークM3は図2に示す菱形のマーク5cで
基板に付されて、パターン機種の識別マークとなる。回
路基板に付される全ターゲットマークは、処理時の照合
用のデータとして、コントローラ23のメモリ45に、
予め、記憶させておく。もちろん、ターゲットマークが
全て同じ形状とときも同様である。
【0048】回路パターンの表面高さ(段差)22e
は、処理対象の回路基板に出現する各種の表面高さの一
つが基準高さに設定され、その基準高さとの差で示され
る。
【0049】図3に示した回路基板3の場合、回路パタ
ーン3bの表面が基準高さで、回路パターン3aや回路
パターン3cの表面は回路パターン3bの表面からの段
差として表示される。この表面高さの数値が+の場合は
基準高さよりも高いことを意味し、−の場合は基準高さ
よりも低いことを意味している。
【0050】以上の加工指示データ22は、コントロー
ラ23に接続された入力操作部49から入力することが
でき、更に、コントローラ23に接続されたディスプレ
イ50で、入力データや処理状態の確認を行うことがで
きる。
【0051】本実施形態のコントローラ23は、回路基
板13への接着剤塗布処理時には、処理プログラムに基
づいて処理を行い、パターン機種検知機能と、加工位置
補正機能とを発揮する。
【0052】パターン機種検知機能は、部材装着ヘッド
17に組み付けた加工部認識用カメラ33によって前記
回路基板13に付されたターゲットマークを検出・識別
して、当該回路基板13に形成されているパターン機種
を検知する機能である。
【0053】また、加工位置補正機能は、前記回路基板
13に対する前記部材装着ヘッド17の相対移動量を、
前記パターン機種検知機能によって検知したパターン機
種に応じて補正する機能である。
【0054】本実施形態のコントローラ23は、具体的
には、図7に示す手順で、処理を行う。
【0055】処理対象の回路基板13に対して、前記加
工指示データ22に示した各種データを教示し(ステッ
プS101)、入力操作部49より処理の開始命令を行
うと、処理プログラムが実施される(ステップS10
2)。
【0056】処理プログラムによる処理では、まず、教
示された加工指示データ22において、接着剤の塗布を
行うパターン機種が、複数種存在するか否かを判定し
(ステップS103)、接着剤の塗布を行うパターン機
種が単一の場合には、従来と同様に、教示されている単
一のパターン機種のターゲットマークについて、認識/
補正動作を行って(ステップS111)、ステップS1
21に移行する。
【0057】前述のステップS103で、パターン機種
が複数種存在すると判定された場合には、ステップS1
04に進み、教示されている各パターン機種に対するタ
ーゲットマークについて認識/補正動作を行う。
【0058】ステップS104やステップS111にお
いて実施するターゲットマークの認識・補正動作は、メ
モリ45に格納していたターゲットマークの照合データ
を呼び出し、呼び出したデータに更新するものである。
【0059】ステップS121では、加工指示データ2
2で教示されたデータ中に、回路パターンの表面高さ2
2eとして、基準値と異なる教示があるか否かの判定を
行う。
【0060】回路パターンの表面高さ22eとして、基
準値と異なる教示が存在していない場合は、従来と同様
に、部材装着ヘッド17のZ軸方向の相対移動を基準値
に固定設定する従来法によって、接着剤の塗布動作を行
い(ステップS131)、ステップS141に移行す
る。
【0061】ステップS121において、回路パターン
の表面高さ22eとして、基準値と異なる教示が存在し
ていると判定された場合には、教示されている回路パタ
ーンの表面高さのデータに適合するように、Z位置調整
手段21によって、部材装着ヘッド17のZ軸方向の相
対移動量を修正して、修正した相対移動量で、接着剤の
塗布動作を行う。
【0062】ステップS141では、処理中の一枚の回
路基板13について、教示された全ての接着剤塗布箇所
について処理を完了したか否かを判定し、まだ、未処理
の接着剤塗布箇所が残っている場合には、ステップS1
21に戻り、全ての接着剤塗布箇所について処理を完了
した場合には、教示された接着剤塗布作業を完了する
(ステップS151)。
【0063】なお、図7のフローチャートは、後述する
第2の実施形態の電子部品実装装置の動作手順を示すフ
ローチャートも兼ねている。ステップS101,S12
2,S131,S151等には、「塗布動作」と「装着
動作」の二つを記述しているが、本実施形態のように基
板加工装置が接着剤塗布装置の場合には、「装着動作」
の記述は無視し、また、基板加工装置が電子部品実装装
置の場合には、「塗布動作」の記述は無視する。
【0064】ステップS122及びステップS131で
行う接着剤塗布動作を説明する。処理対象の回路基板1
3を、基板支持テーブル15の基板搬送部35による搬
送によって基準位置まで搬送したら、加工部認識用カメ
ラ33によって回路基板13上に付されているターゲッ
トマークの検出・識別を行う。そして、識別したターゲ
ットマークに応じて、接着剤の出射量が適正量となる材
料塗布ノズルを選択し、その材料塗布ノズルと捨て打ち
テープ36との離間距離を、回路基板13と材料塗布ノ
ズル27との間の適正離間距離に調整して、捨て打ちテ
ープ36上に接着剤を捨て打ちさせる。その捨て打ちし
た接着剤量が、適正な塗布量か否かを、前記加工部認識
用カメラ33による撮像から判定し、接着材料が適正量
であれば、先に識別したターゲットマークに応じて、X
−Y位置調整手段19及びZ位置調整手段21によっ
て、選択した材料塗布ノズルの位置を、教示された座標
データや高さデータに基づいて移動させて、回路基板1
3上の接着剤塗布箇所の上に位置決めして、接着剤の塗
布を行う。
【0065】もし、識別したターゲットマークの教示デ
ータにおいて、回路パターンの表面高さが基準と異なる
場合は、教示データに基づいて、材料塗布ノズルと回路
基板13との間のZ軸方向の相対移動量の補正を行う。
【0066】以上の基板加工装置11では、回路基板1
3上に付された複数種のターゲットマークを検出・識別
することができ、識別した各ターゲットマーク毎に、回
路基板13に対する前記部材装着ヘッド17の相対移動
量を新たに補正し直して、回路基板13上の部品装着箇
所に対する部品装着ヘッドの作業位置を、回路基板13
表面に形成されている回路パターンのパターン機種別
に、又は基板表面の高さ位置別に、最適な調整値に補正
することができる。
【0067】したがって、一つの回路基板13上に部材
装着箇所の配置が異なる複数種の回路パターンが形成さ
れていたり、基板表面の高さを変えて複数の回路パター
ンが形成されていても、回路基板13上には回路パター
ンの種別毎に専用のターゲットマークを付しておけば、
処理する回路パターンの機種が変わる度に部品装着ヘッ
ドの回路基板13に対する相対移動量を補正して、何れ
の回路パターンに対しても、適正な接着剤塗布処理を実
施することができる。
【0068】また、板厚が異なる複数種の回路基板13
を混在状態で連続処理する場合にも、例えば、回路基板
13の板厚毎に専用のターゲットマークを付しておくこ
とで、何れの板厚の回路基板13にも、部材装着ヘッド
17の相対移動量を適正に補正して接着剤塗布作業を実
施することができて、板厚が異なる複数種の回路基板1
3を混在状態で連続処理することも可能になる。
【0069】したがって、回路パターンの機種や回路基
板13の板厚による分別を行わずに、板厚の異なる多種
の回路基板13に対して、接着剤塗布処理を連続実施す
ることが可能になり、取り扱い性に優れると同時に、パ
ターン機種の変更等に伴う装置の停止が必要なくなるた
め、回路基板13に対する接着剤塗布作業の処理効率を
向上させることができる。
【0070】図8〜図10は本発明に係る基板加工装置
の第2の実施形態を示したもので、図8は本発明に係る
基板加工装置の斜視図、図9は図8に示した基板加工装
置の基板支持テーブルの拡大斜視図、図10は図8に示
した基板加工装置のコントローラの制御形態を示すブロ
ック図である。
【0071】この第2の実施形態の基板加工装置61
は、加工対象の回路基板63を支持する基板支持テーブ
ル65と、この回路基板63の表面に電子部品の装着を
行う部材装着ヘッド67と、前記部材装着ヘッド67に
電子部品を供給する部材供給手段68と、前記部材装着
ヘッド67を前記回路基板63に対して該回路基板63
の表面に沿うX軸方向及びY軸方向に相対移動させるX
−Y位置調整手段69と、前記部材装着ヘッド67を前
記回路基板63に対して該回路基板63の表面に直交す
るZ軸方向に相対移動させるZ位置調整手段71と、入
力された加工指示データ72を予め記憶させた規定の処
理プログラムに基づいて認識処理して上記各部の動作を
制御するコントローラ73とを備えて、前記加工指示デ
ータ72による指示内容に従って前記回路基板63の表
面の指定位置に所定の電子部材の装着を実施する。
【0072】本実施形態の場合、回路基板63は、回路
パターンを印刷形成したプリント回路基板で、該回路基
板63の構造は、図2及び図3に示した回路基板3、図
12に示した回路基板1、図13に示した回路基板2の
何れの構造でもよい。
【0073】部材装着ヘッド67は、回路基板63上に
搭載するICチップ等の電子部品を吸着する部品吸着ノ
ズル77を、回転可能に装備されたロータリ式インデッ
クステーブル78の周辺に一定間隔で装備した構成であ
る。
【0074】ロータリ式インデックステーブル78に装
備した各部品吸着ノズル77は、図10にも示すよう
に、前記ロータリ式インデックステーブル78の回転に
よって、部材供給手段68による電子部品の搬送経路上
の部品受け渡し位置、及び基板支持テーブル65に位置
決めされた回路基板63上の部品装着箇所の上に移動可
能である。
【0075】したがって、部材供給手段68による電子
部品の搬送経路上の部品受け渡し位置にある部品吸着ノ
ズル77に電子部品90を吸着させた後、そのノズルを
ロータリ式インデックステーブル78の回転操作で、基
板支持テーブル65に位置決めされた回路基板63上に
移動させ、更に、回路基板63上の所定の高さ位置ま
で、部品吸着ノズル77を降下させて、吸着を解除する
ことで、部材供給手段68上にあった電子部品を、回路
基板63上の部品装着箇所に移すことができる。
【0076】また、部材装着ヘッド67には、回路基板
63上の部品装着箇所の検出等を行う第1のカメラ80
と、部品吸着ノズル77の位置を検出する第2のカメラ
81とが装備されていて、部品吸着ノズル77や回路基
板63の位置調整状態を確認することができる。
【0077】前記ロータリ式インデックステーブル78
の回転量は、該ロータリ式インデックステーブル78を
回転駆動するサーボモータ83の動作を制御するコント
ローラ73によって行われる。
【0078】基板支持テーブル65は、図9に示すよう
に、回路基板63を水平状態にガイドしつつX軸方向に
搬送可能な基板搬送部83と、基板搬送部83をY軸方
向に移動させることで回路基板63のY軸方向の位置を
調整するY方向移動機構85と、基板搬送部83に支持
されている回路基板63の高さ位置を調整するためのZ
方向移動機構87とが組み付けられている。
【0079】また、基板搬送部83は、供給された回路
基板63を部材装着ヘッド67の下方の所定位置に送る
供給側基板搬送部83aと、電子部品の実装処理後に、
回路基板63を部材装着ヘッド67の下方位置から所定
位置に搬出する排出側基板搬送部83bとに分割されて
いる。
【0080】このZ方向移動機構87は、コントローラ
73からの制御信号によって作動し、基板支持テーブル
65自体をZ軸方向に進退移動させることで、回路基板
63の表面の高さ位置を補正する。
【0081】本実施形態の場合、基板搬送部83のX軸
方向の送り機能と、前記Y方向移動機構85が、前記部
材装着ヘッド67を前記回路基板63に対して該回路基
板63の表面に沿うX軸方向及びY軸方向に相対移動さ
せるX−Y位置調整手段19として作動する。
【0082】また、基板支持テーブル65のZ方向移動
機構87は、前記部材装着ヘッド67を前記回路基板6
3に対して該回路基板63の表面に直交するZ軸方向に
相対移動させるZ位置調整手段71として作動する。
【0083】部材供給手段68は、電子部品供給ユニッ
ト89に収容した状態で、電子部品を順次、搬送する。
【0084】本実施形態において、コントローラ73
は、図10に示すように、データや処理プログラム等を
記憶保存するメモリ92と、データを処理プログラムに
基づいて処理するCPU(中央演算処理装置)93と、
該CPU93の処理結果に基づいて、装置を構成してい
る各種の駆動部の動作を制御する制御装置94とを備え
た構成である。
【0085】CPU93に所定の演算処理を実施させる
処理プログラムは、予め、メモリ92又は図示しないR
OMに書き込まれ、NC制御(数値制御)装置として必
要な演算処理等をCPU93に実施させると共に、その
演算結果に応じた動作制御信号を制御装置94から各駆
動部に出力させる。
【0086】加工指示データ72や、CPU93を作動
させる処理プログラムでは、前記回路基板63に形成さ
れる回路パターンの形態や回路パターンの表面高さ(段
差)に応じてパターン機種の分類をすると共に、分類し
たパターン機種を識別するためのターゲットマークを取
り決めている。
【0087】具体的には、加工指示データ72は、図1
0に示すように、分類されたパターン機種の識別符号と
なる機種番号72aや、機種番号に対応するターゲット
マーク72b、回路基板63上での部材装着箇所(電子
部品装着箇所)を示すX座標72cとY座標72d、回
路パターンの表面高さ(段差)72e、回路パターン番
号(ブロックNo.)72fなどを記述した構成であ
る。
【0088】ターゲットマーク72bは、部材装着箇所
の座標測定の基準点を示し、回路基板63上にも、付さ
れる。
【0089】ターゲットマーク72bは、パターン機種
別に、異なる形状に設定されることもあれば同じ形状の
ときもある。例えば、パターン機種1のターゲットマー
クM1は図2に示す三角形のマーク5aで基板に付さ
れ、パターン機種2のターゲットマークM2は図2に示
す円形のマーク5bで基板に付され、パターン機種3の
ターゲットマークM3は図2に示す菱形のマーク5cで
基板に付されて、パターン機種の識別マークとなる。回
路基板に付される全ターゲットマークは、処理時の照合
用のデータとして、コントローラ73のメモリ92に、
予め、記憶させておく。もちろん、ターゲットマークが
全て同じ形状のときも同様である。
【0090】回路パターンの表面高さ(段差)72e
は、処理対象の回路基板に出現する各種の表面高さの一
つが基準高さに設定され、その基準高さとの差で示され
る。
【0091】以上の加工指示データ72は、コントロー
ラ73に接続された図示しない入力操作部から入力する
ことができ、更に、コントローラ73に接続された図示
しないディスプレイで、入力データや処理状態の確認を
行うことができる。
【0092】本実施形態のコントローラ73は、回路基
板63への電子部品90の実装処理時には、処理プログ
ラムに基づいて処理を行い、パターン機種検知機能と、
加工位置補正機能とを発揮する。
【0093】パターン機種検知機能は、部材装着ヘッド
67に組み付けた第1のカメラ80及び第2のカメラ8
1によって前記回路基板63に付されたターゲットマー
クを検出・識別して、当該回路基板63に形成されてい
るパターン機種を検知する機能である。
【0094】また、加工位置補正機能は、前記回路基板
63に対する前記部材装着ヘッド67の部品吸着ノズル
77の相対移動量を、前記パターン機種検知機能によっ
て検知したパターン機種に応じて補正する機能である。
【0095】本実施形態のコントローラ73は、具体的
には、図7に示す手順で、処理を行う。
【0096】処理対象の回路基板63に対して、前記加
工指示データ72に示した各種データを教示し(ステッ
プS101)、入力操作部より処理の開始命令を行う
と、処理プログラムが実施される(ステップS10
2)。
【0097】処理プログラムによる処理では、まず、教
示された加工指示データ72において、電子部品の搭載
を行うパターン機種が、複数種存在するか否かを判定し
(ステップS103)、電子部品の搭載を行うパターン
機種が単一の場合には、従来と同様に、教示されている
単一のパターン機種のターゲットマークについて、認識
/補正動作を行って(ステップS111)、ステップS
121に移行する。
【0098】前述のステップS103で、パターン機種
が複数種存在すると判定された場合には、ステップS1
04に進み、教示されている各パターン機種に対するタ
ーゲットマークについて認識/補正動作を行う。
【0099】ステップS104やステップS111にお
いて実施するターゲットマークの認識・補正動作は、メ
モリ92に格納していたターゲットマークの照合データ
を呼び出し、呼び出したデータに更新するものである。
【0100】ステップS121では、加工指示データ7
2で教示されたデータ中に、回路パターンの表面高さ7
2eとして、基準値と異なる教示があるか否かの判定を
行う。
【0101】回路パターンの表面高さ72eとして、基
準値と異なる教示が存在していない場合は、従来と同様
に、部材装着ヘッド67のZ軸方向の相対移動を基準値
に固定設定する従来法によって、電子部品の搭載動作を
行い(ステップS131)、ステップS141に移行す
る。
【0102】ステップS121において、回路パターン
の表面高さ72eとして、基準値と異なる教示が存在し
ていると判定された場合には、教示されている回路パタ
ーンの表面高さのデータに適合するように、Z位置調整
手段71によって、部材装着ヘッド67のZ軸方向の相
対移動量を修正して、修正した相対移動量で、電子部品
の搭載動作を行う。
【0103】ステップS141では、処理中の一枚の回
路基板63について、教示された全ての電子部品装着箇
所について処理を完了したか否かを判定し、まだ、未処
理の電子部品装着箇所が残っている場合には、ステップ
S121に戻り、全ての電子部品装着箇所について処理
を完了した場合には、教示された電子部品装着作業を完
了する(ステップS151)。
【0104】ステップS172及びステップS131で
行う電子部品装着動作を説明する。処理対象の回路基板
63を、基板支持テーブル65の基板搬送部83による
搬送によって基準位置まで搬送したら、第1のカメラ8
0及び第2のカメラ81によって回路基板63上に付さ
れているターゲットマークの検出・識別と、部品吸着ノ
ズル77の位置を検出する。
【0105】そして、使用する部品吸着ノズル77を選
択し、更に、識別したターゲットマークや、そのターゲ
ットマークに対応する教示データに応じて、必要な電子
部品をその部品吸着ノズル77によって部材供給手段6
8から基板上の部品装着箇所の上方に移動させて、電子
部品の搭載を行う。
【0106】もし、識別したターゲットマークの教示デ
ータにおいて、回路パターンの表面高さが基準と異なる
場合は、教示データに基づいて、部品吸着ノズルと回路
基板63との間のZ軸方向の相対移動量の補正を行う。
【0107】以上の基板加工装置61では、回路基板6
3上に付された複数種のターゲットマークを検出・識別
することができ、識別した各ターゲットマーク毎に、回
路基板63に対する前記部材装着ヘッド67の相対移動
量を新たに補正し直して、回路基板63上の部品装着箇
所に対する部品装着ヘッドの作業位置を、回路基板63
表面に形成されている回路パターンのパターン機種別
に、又は基板表面の高さ位置別に、最適な調整値に補正
することができる。
【0108】したがって、一つの回路基板63上に部材
装着箇所の配置が異なる複数種の回路パターンが形成さ
れていたり、基板表面の高さを変えて複数の回路パター
ンが形成されていても、回路基板63上には回路パター
ンの種別毎に専用のターゲットマークを付しておけば、
処理する回路パターンの機種が変わる度に部品装着ヘッ
ドの回路基板63に対する相対移動量を補正して、何れ
の回路パターンに対しても、良好に電子部品装着処理を
実施することができる。
【0109】また、板厚の異なる多種の回路基板63が
混在する状態でも、各回路基板63に対して、適正な電
子部品実装作業を連続実施することが可能になる。
【0110】図11は複数の回路基板を固定して加工装
置に用いられる基板支持板を表し、(a)は平面図であ
り、(b)は側面図である。この基板支持板200は、
複数の回路基板3の対角部をそれぞれ挟持して固定する
固定手段201,202を備え、複数の回路基板3を同
一面上にそれぞれ固定することができる。一方の固定手
段202は矢印で示す方向に進退移動可能になってお
り、回路基板3を装脱できるようになっている。そし
て、この基板支持板200を前記基板加工装置に搬入し
て複数の回路基板3を連続して加工することができる。
【0111】従来は回路基板を加工する際には、回路基
板を基板加工装置に直接搬入して加工していたので、単
独の回路基板又は、複数の回路基板が一体に連結したも
のしか加工ができなかった。しかし、この基板支持板2
00を用いることにより、独立した複数の回路基板3を
連続して加工することができる。
【0112】なお、本発明の基板加工装置の行う加工処
理は、上記の実施形態において説明した接着剤の塗布処
理や、電子部品の装着処理に限らない。部材装着ヘッド
の機構や機能を適宜に設計変更することで、回路基板表
面に行う各種の処理に応用可能である。
【0113】また、加工指示データの構成も、上記の実
施形態のものに限定するものではない。要は、処理対象
の回路基板の表面の部材装着位置等が他種類に及ぶとき
に、それらの部材装着位置の変化に応じて部材装着ヘッ
ドの相対移動量を自動的に補正することができればよ
く、そのために、部材装着位置の変化を識別するために
複数種のターゲットマークの設定は必要不可欠になる
が、それ以外のデータの教示法等は、上記の実施形態に
限定するものではない。
【0114】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、回路基板上に
付された複数種のターゲットマークを検出・識別するこ
とができ、識別した各ターゲットマーク毎に、回路基板
に対する前記部材装着ヘッドの相対移動量を新たに補正
し直して、回路基板上の部品装着箇所に対する部品装着
ヘッドの作業位置を、回路基板表面に形成されている回
路パターンのパターン機種別に、又は基板表面の高さ位
置別に、最適な調整値に補正することができる。
【0115】したがって、一つの回路基板上に部材装着
箇所の配置が異なる複数種の回路パターンが形成されて
いたり、基板表面の高さを変えて複数の回路パターンが
形成されていても、回路基板上には回路パターンの種別
毎に専用のターゲットマークを付しておけば、処理する
回路パターンの機種が変わる度に部品装着ヘッドの回路
基板に対する相対移動量を補正して、何れの回路パター
ンに対しても、適正な部材装着処理を実施することがで
きる。
【0116】また、板厚が異なる複数種の回路基板を混
在状態で連続処理する場合にも、例えば、回路基板の板
厚毎に専用のターゲットマークを付しておくことで、何
れの板厚の回路基板にも、部材装着ヘッドの相対移動量
を適正に補正して部材装着作業を実施することができ
て、板厚が異なる複数種の回路基板を混在状態で連続処
理することも可能になる。
【0117】したがって、回路パターンの機種や回路基
板の板厚による分別を行わずに、板厚の異なる多種の回
路基板に対して、部品装着処理を連続実施することが可
能になり、取り扱い性に優れると同時に、パターン機種
の変更等に伴う装置の停止が必要なくなるため、例え
ば、回路基板に対する接着剤塗布作業や電子部品の実装
作業の処理効率を向上させることができる。
【0118】また、請求項2の発明によれば、一つの回
路基板上に接着剤塗布箇所の配置が異なる複数種の回路
パターンが形成されていたり、基板表面の高さを変えて
複数の回路パターンが形成されていても、何れの回路パ
ターンに対しても良好に接着剤を塗布することが可能に
なり、また、板厚の異なる多種の回路基板が混在する状
態でも、各回路基板に対して、適正な接着剤塗布作業を
連続実施することが可能になる。
【0119】また、請求項3の発明によれば、一つの回
路基板上に部品実装箇所の配置が異なる複数種の回路パ
ターンが形成されていたり、基板表面の高さを変えて複
数の回路パターンが形成されていても、何れの回路パタ
ーンに対しても良好に電子部品を実装することが可能に
なり、また、板厚の異なる多種の回路基板が混在する状
態でも、各回路基板に対して、適正な電子部品実装作業
を連続実施することが可能になる。
【0120】また、請求項4の発明によれば、独立した
複数の回路基板を連続して加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板加工装置の第1の実施形態の
斜視図である。
【図2】本発明で処理可能になる回路基板の平面図であ
る。
【図3】本発明で処理可能になる回路基板の縦断面図で
ある。
【図4】図1に示した基板加工装置の部材装着ヘッドの
拡大斜視図である。
【図5】図1に示した基板加工装置の基板支持テーブル
の拡大斜視図である。
【図6】図1に示した基板加工装置のコントローラの制
御形態を示すブロック図である。
【図7】図1に示した基板加工装置のコントローラによ
る処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る基板加工装置の第2の実施形態の
斜視図である。
【図9】図8に示した基板加工装置の基板支持テーブル
の拡大斜視図である。
【図10】図8に示した基板加工装置のコントローラの
制御形態を示すブロック図である。
【図11】部材装着を行う複数の回路基板を固定するマ
ザーボードを示す図面で、(a)は平面図、(b)は側
面図である。
【図12】部材装着を行う回路基板の一構造例を示す図
面で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図13】部材装着を行う回路基板の他の構造例を示す
図面で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
11 基板加工装置(接着剤塗布装置) 13 回路基板(プリント回路基板) 15 基板支持テーブル 17 部材装着ヘッド 19 X−Y位置調整手段 21 Z位置調整手段 22 加工指示データ 22b ターゲットマーク 22a 機種番号 22e 回路パターンの表面高さ(段差) 23 コントローラ 25 接着剤 27 材料塗布ノズル 29 シリンジ 31 X方向ロボット 33 加工部認識用カメラ 35 基板搬送部 36 捨て打ちテープ 38 Z方向移動機構 40 Y方向移動機構 41 Z方向移動機構 45 入力操作部 46 CPU(中央演算処理装置)46 47 制御装置 49 入力操作部 50 ディスプレイ 61 基板加工装置 63 回路基板 65 基板支持テーブル 67 部材装着ヘッド 68 部材供給手段 69 X−Y位置調整手段 71 Z位置調整手段 72 加工指示データ 72a 機種番号 72b ターゲットマーク 72e 回路パターンの表面高さ(段差) 73 コントローラ 77 部品吸着ノズル 78 ロータリ式インデックステーブル 80 第1のカメラ 81 第2のカメラ 83 基板搬送部 85 Y方向移動機構 87 Z方向移動機構 89 電子部品供給ユニット 90 電子部品 92 メモリ 93 CPU(中央演算処理装置) 94 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E313 AA02 AA03 AA11 CC04 CC05 CD06 DD02 DD03 DD05 DD07 DD12 DD13 EE02 EE03 EE05 EE24 EE25 EE35 EE37 FF13 FF24 FF25 FF28 FF29 FF32 FF33 FG01 FG05 5E319 AA01 AC01 CD15 CD27 GG15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工対象の回路基板を支持する基板支持
    テーブルと、この回路基板の表面に部材の装着を行う部
    材装着ヘッドと、前記部材装着ヘッドを前記回路基板に
    対して該回路基板の表面に沿うX軸方向及びY軸方向に
    相対移動させるX−Y位置調整手段と、前記部材装着ヘ
    ッドを前記回路基板に対して該回路基板の表面に直交す
    るZ軸方向に相対移動させるZ位置調整手段と、入力さ
    れた加工指示データを規定の処理プログラムに基づいて
    認識処理して上記各部の動作を制御するコントローラと
    を備えて、前記加工指示データによる指示内容に従って
    前記回路基板の表面の指定位置に所定の部材の装着を実
    施する基板加工装置であって、 前記加工指示データ及び処理プログラムでは、前記回路
    基板に形成される回路パターンの形態や回路パターンの
    表面高さに応じてパターン機種の分類をすると共に、分
    類したパターン機種を識別するための機種番号を設定し
    ておき、 前記コントローラには、前記回路基板に付されたターゲ
    ットマークを検出・識別して、当該回路基板に形成され
    ているパターン機種を検知するパターン機種検知機能
    と、前記回路基板に対する前記部材装着ヘッドの相対移
    動量を前記パターン機種検知機能によって検知したパタ
    ーン機種に応じて補正する加工位置補正機能とを備えた
    ことを特徴とする基板加工装置。
  2. 【請求項2】 前記部材装着ヘッドとして、接着剤を出
    射する材料塗布ノズルを備え、前記加工指示データに基
    づいて回路基板の表面の指定位置へ接着剤を塗布する接
    着剤塗布装置として使用されることを特徴とする請求項
    1に記載の基板加工装置。
  3. 【請求項3】 前記部材装着ヘッドとして、前記回路基
    板上に搭載する電子部品を保持する部品保持ヘッドを備
    え、前記加工指示データに基づいて回路基板の表面の指
    定位置へ電子部品を装着する電子部品実装装置として使
    用されることを特徴とする請求項1に記載の基板加工装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の前記回路基板を同一面上にそれぞ
    れ固定する固定手段が設けられ、請求項1〜3の前記基
    板加工装置に搬入されて加工に用いられる基板支持板。
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