JP2001244475A - 半導体回路 - Google Patents

半導体回路

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JP2001244475A JP2001014643A JP2001014643A JP2001244475A JP 2001244475 A JP2001244475 A JP 2001244475A JP 2001014643 A JP2001014643 A JP 2001014643A JP 2001014643 A JP2001014643 A JP 2001014643A JP 2001244475 A JP2001244475 A JP 2001244475A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 LDD(低濃度ドレイン)構造を有する特性
の優れた結晶性シリコン薄膜トランジスタ(TFT)お
よび、そのようなTFTを製造する方法を提供する。 【解決手段】絶縁表面を有する基板10と、前記絶縁表
面上に形成された薄膜トランジスタを有する半導体回路
において、前記薄膜トランジスタは、前記絶縁表面上に
形成された結晶性半導体膜12と、前記結晶性半導体膜
上に形成された絶縁膜14と、前記絶縁膜上に形成され
たゲイト電極15とを有し、前記結晶性半導体膜は、ソ
ース領域及びドレイン領域18並びに前記ソース領域と
前記ドレイン領域との間にチャネル形成領域並びに前記
ソース領域と前記チャネル形成領域との間及び前記ドレ
イン領域と前記チャネル形成領域との間にそれぞれ低濃
度不純物領域16とを有し、前記低濃度不純物領域に
は、元素が2×1019cm-3以下の濃度で含むことを特
徴とする半導体回路である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非単結晶半導体薄膜を
有する薄膜トランジスタ(TFT)およびその作製方法
に関するものである。本発明によって作製される薄膜ト
ランジスタは、ガラス等の絶縁基板上、単結晶シリコン
等の半導体基板上、いずれにも形成される。特に本発明
は、熱アニールによる結晶化、活性化を経て作製される
薄膜トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、絶縁基板上に、薄膜状の活性層
(活性領域ともいう)を有する絶縁ゲイト型の半導体装
置の研究がなされている。特に、薄膜状の絶縁ゲイトト
ランジスタ、いわゆる薄膜トランジスタ(TFT)が熱
心に研究されている。これらは、利用する半導体の材料
・結晶状態によって、アモルファスシリコンTFTや結
晶性シリコンTFTというように区別されている。結晶
性シリコンとは言っても、単結晶ではない非単結晶のも
のである。
【0003】一般にアモルファス状態の半導体の電界移
動度は小さく、したがって、高速動作が要求されるTF
Tには利用できない。また、アモルファスシリコンで
は、P型の電界移動度は著しく小さいので、Pチャネル
型のTFT(PMOSのTFT)を作製することができ
ず、したがって、Nチャネル型TFT(NMOSのTF
T)と組み合わせて、相補型のMOS回路(CMOS)
を形成することができない。
【0004】一方、結晶半導体は、アモルファス半導体
よりも電界移動度が大きく、したがって、高速動作が可
能である。結晶性シリコンでは、NMOSのTFTだけ
でなく、PMOSのTFTも同様に得られるのでCMO
S回路を形成することが可能である。また、より良い特
性を得るには、単結晶半導体のMOSICでおこなわれ
ているようなLDD(低濃度ドレイン)構造を設けるこ
とが好ましいと指摘されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】LDD構造を得るため
には、以下のプロセスが必要である。 島状半導体領域、ゲイト絶縁膜の形成 ゲイト電極の形成 低濃度の不純物の導入(イオン注入法もしくはイオ
ンドーピング法による) LDD領域のマスクの形成(ゲイト電極を覆う絶縁
膜の異方性エッチングもしくはゲイト電極の陽極酸化等
の選択的酸化法による) 高濃度の不純物の導入(イオン注入法もしくはイオ
ンドーピング法による) 不純物の活性化(レーザーアニールもしくは熱アニ
ールによる)
【0006】これらのプロセスの中で最大の問題点は
の工程である。レーザーアニールとは、レーザーもしく
はそれと同等な強光を照射することによってアモルファ
スシリコンを活性化させる方法であるが、レーザーの出
力の不安定性や極めて短時間のプロセスであることに由
来する不安定性のために量産実用化の目処がついていな
い。また、レーザー光はゲイト電極の上から照射される
ので、LDD領域はの工程で形成されたマスクに遮ら
れて十分な活性化が期待できない。
【0007】現在、実用的に採用できると考えられる方
法は、熱によってシリコン中の不純物を活性化させる方
法である。この方法では、LDDの領域も十分に活性化
され、バッチ間のばらつきも少ない。しかし、通常、シ
リコン膜中の不純物を活性化させるには600℃程度の
温度での長時間のアニールか、もしくは1000℃以上
の高温でのアニールが必要であった。後者の方法を採用
すれば選択できる基板が石英に限られ、基板コストが非
常に高くなった。前者の方法では基板選択の余地は拡が
るが、安価な基板を使用すれば、熱アニールの際の基板
の収縮等が問題となり、マスク合わせ失敗等による歩留
り低下が指摘され、より低温での処理が求められてい
る。具体的には、基板として用いられる各種無アルカリ
ガラスの歪み温度以下(好ましくはガラスの歪み温度よ
り50℃以上低い温度)でおこなうことが望まれてい
る。本発明はこのような困難な課題に対して解答を与え
んとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者の研究の結果、
実質的にアモルファス状態のシリコン被膜に微量の触媒
元素を添加することによって結晶化を促進させ、結晶化
温度を低下させ、結晶化時間を短縮できることが明らか
になった。触媒元素としては、ニッケル(Ni)、鉄
(Fe)、コバルト(Co)、白金(Pt)が好まし
い。具体的には、これら触媒元素の単体、もしくはそれ
らの珪化物等の化合物被膜をアモルファスシリコンに密
着させ、あるいはイオン注入法等の方法によってアモル
ファスシリコン膜中にこれらの触媒元素を導入し、その
後、これを適当な温度、典型的には580℃以下の温度
で熱アニールすることによって結晶化させることができ
る。
【0009】当然のことであるが、アニール温度が高い
ほど結晶化時間は短いという関係がある。また、ニッケ
ル、鉄、コバルト、白金の濃度が大きいほど結晶化温度
が低く、結晶化時間が短いという関係がある。本発明人
の研究では、結晶化を進行させるには、これらのうちの
少なくとも1つの元素の濃度が1×1015cm-3以上、
好ましくは5×1018cm-3以上存在することが必要で
あることがわかった。
【0010】一方、上記触媒材料はいずれもシリコンに
とっては好ましくない材料であるので、できるだけその
濃度が低いことが望まれる。本発明人の研究では、これ
らの触媒材料の濃度は合計して2×1019cm-3を越え
ないことが望まれる。
【0011】本発明人は、この触媒元素の効果に着目
し、これを利用することによって上記の問題を解決でき
ることを見出した。すなわち、本発明においては、これ
らの触媒元素を不純物導入によってアモルファス状態と
なったシリコン中に導入することによって、結晶化温度
を低下させ、ドーピング不純物の活性化(再結晶化)の
温度を低下させる。特に本発明人の研究によれば、イオ
ン注入法やイオンドーピング法によって最初から均等に
触媒元素が分布している場合には、極めて結晶化が進行
しやすかった。典型的には550℃以下の温度で十分に
結晶化、活性化が可能であり、また、アニール時間も8
時間以内、典型的には4時間以内で十分であることがわ
かった。
【0012】また、従来の熱アニールによる結晶化では
1000Å以下のシリコン膜を結晶化させることは困難
であったが、本発明では極めて容易に、しかも、より低
い温度、より短時間に結晶化させることができた。10
00Å以下、特に500Å以下の薄い活性領域のTFT
は特性が優れるだけでなく、段差が小さいためにゲイト
絶縁膜やゲイト電極の段差部での不良が少なく、歩留り
が高いという利点を有していた。しかしながら、従来は
結晶化が困難であるという理由によって、レーザーアニ
ールによる結晶化以外には作製する方法がなかった。本
発明は、それまでレーザーアニールによって独占されて
いた技術領域を熱アニールによって実施でき、また、上
記理由による歩留りを向上できるという意味でも画期的
なものである。以下に実施例を用いて、より詳細に本発
明を説明する。
【0013】
【実施例】〔実施例1〕 図1に本実施例の作製工程の
断面図を示す。まず、基板(コーニング7059)10
上にスパッタリング法によって厚さ2000Åの酸化珪
素の下地膜11を形成した。さらに、プラズマCVD法
によって、厚さ500〜1500Å、例えば1500Å
の真性(I型)のアモルファスシリコン膜12を、さら
にその上にスパッタリング法によって厚さ200Åの酸
化珪素膜13を堆積した。そして、このシリコン膜にイ
オン注入法によって、ニッケルイオンを注入した。ドー
ズ量は2×1013〜2×1014cm-2、例えば5×10
13cm-2とした。この結果、アモルファスシリコン膜1
2のニッケルの濃度は、5×1018cm -3程度になっ
た。この工程は珪化ニッケル膜を5〜100Å被着させ
ることによっても代用できる。ただし、その際には酸化
珪素膜13は無いほうが望ましい。(図1(A))
【0014】そして、このアモルファスシリコン膜を窒
素雰囲気中、550℃、4時間アニールして結晶化させ
た。アニール後、シリコン膜をパターニングして、島状
シリコン領域12aを形成し、さらに、スパッタリング
法によって厚さ1000Åの酸化珪素膜14をゲイト絶
縁膜として堆積した。スパッタリングには、ターゲット
として酸化珪素を用い、スパッタリング時の基板温度は
200〜400℃、例えば250℃、スパッタリング雰
囲気は酸素とアルゴンで、アルゴン/酸素=0〜0.
5、例えば0.1以下とした。
【0015】引き続いて、減圧CVD法によって、厚さ
3000〜8000Å、例えば6000Åのシリコン膜
(0.1〜2%の燐を含む)を堆積した。なお、この酸
化珪素とシリコン膜の成膜工程は連続的におこなうこと
が望ましい。そして、シリコン膜をパターニングして、
ゲイト電極15を形成した。(図1(B))
【0016】次に、プラズマドーピング法によって、シ
リコン領域にゲイト電極をマスクとして不純物(燐)を
注入した。ドーピングガスとして、フォスフィン(PH
3 )を用い、加速電圧を60〜90kV、例えば80k
Vとした。ドーズ量は1×1013〜8×1013cm-2
例えば、2×1013cm-2とした。この結果、N型の低
濃度不純物領域16a、16bが形成された。(図1
(C))
【0017】続いて、クエン酸溶液(1〜5%)に基板
を浸漬して、ゲイト電極に電流を通じ、ゲイト電極の表
面に陽極酸化物層17を成長させた。陽極酸化物の厚さ
は1000〜5000Å、特に2000〜3000Åが
好ましかった。ここでは2500Åとした。そして、再
び、プラズマドーピング法によって、シリコン領域にゲ
イト電極とその周囲の陽極酸化物をマスクとして不純物
(燐)を注入した。ドーピングガスとして、フォスフィ
ン(PH3 )を用い、加速電圧を60〜90kV、例え
ば80kVとした。ドーズ量は1×1015〜8×1015
cm-2、例えば、2×1015cm-2とした。この結果、
N型の高濃度不純物領域18a、18bが形成された。
また、陽極酸化物がマスクとなって、一部には先に形成
された低濃度不純物領域(LDD)が残存した。(図1
(D))
【0018】その後、窒素雰囲気中、500℃で4時間
アニールすることによって、不純物を活性化させた。こ
の活性化の温度は先の結晶化の温度よりも低いことが望
ましい。これは基板の収縮を極力少なくするためであ
る。このとき、シリコン膜中にはニッケルが分布してい
るので、低温のアニールにも関わらず再結晶化が容易に
進行した。こうして不純物領域16a、16bおよび1
8a、18bを活性化できた。ここで注目すべきこと
は、この活性化プロセスが熱アニールによるため、レー
ザーアニール法では、十分な活性化が不可能であったL
DDも活性化されたことである。また、不純物領域と活
性領域の結晶性も連続的であった。
【0019】続いて、厚さ6000Åの酸化珪素膜19
を層間絶縁物としてプラズマCVD法によって形成し、
これにコンタクトホールを形成して、金属材料、例え
ば、窒化チタンとアルミニウムの多層膜によってTFT
のソース領域、ドレイン領域の電極・配線20を形成し
た。最後に、1気圧の水素雰囲気で350℃、30分の
アニールをおこなった。以上の工程によって薄膜トラン
ジスタが完成した。(図1(E)) 2次イオン質量分析(SIMS)法によってニッケルの
濃度を調べたところ、TFTの不純物領域、活性領域と
も、1×1018〜5×1018cm-3の濃度で検出され
た。
【0020】〔実施例2〕 図2に本実施例の作製工程
の断面図を示す。まず、基板(コーニング7059)2
1上にスパッタリング法によって厚さ2000Åの酸化
珪素の下地膜22を形成した。さらに、プラズマCVD
法によって、厚さ500〜1500Å、例えば500Å
の真性(I型)のアモルファスシリコン膜を堆積した。
そして、このシリコン膜をパターニングして、島状シリ
コン膜23を形成した。
【0021】さらに、テトラ・エトキシ・シラン(Si
(OC2 5 4 、TEOS)と酸素を原料として、プ
ラズマCVD法によって結晶シリコンTFTのゲイト絶
縁膜として、厚さ1000Åの酸化珪素24を形成し
た。原料には、上記ガスに加えて、トリクロロエチレン
(C2 HCl3 )を用いた。成膜前にチャンバーに酸素
を400SCCM流し、基板温度300℃、全圧5P
a、RFパワー150Wでプラズマを発生させ、この状
態を10分保った。その後、チャンバーに酸素300S
CCM、TEOSを15SCCM、トリクロロエチレン
を2SCCMを導入して、酸化珪素膜の成膜をおこなっ
た。基板温度、RFパワー、全圧は、それぞれ300
℃、75W、5Paであった。成膜完了後、チャンバー
に100Torrの水素を導入し、350℃で35分の
水素アニールをおこなった。
【0022】引き続いて、スパッタリング法によって、
厚さ3000〜8000Å、例えば6000Åのタンタ
ル膜を堆積した。タンタルの代わりにチタンやタングス
テン、モリブテン、シリコンでもよい。但し、後の活性
化に耐えられるだけの耐熱性が必要である。なお、この
酸化珪素24とタンタル膜の成膜工程は連続的におこな
うことが望ましい。そして、タンタル膜をパターニング
して、TFTのゲイト電極26を形成した。ゲイト電極
の幅(=チャネル長)は5〜20μmとした。(図2
(A))
【0023】次に、イオン注入法によって、アモルファ
スシリコン領域にゲイト電極をマスクとして不純物
(燐)を注入した。加速電圧は80kVとした。ドーズ
量は2×1013cm-2とした。この結果、N型の低濃度
不純物領域26a、26bが形成された。(図2
(B)) 引き続いて、イオン注入法によって、ゲイト電極をマス
クとしてニッケルを注入した。ドーズ量は2×1013
2×1014cm-2、例えば1×1014cm-2とした。こ
の結果、アモルファスシリコン領域23のニッケルの濃
度は、1×10 19cm-3程度になった。(図2(C))
【0024】次に、このタンタル配線の表面を陽極酸化
して、表面に酸化物層27を形成した。陽極酸化は、酒
石酸の1〜5%エチレングリコール溶液中でおこなっ
た。得られた酸化物層の厚さは2000Åであった。そ
して、再びイオン注入法によって、ゲイト電極をマスク
として不純物(燐)を注入した。加速電圧を80kVと
し、ドーズ量は2×1015cm-2とした。この結果、N
型の高濃度不純物領域28a、28bが形成された。
(図2(D))
【0025】その後、窒素雰囲気中、500℃で4時間
アニールすることによって、アモルファスシリコン膜の
結晶化および不純物の活性化をおこなった。このとき、
N型不純物領域28a、28bおよび26aおよび26
bにはニッケルが注入されているので、このアニールに
よって活性化が容易に進行した。一方、ゲイト電極の下
の活性領域にはニッケルは注入されなかったが、不純物
領域26からニッケルが拡散することによって、結晶化
が進行した。10μm以下のチャネル長では完全に結晶
化することができた。しかし、それ以上のチャネル長で
は完全に結晶化することは困難であった。しかし、アニ
ール温度を550℃としたところ、20μmのチャネル
長のものでも活性領域の結晶化が認められた。このよう
な横方向の結晶化を促進するには、アニール温度を上げ
るか、アニール時間を長くすると良いことが明らかにな
った。
【0026】続いて、層間絶縁物として厚さ2000Å
の酸化珪素膜29をTEOSを原料とするプラズマCV
D法によって形成し、これにコンタクトホールを形成し
て、金属材料、例えば、窒化チタンとアルミニウムの多
層膜によってソース、ドレイン電極・配線30を形成し
た。以上の工程によって半導体回路が完成した。(図2
(E))
【0027】作製された薄膜トランジスタの電界効果移
動度は、ゲイト電圧10Vで70〜100cm2 /V
s、しきい値は2.5〜4.0V、ゲイトに−20Vの
電圧を印加したときのリーク電流は10-13 A以下であ
った。
【0028】
【発明の効果】本発明は、例えば、500〜550℃と
いうような低温、かつ、4時間という短時間でアモルフ
ァスシリコン膜の結晶化およびシリコン中のドーピング
不純物の活性化をおこなうことによって、スループット
を向上させることができる。加えて、従来、600℃以
上のプロセスを採用した場合にはガラス基板の縮みが歩
留り低下の原因として問題となっていたが、本発明を利
用することによってそのような問題点は一気に解消でき
た。
【0029】このことは、大面積の基板を一度に処理で
きることを意味するものである。すなわち、大面積基板
を処理することによって、1枚の基板から多くの半導体
回路(マトリクス回路等)を切りだすことによって単価
を大幅に低下させることができる。これを液晶ディスプ
レーに応用した場合には、量産性の向上と特性の改善が
図られる。
【0030】本明細書においては、実施例を2つ示した
が、特に実施例2のプロセスにおいては、アモルファス
シリコン膜の結晶化と不純物の活性化が同時に行われる
ことが注目される。従来は、実施例1に示したように結
晶化後に、不純物を導入して活性化をおこなうことが普
通であった。しかし、このような方法ではプロセスが重
複するうえ、最初の結晶化によって形成される活性領域
と、不純物導入後に再結晶化されるソース、ドレインに
おいて結晶成長の不連続性が生じ、信頼性に悪影響をも
たらした。実施例2のように、結晶化と活性化が同時に
おこなわれることは、プロセスの簡略化(とそれに伴う
スループットの上昇)および結晶性の連続性による信頼
性向上という効果をもたらした。このように本発明は工
業上有益な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の作製工程断面図を示す。
【図2】 実施例2の作製工程断面図を示す。
【符号の説明】
10・・・基板 11・・・下地絶縁膜(酸化珪素) 12・・・アモルファスシリコン膜 13・・・酸化珪素膜 12a・・島状シリコン領域 14・・・ゲイト絶縁膜(酸化珪素) 15・・・ゲイト電極(燐ドープされたシリコン) 16・・・低濃度不純物領域(LDD) 17・・・陽極酸化物(酸化珪素) 18・・・ソース、ドレイン 19・・・層間絶縁物(酸化珪素) 20・・・金属配線・電極(窒化チタン/アルミニウ
ム)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁表面を有する基板と、 前記絶縁表面上に形成された薄膜トランジスタを有する
    半導体回路において、 前記薄膜トランジスタは、前記絶縁表面上に形成された
    結晶性半導体膜と、前記結晶性半導体膜上に形成された
    絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成されたゲイト電極とを有
    し、 前記結晶性半導体膜は、ソース領域及びドレイン領域並
    びに前記ソース領域と前記ドレイン領域との間にチャネ
    ル形成領域並びに前記ソース領域と前記チャネル形成領
    域との間及び前記ドレイン領域と前記チャネル形成領域
    との間にそれぞれ低濃度不純物領域とを有し、 前記低濃度不純物領域には、元素が2×1019cm-3
    下の濃度で含むことを特徴とする半導体回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記低濃度不純物領域は、前記チャネル形成領域よりも
    不純物濃度が高く、 前記低濃度不純物領域は、前記ソース領域及び前記ドレ
    イン領域よりも不純物濃度が低いことを特徴とする半導
    体回路。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記元素は、ニッケル、鉄、コバルト、白金又は珪化物
    であることを特徴とする半導体回路。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記ゲイト電極は、タンタルを含み、 前記ゲイト電極は、厚さが300〜800nmであるこ
    とを特徴とする半導体回路。
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