JP2001243556A - 農業関連商品管理システム - Google Patents

農業関連商品管理システム

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JP2001243556A
JP2001243556A JP2000057756A JP2000057756A JP2001243556A JP 2001243556 A JP2001243556 A JP 2001243556A JP 2000057756 A JP2000057756 A JP 2000057756A JP 2000057756 A JP2000057756 A JP 2000057756A JP 2001243556 A JP2001243556 A JP 2001243556A
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直志 奈良
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農業に関連する商品の出荷者や購入者が、計
画的に商品の生産、加工や購入を行うことができ、しか
も価格的にも満足することのできる農業関連商品管理シ
ステムを実現すること。 【解決手段】 生産農家201と一般の消費者202の
間には農業用インターネット市場205と呼ばれるイン
ターネット上の市場が存在している。農業用インターネ
ット市場205は、レストラン等の比較的大量の農産物
を消費する購入業者206と生産農家201の間で取引
を成立させる電農やっちゃ場204と呼ばれる市場と、
生産農家201と消費者202の間に用意された電農市
場203と呼ばれる市場からなる。電農やっちゃ場20
4では、生産農家201と購入業者206が価格等の条
件を出し合い、条件が一致したものについて契約を順次
成立させていく。これにより、実際の農作物(商品)が
育つ前に契約を成立させることができ、効率のよい生産
計画を立てやすくなる。また、購入業者206も多くの
生産農家201を相手としてリーズナブルな価格で取引
を成立させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農業関連商品を生産
する農家と消費者、レストラン、スーパ等の商品購入者
の間で行われる農業生産物や加工物等の商品の取引や、
生産、加工に関する各種情報提供等を行う農業関連商品
管理システムに係わり、特に農業関連商品の流通を改善
して農家と商品購入者および消費者の利益を図る農業関
連商品管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】日本の農業関連商品は比較的値段が高い
一方で農家の利潤は低く、農家の後継者不足が問題とな
っている。このような原因の大きな部分は、農業関連商
品の流通過程にあると言われている。
【0003】図12は、農業関連商品のうちの野菜の現
在の流通経路を示したものである。ある野菜がたとえば
生産農家101によって単位量当たり30円で出荷され
るものとする。この野菜は、農協等の経済連合組織10
2が買い付けて単位量当たりたとえば36円で市場10
3に卸される。市場103は全国に約1200ヵ所存在
する。仲買い104がこれをたとえば単位量当たり50
円で買い取り、販売店105にたとえば単位量当たり7
0円で売ったとする。このようにして消費者106に渡
る段階では単位量当たり30円の野菜が100円にな
り、3倍以上の価格に上昇している。
【0004】このような流通コストを省く努力が各地で
行われている。たとえば、スーパマーケットのうちの幾
つかは農家の生産した野菜を一括して買い取って、これ
を店頭で販売している。また、1軒または複数の農家が
果物等の商品を都市に持って来て街頭で直接販売した
り、インターネット上で販売用の市場を開き、消費者に
直接商品を売るという産地直送型の商売も試みられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このうち、スーパマー
ケットによる野菜等の一括買取による販売の場合は、実
際に出荷可能な状態になった野菜等の商品あるいはその
直前の商品の評価によってスーパマーケットの買値が定
まる。したがって、各農家はどのような生産物が高く売
れるかを予め予測し、生産を行う必要がある。この予測
を誤ると、安くなった商品を更にまとめ売りによってス
ーパマーケットに安く売ることになり、利潤が出にくい
という問題がある。
【0006】また、産地直送型の商売は個人に郵送する
場合に、ある程度数量をまとめなければ商品の郵送代が
価格を吊り上げることになるという問題がある。したが
って、消費者は買った商品を周囲に配る等の無駄な買い
方をしてしまったり、1回購入した商品を長期間使用し
て鮮度を落としてしまうといった問題がある。また、生
産者がトラック等に商品を積んで消費地で直売すること
は、人件費や運搬費の問題を発生させる他、店舗で販売
する場合と比べると突発的に売る商品となるため商品の
信頼性を得ることができない。更に路地等で販売すると
交通の邪魔になったり特定の商店の売上を圧迫する等の
問題が発生することになる。インターネットによる販売
も、高付加価値の商品ならともかく、すでに説明した郵
送代がネックとなって農家も消費者もコスト的に合わな
いのが現状である。
【0007】また、このような産地直送型の商売の場合
には、特定の商品が豊作となったり作りすぎて市場で価
格が下がってしまったような場合には、コスト的にまっ
たく合わないものとなるという問題があった。
【0008】このように従来の農業に関連する商品は、
気候や消費者の嗜好、農家全体の作付けの状況等によっ
て、生産した商品が十分な利潤を確保して販売されるか
どうかが分からないという問題があった。また、消費者
等の商品購入者も、流通機構の複雑さから不透明な価格
が上乗せされた商品を購入しなければならないという不
満があった。また、特別に限定された商品については、
産地直送型のルートで購入したり、大きな市場に直接出
向いて商品を自分の目で選ぶといった作業を必要とし、
コスト高になるばかりでなく、手間暇がかかり、一部の
レストランや料亭のような特殊な購入者しか商品を満足
に仕入れることができないという問題があった。
【0009】そこで本発明の目的は、農業に関連する商
品の出荷者や購入者が、計画的に商品の生産、加工や購
入を行うことができ、しかも価格的にも満足することの
できる農業関連商品管理システムを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)個々の農家の生産あるいは加工する商品の出
荷予定に関する出荷情報を通知させる商品出荷予定通知
手段と、(ロ)レストラン等の商品購入者の希望する商
品の購入予定に関する購入情報を通知させる商品購入予
定通知手段と、(ハ)商品出荷予定通知手段と商品購入
予定通知手段のいずれかの通知があるたびにこれら双方
の通知した情報を比較して取引が成立するかどうかを判
別する取引一致有無判別手段と、(ニ)この取引一致有
無判別手段の判別結果を通知を行った農家および購入者
にその都度通知する判別結果通知手段と、(ホ)この判
別結果通知手段が条件の一致を判別したものについて商
品の出荷の契約を逐次成立させる契約成立手段とを農業
関連商品管理システムに具備させる。
【0011】すなわち請求項1記載の発明では、個々の
農家が生産あるいは加工する商品の出荷予定に関する出
荷情報を通知させ、商品購入者についても商品の購入予
定に関する購入情報を通知させる。そして、取引一致有
無判別手段でこれらの通知があるたびにこれら双方の通
知した情報を比較して取引が成立するかどうかを判別す
ることにし、その判別結果をこれらに通知するようにし
ている。取引が成立したものについては、商品の出荷の
契約をその都度成立させる。したがって、たとえばネッ
トワーク上のホームページのような所定の場所に対して
通知が行われる場合には、その場所の管理者側の設けた
プログラム等が所定の基準で取引の成立の有無を判別
し、その結果をその場所で反映させるので、条件が一致
したものについて出荷の契約が順次成立していくことに
なる。このため、商品を出荷する前に契約を成立させる
ことで、計画的な商品出荷スケジュールを立てたり、商
品の安定した供給を確保することができる。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
農業関連商品管理システムで、商品出荷予定通知手段
は、商品の種類、生産地、出荷価格、出荷時期別の出荷
量をインターネット上の該当するホームページ上で入力
し、契約成立手段は判別結果通知手段が条件の一致を判
別したものをこのホームページ上で表示することを特徴
としている。
【0013】すなわち請求項2記載の発明では、インタ
ーネットのホームページを使用して商品出荷予定通知手
段は商品の種類、生産地、出荷価格、出荷時期別の出荷
量を通知し、その条件を満足する購入者がいる場合に契
約が成立することにしている。ネット上に公開されたホ
ームページには誰でもアクセスすることができるので、
条件が一致するものについてはホームページ上で直ちに
表示することができ、広範囲の対象者を相手として即応
性のあるシステムを実現することができる。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
農業関連商品管理システムで、商品購入予定通知手段
は、商品の種類、生産地、購入価格、購入時期別の購入
量を入力して通信することを特徴としている。
【0015】すなわち請求項3記載の発明では、インタ
ーネットのホームページを使用して商品購入予定通知手
段は商品の種類、生産地、購入価格、購入時期別の購入
量を通知し、その条件を満足する出荷予定者がいる場合
に契約が成立することにしている。ネット上に公開され
たホームページには誰でもアクセスすることができるの
で、条件が一致するものについてはホームページ上で直
ちに表示することができ、広範囲の対象者を相手として
即応性のあるシステムを実現することができる。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
農業関連商品管理システムで、契約成立手段によって契
約の成立しなかった商品に対して出荷情報あるいは購入
情報を再入力可能とする再入力手段を具備することを特
徴としている。
【0017】すなわち請求項4記載の発明では、契約成
立手段によって契約の成立しなかった商品に対して出荷
情報あるいは購入情報を再入力可能とすることにして、
実勢にあった価格で取引が成立する機会を与えるように
している。
【0018】請求項5記載の発明では、請求項1記載の
農業関連商品管理システムで、取引一致有無判別手段
は、種類、生産地、出荷時期の同じ商品で出荷価格が購
入価格と同一かこれよりも所定の割合以内で低いとき取
引が一致したものと判別することを特徴としている。
【0019】すなわち、市場の管理者側の手数料を考え
ない状態で、出荷価格が購入価格と同一であることが出
荷価格の理想であるが、請求項5記載の発明ではこれよ
りも所定の割合以内で出荷価格が低い場合にも取引を成
立させるようにして成立の割合を増加させている。この
場合の契約成立の価格が提示した出荷価格側になるか購
入価格になるか、あるいは両者の中間の価格になるかは
別に取り決めることができる。
【0020】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
農業関連商品管理システムで、種類、生産地、出荷時期
の同じ商品で出荷価格が購入価格と比較して所定の範囲
よりも低いとき、契約を成立させずにその結果を該当す
る農家に通知することを特徴としている。
【0021】すなわち請求項6記載の発明では、出荷価
格が購入価格よりも異常に低いような場合に勘違いや価
格の入力ミスの可能性があるので、農家側の利益を守る
ようにしている。同様に購入者側が間違って高い価格を
提示した場合のその購入者側の利益を守るシステムを構
築することも可能である。
【0022】請求項7記載の発明では、請求項1記載の
農業関連商品管理システムで、商品出荷予定通知手段で
通知し契約成立手段で契約の成立した商品についてその
生育状況を報告させる生育状況報告手段を具備すること
を特徴としている。
【0023】すなわち請求項7記載の発明では、契約成
立手段で契約の成立した商品についてその生育状況を報
告させることにして、出荷が予定の数量で確実に行われ
るか、あるいは他からの追加的な調達が必要か等の調整
を行えるようにして、実際の取引が行われる際の需給の
アンバランスに前もって対応できるようにしている。
【0024】請求項8記載の発明では、請求項1記載の
農業関連商品管理システムで、契約成立手段によって契
約の成立した商品の出荷量が契約した内容に満たないと
き生育状況報告手段の報告から出荷増を見込める商品あ
るいは購入の契約が行われてその一部または全部の購入
が行われなかった商品で取引一致有無判別手段が取引の
成立を判別したものを割り振る商品供給調整手段を具備
することを特徴としている。
【0025】すなわち請求項8記載の発明では、農作物
という天候等の各種環境に左右される商品の出荷量が契
約した内容に満たない場合に、その契約を行わなかった
他の農家の同様な商品で余ったものを振り向けたり、出
荷増となる部分を振り向けることにして、安定した供給
を確保するようにしている。商品の出荷予定量をある程
度控えめに提示させるようにすれば、一部の農家の出荷
量の不足を十分補うことができる場合が多く、同様に安
定した出荷量を確保できることになる。
【0026】
【発明の実施の形態】
【0027】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0028】図1は本発明の一実施例における農業関連
商品管理システムの基本原理を示したものである。この
図1は図12に示した野菜の出荷を例にとったものであ
る。日本全国には生産農家201が約330万戸存在す
る。本実施例ではこの生産農家201と約1億2000
万人の末端の消費者202との間に電農市場203と電
農やっちゃ場204の2種類の市場を収容した農業用イ
ンターネット市場205を介在させている。ここで電農
市場203は主に個人向けの市場である。電農やっちゃ
場204はレストラン、ホテル、通常の物理的な市場、
コンビニエンスストア、八百屋、給食センタ、仲買い、
スーパ等の量販店、ファーストフード、ファミリレスト
ラン、農業生産物の加工業者のような比較的大規模に商
品を購入する者(以下、購入業者という。)206のた
めに用意された市場である。
【0029】本実施例の農業関連商品管理システムで
は、先ほどの単位量当たり30円で出荷する商品の例を
挙げると、生産農家201からこれをたとえば10円高
い40円で出荷させる。そして、WWW市場の電農やっ
ちゃ場204ではたとえば10円の手数料を取ってレス
トラン、ホテル等の購入業者206に納入する。
【0030】一方、電農市場203の方では末端の消費
者202にこれを単位量当たり80円で販売する。消費
者202にとっては今までの量販店等で購入していた場
合の2割引で購入できるので、郵送代を払っても割高と
はならない。また、購入業者206は単位量当たり50
円で購入できるので、提供するその商品や調理あるいは
加工した商品を従来よりも安くすることができ、同様に
消費者202に利益をもたらすことになる。もちろん、
生産農家201はこの例で単位量当たり30円で出荷し
ていたものを40円で出荷することができるので、約3
割強の出荷価格の引き上げが行われたことになり、同様
に大幅な利益を確保することができる。
【0031】図2は、この農業関連商品管理システムの
構成の概要を表わしたものである。このシステムは、各
種情報の伝達のためにインターネット網221を使用し
ている。インターネット網221には、図1で示した農
業用インターネット市場205が配置されている。ま
た、生産農家201にはインターネット網221に接続
するためのパーソナルコンピュータ2221〜222X
用意されている。同様に購入業者206のためにも、パ
ーソナルコンピュータ2231〜223Yが用意されてい
る。これら生産農家201および購入業者206の場合
にはインターネット網221へのアクセスがシステム構
成上で必須となるので、農業用インターネット市場20
5を管理する市場管理者側がこのようなツールを提供す
ることになる。これについては後に説明する。本実施例
で生産農家201には、それぞれデジタルカメラ225
1〜225Xの用意が推奨されている。
【0032】消費者202の場合には、自宅あるいはオ
フィスに備えられたパーソナルコンピュータ224を利
用してインターネット網221にアクセスしてもよい
し、携帯型電話機227を用いて基地局228を経由し
てインターネット網221にアクセスしてもよい。もち
ろん、農業用インターネット市場205を管理する市場
管理者側がこのようなツールを希望者に提供することも
可能である。
【0033】ところで、1998年12月の時点での調
査によると、現在の総農家戸数に対するパーソナルコン
ピュータを用いた通信の普及率はわずか1.7%である
とされている。したがって、まず図2における生産農家
201を農業関連商品管理システムに取り込むために
は、これらにパーソナルコンピュータ2221〜222X
を用意させ、インターネット網221にアクセス可能な
環境を作ることが必要である。デジタルカメラ2251
〜225Xは、作付けの撮影等に使用されるものであ
り、このような画像入力用のデバイスの使用にもある程
度慣れてもらう必要がある。
【0034】そこで本実施例の農業関連商品管理システ
ムでは、システムの構築時および生産農家201の新規
加入者が、パーソナルコンピュータ2221〜222X
よびデジタルカメラ2251〜225Xを用意していない
場合に、これらの製品を市場管理者の用意したプロバイ
ダへの月々の支払料を含めて安価な価格で提供するよう
にしている。この料金には、所定のサービス代も含まれ
ている。ここでサービス代とは、農業関連商品管理シス
テムを通じて商品の出荷を順調に行えると共に農業生産
物や加工物等の出荷に関する基礎的な知識から応用的な
知識までを市場管理者側のホームページから得ることが
できるように指導するサービスである。インターネット
の利用の仕方、電子メールの送受信の仕方、パーソナル
コンピュータ2221〜222Xおよびデジタルカメラ2
251〜225Xの操作方法等の基本的な部分は、パーソ
ナルコンピュータ2221〜222X等の電気製品の納入
時に説明が行われる他、無料電話による365日24時
間のフォローも行われる。
【0035】また、生産農家201がパーソナルコンピ
ュータ2221〜222Xの取り扱いや電子メールの利用
に多少習熟した後は、電子メールで個別の質問を受け付
けると共に、農業用インターネット市場205に並設し
た各種教育用のホームページを閲覧させて、土壌の設計
から農業生産物等の商品の出荷までの細かな指導をこれ
によって行うようにしている。
【0036】市場管理者の提供するプロバイダに加入す
ると、パーソナルコンピュータ2221〜222Xにイン
ストールするための市場用ソフトウェアも提供される。
この市場用ソフトウェアを使用することでホームページ
上でのデジタルカメラ225 1〜225Xやその他の入力
機器を使用したデータ入力操作や、ホームページから得
られた契約成立状況等のデータを磁気ディスクやハード
ディスクに格納する操作等をスムーズに行うことができ
るようになっている。
【0037】ドメインの取得や、ホームページの作成お
よび管理ならびにサーバのレンタルも追加料金を払うこ
とで可能になっている。したがって、単に農業関連商品
管理システムの提供するサービスを用いてインターネッ
トで農業関連商品の管理を行うことが可能になるだけで
なく、パーソナルコンピュータ2221〜222X等を使
用してホームページを開設し、更に自分だけのシステム
に拡張したり、他の農家等とデータを公開し合うことが
できる。これにより、業務のためおよび趣味の分野でイ
ンターネットを積極的に活用することができる。市場管
理者の提供するプロバイダは特別に利用目的を制限する
ものではないので、家族もこのプロバイダを通じてイン
ターネットを利用することができることは当然である。
【0038】以上、生産農家201を中心にパーソナル
コンピュータ2221〜222X等の導入について説明し
たが、レストラン、ホテル等の購入業者206も同様に
して市場管理者の提供するプロバイダに加入することが
でき、これにより月々のプロバイダに払う料金だけで必
要なハードウェアおよびソフトウェアの提供を受けるこ
とができる。また、一般の消費者202も希望する場合
にはこのシステムのプロバイダに加入して、同様のハー
ドウェアおよびソフトウェアの提供を受けることができ
る。
【0039】図3は、農業用インターネット市場側が提
供する2つの市場のホームページでの処理の概要を示し
たものである。農業用インターネット市場205のホー
ムページにアクセスすると、電農やっちゃ場204への
アクセスかどうかを問われる(ステップS241)。そ
うでない場合にはその旨の指示をマウス等で行うことに
より(N)、電農市場203での処理が実行される(ス
テップS242)。
【0040】一方、電農やっちゃ場204へのアクセス
を肯定した場合には(ステップS241:Y)、電農や
っちゃ場204の処理が開始される。すなわち、まず流
通側すなわちレストラン、ホテル等の購入業者206側
が用意した流通側の注文が読み出される(ステップS2
43)。そして、生産農家201がこの電農やっちゃ場
204へ提示したデータ(農家データ)が両者の一致を
検出するために読み出される(ステップS244)。
【0041】両者の一致をとって生産農家201と購入
業者206の間で契約を成立させるための作業は次のよ
うにして行われる。まず両者の間で一致する作物がある
かどうかを1種類の作物ごとに呼び出して判別する(ス
テップS245)。最初に呼び出した作物について両者
の間で一致しなかった場合には(N)、ステップS24
3に戻って流通側注文に基づく次の作物が読み出される
といった具合である。
【0042】ある作物について生産農家201と購入業
者206の間で一致が検出されたら(ステップS24
5:Y)、次に価格について同様の判別が行われる(ス
テップS246)。同一種類の作物についてもその品質
等によって価格が幾種類か設定される場合がある。そこ
で、このような場合には価格ごとに同様のチェックが行
われる。該当する作物があっても価格に両者の一致が見
られない場合には、流通側の注文における次の作物がチ
ェックのために選択されることになる(ステップS24
3)。
【0043】価格が成立した場合(ステップS246:
Y)、次に生産または加工した商品の地区が一致するか
どうかの判別が行われる(ステップS247)。これが
一致しない場合、たとえば購入業者206側が米として
新潟県南魚沼郡の「こしひかり」を指定していたのに地
区が該当しなかったような場合には(N)、同様に流通
側の注文における次の作物がチェックのために選択され
る(ステップS243)。地区の一致がみられた場合に
は(ステップS247:Y)、出荷時期が一致するかど
うかの判別が行われる(ステップS248)。出荷され
る時期と入手を希望する時期の一致をみるためである。
出荷される時期が遅い場合には契約の成立が不可能であ
るが、商品にっよては入手を希望する時期よりも早い時
期に出荷されていれば足りる場合もある。このような場
合にも、時期が一致するものが最優先される。
【0044】以上の出荷時期までの条件をすべて満足す
る商品が存在した場合には(ステップS248:Y)、
生産農家201側の受注関係を表わした受注予定書が作
成される(ステップS249)。そしてこれを基にして
購入業者206側は発注を正式に行う場合に発注請負書
を作成する(ステップS250)。これを基にして生産
農家201側が正式の受注を行うための受注請負書を作
成する(ステップS251)と、両者の取引が成立した
ことになるので、取引書が発行される(ステップS25
2)。以上はすべて電農やっちゃ場204のホームペー
ジ上で処理が行われることになる。
【0045】なお、ステップS249で受注予定書が作
成された時点で直ちにステップS251の受注請負書が
作成されてもよいし、ステップS250で発注請負書が
作成されたらステップS251の受注請負書の作成を省
略して直ちにステップS252の取引書が発行されても
よい。
【0046】このように、電農やっちゃ場204では現
実に商品が出荷される前に生産農家201側と購入業者
206側が商品の取引を行う。このような取引は、たと
えば毎年10月から11月というように生産農家201
と購入業者206の双方が比較的暇でかつ作物の次の生
産のための種まき等の準備を開始する前の時期に期間
(契約期間)を限定して行う。したがって、生産農家2
01の場合には、この契約期間の比較的初期の段階で商
品として生産または加工する幾つかの候補を立てておけ
ば、多くの農家が生産または加工する予定がある商品で
このために価格が下降するようなものを避けて、生産ま
たは加工する商品としてより有益なものの生産を計画す
ることができる。また、購入業者206側では、限定的
な商品についてはその価格が高騰する前に適切な価格で
その購入を確保することができ、更に生産地(地区)等
を特にこだわらないような商品の場合には全国の生産地
を対象にして、入荷する時期を考慮する等によって安価
に商品を購入することができる。
【0047】図4は、以上説明したようなシステムを動
作させるための年間収穫計画書における生産農家受注フ
ォーマットの一例を表わしたものである。この生産農家
受注フォーマット301は、横軸に収穫予定月302、
農作物名303、品種304、有機305、収穫量30
6、希望価格307を記し、縦軸に1年の1月から12
月までの各月308を記した表構成となっている。各月
は、更に上旬311、中旬312、下旬313の3つの
部分に細分化されている。これは、収穫予定を月単位で
捉えると商品によっては大まかすぎる場合があるからで
ある。
【0048】この生産農家受注フォーマット301の各
項目と図3に示した生産農家201側と購入業者206
側が商品の取引における一致作業のための各項目の関係
を説明する。まず、図3のステップS245の「作物」
には、農作物名303、品種304、有機305の各項
目が対応している。ここで有機305とは、この農業関
連商品管理システムを管理する市場管理者が予め定めた
基準を使用したときに、有機農法によって生産された農
業生産物あるいはこれを用いた加工物となっているか否
かを示す項目である。ステップS246の「価格」は、
希望価格307が対応する。ステップS247の「地
区」は、この生産農家受注フォーマット301を提出す
る生産農家201の住所自体が表わすことになる。ステ
ップS248の「出荷時期」は、収穫予定月302およ
びその月における上旬311、中旬312、下旬313
の3つの部分のどれであるかの指定で表わされることに
なる。
【0049】なお、収穫量306については、個々の生
産農家201の経験と勘によって予測される実際の収穫
量の約8割に押さえて表示するようにしている。これ
は、天候等の読み違えが多少発生しても市場に最低限供
給することができる数量を表示することで、予測として
示される数量の信頼性を確保するためである。
【0050】このように収穫量306を多少低めに表示
して取引を行うと、豊作になったり平均的な収穫が行わ
れた場合には電農やっちゃ場204で契約が成立した商
品について、契約数量の何割かが売れずに残ってしまう
ことが考えられる。数量的に最終的に残ってしまう可能
性のある商品は、収穫量306を達成することのできな
い他の生産農家201の同一商品の不足分を補う形で用
いることができる。また、電農やっちゃ場204以外の
市場としての電農市場203に振り分けることもでき
る。電農市場203の方は、図4および図5のフォーマ
ット301、321で示したような商品の出荷量を予測
する要請が強くない。これは、個人が少量ずつ商品を買
う場合を前提とした電農市場203では、1年間の出荷
量の予測を事前に行う必然性が低いからである。
【0051】農業生産物の収穫量306は生産農家20
1の経験と勘によってある程度正確に予測することがで
きるが、この収穫量306を増大させる工夫をこの農業
関連商品管理システムで行うことができる。このような
増産計画を立てるには、該当する商品(作物)のための
土壌設計を行う必要がある他に、堆肥計画や肥料計画、
農薬使用計画、器具や器材の購入計画、人員の計画、播
種・育苗・定植計画、作況計画を立てて、収穫量を予測
する必要がある。
【0052】生産農家201はそれぞれ長年栽培してい
る作物についてノウハウを持っており、播種時期から年
間の作業時期および収穫時期までの正確な予想を立てる
ことができる。このようなノウハウを持ち寄ってデータ
ベース化することができる。また、ほとんどすべての作
物についての播種から収穫までの栽培方法および栽培日
数は各研究機関で研究され、データとして保有されてい
る。経験値の高い作物ほど収穫時期と収穫量は正確に算
出することができ、誤差は少ない。そこで、本実施例の
農業関連商品管理システムでは、生産農家201に対し
て土壌の改良等を行わせる等の手法で作物の増産を可能
とさせると共に、今まで栽培していなかった作物につい
てもデータベースを活用することで収穫時期や収穫量を
予測させながら市場に積極的に供給できるノウハウを開
示するようにしている。作物の生育状況を専門家が逐一
チェックして栽培について指導したり収穫量の予測値を
修正するために、デジタルカメラ2251〜225Xが活
用される。
【0053】図5は、購入業者側に用意された流通買い
上げフォーマットを示したものである。流通買い上げフ
ォーマット321は購入業者206側がホームページ上
で使用するものであり、基本的に生産農家201のため
の生産農家受注フォーマット301と構成が同じであ
る。すなわち、流通買い上げフォーマット321は、横
軸に収穫予定月322、農作物名323、品種324、
有機325、購入量326、買い上げ価格327を記
し、縦軸に1年の1月から12月までの各月328を記
した表構成となっている。各月は、更に上旬331、中
旬332、下旬333の3つの部分に細分化されてい
る。
【0054】図6は、宮崎県宮崎郡で生産されている桃
太郎と呼ばれる品種のトマトにおける出荷の状況を一例
として表わしたものである。横軸は1月から12月まで
のそれぞれの月が上旬、中旬、下旬の3つに区分けされ
た形で表わされている。横軸には、路地栽培(R)、加
温ハウス(K)および無加温ハウス(M)のそれぞれに
ついてAからIまでの該当する農園が示されている。こ
の図で“0”で示した箇所にはそれぞれの農園の出荷す
る量がKgで示される。路地栽培(R)よりも無加温ハ
ウス(M)の方が寒い時期に対応できるので、出荷がよ
り遅い時期にシフトとしている。また、加温ハウス
(K)はハウス内の温度を調整することができるので、
1年中トマトを栽培することができる。したがって、加
温ハウス(K)の場合には路地栽培(R)や無加温ハウ
ス(M)で出荷ができなかったり、出荷の量が少ないと
きに主として出荷することで全体的な生産数量の調整を
行っている。
【0055】また、この図6に示した例では宮崎県宮崎
郡という1つの地区を表わしているが、全国的に栽培さ
れる作物では日本の南側の地区から北側の地区へと順に
収穫時期がずれていくことになる。本実施例では先に説
明したように11月と12月の2ヶ月で全国的に次年度
の作付の計画を一斉に行って、次の年にはその計画にし
たがって、かつ予定された出荷数量を満足するように各
生産農家201が作付を行うことになる。
【0056】ところで生産農家201は同一の作物につ
いて収穫量を上げることによって増益を図ることができ
るが、また有機栽培を行うことで付加価値を高めた商品
を市場に送り出すことができる。有機栽培は土壌の管理
や病害虫や雑草の防除という新たな知識を必要とする。
本実施例の農業関連商品管理システムでは、ホームペー
ジ上に有機酵素栽培管理記録と称するページを設けてお
り、対象とする生産農家201がこれに逐次記録を行っ
ていくことで有機酵素栽培の管理が行えるようになって
いる。
【0057】図7は、この有機酵素栽培管理記録のペー
ジのフォーマットを示したものであり、図8はこのペー
ジの記入例を示したものである。有機酵素栽培管理記録
のページ351を作成してホームページ上で公開し、市
場管理者側の定期的なチェックを受けたり、ネット上の
有機酵素栽培のためのサークルで知り合った生産農家2
01と有機酵素栽培管理記録のページ351を相互にチ
ェックすることで、管理に対するノウハウを容易に取得
することができる。この際にも視覚的な情報が必要な場
合にはデジタルカメラ2251〜225Xで撮影した作物
や土壌の写真が有効である。
【0058】図9は、農業用インターネット市場を使用
した売買の様子を表わしたものである。農業用インター
ネット市場205は、主に個人向けの市場としての電農
市場203と、レストラン等の購入業者206のための
電農やっちゃ場204から構成されていることは既に説
明した。電農やっちゃ場204では、生産農家201と
購入業者206の間で一致がとれて契約が成立したもの
について、購入業者206が注文(ステップS371)
の書式を入力し、たとえば入金方法について代引き希望
を設定して(ステップS372)、農業用インターネッ
ト市場205というホームページ上で発注を行う(ステ
ップS373)。電農市場203と電農やっちゃ場20
4のそれぞれ専用のホームページ上で発注を行っても良
い。この発注を基にして生産農家201は契約の締結さ
れた商品の発送を行い(ステップS374)、代引き決
済により入金処理が行われる(ステップS375)。銀
行、郵便局等の金融機関を使用した入金処理も可能であ
る。この場合にはホームページ上で現金振込の手続きを
行い(ステップS376)、生産農家201側に品代が
入金される(ステップS377)。
【0059】一方、電農市場203の場合には消費者2
02が同じく注文書を作成し(ステップS381)、振
込額を確認して銀行、郵便局等の金融機関で現金振込を
行う(ステップS382)か、ホームページ上で現金を
振り込むことで発注を行う(ステップS383)。生産
農家201は契約の締結された商品の発送を行う(ステ
ップS384)ことになる。
【0060】電農やっちゃ場204と電農市場203の
違いの大きな点は、前者の場合は商品の作付けの準備前
に契約が成立することであり、電農市場203の場合に
はこのような制限がないことである。これにより、生産
農家201は電農やっちゃ場204で契約が行われなか
った申請量以外の量の商品をこの電農市場203でさば
くことができるだけでなく、電農やっちゃ場204で契
約が成立しなかった商品を電農市場203で売りに出す
ことができる。このように電農市場203は電農やっち
ゃ場204のバッファ的な役割をもっているが、電農や
っちゃ場204自体でも新鮮な野菜や果物と加工品が同
様の関係を有している。すなわち、商品によっては加工
品を主体とすることもあるが、市場の展開が新鮮な野菜
や果物の需要に対して供給が多いような状況となってい
る場合には、加工品の比率を高めて利益を確保すること
ができる。更に加工品の場合には、商品のサイズや重量
が規格外のものも利用することができる場合がある。そ
こで、全体の収穫量に対するこのような規格外の商品の
割合を推測して、商品としての植物を育てる前に収穫物
の最も効率的な用途あるいは出荷先を調整することがで
きる。
【0061】図10は、電農やっちゃ場を使用する場合
の生産計画および予約と現実に生産が行われた時点にお
ける発送と着荷の関係を表わしたものである。電農やっ
ちゃ場204は、生産農家201の行う生産計画401
と購入業者206の予約402とを引き合わせ、前者に
ついては受注を成立させ、後者については発注を行わせ
る。このようにして生産農家201の出荷すべき商品の
数量404が確定するが、それらの数量が確保できるか
どうかをチェックして必要に応じて他の生産農家201
の出荷量を調整するのも電農やっちゃ場204の役割で
ある。すなわち、作況報告405がデジタルカメラ22
1〜225Xやホームページへのテキスト情報の書き込
みあるいは電子メールによって行われると、災害や生産
農家201の病気等による出荷数量の落ち込みが把握さ
れ、各生産農家201の余裕分等の集約作業によって調
整が行われる。契約の成立した購入業者206に該当す
る商品の現在の生育状況をデジタルカメラ2251〜2
25Xで逐次知らせることも、購入予定者に安心感を与
える点で効果的である。
【0062】電農やっちゃ場204のこのような集約・
調整および連絡作業406は、購入業者206の支払4
07や生産農家201に対する入金408に対しても行
われ、全体的にスムーズなシステム運用が確保される。
生産農家201の商品の発送411と購入業者206の
着荷412については、当事者間の作業として電農やっ
ちゃ場204の管理を経ずに行われるのが原則である
が、提携運送業者を用いて運送費用を省いたり、あるい
は近隣の生産農家201や購入業者206間で商品を集
めて搬送代金を節約する窓口となることもできる。
【0063】発明の変形例
【0064】図11は、生産農家による出荷価格の調整
作業の様子を表わしたものである。ここでは図3で説明
したフローの他の条件を説明の簡略化のために省略し
て、価格のみについての条件の成否についての処理の流
れを説明する。生産農家201が電農やっちゃ場204
のホームページで出荷価格を入力すると(ステップS5
01)、電農やっちゃ場204側の図示しないコンピュ
ータはこの価格が同一作物等の他の条件が同一となって
いる購入業者206による購入価格と比較する。このと
き、価格が一致しているのが理想的であるが、予め定め
た範囲内(出荷価格あるいは購入価格のA%以内割安)
で出荷価格の方が安い場合にも両者の提示した条件が一
致しているとみなす(ステップS502:Y)。そして
この場合には、この時点で契約が成立する(ステップS
503)。
【0065】ところで、たとえばある生産農家201が
ホームページにアクセスしたような場合に、その時点で
条件の一致する範囲で複数の価格の購入業者206が存
在する場合がある。このような場合には両者の完全一致
する価格あるいは価格差が少ない価格を提示した購入業
者206から優先して契約が成立する。反対に購入業者
206がホームページにアクセスして、その時点で複数
の生産農家201の該当商品が存在する場合にも、同様
に価格の一致しているものが最優先で契約が成立する。
【0066】図11のステップS502の条件が成立し
なかった場合(N)は、可能性として2通りある。生産
農家201の出荷価格が購入業者206の購入価格より
も高い場合と、購入価格よりも安すぎる場合である。前
者の場合には(ステップS504:Y)、生産農家20
1側のコンピュータの画面には「契約を中止しますか」
というガイダンスの表示が行われる。ここで契約を中止
する処理を選ぶと(ステップS505:Y)、生産農家
201の今回における契約は成立しなかったことにな
り、処理が終了する(エンド)。
【0067】これに対して、生産農家201側で価格に
ついて譲歩の意思がある場合には契約の訂正を選択する
(ステップS505:N)。この場合にはステップS5
01に処理が戻り、生産農家201側は再度出荷価格を
入力することができる。ただし、この入力が行われた時
点で該当するネット上の購入業者206が他の生産農家
201と交渉を成立させている場合があり、この場合に
は無駄な作業となる場合もある。また、同様に購入業者
206が購入価格を上げてくる場合もあり、この場合に
は訂正前の価格で契約が成立する可能性もある。もちろ
ん、この図11ではホームページ上の一連の作業を示し
ており、生産農家201が再度ホームページにアクセス
して新たに出荷価格を入力することは可能である。
【0068】ところで、ステップS504で生産農家2
01が市場価格を知らずに不当に安い出荷価格を入力し
た場合、あるいは価格の入力の際に数字の桁数を間違え
たような場合、その価格で契約が成立すると購入業者2
06は得をするが、市場原理からこのような事態が頻繁
に発生することは好ましいものではない。そこでこの変
形例では生産農家201のコンピュータの画面に、「出
荷価格が安すぎます」という警告が表示される。この際
に生産農家201が価格を適宜高く調整した場合には
(ステップS506:Y)、その価格でステップS50
2の比較判断が行われることになる。価格の再入力を行
わなかった場合には契約が成立しない(エンド)。これ
によって生産農家201の過誤入力等が保護されること
になる。
【0069】なお、この変形例では生産農家201側の
処理を示したが、購入業者206についても同様の処理
を行うことができ、これによって不当に高い価格で購入
することを防止することができる。
【0070】また、実施例では1月を上旬、中旬、下旬
の3つに区分けしてデータを管理したが、作物の種類に
よっては更に細かな区分けを行うことが便利な場合もあ
るし、加工した商品のように大雑把な区分けでも足りる
場合もある。したがって、時期的な区分けは各種態様が
可能であり、場合によっては月にとらわれずに週単位と
いった区分けも可能である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、商品出荷予定通知手段で個々の農家の生産あ
るいは加工する商品の出荷予定に関する出荷情報が通知
させ、商品購入予定通知手段でレストラン等の商品購入
者の希望する商品の購入予定に関する購入情報を通知さ
せて、これらの情報を比較して取引が成立するかどうか
を判別して契約を逐次成立させることにしたので、両者
の満足する価格等の条件での契約が可能になる。また、
逐次このような契約を行えるようにしたので、条件を訂
正して取引の可能性を模索することが可能になるだけで
なく、値動きの激しい商品についても対応させながら取
引を成立させることができる。また、商品を出荷する前
に契約を成立させることができるので、計画的な商品出
荷スケジュールを立てたり、商品の安定した供給を確保
することができるという効果がある。
【0072】また請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の農業関連商品管理システムで、商品出荷予定通
知手段は、商品の種類、生産地、出荷価格、出荷時期別
の出荷量をインターネット上の該当するホームページ上
で入力し、契約成立手段は判別結果通知手段が条件の一
致を判別したものをこのホームページ上で表示すること
にしたので、多くの農家がインターネットというアクセ
スし易いネットワークで情報を交換し、リーズナブルな
価格で商取引を成立させることができる。また、インタ
ーネットは非常に広範囲の人々を結びつけるので、広範
囲の市場対象者を相手として即応性のあるシステムを実
現することができる。
【0073】更に請求項3記載の発明によれば、請求項
1記載の農業関連商品管理システムで、商品購入予定通
知手段は、商品の種類、生産地、購入価格、購入時期別
の購入量を入力して通信することにしたのでこれらの各
条件を満足するものを探し出すことができ、購入に対す
る選択を広げることができる。
【0074】また請求項4記載の発明によれば、請求項
1記載の農業関連商品管理システムで、契約成立手段に
よって契約の成立しなかった商品に対して出荷情報ある
いは購入情報を再入力可能としたので、実勢にあった価
格で取引が成立するようにすることができ、取引の成立
の機会を増加させることができる。
【0075】更に請求項5記載の発明によれば、請求項
1記載の農業関連商品管理システムで、取引一致有無判
別手段は、種類、生産地、出荷時期の同じ商品で出荷価
格が購入価格と同一かこれよりも所定の割合以内で低い
とき取引が一致したものと判別することにしたので、契
約の成立する割合を増加させることができる。
【0076】また請求項6記載の発明によれば、請求項
5記載の農業関連商品管理システムで、種類、生産地、
出荷時期の同じ商品で出荷価格が購入価格と比較して所
定の範囲よりも低いとき、契約を成立させずにその結果
を該当する農家に通知することにしたので、勘違いや価
格の入力ミスの場合に、農家側の利益を守ることができ
る。
【0077】更に請求項7記載の発明では、請求項1記
載の農業関連商品管理システムで、商品出荷予定通知手
段で通知し契約成立手段で契約の成立した商品について
その生育状況を報告させることにしたので、実際の取引
が行われる際の需給のアンバランスに前もって対応でき
るだけでなく、品質のチェックも行うことができる。
【0078】また請求項8記載の発明では、請求項1記
載の農業関連商品管理システムで、契約成立手段によっ
て契約の成立した商品の出荷量が契約した内容に満たな
いとき生育状況報告手段の報告から出荷増を見込める商
品あるいは購入の契約が行われてその一部または全部の
購入が行われなかった商品で取引一致有無判別手段が取
引の成立を判別したものを割り振るようにしたので、安
定した供給を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における農業関連商品管理シ
ステムの基本原理を示した説明図である。
【図2】本実施例における農業関連商品管理システムの
構成の概要を表わしたシステム構成図である。
【図3】農業用インターネット市場側が提供する2つの
市場のホームページでの処理の概要を示した流れ図であ
る。
【図4】年間収穫計画書における生産農家受注フォーマ
ットの一例を表わした平面図である。
【図5】本実施例で購入業者側に用意された流通買い上
げフォーマットを示した平面図である。
【図6】本実施例で桃太郎と呼ばれる品種のトマトにお
ける出荷の状況を一例として表わした説明図である。
【図7】本実施例における有機酵素栽培管理記録のペー
ジのフォーマットを示した平面図である。
【図8】図7に示した有機酵素栽培管理記録のページの
記入例を示した平面図である。
【図9】本実施例における農業用インターネット市場を
使用した売買の様子を表わした説明図である。
【図10】電農やっちゃ場を使用する場合の生産計画お
よび予約と現実に生産が行われた時点における発送と着
荷の関係を表わした説明図である。
【図11】本発明の変形例で生産農家による出荷価格の
調整作業の様子を表わした流れ図である。
【図12】従来における農業関連商品のうちの野菜の現
在の流通経路を示した説明図である。
【符号の説明】
201 生産農家 202 消費者 203 電農市場 204 電農やっちゃ場 205 農業用インターネット市場 206 購入業者 221 インターネット網 222、223、224 パーソナルコンピュータ 225 デジタルカメラ 227 携帯型電話機 228 基地局 301 生産農家受注フォーマット 321 流通買い上げフォーマット 351 有機酵素栽培管理記録のページ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 504 G06F 17/60 504 Fターム(参考) 3E042 CD01 EA01 5B049 AA01 BB02 BB13 CC05 DD01 EE28 FF03 FF09 GG04 GG07 GG09 9A001 BB04 BB06 CC02 JJ12 JJ25 JJ62

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々の農家の生産あるいは加工する商品
    の出荷予定に関する出荷情報を通知させる商品出荷予定
    通知手段と、 レストラン等の商品購入者の希望する商品の購入予定に
    関する購入情報を通知させる商品購入予定通知手段と、 前記商品出荷予定通知手段と商品購入予定通知手段のい
    ずれかの通知があるたびにこれら双方の通知した情報を
    比較して取引が成立するかどうかを判別する取引一致有
    無判別手段と、 この取引一致有無判別手段の判別結果を前記通知を行っ
    た農家および購入者にその都度通知する判別結果通知手
    段と、 この判別結果通知手段が条件の一致を判別したものにつ
    いて商品の出荷の契約を逐次成立させる契約成立手段と
    を具備することを特徴とする農業関連商品管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記商品出荷予定通知手段は、商品の種
    類、生産地、出荷価格、出荷時期別の出荷量をインター
    ネット上の該当するホームページ上で入力し、前記契約
    成立手段は前記判別結果通知手段が条件の一致を判別し
    たものをこのホームページ上で表示することを特徴とす
    る請求項1記載の農業関連商品管理システム。
  3. 【請求項3】 前記商品購入予定通知手段は、商品の種
    類、生産地、購入価格、購入時期別の購入量を入力して
    通信することを特徴とする請求項1記載の農業関連商品
    管理システム。
  4. 【請求項4】 前記契約成立手段によって契約の成立し
    なかった商品に対して出荷情報あるいは購入情報を再入
    力可能とする再入力手段を具備することを特徴とする請
    求項1記載の農業関連商品管理システム。
  5. 【請求項5】 前記取引一致有無判別手段は、種類、生
    産地、出荷時期の同じ商品で出荷価格が購入価格と同一
    かこれよりも所定の割合以内で低いとき取引が一致した
    ものと判別することを特徴とする請求項1記載の農業関
    連商品管理システム。
  6. 【請求項6】 前記種類、生産地、出荷時期の同じ商品
    で出荷価格が購入価格と比較して前記所定の範囲よりも
    低いとき、契約を成立させずにその結果を該当する農家
    に通知することを特徴とする請求項5記載の農業関連商
    品管理システム。
  7. 【請求項7】 前記商品出荷予定通知手段で通知し前記
    契約成立手段で契約の成立した商品についてその生育状
    況を報告させる生育状況報告手段を具備することを特徴
    とする請求項1記載の農業関連商品管理システム。
  8. 【請求項8】 前記契約成立手段によって契約の成立し
    た商品の出荷量が契約した内容に満たないとき前記生育
    状況報告手段の報告から出荷増を見込める商品あるいは
    購入の契約が行われてその一部または全部の購入が行わ
    れなかった商品で前記取引一致有無判別手段が取引の成
    立を判別したものを割り振る商品供給調整手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の農業関連商品管理シ
    ステム。
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