JP2001243545A - キーエントリー装置および販売管理装置 - Google Patents

キーエントリー装置および販売管理装置

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JP2001243545A
JP2001243545A JP2000055577A JP2000055577A JP2001243545A JP 2001243545 A JP2001243545 A JP 2001243545A JP 2000055577 A JP2000055577 A JP 2000055577A JP 2000055577 A JP2000055577 A JP 2000055577A JP 2001243545 A JP2001243545 A JP 2001243545A
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Takahiro Ishige
隆裕 石毛
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に指紋照合を行い、不正な使用や許可範
囲外の使用を阻止してセキュリティの向上を図る。 【解決手段】 モードS/W15の鍵穴に挿入して動作
モードの切換えを行うために挿入するモードキー5に
は、指紋読取スキャナ4が備えられる。モードキー5を
鍵穴に挿入すると、操作者の指紋が読取られる。指紋照
合回路8は、操作者の指紋が辞書9に登録されていない
ときや、操作者がモードキー5を回して辞書9に登録さ
れている許可範囲外と判断されるときには、キーロック
装置6を作動させてモードキー5をロックする。モード
キー5の不正使用や許可範囲外使用が検出されると、時
刻や操作者についての情報とともに記録しておき、表示
装置11で閲覧したりプリンタ12で印字出力して、今
後のセキュリティ対策に役立てることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵を鍵穴に差込ん
で操作するキーエントリー装置、およびそのようなキー
エントリー装置を備える金銭登録機やPOS端末装置な
どの販売管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、キーエントリー装置は、EC
Rと略称される電子式金銭登録機やPOS(Point Of S
alse)端末装置などのモードスイッチ、あるいは自動車
のイグニッションスイッチなどに広く用いられている。
キーエントリー装置では、正当な鍵を鍵穴に差込んで回
すなどの操作を行うことによって、販売管理装置や自動
車の使用が可能になる。ただし、従来のキーエントリー
装置では、操作者自体に使用許可があるか否かを知るこ
とができず、正しい鍵が差込まれれば、誰が操作しても
操作を受入れてしまう。
【0003】特開平4−242889号公報や特開平6
−274759号公報には、電子式金銭登録機に指紋セ
ンサを設け、紙幣や硬貨などを収納するドロアの施錠や
動作モードの切換えなどに、鍵を用いるとともに指紋セ
ンサで指紋を読取り、読取った指紋が予め登録してある
指紋を一致することによって本人として確認されたとき
のみドロアを開放するようにして、セキュリティを向上
させる考え方を示されている。
【0004】特開平4−242889号公報で開示され
ているPOS端末装置には、処理モードの入力や設定を
行う機能を有し、指紋を読むイメージスキャナや音声を
入力するマイクロホンと、予め登録された指紋や音声と
照合してその一致を検出する判定部とを備えている。扱
い者の指紋や声紋は、処理モードの許可範囲と併せて記
憶部に登録し、この状態で扱い者が指紋または音声を入
力すると、判定部は読取った指紋または声紋を、記憶部
内の指紋または声紋と照合を行い、一致したときに処理
モードの許可範囲内で設定を行う。このような処理モー
ドの設定に、従来は鍵を利用しているけれども、鍵の代
わりに声紋または指紋の照合を利用することによって、
セキュリティの強化を図っている。
【0005】特開平6−274759号公報では、登録
者か否かを確認して操作可能にするキャッシュレジス
タ、すなわちECRにおいて、指紋センサによる指紋照
合で本人と確認することができるときのみドロアの開放
を行い、セキュリティの確保を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来からのキャッシュ
レジスタなどでは、鍵を用いるだけのセキュリティ管理
であるため、正当な使用者が鍵を紛失した場合などで
は、鍵を拾得したものが不正に使用するおそれがあり、
セキュリティ面において不完全である。特開平4−24
2889号公報や特開平6−274759号公報の先行
技術でも、指紋などを単に個人を識別する鍵として扱う
だけで、不正使用者に対して警告したり、誤操作に対し
て注意を喚起させる機能に欠けており、セキュリティに
対するモラルの向上を促すには不完全である。
【0007】また、指紋を照合して正当な使用許可者で
あるか否かを判断するにしても、照合のために指紋を採
取する指紋センサは鍵とは別の場所に設けられているの
で、正当な使用者であっても鍵の操作と指紋の確認用の
操作とを別に行わなければならず、操作が煩わしいとい
う問題もある。
【0008】本発明の目的は、指紋の照合を容易にかつ
確実に行い、不正な使用や許可範囲外の操作を防止し
て、セキュリティ機能を向上させることができるキーエ
ントリー装置および販売管理装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、鍵を鍵穴に挿
入して処理を指定するための予め定める操作が行われる
ときに、使用許可者か否かの確認、および処理の許可範
囲の確認が可能なキーエントリー装置であって、鍵に備
えられ、操作者の指紋を検出する指紋センサと、鍵穴に
備えられ、鍵の挿入時に、鍵に備えられている指紋セン
サが検出する指紋を表す信号を受信するインタフェース
と、使用許可者の指紋、および該使用許可者についての
処理の許可範囲を含む情報を予め登録しておく辞書と、
鍵への操作時に、インタフェースを介して指紋を表す信
号を入力し、該指紋を辞書に登録されている使用許可者
の指紋と照合し、指紋の照合結果に基づいて該操作者が
登録されている使用許可者と一致するか否かを判断し、
一致すると判断されるときのみ、該使用許可者の許可範
囲内で鍵の操作に対応する処理を行うように制御する制
御手段とを含むことを特徴とするキーエントリー装置で
ある。
【0010】本発明に従えば、キーエントリー装置は、
鍵を鍵穴に挿入して処理を指定するための予め定める操
作が行われるときに、使用許可者か否かの確認および処
理の許可範囲の確認が可能である。使用許可者の指紋お
よび使用許可者について処理の許可範囲を含む情報は、
予め辞書に登録される。鍵には、操作者の指紋を検出す
る指紋センサが備えられる。鍵穴には、鍵の挿入時に、
鍵に備えられている指紋センサが検出する指紋を表す信
号を受信するインタフェースが備えられる。処理手段
は、鍵への操作時に、インタフェースを介して指紋を表
す信号を入力し、指紋を辞書に登録されている使用許可
者の指紋を照合し、指紋の照合結果に基づいて操作者が
登録されている使用許可者と一致するか否かを判断し、
一致すると判断されるときのみ、使用許可者の許可範囲
内で鍵の操作に対応する処理を行うように制御する。鍵
に指紋センサが備えられているので、鍵の操作者が鍵を
鍵穴に挿入して処理を指定するための予め定める操作を
行う際に、指紋も確実に入力することができる。確実に
入力される指紋を辞書に登録されている使用許可者の指
紋と照合して、指紋が一致するときのみ操作者を使用許
可者であると判断し、その使用許可者に許可されている
範囲の処理を行わせるので、使用許可者でない者が不正
に使用しようとしたり、使用許可者でも許可範囲外の操
作を行おうとすれば、制御手段は処理を行わせないよう
にすることができ、セキュリティを向上することができ
る。
【0011】また本発明で前記鍵穴には、挿入された鍵
を保持して鍵を除去不能にする鍵ロック機構が備えら
れ、前記制御手段は、鍵の操作者が前記辞書に登録され
ている使用許可者に一致しないと判断するとき、鍵ロッ
ク機構を作動させて、鍵を保持するように制御すること
を特徴とする。
【0012】本発明に従えば、鍵穴には挿入された鍵を
保持して鍵を除去不能にする鍵ロック機構が設けられ、
鍵の操作者が辞書に登録されている使用許可者に一致し
ないと判断されるときには、鍵ロック機構が作動して鍵
を保持するようになるので、不正な使用者が鍵を挿入し
て操作を行おうとしても、鍵ロック機構によって鍵を保
持し、紛失等によって不正に使用された鍵を回収するこ
とができる。
【0013】または本発明は、前記制御手段によって、
前記操作者が前記辞書に登録されている使用許可者に一
致しないと判断されるとき、鍵の使用を不正使用とし
て、判断の時刻、回数および操作者についての情報を記
録するための不正使用記録手段をさらに含むことを特徴
とする。
【0014】本発明に従えば、不正使用記録手段に、操
作者が辞書に登録されている使用許可者に一致しないと
判断されるときに、判断の時刻、回数および操作者につ
いての情報を記録するので、不正使用者についての指紋
などの情報に基づいて不正使用者の特定も可能となる。
【0015】また本発明で前記鍵穴には、挿入された鍵
に対して行われる操作を検出する操作検出手段と、該鍵
に対する操作を阻止して鍵を保持する操作ロック機構と
が設けられ、前記制御手段は、鍵の操作者が前記辞書に
登録されている使用許可者に一致しないとき、または該
操作者が該辞書に許可者として登録されていても、操作
検出手段によって検出される操作で指定される処理が該
辞書に登録されている許可範囲から外れるときに、操作
ロック機構を作動させて、該の操作を阻止するように制
御することを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、鍵穴には挿入された鍵に
対して行われる操作を検出する操作検出手段と、鍵に対
する操作を阻止して鍵を保持する操作ロック機構とが備
えられる。鍵の操作者が辞書に登録されている使用許可
者に一致しないとき、または操作者が辞書に使用許可者
として登録されていても、操作検出手段によって検出さ
れる操作で指定される処理が辞書に登録されている許可
範囲から外れるときには、制御手段によって操作ロック
機構が作動するように制御され、鍵を保持して鍵の操作
を阻止することができる。これによって、使用許可者で
も許可された範囲外の操作を行うことが確実に防止され
る。また、正当な使用許可者が鍵を鍵穴に挿入した状態
で席を離れているようなときに、挿入されたままの鍵を
他人が操作し、成りすましによる処理モード変更等が行
われる可能性についても、操作検出手段による操作検出
時の指紋照合によって確実に解消することができる。
【0017】また本発明は、前記制御手段によって、前
記操作者は前記辞書に登録されている使用者に一致して
も、鍵の操作が前記許可範囲から外れると判断されると
き、操作が行われた時刻、回数および操作者を含む情報
を記録する許可外操作記録手段を、さらに含むことを特
徴とする。
【0018】本発明に従えば、許可外操作記録手段に、
操作者が辞書に登録されている使用許可者に一致して
も、鍵の操作が許可範囲外から外れると判断されるとき
に操作が行われた時刻、回数および操作者を含む情報を
記録しておくので、登録された使用許可者の誤操作の傾
向などを把握したり、成りすましを試行する不正使用者
の特定を可能にすることができる。
【0019】さらに本発明は、販売活動に伴う金銭等の
管理に用いられる販売管理装置であって、前述のいずれ
かに記載のキーエントリー装置を、処理モード設定用と
して備えることを特徴とする販売管理装置である。
【0020】本発明に従えば、販売管理装置は、指紋照
合を確実に行って使用許可者であることを確認し、許可
されている操作範囲についての確認も可能で、操作範囲
外の処理は行わないキーエントリー装置を備えているの
で、不正使用や誤操作に対するセキュリティ管理を強化
することができる。
【0021】さらにまた本発明は、販売活動に伴う金銭
等の管理に用いられる販売管理装置であって、前述の不
正使用記録手段または許可外操作記録手段を含むキーエ
ントリー装置を備え、前記制御手段は、予め定める精算
処理時に、精算データとともに、前記不正使用記録手段
または前記許可外操作記録手段の記録内容を出力するよ
うに制御することを特徴とする販売管理装置である。
【0022】本発明に従えば、不正使用または許可外操
作が行われた記録を、予め定める精算処理時に精算デー
タとともに出力するので、事後の確認や将来的なセキュ
リティ強化の検討資料として活用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
しての販売管理装置の概略的なシステム構成を示す。こ
の販売管理装置には、たとえばマイクロプロセッサなど
で実現される中央演算処理装置(以下、「CPU」と略
称する)1を備えている。CPU1には、販売管理装置
の各種動作を制御するプログラムなどが記憶されている
読出し専用メモリ(以下、「ROM」と略称する)2が
接続される。また、各種設定内容が記憶され、またCP
U1のプログラム動作の際のワークエリアなどとしても
使用されるランダムアクセスメモリ(以下、「RAM」
と略称する)3も接続されている。
【0024】販売管理装置は、操作者の指紋を読取る指
紋読取スキャナ4を備えるモードキー5で、処理機能を
切換えることができる。鍵であるモードキー5は、販売
管理装置本体側に設けられ鍵穴に挿入して使用される。
この鍵穴とモードキー5とは、通常の鍵と鍵穴との関係
と同様に、予め適合する形状を有していないとモードキ
ー5を鍵穴に挿入することができなかったり、挿入する
ことができてもモード切換えのための操作を行うことが
できないようにしてある。本実施形態の鍵穴には、CP
U1による制御でモードキー5をロックして保持する機
能を備えるキーロック装置6と、指紋読取スキャナ4に
電源を供給し、読取った指紋データやモードキー5の識
別情報である鍵IDの通信を行うための端子を備えるイ
ンタフェース(以下、「I/F」と略称する)7が設け
られる。
【0025】CPU1には、さらに、指紋データを読込
み、特徴点抽出や登録指紋データとのパターンマッチン
グによる照合処理を行うために、指紋データを読込むバ
ッファや比較処理を行う回路を備える指紋照合回路8が
接続される。また、CPU1には、使用許可者が登録さ
れて、登録者の指紋データや識別情報が登録者IDとし
て登録され、かつ登録者が正当な使用者となるモードキ
ー5の鍵IDや許可処理範囲と関連付けて登録される辞
書9も接続される。辞書9は、未登録不正使用者の指紋
データや時刻および回数などの記録にも用いられ、不正
使用記録手段や許可外操作記録手段としても機能する。
【0026】CPU1には、さらに商品のコードや金額
などを入力するためのキーボード10、前述の演算結果
などを表示するため、たとえば液晶ディスプレイなどに
よって実現される表示装置11、CPU1の演算結果を
レシートおよび記録紙などに印字するためのプリンタ1
2、硬貨および紙幣を収納するためのドロア13、不正
操作等を報知するためのブザー14なども接続される。
さらにCPU1は、ROM2に格納されている制御プロ
グラムに基づいて処理を行い、CPU1に接続された各
構成要素とデータの授受を行い、販売管理装置全体を統
括して制御する。また、販売管理装置の本体側で、モー
ドキー5が挿入される鍵穴の部分は、販売管理装置の処
理モードを切換えるためのモードスイッチ(以下、「モ
ードS/W」と略称する)15として機能する。CPU
1には、さらに、時刻を知るための時計16も接続され
る。
【0027】図2は、図1に示すキーボード10および
モードS/W15を備えるスイッチ入力パネル20を平
面視して示す。キーボード10には、各種の処理を指定
する処理キー21、数値等を入力する置数キー22、商
品を指定する商品キー23および集計操作などのための
集計操作キー24が設けられる。モードS/W15は、
操作者などが所持するモードキー5を鍵穴25に差込ん
で所望の位置に回す操作を行えば、販売管理装置の動作
モードを切換えることができる。販売管理装置の動作状
態において、「切」は停止モードを示し、「設定」は取
扱われる取扱い商品の部門コード、商品名、単価などを
設定登録するためのプログラム動作モードを示す。「時
刻」は時刻の設定変更を可能とする時刻動作モードを示
し、「登録」は売上登録を含む各種登録を可能とする動
作モードを表す。「管理」は販売管理装置の管理に必要
な情報の入出力を行う動作モードを表し、「点検/精
算」は売上高を日計/月計で点検/精算を行う動作モー
ドを表す。
【0028】図3は、図1に示す販売管理装置に対し、
登録予定者の指紋の登録を行う手順を示す。先ず、ステ
ップa1では、管理者がモードS/W15を「管理」モ
ードに切換え、指紋読取スキャナ4を使用して登録予定
者の指紋の読取りを行う。ステップa2では、読取った
データをグレースケール化する画像処理を指紋照合回路
8で行う。ステップa3では、指紋照合回路8でフィル
タリング処理を行い、指紋の特徴を抽出する。ステップ
a4では、抽出した指紋の特徴を2値化して、リファレ
ンス用指紋データとして辞書9に保存する。ステップa
5では、リファレンス用指紋データに、各登録者毎の識
別のための登録者ID、登録者が使用する鍵IDおよび
許可範囲の設定とを関連付けて、辞書9に登録する。
【0029】図4は、図1の販売管理装置で実行される
指紋照合の過程を示す。先ずステップb1において、指
紋読取スキャナ4で操作者の指紋を読取る。ステップb
2では、指紋照合回路8が読取ったデータをグレースケ
ール化する。ステップb3では、指紋照合回路8内で、
フィルタリング処理によって指紋の特徴抽出を行う。ス
テップb2のグレースケール化およびステップb3のフ
ィルタリングによる特徴抽出は、図3のステップa2の
グレースケール化とステップa3のフィルタリングによ
る特徴抽出とそれぞれ同様に行う。ステップb4では、
被照合指紋データの2値化を行い、照合処理に移る。ス
テップb5では、辞書9に登録されている各リファレン
スデータに対し、2値化されたデータの類似度が最も高
くなる座標にX軸方向とY軸方向とをシフトし、類似度
を算出する。ステップb6では、算出された類似度のう
ち最も高い値を示す類似度を予め設定されている閾値と
比較し、照合結果を判定する。閾値よりも高いという照
合結果が得られれば、操作者の指紋が辞書9に登録され
ているリファレンスデータと一致すると判断される。
【0030】図5は、図1の販売管理装置をモードキー
5の処理者が使用する場合の処理手順を示す。ステップ
c1では、使用者がモードキー5の指紋読取スキャナ4
に指の指紋を当て、モードキー5をモードS/W15の
鍵穴に挿入する。ステップc2では、販売管理装置本体
からI/F7の端子を介してモードキー5に通電し、デ
ータ通信を行い、販売管理装置本体に鍵IDを送信す
る。ステップc3では、指紋読取スキャナ4が指紋を読
取り、図4に示す手順を経て操作者の判別を行う。ステ
ップc4では、操作者が辞書9に登録されている登録操
作者であるか否かを判断する。登録操作者であると判断
されれば、ステップc5に移り、辞書9を検索し、辞書
9に登録されている操作者と鍵IDとが一致するか否か
を判別する。ステップc5で操作者と鍵IDとが一致す
れば、正当な操作者であると確認することができ、ステ
ップc6に移る。ステップc6では、販売管理装置への
エントリー動作を開始し、ステップc7で、操作者およ
びエントリー時刻の記録を辞書9に対して行って、一連
のエントリー動作が終了する。
【0031】モードキー5を挿入した操作者が未知の操
作者であった場合、ステップc4からステップc8に移
り、挿入された鍵IDを辞書9に記録し、次のステップ
c9で読取った指紋を辞書9に記録する。またステップ
c5で操作者と辞書に登録されている鍵IDとが異なっ
ていると判断される場合は、ステップc10で挿入され
た鍵IDを辞書9に記録し、ステップc11で操作者を
辞書9に記録する。ステップc9またはステップc11
の処理の後、ステップc12に移り、モードキー5を鍵
ロック機構としてのキーロック装置6でロックし、販売
管理装置としての動作状態を保持し、不正操作時刻の記
録を辞書9に対して行う。
【0032】図6は、図1の販売管理装置に対し、操作
者がキーエントリー済みのモードキー5を操作して処理
モードを変更しようとするときの処理手順を示す。ステ
ップd1で操作者がモードキー5でモードS/W15を
目的の処理モードに回す操作を行うと、操作者の指はモ
ードキー5の指紋読取スキャナ4にかかって指紋が読取
り可能となる。ステップd2では、販売管理装置本体側
のI/F7の端子を介してモードキー5に通電され、通
信が行われ、販売管理装置本体に鍵IDが送信される。
ステップd3では、指紋読取スキャナ4が操作者の指紋
を読取り、図4に示す手順を経て操作者の判断が行われ
る。ステップd4で、登録操作者であると判断されると
きには、ステップd5で辞書9を検索し、辞書9に登録
されている操作者と鍵IDとが一致するか否かを判断す
る。ステップd5で操作者と鍵IDとが一致すると判断
されるときには、ステップd6に移り、辞書9に登録さ
れている許可されている処理モードか否かを判断する。
ステップd6で、辞書に登録されている許可範囲内の処
理モードと判断され、正当な操作者であることが確認さ
れると、ステップd7に移り、販売管理装置としての処
理モード変更動作を開始する。ステップd8では、操作
者および処理モード変更時刻を辞書9に記録し、一連の
処理モード変更動作を終了する。
【0033】モードキー5の操作者が未知の操作者であ
るときは、ステップd4で登録操作者でないと判断さ
れ、ステップd9に移る。ステップd9では、挿入され
ているモードキー5の鍵IDを辞書9に記録し、ステッ
プd10で読取った指紋を辞書9に記録する。ステップ
d5で、操作者と辞書9に登録されている鍵IDとが異
なっていると判断されるとき、およびステップd6で操
作者に許可されている範囲外の処理モードを選択する操
作が行われていると判断されるときは、ステップd11
に移り、挿入されているモードキー5の鍵IDを辞書9
に記録し、ステップd12で操作者を記録する。ステッ
プd9またはステップd12の処理が終了すると、ステ
ップd12で挿入されているモードキー5を、操作ロッ
ク機構としてのキーロック装置6を作動させてロック
し、販売管理装置としての動作状態を保持し、不正操作
時刻の記録を行う。
【0034】販売管理装置の管理者は、各種売上データ
等の精算データとともに、エントリー記録や処理モード
変更記録、未知の不正使用者の指紋や登録操作者の誤操
作の記録など、辞書9に記録されている内容を読出して
表示装置11で閲覧することができる。また、プリンタ
12を使用して印字出力し、今後のセキュリティ対策に
役立てることもできる。なお、このような管理者は、販
売管理装置に対して全ての動作モードで使用可能なよう
に、予め辞書9に登録しておけばよい。
【0035】以上の説明では、モードキー5をECRや
POS端末装置などの販売管理装置の動作モード切換用
に用いているけれども、自動車などのイグニッションス
イッチとして用いることもできる。自動車では、エンジ
ンを始動させるなど、全ての操作が可能な運転者と、車
室内電装品などの操作のみが可能な利用者とを分けて登
録することができる。また、コンピュータなどの通信端
末装置をはじめ、セキュリティ機能を必要とする入力装
置として、本発明のキーエントリー装置を有効に利用す
ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、鍵が鍵穴
に挿入されても、操作者が予め登録されている使用許可
者でないときや、使用許可者であっても許可された範囲
内の処理でないときには、鍵の操作に対応する処理は行
わないので、部外者などによる不正操作や許可範囲外の
誤操作に基づく処理を防いで、セキュリティを強化する
ことができる。照合用の指紋の検出を鍵に設けられる指
紋センサによって行うので、操作者が鍵に対する操作を
行うだけで指紋も入力することができ、鍵への操作と指
紋の検出とを容易に対応させることができる。
【0037】また本発明によれば、辞書に登録されてい
ない操作者が鍵を挿入して操作を行おうとしても、鍵ロ
ック機構によって鍵を保持して鍵を除去不能にするの
で、不正な使用者による使用を阻止し、不正に使用され
た鍵を回収することが可能となる。
【0038】また本発明によれば、使用許可者によらな
い鍵の操作が行われると、不正使用記録手段に時刻、回
数および操作者についての情報が記録されるので、記録
された情報に基づいて不正使用者の特定を行うことがで
きる。
【0039】また本発明によれば、鍵に対して操作が行
われると、操作検出手段によって検出され、指紋照合に
よって使用許可者でない者の使用や、許可範囲外の操作
に対しては操作ロック機構が作動して鍵に対する操作を
阻止するので、許可されていない処理の選択や、不正な
使用者による使用を確実に阻止することができる。
【0040】また本発明によれば、許可外操作記録手段
に、鍵の操作が許可範囲から外れると判断される操作が
行われた時刻、回数および操作者を含む情報が記録され
るので、誤操作の傾向や、成りすましなどで不正な操作
を行おうとした者の特定などに、記録されている情報を
利用することができる。
【0041】さらに本発明によれば、指紋照合を確実に
行って、使用許可者が許可範囲内でのみ操作を行うよう
に、セキュリティの強化を図った販売管理装置を実現す
ることができる。
【0042】さらにまた本発明によれば、不正な操作や
許可範囲外の操作についての記録情報を販売管理装置で
予め定める精算処理時に、精算データとともに記録する
ので、不正な操作や範囲外の操作についての事後の確認
や、セキュリティ強化の検討資料として活用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態としての販売管理装置の
概略的なシステム構成を示すブロック図である。
【図2】図1の販売管理装置でキーボード10およびモ
ードS/W15を備えるスイッチ入力パネル20の平面
図である。
【図3】図1の販売管理装置で指紋の登録を行う手順を
示すフローチャートである。
【図4】図1の販売管理装置で、指紋の照合を行う手順
を示すフローチャートである。
【図5】図1の販売管理装置で、キーエントリー動作を
行う手順を示すフローチャートである。
【図6】図1の販売管理装置で、処理モード変更動作時
の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 指紋読取スキャナ 5 モードキー 6 キーロック装置 7 I/F 8 指紋照合回路 9 辞書 10 キーボード 11 表示装置 12 プリンタ 13 ドロア 14 ブザー 15 モードS/W 25 鍵穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B60R 25/04 610 B60R 25/04 610 Fターム(参考) 2E250 AA00 AA21 BB05 BB09 BB66 CC00 CC15 CC29 DD09 FF08 FF18 FF43 HH01 JJ00 JJ05 KK03 LL00 PP15 QQ02 SS03 SS04 TT04 3E042 BA04 BA09 BA10 BA20 CA10 CE01 CE06 9A001 BB06 HH21 LL03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵を鍵穴に挿入して処理を指定するため
    の予め定める操作が行われるときに、使用許可者か否か
    の確認、および処理の許可範囲の確認が可能なキーエン
    トリー装置であって、 鍵に備えられ、操作者の指紋を検出する指紋センサと、 鍵穴に備えられ、鍵の挿入時に、鍵に備えられている指
    紋センサが検出する指紋を表す信号を受信するインタフ
    ェースと、 使用許可者の指紋、および該使用許可者についての処理
    の許可範囲を含む情報を予め登録しておく辞書と、 鍵への操作時に、インタフェースを介して指紋を表す信
    号を入力し、該指紋を辞書に登録されている使用許可者
    の指紋と照合し、指紋の照合結果に基づいて該操作者が
    登録されている使用許可者と一致するか否かを判断し、
    一致すると判断されるときのみ、該使用許可者の許可範
    囲内で鍵の操作に対応する処理を行うように制御する制
    御手段とを含むことを特徴とするキーエントリー装置。
  2. 【請求項2】 前記鍵穴には、挿入された鍵を保持して
    鍵を除去不能にする鍵ロック機構が備えられ、 前記制御手段は、鍵の操作者が前記辞書に登録されてい
    る使用許可者に一致しないと判断するとき、鍵ロック機
    構を作動させて、鍵を保持するように制御することを特
    徴とする請求項1記載のキーエントリー装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段によって、前記操作者が前
    記辞書に登録されている使用許可者に一致しないと判断
    されるとき、鍵の使用を不正使用として、判断の時刻、
    回数および操作者についての情報を記録するための不正
    使用記録手段をさらに含むことを特徴とする請求項2記
    載のキーエントリー装置。
  4. 【請求項4】 前記鍵穴には、挿入された鍵に対して行
    われる操作を検出する操作検出手段と、該鍵に対する操
    作を阻止して鍵を保持する操作ロック機構とが設けら
    れ、 前記制御手段は、鍵の操作者が前記辞書に登録されてい
    る使用許可者に一致しないとき、または該操作者が該辞
    書に許可者として登録されていても、操作検出手段によ
    って検出される操作で指定される処理が該辞書に登録さ
    れている許可範囲から外れるときに、操作ロック機構を
    作動させて、該の操作を阻止するように制御することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のキーエント
    リー装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段によって、前記操作者は前
    記辞書に登録されている使用者に一致しても、鍵の操作
    が前記許可範囲から外れると判断されるとき、操作が行
    われた時刻、回数および操作者を含む情報を記録する許
    可外操作記録手段を、さらに含むことを特徴とする請求
    項4記載のキーエントリー装置。
  6. 【請求項6】 販売活動に伴う金銭等の管理に用いられ
    る販売管理装置であって、請求項1〜5のいずれかに記
    載のキーエントリー装置を、処理モード設定用として備
    えることを特徴とする販売管理装置。
  7. 【請求項7】 販売活動に伴う金銭等の管理に用いられ
    る販売管理装置であって、 請求項3または5記載のキーエントリー装置を備え、 前記制御手段は、予め定める精算処理時に、精算データ
    とともに、前記不正使用記録手段または前記許可外操作
    記録手段の記録内容を出力するように制御することを特
    徴とする販売管理装置。
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