JP2001243179A - 情報提供サービスシステム及びその情報提供サーバ並びに情報提供サービス方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者に臨場感を与える。 【解決手段】 コンテンツ提供者から提供されたコンテ
ンツを予めコンテンツ記憶手段１１０に記憶しておく。
仮想空間管理手段１２０は、情報端末装置２００からの
要求に応じて、コンテンツを含む部屋情報を通信制御手
段１３０経由で送信する。情報端末装置２００では、部
屋管理手段２２０は、部屋情報を部屋情報記憶手段２３
０に保存するとともに、部屋情報に基づいて仮想空間上
に部屋を構築し、表示手段２４０で表示を行なう。利用
者は、表示された部屋に対して所定の操作あるいは設定
を行なう。操作または設定は、操作入力手段２５０によ
り検出され、部屋管理手段２２０へ通知される。部屋管
理手段２２０は、操作または設定に応じた操作情報を生
成し、通信制御手段２１０経由で情報提供サーバ１００
に送信する。仮想空間管理手段１２０は、操作情報に基
づき部屋情報を更新する。更新された部屋情報は再び情
報端末装置２００に送られ、表示が更新する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は情報提供サービスシ
ステム及びその情報提供サーバ並びに情報提供サービス
方法に関し、特にネットワークを介して所定の情報の提
供サービスを行なう情報提供サービスシステム及びその
情報提供サーバ並びに情報提供サービス方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、インターネットが急速に普及し、
インターネットを経由して各種情報を提供するインター
ネットサービスビジネスが注目を集めている。

【０００３】Ｗｅｂサイト上で公開されているホームペ
ージでは、例えば、画像データや音楽データ等のコンテ
ンツの配信、物品の販売、オークション、教育、カウン
セリング等さまざまなサービスが提供されている。利用
者は、いつでも、また、どこにいても、Ｗｅｂサイトへ
アクセスすれば所望のサービスを享受することができ
る。このため、最近ではこのようなサービスを利用する
利用者が増えている。また、企業側も、店舗を必要とし
ない等の利点が多いため、様々な業種で積極的にインタ
ーネットサービスビジネスを展開しようとしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のＷｅｂ
サイトを用いた情報提供サービスシステムでは、Ｗｅｂ
サイト上に公開される店舗あるいは教室が、実際の店舗
あるいは教室と違って臨場感に乏しく、利用者にとって
使いにくいという問題がある。

【０００５】例えば、Ｗｅｂサイト上で教育を行なう従
来の学習システムは、画面上に表示された講義内容を見
て利用者が自習を行なうものや、テストやリポートの提
出及びその回答をＷｅｂサイト上で行なうものが主流で
あり、実際の教室のようにリアルタイムの対話形式で講
義を行なうものはない。このように、従来のＷｅｂサイ
ト上の教室は臨場感に乏しく、実際の教室での学習のよ
うな効果を得ることが難しいという問題がある。また、
カウンセリングを行なう場合、メッセージを交換するだ
けのチャットでは、なかなか話が切り出しにくいことが
多い。

【０００６】また、上記説明の情報提供サービスシステ
ムは、情報提供に対して料金を徴収するものが大半であ
る。料金を徴収する情報提供サービスシステムでは、不
正使用を防止するため、所望のＷｅｂページへアクセス
する際、利用者を識別するＩＤや、パスワードの入力等
といった本人認証を行なう必要がある。従来の情報提供
サービスシステムでは、利用者は、サービスを利用しよ
うとする毎にＩＤあるいはパスワードの入力をしなけれ
ばならず、面倒であった。

【０００７】さらに、各Ｗｅｂページの入口である従来
のホームページは２次元で構成されており、情報が多く
なると、画面に収まりにくくなる。この結果、多量の情
報項目から必要な項目を探し出すことが難しくなるとい
う問題がある。

【０００８】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、利用者に臨場感を与えることができ、かつ利
用しやすい情報提供サービスシステム及び情報提供サー
バ並びに情報提供サービス方法を提供することを目的と
する。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、ネットワークを介して接続する情報提供
サーバと情報端末装置とから構成され、前記情報提供サ
ーバにより所定の情報の提供サービスを行なう情報提供
サービスシステムにおいて、コンテンツ提供者から提供
された所定の３次元仮想空間上に部屋を構築するための
コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、前記コン
テンツを含む前記３次元仮想空間上の部屋に関する部屋
情報を前記情報端末装置に送信するとともに前記情報端
末装置から前記３次元仮想空間上の部屋に関して行なわ
れた利用者の操作及び設定に関する操作情報を受信する
通信制御手段と、前記コンテンツ及び前記操作情報に基
づいて前記３次元仮想空間上の部屋に関する部屋情報を
生成して管理する３次元仮想空間管理手段と、を備えた
情報提供サーバと、前記情報提供サーバから前記部屋情
報を受信するとともに前記情報提供サーバに前記操作情
報を送信する通信制御手段と、前記部屋情報を記憶する
部屋情報記憶手段と、前記利用者の操作及び設定を入力
する操作入力手段と、前記部屋情報に基づいて３次元仮
想空間上に部屋を構築するとともに前記利用者の操作及
び設定に基づいて操作情報を生成する部屋管理手段と、
前記３次元仮想空間上の部屋を表示する表示手段と、を
備えた情報端末装置と、を有することを特徴とする情報
提供サービスシステム、が提供される。

【００１０】このような構成の情報提供サービスシステ
ムの情報提供サーバでは、コンテンツ提供者から提供さ
れた所定の３次元仮想空間上に部屋を構築するために必
要なコンテンツを予めコンテンツ記憶手段に記憶してお
く。３次元仮想空間管理手段は、情報端末装置からの要
求に応じて、コンテンツを含む部屋情報を通信制御手段
経由で情報端末装置に送信する。情報端末装置では、通
信制御手段により部屋情報を受信する。部屋管理手段
は、部屋情報を部屋情報記憶手段に保存するとともに、
部屋情報に基づいて３次元仮想空間上に部屋を構築し、
表示手段で表示を行なう。利用者は、表示された３次元
仮想空間上の部屋に対して所定の操作あるいは設定を行
なう。操作または設定は、操作入力手段により検出さ
れ、部屋管理手段へ通知される。部屋管理手段は、操作
または設定に応じた操作情報を生成し、通信制御手段経
由で情報提供サーバに送信する。情報提供サーバは、通
信制御手段により操作情報を受信する。３次元仮想空間
管理手段は、操作情報に基づき部屋情報を更新する。更
新された部屋情報は再び上記説明の経路で情報端末装置
に送られ、情報端末装置の表示が更新する。

【００１１】また、上記課題を解決するために、ネット
ワークを介して接続する情報端末装置に所定の情報の提
供サービスを行なう情報提供サーバにおいて、コンテン
ツ提供者から提供された所定の３次元仮想空間上に部屋
を構築するためのコンテンツを記憶するコンテンツ記憶
手段と、前記コンテンツを含む前記３次元仮想空間上の
部屋に関する部屋情報を前記情報端末装置に送信すると
ともに前記情報端末装置から前記３次元仮想空間上の部
屋に関して行なわれた利用者の操作及び設定に関する操
作情報を受信する通信制御手段と、前記コンテンツ及び
前記操作情報に基づいて前記３次元仮想空間上の部屋に
関する部屋情報を生成して管理する３次元仮想空間管理
手段と、を有することを特徴とする情報提供サーバ、が
提供される。

【００１２】このような構成の情報提供サーバでは、コ
ンテンツ提供者から提供された所定の３次元仮想空間上
に部屋を構築するために必要なコンテンツを予めコンテ
ンツ記憶手段に記憶しておく。３次元仮想空間管理手段
は、情報端末装置からの要求に応じて、コンテンツを含
む部屋情報を通信制御手段経由で情報端末装置に送信す
る。情報端末装置からは送信した部屋情報により構築さ
れた部屋に対して利用者が行なった操作情報が送られて
くる。通信制御手段経由でこれを取得した３次元仮想空
間管理手段は、操作情報に基づき部屋情報を更新する。
更新した部屋情報は再び上記説明の経路で情報端末装置
に送る。

【００１３】また、上記課題を解決するために、ネット
ワークを介して接続する情報提供サーバと情報端末装置
とから構成され、前記情報提供サーバにより所定の情報
の提供サービスを行なう情報提供サービス方法におい
て、前記情報提供サーバが、コンテンツ提供者から提供
された所定の３次元仮想空間上に部屋を構築するために
必要なコンテンツを記憶し、必要に応じて前記コンテン
ツを含む部屋情報を前記情報端末装置に送信し、前記情
報端末装置が、前記部屋情報を記憶するとともに前記部
屋情報に基づいて３次元仮想空間上に部屋を構築してこ
れを表示し、前記表示された３次元仮想空間上の部屋に
関して行なわれた操作及び設定に関する操作情報を前記
情報提供サーバに通知し、前記情報提供サーバが、前記
操作情報に基づいて前記部屋情報を更新するとともに前
記情報端末装置に送信し、前記情報端末装置が、前記更
新された部屋情報に基づいて３次元仮想空間上の部屋を
更新して表示する手順、を有することを特徴とする情報
提供サービス方法、が提供される。

【００１４】このような手順の情報提供サービス方法で
は、情報提供サーバは、コンテンツ提供者から提供され
た所定の３次元仮想空間上に部屋を構築するために必要
なコンテンツを予め記憶しておく。必要に応じて、コン
テンツを含む部屋情報は情報端末装置に送信される。情
報端末装置では、部屋情報を保存するとともに、部屋情
報に基づいて３次元仮想空間上に部屋を構築し、表示を
行なう。利用者は、表示された３次元仮想空間上の部屋
に対して所定の操作あるいは設定を行なう。操作または
設定から操作情報を生成し、情報提供サーバに送信す
る。情報提供サーバは、操作情報に基づき部屋情報を更
新する。更新された部屋情報は再び上記説明の手順と同
様に情報端末装置に送られ、情報端末装置の表示が更新
する。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明に係る情報提供サービスシ
ステムは、ネットワークとコンピュータを使って実現す
る仮想空間を介して、各種情報の提供サービスを行な
う。以下、特にことわらない限り仮想空間は３次元であ
るとする。図１は、本発明の一実施の形態である情報提
供サービスシステムの構成図である。

【００１６】本発明に係る情報提供サービスシステム
は、情報提供サーバ１００と情報端末装置２００とが、
インターネットに代表されるネットワークにより接続し
ている。情報端末装置２００は、情報提供サーバ１００
に対して複数台接続する。

【００１７】情報提供サーバ１００は、コンテンツを保
存するコンテンツ記憶手段１１０、仮想空間を管理する
仮想空間管理手段１２０、通信を制御する通信制御手段
１３０、アバターを管理するアバター管理手段１４０、
鍵管理を行なう鍵管理手段１５０、及び動作情報を記憶
するログ記憶手段１６０とから構成される。

【００１８】情報提供サーバ１００を管理する管理者
は、仮想空間上に部屋を構築し、コンテンツ提供者に対
してこの部屋を提供する。各コンテンツ提供者は、仮想
空間上に構築された部屋を借り、任意にレイアウトを行
なう。３次元グラフィックスは、例えば、ＶＲＭＬ（Ｖ
ｉｒｔｕａｌ Ｒｅａｌｉｔｙ Ｍｏｄｅｌｉｎｇ Ｌ
ａｎｇｕａｇｅ）等を用いて構築する。コンテンツ記憶
手段１１０は、コンテンツ提供者から提供されたこのよ
うなコンテンツを記憶する。具体的には、空間背景や空
間に配置されるオブジェクトに関する情報、アバターの
画像データ、部屋への入室の制限事項や認証情報等の情
報である。

【００１９】仮想空間管理手段１２０は、コンテンツ提
供者の提供するコンテンツに従って仮想空間の管理を行
なう。仮想空間上の部屋には、入退出のための扉や鍵、
家具等の複数のオブジェクトと、仮想空間において利用
者の代わりに行動するアバターが存在する。仮想空間管
理手段１２０は、利用者がアバターの操作を行なった場
合、通信制御手段１３０経由でアバター操作情報を取得
し、アバター管理手段１４０へ送る。アバター管理手段
１４０からアバターの行動に対する処理情報を入力し、
これに基づいて部屋情報を更新する。また、利用者が鍵
の操作を行なった場合、通信制御手段１３０経由で鍵操
作情報あるいは認証情報を取得し、鍵管理手段１５０へ
送る。鍵管理手段１５０から鍵操作に対する処理情報を
入力し、これに基づいて部屋情報を更新する。また、利
用者がアバターを介してチャットを行なった場合、通信
制御手段１３０経由でチャット情報を取得し、アバター
管理手段１４０とログ記憶手段１６０へ送る。また、ア
バター管理手段１４０からチャットに対する処理を取得
し、部屋情報を更新する。

【００２０】通信制御手段１３０は、仮想空間管理手段
１２０に従ってコンテンツを含む部屋情報を送信すると
ともに、利用者の操作に関する操作情報を受信して仮想
空間管理手段１２０へ送る。

【００２１】アバター管理手段１４０は、仮想空間管理
手段１２０経由で利用者のアバター操作情報を取得す
る。部屋の移動操作である場合、操作量に応じてアバタ
ーの位置を移動し、これを仮想空間管理手段１２０へ通
知する。また、アバターが部屋へ入室しようとした場
合、入室が可能であるか等の判断を行ない、結果を仮想
空間管理手段１２０へ通知する。挙手等によりアバター
が所定の意思を表示する操作が行なわれた場合、コンテ
ンツに従って表明された意思に応じて処理を行ない、そ
の結果を仮想空間管理手段１２０へ通知する。さらに、
チャットが行なわれた場合、チャット内容の音声あるい
は表示等は、コンテンツに従ってチャットに対する応答
等の処理を行ない、処理情報を仮想空間管理手段１２０
へ通知する。

【００２２】鍵管理手段１５０は、仮想空間管理手段１
２０経由で利用者の鍵操作情報を取得する。鍵の認証を
行ない、正しい鍵と認められる場合には、部屋への入室
を許可する処理を行なう。

【００２３】ログ記憶手段１６０は、仮想空間管理手段
１２０経由で利用者のチャット情報を取得し、これをロ
グとして記憶する。記憶されたログは、必要に応じて読
み出しを行なうことができる。

【００２４】情報端末装置２００は、通信を制御する通
信制御手段２１０、部屋の管理を行なう部屋管理手段２
２０、部屋情報を保存する部屋情報記憶手段２３０、仮
想空間上の部屋を表示する表示手段２４０、及び部屋に
対する操作あるいは設定を入力する操作入力手段２５０
とから構成される。

【００２５】通信制御手段２１０は、部屋管理手段２２
０に従って情報提供サーバ１００からコンテンツを含む
部屋情報を受信し、部屋管理手段２２０へ転送するとと
もに、利用者の操作に関する操作情報を情報提供サーバ
１００へ送信する。

【００２６】部屋管理手段２２０は、必要に応じて部屋
情報を部屋情報記憶手段２３０に保存するとともに、取
得した部屋情報に基づいて仮想空間上の部屋にオブジェ
クトやアバター等を配置して、部屋を構築する。構築し
た部屋に関する情報は、表示手段２４０に出力する。ま
た、操作入力手段２５０から入力する利用者の操作に応
じて操作情報を生成し、通信制御手段２１０経由で情報
提供サーバ１００へ送信する。

【００２７】部屋情報記憶手段２３０は、部屋管理手段
２２０に従って、部屋情報を記憶する。表示手段２４０
は、液晶表示装置やＣＲＴ等であって、部屋管理手段２
２０に従って部屋の表示を行なう。操作入力手段２５０
は、マウスやキーボード等であって、利用者がアバター
や部屋のオブジェクトに対して行なった操作を部屋管理
手段２２０へ通知する。

【００２８】このような構成の情報提供サービスシステ
ムの動作及び情報提供サービス方法について説明する。
情報提供サーバ１００の仮想空間上の部屋を管理する管
理者は、コンテンツ提供者に対して部屋の提供を行な
う。コンテンツ提供者は、教室を開いたり、カウンセリ
ングを行なったり、個人の作品等を置いてホームページ
化する等、様々なニーズで部屋を使用する。図２は、情
報端末装置における部屋の表示画面の一例である。
（ａ）は、部屋をホームページとして利用した例であ
る。個人の作成した音楽や絵や画像等を紹介する画面と
なっている。このように、空間に作品をアップしたり、
自己紹介をする等、自分の部屋として利用できるほか、
他のＷｅｂページにリンクをはる等して、ポータルとし
ても利用できる。コンテンツ提供者の意向により、訪問
者が自由に出入りして書き込み等をすることもできる
し、限られた者のみが入る形式にすることもできる。こ
のように、個人のホームページが部屋として表示される
ため、その個人の部屋に訪ねてきたような臨場感を利用
者に与えることができる。また、（ｂ）は、部屋をカウ
ンセリングや教室に利用した例である。利用者は、アバ
ターを介してチャットを行なうように設定されており、
チャットによるリアルタイムのコンサルティングや授業
を行なうことができる。必要であれば、部屋の使用中は
他の人を入室させない等、入室の制限を行なうこともで
きる。また、チャットの内容の記録を行なうこともでき
る。このように、部屋に入室し、アバターを介してチャ
ットを行なうため、利用者は、実際の教室あるいはカウ
ンセリングルームに行なって、授業あるいはカウンセリ
ングを受けているような感覚を得ることができ、コミュ
ニケーションがスムーズに進みやすい。

【００２９】さらに、予め決められた会員、あるいは予
め予約をした者だけ入室を許可することもできる。図３
は、情報端末装置における鍵操作画面の一例である。会
員になる場合、利用者は目に見えるオブジェクトとして
バーチャルな鍵を受け取り、ブラウザ上に保存してお
く。鍵には、認証情報が入っている。（ａ）は、鍵の取
り出しの表示画面である。鍵を取り出すときのみ、本人
のパスワードを必要とする。いったん取り出した鍵は、
ブラウザ上に保管して任意に取り出すことができる。
（ｂ）は、入室確認時の鍵操作の表示画面である。鍵を
部屋の入口近傍の一定エリア（有効エリア）に移動する
ことにより、情報端末装置から情報提供サーバに認証情
報が送信される。情報提供サーバが認証を行ない、会員
であることが確認されると、入室が許可される。さら
に、入口の扉をスケジュール表にリンクしておくことに
より、予約表の確認を行なうことができる。予約表の確
認を行ない、予約がされていた者のみ、入室が許可され
る。

【００３０】図１に戻って説明する。上記の説明のよう
に、様々な用途に合わせてコンテンツ提供者から提供さ
れたコンテンツは、コンテンツ記憶手段１１０に記憶さ
れる。情報端末装置２００から要求があった場合、仮想
空間管理手段１２０は、通信制御手段１３０経由で情報
端末装置２００に各部屋の集合体であるワールドに関す
る情報を送信する。情報端末装置２００は、通信制御手
段２１０経由でワールドに関する情報を取得し、部屋管
理手段２２０へ転送する。部屋管理手段２２０は、ワー
ルドに関する情報に基づいて、表示手段２４０に表示す
る。利用者は、操作入力手段２５０によってアバターの
選択や、部屋の選択を行なう。この操作情報は、部屋管
理手段２２０に送られ、通信制御手段２１０経由で情報
提供サーバ１００へ送信される。部屋への入室が限定さ
れている場合、入室が可能かどうかのチェックが行なわ
れる。認証が必要な場合は、パスワード等を入力して鍵
を取り出し、所望の部屋の入口近傍に置く。鍵に対応す
る認証情報が、通信制御手段２１０より情報提供サーバ
１００に送信される。通信制御手段１３０経由で認証情
報を取得した仮想空間管理手段１２０は、鍵管理手段１
５０に転送し、認証を依頼する。入室の際に予約が必要
であった場合、仮想空間管理手段１２０は、さらに予約
表の確認を行ない入室可否の判断を行なう。また、部屋
に１人しか入れることができないよう設定が行なわれて
いた場合、部屋が使用中であるか否かをチェックし、入
室可否の判断を行なう。入室が許可されると、仮想空間
管理手段１２０は、コンテンツ記憶手段１１０より対応
するコンテンツを読み出し、アバター等の情報とともに
部屋情報として情報端末装置２００へ送信する。部屋情
報を取得した部屋管理手段２２０は、部屋情報を部屋情
報記憶手段２３０に記憶するとともに、部屋情報に基づ
いた画像を表示手段２４０に表示する。利用者は、表示
手段２４０に表示された画像を見ながら、操作入力手段
２５０によってアバターを操作する。必要に応じて、チ
ャットを行なうこともできる。操作した内容は、部屋管
理手段２２０に通知される。部屋管理手段２２０は、操
作した内容に基づいて操作情報を生成し、通信制御手段
２１０経由で情報提供サーバ１００へ送信する。通信制
御手段１３０経由で操作情報を取得した仮想空間管理手
段１２０は、アバター管理手段１４０へアバターに対す
る操作に関する情報を送る。アバター管理手段１４０
は、アバターの移動等の動作情報を仮想空間管理手段１
２０へ通知する。仮想空間管理手段１２０は、動作情報
に基づき部屋情報を更新する。また、動作がチャットに
関する動作等、記録が必要なものであれば、ログ記憶手
段１６０にこれを保存する。さらに、動作に対応して所
定の操作が必要であれば、これを実行する。例えば、利
用者の送信チャットに対して応答が必要な場合、応答チ
ャットの生成を行ない、部屋情報に追加する。更新され
た部屋情報は、通信制御手段１３０経由で情報端末装置
２００へ送信される。更新部屋情報を取得した部屋管理
手段２２０は、新たな部屋情報に基づいた画像を表示手
段２４０に表示する。

【００３１】上記の説明ではアバターの動作管理をアバ
ター管理手段１４０で行なうとしたが、アバターの移動
等の操作は部屋管理手段２２０で行なうこともできる。
次に、上記説明の情報提供サービスシステムを利用する
利用者の動作及び利用手順について説明する。図４は、
本発明の一実施の形態である情報提供サービスシステム
の利用手順のフローチャートである。

【００３２】利用者は情報端末装置を起動し、情報提供
サービスシステムの利用を開始する（Ｓ１０）。まず、
ＣＰブラウザによりコンテンツを開き（Ｓ１１）、アバ
ターの選択を行なう（Ｓ１２）。続いて、鍵によって入
室が制限されている場合は、ブラウザ上に保管されてい
る鍵を取り出す（Ｓ１３）。ワールドに用意されている
部屋のうち、入りたい部屋の前へアバターを移動させる
（Ｓ１４）。部屋の入口の有効エリアに取り出した鍵を
置き、認証情報を情報提供サーバに送る（Ｓ１５）。情
報提供サーバは、認証及び予約表の確認を行ない、利用
者の入室を許可するか否かを判断する（Ｓ１６）。入室
が認められなかった場合、再び入りたい部屋を探す処理
を入室が認められるまで行なう。入室を認められた場
合、部屋に入って所定のサービスを受ける（Ｓ１７）。
サービスとして、例えば部屋に応じてカウンセリング、
授業、部屋の見学等が用意されている。所定のサービス
の提供を受けた後、次の部屋へ移動するかどうかを決め
る（Ｓ１８）。移動する場合には、入りたい部屋の前に
移動し（Ｓ１４）、入室が可能であるかのチェックから
再び行なう。次の部屋へ移動しない場合、情報提供サー
ビスシステムの利用は終了する（Ｓ１９）。

【００３３】次に、情報提供サービスのコンテンツ提供
者及びサービス利用者間の関係について説明する。図５
は、本発明の一実施の形態である情報提供サービスシス
テムの構成員の関係図である。図１と同じものには同じ
番号を付し、説明は省略する。部屋管理者３００は、情
報提供サーバ１００ａを管理し、仮想空間上の部屋の管
理を行なう。情報提供サーバ１００ａは、マルチユーザ
機能でアバター及びチャットを制御する。認証プログラ
ム１５０ａは、鍵情報を用いて認証を行なう鍵管理手段
である。チャットログ１６０ａは、チャットの記録を保
存するログ記憶手段である。部屋の予約１７０ａは、部
屋の入口にリンクした予約表で行なう。上記の説明で
は、各部は情報提供サーバ１００ａに組み込まれている
としたが、図５に示したように、情報提供サーバ１００
ａを中心として各装置がネットワークによって接続して
協調動作を行なう構成としてもよい。コンテンツ利用者
４００の管理する情報端末装置２００ａ、２００ｂは、
情報提供サーバ１００ａと接続し、コンテンツを利用す
る。コンテンツ提供者５００は、コンテンツ提供装置５
１０、５２０を経由して情報提供サーバ１００ａへコン
テンツを提供する。

【００３４】部屋管理者３００は、仮想空間上の部屋を
コンテンツ提供者５００に貸すことにより、部屋の使用
料を徴収する。また、コンテンツ利用者４００は、サー
ビスを受ける際に、サービス利用料をコンテンツ提供者
５００に支払う。部屋管理者は、サービスが教室やカウ
ンセリング等リアルタイム処理を行なう場合、サービス
利用料の一部をマージンとして受け取るようにすること
もできる。

【００３５】なお、上記の処理機能は、コンピュータに
よって実現することができる。その場合、情報提供サー
ビスシステム及び情報提供サーバが有すべき機能の処理
内容は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録
されたプログラムに記述しておく。そして、このプログ
ラムをコンピュータで実行することにより、上記処理が
コンピュータで実現される。コンピュータで読み取り可
能な記録媒体としては、磁気記録装置や半導体メモリ等
がある。市場に流通させる場合には、ＣＤ−ＲＯＭ(Com
pact Disc Read Only Memory)やフロッピーディスク等
の可搬型記録媒体にプログラムを格納して流通させた
り、ネットワークを介して接続されたコンピュータの記
憶装置に格納しておき、ネットワークを通じて他のコン
ピュータに転送することもできる。コンピュータで実行
する際には、コンピュータ内のハードディスク装置等に
プログラムを格納しておき、メインメモリにロードして
実行する。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように本発明では、情報提
供サーバは、コンテンツ提供者から提供された３次元仮
想空間上の部屋を構築するコンテンツを予め記憶してお
く。情報端末装置からの要求に応じて、コンテンツを含
む部屋情報を送信する。情報端末装置では、部屋情報に
基づいて３次元仮想空間上に部屋を構築し、表示された
部屋に対して所定の操作あるいは設定を行なう。操作ま
たは設定に応じた操作情報が生成され、情報提供サーバ
に送信する。情報提供サーバは、操作情報に基づき部屋
情報を更新し、情報端末装置に送る。

【００３７】このように、３次元仮想空間上に設けられ
た部屋を利用して情報を提供するため、利用者は臨場感
あるいは親近感を感じることができ、各種情報の提供を
スムーズに受け入れることができる。

【００３８】また、本発明の情報提供サーバでは、コン
テンツ提供者から提供された所定の３次元仮想空間上に
部屋を構築するコンテンツを予め記憶しておく。情報端
末装置からの要求に応じて、コンテンツを含む部屋情報
を送信する。情報端末装置からは送信した部屋情報によ
り構築された部屋に対して利用者が行なった操作情報が
送られてくる。この操作情報に基づき部屋情報を更新
し、再び情報端末装置に送る。

【００３９】このように、３次元仮想空間上に設けられ
た部屋を利用して情報を提供し、利用者からの応答に応
じて部屋情報を更新するため、利用者は、リアルタイム
に的確な情報を受け取ることができる。

【００４０】また、本発明の情報提供サービス方法で
は、情報提供サーバは、コンテンツ提供者から提供され
た所定の３次元仮想空間上に部屋を構築するコンテンツ
を予め記憶しておく。必要に応じて、コンテンツを含む
部屋情報は情報端末装置に送信される。情報端末装置で
は、部屋情報に基づいて３次元仮想空間上に部屋を構築
し、表示を行なう。利用者がこの部屋に対して行なった
所定の操作あるいは設定に基づき操作情報が生成され、
情報提供サーバに送信される。情報提供サーバは、操作
情報に基づき部屋情報を更新する。更新された部屋情報
は再び上記説明の手順と同様に情報端末装置に送られ、
情報端末装置の表示が更新する。

【００４１】このように、３次元仮想空間上に設けられ
た部屋を利用して情報を提供するため、利用者が臨場感
あるいは親近感を感じることができる。また、利用者か
らの応答に応じて部屋情報を更新するため、利用者は、
リアルタイムに的確な情報を受け取ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態である情報提供サービス
システムの構成図である。

【図２】情報端末装置における部屋の表示画面の一例で
ある。

【図３】情報端末装置における鍵操作画面の一例であ
る。

【図４】本発明の一実施の形態である情報提供サービス
システムの利用手順のフローチャートである。

【図５】本発明の一実施の形態である情報提供サービス
システムの構成員の関係図である。

【符号の説明】

１００…情報提供サーバ、１１０…コンテンツ記憶手
段、１２０…仮想空間管理手段、１３０…通信制御手
段、１４０…アバター管理手段、１５０…鍵管理手段、
１６０…ログ記憶手段、２００…情報端末装置、２１０
…通信制御手段、２２０…部屋管理手段、２３０…部屋
情報記憶手段、２４０…表示手段、２５０…操作入力手
段

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークを介して接続する情報提供
   サーバと情報端末装置とから構成され、前記情報提供サ
   ーバにより所定の情報の提供サービスを行なう情報提供
   サービスシステムにおいて、 コンテンツ提供者から提供された所定の３次元仮想空間
   上に部屋を構築するためのコンテンツを記憶するコンテ
   ンツ記憶手段と、前記コンテンツを含む前記３次元仮想
   空間上の部屋に関する部屋情報を前記情報端末装置に送
   信するとともに前記情報端末装置から前記３次元仮想空
   間上の部屋に関して行なわれた利用者の操作及び設定に
   関する操作情報を受信する通信制御手段と、前記コンテ
   ンツ及び前記操作情報に基づいて前記３次元仮想空間上
   の部屋に関する部屋情報を生成して管理する３次元仮想
   空間管理手段と、を備えた情報提供サーバと、 前記情報提供サーバから前記部屋情報を受信するととも
   に前記情報提供サーバに前記操作情報を送信する通信制
   御手段と、前記部屋情報を記憶する部屋情報記憶手段
   と、前記利用者の操作及び設定を入力する操作入力手段
   と、前記部屋情報に基づいて３次元仮想空間上に部屋を
   構築するとともに前記利用者の操作及び設定に基づいて
   操作情報を生成する部屋管理手段と、前記３次元仮想空
   間上の部屋を表示する表示手段と、を備えた情報端末装
   置と、 を有することを特徴とする情報提供サービスシステム。
2. 【請求項２】 前記情報提供サーバの３次元仮想空間管
   理手段は、さらに、前記３次元仮想空間上の部屋で利用
   者の分身として動作するアバターが前記情報端末装置の
   生成する操作情報に対応して３次元仮想空間上を行動す
   るように制御するアバター管理手段を有することを特徴
   とする請求項１記載の情報提供サービスシステム。
3. 【請求項３】 前記コンテンツ提供者から提供されたコ
   ンテンツは前記情報端末装置の利用者に対して教育また
   はカウンセリングを行なうための情報を有しており、前
   記コンテンツに従って前記情報提供サーバの３次元仮想
   空間管理手段と前記情報端末装置の部屋情報管理手段と
   の間でリアルタイムのメッセージ交換（以下、チャット
   とする）が行なわれることを特徴とする請求項２記載の
   情報提供サービスシステム。
4. 【請求項４】 前記情報提供サーバの３次元仮想空間管
   理手段は、さらに、前記アバターを介して行なわれたチ
   ャットの記録を保存するログ記憶手段を有していること
   を特徴とする請求項２記載の情報提供サービスシステ
   ム。
5. 【請求項５】 前記情報提供サーバの３次元仮想空間管
   理手段は、さらに、前記３次元仮想空間上の部屋への入
   室が許可された者に与えられる認証情報を表すバーチャ
   ル鍵を所定の利用者の前記情報端末装置に送るととも
   に、前記情報端末装置から取得した前記バーチャル鍵に
   基づいて前記情報端末装置の利用者の認証を行ない入室
   の可否を判定する鍵管理手段を有していることを特徴と
   する請求項１記載の情報提供サービスシステム。
6. 【請求項６】 前記情報端末装置の部屋管理手段は、さ
   らに、前記３次元仮想空間上のバーチャル鍵が前記操作
   入力手段により前記部屋の入口近傍の所定の位置に置か
   れたことを検出した場合に、予め保持する前記バーチャ
   ル鍵によって表される認証情報を前記情報提供サーバに
   通知することを特徴とする請求項５記載の情報提供サー
   ビスシステム。
7. 【請求項７】 ネットワークを介して接続する情報端末
   装置に所定の情報の提供サービスを行なう情報提供サー
   バにおいて、 コンテンツ提供者から提供された所定の３次元仮想空間
   上に部屋を構築するためのコンテンツを記憶するコンテ
   ンツ記憶手段と、 前記コンテンツを含む前記３次元仮想空間上の部屋に関
   する部屋情報を前記情報端末装置に送信するとともに前
   記情報端末装置から前記３次元仮想空間上の部屋に関し
   て行なわれた利用者の操作及び設定に関する操作情報を
   受信する通信制御手段と、 前記コンテンツ及び前記操作情報に基づいて前記３次元
   仮想空間上の部屋に関する部屋情報を生成して管理する
   ３次元仮想空間管理手段と、 を有することを特徴とする情報提供サーバ。
8. 【請求項８】 ネットワークを介して接続する情報提供
   サーバと情報端末装置とから構成され、前記情報提供サ
   ーバにより所定の情報の提供サービスを行なう情報提供
   サービス方法において、 前記情報提供サーバが、コンテンツ提供者から提供され
   た所定の３次元仮想空間上に部屋を構築するために必要
   なコンテンツを記憶し、必要に応じて前記コンテンツを
   含む部屋情報を前記情報端末装置に送信し、 前記情報端末装置が、前記部屋情報を記憶するとともに
   前記部屋情報に基づいて３次元仮想空間上に部屋を構築
   してこれを表示し、前記表示された３次元仮想空間上の
   部屋に関して行なわれた操作及び設定に関する操作情報
   を前記情報提供サーバに通知し、 前記情報提供サーバが、前記操作情報に基づいて前記部
   屋情報を更新するとともに前記情報端末装置に送信し、 前記情報端末装置が、前記更新された部屋情報に基づい
   て３次元仮想空間上の部屋を更新して表示する手順、を
   有することを特徴とする情報提供サービス方法。