JP2001242945A - 電源電圧調整装置 - Google Patents

電源電圧調整装置

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JP2001242945A
JP2001242945A JP2000055414A JP2000055414A JP2001242945A JP 2001242945 A JP2001242945 A JP 2001242945A JP 2000055414 A JP2000055414 A JP 2000055414A JP 2000055414 A JP2000055414 A JP 2000055414A JP 2001242945 A JP2001242945 A JP 2001242945A
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supply voltage
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JP2000055414A
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Takeshi Miki
岳 三木
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧を調整する際、半固定抵抗の抵抗値
を変えて基準電圧に調整する作業に時間がかかったり、
複数段階の電源電圧を用意するために構成が複雑になっ
ていた。 【解決手段】 制御手段12は直流電源の電源電圧を検
知し、分圧回路11の中間連結部11aの電圧を変える
ことにより基準電圧部13を所望の基準電圧にさせるよ
うに制御電圧を作成して、中間連結部11aに出力す
る。すると、中間連結部11aにおける電圧の変化が抵
抗回路を介して基準電圧部13に伝えられ、基準電圧部
13の電圧は中間連結部11aにおける電圧の変化に応
じて電源電圧から変化するので、基準電圧部13が自動
的に所望の基準電圧に調整される。したがって、簡易な
構成にて電源電圧の調整を自動的に行うことが可能とな
り、電源電圧の調整作業を不要にさせることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源電圧調整装置
に関し、特に、直流電源の電源電圧を所望の電圧に調整
するのに好適な電源電圧調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン等の電気機器は、所定の電
圧範囲で動作するマイコン等を含む内部回路に電源電圧
を供給するための直流電源が備えられている。しかし、
回路の状態等により電源電圧が異なることがある。そこ
で、電気機器を製造する工場では、通常、電源電圧を所
望の電圧に調整する作業を行っている。この作業を行う
ことができるように、電気機器には、直流電源の電源ラ
インとグランドとの間に半固定抵抗を接続した電源電圧
調整装置が設けられている。電源電圧の調整を行う際、
この半固定抵抗の抵抗値を変える作業を行い、直流電源
から半固定抵抗に流れる電流を変化させている。直流電
源自体には内部抵抗等があるので、直流電源に流れる電
流が変化すると内部抵抗等により生じる電圧降下量が変
わり、電源電圧が変化する。したがって、電源電圧を所
望の基準電圧に調整することができる。
【0003】また、調整作業不要で電源電圧が所定の範
囲内に修正される電源電圧調整装置も知られている。例
えば、特開昭64−76104号公報に開示されたもの
は、電源電圧を検出し、検出された電源電圧に基づいて
複数の制御信号を出力し、出力された複数の制御信号の
組合せにより複数段階の電源電圧を出力する構成として
いる。そして、検出された電源電圧が所定の範囲内から
外れたとき、電源電圧を所定の範囲内に修正する複数の
制御信号を作成し、この複数の制御信号に応じた電源電
圧に切り替えて出力し、所定の範囲内の電源電圧が出力
されるようになっている。
【0004】上述した従来の電源電圧調整装置において
は、以下のような課題があった。前者の電源電圧調整装
置では、工場で電源電圧を調整する際、半固定抵抗の抵
抗値を変えて基準電圧に調整する作業が必要であり、調
整作業に時間がかかっていた。また、後者の電源電圧調
整装置では、複数段階の電源電圧を用意する必要があ
り、複雑な構成となっていた。本発明は、上記課題にか
んがみてなされたもので、簡易な構成にて電源電圧の調
整が自動的に行われ、電源電圧の調整作業を不要にさせ
ることが可能な電源電圧調整装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、直流電源の電源電圧を調
整する電源電圧調整装置であって、所定抵抗値の抵抗回
路を直列接続せしめ、上記直流電源と所定の基準電圧部
との間に介在される分圧回路と、上記電源電圧を検知
し、検知された電源電圧に応じて上記電源電圧を所望の
基準電圧に調整させる制御電圧を上記抵抗回路の中間連
結部に出力する制御手段とを具備する構成としてある。
【0006】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、制御手段は直流電源の電源電圧を検知
し、検知された電源電圧に基づいて制御電圧を作成す
る。ここで、制御電圧は、直列接続された抵抗回路で分
圧された中間連結部の電圧を変えることにより基準電圧
部を所望の基準電圧にさせるように出力される。そし
て、この制御電圧が中間連結部に入力されると、中間連
結部における電圧の変化が抵抗回路を介して基準電圧部
に伝えられ、この電圧変化に応じて基準電圧部の電圧は
電源電圧から変化する。制御電圧は基準電圧部を所望の
基準電圧にさせるように出力されているので、基準電圧
部が所望の基準電圧に調整される。
【0007】ここで、分圧回路は、所定抵抗値の抵抗回
路を直列接続せしめ、直列接続された抵抗回路の一端が
直流電源と基準電圧の出力部との間に接続され、他端が
電源電圧と異なる電圧とされた箇所に接続されていれば
よい。すると、この異なる電圧と電源電圧との間で電源
電圧が、抵抗回路の中間連結部にて分圧されることにな
る。その具体的な構成の一例として、請求項2にかかる
発明は、請求項1に記載の電源電圧調整装置において、
上記分圧回路は、上記直流電源の電源ラインとグランド
との間に抵抗を直列接続して電源電圧を分圧する構成と
してある。
【0008】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、電源電圧が電源電圧とグランド電圧との
間で分圧される。したがって、簡易に分圧回路を構成す
ることができる。むろん、抵抗回路の他端をグランド電
圧以外の正電圧や負電圧とされた箇所に接続することで
も分圧回路を構成することが可能である。ここで、分圧
回路における抵抗回路は直列接続されていればよい。し
たがって、二つの抵抗回路を直列接続してもよいし、制
御手段から出力される制御電圧が複数の中間連結部に切
り換えられつつ入力されよう、三以上の抵抗回路を直列
接続して複数の中間連結部を設けてもよく、その構成は
様々である。また、複数の抵抗回路をそれぞれ独立した
抵抗素子で構成してもよいし、一つのICで構成しても
よい。むろん、制御手段と一体のICで構成することも
可能である。
【0009】上述した制御手段は、分圧回路に設けられ
た中間連結部に制御電圧を出力する。この制御電圧を出
力する具体的な構成の一例として、請求項3にかかる発
明は、請求項1あるいは請求項2のいずれかに記載の電
源電圧調整装置において、上記制御手段は、検知された
電源電圧が所定の電圧より高いときに上記抵抗回路の中
間連結部における分圧電圧よりも低い電圧の制御電圧を
出力し、検知された電源電圧が所定の電圧より低いとき
に上記抵抗回路の中間連結部における分圧電圧よりも高
い電圧の制御電圧を出力する構成としてある。
【0010】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、直流電源の電源電圧が所定の電圧より高
い場合、制御手段は分圧回路の中間連結部における分圧
電圧よりも低い電圧の制御電圧を出力して中間連結部に
おける電圧を下げる。すると、この電圧低下が抵抗回路
を介して電源ラインに伝えられ、電源電圧が下げられて
基準電圧部に伝えられる。すなわち、所定の電圧より高
い電源電圧が中間連結部における電圧の低下量に応じて
低下し、基準電圧部における基準電圧となる。一方、直
流電源の電源電圧が所定の電圧より低い場合は、制御手
段は逆に分圧回路の中間連結部における分圧電圧よりも
高い電圧の制御電圧を出力し、中間連結部における電圧
を上げる。すると、この電圧上昇が抵抗回路を介して電
源ラインに伝えられ、電源電圧が上げられて基準電圧部
に伝えられる。すなわち、所定の電圧より低い電源電圧
が中間連結部における電圧の上昇量に応じて上昇し、基
準電圧部における基準電圧となる。したがって、電源電
圧が所定の電圧からずれたときに基準電圧部を所定の電
圧に近づけるように調整することが可能となる。
【0011】ここで、所定の電圧は、基準電圧部の電圧
が基準電圧として用いることができるように設定すれば
よい。したがって、所定の電圧を基準電圧としてもよい
し、基準電圧が所定の電圧幅内に調整されるように所定
の電圧を二段階設けてもよく、その構成は様々である。
むろん、所定の電圧を設けず、演算回路を用い、検知さ
れた電源電圧に応じて制御電圧を変化させるようにして
もよい。したがって、オペアンプ等を組み合わせた回路
で制御手段を構成してもよいし、電圧検知や電圧出力の
機能を備えたマイコンとして1チップで構成してもよ
い。むろん、基準電圧の供給先に設けられるマイコンに
制御手段を組み込んで一体化した構成とすることも可能
である。
【0012】また、制御電圧を出力することにより調整
された電源電圧が所定の基準電圧から若干ずれている場
合、このずれを少なくするように制御電圧を修正して出
力してもよい。そこで、その構成の一例として、請求項
4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記
載の電源電圧調整装置において、上記制御手段は、調整
された電源電圧を検知し、検知された電源電圧が所定の
電圧に対して差がある場合、この差を少なくするように
制御電圧を修正して出力する構成としてある。
【0013】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、制御電圧を出力することにより調整され
た電源電圧が所定の電圧に対してずれがある場合、制御
手段から出力される制御電圧はこのずれを少なくするよ
うに修正される。すると、調整された電源電圧がさらに
調整されるので、電源電圧の調整精度が向上することに
なる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、簡易な構
成にて電源電圧を自動的に基準電圧に調整することがで
き、電源電圧の調整作業を不要にさせることが可能とな
る。また、請求項2にかかる発明によれば、分圧回路を
簡易な回路で構成することができる。さらに、請求項3
にかかる発明によれば、電源電圧が所定の電圧からずれ
たときに基準電圧部を所定の電圧に近づけるように調整
することが可能となる。さらに、請求項4にかかる発明
によれば、電源電圧の調整精度が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態にかか
る電源電圧調整装置を適用したテレビジョン装置の概略
構成を示したブロック図である。同図において、IIC
バス40には、内部機器を集中的に制御する主制御手段
であって本実施形態においては電源電圧調整装置10の
一部を構成するマイコン12aと、テレビジョン放送電
波を受信するチューナ20と、受信されたテレビジョン
放送電波に基づいて映像信号や音声信号を復元して図示
しない高圧回路や音声増幅回路へと出力する1チップI
C30とが接続されている。そして、これらはIICバ
ス40を介して、シリアルデータ通信により所定のデー
タ通信を行うようになっている。そして、マイコン12
aがこのシリアルデータ通信によって装置全体を制御す
ることにより、テレビジョン装置としての機能を実現し
ている。
【0016】チューナ20はいわゆる電圧シンセサイザ
を採用したチューナであり、IICバス40を介して制
御可能となっている。通常のチューナは同調電圧(V
0)用のポテンションメータと、VHFローバンド(V
L)、VHFハイバンド(VH)およびUHF(U)の
バンド切換スイッチとを備え、これらを適宜設定するこ
とにより所望の選局周波数に応じた信号を受信する。本
チューナ20はこれらの機械的な構成を含まず、マイコ
ン12aからIICバス40を介してこれらの設定値を
入手し、同設定値に対応した受信周波数のテレビジョン
放送信号を図示しないアンテナを介して受信する。同時
に、同テレビジョン放送信号から中間周波信号を生成
し、1チップIC30に出力する。
【0017】1チップIC30は、チューナ20からの
中間周波信号に対する信号処理回路を1チップのICで
構成したものであり、内部には図示しない映像中間波増
幅回路、音声信号処理回路、カラー信号処理回路、映像
信号処理回路、偏向信号処理回路などが備えられてい
る。そして、1チップIC30からの映像信号はオンス
クリーンディスプレイ回路31に供給され、図示しない
ブラウン管モニタに供給されて映像表示されるようにな
っている。また、1チップIC30からの音声信号は、
図示しないスピーカに供給されて音声出力されるように
なっている。
【0018】マイコン12aには、図示しない操作パネ
ルと、1チップIC30に接続されたオンスクリーンデ
ィスプレイ回路31とが直に接続されている。また、本
体機外のリモコン送信機からリモコン信号を受信するリ
モコン信号受信部50も接続されている。オンスクリー
ンディスプレイ回路31は、利用者の操作パネルあるい
は図示しないリモコン送信機の操作内容に応じ、マイコ
ン12aからの表示信号を1チップIC30からの映像
信号に重ね合わせて、ブラウン管モニタに出力する。し
たがって、利用者はブラウン管モニタの表示内容に従っ
てチャンネル切り替えや音量調節などの所定の操作を行
うことが可能になっている。
【0019】テレビジョン装置の電子部品を含む種々の
回路を動作させるために、家庭用100V仕様の交流を
5V仕様等の直流に変換する直流電源60が設けられて
いる。しかし、回路の状態等により、入力される交流は
105〜120V位となっている。そこで、入力交流電
圧の中心値112.5Vを直流5Vに変換する場合、入
力交流電圧はプラスマイナス7.5Vの変動があるの
で、直流に変換すると、プラスマイナス7.5×5/1
12.5=0.33Vの変動が生じることになる。そこ
で、電源電圧を所定の基準電圧に調整するため、直流電
源60には電源電圧調整装置10が接続されている。そ
して、電源電圧調整装置10からの基準電圧が、電源電
圧調整装置10の一部を構成するマイコン12aや、チ
ューナ20、1チップIC30、オンスクリーンディス
プレイ回路31等の各種の電子部品や回路に供給されて
いる。なお、本実施形態では、電源電圧調整装置10を
直流電源60から独立した装置をしているが、電源電圧
調整装置10を直流電源60に一体化させる構成とする
ことも可能である。
【0020】電源電圧調整装置10には、図2に示すよ
うに所定抵抗値の抵抗回路R1、R2を直列接続して電
源ライン61とグランドとを接続する分圧回路11が設
けられている。したがって、抵抗回路R1、R2の中間
連結部11aに外部から電圧が入力されない場合、電源
電圧は中間連結部11aにて抵抗回路R1、R2の抵抗
値の比に応じ分圧されることになる。すなわち、抵抗回
路R1、R2の抵抗値をそれぞれr1、r2、電源電圧
をEとすると、抵抗回路R1、R2の中間連結部11a
における分圧電圧Edは、 Ed=E×r2/(r1+r2) となる。
【0021】また、電源電圧調整装置10には、電源ラ
イン61から電源電圧を検知し、検知された電源電圧に
応じた制御電圧を中間連結部11aに出力する制御手段
12も設けられている。制御手段12では、電源ライン
61とグランドとの間で直列接続された所定抵抗値の抵
抗回路R3、R4にて、グランド電圧と電源電圧との間
で電源電圧を分圧している。そして、抵抗回路R3、R
4の分圧部12bに上述のように各種信号線が接続され
たマイコン12aが接続されており、分圧部12bの分
圧電圧がマイコン12aに入力され、抵抗回路R3、R
4の抵抗値の比例演算により電源電圧が検知されるよう
になっている。また、マイコン12aは過電流防止用の
抵抗回路R5を介して中間連結部11aに接続されてお
り、検知された電源電圧に応じた制御電圧が抵抗回路R
5から中間連結部11aに出力されるようになってい
る。なお、抵抗回路R1と電源ライン61との接続部1
1bは基準電圧部13に接続され、中間連結部11aに
入力される電圧の変動が抵抗回路R1、接続部11bを
介して基準電圧部13に伝えられるようになっている。
【0022】ここで、マイコン12aは、中間連結部1
1aの電圧を変えることにより基準電圧部13を所望の
基準電圧にさせるような制御電圧を、抵抗回路R5を介
して中間連結部11aに出力する。すると、中間連結部
11aにおける電圧の変化が抵抗回路R1を介して基準
電圧部13に伝えられ、基準電圧部13の電圧はこの電
圧変化に応じて電源電圧から変化する。制御電圧は基準
電圧部13を所望の基準電圧にさせるように出力されて
いるので、基準電圧部13が所望の基準電圧に調整され
る。そして、調整された基準電圧は制御手段12内のマ
イコン12aや、チューナ20等の各種の電子部品や回
路に供給され、本テレビジョン装置が動作することにな
る。
【0023】制御手段12が出力する制御電圧は、例え
ば図3に示すフローチャートの処理を制御ICに行わせ
ることで作成される。なお、図3のフローでは、検知さ
れた電源電圧が所定の基準電圧より大きい場合に電源電
圧を下げるように制御電圧を作成し、検知された電源電
圧が所定の基準電圧より小さい場合に電源電圧を上げる
ように制御電圧を作成する処理を行っている。また、図
3のフローは直流電源60がオンであるときに繰り返し
実行されている。ここで、所定の基準電圧をEs、作成
する制御電圧をEcとして説明することにする。
【0024】図3において、制御ICは電源電圧を検知
すると(ステップS110)、検知された電源電圧Eが
所定の基準電圧Esよりも大きいかどうかを判断する
(ステップS120)。検知された電源電圧Eが所定の
基準電圧Esよりも大きい場合は、分圧電圧Edよりも
低い制御電圧Ecを作成して中間連結部11aに出力す
る(ステップS130)。なお、分圧電圧Edは上述し
たようにE×r2/(r1+r2)から求められる。す
ると、中間連結部11aの電圧は、分圧電圧Edから制
御電圧Ecへと下げられるので、中間連結部11aにお
ける電圧の低下Ed−Ecが抵抗回路R1を介して電源
ライン61に伝えられる。抵抗回路R1に抵抗があるこ
とや他の回路の状態等により、電圧の低下Ed−Ecは
量を変えられることにはなるが電源電圧を低下させるこ
とになる。電源電圧の低下量は直流電源に応じて異なる
が、例えば電圧の低下Ed−Ecにほぼ比例して電源電
圧が低下する場合、比例係数をkとすると、 (Ed−Ec)×k=E−Es が成立するように制御電圧Ecを近似演算して出力する
と、電源電圧が基準電圧となるように調整される。むろ
ん、比例計算以外の近似計算を行うようにしてもよい。
また、制御電圧Ecを出力して調整された電源電圧が所
定の基準電圧から若干ずれている場合、このずれを修正
するように制御電圧Ecを修正演算して出力するように
してもよい。すると、調整された電源電圧がさらに調整
されるので、電源電圧の調整精度が向上することにな
る。
【0025】ステップS120で条件不成立の場合は、
検知された電源電圧Eが所定の基準電圧Esよりも小さ
いかどうかを判断する(ステップS140)。検知され
た電源電圧Eが所定の基準電圧Esよりも小さい場合
は、分圧電圧Edよりも高い制御電圧Ecを作成して中
間連結部11aに出力する(ステップS150)。する
と、中間連結部11aの電圧は、分圧電圧Edから制御
電圧Ecへと上げられるので、中間連結部11aにおけ
る電圧の上昇Ec−Edが抵抗回路R1を介して電源ラ
イン61に伝えられ、電源電圧を上昇させることにな
る。この場合も、例えば電圧の上昇Ec−Edにほぼ比
例して電源電圧が上昇するならば、比例係数をkとし
て、 (Ec−Ed)×k=Es−E が成立するように制御電圧Ecを近似演算して出力する
と、電源電圧が基準電圧となるように調整される。ステ
ップS130やS150終了後、あるいは、検知された
電源電圧Eが所定の基準電圧Esと同じ場合は、本フロ
ーの最後に進み、本フローを抜ける。したがって、電源
電圧が所定の基準電圧からずれたときに、基準電圧部を
所定の基準電圧に近づけるように調整することが可能で
ある。
【0026】次に、本実施形態にかかる電源電圧調整装
置を用いて直流5V仕様のテレビジョン基準電圧を作成
する一例を図4を参照しながら説明する。なお、本実施
形態では、中心電圧112.5Vの交流から直流電源電
圧に変換し、基準電圧を5.0Vにする仕様としてい
る。そのため、検知された電源電圧が5.0Vより大き
い場合に電源電圧を下げるように制御電圧を作成し、検
知された電源電圧が5.0Vより小さい場合に電源電圧
を上げるように制御電圧を作成する処理を行っている。
また、中間連結部11aの電圧変化にほぼ比例して電源
電圧が変化する直流電源を用いており(比例係数k=
0.5)、抵抗回路R1、R2の抵抗値はr1=r2と
している。さらに、制御電圧を出力して調整された電源
電圧が基準電圧の仕様5.0Vからずれている場合、こ
のずれを修正するように制御電圧を修正する機能を付加
している。
【0027】図4において、制御ICは電源電圧を検知
すると(ステップS210)、検知された電源電圧Eが
基準電圧5.0Vよりも大きいかどうかを判断する(ス
テップS220)。例えば、検知された電源電圧が5.
2Vであるとき、分圧電圧Edは5.2/2=2.6V
であり、この2.6Vよりも低い制御電圧Ecを作成し
て中間連結部11aに出力する(ステップS230)。
ここで、電源電圧E=5.2Vを基準電圧Es=5.0
Vに調整したいため、電圧差5.2−5.0=0.2V
を比例係数k=0.5で割る近似演算を行い、その結果
の0.4Vが分圧電圧2.6Vとの差になるように制御
電圧Ecを作成する。すなわち、2.6−0.4=2.
2Vの制御電圧を中間連結部11aに出力する。する
と、中間連結部11aの電圧は、分圧電圧Ed=2.6
Vから制御電圧Ec=2.2Vへと下げられるので、中
間連結部11aにおける電圧の低下Ed−Ec=0.4
Vが抵抗回路R1を介して電源ライン61に伝えられ
る。そして、電源電圧E=5.2Vは0.4Vに比例係
数k=0.5を乗じた0.2V低下するので、電源電圧
は5.2−0.2=5.0Vに調整される。
【0028】一方、検知された電源電圧Eが例えば4.
8Vと基準電圧5.0Vより小さいとき、ステップS2
20は条件不成立となってステップS240に進み、さ
らに、検知された電源電圧Eが基準電圧5.0Vよりも
小さいのでステップS250に進む。そして、分圧電圧
4.8/2=2.4Vよりも高い制御電圧Ecを作成し
て中間連結部11aに出力する。上記の演算と同様、電
源電圧E=4.8Vと基準電圧Es=5.0Vとの差
0.2Vを比例係数k=0.5で割る近似演算を行い、
その結果の0.4Vを分圧電圧2.4Vに加えた2.8
Vを制御電圧Ecとする。すると、中間連結部11aの
電圧は、分圧電圧Ed=2.4Vから制御電圧Ec=
2.8Vへと上げられるので、中間連結部11aにおけ
る電圧の上昇Ec−Ed=0.4Vが抵抗回路R1を介
して電源ライン61に伝えられる。そして、電源電圧E
=4.8Vは0.4Vに比例係数k=0.5を乗じた
0.2V上昇するので、電源電圧は4.8+0.2=
5.0Vに調整される。
【0029】なお、ステップS230やS250終了後
は、近似演算の誤差等により調整された電源電圧が基準
電圧の仕様からずれていないかどうかをみるため、調整
された電源電圧を検知し(ステップS260)、5.0
Vかどうかをみる(ステップS270)。5.0Vとな
っている場合は、電源電圧をこれ以上調整する必要がな
いので、本フローの最後に進み、本フローを抜ける。
5.0Vとなっていない場合は、基準電圧の仕様5.0
Vとのずれを少なくするように制御電圧を修正する(ス
テップS280)。すなわち、調整された電源電圧が基
準電圧の仕様5.0Vより大きい場合には制御電圧を下
げる方向に修正し、調整された電源電圧が基準電圧の仕
様5.0Vより小さい場合には制御電圧を上げる方向に
修正すればよい。例えば、制御電圧を2.2Vにして調
整された電源電圧が5.1Vになったとき、基準電圧の
仕様5.0Vとのずれを少なくするには、制御電圧を
2.2Vから0.1V下げて2.1Vにする等して修正
する。すると、中間連結部11aにおける電圧の修正分
の変動が抵抗回路R1を介して電源ライン61に伝えら
れ、電源電圧は5.1Vから若干下がることになり、さ
らに調整される。
【0030】ステップS280終了後はステップS26
0に戻り、電源電圧が5.0Vに調整されるまでステッ
プS260〜S280を繰り返す。そして、電源電圧が
5.0Vに調整されると、ステップS270の条件が成
立して、本フローの最後に進み、本フローを抜ける。し
たがって、電源電圧は基準電圧の仕様からずれていると
きに、所定の基準電圧になるように調整される。そし
て、調整された基準電圧が、基準電圧部13からマイコ
ン12aやチューナ20等の各種の電子部品や回路に供
給され、本テレビジョン装置が動作することになる。
【0031】このように、本発明においては、分圧回路
11と制御手段12とで、電源電圧を自動的に基準電圧
に調整することができる。したがって、簡易な構成にて
電源電圧の調整を自動的に行うことが可能となり、電源
電圧の調整作業を不要にさせることが可能な電源電圧調
整装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる電源電圧調整装置
を適用したテレビジョン装置の概略構成を示したブロッ
ク図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる電源電圧調整装置
の主要構成を示す回路図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる電源電圧調整装置
の処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態にかかる電源電圧調整装置
を用いて直流5V仕様のテレビジョン基準電圧を作成す
る処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…電源電圧調整装置 11…分圧回路 11a…中間連結部 11b…接続部 12…制御手段 12a…マイコン 12b…分圧部 13…基準電圧部 20…チューナ 30…1チップIC 31…オンスクリーンディスプレイ回路 40…IICバス 50…リモコン信号受信部 60…直流電源 61…電源ライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の電源電圧を調整する電源電圧
    調整装置であって、 所定抵抗値の抵抗回路を直列接続せしめ、上記直流電源
    と所定の基準電圧部との間に介在される分圧回路と、 上記電源電圧を検知し、検知された電源電圧に応じて上
    記電源電圧を所望の基準電圧に調整させる制御電圧を上
    記抵抗回路の中間連結部に出力する制御手段とを具備す
    ることを特徴とする電源電圧調整装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の電源電圧調整装置
    において、 上記分圧回路は、上記直流電源の電源ラインとグランド
    との間に抵抗を直列接続して電源電圧を分圧することを
    特徴とする電源電圧調整装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1あるいは請求項2のいずれ
    かに記載の電源電圧調整装置において、 上記制御手段は、検知された電源電圧が所定の電圧より
    高いときに上記抵抗回路の中間連結部における分圧電圧
    よりも低い電圧の制御電圧を出力し、検知された電源電
    圧が所定の電圧より低いときに上記抵抗回路の中間連結
    部における分圧電圧よりも高い電圧の制御電圧を出力す
    ることを特徴とする電源電圧調整装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の電源電圧調整装置において、 上記制御手段は、調整された電源電圧を検知し、検知さ
    れた電源電圧が所定の電圧に対して差がある場合、この
    差を少なくするように制御電圧を修正して出力すること
    を特徴とする電源電圧調整装置。
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