JP2001242169A - 同一鎖内に相補性領域を有する核酸の検出方法 - Google Patents

同一鎖内に相補性領域を有する核酸の検出方法

Info

Publication number
JP2001242169A
JP2001242169A JP2000053780A JP2000053780A JP2001242169A JP 2001242169 A JP2001242169 A JP 2001242169A JP 2000053780 A JP2000053780 A JP 2000053780A JP 2000053780 A JP2000053780 A JP 2000053780A JP 2001242169 A JP2001242169 A JP 2001242169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleic acid
double
detecting
stranded
strand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000053780A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4437856B2 (ja
Inventor
Hidetoshi Kanda
秀俊 神田
Norihiro Tomita
憲弘 富田
Tsugunori Noutomi
継宣 納富
Satoru Hase
哲 長谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eiken Chemical Co Ltd
Original Assignee
Eiken Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eiken Chemical Co Ltd filed Critical Eiken Chemical Co Ltd
Priority to JP2000053780A priority Critical patent/JP4437856B2/ja
Publication of JP2001242169A publication Critical patent/JP2001242169A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4437856B2 publication Critical patent/JP4437856B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】同一鎖内に相補性領域を有する核酸の検出方法
を提供する。 【構成】試料中の核酸を、2本鎖核酸は1本鎖に変性す
るが、同一鎖内の2重鎖構造は1本鎖に変性しない条件
においた後に、同一鎖内に2重鎖構造を有する核酸のみ
を検出する。試料中の全ての核酸を1本鎖に変性させて
から、同一鎖内に相補性領域を有する核酸のみが2重鎖
を形成する条件におき、公知の方法により2重鎖核酸を
検出してもよい。本発明は同一鎖内の相補性領域という
構造に特異的な検出法であり、特に相補性領域の繰り返
し構造を多数有するLAMP法の増幅産物の検出方法として
適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は核酸の検出方法に関する
ものであり、特に同一鎖内に相補性領域を有する核酸の
検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DNAに代表される2重螺旋構造を有する
核酸の検出法として最も一般的なものは、エチジウムブ
ロマイドを核酸に結合させて、発せられる蛍光を観察す
るものである。エチジウムブロマイドは核酸の2重螺旋
構造の中にもぐり込むように結合し、結合したエチジウ
ムブロマイドの蛍光が増強される。このように2重螺旋
構造の内部に結合する物質をインターカレーター(Inte
rcalater:Groove Binderと呼ばれることもある)と総称
し、エチジウムブロマイドの他にもPicoGreenやSYBR Gr
een I(いずれもMolecular Probes Inc.の商品名)等が
知られている。インターカレーターは上記の性質を利用
して、2本鎖のDNAの検出および定量に汎用されてい
る。
【0003】インターカレーターによる2本鎖のDNAの
検出自体は公知技術であるが、応用技術としては次のよ
うなものがある。特開平5−68596はPCRの増幅産
物をインターカレーターにより検出する際に、試料のpH
を10-12に保ち、プライマーに由来する非特異的な蛍光
を抑制しようというものである。特開平5−18439
7、特開平5−237000、および特開平6−271
04は、遺伝子増幅反応をインターカレーターの存在下
に行い、増幅産物を検出するというものである。
【0004】PCRの増幅産物をインターカレーターによ
り検出する場合、試料中に存在する他の2本鎖DNAにも
インターカレーターが結合してバックグラウンドとなる
ことがある。この問題を解決するためにインターカレー
ターが結合したヌクレオチドを用いてPCR反応を行うこ
とが考案され、特許第2519406号はそのようなヌ
クレオチドの製造方法に記載している。特開平8−21
1050はインターカレーターが結合したプローブを用
いて、プローブがハイブリダイズしたときにだけインタ
ーカレーターが2本鎖と結合し、結合した際の蛍光の変
化を検出するという技術である。
【0005】インターカレーターは2重螺旋構造に結合
するので、2重螺旋構造を構成する核酸がRNAからなる
2本鎖やDNAとRNAからなる2本鎖であっても結合可能で
ある。また、互いに相補的な1本鎖核酸から構成される
2重螺旋構造ではなく、同一鎖内の相補性領域により形
成される2重螺旋構造にも結合可能である。自然界では
同一鎖内に相補性領域を有する核酸はtRNA、遺伝子発現
の調節領域(プロモーター、エンハンサー)、および複
製のori配列が知られているが、これらの核酸を相補的
なプローブによらずに特異的に検出する方法は知られて
いない。
【0006】インターカレーター以外の2重螺旋構造特
異的な検出方法としては抗体を用いる方法が挙げられ
る。2重螺旋構造を有する核酸(2本鎖核酸)を動物に
免疫して得られる抗体をラジオアイソトープや酵素で標
識して、通常のイムノアッセイと同様にして試料中の2
本鎖核酸を検出するというものである。また、抗体を固
相化し、アフィニティクロマトグラフィーの原理により
2本鎖核酸を分離精製してから、通常の核酸の検出法
(260nmの吸光度測定等)により検出することも可能で
ある。抗体を用いた2本鎖核酸の検出方法の欠点は2本
鎖核酸に特異的な抗体を得るのが困難な点である。さら
にインターカレーターによる検出に比べて操作が煩雑に
なるのも問題である。
【0007】また、ハイドロキシアパタイトを用いた1
本鎖DNAと2本鎖DNAの分離法も知られている。核酸吸着
物質であるハイドロキシアパタイトは、低濃度のリン酸
濃度で核酸を吸着し、リン酸濃度が高くなるにつれて1
本鎖核酸、2本鎖核酸の順に溶出する。具体的にはハイ
ドロキシアパタイトを充填したカラムに試料をアプライ
し、0.1M程度のリン酸緩衝液で夾雑物と1本鎖核酸を溶
出してから、0.4M程度のリン酸緩衝液で2本鎖核酸溶出
し、公知の核酸検出法により2本鎖核酸を検出する。こ
の方法は少量の試料の処理には適さない。また、鎖長の
短い核酸はハイドロキシアパタイトに吸着しにくいた
め、そのような核酸の精製には適さない。ハイドロキシ
アパタイトによる2本鎖核酸の分離〜検出も抗体による
検出法と同様に操作が煩雑であるという問題点がある。
【0008】本発明の発明者らは、先にポリメラーゼの
鎖置換反応を利用したLoop mediated isothermal ampli
ficaiton of DNA増幅法(以下LAMP法という)を開発し
特許出願した(国際出願番号PCT/JP99/06213)。LAMP法
は、鎖置換反応が進行すると増幅産物の末端にヘアピン
構造を形成する特殊なプライマーを含む2組のプライマ
ーによる、遺伝子増幅法である。反応は等温で進行し、
様々な長さの増幅産物が生成する。増幅産物は多数の繰
り返し構造からなるが、繰り返し構造の単位はプライマ
ーに挟まれた被増幅領域を構成する2本の核酸の塩基配
列が逆向きになった同一鎖内の相補性領域からなる。LA
MP法の増幅産物は公知の2本鎖DNAの検出法により検出
することができるが、その独特な構造を生かした検出方
法は考案されていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決すべき課
題は、LAMP法の増幅産物を含む、同一鎖内に相補性領域
を有する核酸の検出方法である。
【課題を解決するための手段】
【0010】本発明の発明者らはLAMP法増幅産物の独特
の構造に着目し、鋭意検討した結果、同一鎖内に相補性
領域を有する核酸の検出方法を完成した。本発明は以下
の構成からなる。
【0011】(1)以下の工程からなる同一鎖内に相補
性領域を有する核酸の検出方法。 1)試料を、2本鎖核酸は1本鎖に変性するが、同一鎖内
の2重鎖構造は1本鎖に変性しない条件におく工程。 2)試料中の同一鎖内の2重鎖構造を有する核酸のみを検
出する工程。
【0012】(2)工程1)がさらに、試料中の2重鎖構
造を有する核酸を1本鎖に変性する工程と、同一鎖内の
相補性領域のみを相補結合させて2重鎖構造を形成する
工程からなることを特徴とする(1)に記載の核酸の検
出方法。
【0013】(3)2重鎖構造を有する核酸の検出方法
が、2重鎖構造を有する核酸と1本鎖核酸の物性の違い
を利用して検出するものである(1)から(2)に記載
の核酸の検出方法。
【0014】(4)2重鎖構造を有する核酸の検出が、
核酸の2重鎖構造に特異的に結合する物質を利用して検
出するものである(1)から(2)に記載の核酸の検出
方法。
【0015】(5)2重鎖構造を有する核酸に特異的に
結合する物質が抗体、または可変領域を含む抗体断片で
あることを特徴とする、(3)から(4)に記載の核酸
の検出方法。
【0016】(6)2重鎖構造を有する核酸に特異的に
結合する物質がインターカレーターであることを特徴と
する、(4)に記載の核酸の検出方法。
【0017】(7)インターカレーターが、検出可能な
信号を放出する物質で標識されていることを特徴とする
(6)に記載の核酸の検出方法。
【0018】(8)インターカレーターが蛍光物質であ
ることを特徴とする、(6)に記載の核酸の検出方法。
【0019】(9)蛍光物質が、エチジウムブロマイ
ド、PicoGreen、SYBR Green I、およびその誘導体から
選択されたものであり、これらの物質が核酸の2重鎖構
造に結合した際の蛍光の変化を検出することを特徴とす
る(8)に記載の核酸の検出方法。
【0020】(10)2重鎖構造を有する核酸を1本鎖
に変性する方法が、熱変性、および/またはアルカリ変
性であることを特徴とする(1)から(9)に記載の核
酸の検出方法。
【0021】(11)同一鎖内に相補性領域を有する核
酸が、遺伝子増幅法による増幅産物であることを特徴と
する(1)から(10)に記載の核酸の検出方法。
【0022】(12)遺伝子増幅産物が、同一鎖内の相
補性領域のお互いに逆向きの繰り返し構造を有するもの
であることを特徴とする(11)に記載の核酸の検出方
法。
【0023】(13)遺伝子増幅法がLAMP(Loop mediat
ed isothermal amplificaiton of DNA)法であることを
特徴とする(12)に記載の検出方法。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明では、相補性結合を形成し
た核酸を以下のように定義する。 2本鎖核酸:互いに相補的な領域を有する2分子の1本
鎖核酸が相補結合し2重螺旋構造を形成しているもの。 2重鎖核酸:相補結合による2重螺旋構造を有する核
酸。2重螺旋構造を形成する相補性領域は同一分子内に
あってもよい。2本鎖核酸は2重鎖核酸に含まれる。
【0025】本発明は、同一鎖内の相補性領域は、互い
に相補的な2本の核酸よりも相補結合しやすいことに基
づいている。すなわち、核酸を1本鎖に変性した後に急
激に2本鎖を形成する条件に移行する(熱変性の場合急
冷する、アルカリ変性の場合酸性の緩衝液を加える)
と、同一鎖内の相補性領域は相補結合して2重鎖核酸に
なるが、1本鎖核酸は相補結合できず2本鎖核酸になら
ない。あるいは、2重鎖核酸のうち2本鎖核酸だけが変
性するような条件(pH、または温度)のもとでインキュ
ベーションすると2本鎖核酸は1本鎖に変性し、同一鎖
内の相補性領域に由来する2重鎖核酸のみが残る。これ
は同一鎖内の相補性領域では2本鎖核酸に比べて領域同
士が近距離に存在するため、いったん変性しても再び相
補結合を形成しやすい、また、ループ構造で結合された
相補性領域の末端は、2重鎖核酸から1本鎖に変性しに
くいためと考えられる。そして、このようにして形成さ
れた2重鎖核酸を公知の核酸検出法により検出するもの
である。
【0026】本発明は、同一鎖内に相補性領域を有する
核酸に特異的な検出方法であり、2本鎖核酸は検出され
ない。検出対象となる核酸の由来は自然界に存在する核
酸を抽出したものであるか、化学的にあるいは酵素反応
により合成したものであるかを問わない。また、全ての
2重鎖核酸を変性した後に、同一鎖内に相補性領域を有
する核酸のみに再び相補結合を形成させて検出する場合
には、試料中の同一鎖内に相補性領域を有する核酸は2
重鎖を形成せずに1本鎖のままであっても検出可能であ
る。
【0027】本発明における同一鎖内の相補性領域は、
2重鎖を形成しうるものであれば特に制限はない。相補
性領域の長さは少なくとも5bp以上、好ましくは8bp以上
である。相補性領域の中には2重鎖の形成を阻害しない
限り、塩基配列のミスマッチの存在が許容される。ま
た、相補性領域は同一鎖内に複数存在してもかまわない
し、それらが同一の相補性領域の繰り返しであってもか
まわない。
【0028】本発明は、先に述べたような原理に基づ
き、2重鎖核酸のみを特異的に検出する方法である。す
なわち、1)試料を、2本鎖核酸は1本鎖に変性するが、
同一鎖内の2重鎖構造は1本鎖に変性しない条件におく
工程、および 2)試料中の同一鎖内の2重鎖構造を有す
る核酸のみを検出する工程、からなる。
【0029】2本鎖核酸と同一鎖内の相補性領域に由来
する2重鎖構造とでは、1本鎖に変性する条件が異なる
ために、その中間の条件では2本鎖核酸のみが1本鎖に
変性する、あるいは同一鎖内に相補性領域を有する1本
鎖核酸のみを2重鎖核酸にすることが可能である。具体
的には2本鎖核酸は1本鎖に変性するが、同一鎖内の相
補性領域に由来する2重鎖構造は変性しない温度、ある
いはpHを保つことにより可能となる。相補的な配列が相
補結合を形成しうる条件は、配列の長さ、GC含量等によ
って変化するので、塩基配列に応じて選択する必要があ
るが、そのような条件はアルカリ変性の場合にはpH 9.0
以上、熱変性の場合には、(反応液中にTmを変化させる
物質が存在しないとして)70℃以上である。検出対象の
核酸が遺伝子増幅反応の増幅産物の場合、増幅反応後の
反応液をそのような条件に保つことにより2本鎖核酸の
みを1本鎖に変性することができる。さらに遺伝子増幅
反応が等温で行われる場合には、増幅反応自体をそのよ
うな条件の下で行って、反応終了後直ちに2重鎖核酸を
検出することもできる。
【0030】さらに工程1)を、試料中の2重鎖構造を有
する核酸を1本鎖に変性する工程と、同一鎖内の相補性
領域のみを相補結合させて2重鎖構造を形成する工程、
とに分けて実施することも可能である。2本鎖核酸は1
本鎖に変性するが、先に述べた同一鎖内の相補性領域に
由来する2重鎖構造が変性しない条件は、試料中に存在
する2本鎖核酸と検出対象となる2重鎖核酸により左右
されるために、あらかじめ試料中に存在する全ての核酸
を1本鎖に変性してしまうのが容易である。1本鎖に変
性した核酸は、速やかに2重鎖を形成する条件におく
と、同一鎖内に相補性領域を有する核酸のみが2重鎖構
造を形成する。具体的には熱変性により核酸を変性した
場合には氷水等により急冷する、アルカリ変性により核
酸を変性した場合には酸性の緩衝液を添加することによ
り達成される。
【0031】2重鎖核酸を1本鎖に変性する方法として
は、熱変性による方法と、アルカリ変性による方法が一
般的である。本発明において核酸の変性はどちらの方法
を採ることもできる。しかしながら、アルカリ変性では
2重鎖核酸を1本鎖に変性するために、試料にアルカリ
性の溶液を添加した後に、酸性の緩衝液を添加しなけれ
ばならず、熱変性に比べて操作が煩雑になる。特に試料
が遺伝子増幅反応の増幅産物である場合には、溶液を添
加するために試料容器を開けることは増幅産物が飛散す
るおそれがあるので好ましくない。
【0032】本発明において、試料を熱変性により1本
鎖核酸に変性する場合には、各種の融点降下剤と呼ばれ
る物質を添加することも可能である。融点降下剤とは2
重螺旋構造が1本鎖に解離する際のTmを低下させる作用
を持つ物質であり、ベタイン、プロリン、DMSO等が知ら
れている。融点降下剤を用いることで、2本鎖核酸は1
本鎖に変性するが、同一鎖内の2重鎖構造は1本鎖に変
性しない条件を制御することが可能である。
【0033】2重鎖構造を有する核酸のみを検出する方
法としては、以下のものがあげられる。 a.2重鎖核酸と1本鎖核酸を分離してから、公知の核酸
検出法により検出する。本発明の工程1)により所望の2
重鎖核酸のみを得た後、公知の核酸分離法により、2重
鎖核酸と1本鎖核酸とを分離する。2重鎖核酸と1本鎖
核酸を分離する材料としては、ハイドロキシアパタイト
があげられる。
【0034】核酸吸着物質であるハイドロキシアパタイ
トは、低濃度のリン酸濃度で核酸を吸着し、リン酸濃度
が高くなるにつれて1本鎖核酸、2本鎖核酸の順に溶出
する。具体的にはハイドロキシアパタイトを充填したカ
ラムに試料をアプライし、0.1M程度のリン酸緩衝液で夾
雑物と1本鎖核酸を溶出してから、0.4M程度のリン酸緩
衝液で2本鎖核酸溶出する。
【0035】ハイドロキシアパタイトによる分離方法は
特異性に問題があり、2本鎖核酸の収率を上げようとす
ると1本鎖核酸も混入も多くなるという欠点を持つ。そ
の場合、分離前の試料を1本鎖核酸特異的な消化酵素で
あるS1ヌクレアーゼで消化すれば、1本鎖核酸の混入を
減らすことができる。
【0036】上記の方法で2重鎖核酸を分離してから公
知の核酸検出法により検出する。その場合、核酸検出法
は2重鎖核酸に特異的な方法である必要はない。したが
って260nmにおける吸光度を測定するのが簡便である。
検出対象の2重鎖核酸が遺伝子増幅法による増幅産物の
場合、増幅反応に用いるヌクレオチドをラジオアイソト
ープや蛍光物質等で標識しておけば検出は一層容易にな
る。また、後で述べる2重鎖核酸に特異的な検出方法も
適用可能である。
【0037】b.核酸の2重鎖構造に特異的に結合する物
質を利用して検出する 核酸の2重鎖構造に特異的に結合する物質のうち、代表
的なものは抗体とインターカレーターである。
【0038】核酸の2重鎖構造に対する抗体は、2重鎖
核酸を動物に免疫して得られる。抗体はポリクローナル
なものでもモノクローナルなものでもかまわないが、特
異性の高い抗体をコンスタントに得るために、モノクロ
ーナル抗体とするのが今日では一般的である。また、抗
体は全分子を使用することもできるし、酵素処理して抗
体断片として用いられることもある。さらに、遺伝子組
み換えにより様々な改変を施した上で用いられることも
ある。具体的には、抗体分子をファージで発現させたフ
ァージ抗体、特異性の異なる重鎖分子と軽鎖分子の対を
一組ずつ結合させた2特異性抗体、あるいは可変領域遺
伝子に変異を導入し特異性や親和性を改変した抗体など
である。
【0039】2重鎖核酸を抗原として、抗体や抗体断片
(以下抗体とする)により検出する技術は、イムノアッ
セイの手法として確立されている。以下に述べる内容は
免疫学的な手法による2重鎖核酸の検出方法の一部にす
ぎない。
【0040】抗体は必要に応じて担体に固相化したり、
ラジオアイソトープや蛍光物質等により標識した上で、
2重鎖核酸の検出に用いられる。不溶性担体に固相化し
た抗体は、アフィニティクロマトグラフィーの原理によ
り2重鎖核酸のみを単離した後に、公知の方法、たとえ
ば260nmの吸光度を測定することにより2重鎖核酸を検
出できる。検出対象の2重鎖核酸が遺伝子増幅法による
増幅産物の場合、増幅反応に用いるヌクレオチドをラジ
オアイソトープや蛍光物質等で標識しておき、標識を検
出してもよい。抗体を固相化する担体としては各種材料
が使用できるが、アガロースやセファロースの粒子が好
適である。その他固相化抗体による2重鎖核酸の検出方
法としては、金属薄膜上に抗体を固定して、2重鎖核酸
が結合した際の表面プラズモン共鳴の変化を検出する方
法や、水晶振動子に抗体を固定して、2重鎖核酸が結合
した際の振動数の変化を検出する方法をあげることがで
きる。
【0041】また、抗体は検出可能な信号を放出する物
質で標識して、2重鎖核酸を抗原とするサンドイッチイ
ムノアッセイの形で検出することもできる。標識物質と
しては、ラジオアイソトープ、蛍光物質、酵素等があげ
られる。これらの標識物質は公知の方法により抗体と結
合することができる。1例をあげるとラジオアイソトー
プの場合にはクロラミンT法により、酵素の場合にはマ
レイミド法により、抗体の標識が可能である。さらに抗
体が直接標識されていなくても、標識した抗IgG抗体等
により検出することが可能である。
【0042】抗体を用いる検出法では、抗体の2重鎖核
酸に対する特異性に問題があるが、S1ヌクレアーゼによ
り試料中の1本鎖核酸を消化したり、試料にインターカ
レーターを添加して2重鎖核酸と結合させて立体構造を
変化させ、インターカレーターが結合した2重鎖核酸に
対する抗体を用いて測定することで解決できる。
【0043】2重鎖核酸の検出方法として、簡便かつ特
異性の高い方法は、インターカレーターを用いた検出法
である。インターカレーターは2重鎖核酸の中に特異的
に結合する物質の総称である。2重鎖核酸の検出におい
ては、特に2重鎖核酸と結合した際に蛍光強度や蛍光ス
ペクトルが変化するインターカレーター性蛍光色素が好
んで用いられる。
【0044】このようなインターカレーター性蛍光色素
としては、エチジウムブロマイド、PicoGreen、SYBR Gr
een I、Vistra Green(アマシャム・ファルマシア・バ
イオテクの商品名)、アクリジンオレンジ、チアゾール
オレンジ、オキサゾールイエロー、ビスベンチミド、ジ
アミノフェニルインドール、アクチノマイシン、クロモ
マイシン、ミトラマイシン、キナクリンマスタード、ダ
ウノマイシンおよびこれらの物質の誘導体をあげること
ができる。
【0045】本発明において試料中の同一鎖内の相補性
領域に由来する2重鎖核酸をインターカレーターにより
検出する場合、インターカレーターを添加するのはどの
時点であってもかまわない。インターカレーターの添加
が2本鎖核酸のみを1本鎖に変性する前に行われても、
全行程の終了後に行われても、同一鎖内に相補性を有す
る核酸の検出には何ら影響を及ぼさない。
【0046】試料が遺伝子増幅反応における増幅産物の
場合にも同様であるが、特に増幅産物を本発明により検
出する場合には、本発明の全行程に先立ち、遺伝子増幅
反応の試料調製の際にインターカレーターを添加するこ
とが好ましい。その理由は、遺伝子増幅反応後にインタ
ーカレーターを添加するために試料容器を開ける必要が
なく、増幅産物が飛散するおそれがなくなるためであ
る。遺伝子増幅反応の際にインターカレーターが共存し
ても、核酸を合成するポリメラーゼの活性に影響しない
ことが確認されている。
【0047】さらにインターカレーターを検出可能な信
号を放出する標識物質と結合することにより、検出に使
用するインターカレーターの幅を広げることもできる。
蛍光性ではないインターカレーターが使用可能になるば
かりでなく、インターカレーター性蛍光色素に由来する
蛍光強度、あるいは蛍光スペクトルの変化では感度が十
分でない場合に有用である。このような例としては、ダ
ウノマイシンとグルコースオキシダーゼのコンジュゲー
トによる2重鎖核酸の検出が知られている。
【0048】本発明で検出する核酸は、同一鎖内に相補
性領域を有するものである。このような構造を持つ核酸
は自然界では少なく、したがって、本発明は遺伝子増幅
反応の増幅産物に適用するのが好ましい。同一鎖内に相
補性領域を有する核酸を増幅産物として産生可能な遺伝
子増幅反応としては、PCR法、LAMP法が適当である。通
常、PCR法の増幅産物は1対のプライマーに挟まれた領
域からなる2本鎖核酸であるが、プライマーの配列を工
夫することで同一鎖内に相補性領域を有する核酸を増幅
産物として産生可能である。たとえばプライマーの5'側
同士を連結したものをプライマーとしてPCRを行えば、
その増幅産物は同一鎖内に相補性領域を有するものとな
る。また、後述するLAMP法と同じプライマーを用いても
同一鎖内に相補性領域を有する増幅産物が得られる。
【0049】LAMP法では、プライマーの5'側の塩基配列
をプライマーの3'側から伸長反応が開始された際に合成
される塩基配列と実質的に同一とすることで、同一鎖内
に相補性領域を有する増幅産物が得られる。しかも、増
幅産物はプライマーに挟まれた被増幅領域を構成する2
本の相補的核酸の塩基配列が逆向きになったものを単位
とする多数の繰り返し構造からなる。
【0050】
【発明の効果】本発明により新しい核酸の検出方法が提
供される。本発明は特に相補性領域の繰り返し構造を多
数有するLAMP法の増幅産物の検出方法として適してい
る。遺伝子増幅反応後の試料中に増幅反応物以外の核酸
が存在する場合、既存の核酸検出法ではバックグラウン
ドとなって増幅産物の検出が困難になることがあった。
しかし、本発明は同一鎖内の相補性領域という核酸の構
造を検出するために、通常の2本鎖核酸による影響を大
幅に低減できる。
【0051】
【実施例】実施例1 LAMP法による遺伝子増幅 M13mp18を鋳型として、LAMP法により遺伝子増幅を行っ
た。すでに判明しているM13mp18の塩基配列を基にM13F
A、M13RA、M13F3、およびM13R3の4種類のプライマーを
設定した。M13F3とM13R3は、それぞれM13FAとM13RAを合
成起点として得られた第1の核酸を置換するためのアウ
タープライマーである。また、M13FA(あるいはM13RA)
のアニールが優先的に起こるようにこれらのプライマー
濃度を高く設定した。 反応液組成(25μl中) 20mM Tris-HCl pH8.8 10mM KCl 10mM (NH4)2SO4 6mM MgSO4 0.1% Triton X-100 5% ジメチルスルホキシド(DMSO) 0.4mM dNTP プライマー: 800nM M13FA 800nM M13RA 200nM M13F3 200nM M13R3 ターゲット:M13mp18 dsDNA 反応:上記反応液を95℃で5分間加熱し、ターゲットを
変性させて1本鎖とした。反応液を氷水上に移し、Bst
DNA ポリメラーゼ(NEW ENGLAND BioLabs)を4U添加し、6
5℃で1時間反応させた。反応後、80℃で10分間加熱し反
応を停止した。
【0052】実施例2 PicoGreenによるLAMP法増幅産
物の検出 PicoGreen dsDNA Quantitation Kit(Molecular Probes
Inc.製)に付属のλファージDNAを500μg/mlになるよう
に、同じくkitに付属のTE bufferで希釈し、トータル量
を150μlとした。また、実施例1のLAMP増幅産物0.125
μlを同様にTE bufferで希釈し、トータル量を150μlと
した。調製したλファージDNAと、LAMP産物を99℃で10
分間加温し変性させた後、氷上で急冷した。リファレン
スとしては変性させないサンプルをそれぞれ調製した。
ここに、あらかじめ氷上で冷やしておいたPicoGreen(T
E bufferで200倍希釈したもの)を150μl加えトータル
量を300μlとし、撹拌後氷上で5分インキュベートし、
島津のSPECTROFLUOROPHOTOMETER RF-5000で蛍光強度を
測定した。なお、励起光は480nm、蛍光波長は520nmとし
た。
【0053】各サンプルの蛍光強度測定結果を図1に示
す。熱変性させないサンプル(対照)に比べて熱変性さ
せたサンプル(本発明)の蛍光強度は、λファージDNA
では約8%であったのに対し、LAMP増幅産物では約61%で
あった。
【0054】実施例3 SYBR Green IによるLAMP法増幅
産物の検出 実施例2と同様の検討をSYBR Green I(TaKaRa/FMC)を
用いて行った。SYBR Green Iの濃度は1/5000とし、この
溶液150μlと、実施例2と同じ濃度のDNA溶液150μlと
混合し蛍光強度を測定した。なお、励起光は515nm、蛍
光波長は590nmとした。
【0055】各サンプルの蛍光強度測定結果を図2に示
す。熱変性させないサンプル(対照)に比べて熱変性さ
せたサンプル(本発明)の蛍光強度は、λファージDNA
では約21%であったのに対し、LAMP法増幅産物では約71%
であった。
【0056】実施例4 エチジウムブロマイドによるLA
MP法増幅産物の検出 実施例2と同様の検討をエチジウムブロマイド(EtBr)
を用いて行った。EtBr濃度は、2μg/mlとし、この溶液1
50μlと、ラムダDNAは2μg/ml、LAMP産物は1/300に希釈
した溶液150μlと混合し蛍光強度を測定した。なお、励
起光は515nm、蛍光波長は590nmとした。
【0057】各サンプルの蛍光強度測定結果を図3に示
す。熱変性させないサンプル(対照)に比べて熱変性さ
せたサンプル(本発明)の蛍光強度は、λファージDNA
では約43%であったのに対し、LAMP法増幅産物では約75%
であった。
【0058】実施例5 アルカリ変性によるLAMP法増幅
産物の検出 実施例2と同様にPicoGreenを用いた検討を、DNAの変性
方法を変えて行った。実施例2と同じ濃度に調製したDN
A溶液に1/10量の2N NaOHを加え、室温で5分インキュベ
ートし変性させた後、1/10量の3M sodium acetate(pH4.
5)を加えた。これを実施例2と同じ濃度に調製したPico
Greenと等量混合し蛍光強度を測定した。
【0059】各サンプルの蛍光強度測定結果を図4に示
す。アルカリ変性させないサンプル(対照)に比べてア
ルカリ変性させたサンプル(本発明)の蛍光強度は、λ
ファージDNAでは約12%であったのに対し、LAMP法増幅産
物では約60%であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による各種核酸の検出結果を示すグラフ
(インターカレーターとしてPicoGreenを用いた場合)
【図2】本発明による各種核酸の検出結果を示すグラフ
(インターカレーターとしてSYBRGreenを用いた場合)
【図3】本発明による各種核酸の検出結果を示すグラフ
(インターカレーターとしてエチジウムブロマイドを用
いた場合)
【図4】核酸の変性方法としてアルカリ処理を行った場
合の結果を示すグラフ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/58 C12N 15/00 A (72)発明者 長谷 哲 栃木県大田原市下石上1381−3栄研化学株 式会社那須事業所内 Fターム(参考) 2G045 BB12 BB60 DA13 FB01 FB03 FB07 FB12 4B024 AA20 BA80 CA01 CA09 HA19 4B063 QA01 QA18 QQ42 QR08 QR32 QR41 QR42 QR62 QR66 QS24 QS36 QS39 QX02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の工程からなる同一鎖内に相補性領域
    を有する核酸の検出方法。 1)試料を、2本鎖核酸は1本鎖に変性するが、同一鎖内
    の2重鎖構造は1本鎖に変性しない条件におく工程。 2)試料中の同一鎖内に2重鎖構造を有する核酸のみを検
    出する工程。
  2. 【請求項2】工程1)がさらに、試料中の2重鎖構造を有
    する核酸を1本鎖に変性する工程と、同一鎖内の相補性
    領域のみを相補結合させて2重鎖構造を形成する工程か
    らなることを特徴とする請求項1に記載の核酸の検出方
    法。
  3. 【請求項3】2重鎖構造を有する核酸の検出方法が、2
    重鎖構造を有する核酸と1本鎖核酸の物性の違いを利用
    して検出するものである請求項1から2に記載の核酸の
    検出方法。
  4. 【請求項4】2重鎖構造を有する核酸の検出が、核酸の
    2重鎖構造に特異的に結合する物質を利用して検出する
    ものである請求項1から2に記載の核酸の検出方法。
  5. 【請求項5】2重鎖構造を有する核酸に特異的に結合す
    る物質が抗体、または可変領域を含む抗体断片であるこ
    とを特徴とする、請求項3から4に記載の核酸の検出方
    法。
  6. 【請求項6】2重鎖構造を有する核酸に特異的に結合す
    る物質がインターカレーターであることを特徴とする、
    請求項4に記載の核酸の検出方法。
  7. 【請求項7】インターカレーターが、検出可能な信号を
    放出する物質で標識されていることを特徴とする請求項
    6に記載の核酸の検出方法。
  8. 【請求項8】インターカレーターが蛍光物質であること
    を特徴とする、請求項6に記載の核酸の検出方法。
  9. 【請求項9】蛍光物質が、エチジウムブロマイド、Pico
    Green、SYBR Green I、およびその誘導体から選択され
    たものであり、これらの物質が核酸の2重鎖構造に結合
    した際の蛍光の変化を検出することを特徴とする請求項
    8に記載の核酸の検出方法。
  10. 【請求項10】2重鎖構造を有する核酸を1本鎖に変性
    する方法が、熱変性、および/またはアルカリ変性であ
    ることを特徴とする請求項1から9に記載の核酸の検出
    方法。
  11. 【請求項11】同一鎖内に相補性領域を有する核酸が、
    遺伝子増幅法による増幅産物であることを特徴とする請
    求項1から10に記載の核酸の検出方法。
  12. 【請求項12】遺伝子増幅産物が、同一鎖内の相補性領
    域のお互いに逆向きの繰り返し構造を有するものである
    ことを特徴とする請求項11に記載の核酸の検出方法。
  13. 【請求項13】遺伝子増幅法がLAMP(Loop mediated iso
    thermal amplificaiton of DNA)法であることを特徴と
    する請求項12に記載の検出方法。
JP2000053780A 2000-02-29 2000-02-29 同一鎖内に相補性領域を有する核酸の検出方法 Expired - Fee Related JP4437856B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000053780A JP4437856B2 (ja) 2000-02-29 2000-02-29 同一鎖内に相補性領域を有する核酸の検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000053780A JP4437856B2 (ja) 2000-02-29 2000-02-29 同一鎖内に相補性領域を有する核酸の検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001242169A true JP2001242169A (ja) 2001-09-07
JP4437856B2 JP4437856B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=18575114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000053780A Expired - Fee Related JP4437856B2 (ja) 2000-02-29 2000-02-29 同一鎖内に相補性領域を有する核酸の検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4437856B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005001097A1 (ja) 2003-06-27 2005-01-06 Eiken Kagaku Kabushiki Kaisha Sarsコロナウイルスの検出法
WO2006049061A1 (ja) 2004-11-01 2006-05-11 Eiken Kagaku Kabushiki Kaisha H5型又はh7型トリインフルエンザウイルスの検出方法
EP2107113A1 (en) 2002-02-20 2009-10-07 Sysmex Corporation Primers for nucleic acid amplification in detecting housekeeping gene mRNA and test method using these primers
WO2009145314A1 (ja) 2008-05-29 2009-12-03 花王株式会社 パエシロマイセス バリオッティの検出方法
WO2009145279A1 (ja) 2008-05-28 2009-12-03 花王株式会社 耐熱性菌類の検出方法
EP2527475A1 (en) 2007-05-28 2012-11-28 Ehime University Primers for detecting plasmodium
WO2019163672A1 (ja) 2018-02-22 2019-08-29 佐藤製薬株式会社 白癬菌の遺伝子をlamp法により検出するためのプライマーセット及びそれを含むキット並びにそれらを用いて白癬菌を検出する方法
WO2021177372A1 (ja) 2020-03-05 2021-09-10 栄研化学株式会社 コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検出方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2107113A1 (en) 2002-02-20 2009-10-07 Sysmex Corporation Primers for nucleic acid amplification in detecting housekeeping gene mRNA and test method using these primers
WO2005001097A1 (ja) 2003-06-27 2005-01-06 Eiken Kagaku Kabushiki Kaisha Sarsコロナウイルスの検出法
EP2388340A1 (en) 2004-11-01 2011-11-23 Eiken Kagaku Kabushiki Kaisha Method of detecting H5 or H7 avian influenza virus
WO2006049061A1 (ja) 2004-11-01 2006-05-11 Eiken Kagaku Kabushiki Kaisha H5型又はh7型トリインフルエンザウイルスの検出方法
EP2527475A1 (en) 2007-05-28 2012-11-28 Ehime University Primers for detecting plasmodium
EP2712923A1 (en) 2008-05-28 2014-04-02 Kao Corporation Method of detecting heat-resistant fungus
WO2009145279A1 (ja) 2008-05-28 2009-12-03 花王株式会社 耐熱性菌類の検出方法
EP2712935A1 (en) 2008-05-28 2014-04-02 Kao Corporation Method of detecting heat-resistant fungus
EP2712922A1 (en) 2008-05-28 2014-04-02 Kao Corporation Method of detecting heat-resistant fungus
EP2712924A1 (en) 2008-05-28 2014-04-02 Kao Corporation Method of detecting heat-resistant fungus
WO2009145314A1 (ja) 2008-05-29 2009-12-03 花王株式会社 パエシロマイセス バリオッティの検出方法
EP2765191A1 (en) 2008-05-29 2014-08-13 Kao Corporation Method of detecting paecilomyces variotii
WO2019163672A1 (ja) 2018-02-22 2019-08-29 佐藤製薬株式会社 白癬菌の遺伝子をlamp法により検出するためのプライマーセット及びそれを含むキット並びにそれらを用いて白癬菌を検出する方法
US11560602B2 (en) 2018-02-22 2023-01-24 Sato Pharmaceutical Co., Ltd. Primer set for detecting trichophyton gene by lamp method, kit including same, and method for detecting trichophyton using same
WO2021177372A1 (ja) 2020-03-05 2021-09-10 栄研化学株式会社 コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4437856B2 (ja) 2010-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6457564B2 (ja) エキソヌクレアーゼを用いた近接伸長アッセイ
JP4438110B2 (ja) 標的核酸の定量方法
AU783644B2 (en) Methods and kits for proximity probing
Kalogianni et al. Nanoparticle-based DNA biosensor for visual detection of genetically modified organisms
CN104114718B (zh) 超嗜热聚合酶可实现的邻近延伸分析
EP1996941B1 (en) Method for analyte detection using proximity probes
JP6979947B2 (ja) 近接プローブの作成方法
EP2064348B1 (en) Receptor family profiling
CA2611198C (en) Methods for the selection of aptamers
US20070231821A1 (en) Methods and compositions for detecting polynucleotides
FR2685346A1 (fr) Procede de preparation d'arn double-brin, et ses applications.
KR20020089339A (ko) 분자상 인식을 판별 시그날로 변환시키는 시그날링 압타머
Bialy et al. Functional nucleic acid biosensors utilizing rolling circle amplification
JPH02268683A (ja) 単一プライマーを用いる核酸の増幅
US20070281367A1 (en) Methods, Compositions, and Kits for Quantitating Antibodies
JP2000511056A (ja) 変異の検出法
EP3995575A1 (en) Aptamer selection method and immunity analysis method using aptamer
Sun et al. An aptamer assay for aflatoxin B1 detection using Mg2+ mediated free zone capillary electrophoresis coupled with laser induced fluorescence
WO2008041960A2 (en) Methods and compositions for detecting polynucleotides
JP4437856B2 (ja) 同一鎖内に相補性領域を有する核酸の検出方法
KR20210108348A (ko) 핵산 검출 방법
JP2023171748A (ja) 近接検出アッセイのための制御
Naoumi et al. Acoustic detection of a mutation-specific Ligase Chain Reaction based on liposome amplification
WO2024062102A1 (en) Molecular interaction detection and profiling
Wei et al. Aptamer-Based fluorescent DNA biosensor in antibiotics detection

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091225

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4437856

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140115

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees