JP2001242087A - 表面検査装置 - Google Patents
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- JP2001242087A JP2001242087A JP2000051396A JP2000051396A JP2001242087A JP 2001242087 A JP2001242087 A JP 2001242087A JP 2000051396 A JP2000051396 A JP 2000051396A JP 2000051396 A JP2000051396 A JP 2000051396A JP 2001242087 A JP2001242087 A JP 2001242087A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ウエブ状の被検査物を安定に搬送すると共に、
精度良く被検査物表面の欠陥の有無を検査することがで
きる表面検査装置を提供する。 【解決手段】 検査ローラ10の表面に設けられたスパ
イラル状の溝16により磁気記録媒体12と検査ローラ
10との間にエアフィルムが発生するのを防止し、 レ
ーザ光の出力端部19Aと反射光の入力端部21Aを備
えたスキャナー14Aで磁気記録媒体12の表面を走査
すると共に、同じ構造のスキャナー14Bでスキャナー
14Aが走査した箇所を再度走査し、両方のスキャナー
が欠陥を検出したときだけ欠陥有りと判断する。
精度良く被検査物表面の欠陥の有無を検査することがで
きる表面検査装置を提供する。 【解決手段】 検査ローラ10の表面に設けられたスパ
イラル状の溝16により磁気記録媒体12と検査ローラ
10との間にエアフィルムが発生するのを防止し、 レ
ーザ光の出力端部19Aと反射光の入力端部21Aを備
えたスキャナー14Aで磁気記録媒体12の表面を走査
すると共に、同じ構造のスキャナー14Bでスキャナー
14Aが走査した箇所を再度走査し、両方のスキャナー
が欠陥を検出したときだけ欠陥有りと判断する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面検査装置に関
し、詳しくは、光学的手段により走行するウエブ状の被
検査物の表面状態を検査する表面検査装置に関する。
し、詳しくは、光学的手段により走行するウエブ状の被
検査物の表面状態を検査する表面検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、磁気記録材料をウエブ
状の樹脂フィルムに塗布することにより製造されてお
り、磁気記録媒体の製造ラインには、磁気記録媒体表面
のスジ状の傷や、塗布スジ、塗布ムラ等の塗布欠陥の有
無を検査する表面検査装置が設けられている。この表面
検査装置による検査は、磁気記録媒体がローラにより搬
送されている状態で行われ、検査ローラ上を走行する磁
気記録媒体の表面にレーザ光を照射して表面からの反射
光を検出し、反射光の光量変化により磁気記録媒体表面
にある凹凸等の欠陥を検出している。このため検査ロー
ラには、磁気記録媒を平坦かつ均一に保持できるよう
に、表面がごく平滑に仕上げられており、回転ぶれの少
ないローラが用いられている。
状の樹脂フィルムに塗布することにより製造されてお
り、磁気記録媒体の製造ラインには、磁気記録媒体表面
のスジ状の傷や、塗布スジ、塗布ムラ等の塗布欠陥の有
無を検査する表面検査装置が設けられている。この表面
検査装置による検査は、磁気記録媒体がローラにより搬
送されている状態で行われ、検査ローラ上を走行する磁
気記録媒体の表面にレーザ光を照射して表面からの反射
光を検出し、反射光の光量変化により磁気記録媒体表面
にある凹凸等の欠陥を検出している。このため検査ロー
ラには、磁気記録媒を平坦かつ均一に保持できるよう
に、表面がごく平滑に仕上げられており、回転ぶれの少
ないローラが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気記
録媒体の膜厚が薄くなり、搬送速度が速くなるに従っ
て、磁気記録媒体と検査ローラとの間に空気が取り込ま
れて発生するエアフィルムの影響を無視できなくなる。
エアフィルムが発生することにより磁気記録媒体が検査
ローラから浮き上がってウエブが蛇行し、磁気記録媒体
に「吊れ」、「折れ」、「しわ」等が発生し易くなる。
これら「吊れ」、「折れ」、「しわ」(特に、「吊れ」
と「しわ」)は、検査ローラの上で発生してもすぐに解
消して恒久的な欠陥にならない場合も多く、最終的に磁
気記録媒体の欠陥とならない「吊れ」、「折れ」、「し
わ」までを欠陥として検出すると、過検出により生産性
が低下してしまう。
録媒体の膜厚が薄くなり、搬送速度が速くなるに従っ
て、磁気記録媒体と検査ローラとの間に空気が取り込ま
れて発生するエアフィルムの影響を無視できなくなる。
エアフィルムが発生することにより磁気記録媒体が検査
ローラから浮き上がってウエブが蛇行し、磁気記録媒体
に「吊れ」、「折れ」、「しわ」等が発生し易くなる。
これら「吊れ」、「折れ」、「しわ」(特に、「吊れ」
と「しわ」)は、検査ローラの上で発生してもすぐに解
消して恒久的な欠陥にならない場合も多く、最終的に磁
気記録媒体の欠陥とならない「吊れ」、「折れ」、「し
わ」までを欠陥として検出すると、過検出により生産性
が低下してしまう。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、本発明の目的は、ウエブ状の被検査物を安定に搬
送すると共に、精度良く被検査物表面の欠陥の有無を検
査することができる表面検査装置を提供することにあ
る。
あり、本発明の目的は、ウエブ状の被検査物を安定に搬
送すると共に、精度良く被検査物表面の欠陥の有無を検
査することができる表面検査装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の表面検査装置は、表面に溝が軸方向に沿っ
て設けられた検査ローラと、前記検査ローラに張架され
たウエブ状の被検査物の表面に光を投光する投光部及び
前記被検査物からの反射光を受光する受光部を有し、被
検査物を走査するように被検査物の幅方向に移動される
第1の走査器と、前記検査ローラに張架されたウエブ状
の被検査物の表面に光を投光する投光部及び前記被検査
物からの反射光を受光する受光部を有し、前記第1の走
査器が走査した箇所を再度走査するように被検査物の幅
方向に移動される第2の走査器と、前記第1の走査器か
らの情報と前記第2の走査器からの情報とに基づいて欠
陥の有無を判定する欠陥判定器と、を備えたことを特徴
とする。
に、本発明の表面検査装置は、表面に溝が軸方向に沿っ
て設けられた検査ローラと、前記検査ローラに張架され
たウエブ状の被検査物の表面に光を投光する投光部及び
前記被検査物からの反射光を受光する受光部を有し、被
検査物を走査するように被検査物の幅方向に移動される
第1の走査器と、前記検査ローラに張架されたウエブ状
の被検査物の表面に光を投光する投光部及び前記被検査
物からの反射光を受光する受光部を有し、前記第1の走
査器が走査した箇所を再度走査するように被検査物の幅
方向に移動される第2の走査器と、前記第1の走査器か
らの情報と前記第2の走査器からの情報とに基づいて欠
陥の有無を判定する欠陥判定器と、を備えたことを特徴
とする。
【0006】本発明の表面検査装置では、検査ローラの
表面に溝が軸方向に沿って設けられており、被検査物と
検査ローラとの間の空気が溝を通って排気されるので、
ウエブ状の被検査物と検査ローラとの間にエアフィルム
が発生することがなく、被検査物を安定に搬送すること
ができ、過検出の原因となる「吊れ」、「折れ」、「し
わ」等を発生することがない。また、検査ローラに張架
されたウエブ状の被検査物の表面に光を投光する投光部
及び被検査物からの反射光を受光する受光部を有する第
1の走査器が被検査物を走査するように被検査物の幅方
向に移動し、検査ローラに張架されたウエブ状の被検査
物の表面に光を投光する投光部及び被検査物からの反射
光を受光する受光部を有する第2の走査器が第1の走査
器が走査した箇所を再度走査するように被検査物の幅方
向に移動し、欠陥判定器は第1の走査器からの情報と第
2の走査器からの情報とに基づいて欠陥の有無を判定す
るので、一方の走査器が被検査物の溝部に対応する部分
を走査したとしても、他方の走査器が同様に被検査物の
溝部に対応する部分を走査する確率は低く、誤検出を防
止することができ、精度良くウエブ状の被検査物表面の
欠陥の有無を検査することができる。
表面に溝が軸方向に沿って設けられており、被検査物と
検査ローラとの間の空気が溝を通って排気されるので、
ウエブ状の被検査物と検査ローラとの間にエアフィルム
が発生することがなく、被検査物を安定に搬送すること
ができ、過検出の原因となる「吊れ」、「折れ」、「し
わ」等を発生することがない。また、検査ローラに張架
されたウエブ状の被検査物の表面に光を投光する投光部
及び被検査物からの反射光を受光する受光部を有する第
1の走査器が被検査物を走査するように被検査物の幅方
向に移動し、検査ローラに張架されたウエブ状の被検査
物の表面に光を投光する投光部及び被検査物からの反射
光を受光する受光部を有する第2の走査器が第1の走査
器が走査した箇所を再度走査するように被検査物の幅方
向に移動し、欠陥判定器は第1の走査器からの情報と第
2の走査器からの情報とに基づいて欠陥の有無を判定す
るので、一方の走査器が被検査物の溝部に対応する部分
を走査したとしても、他方の走査器が同様に被検査物の
溝部に対応する部分を走査する確率は低く、誤検出を防
止することができ、精度良くウエブ状の被検査物表面の
欠陥の有無を検査することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の表面検査装置の実施の形態について詳細に説明する。
の表面検査装置の実施の形態について詳細に説明する。
【0008】本実施の形態は、本発明を、磁気記録媒体
表面の傷や塗布ムラ等の欠陥の有無を検査する表面検査
装置に適用した例であり、図1に示すように、表面検査
装置は、検査ローラ10と、ウエブ状の磁気記録媒体1
2の表面を走査するためのスキャナー14Aと、磁気記
録媒体12の搬送方向(矢印A方向)に対しスキャナー
14Aの下流側に走査位置がスキャナー14Aの走査位
置より所定距離離間するように配置されたスキャナー1
4Bと、を備えている。
表面の傷や塗布ムラ等の欠陥の有無を検査する表面検査
装置に適用した例であり、図1に示すように、表面検査
装置は、検査ローラ10と、ウエブ状の磁気記録媒体1
2の表面を走査するためのスキャナー14Aと、磁気記
録媒体12の搬送方向(矢印A方向)に対しスキャナー
14Aの下流側に走査位置がスキャナー14Aの走査位
置より所定距離離間するように配置されたスキャナー1
4Bと、を備えている。
【0009】検査ローラ10は、その表面にスパイラル
状の溝16が複数条軸方向に沿って設けられ、軸受け
(図示せず)により磁気記録媒体12の搬送方向(矢印
A方向)に回転可能に保持されている。磁気記録媒体1
2は、ウエブの幅方向が検査ローラ10の軸方向と一致
するように、この検査ローラ10に張架されている。
状の溝16が複数条軸方向に沿って設けられ、軸受け
(図示せず)により磁気記録媒体12の搬送方向(矢印
A方向)に回転可能に保持されている。磁気記録媒体1
2は、ウエブの幅方向が検査ローラ10の軸方向と一致
するように、この検査ローラ10に張架されている。
【0010】スキャナー14Aには、光ファイバー18
Aの出力端部19Aと光ファイバー20Aの入力端部2
1Aとが保持されており、入力端部21Aは出力端部1
9Aから射出された光が磁気記録媒体12の表面により
正反射される方向に端部が対向するように配置されてい
る。出力端部19Aは投光部として作用し、入力端部2
1Aは受光部として作用する。
Aの出力端部19Aと光ファイバー20Aの入力端部2
1Aとが保持されており、入力端部21Aは出力端部1
9Aから射出された光が磁気記録媒体12の表面により
正反射される方向に端部が対向するように配置されてい
る。出力端部19Aは投光部として作用し、入力端部2
1Aは受光部として作用する。
【0011】また、図2に示すように、スキャナー14
Aは、ウエブの幅方向に沿って検査ローラ10の表面近
傍を往復移動できるように、一対の支持プーリ22A、
24Aに張架されたワイヤ26Aに係止されている。光
ファイバー18Aの他端はレーザ光源28Aに光結合さ
れており、光ファイバー20Aの他端はフォトディテク
ター30Aに光結合されている。フォトディテクター3
0Aは、アンプ32Aを介してコンピュータ34に接続
されており、コンピュータ34はモニター36に接続さ
れている。
Aは、ウエブの幅方向に沿って検査ローラ10の表面近
傍を往復移動できるように、一対の支持プーリ22A、
24Aに張架されたワイヤ26Aに係止されている。光
ファイバー18Aの他端はレーザ光源28Aに光結合さ
れており、光ファイバー20Aの他端はフォトディテク
ター30Aに光結合されている。フォトディテクター3
0Aは、アンプ32Aを介してコンピュータ34に接続
されており、コンピュータ34はモニター36に接続さ
れている。
【0012】スキャナー14Bはスキャナー14Aと同
じ構造であり、スキャナー14Bには、光ファイバー1
8Bの出力端部19Bと光ファイバー20Bの入力端部
21Bとが保持されており、ウエブの幅方向に沿って検
査ローラ10の表面近傍を往復移動できるように、一対
の支持プーリ22B、24Bに張架されたワイヤ26B
に係止されている。光ファイバー18Bの他端はレーザ
光源28Bに光結合されており、光ファイバー20Bの
他端はフォトディテクター30Bに光結合されている。
フォトディテクター30Bは、アンプ32Bを介してコ
ンピュータ34に接続されている。
じ構造であり、スキャナー14Bには、光ファイバー1
8Bの出力端部19Bと光ファイバー20Bの入力端部
21Bとが保持されており、ウエブの幅方向に沿って検
査ローラ10の表面近傍を往復移動できるように、一対
の支持プーリ22B、24Bに張架されたワイヤ26B
に係止されている。光ファイバー18Bの他端はレーザ
光源28Bに光結合されており、光ファイバー20Bの
他端はフォトディテクター30Bに光結合されている。
フォトディテクター30Bは、アンプ32Bを介してコ
ンピュータ34に接続されている。
【0013】検査ローラ10には、検査ローラ10の回
転に応じてパルスを出力するエンコーダ38が設けら
れ、支持プーリ24Aには、支持プーリ24Aの回転に
応じてパルスを出力するエンコーダ40Aが設けられ、
支持プーリ24Bにも、エンコーダ40Aと同様のエン
コーダ40Bが設けられている。これらエンコーダ3
8、エンコーダ40A、及びエンコーダ40Bは、コン
ピュータ34に接続されており、コンピュータ34は、
支持プーリ24Aを駆動するためのモータ42A、支持
プーリ24Bを駆動するためのモータ42B、及び検査
ローラを回転する図示しないモータに接続されている。
転に応じてパルスを出力するエンコーダ38が設けら
れ、支持プーリ24Aには、支持プーリ24Aの回転に
応じてパルスを出力するエンコーダ40Aが設けられ、
支持プーリ24Bにも、エンコーダ40Aと同様のエン
コーダ40Bが設けられている。これらエンコーダ3
8、エンコーダ40A、及びエンコーダ40Bは、コン
ピュータ34に接続されており、コンピュータ34は、
支持プーリ24Aを駆動するためのモータ42A、支持
プーリ24Bを駆動するためのモータ42B、及び検査
ローラを回転する図示しないモータに接続されている。
【0014】ウエブ状の樹脂フィルムに磁気記録材料が
塗布された磁気記録媒体12は、検査ローラ10の回転
に伴い、検査ローラ10上を、塗布面を外側に向けて検
査ローラ10に接触しながら矢印A方向に搬送される。
磁気記録媒体12が検査ローラ10に接触する際に、両
者の間に空気が入り込む場合があるが、本実施の形態で
は、検査ローラ10の表面に設けられたスパイラル状の
溝16が、両者の間に入り込んだ空気を外部に排出する
ための通路になる。これにより磁気記録媒体12と検査
ローラ10との間にエアフィルムが発生することがな
く、磁気記録媒体12を安定に搬送することができる。
塗布された磁気記録媒体12は、検査ローラ10の回転
に伴い、検査ローラ10上を、塗布面を外側に向けて検
査ローラ10に接触しながら矢印A方向に搬送される。
磁気記録媒体12が検査ローラ10に接触する際に、両
者の間に空気が入り込む場合があるが、本実施の形態で
は、検査ローラ10の表面に設けられたスパイラル状の
溝16が、両者の間に入り込んだ空気を外部に排出する
ための通路になる。これにより磁気記録媒体12と検査
ローラ10との間にエアフィルムが発生することがな
く、磁気記録媒体12を安定に搬送することができる。
【0015】一方、コンピュータ34からの命令に基づ
くモータ42Aの正逆転により支持プーリ24Aが所定
速度で回転され、支持プーリ22A、24Aに張架され
たワイヤ26Aに係止されたスキャナー14Aが矢印B
方向及び矢印C方向に往復移動される。スキャナー14
Aは矢印B方向に所定速度vで移動しながら磁気記録媒
体12の表面を走査し、磁気記録媒体12の端部に達す
るとモータを逆転させることにより矢印C方向に所定速
度vで移動しながら走査し、磁気記録媒体12の端部に
達するとモータを逆転させることにより再び矢印B方向
に所定速度vで移動しながら走査する。
くモータ42Aの正逆転により支持プーリ24Aが所定
速度で回転され、支持プーリ22A、24Aに張架され
たワイヤ26Aに係止されたスキャナー14Aが矢印B
方向及び矢印C方向に往復移動される。スキャナー14
Aは矢印B方向に所定速度vで移動しながら磁気記録媒
体12の表面を走査し、磁気記録媒体12の端部に達す
るとモータを逆転させることにより矢印C方向に所定速
度vで移動しながら走査し、磁気記録媒体12の端部に
達するとモータを逆転させることにより再び矢印B方向
に所定速度vで移動しながら走査する。
【0016】スキャナー14Aの出力端部19Aから検
査ローラ10により搬送されている磁気記録媒体12に
レーザ光が投光されると、磁気記録媒体12表面で反射
されたレーザ光が入力端部21Aにより受光される。受
光されたレーザ光は光ファイバーを介してフォトディテ
クタ30Aに入力されて電気信号に変換され、アンプ3
2Aにより増幅されて、コンピュータ34に出力され
る。
査ローラ10により搬送されている磁気記録媒体12に
レーザ光が投光されると、磁気記録媒体12表面で反射
されたレーザ光が入力端部21Aにより受光される。受
光されたレーザ光は光ファイバーを介してフォトディテ
クタ30Aに入力されて電気信号に変換され、アンプ3
2Aにより増幅されて、コンピュータ34に出力され
る。
【0017】スキャナー14Bは、スキャナー14Aが
走査を開始した時点より所定の遅延時間T経過後に、所
定速度vで矢印B方向または矢印C方向への移動を開始
しながら、スキャナー14Aと同様の動作でスキャナー
14Aが走査した磁気記録媒体12の表面を常に遅延時
間T遅れて再度走査する。
走査を開始した時点より所定の遅延時間T経過後に、所
定速度vで矢印B方向または矢印C方向への移動を開始
しながら、スキャナー14Aと同様の動作でスキャナー
14Aが走査した磁気記録媒体12の表面を常に遅延時
間T遅れて再度走査する。
【0018】図3(A)及び(B)に示すように、スキ
ャナー14Aの出力端部19Aからの投光スポット44
Aの軌跡とスキャナー14Bの出力端部19Bからの投
光スポット44Bの軌跡との搬送方向(矢印A方向)の
離間距離をd1(m)とすると、スキャナー14Aから
の投光スポット44Aの照射位置にあった磁気記録媒体
12表面上のP点が、検査ローラ10により距離d
1(m)だけ下流に搬送されたときに、スキャナー14
Bがウエブの幅方向に距離d2(m)だけ移動し、投光
スポット44BがP点を照射するようにスキャナー14
Bを遅延時間Tだけ遅延させて走査を行えば、スキャナ
ー14Aとスキャナー14Bとが同じ地点(P点)を走
査する。従って、検査ローラ10の外周での線速度をV
(m/s)とすると、スキャナー14Bの遅延時間T
は、式:T=d1/Vにより求めることができる。
ャナー14Aの出力端部19Aからの投光スポット44
Aの軌跡とスキャナー14Bの出力端部19Bからの投
光スポット44Bの軌跡との搬送方向(矢印A方向)の
離間距離をd1(m)とすると、スキャナー14Aから
の投光スポット44Aの照射位置にあった磁気記録媒体
12表面上のP点が、検査ローラ10により距離d
1(m)だけ下流に搬送されたときに、スキャナー14
Bがウエブの幅方向に距離d2(m)だけ移動し、投光
スポット44BがP点を照射するようにスキャナー14
Bを遅延時間Tだけ遅延させて走査を行えば、スキャナ
ー14Aとスキャナー14Bとが同じ地点(P点)を走
査する。従って、検査ローラ10の外周での線速度をV
(m/s)とすると、スキャナー14Bの遅延時間T
は、式:T=d1/Vにより求めることができる。
【0019】スキャナー14Bの出力端部19Bから検
査ローラ10により搬送されている磁気記録媒体12に
レーザ光が投光されると、磁気記録媒体12表面で反射
されたレーザ光が入力端部21Bにより受光される。受
光されたレーザ光は光ファイバーを介してフォトディテ
クタ30Bに入力されて電気信号に変換され、アンプ3
2Bにより増幅されて、コンピュータ34に出力され
る。
査ローラ10により搬送されている磁気記録媒体12に
レーザ光が投光されると、磁気記録媒体12表面で反射
されたレーザ光が入力端部21Bにより受光される。受
光されたレーザ光は光ファイバーを介してフォトディテ
クタ30Bに入力されて電気信号に変換され、アンプ3
2Bにより増幅されて、コンピュータ34に出力され
る。
【0020】信号強度は受光光量に比例して変化するの
で、コンピュータ34は、入力信号をデジタル信号に変
換し、デジタル信号の変動を検出して、所定の大きさ以
上の信号強度の変動があった場合にはスキャナーが欠陥
を検出したと判断する。そして、下記表1示すようにア
ルゴリズムを構成し、スキャナー14Aとスキャナー1
4Bの両方が欠陥を検出した場合にのみ欠陥有りと判断
し、それ以外の場合には欠陥無しと判断して、欠陥の有
無を検査結果としてモニター36に表示する。
で、コンピュータ34は、入力信号をデジタル信号に変
換し、デジタル信号の変動を検出して、所定の大きさ以
上の信号強度の変動があった場合にはスキャナーが欠陥
を検出したと判断する。そして、下記表1示すようにア
ルゴリズムを構成し、スキャナー14Aとスキャナー1
4Bの両方が欠陥を検出した場合にのみ欠陥有りと判断
し、それ以外の場合には欠陥無しと判断して、欠陥の有
無を検査結果としてモニター36に表示する。
【0021】
【表1】
【0022】また、コンピュータ34は、エンコーダ3
8からのパルス信号のパルスをカウントすることにより
検査位置のy座標(基準点から検査位置までのウエブの
長さ方向の距離)を演算し、エンコーダ40A、エンコ
ーダ40Bからのパルス信号のパルスをカウントするこ
とにより検査位置のx座標(基準点から検査位置までの
ウエブの幅方向の距離)を演算して、検査位置のx座
標、y座標を特定し、検出された欠陥の位置をxy座標
でモニター36に表示する。
8からのパルス信号のパルスをカウントすることにより
検査位置のy座標(基準点から検査位置までのウエブの
長さ方向の距離)を演算し、エンコーダ40A、エンコ
ーダ40Bからのパルス信号のパルスをカウントするこ
とにより検査位置のx座標(基準点から検査位置までの
ウエブの幅方向の距離)を演算して、検査位置のx座
標、y座標を特定し、検出された欠陥の位置をxy座標
でモニター36に表示する。
【0023】本実施の形態では、検査ローラ10にはス
パイラル状の溝16が設けられているが、上記の通りス
キャナー14A及びスキャナー14Bの複数のスキャナ
ーにより同一箇所を重ねて走査し、両方のスキャナーの
検出結果に基づいて欠陥の有無を判断するので、一方の
スキャナーが検査ローラ10の溝16に沿った磁気記録
媒体12の窪み等を欠陥として検出しても、両方のスキ
ャナーが欠陥を検出しなければ欠陥有りと判断されず、
誤検出を防止することができ、磁気記録媒体12表面の
欠陥の有無を精度良く検査することができる。
パイラル状の溝16が設けられているが、上記の通りス
キャナー14A及びスキャナー14Bの複数のスキャナ
ーにより同一箇所を重ねて走査し、両方のスキャナーの
検出結果に基づいて欠陥の有無を判断するので、一方の
スキャナーが検査ローラ10の溝16に沿った磁気記録
媒体12の窪み等を欠陥として検出しても、両方のスキ
ャナーが欠陥を検出しなければ欠陥有りと判断されず、
誤検出を防止することができ、磁気記録媒体12表面の
欠陥の有無を精度良く検査することができる。
【0024】上記実施の形態では、スキャナーの個数は
2個としたが、検査の精度を高めるために、スキャナー
の数をさらに増やすこともできる。また、上記実施の形
態では、スキャナー14に光ファイバーの端部を配置す
る例について説明したが、光ファイバーを用いることな
く、発光素子と受光素子とを配置するようにしてもよ
い。
2個としたが、検査の精度を高めるために、スキャナー
の数をさらに増やすこともできる。また、上記実施の形
態では、スキャナー14に光ファイバーの端部を配置す
る例について説明したが、光ファイバーを用いることな
く、発光素子と受光素子とを配置するようにしてもよ
い。
【0025】上記実施の形態では、検査ローラにスパイ
ラル状の溝を設けたが、被検査物と検査ローラとの間の
空気を排出できる溝であれば、スパイラルである必要は
無く、検査ローラの軸方向に沿った直線状の溝でもよ
い。
ラル状の溝を設けたが、被検査物と検査ローラとの間の
空気を排出できる溝であれば、スパイラルである必要は
無く、検査ローラの軸方向に沿った直線状の溝でもよ
い。
【0026】上記実施の形態では、被検査物はウエブ状
の樹脂フィルムに磁気記録材料が塗布された磁気記録媒
体としたが、本発明の表面検査装置は、他のウエブ状の
被検査物の表面状態の検査にも使用することができる。
の樹脂フィルムに磁気記録材料が塗布された磁気記録媒
体としたが、本発明の表面検査装置は、他のウエブ状の
被検査物の表面状態の検査にも使用することができる。
【0027】なお、本実施の形態では、検査ローラ10
にはスパイラル状の溝16が設けられているが、スキャ
ナーの移動速度v(即ち、ウエブの幅方向の走査速度
v)は、スキャナー14A及びスキャナー14Bの少な
くとも一方からの投光スポットが、常に検査ローラ10
の溝16間にある平坦部上に位置するように制御するこ
とができる。
にはスパイラル状の溝16が設けられているが、スキャ
ナーの移動速度v(即ち、ウエブの幅方向の走査速度
v)は、スキャナー14A及びスキャナー14Bの少な
くとも一方からの投光スポットが、常に検査ローラ10
の溝16間にある平坦部上に位置するように制御するこ
とができる。
【0028】検査ローラ10の直径をd(m)、円周率
をπとすると、検査ローラ10の外周での線速度V(m
/s)を用いて、検査ローラ10の回転速度はV/πd
(rps)で表され、検査ローラ10が1回転するのに
要する時間はπd/V(s)となる。ここで、検査ロー
ラ10にスパイラル状に設けられた一条の溝16のリー
ド長をL(m)とすると、検査ローラ10が1回転する
間にスキャナー14A(またはB)がL(m)矢印B方
向に移動するようにすれば、即ち、移動速度vをVL/
πdとすれば、投光スポット44A(またはB)が常に
検査ローラ10の溝16間にある平坦部上に位置するこ
とになる。
をπとすると、検査ローラ10の外周での線速度V(m
/s)を用いて、検査ローラ10の回転速度はV/πd
(rps)で表され、検査ローラ10が1回転するのに
要する時間はπd/V(s)となる。ここで、検査ロー
ラ10にスパイラル状に設けられた一条の溝16のリー
ド長をL(m)とすると、検査ローラ10が1回転する
間にスキャナー14A(またはB)がL(m)矢印B方
向に移動するようにすれば、即ち、移動速度vをVL/
πdとすれば、投光スポット44A(またはB)が常に
検査ローラ10の溝16間にある平坦部上に位置するこ
とになる。
【0029】従って、検査ローラ10の外周での線速度
V(m/s)、検査ローラ10の直径d(m)、及び検
査ローラ10に設けられた溝16のリード長L(m)に
基づいて、スキャナー14A(またはB)の移動速度v
(m/s)を、式:v=VL/πdを用いて予め求め、
この移動速度vで移動しながら走査することで、検査ロ
ーラ10の溝16上に位置する部分を回避しつつ磁気記
録媒体12の表面を走査することができる。なお、スキ
ャナー14A及びスキャナー14Bの移動速度vは、エ
ンコーダ40A及びエンコーダ40Bの出力に基づいて
制御される。
V(m/s)、検査ローラ10の直径d(m)、及び検
査ローラ10に設けられた溝16のリード長L(m)に
基づいて、スキャナー14A(またはB)の移動速度v
(m/s)を、式:v=VL/πdを用いて予め求め、
この移動速度vで移動しながら走査することで、検査ロ
ーラ10の溝16上に位置する部分を回避しつつ磁気記
録媒体12の表面を走査することができる。なお、スキ
ャナー14A及びスキャナー14Bの移動速度vは、エ
ンコーダ40A及びエンコーダ40Bの出力に基づいて
制御される。
【0030】上記の通りスキャナー14A及びスキャナ
ー14Bの移動速度vを制御することにより、少なくと
も一方のスキャナーからの投光スポットは、常に検査ロ
ーラ10の溝16間の平坦部上にあり、溝16に沿った
磁気記録媒体12の窪み等を欠陥として誤検出すること
がないので、磁気記録媒体12表面の欠陥の有無をさら
に精度良く検査することができる。なお、この場合、移
動速度は溝のリード長に依存することになるが、上記実
施の形態では移動速度を自由に設定することができる。
ー14Bの移動速度vを制御することにより、少なくと
も一方のスキャナーからの投光スポットは、常に検査ロ
ーラ10の溝16間の平坦部上にあり、溝16に沿った
磁気記録媒体12の窪み等を欠陥として誤検出すること
がないので、磁気記録媒体12表面の欠陥の有無をさら
に精度良く検査することができる。なお、この場合、移
動速度は溝のリード長に依存することになるが、上記実
施の形態では移動速度を自由に設定することができる。
【0031】上記実施の形態では、一方のスキャナーを
遅延させる例について説明したが、2つのスキャナーを
ウエブの幅方向にd2、搬送方向にd1離間して1つのヘ
ッド上に配置し、このヘッドを用いて走査するようにし
てもよい。
遅延させる例について説明したが、2つのスキャナーを
ウエブの幅方向にd2、搬送方向にd1離間して1つのヘ
ッド上に配置し、このヘッドを用いて走査するようにし
てもよい。
【0032】
【実施例】(実施例)樹脂フィルム上に、下記組成の塗
布液1を乾燥後の厚みが1.2μmとなるように塗布
し、下記組成の塗布液2を乾燥後の厚みが0.2μmと
なるように重畳して塗布して、幅1.1m、長さ900
0mの磁気記録媒体を作製した。 <塗布液1の組成> ・TiO2 無機粉末 100重量部 (平均一次粒子径:0.05μm、BET比表面積:18m2/g) ・カーボンブラック 20重量部 (平均一次粒子径:0.018μm) ・塩化ビニル−酢酸ビニルアルコール共重合体 12重量部 ・ポリエステルポリウレタン樹脂 5重量部 ・ブチルステアレート 1重量部 ・ステアリン酸 1重量部 ・メチルエチルケトン 200重量部 <塗布液2の組成> ・強磁性金属微粉末(組成 Fe/Zn/Ni=92/4/4) 100重量部 (Hc2000:Oe、BET比表面積:58m2/g、針状比:5.0) ・塩化ビニル−酢酸ビニルアルコール共重合体(重合度300) 12重量部 ・ポリエステルポリウレタン樹脂 3重量部 ・α-アルミナ(粒子サイズ:0.5μm) 1重量部 ・カーボンブラック(粒子サイズ:0.1μm) 1.5重量部 ・ブチルステアレート 0.5重量部 ・ステアリン酸 1重量部 ・メチルエチルケトン 200重量部 得られた磁気記録媒体の表面状態を、本実施の形態にか
かる表面検査装置と同じ構成の表面検査装置を用いて検
査した。検査時には、磁気記録媒体の「吊れ」、「折
れ」、「しわ」等は全く見られず、検査ローラ上での操
作性は良好であった。表面検査装置の諸条件を以下に示
す。 <装置の諸条件> ・検査ローラの直径(d):0.1m ・検査ローラ外周での線速度(V):5m/s ・溝のリード長(L):0.05m ・ウエブテンション:10kg/m ・スキャナーの移動速度(v):1.2m/s 検査終了後、検査済みの磁気記録媒体について、実際の
欠陥発生箇所と表面検査装置の欠陥検出箇所との対応を
調査した。欠陥はスジ状の傷であった。表面検査装置で
は欠陥有りと判断しているが実際には欠陥が発生してい
ない場合は誤検出と判断し、表面検査装置では欠陥無し
と判断しているが実際には欠陥が発生している場合は検
出漏れと判断した。欠陥検出数、誤検出数、及び検出漏
れ数を調査結果として表2に示す。 (比較例)比較のために表面に溝の設けられていない検
査ローラを用い、その他の条件は、上記実施例と全く同
様にして磁気記録媒体の表面状態を検査した。検査時に
はエアフィルムの発生に起因すると思われる検査ローラ
上での磁気記録媒体の「吊れ」が観察された。検査終了
後、検査済みの磁気記録媒体について、実施例と同様に
して実際の欠陥発生箇所と表面検査装置の欠陥検出箇所
との対応を調査した。欠陥検出数、誤検出数、及び検出
漏れ数を調査結果として表2に示す。
布液1を乾燥後の厚みが1.2μmとなるように塗布
し、下記組成の塗布液2を乾燥後の厚みが0.2μmと
なるように重畳して塗布して、幅1.1m、長さ900
0mの磁気記録媒体を作製した。 <塗布液1の組成> ・TiO2 無機粉末 100重量部 (平均一次粒子径:0.05μm、BET比表面積:18m2/g) ・カーボンブラック 20重量部 (平均一次粒子径:0.018μm) ・塩化ビニル−酢酸ビニルアルコール共重合体 12重量部 ・ポリエステルポリウレタン樹脂 5重量部 ・ブチルステアレート 1重量部 ・ステアリン酸 1重量部 ・メチルエチルケトン 200重量部 <塗布液2の組成> ・強磁性金属微粉末(組成 Fe/Zn/Ni=92/4/4) 100重量部 (Hc2000:Oe、BET比表面積:58m2/g、針状比:5.0) ・塩化ビニル−酢酸ビニルアルコール共重合体(重合度300) 12重量部 ・ポリエステルポリウレタン樹脂 3重量部 ・α-アルミナ(粒子サイズ:0.5μm) 1重量部 ・カーボンブラック(粒子サイズ:0.1μm) 1.5重量部 ・ブチルステアレート 0.5重量部 ・ステアリン酸 1重量部 ・メチルエチルケトン 200重量部 得られた磁気記録媒体の表面状態を、本実施の形態にか
かる表面検査装置と同じ構成の表面検査装置を用いて検
査した。検査時には、磁気記録媒体の「吊れ」、「折
れ」、「しわ」等は全く見られず、検査ローラ上での操
作性は良好であった。表面検査装置の諸条件を以下に示
す。 <装置の諸条件> ・検査ローラの直径(d):0.1m ・検査ローラ外周での線速度(V):5m/s ・溝のリード長(L):0.05m ・ウエブテンション:10kg/m ・スキャナーの移動速度(v):1.2m/s 検査終了後、検査済みの磁気記録媒体について、実際の
欠陥発生箇所と表面検査装置の欠陥検出箇所との対応を
調査した。欠陥はスジ状の傷であった。表面検査装置で
は欠陥有りと判断しているが実際には欠陥が発生してい
ない場合は誤検出と判断し、表面検査装置では欠陥無し
と判断しているが実際には欠陥が発生している場合は検
出漏れと判断した。欠陥検出数、誤検出数、及び検出漏
れ数を調査結果として表2に示す。 (比較例)比較のために表面に溝の設けられていない検
査ローラを用い、その他の条件は、上記実施例と全く同
様にして磁気記録媒体の表面状態を検査した。検査時に
はエアフィルムの発生に起因すると思われる検査ローラ
上での磁気記録媒体の「吊れ」が観察された。検査終了
後、検査済みの磁気記録媒体について、実施例と同様に
して実際の欠陥発生箇所と表面検査装置の欠陥検出箇所
との対応を調査した。欠陥検出数、誤検出数、及び検出
漏れ数を調査結果として表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】この表2から、上記実施の形態と同じ構成
の表面検査装置を用い、複数のスキャナーの検出結果に
基づいて欠陥の有無を判断した場合(実施例)には、誤
検出、検出漏れは全くなく、精度の良い検査が可能であ
ることがわかる。一方、表面に溝の設けられていない検
査ローラを用いた場合(比較例)には、誤検出の割合が
極めて高く過検出の状態であり、検査精度は低いことが
わかる。このように誤検出が多発したのは、エアフィル
ムの発生に起因して検査ローラ上で一時的に発生した磁
気記録媒体の「吊れ」を欠陥として検出したためである
と推測される。また、比較例では検出漏れも見られる
が、このような検出漏れもエアフィルムの発生により反
射光量が影響を受けて欠陥の存在を打ち消す方向に変動
したためであると推測される。
の表面検査装置を用い、複数のスキャナーの検出結果に
基づいて欠陥の有無を判断した場合(実施例)には、誤
検出、検出漏れは全くなく、精度の良い検査が可能であ
ることがわかる。一方、表面に溝の設けられていない検
査ローラを用いた場合(比較例)には、誤検出の割合が
極めて高く過検出の状態であり、検査精度は低いことが
わかる。このように誤検出が多発したのは、エアフィル
ムの発生に起因して検査ローラ上で一時的に発生した磁
気記録媒体の「吊れ」を欠陥として検出したためである
と推測される。また、比較例では検出漏れも見られる
が、このような検出漏れもエアフィルムの発生により反
射光量が影響を受けて欠陥の存在を打ち消す方向に変動
したためであると推測される。
【0035】なお、真の欠陥数(欠陥検出数―誤検出数
+検出漏れ数)は、実施例と比較例とで若干の差がある
が、これは両者の塗布条件のばらつきによるものであ
り、検出精度によるものではない。
+検出漏れ数)は、実施例と比較例とで若干の差がある
が、これは両者の塗布条件のばらつきによるものであ
り、検出精度によるものではない。
【0036】
【発明の効果】本発明の表面検査装置は、ウエブ状の被
検査物を安定に搬送すると共に、精度良く被検査物表面
の欠陥の有無を検査することができる、という効果を奏
する。
検査物を安定に搬送すると共に、精度良く被検査物表面
の欠陥の有無を検査することができる、という効果を奏
する。
【図1】本実施の形態の表面検査装置の主要部分の構成
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態の表面検査装置の概略構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図3】スキャナーの遅延時間を説明するための図であ
る。
る。
10 検査ローラ 12 磁気記録媒体 14A、14B スキャナー 16 溝 18A、18B、20A、20B 光ファイバー 19A、19B 出力端部 21A、21B 入力端部 28A、28B レーザ光源 30A、30B フォトディテクター 34 コンピュータ 44A、44B 投光スポット
Claims (1)
- 【請求項1】 表面に溝が軸方向に沿って設けられた検
査ローラと、 前記検査ローラに張架されたウエブ状の被検査物の表面
に光を投光する投光部及び前記被検査物からの反射光を
受光する受光部を有し、被検査物を走査するように被検
査物の幅方向に移動される第1の走査器と、 前記検査ローラに張架されたウエブ状の被検査物の表面
に光を投光する投光部及び前記被検査物からの反射光を
受光する受光部を有し、前記第1の走査器が走査した箇
所を再度走査するように被検査物の幅方向に移動される
第2の走査器と、 前記第1の走査器からの情報と前記第2の走査器からの
情報とに基づいて欠陥の有無を判定する欠陥判定器と、
を備えた表面検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000051396A JP2001242087A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 表面検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000051396A JP2001242087A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 表面検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001242087A true JP2001242087A (ja) | 2001-09-07 |
Family
ID=18573053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000051396A Pending JP2001242087A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 表面検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001242087A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101376053B1 (ko) | 2013-03-04 | 2014-03-20 | 주로테크 주식회사 | 알갱이 및 분체 이송용 스크류 컨베이어의 스크류 동심도 및 직진도 측정방법 |
CN108982531A (zh) * | 2017-06-02 | 2018-12-11 | 柯尼卡美能达株式会社 | 筒状物的检查装置 |
-
2000
- 2000-02-28 JP JP2000051396A patent/JP2001242087A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101376053B1 (ko) | 2013-03-04 | 2014-03-20 | 주로테크 주식회사 | 알갱이 및 분체 이송용 스크류 컨베이어의 스크류 동심도 및 직진도 측정방법 |
CN108982531A (zh) * | 2017-06-02 | 2018-12-11 | 柯尼卡美能达株式会社 | 筒状物的检查装置 |
CN108982531B (zh) * | 2017-06-02 | 2021-06-15 | 柯尼卡美能达株式会社 | 筒状物的检查装置 |
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