JP2001242085A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

Info

Publication number
JP2001242085A
JP2001242085A JP2000053036A JP2000053036A JP2001242085A JP 2001242085 A JP2001242085 A JP 2001242085A JP 2000053036 A JP2000053036 A JP 2000053036A JP 2000053036 A JP2000053036 A JP 2000053036A JP 2001242085 A JP2001242085 A JP 2001242085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
imaging
subject
image processing
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000053036A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensuke Yamashita
賢祐 山下
Hiroshi Shiromizu
博 白水
Naoki Miyazaki
直紀 宮崎
Koshi Yamaguchi
幸志 山口
Akiko Kitajima
章子 北島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000053036A priority Critical patent/JP2001242085A/ja
Publication of JP2001242085A publication Critical patent/JP2001242085A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練を要することなく高速に細胞等の被写体
を撮像し、被写体の分析上最適な撮像位置を容易に検出
することができる画像処理装置および画像処理方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 複数細胞等の被写体を撮像して画像デー
タとして出力する撮像装置12と、被写体を載置する載
置テーブル9と、載置テーブル9を移動させることによ
り被写体を複数の所定位置に移動させるアクチュエータ
8と、アクチュエータを駆動する駆動部7と、駆動部7
に対してアクチュエータの駆動量を指示する位置制御手
段105と、所定位置毎に撮像装置12から画像データ
を取り込む画像入力手段101と、画像入力手段で取り
込んだ画像データに基づいて評価データを算出する評価
手段102、103と、評価データを所定位置毎に記憶
部2に記憶させる評価データ格納手段104とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層細胞等の被写
体の深さ方向に複数位置を撮像し、分析に最適な被写体
の撮像位置を検出する画像処理装置および画像処理方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、多層細胞等の被写体の分析に最適
な撮像位置を高速に検出することが細胞の劣化防止等の
観点から要求されている。
【0003】従来、多層細胞等の被写体の分析において
は、例えば顕微鏡においては接眼レンズを覗きながら、
分析に最適と思われる部位を何枚か撮像し、その後に撮
像した部位を分析することが行われていた。このように
分析上最適な撮像位置の検出は操作者が手動で行ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像処理装置では、被写体の分析上最適な撮像位置を人
手で行っているため、多大の時間と人手を必要とし、細
胞等の被写体の劣化やコスト増加を生じるという問題点
を有していた。また、上記最適撮像位置を人が判断する
ため、人によるばらつきが生じ、これを防止するために
は熟練を必要とするという問題点を有していた。
【0005】この画像処理装置および画像処理方法で
は、熟練を要することなく高速に細胞等の被写体を撮像
し、被写体の分析上最適な撮像位置を容易に検出するこ
とが要求されている。
【0006】本発明は、このような要求を満たすため、
熟練を要することなく高速に細胞等の被写体を撮像し、
被写体の分析上最適な撮像位置を容易に検出することが
できる画像処理装置、および、熟練を要することなく高
速に細胞等の被写体を撮像し、被写体の分析上最適な撮
像位置を容易に検出する画像処理方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の画像処理装置は、複数細胞等の被写体を撮像
して画像データとして出力する撮像装置と、細胞の形状
特徴の撮像条件を入力可能な入力装置と、被写体を載置
する載置テーブルと、載置テーブルを移動させることに
より前記被写体を複数の所定位置に移動させるアクチュ
エータと、アクチュエータを駆動する駆動部と、駆動部
に対してアクチュエータの駆動量を指示する位置制御手
段と、所定位置毎に撮像装置から画像データを取り込む
画像入力手段と、画像入力手段で取り込んだ画像データ
に基づいて評価データを算出する評価手段と、評価デー
タを所定位置毎に記憶部に記憶させる評価データ格納手
段とを有する構成を備えている。
【0008】これにより、熟練を要することなく高速に
細胞等の被写体を撮像し、被写体の分析上最適な撮像位
置を容易に検出することができる画像処理装置が得られ
る。
【0009】この課題を解決するために本発明の画像処
理方法は、複数細胞等の被写体を撮像して画像データと
して出力する撮像装置と、細胞の形状特徴の撮像条件を
入力可能な入力装置と、被写体を載置する載置テーブル
と、載置テーブルを移動させることにより前記被写体を
複数の所定位置に移動させるアクチュエータと、アクチ
ュエータを駆動する駆動部とを有する画像処理装置にお
ける画像処理方法であって、駆動部に対してアクチュエ
ータの駆動量を指示する位置制御ステップと、所定位置
毎に撮像装置から画像データを取り込む画像入力ステッ
プと、画像入力ステップで取り込んだ画像データに基づ
いて評価データを算出する評価ステップと、評価データ
を所定位置毎に記憶部に記憶させる評価データ格納ステ
ップとを有する構成を備えている。
【0010】これにより、熟練を要することなく高速に
細胞等の被写体を撮像し、被写体の分析上最適な撮像位
置を容易に検出する画像処理方法が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の画像処
理装置は、複数細胞等の被写体を撮像して画像データと
して出力する撮像装置と、細胞の形状特徴の撮像条件を
入力可能な入力装置と、被写体を載置する載置テーブル
と、載置テーブルを移動させることにより被写体を複数
の所定位置に移動させるアクチュエータと、アクチュエ
ータを駆動する駆動部と、駆動部に対してアクチュエー
タの駆動量を指示する位置制御手段と、所定位置毎に撮
像装置から画像データを取り込む画像入力手段と、画像
入力手段で取り込んだ画像データに基づいて評価データ
を算出する評価手段と、評価データを所定位置毎に記憶
部に記憶させる評価データ格納手段とを有することとし
たものである。
【0012】この構成により、被写体は位置制御手段か
らの指示に基づいてアクチュエータにより自動的に複数
の所定位置に移動され、その複数の所定位置で自動的に
撮像されるので、細胞等の被写体の撮像が熟練を要する
ことなく高速に行われ、また、評価データが所定位置毎
に記憶部に記憶されるので、記憶した評価データを比較
することにより、被写体の分析上最適な撮像位置が容易
に検出されるという作用を有する。また、撮像条件を入
力できるようにしたことにより、撮像条件に最も適合す
る評価データを選択し、その評価データに対応する画像
データを選択することができるという作用を有する。さ
らに、複数の所定位置における評価データを記憶部から
任意に抽出することが可能であり、必要なときに任意の
複数の評価データ間での比較や、複数の評価データを用
いた状態判断、特徴抽出などのように複数の評価データ
の利用を容易にかつ高速に行うことが可能であるという
作用を有する。
【0013】請求項2に記載の画像処理装置は、請求項
1に記載の画像処理装置において、記憶部に記憶された
評価データから最適な画像データを選択する画像選択手
段を備えることとしたものである。
【0014】この構成により、細胞等の被写体の分析上
最適な画像データが自動的に選択されるので、被写体の
分析が操作者毎のばらつき無く高速に行われるという作
用を有する。
【0015】請求項3に記載の画像処理装置は、請求項
1又は2に記載の画像処理装置において、位置制御手段
は、アクチュエータを介して載置テーブルを下方から上
方または上方から下方へ所定間隔でもって段階的に所定
回数移動させることとしたものである。
【0016】この構成により、下方から上方または上方
から下方までの複数の所定位置において被写体の画像デ
ータが得られるので、細胞等の被写体の分析上最適な画
像データを得るために必要な画像データが漏れなく得ら
れ、被写体の分析が正確になるという作用を有する。
【0017】請求項4に記載の画像処理装置は、請求項
1乃至3のいずれか1に記載の画像処理装置において、
評価手段は、画像データを周波数変換して複数の所定周
波数空間内のエネルギーの総和や、雑音を除くための閾
値以上の総和、閾値以上の個数を算出して各周波数成分
の特徴量を算出することとしたものである。
【0018】この構成により、特徴量が複数の所定位置
に対応して記憶部から任意に取り出され、必要なときに
任意の複数の評価データ間での比較や、複数の評価デー
タを用いた状態判断、特徴抽出などのように複数の評価
データの利用を容易にかつ高速に行うことが可能である
という作用を有する。
【0019】請求項5に記載の画像処理装置は、請求項
4に記載の画像処理装置において、画像選択手段は、特
徴量のうち撮像条件に最も適合した特徴量をもつ画像を
選択することとしたものである。
【0020】この構成により、細胞等の被写体の分析上
最適な画像が正確に選択され、分析の精度が向上すると
いう作用を有する。
【0021】請求項6に記載の画像処理装置は、請求項
4または5に記載の画像処理装置において、評価データ
格納手段は、複数の所定位置と複数の所定周波数空間内
の特徴量とを対応づけたマトリクステーブルを作成して
記憶部に記憶させることとしたものである。
【0022】この構成により、複数の所定位置における
評価データを記憶部から任意に抽出することが可能であ
り、必要なときに任意の複数の評価データ間での比較
や、複数の評価データを用いた状態判断、特徴抽出など
のように複数の評価データの利用を容易にかつ高速に行
うことが可能であるという作用を有する。
【0023】請求項7に記載の画像処理装置は、請求項
4乃至6のいずれか1に記載の画像処理装置において、
載置テーブルの段階的な移動における移動回数を判定
し、特徴量の終了条件を検出した場合には所定回数に達
しない場合においても所定間隔毎の被写体撮像を終了す
る判定手段を備えることとしたものである。
【0024】この構成により、下方から上方または上方
から下方までの途中の位置において撮像動作が停止され
得るので、撮像装置からの画像データの取り込みがより
高速化されるという作用を有する。
【0025】請求項8に記載の画像処理装置は、複数細
胞等の被写体を撮像して画像データとして出力する撮像
装置と、細胞の形状特徴の撮像条件を入力可能な入力装
置と、撮像装置と被写体との撮像位置を被写体の深さ方
向に変化させる撮像位置変更装置と、撮像装置からのそ
れぞれの撮像位置で撮像された撮像データとしての画像
データを評価データに変換する評価手段と、評価データ
をそれぞれ格納する評価データ格納手段と、それぞれの
撮像位置での評価データをそれぞれ比較して、撮像条件
に最も合う撮像位置または画像データを決定する画像選
択手段とを有することとしたものである。
【0026】この構成により、被写体は位置制御手段か
らの指示に基づいて撮像位置変更装置により自動的に複
数の所定位置に移動され、その複数の所定位置で自動的
に撮像されるので、細胞等の被写体の撮像が熟練を要す
ることなく高速に行われ、また、評価データが所定位置
毎に記憶部に記憶されるので、記憶した評価データを比
較することにより、被写体の分析上最適な撮像位置が容
易に検出されるという作用を有する。また、撮像条件を
入力できるようにしたことにより、撮像条件に最も適合
する評価データを選択し、その評価データに対応する画
像データを選択することができるという作用を有する。
さらに、複数の所定位置における評価データを記憶部か
ら任意に抽出することが可能であり、必要なときに任意
の複数の評価データ間での比較や、複数の評価データを
用いた状態判断、特徴抽出などのように複数の評価デー
タの利用を容易にかつ高速に行うことが可能であるとい
う作用を有する。
【0027】請求項9に記載の画像処理方法は、複数細
胞等の被写体を撮像して画像データとして出力する撮像
装置と、細胞の形状特徴の撮像条件を入力可能な入力装
置と、被写体を載置する載置テーブルと、載置テーブル
を移動させることにより被写体を複数の所定位置に移動
させるアクチュエータと、アクチュエータを駆動する駆
動部とを有する画像処理装置における画像処理方法であ
って、駆動部に対してアクチュエータの駆動量を指示す
る位置制御ステップと、所定位置毎に撮像装置から画像
データを取り込む画像入力ステップと、画像入力ステッ
プで取り込んだ画像データに基づいて評価データを算出
する評価ステップと、評価データを所定位置毎に記憶部
に記憶させる評価データ格納ステップとを有することと
したものである。
【0028】この構成により、被写体はアクチュエータ
により自動的に複数の所定位置に移動され、その複数の
所定位置で自動的に撮像されるので、細胞等の被写体の
撮像が熟練を要することなく高速に行われ、また、画像
データと評価データとが所定位置毎に記憶部に記憶され
るので、記憶した評価データを比較することにより、被
写体の分析上最適な撮像位置が容易に検出されるという
作用を有する。また、複数の所定位置における評価デー
タを記憶部から任意に抽出することが可能であり、必要
なときに任意の複数の評価データ間での比較や、複数の
評価データを用いた状態判断、特徴抽出などのように複
数の評価データの利用を容易にかつ高速に行うことが可
能であるという作用を有する。
【0029】請求項10に記載の画像処理方法は、複数
細胞等の被写体を撮像して画像データとして出力する撮
像装置と、細胞の形状特徴の撮像条件を入力可能な入力
装置と、被写体を載置する載置テーブルと、載置テーブ
ルを移動させることにより被写体を複数の所定位置に移
動させるアクチュエータと、アクチュエータを駆動する
駆動部とを有する画像処理装置における画像処理方法で
あって、駆動部に対してアクチュエータの駆動量を指示
する位置制御ステップと、所定位置毎に撮像装置から画
像データを取り込む画像入力ステップと、画像入力ステ
ップで取り込んだ画像データに基づいて評価データを算
出する評価ステップと、評価データを所定位置毎に記憶
部に記憶させる評価データ格納ステップと、記憶部に記
憶された画像データと評価データとから最適な画像デー
タを選択する画像選択ステップとを有することとしたも
のである。
【0030】この構成により、細胞等の被写体の分析上
最適な画像データが自動的に選択されるので、被写体の
分析が操作者毎のばらつき無く高速に行われるという作
用を有する。
【0031】請求項11に記載の画像処理方法は、請求
項9又は10に記載の画像処理方法において、位置制御
ステップにおいて、アクチュエータを介して載置テーブ
ルを下方から上方または上方から下方へ所定間隔でもっ
て段階的に所定回数移動させることとしたものである。
【0032】この構成により、下方から上方または上方
から下方までの複数の所定位置において被写体の画像デ
ータが得られるので、細胞等の被写体の分析上最適な画
像データを得るために必要な画像データが漏れなく得ら
れ、被写体の分析が正確になるという作用を有する。
【0033】請求項12に記載の画像処理方法は、請求
項9乃至11のいずれか1に記載の画像処理方法におい
て、評価ステップにおいて、画像データを周波数変換し
て複数の所定周波数空間内のエネルギーの総和や、雑音
を除くための閾値以上の総和、閾値以上の個数を算出し
て各周波数成分の特徴量を算出することとしたものであ
る。
【0034】この構成により、特徴量が複数の所定位置
に対応して記憶部から任意に取り出され、必要なときに
任意の複数の評価データ間での比較や、複数の評価デー
タを用いた状態判断、特徴抽出などのように複数の評価
データの利用を容易にかつ高速に行うことが可能である
という作用を有する。
【0035】請求項13に記載の画像処理方法は、請求
項12に記載の画像処理方法において、画像選択ステッ
プにおいて、特徴量のうち撮像条件に適合した特徴量を
もつ画像を選択することとしたものである。
【0036】この構成により、細胞等の被写体の分析上
最適な画像が正確に選択され、分析の精度が向上すると
いう作用を有する。
【0037】請求項14に記載の画像処理方法は、請求
項12または13に記載の画像処理方法において、評価
データ格納ステップにおいて、複数の所定位置と特徴量
とを対応づけたマトリクステーブルを作成して記憶部に
記憶させることとしたものである。
【0038】この構成により、複数の所定位置における
評価データを記憶部から任意に抽出することが可能であ
り、必要なときに任意の複数の評価データ間での比較
や、複数の評価データを用いた状態判断、特徴抽出など
のように複数の評価データの利用を容易にかつ高速に行
うことが可能であるという作用を有する。
【0039】請求項15に記載の画像処理方法は、複数
細胞等の被写体を撮像して画像データとして出力する撮
像装置と、細胞の形状特徴の撮像条件を入力可能な入力
装置と、被写体を載置する載置テーブルと、載置テーブ
ルを移動させることにより被写体を複数の所定位置に移
動させるアクチュエータと、アクチュエータを駆動する
駆動部とを有する画像処理装置における画像処理方法で
あって、駆動部に対してアクチュエータの駆動量を指示
する位置制御ステップと、所定位置毎に撮像装置から画
像データを取り込む画像入力ステップと、画像入力ステ
ップで取り込んだ画像データに基づいて評価データを算
出する評価ステップと、評価データを所定位置毎に記憶
部に記憶させる評価データ格納ステップと、載置テーブ
ルの段階的な移動における移動回数を判定し、評価デー
タに基づいて被写体分析上最適な画像を検出した場合に
は移動回数が所定回数に達しない場合においても所定間
隔毎の被写体撮像を終了する判定ステップとを有するこ
ととしたものである。
【0040】この構成により、下方から上方または上方
から下方までの途中の位置において撮像動作が停止され
得るので、撮像装置からの画像データの取り込みがより
高速化されるという作用を有する。
【0041】請求項16に記載の画像処理方法は、請求
項15に記載の画像処理方法において、評価ステップに
おいて、画像データを周波数変換して複数の所定周波数
空間内のエネルギーの総和や、雑音を除くための閾値以
上の総和、閾値以上の個数を算出して各周波数成分の特
徴量を算出し、判定ステップにおいて、所定周波数空間
内のエネルギーのピーク値等による終了条件を検出した
場合には移動回数が所定回数に達しない場合においても
所定間隔毎の被写体撮像を終了することとしたものであ
る。
【0042】この構成により、下方から上方または最上
位位置までの途中の位置において、被写体分析上の最適
画像データであることを示す特徴量のピーク値を検出し
た場合には撮像動作が停止され得るので、撮像装置から
の画像データの取り込みがより高速化されるという作用
を有する。
【0043】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図8を用いて説明する。
【0044】(実施の形態1)図1(a)は本発明の実
施の形態1による画像処理装置を示すブロック図であ
り、図1(b)は本発明の実施の形態1による画像処理
装置の中央処理装置における機能実現手段を示す機能ブ
ロック図である。
【0045】図1において、1は全体を制御する中央処
理装置(CPU)、2は記憶部としてのRAM、3はプ
ログラム等が格納されるROM、4はキーボード、マウ
ス等の入力装置、5はCRT、LCD等の表示装置、6
は後述の位置制御手段からの位置制御信号を処理してモ
ータ駆動信号を出力する位置制御ボード、7は位置制御
ボード6からのモータ駆動信号に基づいてX軸、Y軸、
Z軸それぞれの駆動モータを制御するX,Y,Zモータ
駆動部(以下単に駆動部7と略す)、8は後述の載置ス
テージ9をX軸、Y軸、Z軸それぞれの方向に駆動する
アクチュエータとしてのX,Y,Zモータ(以下アクチ
ュエータ8と略す)、9はX軸、Y軸、Z軸のそれぞれ
に移動するX,Y,Z載置テーブルとしての載置ステー
ジ、10は載置ステージ9に載置され、細胞等の被写体
が載置されるマイクロタイタープレート、11は後述の
デジタルカメラ12からの画像データをCPU1に取り
込むための画像取込ボード、12は顕微鏡14で拡大さ
れた画像をハーフミラー等の光学装置13を介して取り
込み、デジタルの画像データとして画像取込ボード11
に出力する撮像装置としてのデジタルカメラ、Bは各構
成要素1〜6、11を接続するバスである。
【0046】上記駆動部7とアクチュエータ8と載置ス
テージ9とは撮像装置変更装置を構成する。また、上記
入力装置4は、特に使用者が望む撮像条件を入力できる
ように構成されている。ここで指定できる撮像条件とし
ては、細胞の構造、大きさ、形、枝、突起、方向性等の
使用者が評価条件として利用したい細胞等の被写体の特
徴を表すものを指定することができる。具体的にはそれ
ぞれの特徴が現われ易い周波数空間における評価データ
の値を比較する等により条件に合致した撮像位置、それ
に対応した画像を決定することができるように構成され
ている。
【0047】また、101はデジタルカメラ12からの
画像データを画像取込ボード11を介してCPU1に取
り込むための画像入力手段、102は画像入力手段10
1からの画像データをウェーブレット変換して複数の所
定周波数空間内のエネルギー(評価データ)を算出する
評価手段としてのウェーブレット変換手段、103は複
数の所定周波数空間内のエネルギーの総和(評価デー
タ)を算出する評価手段としてのエネルギー総和計算手
段、104は被写体の所定位置毎に複数の所定周波数空
間内のエネルギーと評価データとを記憶部2に記憶させ
る評価データ格納手段、105は載置ステージ9を駆動
するモータの駆動位置を制御して載置ステージ9を複数
の所定位置に制御すると共に画像入力手段101にデジ
タルカメラ12からの画像取込みのタイミングを指示す
る位置制御手段、106は載置テーブル(載置ステー
ジ)9の段階的な移動における移動回数を判定する判定
手段、107は記憶部2に記憶された所定位置毎の所定
周波数空間内のエネルギーに基づいて被写体分析上最適
な画像データを選択する画像選択手段である。なお、各
手段101〜107は、CPU1がROM3に格納され
たプログラムを実行することにより実現される機能実現
手段である。
【0048】図2は図1の画像処理装置の外観を示す外
観図である。
【0049】図2において、1はRAM2、ROM3等
を内蔵するCPU、4はマウス4aとキーボード4bと
から成る入力装置、5は表示装置としてのLCD、8a
はX軸駆動モータ、8bはY軸駆動モータ、8cはZ軸
駆動モータ、9は細胞等の被写体が載置されるマイクロ
タイタープレート10が載置される載置ステージ、12
はデジタルカメラ、14は顕微鏡、15はレボルバ式対
物レンズ、16は接眼レンズ、17はデジタルカメラ1
2とCPU1とを接続する画像用ケーブル、18は各モ
ータ8a、8b、8cを駆動するモータ用ケーブルであ
る。
【0050】このように構成された画像処理装置につい
て、その動作図3〜図9を用いて説明する。図3はマイ
クロタイタープレート10に載置された細胞等の被写体
すなわち原画像を示す原画像図、図4はウェーブレット
変換手段を構成するウェーブレット変換部を示す機能ブ
ロック図、図5は複数のウェーブレット変換部からなる
ウェーブレット手段を示す機能ブロック図、図6(a)
はステージ0(段階0)の画像データすなわち所定周波
数空間内のエネルギーを示すウェーブレット変換図、図
6(b)はステージ1(段階1)の画像データすなわち
所定周波数空間内のエネルギーを示すウェーブレット変
換図、図7はステージ2(段階2)の画像データすなわ
ち所定周波数空間内のエネルギーを示すウェーブレット
変換図、図8は図1、図2の画像処理装置の動作を示す
フローチャート、図9は載置テーブルのZ軸の位置にお
ける所定周波数空間内のエネルギーを示すグラフであ
る。
【0051】図3〜図7において、20は原画像データ
vにおける細胞、21は原画像データvにおける菌糸、
22はウェーブレット変換部、23は水平方向のローパ
スフィルタ、24は水平方向のハイパスフィルタ、2
5、27は垂直方向のローパスフィルタ、26、28は
垂直方向のハイパスフィルタ、29〜34はダウンサン
プリング部、35〜37はウェーブレット変換部22と
同様の構成のウェーブレット変換部である。
【0052】まず、図3〜図7を用いてウェーブレット
変換について説明する。
【0053】図3に示す原画像データvが図4のウェー
ブレット変換部22に入力されると、ローパスフィルタ
23、ハイパスフィルタ24によるフィルタリングおよ
びダウンサンプリング部29、30によるダウンサンプ
リングが行われ、ダウンサンプリング29、30の出力
画像データは次に、垂直方向のローパスフィルタ25、
27、ハイパスフィルタ26、28によるフィルタリン
グおよびダウンサンプリング31〜34によるダウンサ
ンプリングが行われ、ダウンサンプリング部31、3
2、33、34から、原画像データvのLL成分、LH
成分、HL成分、HH成分が出力される。
【0054】図5はウェーブレット変換部を3段階に縦
続接続したウェーブレット変換手段を示す。まずウェー
ブレット変換部35において図4と同様の原画像データ
vのLL成分、LH成分、HL成分、HH成分がステー
ジ0の画像データとして出力され、次にウェーブレット
変換部36においてステージ0の画像データのLL成分
に対するLL成分、LH成分、HL成分、HH成分すな
わち原画像データvのLLLL成分、LLLH成分、L
LHL成分、LLHH成分がステージ1の画像データと
して出力され、最後にウェーブレット変換部37におい
てステージ1の画像データのLLLL成分に対するLL
成分、LH成分、HL成分、HH成分すなわち原画像デ
ータvのLLLLLL成分、LLLLLH成分、LLL
LHL成分、LLLLHH成分がステージ2の画像デー
タとして出力される。
【0055】次に、図6および図7に示すウェーブレッ
ト変換について説明すると、図6(a)は図5のステー
ジ0の各成分を示し、図6(b)は図5のステージ1の
各成分を示す。また図7は図5のステージ2の各成分を
示す。図6〜図7には示すように、LH成分は水平方向
のエッジ成分を示し、HL成分は垂直方向のエッジ成分
を示し、またHH成分は斜め方向のエッジ成分を示す。
本実施の形態では、これらのステージにおける各成分の
レベルすなわち所定周波数空間内の特徴量に基づいて被
写体の分析上最適な画像データを得るものである。
【0056】次に、図1、図2の画像処理装置につい
て、その動作を図8のフローチャートを用いて説明す
る。
【0057】まず、顕微鏡14の初期化を行う(S
1)。顕微鏡14の初期化においては、載置ステージ9
上のマイクロタイタープレート10に細胞等の被写体を
載置し、接眼レンズ16の倍率を設定することなどを行
う。次に、被写体のX,Y,Z軸上の位置決めを行う
(S2)。この場合の位置決めは、X軸,Y軸について
は接眼レンズ16から見て(つまりデジタルカメラ12
から見て)被写体を画面の中央部分に配置することであ
る。Z軸については初期位置Z(1)を定めることであ
り、例えば菌糸と細胞を見る場合にはマイクロタイター
プレート10のウェルの底に初期位置を定めることにな
る。本実施の形態ではX軸,Y軸については被写体は固
定されるが、Z軸については或る微小距離ずつ移動させ
られる。次に、この微小距離つまりステップ量ΔZを定
める(S3)。
【0058】上述したステップS1〜S3は手動操作で
あり、ステップS4以降が自動操作となる。
【0059】次に、初期位置Z(1)において位置制御
手段105はデジタルカメラ(撮像装置)12に対して
画像入力手段101を介して画像撮像を指示し(S
4)、画像入力手段101はデジタルカメラ12からの
画像データを入力すると共に画像データを記憶部2に記
憶させる(S5、画像入力ステップ)。次に、評価手段
を構成するウェーブレット変換手段102は、画像入力
手段101で取り込んだ画像データに基づいてウェーブ
レット係数を算出し(S6、周波数変換ステップ)、さ
らに評価手段を構成するエネルギー総和計算手段103
は、上記ウェーブレット係数に基づいて或る周波数空間
内のエネルギーの総和や、雑音等を除くための閾値以上
の総和、閾値以上の個数等を算出して各周波数成分の特
徴量を評価データとして計算し(S7、評価ステッ
プ)、この評価データを評価データ格納手段104は記
憶部(RAM)2に格納する(S8、評価データ格納ス
テップ)。
【0060】ここで、周波数空間内のエネルギーの総和
を使用した評価データ算出方法について(表1)を用い
て説明する。
【0061】
【表1】
【0062】(表1)にはZ(1)〜Z(10)のステ
ージ0(ST0)の周波数空間HL,LH内のエネルギ
ーと、ステージ1(ST1)の周波数空間HL,LH内
のエネルギーとが示されている。ステージ0は菌糸のエ
ネルギーを示し、ステージ1は細胞のエネルギーを示
す。そして、周波数空間HLとLHとのエネルギー総和
が評価データとなる。(表1)は、菌糸のエネルギーを
示すステージ0ではZ(6)にピークがあり、細胞のエ
ネルギーを示すステージ1ではZ(4)にピークがある
ことを示す。
【0063】次に、判定手段106は、画像データ入力
を終了するか否かを判定する(S9、判定ステップ)。
この終了判定動作について説明する。(表1)に示すよ
うに被写体の最終位置はZ(10)の位置であり、判定
手段106は、Z軸上の位置がZ(10)に達したか否
かを判定し、被写体のZ軸上の位置がZ(10)に達し
ていない場合には次式(1)に従って被写体を次のポジ
ションに移動させるように位置制御手段105を指示す
る(S10、位置制御ステップ)。すなわち、n≧10
であれば終了と判定し、n<10であれば終了でないと
判定する。
【0064】Z(n)=Z(n−1)+ΔZ(nは1か
ら10の正の整数)・・・(1)ステップS9において
終了したと判定した場合、判定手段106は画像選択手
段107を介して画像選択動作を行わせる(S11、画
像選択ステップ)。ステップS11において画像選択手
段107は、(表1)に示すような画像データを記憶部
2から読み出し、各位置Z(n)のウェーブレット係数
(エネルギー)の総和や、雑音等を除くための閾値以上
の総和、閾値以上の個数等を算出して得られた各周波数
成分の特徴量(評価データ)を比較することにより、特
徴量のピーク値を検出する。このピーク値に対応する画
像データが被写体分析上最適な画像データ(撮像条件に
最も合う評価データに対応する画像データ)である。こ
のようにして画像選択手段107は、被写体分析上最適
な画像データを取得する。
【0065】次に、ステップS9の終了判定動作につい
て更に説明する。(表1)において菌糸のエネルギー総
和のピーク値はn=6の位置にあり、また細胞のエネル
ギー総和のピーク値はn=4の位置にある。したがっ
て、両方のピーク値を検出した時点を予め終了条件とし
て設定しておいて、この終了条件において画像処理動作
を終了すれば、画像処理速度は更に高速化されることに
なる。この画像処理高速化動作について図9を用いて説
明する。
【0066】図9は被写体の位置Z(n)に対する特徴
量Siを示し、iはステージ番号を示す。図9に示すよ
うに、位置Z(3)、Z(4)、Z(5)におけるステ
ージiの特徴量Si(3)、Si(4)、Si(5)を
比較することにより位置Z(3)にピーク値があること
が分かる。また、1層の場合のピーク値は一度のみ現れ
るという特徴があるので、画像データの入力をn=5の
時点で終了しても、画像選択手段107は被写体分析上
最適な画像データを取得することができる。このように
画像データの入力を最後のn=10まで行わないように
することにより、画像処理の高速化を図ることができ
る。
【0067】なお、ステップS11の画像選択ステップ
において、画像選択手段107は、撮像条件に最も合う
評価データに対応する画像データを記憶部2から読み出
すようにしたが、画像データの記憶は大容量のメモリを
必要とし、記憶部2の容量では不足する場合が考えられ
る。このような場合には、記憶部2には画像データを記
憶せず、評価データのみを記憶し、評価データの比較に
より最適な撮像位置を決定した後、その撮像位置に撮像
装置を再設定して撮像するようにすれば、他の不要な画
像データは記憶する必要がなく、記憶部2に必要な容量
も少なくてすむようになる。
【0068】上述したような処理を行うことにより、使
用者が例えば横の細い構造(神経突起等)を見ることを
目的として、入力装置4からその旨の入力を行った際に
は、(表1)に示したST0のLHの周波数空間におけ
る各ステップ(Z方向の位置)の特徴量を比較し、その
大きさが最も大きいステップを条件に適合する撮像位置
として決定することができる。この場合Z=6で最も条
件に合った画像が得られることが分かる。
【0069】また同様に縦の細い構造を見たい場合に
は、ST0のHLの特徴量を各ステップで比較すること
により、Z=6の評価データで最も縦の細い構造が顕著
に表れていることが分かり、その画像を選択して解析す
ることにより、使用者の希望に最も叶った解析データを
得ることができる。
【0070】更に、例えば細胞全体の構造のように太い
構造を見たい場合には、それらの構造が顕著に表れ易い
ST1のHLとLHの特徴量の和等の評価データを各ス
テップ間で比較することにより、その構造が最も顕著に
表れているところがZ=4であることを見出だすことが
できる。
【0071】従って、入力装置4から入力された撮像条
件に最も適合した画像を細胞などの複雑な立体あるいは
層状構造を有する物質の中から簡単に選び出すことがで
きるので、撮像位置の決定や画像処理にかかる時間を大
幅に短縮できる非常に高速な画像処理装置および画像処
理方法を実現することができる。
【0072】なお、上記したフローのほかにも、すべて
の周波数空間内の特徴量を計算して評価データとしてメ
モリに格納し、所定のステップがすべて終了した後で、
撮像条件に合う周波数空間だけの特徴量を抽出して、そ
れらの特徴量の各ステップ間での比較を行って条件に合
う撮像位置を決定するようにしても良い。
【0073】また、本実施の形態では、細胞等の被写体
の撮像位置を与える手段として被写体を載置するテーブ
ルをXYZ方向に移動可能な構成としたが、特にZ方向
については、テーブルを動かす以外にも、例えばレンズ
等の光学部材の位置を自動的に変化させるような構成と
しても良いし、被写体とレンズとの間に液晶を挟み込
み、この液晶への印加電圧を変化させることにより屈折
率を変化させて光学的な距離を変化させ、Z方向の撮像
位置を変化させることも可能である。
【0074】以上のように本実施の形態では、複数細胞
等の被写体を撮像して画像データとして出力する撮像装
置12と、細胞の構造、大きさ、形、枝、突起、方向性
等の形状特徴の撮像条件を入力可能な入力装置4と、被
写体を載置する載置テーブル9と、載置テーブル9を移
動させることにより被写体を複数の所定位置に移動させ
るアクチュエータ8と、アクチュエータ8を駆動する駆
動部7と、駆動部7に対してアクチュエータ8の駆動量
を指示する位置制御手段105と、所定位置毎に撮像装
置12から画像データを取り込む画像入力手段101
と、画像入力手段101で取り込んだ画像データに基づ
いて評価データを算出する評価手段102、103と、
評価データを所定位置毎に記憶部2に記憶させる評価デ
ータ格納手段104とを有するようにしたことにより、
被写体を位置制御手段105からの指示に基づいてアク
チュエータ8により自動的に複数の所定位置に移動し、
その複数の所定位置で自動的に撮像することができるの
で、細胞等の被写体の撮像を熟練を要することなく高速
に行うことができ、また、画像データと評価データとを
所定位置毎に記憶部2に記憶するので、記憶した評価デ
ータを互いに比較することにより、被写体の分析上最適
な撮像位置を容易に検出することができる。また、複数
の所定位置における評価データを記憶部2から任意に抽
出することが可能であるので、必要なときに、任意の複
数の評価データ間での比較や、複数の評価データを用い
た状態判断、特徴抽出などのように、複数の評価データ
の利用を容易にかつ高速に行うことができる。
【0075】また、記憶部2に記憶された評価データか
ら最適な画像データを選択する画像選択手段107を備
えたことにより、細胞等の被写体の分析上最適な画像デ
ータを自動的に選択することができるので、被写体の分
析を操作者毎のばらつき無く高速に行うことができる。
【0076】さらに、位置制御手段105は、アクチュ
エータ8を介して載置テーブル9を下方から上方または
上方から下方へ所定間隔でもって段階的に所定回数移動
させることにより、下方から上方または上方から下方ま
での複数の所定位置において被写体の画像データを得る
ことができるので、細胞等の被写体の分析上最適な画像
データを得るために必要な画像データを漏れなく得るこ
とができ、正確に被写体を分析することができる。
【0077】さらに、評価手段102、103は、画像
データを周波数変換して複数の所定周波数空間内のエネ
ルギーの総和や、雑音を除くための閾値以上の総和、閾
値以上の個数を算出して各周波数成分の特徴量を算出す
ることにより、特徴量を複数の所定位置に対応して記憶
部2から任意に取り出すことができるので、必要なとき
に任意の複数の評価データ間での比較や、複数の評価デ
ータを用いた状態判断、特徴抽出などのように複数の評
価データの利用を容易にかつ高速に行うことができる。
【0078】さらに、画像選択手段107は、特徴量の
うち撮像条件に最も適合した特徴量をもつ画像を選択す
ることにより、細胞等の被写体の分析上最適な画像を正
確に選択することができるので、分析の精度を向上させ
ることができるという有利な効果が得られる。
【0079】さらに、評価データ格納手段104は、複
数の所定位置と複数の所定周波数空間内のエネルギーと
を対応づけたマトリクステーブルを作成して記憶部2に
記憶させることにより、複数の所定位置における評価デ
ータを記憶部2から任意に抽出することができるので、
必要なときに任意の複数の評価データ間での比較や、複
数の評価データを用いた状態判断、特徴抽出などのよう
に複数の評価データの利用を容易にかつ高速に行うこと
ができる。
【0080】さらに、載置テーブル9の段階的な移動に
おける移動回数を判定し、所定周波数空間内のエネルギ
ーのピーク値を検出した場合には所定回数に達しない場
合においても所定間隔毎の被写体撮像を終了する判定手
段106を備えたことにより、最下位位置から最上位位
置までの途中の位置において撮像動作を停止することが
できるので、撮像装置からの画像データの取り込みをよ
り高速化することができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の画像処理装置によれば、複数細胞等の被写体を撮
像して画像データとして出力する撮像装置と、細胞の形
状特徴の撮像条件を入力可能な入力装置と、被写体を載
置する載置テーブルと、載置テーブルを移動させること
により被写体を複数の所定位置に移動させるアクチュエ
ータと、アクチュエータを駆動する駆動部と、駆動部に
対してアクチュエータの駆動量を指示する位置制御手段
と、所定位置毎に撮像装置から画像データを取り込む画
像入力手段と、画像入力手段で取り込んだ画像データに
基づいて評価データを算出する評価手段と、評価データ
を所定位置毎に記憶部に記憶させる評価データ格納手段
とを有することにより、被写体を位置制御手段からの指
示に基づいてアクチュエータにより自動的に複数の所定
位置に移動し、その複数の所定位置で自動的に撮像する
ことができるので、細胞等の被写体の撮像を熟練を要す
ることなく高速に行うことができ、また、画像データと
評価データとを所定位置毎に記憶部に記憶することがで
きるので、記憶した評価データを互いに比較することに
より、被写体の分析上最適な撮像位置を容易に検出する
ことができるという有利な効果が得られる。また、撮像
条件を入力できるようにしたことにより、撮像条件に最
も適合する評価データを選択し、その評価データに対応
する画像データを選択することができるという有利な効
果が得られる。さらに、複数の所定位置における評価デ
ータを記憶部から任意に抽出することができるので、必
要なときに、任意の複数の評価データ間での比較や、複
数の評価データを用いた状態判断、特徴抽出などのよう
に、複数の評価データの利用を容易にかつ高速に行うこ
とができるという有利な効果が得られる。
【0082】請求項2に記載の画像処理装置によれば、
請求項1に記載の画像処理装置において、記憶部に記憶
された評価データから最適な画像データを選択する画像
選択手段を備えたことにより、細胞等の被写体の分析上
最適な画像データを自動的に選択することができるの
で、被写体の分析を操作者毎のばらつき無く高速に行う
ことができるという有利な効果が得られる。
【0083】請求項3に記載の画像処理装置によれば、
請求項1又は2に記載の画像処理装置において、位置制
御手段は、アクチュエータを介して載置テーブルを下方
から上方または上方から下方へ所定間隔でもって段階的
に所定回数移動させることにより、下方から上方または
最上位位置までの複数の所定位置において被写体の画像
データを得ることができるので、細胞等の被写体の分析
上最適な画像データを得るために必要な画像データを漏
れなく得ることができ、正確に被写体を分析することが
できるという有利な効果が得られる。
【0084】請求項4に記載の画像処理装置によれば、
請求項1乃至3のいずれか1に記載の画像処理装置にお
いて、評価手段は、画像データを周波数変換して複数の
所定周波数空間内のエネルギーの総和や、雑音を除くた
めの閾値以上の総和、閾値以上の個数を算出して各周波
数成分の特徴量を算出することにより、特徴量を複数の
所定位置に対応して記憶部から任意に取り出すことがで
きるので、必要なときに任意の複数の評価データ間での
比較や、複数の評価データを用いた状態判断、特徴抽出
などのように複数の評価データの利用を容易にかつ高速
に行うことができるという有利な効果が得られる。
【0085】請求項5に記載の画像処理装置によれば、
請求項4に記載の画像処理装置において、画像選択手段
は、特徴量のうち撮像条件に最も適合した特徴量をもつ
画像を選択することにより、細胞等の被写体の分析上最
適な画像を正確に選択することができるので、分析の精
度を向上させることができるという有利な効果が得られ
る。
【0086】請求項6に記載の画像処理装置によれば、
請求項4または5に記載の画像処理装置において、評価
データ格納手段は、複数の所定位置と複数の所定周波数
空間内のエネルギーとを対応づけたマトリクステーブル
を作成して記憶部に記憶させることにより、複数の所定
位置における評価データを記憶部から任意に抽出するこ
とができるので、必要なときに任意の複数の評価データ
間での比較や、複数の評価データを用いた状態判断、特
徴抽出などのように複数の評価データの利用を容易にか
つ高速に行うことができるという有利な効果が得られ
る。
【0087】請求項7に記載の画像処理装置によれば、
請求項4乃至6のいずれか1に記載の画像処理装置にお
いて、載置テーブルの段階的な移動における移動回数を
判定し、特徴量のピーク値を検出した場合には所定回数
に達しない場合においても所定間隔毎の被写体撮像を終
了する判定手段を備えたことにより、下方から上方また
は上方から下方までの途中の位置において撮像動作を停
止することができるので、撮像装置からの画像データの
取り込みをより高速化することができるという有利な効
果が得られる。
【0088】請求項8に記載の画像処理装置によれば、
複数細胞等の被写体を撮像して画像データとして出力す
る撮像装置と、細胞の形状特徴の撮像条件を入力可能な
入力装置と、撮像装置と被写体との撮像位置を被写体の
深さ方向に変化させる撮像位置変更装置と、撮像装置か
らのそれぞれの撮像位置で撮像された撮像データとして
の画像データを評価データに変換する評価手段と、評価
データをそれぞれ格納する評価データ格納手段と、それ
ぞれの撮像位置での評価データをそれぞれ比較して、撮
像条件に最も合う撮像位置または画像データを決定する
画像選択手段とを有することにより、被写体は位置制御
手段からの指示に基づいて撮像位置変更装置により自動
的に複数の所定位置に移動され、その複数の所定位置で
自動的に撮像されるので、細胞等の被写体の撮像が熟練
を要することなく高速に行われ、また、評価データが所
定位置毎に記憶部に記憶されるので、記憶した評価デー
タを比較することにより、被写体の分析上最適な撮像位
置を容易に検出することができるという有利な効果が得
られる。また、撮像条件を入力できるようにしたことに
より、撮像条件に最も適合する評価データを選択し、そ
の評価データに対応する画像データを選択することがで
きるという有利な効果が得られる。さらに、複数の所定
位置における評価データを記憶部から任意に抽出するこ
とができるので、必要なときに任意の複数の評価データ
間での比較や、複数の評価データを用いた状態判断、特
徴抽出などのように複数の評価データの利用を容易にか
つ高速に行うことができるという有利な効果が得られ
る。
【0089】請求項9に記載の画像処理方法によれば、
複数細胞等の被写体を撮像して画像データとして出力す
る撮像装置と、細胞の形状特徴の撮像条件を入力可能な
入力装置と、被写体を載置する載置テーブルと、載置テ
ーブルを移動させることにより被写体を複数の所定位置
に移動させるアクチュエータと、アクチュエータを駆動
する駆動部とを有する画像処理装置における画像処理方
法であって、駆動部に対してアクチュエータの駆動量を
指示する位置制御ステップと、所定位置毎に撮像装置か
ら画像データを取り込む画像入力ステップと、画像入力
ステップで取り込んだ画像データに基づいて評価データ
を算出する評価ステップと、評価データを所定位置毎に
記憶部に記憶させる評価データ格納ステップとを有する
ことにより、被写体を位置制御手段からの指示に基づい
てアクチュエータにより自動的に複数の所定位置に移動
し、その複数の所定位置で自動的に撮像することができ
るので、細胞等の被写体の撮像を熟練を要することなく
高速に行うことができ、また、画像データと評価データ
とを所定位置毎に記憶部に記憶することができるので、
記憶した評価データを互いに比較することにより、被写
体の分析上最適な撮像位置を容易に検出することができ
るという有利な効果が得られる。また、撮像条件を入力
できるようにしたことにより、撮像条件に最も適合する
評価データを選択し、その評価データに対応する画像デ
ータを選択することができるという有利な効果が得られ
る。さらに、複数の所定位置における評価データを記憶
部から任意に抽出することができるので、必要なとき
に、任意の複数の評価データ間での比較や、複数の評価
データを用いた状態判断、特徴抽出などのように、複数
の評価データの利用を容易にかつ高速に行うことができ
るという有利な効果が得られる。
【0090】請求項10に記載の画像処理方法によれ
ば、複数細胞等の被写体を撮像して画像データとして出
力する撮像装置と、細胞の形状特徴の撮像条件を入力可
能な入力装置と、被写体を載置する載置テーブルと、載
置テーブルを移動させることにより被写体を複数の所定
位置に移動させるアクチュエータと、アクチュエータを
駆動する駆動部とを有する画像処理装置における画像処
理方法であって、駆動部に対してアクチュエータの駆動
量を指示する位置制御ステップと、所定位置毎に撮像装
置から画像データを取り込む画像入力ステップと、画像
入力ステップで取り込んだ画像データに基づいて評価デ
ータを算出する評価ステップと、評価データを所定位置
毎に記憶部に記憶させる評価データ格納ステップと、記
憶部に記憶された画像データと評価データとから最適な
画像データを選択する画像選択ステップとを有すること
により、細胞等の被写体の分析上最適な画像データを自
動的に選択することができるので、被写体の分析を操作
者毎のばらつき無く高速に行うことができるという有利
な効果が得られる。
【0091】請求項11に記載の画像処理方法によれ
ば、請求項9又は10に記載の画像処理方法において、
位置制御ステップにおいて、アクチュエータを介して載
置テーブルを下方から上方または上方から下方へ所定間
隔でもって段階的に所定回数移動させることにより、下
方から上方または上方から下方までの複数の所定位置に
おいて被写体の画像データを得ることができるので、細
胞等の被写体の分析上最適な画像データを得るために必
要な画像データを漏れなく得ることができ、正確に被写
体を分析することができるという有利な効果が得られ
る。
【0092】請求項12に記載の画像処理方法によれ
ば、請求項9乃至11のいずれか1に記載の画像処理方
法において、評価ステップにおいて、画像データを周波
数変換して複数の所定周波数空間内のエネルギーの総和
や、雑音を除くための閾値以上の総和、閾値以上の個数
を算出して各周波数成分の特徴量を算出することによ
り、特徴量を複数の所定位置に対応して記憶部から任意
に取り出することができるので、必要なときに任意の複
数の評価データ間での比較や、複数の評価データを用い
た状態判断、特徴抽出などのように複数の評価データの
利用を容易にかつ高速に行うことができるという有利な
効果が得られる。
【0093】請求項13に記載の画像処理方法によれ
ば、請求項12に記載の画像処理方法において、画像選
択ステップにおいて、特徴量のうち撮像条件に適合した
特徴量をもつ画像を選択することにより、細胞等の被写
体の分析上最適な画像を正確に選択することができるの
で、分析の精度を向上させることができるという有利な
効果が得られる。
【0094】請求項14に記載の画像処理方法によれ
ば、請求項12または13に記載の画像処理方法におい
て、評価データ格納ステップにおいて、複数の所定位置
と特徴量とを対応づけたマトリクステーブルを作成して
記憶部に記憶させることにより、複数の所定位置におけ
る評価データを記憶部から任意に抽出することができる
ので、必要なときに任意の複数の評価データ間での比較
や、複数の評価データを用いた状態判断、特徴抽出など
のように複数の評価データの利用を容易にかつ高速に行
うことができるという有利な効果が得られる。
【0095】請求項15に記載の画像処理方法によれ
ば、複数細胞等の被写体を撮像して画像データとして出
力する撮像装置と、細胞の形状特徴の撮像条件を入力可
能な入力装置と、被写体を載置する載置テーブルと、載
置テーブルを移動させることにより被写体を複数の所定
位置に移動させるアクチュエータと、アクチュエータを
駆動する駆動部とを有する画像処理装置における画像処
理方法であって、駆動部に対してアクチュエータの駆動
量を指示する位置制御ステップと、所定位置毎に撮像装
置から画像データを取り込む画像入力ステップと、画像
入力ステップで取り込んだ画像データに基づいて評価デ
ータを算出する評価ステップと、評価データを所定位置
毎に記憶部に記憶させる評価データ格納ステップと、載
置テーブルの段階的な移動における移動回数を判定し、
評価データに基づいて被写体分析上最適な画像を検出し
た場合には移動回数が所定回数に達しない場合において
も所定間隔毎の被写体撮像を終了する判定ステップとを
有することにより、下方から上方または上方から下方ま
での途中の位置において撮像動作を停止することができ
るので、撮像装置からの画像データの取り込みをより高
速化することができるという有利な効果が得られる。
【0096】請求項16に記載の画像処理方法は、請求
項15に記載の画像処理方法において、評価ステップに
おいて、画像データを周波数変換して複数の所定周波数
空間内のエネルギーの総和や、雑音を除くための閾値以
上の総和、閾値以上の個数を算出して各周波数成分の特
徴量を算出し、判定ステップにおいて、所定周波数空間
内の特徴量の終了条件を検出した場合には移動回数が所
定回数に達しない場合においても所定間隔毎の被写体撮
像を終了することにより、下方から上方または上方から
下方までの途中の位置において、撮像動作を停止するこ
とができるので、撮像装置からの画像データの取り込み
をより高速化することができるという有利な効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1による画像処理装
置を示すブロック図 (b)本発明の実施の形態1による画像処理装置の中央
処理装置における機能実現手段を示す機能ブロック図
【図2】図1の画像処理装置の外観を示す外観図
【図3】マイクロタイタープレートに載置された細胞等
の被写体すなわち原画像を示す原画像図
【図4】ウェーブレット変換手段を構成するウェーブレ
ット変換部を示す機能ブロック図
【図5】複数のウェーブレット変換部からなるウェーブ
レット手段を示す機能ブロック図
【図6】(a)ステージ0の画像データすなわち所定周
波数空間内のエネルギーを示すウェーブレット変換図 (b)ステージ1の画像データすなわち所定周波数空間
内のエネルギーを示すウェーブレット変換図
【図7】ステージ2の画像データすなわち所定周波数空
間内のエネルギーを示すウェーブレット変換図
【図8】図1、図2の画像処理装置の動作を示すフロー
チャート
【図9】載置テーブルのZ軸の位置における所定周波数
空間内のエネルギーを示すグラフ
【符号の説明】
1 中央処理装置(CPU) 2 RAM(記憶部) 3 ROM 4 入力装置 4a マウス 4b キーボード 5 表示装置 6 位置制御ボード 7 X,Y,Zモータ駆動部 8 X,Y,Zモータ(アクチュエータ) 8a X軸駆動モータ 8b Y軸駆動モータ 8c Z軸駆動モータ 9 載置ステージ(載置テーブル) 10 マイクロタイタープレート 11 画像取込ボード 12 デジタルカメラ(撮像装置) 13 光学装置 14 顕微鏡 15 レボルバ式対物レンズ 16 接眼レンズ 17 画像用ケーブル 18 モータ用ケーブル 22、35、36、37 ウェーブレット変換部 101 画像入力手段 102 ウェーブレット変換手段(評価手段) 103 エネルギー総和計算手段(評価手段) 104 評価データ格納手段 105 位置制御手段 106 判定手段 107 画像選択手段 B バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 直紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山口 幸志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北島 章子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G045 AA24 CB01 FA19 HA14 HA16 JA01 JA07 2G051 AA90 CA04 DA07 DA09 EA11 EA14 EB01 EC04 EC05 FA01 2G059 AA05 BB14 DD12 DD13 FF01 KK04 LL01 MM01 MM02 MM05 MM09 MM10 PP01 PP04 5B057 AA10 BA02 CA12 CA16 DA07 DC01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数細胞等の被写体を撮像して画像データ
    として出力する撮像装置と、細胞の形状特徴の撮像条件
    を入力可能な入力装置と、前記被写体を載置する載置テ
    ーブルと、前記載置テーブルを移動させることにより前
    記被写体を複数の所定位置に移動させるアクチュエータ
    と、前記アクチュエータを駆動する駆動部と、前記駆動
    部に対して前記アクチュエータの駆動量を指示する位置
    制御手段と、前記所定位置毎に前記撮像装置から画像デ
    ータを取り込む画像入力手段と、前記画像入力手段で取
    り込んだ画像データに基づいて評価データを算出する評
    価手段と、前記評価データを前記所定位置毎に記憶部に
    記憶させる評価データ格納手段とを有することを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記記憶部に記憶された前記評価データか
    ら最適な画像データを選択する画像選択手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記位置制御手段は、前記アクチュエータ
    を介して前記載置テーブルを下方から上方または上方か
    ら下方へ所定間隔でもって段階的に所定回数移動させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】前記評価手段は、前記画像データを周波数
    変換して複数の所定周波数空間内のエネルギーの総和
    や、雑音を除くための閾値以上の総和、閾値以上の個数
    を算出して各周波数成分の特徴量を算出することを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】前記画像選択手段は、前記特徴量のうち撮
    像条件に最も適合した特徴量をもつ画像を選択すること
    を特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記評価データ格納手段は、前記複数の所
    定位置と前記特徴量とを対応づけたマトリクステーブル
    を作成して前記記憶部に記憶させることを特徴とする請
    求項4または5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記載置テーブルの段階的な移動における
    移動回数を判定し、前記特徴量の終了条件を検出した場
    合には前記所定回数に達しない場合においても前記所定
    間隔毎の被写体撮像を終了する判定手段を備えたことを
    特徴とする請求項4乃至6のいずれか1に記載の画像処
    理装置。
  8. 【請求項8】複数細胞等の被写体を撮像して画像データ
    として出力する撮像装置と、細胞の形状特徴の撮像条件
    を入力可能な入力装置と、前記撮像装置と前記被写体と
    の撮像位置を前記被写体の深さ方向に変化させる撮像位
    置変更装置と、前記撮像装置からのそれぞれの撮像位置
    で撮像された撮像データとしての画像データを評価デー
    タに変換する評価手段と、前記評価データをそれぞれ格
    納する評価データ格納手段と、それぞれの前記撮像位置
    での前記評価データをそれぞれ比較して、前記撮像条件
    に最も合う撮像位置または画像データを決定する画像選
    択手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】複数細胞等の被写体を撮像して画像データ
    として出力する撮像装置と、細胞の形状特徴の撮像条件
    を入力可能な入力装置と、前記被写体を載置する載置テ
    ーブルと、前記載置テーブルを移動させることにより前
    記被写体を複数の所定位置に移動させるアクチュエータ
    と、前記アクチュエータを駆動する駆動部とを有する画
    像処理装置における画像処理方法であって、前記駆動部
    に対して前記アクチュエータの駆動量を指示する位置制
    御ステップと、前記所定位置毎に前記撮像装置から画像
    データを取り込む画像入力ステップと、前記画像入力ス
    テップで取り込んだ画像データに基づいて評価データを
    算出する評価ステップと、前記評価データを前記所定位
    置毎に記憶部に記憶させる評価データ格納ステップとを
    有することを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】複数細胞等の被写体を撮像して画像デー
    タとして出力する撮像装置と、細胞の形状特徴の撮像条
    件を入力可能な入力装置と、前記被写体を載置する載置
    テーブルと、前記載置テーブルを移動させることにより
    前記被写体を複数の所定位置に移動させるアクチュエー
    タと、前記アクチュエータを駆動する駆動部とを有する
    画像処理装置における画像処理方法であって、前記駆動
    部に対して前記アクチュエータの駆動量を指示する位置
    制御ステップと、前記所定位置毎に前記撮像装置から画
    像データを取り込む画像入力ステップと、前記画像入力
    ステップで取り込んだ画像データに基づいて評価データ
    を算出する評価ステップと、前記評価データを前記所定
    位置毎に記憶部に記憶させる評価データ格納ステップ
    と、前記記憶部に記憶された前記画像データと前記評価
    データとから最適な画像データを選択する画像選択ステ
    ップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  11. 【請求項11】前記位置制御ステップにおいて、前記ア
    クチュエータを介して前記載置テーブルを下方から上方
    または上方から下方へ所定間隔でもって段階的に所定回
    数移動させることを特徴とする請求項9又は10に記載
    の画像処理方法。
  12. 【請求項12】前記評価ステップにおいて、前記画像デ
    ータを周波数変換して複数の所定周波数空間内のエネル
    ギーの総和や、雑音を除くための閾値以上の総和、閾値
    以上の個数を算出して各周波数成分の特徴量を算出する
    ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1に記載
    の画像処理方法。
  13. 【請求項13】前記画像選択ステップにおいて、前記特
    徴量のうち撮像条件に適合した特徴量をもつ画像を選択
    することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方
    法。
  14. 【請求項14】前記評価データ格納ステップにおいて、
    前記複数の所定位置と前記特徴量とを対応づけたマトリ
    クステーブルを作成して前記記憶部に記憶させることを
    特徴とする請求項12または13に記載の画像処理方
    法。
  15. 【請求項15】複数細胞等の被写体を撮像して画像デー
    タとして出力する撮像装置と、細胞の形状特徴の撮像条
    件を入力可能な入力装置と、前記被写体を載置する載置
    テーブルと、前記載置テーブルを移動させることにより
    前記被写体を複数の所定位置に移動させるアクチュエー
    タと、前記アクチュエータを駆動する駆動部とを有する
    画像処理装置における画像処理方法であって、前記駆動
    部に対して前記アクチュエータの駆動量を指示する位置
    制御ステップと、前記所定位置毎に前記撮像装置から画
    像データを取り込む画像入力ステップと、前記画像入力
    ステップで取り込んだ画像データに基づいて評価データ
    を算出する評価ステップと、前記評価データを前記所定
    位置毎に記憶部に記憶させる評価データ格納ステップ
    と、前記載置テーブルの段階的な移動における移動回数
    を判定し、前記評価データに基づいて被写体分析上最適
    な画像を検出した場合には前記移動回数が前記所定回数
    に達しない場合においても前記所定間隔毎の被写体撮像
    を終了する判定ステップとを有することを特徴とする画
    像処理方法。
  16. 【請求項16】前記評価ステップにおいて、前記画像デ
    ータを周波数変換して複数の所定周波数空間内のエネル
    ギーの総和や、雑音を除くための閾値以上の総和、閾値
    以上の個数を算出して各周波数成分の特徴量を算出し、
    前記判定ステップにおいて、前記特徴量のピーク値を検
    出した場合には前記移動回数が前記所定回数に達しない
    場合においても前記所定間隔毎の被写体撮像を終了する
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像処理方法。
JP2000053036A 2000-02-29 2000-02-29 画像処理装置および画像処理方法 Pending JP2001242085A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000053036A JP2001242085A (ja) 2000-02-29 2000-02-29 画像処理装置および画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000053036A JP2001242085A (ja) 2000-02-29 2000-02-29 画像処理装置および画像処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001242085A true JP2001242085A (ja) 2001-09-07

Family

ID=18574470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000053036A Pending JP2001242085A (ja) 2000-02-29 2000-02-29 画像処理装置および画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001242085A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004150895A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Natl Inst Of Radiological Sciences 標本画像データ処理方法及び標本検査システム
JP2009063508A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Olympus Corp 細胞画像解析装置及び細胞画像解析ソフトウェア
US7593556B2 (en) 2002-10-29 2009-09-22 National Institute Of Radiological Sciences Sample picture data processing method and sample inspection system and method
JP2010154738A (ja) * 2008-12-22 2010-07-08 General Electric Co <Ge> 離散ウェーブレット変換の詳細係数と近似係数を利用したアーク検出
JP2010161919A (ja) * 2008-12-29 2010-07-22 General Electric Co <Ge> 離散ウェーブレット変換を用いた並列アーク検出
JP2017181516A (ja) * 2010-09-08 2017-10-05 テカン・トレーディング・アクチェンゲゼルシャフトTECAN Trading AG 制御されたガス雰囲気を備えたマイクロプレートリーダーおよび対応する方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004150895A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Natl Inst Of Radiological Sciences 標本画像データ処理方法及び標本検査システム
US7593556B2 (en) 2002-10-29 2009-09-22 National Institute Of Radiological Sciences Sample picture data processing method and sample inspection system and method
JP2009063508A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Olympus Corp 細胞画像解析装置及び細胞画像解析ソフトウェア
JP2010154738A (ja) * 2008-12-22 2010-07-08 General Electric Co <Ge> 離散ウェーブレット変換の詳細係数と近似係数を利用したアーク検出
JP2010161919A (ja) * 2008-12-29 2010-07-22 General Electric Co <Ge> 離散ウェーブレット変換を用いた並列アーク検出
JP2017181516A (ja) * 2010-09-08 2017-10-05 テカン・トレーディング・アクチェンゲゼルシャフトTECAN Trading AG 制御されたガス雰囲気を備えたマイクロプレートリーダーおよび対応する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200050655A1 (en) Image processing apparatus, control method for the same, image processing system, and program
JP4462959B2 (ja) 顕微鏡画像撮影システム及び方法
US7215467B2 (en) System and method for controlling microscope
CN101355631B (zh) 图像处理装置及数字式照相机
EP2377308B1 (en) Image processing apparatus and image processing method, and data processing apparatus and data processing method
US7305109B1 (en) Automated microscopic image acquisition compositing, and display
JP5267149B2 (ja) 表示制御装置、表示制御方法及びプログラム
JP4578334B2 (ja) 撮像レンズの合焦位置決定装置およびその方法
US20190304409A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP5281972B2 (ja) 撮像装置
US20140184778A1 (en) Image processing apparatus, control method for the same, image processing system, and program
JP4327827B2 (ja) 映像記録再生システムおよび映像記録再生方法
JP2001242085A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP4637337B2 (ja) 顕微鏡画像観察システム及びその制御方法
JP3794744B2 (ja) 合焦面検出方法及び画像入出力装置及び光学顕微鏡
US9141857B2 (en) Image processing device, image processing method, computer program and computer-readable recording medium
CN102402388A (zh) 图像显示装置
JP2001291092A (ja) 画像識別装置及び画像識別方法
JP6563517B2 (ja) 顕微鏡観察システム、顕微鏡観察方法、及び顕微鏡観察プログラム
WO2016166858A1 (ja) 顕微鏡観察システム、顕微鏡観察方法、及び顕微鏡観察プログラム
JP5428243B2 (ja) 画像処理装置および電子カメラ並びに画像振り分けプログラム
JPH11287618A (ja) 画像処理装置
JP6338730B2 (ja) 表示データを生成する装置、方法、及びプログラム
WO2021166089A1 (ja) 評価支援装置、評価支援システム、評価支援方法およびプログラム
JPH1114554A (ja) 視覚欠陥検査方法および装置