JP2001242046A - たばこ煙発生装置 - Google Patents

たばこ煙発生装置

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JP2001242046A
JP2001242046A JP2000102820A JP2000102820A JP2001242046A JP 2001242046 A JP2001242046 A JP 2001242046A JP 2000102820 A JP2000102820 A JP 2000102820A JP 2000102820 A JP2000102820 A JP 2000102820A JP 2001242046 A JP2001242046 A JP 2001242046A
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tobacco
smoke
rotating member
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suction
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JP2000102820A
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English (en)
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Atsushi Miyabayashi
厚 宮林
Yutaka Sato
佐藤  裕
Yoshiaki Sakamoto
義明 坂本
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RIKKU KK
Shibata Kagaku KK
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RIKKU KK
Shibata Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たばこの装着が容易で、装置の大きさや設置
面積が節約されるたばこ煙発生装置を提供する。 【解決手段】 垂直ターンテーブル12の回転面から垂
直に立たせて60本のたばこ31を水平に保持させる。
垂直ターンテーブル12は垂直な面内で回転して、たば
こ31を保持する吸い口42にエゼクタポンプ33を順
番に位置決めする。駆動モータ35に駆動されてエゼク
タポンプ33が前進し、円錐孔42Aに密着して気密の
煙経路を形成する。配管41を通じて圧縮空気を供給す
ると、点火されたたばこを通じてエゼクタポンプ33が
煙を吸入しチューブに吐出する。エゼクタポンプ33は
ワンタッチの着脱が可能に取り付けられ、それ自体も簡
単に分解して溶剤洗浄できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、喫煙状態を人工的
に再現してたばこを燃焼させ、たばこ煙を採取するたば
こ煙発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】喫煙状態を人工的に再現してたばこを燃
焼させるたばこ煙発生装置や自動喫煙装置の例は、特開
昭52−60178号公報、特開平6−50962号公
報、特開平10−132806号公報、米国特許4,0
19,366号、同3,586,007号、同3,54
8,841号、同5,117,845号に示される。薬
品開発に伴う動物実験に使用される有毒ガス実験装置の
例は、特開平9−187192号公報に示される。例え
ば、米国特許3,548,841号に示される自動喫煙
装置は、水平に保持された円盤に多数のたばこを放射状
に配列し、円盤を点火装置や消火装置に対して相対回転
させる。たばこは、その保持部から配管を通じて共通の
吸い込み装置(真空ポンプ)に接続される。配管の途中
に設けた電磁弁が空気経路を断続して、多数のたばこを
順番に燃焼させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水平に保持した円盤か
ら放射状にたばこを配列させた場合、たばこが円盤の外
側にはみ出すから、装置の設置面積は、円盤の直径にた
ばこ2本分の長さを加えた直径の円よりも大きくなる。
これは、30cmの円盤を使用した場合、装置の設置面
積が50cm×50cmを越えることを意味する。30
cmの円盤の周囲に20mm間隔でたばこを配列すると
45本を保持できる。これを同じピッチで60本にしよ
うとすると円盤の直径は40cmになり、たばこを装着
したときの大きさは、直径60cmにも達する。たばこ
は柔らかく、折れやすいから、直径60cmで外側にた
ばこが飛び出した円盤を装置に着脱したり、別の実験室
に持ち運んだり、棚の中に保管することは容易でない。
【0004】また、燃焼中のたばこを通じて取り出した
煙は、高濃度の粘着性微粒子(いわゆるヤニ)を含む。
粘着性微粒子が煙の経路の壁面に付着すると以下のよう
に実験の阻害要因となる。 (1)堆積して古くなった粘着性微粒子は、化学変化を
起こして、採取される煙の性質(臭い等)を変えてしま
う可能性がある。 (2)粘着性微粒子で覆われた壁面は、覆われていない
壁面よりも効率的に煙から粘着性微粒子を取り込むた
め、肝心の煙が薄くなる可能性がある。 (3)たばこを通じて煙を吸入するために往復シリンダ
ー型やダイヤフラム型の真空ポンプを利用した場合、次
第にポンプの負荷が重くなる。 (4)往復シリンダー型やダイヤフラム型の真空ポンプ
は分解清掃に手間と時間がかかる。 (5)粘着性微粒子を洗浄するための溶剤がポンプの壁
面材料、軸受け、シール材、弁等を侵すため、特殊仕様
の高価なポンプを必要とする。
【0005】本発明は、たばこを装着した円盤の取扱が
容易で、装置の大きさや設置面積が節約されるたばこ煙
発生装置を提供することを目的としている。また、空気
経路にたまる粘着性微粒子が少なく、取り出した煙を有
効に出力できるたばこ煙発生装置を提供することを目的
としている。さらに、粘着性微粒子の洗浄や除去が容易
で特殊仕様の高価なポンプを必要としないたばこ煙発生
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のたばこ煙発生装
置は、回転可能に支持され、回転軸の同心円に沿って複
数本のたばこを装着可能な回転部材と、負圧を発生して
たばこを貫流する空気流を形成可能な吸い込み手段と、
回転部材を回転させて、複数本のたばこを共通の吸い込
み手段に順次位置決める駆動手段とを有するたばこ煙発
生装置において、回転部材の一方の側に配列して、たば
こを1本づつ保持可能な複数の保持手段と、回転部材の
他方の側に設けられ、複数の保持手段を共通の吸い込み
手段へ回転部材の回転に伴って順次着脱させる着脱機構
とを有するものである。
【0007】本発明のたばこ煙発生装置は、1本づつた
ばこを保持可能な複数の保持手段と、負圧を発生してた
ばこを貫流する空気流を形成可能な吸い込み手段と、複
数の保持手段と共通の吸い込み手段の間を順番に切り換
えて気密に連絡させる連絡手段とを有するたばこ煙発生
装置において、吸い込み手段は、圧縮空気を外部から供
給して内部に負圧を発生させ、供給した空気とたばこ煙
の混合気体を吐出させるエゼクタポンプとしたものであ
る。
【0008】本発明のたばこ煙発生装置は、1本づつた
ばこを保持可能な複数の保持手段と、負圧を発生してた
ばこを貫流する空気流を形成可能な第1吸い込み手段
と、複数の保持手段を移動させて共通の吸い込み手段に
1個づつ対応させ、両者の間を気密に連絡する切替え手
段とを有し、たばこの燃焼過程でたばこを通じた主流煙
を採取するたばこ煙発生装置において、吸い込み手段と
位置関係を固定して配置され、たばこの燃焼範囲にわた
って副流煙を採取可能な集煙フードと、集煙フードに接
続され、負圧を発生して集煙フード内の副流煙を採取す
る第2吸い込み手段と、第1吸い込み手段から吐出させ
た主流煙と第2吸い込み手段から吐出させた副流煙を混
合する混合手段とを有するものである。
【0009】
【作用】本発明のたばこ煙発生装置では、回転部材の回
転面に起立させて複数本のたばこが装着される。回転部
材の回転に伴ってたばこを保持した保持手段が順番に吸
い込み手段に位置決めされる。位置決めされた保持手段
は、着脱機構によって吸い込み手段に接続されて気密の
煙経路を形成する。
【0010】本発明のたばこ煙発生装置では、垂直に保
持された回転部材の回転面に起立させてたばこが水平に
保持される。回転部材の回転に伴ってたばこを保持した
保持手段が順番に吸い込み手段に位置決めされる。位置
決めされた保持手段は、着脱機構によって吸い込み手段
に接続されて気密の煙経路を形成する。
【0011】本発明のたばこ煙発生装置では、エゼクタ
ポンプを使用してたばこを貫通する吸い込み気流を形成
する。吸い込まれたたばこ煙は、エゼクタポンプを作動
させる圧縮空気に混合して取り出される。
【0012】本発明のたばこ煙発生装置では、第2吸い
込み手段が集煙フードを通じて副流煙を採取する。混合
手段は、第2吸い込み手段が採取した副流煙を第1吸い
込み手段が採取した主流煙に混合した気体を出力する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は実施例のたばこ煙発生装置
の正面図、図2は喫煙部分の平面図、図3はたばこ煙発
生装置の側面図、図4は喫煙部分の断面図、図5は喫煙
シーケンスの説明図である。実施例のたばこ煙発生装置
は、図1に示すように、厚さ16mm、直径480mm
のアルミニウム製の垂直ターンテーブル(回転部材、ホ
イール)12に20mmピッチで、60本のたばこ31
を配列できる。垂直ターンテーブル12は、たばこ煙発
生装置の正面の支持板20に回転および着脱可能に支持
される。支持板20に設けたピン20Aが垂直ターンテ
ーブル12と支持板20の相対回転を拘束する。垂直タ
ーンテーブル12は、ねじ13を手で締付けて、ねじ1
3と支持板の間にはさみ込まれる。
【0014】垂直ターンテーブル12は、図3に示すよ
うに、支持板20を固定した水平な回転軸54に支持さ
れて垂直な面内で回転可能である。垂直ターンテーブル
12は、回転軸54の奥端に設けた歯付きベルト機構5
6を経由してステップモータ55により、正面から見て
右回り方向に、360/60=6度の角度ごとにステッ
プ送りされる。垂直ターンテーブル12の下端部が喫煙
位置であって基板16が配置される。図2に示すよう
に、基板16上には、着脱機構として、エゼクタポンプ
33、駆動モーター35等が設けられ、垂直ターンテー
ブル12よりも手前まで延長された部分に電気ヒータ3
2のホルダ18が配置される。駆動モータ35は、カム
板36A、36Bを回転させる。図示しない中継機構を
介して、カム板36Bは排出棒34を、カム板36Aは
エゼクタポンプ33をそれぞれ前後に往復移動させる。
【0015】排出棒34は、喫煙位置の吸い口42が1
ピッチ移動した位置に配置され、必要な喫煙が完了した
たばこ31Aを吸い口42から押し出して、ステンレス
バット14に落下させる。図4に示すように、エゼクタ
ポンプ33の空間69Cの入口の周囲は円錐面に形成さ
れ、円錐面の根元に軟質ゴムのOリングが取り付けてあ
る。エゼクタポンプ33の前進時に、Oリングは、吸い
口42の円錐孔42Aの壁面に押し当てられてつぶれ、
たばこ31から空間69Cまでの気密を確保して煙経路
を形成する。一方、エゼクタポンプ33の後退時は、図
3に示すように、先端部が吸い口42の円錐孔42Aか
ら離れて垂直ターンテーブル12の回転が可能になる。
【0016】図3に示すように、運転状態のたばこ煙発
生装置の前面は、透明なアクリル蓋45で蔽われる。図
1に示すように、たばこ煙発生装置の正面左上には排気
ファン11が配置され、アクリル蓋45内の空間の煙を
図示しないフィルタを通して排気口19へ強制排出す
る。コントロールボックス15は、たばこ煙発生装置の
制御回路を収納し、前面に設けた操作パネルのスイッチ
を通じて必要な設定や動作指令を入力できる。垂直ター
ンテーブル12の喫煙位置の直下には、灰皿として、水
を半分程度満たしたステンレスバット14が配置され
る。ステンレスバット14の支持台17の内部には攪拌
用の回転磁石付きモーターが収納され、ステンレスバッ
ト14の水中には攪拌用の磁石片が配置される。
【0017】圧力計21、流量調整バルブ22、流量計
23は、エゼクタポンプ33に供給する圧縮空気の流量
を調整する。これらにより調整された圧縮空気が、図3
に示す電磁弁40を経て、配管41からエゼクタポンプ
33へ流れ込む。圧縮空気が流れ込んでいる期間、エゼ
クタポンプ33は、先端側から空気を吸い込んでたばこ
31を喫煙燃焼させる。たばこ31を通じて吸い込んだ
煙は、チューブ38を通じて外部へ取り出される。図4
に示すように、エゼクタポンプ33は、配管41から供
給された圧縮空気をノズル69Aから流路69の下流側
へ噴射する。これにより、空間69Cに負圧が発生し
て、たばこ31の燃焼に伴う煙が吸い込まれる。流路6
9を流れる圧縮空気は、空間69Cから吸い込む煙を混
合しつつ出口69Bへと運ぶ。
【0018】基板16の上には四隅のねじで高さ調節可
能な調整板66が固定され、調整板66の上にスライド
ベアリング65を介して支持台64が取り付けてある。
前後にスライド可能な支持台64に下受け62が固定さ
れ、下受け62に上受け61を開閉可能に蝶番止めして
いる。エゼクタポンプ33は、下受け62と上受け61
の間に挟み込み、放射方向の凹凸を軸方向に引っ掛けて
保持される。従って、上受け61を下受け62から開け
ば、エゼクタポンプ33を単独で上に持ち上げて取り外
し可能である。そして、エゼクタポンプ33自体は、ス
テンレス製の前後2つの部材を内部のねじで結合して構
成され、前後2つの部材をひねって簡単に分解でき、内
部のシールも容易に分離できる。
【0019】支持台64は、ばね63によって前方(密
着方向)へ付勢されており、図2に示すカム板36A
は、ばね63に逆らって支持台64を後退させる。従っ
て、ばね63の縮む力がエゼクタポンプ33と吸い口4
2を密着させる。図1に示すように垂直ターンテーブル
12の一か所に直径1mm以下の小孔12Aが設けら
れ、図3に示すように、基板16の上には、小孔12A
の高さ位置にフォトインタラプタ16Aを設けてある。
電源投入時、自動的に垂直ターンテーブル12を回転さ
せて、フォトインタラプタ16Aにより小孔12Aを検
出し、制御上の原点とする。小孔12Aの検出位置から
ステップモータ55を所定パルス数だけ駆動して垂直タ
ーンテーブル12を回転させることにより、最初の吸い
口42にエゼクタポンプ33が位置決めされる。その後
は、別の所定パルス数だけステップモータ55を駆動し
て、垂直ターンテーブル12のピッチ送りが実行され
る。
【0020】吸い口42は、たばこ31を保持するテー
パ付きの円錐孔とシール面の円錐孔42Aを設けてフッ
素樹脂で一体に形成され、垂直ターンテーブル12の同
心円上に22mmピッチで60個配列される。吸い口4
2は、その外周に形成した溝にファスナー67の回転つ
め68を引っ掛けて垂直ターンテーブル12に固定され
る。ファスナー67は、自由状態で頭部のつまみを締め
付け方向へ回転すると回転つめ68をほぼ90度回転さ
せ、その後は回転つめ68を軸方向に移動させて吸い口
42を締め付ける。逆方向の場合、回転つめ68を緩め
た後に90℃回転して吸い口42引っ掛かりを解除す
る。従って、ファスナー67の頭部のつまみを回転する
方向により吸い口42の着脱を自由に実行できる。
【0021】図3に示すように、アクリル蓋45に固定
して副流煙を採取する銅管46が配置される。銅管46
の先端には、たばこ31の燃焼範囲を覆って銅フード4
7が接続される。銅管46の末端はアクリル蓋45の外
に開口し、フレキシブル管48が接続される。フレキシ
ブル管48は、たばこ煙発生装置の本体に蝶番止めされ
たアクリル蓋45の開閉に伴って伸縮する。フレキシブ
ル管48は、第2のエゼクタポンプ51に接続される。
電磁弁50を作動させて配管52からエゼクタポンプ5
1へ圧縮空気を供給すると、エゼクタポンプ51の入口
側に負圧が発生して、銅フード47から銅管46、フレ
キシブル管48を通じてたばこの副流煙が吸い上げら
れ、供給した圧縮空気に混合されてチューブ53へ排出
される。チューブ53へ流れ込んだ副流煙は、混合器4
9でチューブ38を通じた主流煙に混合される。
【0022】図5に示すように、操作者が操作パネル上
でオートモードを選択してスタートスイッチを押すと、
駆動モータ35が作動し、エゼクタポンプ33が前進し
て吸い口42に密着する。続いて、電気ヒータ32が通
電されて赤熱状態に加熱され、この状態で電磁弁40が
作動してエゼクタポンプ33が吸入を開始し、たばこ3
1が点火する。電磁弁40は予め設定されたON/OF
F時間で圧縮空気の供給を断続繰り返す。ON時間にた
ばこ煙が採取され、OFF時間は、人間の喫煙における
吸い込み間隔に対応する。予め設定した回数の吸い込み
が完了すると、駆動モータ35が作動してエゼクタポン
プ33を後退させ、垂直ターンテーブル12を自由にす
る。続いて、ステップモータ55が作動して垂直ターン
テーブル12が1ピッチ送られる。次の吸い口42がエ
ゼクタポンプ33に対応して位置決めされ、火のついた
ままのたばこ31Aが排出棒34の位置へ送られる。
【0023】すると、駆動モータ35が作動して、排出
棒34がたばこ31Aを吸い口42から突き落とし、続
いて、再びエゼクタポンプ33が前進して新しいたばこ
31を挿入した吸い口42に密着する。このような模擬
喫煙動作を予め設定した本数分だけ繰り返して停止す
る。また、設定変更や条件設定のために、操作パネル上
でマニュアルモードを選択でき、個別のスイッチを操作
して、着火、1回喫煙、垂直ターンテーブル12の1ピ
ッチ送り等を実行できる。
【0024】以上のように構成した実施例のたばこ煙発
生装置によれば、たばこ31を22mmピッチで60本
配列できるが、たばこ装着状態の垂直ターンテーブル1
2は直径500mm以下であり、たばこ装着状態のまま
奥行き60cmの戸棚に格納できる。また、垂直ターン
テーブル12を垂直な面内で回転してたばこ31を水平
に保持するから、たばこ31の燃焼が自然で、人間の通
常の喫煙状態を良く再現し、1日に何本吸う等という喫
煙モデルとの対応が容易である。また、配管や配線の付
け外しを伴うことなく、操作パネル上のスイッチ操作だ
けでたばこ煙の採集実験やたばこの燃焼実験を開始でき
る。従って、操作ミスが無くなり、作業時間が短縮さ
れ、必要な実験を効率的に処理できる。
【0025】また、垂直ターンテーブル12に装着した
すべてのたばこ31について、エゼクタポンプ33以降
の部材が共通に使用されて、たばこごとに異なる管路を
設けていないから、たばこ煙を導く管路の全体構成が簡
単で、管路の交換や内部洗浄も簡単に済ませられる。ま
た、支持板20、ピン20A、およびねじ13によっ
て、本体に垂直ターンテーブル12がワンタッチで着脱
され、位置決めされるから、吸い口42の交換や洗浄も
容易である。たばこ31を机上等で垂直ターンテーブル
12に装着して本体に装着すれば、たばこ装着の作業が
容易で、1回の実験中に別の垂直ターンテーブル12で
次の実験の準備を済ませることも可能である。
【0026】また、ピン20Aで軸54と垂直ターンテ
ーブル12の相対回転を阻止するから、ねじ13の締め
つけが緩くても、実験中にエゼクタポンプ33に対する
吸い口42の位置決めがずれない。また、エゼクタポン
プ33と同軸位置に電気ヒーター32を配置し、たばこ
31の先端から離れた位置で加熱を行わせるから、点火
の前後に電気ヒーター32を移動させたり、エゼクタポ
ンプ33を移動したりする必要が無い。これらの取付や
駆動に必要な機構が簡略化され、部品点数や制御回路が
節約されている。また、排出棒34を喫煙位置の次の吸
い口42に位置させたから、所定の喫煙が完了したたば
こ31Aを即刻水中に突き落として消火できる。従っ
て、たばこ等の不必要な燃焼や加熱、くすぶり煙の発生
を防止できる。また、エゼクタポンプ33、排出棒3
4、これらの駆動機構、フォトインタラプタ16A、お
よび電気ヒーター32を本体から取り外し可能な共通の
基板16上に設けたから、組み立て時や修理の際に基板
16を本体から取り外した状態で、これらの部品交換や
相対位置の調整を十分に済ませられる。
【0027】また、吸い口41は、フッソ樹脂製であっ
て、酸、アルカリ、有機溶剤いずれによる洗浄にも十分
耐える。そして、吸い口41は、ファスナー67を操作
して垂直ターンテーブル12からワンタッチ着脱できる
から、このような洗浄の前後に必要な1回60個分の分
解と再組立て作業を短時間で終了できる。また、エゼク
タポンプ33は、下受け62と上受け61を開いてワン
タッチで着脱でき、それ自体も2つの部品をひねって簡
単に分解可能で、2つの部品はステンレス製であるか
ら、やに除去のための分解や洗浄を容易に実施できる。
また、エゼクタポンプ33の先端をシールにして吸い口
42に対して直接に着脱させ、たばこ31からごく短い
距離で吸入煙を多量の空気(圧縮空気)と混合させて煙
濃度を低くするから、壁面にやにとして付着する煙の成
分が少なく済み、たばこ煙の各種成分を効率的に偏りな
く採取できる。また、エゼクタポンプ33の入口を囲む
Oリングを吸い口42の円錐孔42Aに突き当てるか
ら、斜面で圧力が増幅され、比較的に弱いばね63でも
十分なシール圧を確保できる。さらに、エゼクタポンプ
33と吸い口42の中心が少しずれていても、エゼクタ
ポンプ33の入口を囲む円錐面が確実に円錐孔42Aを
捕捉し、ベルト機構56による緩衝の範囲で自動的に中
心を一致させて確実なシールを実現できる。
【0028】また、喫煙位置と突き落とし位置を垂直タ
ーンテーブル12の最下部に設定したから、正面から見
た左側にたばこを落とした吸い口42が並び上がり、こ
れらの空いた吸い口42に対して実験中にたばこを補充
することも可能である。突き落としたたばこ31Aが他
のたばこ31に干渉することもない。また、垂直ターン
テーブル12に設けた小孔12Aをフォトインタラプタ
16Aで検出して原点としてステップモータの所定の送
りパルス数でエゼクタポンプ33と吸い口42を位置決
めるから、垂直ターンテーブル12上の常に同じ位置の
たばこ31から実験が開始される。
【0029】また、エゼクタポンプ33は、往復動作の
ピストンポンプやダイヤフラムポンプに比較して小型
で、圧縮空気の流量を変化させて強弱、長短多様な吸入
状態を再現できる。また、たばこ煙を速やかに圧縮空気
で希釈するから、たばこ31を通じて吸入された濃厚な
たばこ煙に直接接触する壁面の面積が格段に小さい。従
って、たばこ煙がやにと化す割合を低くして、各種成分
のバランスを損なうことなく高効率に採取できる。
【0030】また、銅フード47、銅管46、フレキシ
ブル管48、エゼクタポンプ51、チューブ53を設け
てたばこ燃焼に伴う副流煙を採取し、混合器49で主流
煙と混合するようにしたから、電磁弁40、50のON
/OFFの組み合わせで、主流煙のみ、副流煙のみ、両
者の混合といった3種類のたばこ煙の採取が可能であ
る。また、配管41、52から流れ込む圧縮空気の流量
バランスを調整することにより、主流煙と副流煙の様々
な混合比を実現できる。なお、主流煙のみの場合はチュ
ーブ53を、副流煙のみの場合はチューブ38を、それ
ぞれクリップ等で挟んで管路をつぶし、不必要な煙の逆
流を防止してもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明のたばこ煙発生装置によれば、た
ばこが回転部材の外側に突出しないから、たばこを装着
した回転部材の取扱や持ち運びが容易で装置全体の大き
さや設置面積が節約される。そして、回転部材の面積ほ
どの場所でも、たばこを装着した回転部材を収納でき
る。また、回転部材を垂直に立てて回転させる場合、水
平に保持して回転させる場合に比較して、床面への投影
面積や回転に干渉する範囲が小さくなり、回転軸や駆動
機構を差し引いても設置床面積は大幅に節約され、回転
部材の着脱も容易になる。
【0032】また、エゼクタポンプを採用する場合、た
ばこから吸い込み手段までの空気経路の長さを他の形式
のポンプに比較して短く設定可能である。そして、吸い
込み手段の内部で濃厚なたばこ煙を早期に希釈するか
ら、粘着性微粒子が吸い込み手段や空気経路にたまりに
くく、取り出した煙を有効に出力できる。そして、エゼ
クタポンプは、ポンプの部品点数が少なく、わずかな個
数の金属部品で構成され、分解組立が容易で、やに除去
のための有機溶剤に長時間浸漬しても侵されない。粘着
性微粒子の洗浄や除去が容易で、分離できないOリング
や特殊形状の樹脂部品を含まない。従って、やに除去を
頻繁に実施して常に良好な状態で実験を再現でき、たば
こ煙発生装置を長期間にわたって部品コスト少なく利用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のたばこ煙発生装置の正面図である。
【図2】たばこ煙発生装置の喫煙部分の平面図である。
【図3】たばこ煙発生装置の側面図である。
【図4】喫煙部分の側面図である。
【図5】喫煙シーケンスの説明図である。
【符号の説明】
11 排気ファン 12 垂直ターンテーブル 12A 小孔 13 ねじ 14 ステンレスバット 15 コントロールボックス 16 基板 16A フォトインタラプタ 17 支持台 19 排気口 20 支持板 20A ピン 21 圧力計 22 流量調整バルブ 23 流量計 31、31A たばこ 32 電気ヒータ 33、51 エゼクタポンプ 34 排出棒 35 駆動モータ 36A、36B カム板 38、53 チューブ 40、50 電磁弁 41、52 配管 42 吸い口 42A 円錐孔 45 アクリル蓋 46 銅管 47 銅フード 48 フレキシブル管 49 混合器 61 上受け 62 下受け 63 ばね 64 支持台 65 スライドベアリング 66 調整板 67 ファスナー 68 回転つめ 69 流路 69A ノズル 69B 出口 69C 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 義明 東京都世田谷区奥沢7−29−2 株式会社 リック内 Fターム(参考) 4B044 CG10 CL13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持され、回転軸の同心円に
    沿って複数本のたばこを装着可能な回転部材と、 負圧を発生してたばこを貫流する空気流を形成可能な吸
    い込み手段と、 回転部材を回転させて、複数本のたばこを共通の吸い込
    み手段に順次位置決める駆動手段とを有するたばこ煙発
    生装置において、 回転部材の一方の側に配列して、たばこを1本づつ保持
    可能な複数の保持手段と、 回転部材の他方の側に設けられ、複数の保持手段を共通
    の吸い込み手段へ回転部材の回転に伴って順次着脱させ
    る着脱機構とを有することを特徴とするたばこ煙発生装
    置。
  2. 【請求項2】 回転可能に支持され、回転軸の同心円に
    沿って複数本のたばこを装着可能な回転部材と、 負圧を発生してたばこを貫流する空気流を形成可能な吸
    い込み手段と、 回転部材を回転させて、複数本のたばこを共通の吸い込
    み手段に順次位置決める駆動手段とを有するたばこ煙発
    生装置において、 回転部材は、ほぼ垂直な面内で回転可能に支持され、 たばこをほぼ水平に保持して回転部材の正面側からほぼ
    垂直に立たせる複数の保持手段と、 回転部材の背面側に配置され、複数の保持手段を共通の
    吸い込み手段へ回転部材の回転に伴って順次着脱させる
    着脱機構とを有することを特徴とするたばこ煙発生装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のたばこ煙発生装置に
    おいて、次の構成のうち少なくとも1つを有することを
    特徴とするたばこ煙発生装置。 (1)駆動手段の回転軸に対して回転部材を着脱可能に
    支持する支持機構 (2)駆動手段の回転軸と回転部材の相対回転を阻止す
    るとともに両者を着脱可能に支持する支持機構 (3)着脱機構によって吸い込み手段へ接続された保持
    手段のたばこの先端に対向配置された電気ヒーター (4)吸い込み手段から着脱機構を結ぶ線上に配置され
    た電気ヒーター (5)回転部材の回転に伴って着脱機構の次に位置する
    保持手段からたばこを排出する排出機構 (6)吸い込み手段と着脱機構と電気ヒーターを固定し
    た共通の基板 (7)吸い込み手段と着脱機構と排出機構を固定した共
    通の基板 (8)回転部材から着脱可能な保持手段 (9)回転部材の円筒孔に挿入される円筒状外観のフッ
    ソ樹脂製保持手段 (10)回転部材に保持手段をワンタッチ着脱可能に固
    定する手動の回転つめ (11)吸い込み手段としてのエゼクタポンプ (12)ワンタッチ着脱可能に取り付けられ、それ自体
    も分解可能なエゼクタポンプ (13)吸い込み手段の吸入口を囲む円錐面と着脱可能
    な保持手段の円錐孔で構成される着脱機構 (14)回転部材の最下部の保持手段に対向させた着脱
    機構および電気ヒーター (15)回転部材に設けた目印と着脱機構側に固定した
    目印検出センサ
  4. 【請求項4】 1本づつたばこを保持可能な複数の保持
    手段と、 負圧を発生してたばこを貫流する空気流を形成可能な吸
    い込み手段と、 複数の保持手段と共通の吸い込み手段の間を順番に切り
    換えて気密に連絡させる連絡手段とを有するたばこ煙発
    生装置において、 吸い込み手段は、圧縮空気を外部から供給して内部に負
    圧を発生させ、供給した空気とたばこ煙の混合気体を吐
    出させるエゼクタポンプであることを特徴とするたばこ
    煙発生装置。
  5. 【請求項5】 1本づつたばこを保持可能な複数の保持
    手段と、 負圧を発生してたばこを貫流する空気流を形成可能な第
    1吸い込み手段と、 複数の保持手段を移動させて共通の吸い込み手段に1個
    づつ対応させ、両者の間を気密に連絡する切替え手段と
    を有し、 たばこの燃焼過程でたばこを通じた主流煙を採取するた
    ばこ煙発生装置において、 吸い込み手段と位置関係を固定して配置され、たばこの
    燃焼範囲にわたって副流煙を採取可能な集煙フードと、 集煙フードに接続され、負圧を発生して集煙フード内の
    副流煙を採取する第2吸い込み手段と、 第1吸い込み手段から吐出させた主流煙と第2吸い込み
    手段から吐出させた副流煙を混合する混合手段とを有す
    ることを特徴とするたばこ煙発生装置。
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