JP2001242045A - 検体保存容器 - Google Patents

検体保存容器

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JP2001242045A
JP2001242045A JP2000056850A JP2000056850A JP2001242045A JP 2001242045 A JP2001242045 A JP 2001242045A JP 2000056850 A JP2000056850 A JP 2000056850A JP 2000056850 A JP2000056850 A JP 2000056850A JP 2001242045 A JP2001242045 A JP 2001242045A
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JP
Japan
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container
oxygen
carbon dioxide
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container according
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JP2000056850A
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English (en)
Inventor
Takahiro Aoshiba
孝宏 青柴
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NIKKEN SEIBUTSU IGAKU KENKYUSH
Nikken Bio Medical Laboratory Inc
Original Assignee
NIKKEN SEIBUTSU IGAKU KENKYUSH
Nikken Bio Medical Laboratory Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可搬性及び耐衝撃性に優れ、無酸素状態を保つ
ことができる容器を提供する。 【解決手段】本発明の容器は、気体を透過させない柔軟
性フィルムからなり、開閉手段を有し、酸素を吸収する
脱酸素剤が入っていることを特徴とする。さらに、二酸
化炭素発生剤、酸素検知剤が入っていても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、嫌気性菌の存在が
疑わしい検体を保存するための容器に属する。
【0002】
【従来の技術】通常、病院などの臨床現場で採取された
血液等の検体は、直ちに検査されずに、検査施設に輸送
された後に検査される。そのため、検査時まで検体を変
質させないように、適当な条件下で検体を保存する必要
がある。特に、嫌気性菌の存在が疑わしい検体の場合に
は、嫌気性菌が死なないように、検体を無酸素状態で保
存しなければならない。
【0003】従来より、検体を無酸素状態で保存するた
めには、ガラス瓶を使用する。具体的には、まずガラス
瓶に二酸化炭素を充填することによって瓶内の空気を追
い出し、続いてガラス瓶をゴム栓で密封し、その後検体
の入った注射器の針をゴム栓に刺して検体を入れる。そ
して、このままの状態で検査時まで保存する。また、無
酸素状態に保たれているか否かを知るために、酸素濃度
を色で表す酸素検知剤を瓶内に入れることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガラス瓶は、
その形状及び体積を変化させることができない。そのた
め、使用不使用の如何に拘わらず占有体積が大きくな
り、輸送するのに不便である。しかも、ガラス瓶では、
輸送中に衝撃を受けて破損する危険性がある。さらに、
井戸、河川などの野外で検体を採取するときにはガラス
瓶を携帯する必要があるが、ガラス瓶を携帯すると邪魔
になり作業効率が落ちる。また、検体が外傷を拭い取っ
たガーゼ、綿棒又は綿球など注射器では瓶内に入れるこ
とのできないものである場合には、ゴム栓を外して入れ
ることになる。このとき外気の侵入を防ぐことはでき
ず、よって完全な無酸素状態を保つことは不可能であ
る。それ故、本発明の目的は、上記の問題を解決し、可
搬性及び耐衝撃性に優れ、無酸素状態を保つことができ
る容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の容器は、気体を
透過させない柔軟性フィルムからなり、開閉手段を有
し、酸素を吸収する脱酸素剤が入っていることを特徴と
する。
【0006】本発明の容器は柔軟性フィルムからなるの
で、形状を容易に変化させることができる。よって、不
使用時には、折り畳むなどして小さくすることができ
る。また、検体を入れた後には、容器内の空気を手で押
し出してから閉じることにより、検体及び脱酸素剤以外
の余分な空間を無くすことができる。従って、本発明の
容器によると、使用時にも不使用時にも占有体積が小さ
くて済み、輸送及び携帯に便利である。さらに、柔軟性
フィルムからなるため、輸送中に衝撃を受けても破損す
ることがない。
【0007】本発明の容器では、上述のように、検体を
入れた後に容器内の空気を追い出すことができる。その
上、容器内に空気が残っていても、脱酸素剤が入ってい
るので、酸素は脱酸素剤に吸収される。従って、本発明
によると、容器内を無酸素状態に保つことができる。
尚、脱酸素剤については特に限定はなく、例えば、三菱
ガス化学株式会社の「エージレス(登録商標)(タイプ
SA)」などが使用されうる。
【0008】検体を入れる際の空気の侵入を極力抑える
ためには、容器に二酸化炭素発生剤を入れて、容器内を
二酸化炭素で充たすと良い。二酸化炭素発生剤として
は、例えば、三菱ガス化学株式会社の「エージレス(登
録商標)(タイプG)」などがある。尚、この「エージ
レス(登録商標)(タイプG)」は酸素吸収作用も備え
るので、脱酸素剤を兼ねる。さらに、酸素濃度を色で表
す酸素検知剤を容器に入れると良い。酸素検知剤を入れ
ると、容器内が無酸素状態になっていることを目で確認
することができる。 酸素検知剤としては、例えば、三
菱ガス化学株式会社の「エージレスアイ(登録商標)」
などがある。脱酸素剤、二酸化炭素発生剤及び酸素検知
剤は本発明の容器に直接入れられても良いが、これらを
収めた小袋とともに入れられるのが好ましい。また、脱
酸素剤、二酸化炭素発生剤及び酸素検知剤は、検体を入
れる際に邪魔にならないように、容器の内面に貼り付け
られて固定されるのが望ましい。
【0009】本発明の容器は、例えば、柔軟性フィルム
の端部同士を熱圧着等の手段により接着させることによ
って製造されうる。製造後には、放射線滅菌等の手段に
より滅菌すると良い。容器の形状については特に限定さ
れないが、できるだけ小型化・軽量化するためには、1
枚のフィルムを二つ折りにするか又は2枚のフィルムを
重ねることによって、扁平な形状にすると良い。柔軟性
フィルムの材質としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン等の合成樹脂を用いることができる。また、フィルム
は透明であるのが好ましい。フィルムが透明であると、
検体の出し入れが容易になり、また酸素検知剤の色を見
やすくなる。
【0010】開閉手段としては、例えば、容器の対向す
る内面に設けられた一対の凹部及び凸部からなるファス
ナーがある。ファスナーを開ける際には、フィルムの端
部を手で摘んで引き離す。手に付いた雑菌により容器内
が汚染されるのを防ぐためには、例えばシールからなる
摘みを容器外面に貼り付けて、これを摘むと良い。ま
た、本発明の容器を輸送若しくは保管する際には、開閉
手段の付いた柔軟性フィルムからなる容器に、本発明の
容器を収納すると良い。このように容器を二重にするこ
とで、本発明の容器の外面を無菌状態に保つことがで
き、検体の漏出によるコンタミネーションを防ぐことが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の容器の実施形態を図1に
正面図として、図2に断面図として示す。本実施形態の
容器1は、長方形の透明で柔軟なポリエチレンフィルム
2枚からなり、これらを重ね合わせて周縁部で内面同士
を熱圧着により接着させている。本実施形態では、開閉
手段としてファスナー2を有し、ファスナー2の上方に
は間欠的な切り込み1aが容器両面に各々設けられてい
る。切り込み1aの下には、二枚のシールを合わせてな
る摘み5が貼り付けられている。また、この容器1は放
射線滅菌されている。
【0012】本実施形態の容器1の内部には二つの袋が
入っている。第一の袋4は容器1の内面に粘着テープで
貼り付けられており、中には脱酸素剤である三菱ガス化
学株式会社の「エージレス(登録商標)(タイプS
A)」及び二酸化炭素発生剤である三菱ガス化学株式会
社の「エージレス(登録商標)(タイプG)」が収めら
れている。第二の袋5は、透明なポリエチレンフィルム
からなり、熱圧着により容器1の内面に貼り付けられて
いる。第二の袋5の中には、酸素検知剤として三菱ガス
化学株式会社の「エージレスアイ(登録商標)」が収め
られている。酸素検知剤は、容器内の酸素濃度を色で表
す。
【0013】本実施形態の容器1は、以下のように、嫌
気性菌の存在の疑わしい検体を保存するための容器とし
て使用されうる。まず、容器1を切り込み1aに沿って
引き破ることにより、開封する。次に、二枚のフィルム
を引き離すことにより、ファスナー2を開ける。このと
き、本実施形態では摘み5があるので、摘み5を持って
フィルムを引き離すことができ、よって、容器内部に手
を触れることなくファスナー2を開けることができる。
また、本実施形態では二酸化炭素発生剤が入っていて、
容器内を二酸化炭素で充満させているので、ファスナー
2を開けても侵入する空気の量は少ない。
【0014】続いて、容器内に検体を入れる。そして、
容器1を手で加圧することによって侵入した空気を二酸
化炭素とともに押し出し、それからファスナー2を閉じ
る。これによって容器内には空気が殆ど存在しなくな
り、しかも、残った空気の内、酸素は脱酸素剤によって
吸収される。そのため、再びファスナー2を開けるま
で、容器1の内部は完全な無酸素状態となる。容器内が
無酸素状態になっていることを酸素検知剤で確認する
と、このまま保管するか或いは検査施設へ輸送する。
【0015】本実施形態の容器1によると、検体に含ま
れる嫌気性菌が酸素との接触により死ぬことはなく、検
査時まで検体を良好な状態で保存することができる。し
かも、この容器1は柔軟性フィルムからなるので、輸送
中に衝撃を受けても破損することがなく、さらに、形状
を変化させて占有体積を小さくすることができる。ま
た、図3に示すように、柔軟なポリエチレンフィルムか
らなる滅菌された容器6に実施形態の容器1を入れても
良い。このように容器を二重にすると、実施形態の容器
1の外面も無菌状態に保つことができ、検体の漏出によ
るコンタミネーションを防ぐことができる。尚、本実施
形態において二酸化炭素発生剤として使用した三菱ガス
化学株式会社の「エージレス(登録商標)(タイプ
G)」は、脱酸素剤としても機能するので、第一の袋3
にこれだけを入れても良い。
【0016】
【発明の効果】本発明の容器は柔軟性フィルムからなる
ため、耐衝撃性に優れる。また、形状を変化させて占有
体積を小さくすることができるので、可搬性にも優れ
る。さらに、本発明の容器には脱酸素剤が入っているの
で、内部は完全な無酸素状態に保たれる。よって、本発
明の容器は、嫌気性菌の存在が疑わしい検体を検査時ま
で保存するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の容器を示す正面図である。
【図2】実施形態の容器を示す断面図である。
【図3】実施形態の容器の使用例を示す正面図である。
【符号の説明】
1容器 2ファスナー 3第一の袋(脱酸素剤及び二酸化炭素発生剤) 4第二の袋(酸素検知剤) 5摘み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G045 AA28 BA01 BB31 CA25 CB30 DB30 JA20 3E067 AA03 AB99 AC01 BA12A BA18A BB14A BC04A CA04 EA18 EB05 EB17 EE25 FA01 FC01 GB13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気体を透過させない柔軟性フィルムからな
    り、開閉手段を有し、酸素を吸収する脱酸素剤が入って
    いることを特徴とする検体保存容器。
  2. 【請求項2】前記脱酸素剤が内面に貼り付けられている
    請求項1に記載の容器。
  3. 【請求項3】さらに、二酸化炭素発生剤が入っている請
    求項1又は2に記載の容器。
  4. 【請求項4】前記二酸化炭素発生剤が内面に貼り付けら
    れている請求項3に記載の容器。
  5. 【請求項5】さらに、酸素濃度を色で表す酸素検知剤が
    入っている請求項1〜4のいずれかに記載の容器。
  6. 【請求項6】前記酸素検知剤が内面に貼り付けられてい
    る請求項5に記載の容器。
  7. 【請求項7】前記柔軟性フィルムが透明である請求項1
    〜6のいずれかに記載の容器。
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