JP2001241888A - 機関砲の装填方法及び装置 - Google Patents
機関砲の装填方法及び装置Info
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Abstract
ム結合のみで連動させ、構造の単純化及び信頼性の向上
を得ることを目的とする。 【解決手段】 本発明による機関砲の装填方法及び装置
は、カムドラム4の無端カム溝5に各ランマ21、22及び板
カム23を係合させ、このカム板23の長手カム溝24に鎖栓
1を係合させカムドラム4の回転によって各ランマ21、22
と鎖栓1を互いに直交する方向に往復移動させる構成で
あり、無端カム溝5は、カムドラム4が回転した場合にカ
ム板23及びランマ21、22が第1往復移向方向に移動しな
い停止リード5を有する構造である。
Description
及び装置に関し、特に、カムドラムの無端カム溝に連動
して各ランマ及び鎖栓を往復動させることにより、簡単
な構造で信頼性の高い装填装置を得るための新規な改良
に関する。
装填方法及び装置としては、図9及び図10で示される
構成が採用されていた。すなわち、図9において符号1
で示されるものは砲身2の尾筒3側に設けられこの砲身
2の長手方向と直交する第2往復移動方向Aに沿って往
復移動自在な鎖栓であり、この鎖栓1の一端に形成され
たカムフォロワ1aはカムドラム4の無端カム溝5に係
合している。前記カムドラム4の一端に形成されたギヤ
6はモータ7により回転される回転軸8の第1ベベルギ
ヤ9と噛合することにより回転駆動され、この回転軸8
の回転は第1スパーギヤ10、第2ベベルギヤ11及び
第2スパーギヤ12を介してランマ13を駆動するため
のラック14に噛合され、このランマ13の前進によっ
て鎖栓1内に弾薬15を装填することができるように構
成されている。
に示されるように、鎖栓1に1個の薬室が設けられてい
る状態において、モータ7の作動により鎖栓1内に弾薬
15がランマ13によって装填されると、カムドラム4
の回転により鎖栓1が閉鎖行程に入り、閉鎖されると弾
発射となる。この弾発射が完了すると鎖栓1が解放行程
に入り、薬莢が排出される。
法及び装置は、以上のように構成されていたため、次の
ような課題が存在していた。すなわち、カムドラムとラ
ンマの同期駆動を多くのベベルギヤ、スパーギヤ及びラ
ック等によって行うため、機構が複雑となり、高速(例
えば、300発〜500発/分)射撃を行う場合の信頼
性の確保が困難であった。
めになされたもので、特に、カムドラムの無端カム溝に
連動して各ランマ及び鎖栓を往復動させることにより、
簡単な構造で信頼性の高い装填装置を得るようにした機
関砲の装填方法及び装置を提供することを目的とする。
填方法は、鎖栓室後方に配置したカムドラムの無端カム
溝に係合して一対の第1、第2ランマ及びカム板を第1
往復移動方向に往復移動させ、前記カム板の長手カム溝
に係合して前記第1往復移動方向と直交する第2往復移
動方向に少なくとも第1、第2薬室を有する鎖栓を往復
移動させ、前記各ランマの動作と連動して前記鎖栓を作
動させることにより前記鎖栓の各薬室内へ弾薬を装填す
る方法であり、また、本発明による機関砲の装填装置
は、砲身を有する尾筒の鎖栓室の後方に回転自在に配置
され無端カム溝を有するカムドラムと、前記カムドラム
の両側に設けられ前記無端カム溝に係合して第1往復移
動方向に往復移動する一対の第1、第2ランマと、前記
無端カム溝に係合して前記第1往復移動方向に往復移動
し長手カム溝を有するカム板と、前記カム板の上方に設
けられ前記長手カム溝に係合すると共に前記第1往復移
動方向と直交する第2往復移動方向に移動自在な鎖栓
と、前記鎖栓に設けられた少なくとも一対の第1、第2
薬室とを備え、前記カムドラムを回転させることによ
り、前記各ランマの動作と連動して前記鎖栓を作動させ
前記鎖栓の各薬室内へ弾薬を装填するようにした構成で
あり、また、前記無端カム溝は、前記カムドラムが回転
した場合に前記カム板及びランマが前記第1往復移動方
向に移動しない停止リード部を有する構成である。
関砲の装填方法及び装置の好適な実施の形態について説
明する。なお、従来例と同一又は同等部分には同一符号
を付して説明する。図1及び図2において符号2で示さ
れるものは尾筒3に設けられた砲身であり、この尾筒3
の後端側に設けられた鎖栓室20内には鎖栓1が作動自
在に設けられている。
タ7によって連続回転可能なカムドラム4が配設されて
おり、このカムドラム4の外周には図6及び図7で示さ
れる無端カム溝5が形成され、この無端カム溝5の軸方
向における両端位置には第1、第2ランマ21、22の
ローラ21a、22aがこの無端カム溝5に係合してい
ると共に、このカムドラム4の上方に位置するカム板2
3の下面に設けられたローラ23aがこの無端カム溝5
に係合している。なお、この各ランマ21、22は前記
尾筒3の一対の溝e、e’に摺動自在に保持され、前記
カム板23は前記尾筒の溝d内に摺動自在に設けられて
いる。従って、前記カムドラム4の回転により、この無
端カム溝5に係合する各ロータ21a、22a、23a
によって、各ランマ21、22及びカム板23を矢印A
で示すように砲身2の軸方向と同一の第1往復移動方向
に沿って往復移動するように構成されている。なお、こ
の無端カム溝5の両端には、図5で示されるようにカム
リードの作用のない停止リード部5a、5bが形成され
ている。
に、所定のカムリードB、Cを有する長手カム溝24が
有底又は貫通状にて形成され、この長手カム溝24には
前記鎖栓1の下面に形成されたローラ1aが摺動自在に
係合している。前記ローラ1aが前記長手カム溝24に
よって移動することにより前記鎖栓1は前記第1往復移
動方向Aとは直交する方向である第2往復移動方向Eに
沿って往復移動するように構成され、この鎖栓1には第
1、第2薬室25、26が形成されている。前記各薬室
25、26間の中心間距離Dは前記カムリードCと同一
に構成されている。
割付けは、図7で示されるように構成されており、90
゜毎に停止、前進、停止及び後進を繰返すことができる
ように構成されている。
タイムシーケンスは、カムドラム4の回転による各ラン
マ21、22、鎖栓1の動作を示している。図1〜3は
カムドラム4の回転によって、カム板23は最も後方
(図では左)へ移動している状態を示している。すなわ
ち、鎖栓1は、長手カム溝24によって、第2往復移動
方向Eにおいて左へ移動し、第2薬室26は、砲身2と
同一軸にある。また、第1薬室25は、第1ランマ21
の前方線上にあり、第1ランマ21は後方に、第2ラン
マ2は前方にある(図8の0°の状態)。図7及び図8
で示されるように、カムドラム4がさらに90゜(図8
の0°〜90°の間)回転する間は、板カム23は後方
で停止している。従って、鎖栓1は左へ移動した位置に
固定されている。その間、第1ランマ21は前進し、そ
の前方に送り込まれている弾薬15を第1薬室25に押
し込む。一方、第2ランマ22は後退する。続いてさら
に90゜(図8の90°〜180°)カムドラム4が回
転する間、カム板23はカムリードBの距離前進し、こ
の間に鎖栓1をカムリードCだけ右へ移動させる。その
間、第1ランマ21は、前方で、第2ランマ22は後方
でそれぞれ固定されている。続いてカムドラム4が90
゜(図8の180°〜270°)回転する間、カム板2
3は前進した位置で停止している。このため、鎖栓1
は、右へ移動した位置に固定されている。この間、第1
ランマ21は後退し、第2ランマ22は前進し、弾薬1
5を第2薬室26へ装填する。さらにカムドラム4が9
0゜(図8の270°〜360°)回転すると、鎖栓1
は左へ移動する。この間、第2ランマ22は前方で、第
1ランマ21は後方でそれぞれ固定されている。従っ
て、実際には、弾薬15は薬室25又は26に装填され
ると、直ちに発射されるので、カムドラム4の1回転で
2発の弾薬15を発射することになる。以上によってカ
ムドラム4は1回転したことになり、それぞれの各薬室
25、26に装填されたことになる。なお、以上の説明
は、薬室25、26を2個有する鎖栓1の場合である
が、1個の薬室の場合でも同様の作動ができる。また、
単純な鎖栓についても同様の作動が可能である。
は、以上のように構成されているため、次のような効果
を得ることができる。すなわち、1個のカムドラムでラ
ンマ、鎖栓及び薬室を作動するので、従来のような複雑
な伝達機構、作動機構が不必要であり、簡単な構造によ
って、信頼性を上げることができる。また、作動は、機
械的なカム伝達のみでギヤを用いないので、鎖栓とラン
マの作動の同期が確実に行われ高速装填及び射撃が可能
となる。また、カムドラム、ランマ及び鎖栓によって駆
動しているため、従来のギヤ構成と比較すると、部品数
を著しく低減でき、大幅な小型化及びコストダウンを達
成することができる。また、前述の形態では、カム割付
は90°毎にしているが、必ずしも90°に限定される
ものではなく、最も都合の良い角度配分、例えば、停止
80°、装填及び後退は110°とすることもできる。
ある。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 鎖栓室(20)後方に配置したカムドラム
(4)の無端カム溝(5)に係合して一対の第1、第2ランマ
(21、22)及びカム板(23)を第1往復移動方向(A)に往復
移動させ、前記カム板(23)の長手カム溝(24)に係合して
前記第1往復移動方向(A)と直交する第2往復移動方向
(E)に少なくとも第1、第2薬室(25、26)を有する鎖栓
(1)を往復移動させ、前記各ランマ(21、22)の動作と連
動して前記鎖栓(1)を作動させることにより前記鎖栓(1)
の各薬室(25、26)内へ弾薬(15)を装填することを特徴と
する機関砲の装填方法。 - 【請求項2】 砲身(2)を有する尾筒(3)の鎖栓室(20)の
後方に回転自在に配置され無端カム溝(5)を有するカム
ドラム(4)と、前記カムドラム(4)の両側に設けられ前記
無端カム溝(5)に係合して第1往復移動方向(A)に往復移
動する一対の第1、第2ランマ(21、22)と、前記無端カ
ム溝(5)に係合して前記第1往復移動方向(A)に往復移動
し長手カム溝(24)を有するカム板(23)と、前記カム板(2
3)の上方に設けられ前記長手カム溝(24)に係合すると共
に前記第1往復移動方向(A)と直交する第2往復移動方
向(E)に移動自在な鎖栓(1)と、前記鎖栓(1)に設けられ
た少なくとも一対の第1、第2薬室(25、26)とを備え、
前記カムドラム(4)を回転させることにより、前記各ラ
ンマ(21、22)の動作と連動して前記鎖栓(1)を作動させ
前記鎖栓(1)の各薬室(25、26)内へ弾薬(15)を装填する
ように構成したことを特徴とする機関砲の装填装置。 - 【請求項3】 前記無端カム溝(5)は、前記カムドラム
(4)が回転した場合に前記カム板(23)及びランマ(21、2
2)が前記第1往復移動方向(A)に移動しない停止リード
部(5a、5b)を有することを特徴とする請求項2記載の機
関砲の装填装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000047733A JP3883355B2 (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 機関砲の装填装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000047733A JP3883355B2 (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 機関砲の装填装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001241888A true JP2001241888A (ja) | 2001-09-07 |
JP3883355B2 JP3883355B2 (ja) | 2007-02-21 |
Family
ID=18569936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000047733A Expired - Lifetime JP3883355B2 (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 機関砲の装填装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3883355B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010096475A (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-30 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 装填装置及び機関銃ユニット |
-
2000
- 2000-02-24 JP JP2000047733A patent/JP3883355B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010096475A (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-30 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 装填装置及び機関銃ユニット |
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