JP2001241741A - 室圧制御システム - Google Patents

室圧制御システム

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JP2001241741A
JP2001241741A JP2000052226A JP2000052226A JP2001241741A JP 2001241741 A JP2001241741 A JP 2001241741A JP 2000052226 A JP2000052226 A JP 2000052226A JP 2000052226 A JP2000052226 A JP 2000052226A JP 2001241741 A JP2001241741 A JP 2001241741A
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JP
Japan
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pressure control
room
air
room pressure
fan
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JP2000052226A
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English (en)
Inventor
Satoshi Aoki
敏 青木
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】注射剤工場における凍結乾燥製剤の充填室のよ
うに、室圧を厳しく管理する必要がある室に対する従来
の室圧制御システムは、室圧管理対象の室の排気側に、
室圧制御ダンパーと排気ファンによる排気系統を設けて
構成しており、このような従来のシステムでは、制御性
が悪く、ハンチング等が発生しやすいため安定な室圧管
理が困難であり、同一空調系統統の他の室にも影響を与
えてしまう恐れがあった。 【解決手段】そこで本発明では、このような課題を解決
するために、室圧管理対象の室1の排気側に還気ファン
5を設け、還気ファンから定風量装置6を経て空調機3
に還流する還気系統7を構成すると共に、還気ファンの
下流側から室圧制御用ダンパー8を経て屋外に至る排気
系統9を構成した室圧制御システムを提案するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品の製造工場
等のように、厳しい室圧管理が必要な場合に適用するた
めの室圧制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】医薬品の製造工場、例えば注射剤工場に
おける凍結乾燥製剤の充填室は、生産装置の性能上、隣
接室との差圧が、1.5mm〜2.5mmAqとなるように厳
しく管理する必要があり、このため各工場とも竣工時の
室圧調整に大きな比重がかかっている。
【0003】図3は注射剤工場における室圧制御システ
ムの従来の構成を示す系統図であり、図中には各所の風
量の一例を示す数値(単位:m3/h)を記載してい
る。符号aは厳しい室圧管理が必要な充填室、bは隣接
の洗浄滅菌室、cはこれらに調和空気を供給する空調機
を示すものであり、充填室aと洗浄滅菌室bには、空調
機cから調和空気供給系統dを経て調和空気が供給され
る。そして充填室aの排気側には、空調機cへの還気系
統eを構成すると共に、モーターダンパーである室圧制
御用ダンパーfと排気ファンgを設けた排気系統hを構
成しており、これらの室圧制御用ダンパーfと排気ファ
ンgの動作により充填室aの室圧を制御している。この
場合、排気ファンgはサージング領域を避ける最低風量
(例えば500m3/h)以上のものを選定し、室圧制
御用ダンパーfにより風量を調節して室圧を制御してい
る。尚、排気ファンgは、サージング防止の点と省エネ
ルギー上の利点から、インバータ駆動とする場合もあ
る。
【0004】図4は、このような室圧制御システムにお
ける制御特性を示すもので、図中横軸は風量、縦軸は静
圧を示し、また曲線Aは排気ファンgの風圧−風量特
性、曲線Bは排気系統hを構成するダクト系の抵抗特性
を示すものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3中に破線で示すよ
うに、充填室1から隣接の洗浄滅菌室bに開口部を経て
漏れ出る空気量、即ちトランスファー風量は、0〜15
00m3/hと大きく変化し、それと共に排気系統hを
流れて屋外に排気される風量も500〜2000m3
hと大きく変化する。
【0006】このため、最大風量2000m3/hの時
点uと最小風量500m3/hの時点vでは、図4に示
すように室圧制御用ダンパーfによる調整圧力が大きく
異なるため制御性が悪い。特に最小流量500m3/h
の時点vでは室圧制御用ダンパーfがハンチングを起こ
し易く、充填室aの室圧に影響を及ぼし易い。そしてそ
の影響が、同一空調系統の他の室の室圧にも影響を与え
てしまう恐れがある。
【0007】一方、上述したように排気ファンにインバ
ーターを用いるものでは、サージング防止の点と省エネ
ルギーについては利点があるが、上記充填室のようにト
ランスファー風量の変化が激しい室については、追従性
の問題があるため、適用は好ましくない。本発明はこの
ような課題を解決することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明では、室圧管理対象の室の排気側に還気フ
ァンを設け、還気ファンから定風量装置を経て空調機に
還流する還気系統を構成すると共に、還気ファンの下流
側から室圧制御用ダンパーを経て屋外に至る排気系統を
構成した室圧制御システムを提案する。
【0009】そして本発明では、上記の構成において、
室圧制御用ダンパーを複数台設置して風量を段階的に制
御する構成とすることを提案する。
【0010】また、本発明では、以上の構成において、
室圧制御用ダンパーは、その最小開度を設定することを
提案する。
【0011】以上の本発明においては、還気ファンによ
り室圧管理対象の室の排気側から排気された空気の一部
は定風量装置を設けた還気系統を流れて空調機に還流す
ると共に、残りは室圧制御用ダンパーを設けた排気系統
を流れて屋外に排気され、室圧制御用ダンパーの開閉動
作により室圧の制御が行われる。
【0012】この際、室圧制御用ダンパーを経て排気系
統を流れる風量は、従来と同様に、室圧管理対象の室か
ら隣接の室へのトランスファー風量に対応して変化す
る。
【0013】しかしながら還気ファンを流れる風量は、
排気系統を流れる風量に、還気系統を流れる風量を加え
たものであるため、還気ファンはサージング領域から十
分に離れた範囲で動作し、また排気系統を流れる風量の
変化に対する風圧の変化が小さい。
【0014】従って室圧制御ダンパーによる圧力制御範
囲が小さくなり、室圧の制御が安定に行われる。
【0015】また空調機への還気系統には定風量装置を
設けているため、室圧制御ダンパーの制御時の開閉動作
の影響が同一空調系統の還気系統に伝わらない。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図を参
照して説明する。図1は本発明にかかる室圧制御システ
ムを、上述した従来例と同様に注射剤工場における室圧
制御システムに適用した場合の構成を示す系統図であ
る。符号1は厳しい室圧管理が必要な室の例として充填
室を示すもので、2は隣接の洗浄滅菌室、3はこれらに
調和空気を供給する空調機を示すものであり、充填室1
と洗浄滅菌室2には、空調機1から調和空気供給系統4
を経て調和空気が供給される構成である。
【0017】充填室1の排気側には還気ファン5を設
け、還気ファン5から定風量装置6を経て空調機3に還
流する還気系統7を構成している。また還気ファン5の
下流側から室圧制御用ダンパー8を経て屋外に至る排気
系統9を構成している。室圧制御用ダンパー8はモータ
ーダンパーであり、制御性を向上させるために、最小開
度、この例の場合、500m3/hの風量に対応する開
度に設定している。
【0018】以上の構成において、空調機3から調和空
気供給系統4を経て充填室1に調和空気が供給されると
共に、充填室1内の空気が還気ファン5により排気され
る。充填室1内から排気された空気の一部は還気ファン
5から還気系統7に流入し、定風量装置6を経て空調機
3に還流すると共に、残りは排気系統9に流入し、室圧
制御用ダンパー8を経て屋外に排気され、この際、室圧
制御用ダンパー8の開閉動作により充填室1の室圧の制
御が行われる。
【0019】一方、充填室1に隣接している洗浄滅菌室
2には、空調機3から調和空気供給系統4を経て調和空
気が供給され、また、図中破線で示すように、充填室1
から開口部を経て空気が流入する。
【0020】以上の動作を図1中に記載した具体的数値
例につき、図2の制御特性図を参照して説明する。尚、
図2において、横軸は風量、縦軸は静圧を示し、また曲
線Aは還気ファン5の風圧−風量特性、曲線Bは排気系
統9を構成するダクト系の抵抗特性を示すものである。
【0021】まず調和空気供給系統4を経て空調機3か
ら充填室1に供給される調和空気の風量は6000m3
/hに設定されており、また充填室1の排気側から還気
系統7を経て空調機3に還流する風量は定風量装置6に
より4000m3/hに設定されている。また室圧制御
用ダンパー8の最小開度は500m3/hの風量となる
ように設定されているため、排気系統9を経て屋外に排
気される最小風量も500m3/hとなる。
【0022】一方、充填室1から開口部を経て洗浄滅菌
室2に流入する空気の量、即ちトランスファー流量は、
上述したとおり0〜1500m3/hの範囲で変化する
ため、排気系統9を経て屋外に排気される風量は、室圧
制御用ダンパー8の開閉動作により、最小風量の500
3/hから2000m3/hの範囲で変化し、この開閉
動作により充填室1の室圧が制御される。このため還気
ファン5を通る風量は、排気系統9の風量に還気系統7
の風量を加えた6000〜4500m3/hの範囲で変
化する。
【0023】このように充填室1の室圧の制御におい
て、室圧制御用ダンパー8を通る風量は500〜200
0m3/hの範囲で変化するのに対して、還気ファン5
を通る風量は6000〜4500m3/hの範囲で変化
するため、室圧制御用ダンパー8を通る風量が最大風量
2000m3/hの時点、即ち還気ファン5を通る風量
が4500m3/hの時点Uにおける風圧と、室圧制御
用ダンパー8を通る風量が最小風量500m3/hの時
点、即ち還気ファン5を通る風量が6000m3/hの
時点Vにおける風圧との差が小さい。
【0024】従って、室圧の制御における圧力制御範囲
が小さくなり、室圧制御用ダンパー8の制御を安定に行
わせることができる。そして、室圧制御用ダンパー8の
最小開度を設定することにより制御性を向上することが
できる。
【0025】また、還気ファン5はサージング領域から
離れた大きな風量の範囲で動作するため、サージングは
発生しない。
【0026】また、室圧制御用ダンパー8の開閉動作に
際して、圧力変動が生じたとしても、還気系統7には定
風量装置6を設けているため、この圧力変動の影響が同
一空調系統の還気系に伝わることがない。
【0027】以上の実施の形態は、室圧制御用ダンパー
8を1台設置した構成であるが、複数台を設置して風量
を段階的に制御することができる。例えば、以上の例に
おいて、室圧制御用ダンパー8を並列に2台設置し、一
方側のダンパーが閉状態において、他方側のダンパーに
より500〜1000m3/hの範囲の制御を行うと共
に、この他方側のダンパーが全開の状態において、上記
一方側のダンパーを開として1000〜2000m3
hの範囲の制御を行わせる構成とすることができる。こ
の構成では、夫々のダンパーにおける圧力制御範囲が更
に小さくなるため、更に制御の安定性を向上することが
できる。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のとおりであるので、次の
ような効果がある。 a.厳しい室圧管理を必要な室に対して、安定に精度の
高い室圧調整を行うことができる。 b.厳しい室圧管理を必要な室と同一空調系統の還気系
を介して他の室の室圧に影響を及ぼすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる室圧制御システムを、注射剤
工場における室圧制御システムに適用した場合の構成を
示す系統図である。
【図2】 図1の室圧制御システムにおける制御特性図
である。
【図3】 注射剤工場における室圧制御システムの従来
の構成を示す系統図である。
【図4】 図3の室圧制御システムにおける制御特性図
である。
【符号の説明】
1 充填室 2 洗浄滅菌室 3 空調機 4 調和空気供給系統 5 還気ファン 6 定風量装置 7 還気系統 8 室圧制御用ダンパー 9 排気系統 a 充填室 b 洗浄滅菌室 c 空調機 d 調和空気供給系統 e 還気系統 f 室圧制御用ダンパ g 排気ファン h 排気系統

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室圧管理対象の室の排気側に還気ファン
    を設け、還気ファンから定風量装置を経て空調機に還流
    する還気系統を構成すると共に、還気ファンの下流側か
    ら室圧制御用ダンパーを経て屋外に至る排気系統を構成
    したことを特徴とする室圧制御システム
  2. 【請求項2】 室圧制御用ダンパーを複数台設置して風
    量を段階的に制御する構成とした請求項1に記載の室圧
    制御システム
  3. 【請求項3】 室圧制御用ダンパーの最小開度を設定す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の室圧制御シ
    ステム
JP2000052226A 2000-02-24 2000-02-24 室圧制御システム Pending JP2001241741A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107023931A (zh) * 2017-04-25 2017-08-08 长春理工大学光电信息学院 一种湿度和温度联合控制的车间干燥通风系统
JP2021096032A (ja) * 2019-12-17 2021-06-24 株式会社竹中工務店 室圧調整システム及び室圧調整装置

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JP2021096032A (ja) * 2019-12-17 2021-06-24 株式会社竹中工務店 室圧調整システム及び室圧調整装置
JP7494422B2 (ja) 2019-12-17 2024-06-04 株式会社竹中工務店 室圧調整システム及び室圧調整装置

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