JP2001241047A - 大型機器固定用アンカーボルトの設置方法 - Google Patents

大型機器固定用アンカーボルトの設置方法

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JP2001241047A
JP2001241047A JP2000048259A JP2000048259A JP2001241047A JP 2001241047 A JP2001241047 A JP 2001241047A JP 2000048259 A JP2000048259 A JP 2000048259A JP 2000048259 A JP2000048259 A JP 2000048259A JP 2001241047 A JP2001241047 A JP 2001241047A
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concrete
anchor
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installing
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JP2000048259A
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Kiichiro Kaneko
喜一郎 金子
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Toshiba Plant Construction Corp
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Toshiba Plant Construction Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型機器固定用アンカーボルトを基礎構造物
に設置する際、アンカーボルトの支持のために使用する
部材、施工コスト、施工時間などを大幅に減少する。 【解決手段】 鉄筋コンクリートに埋設される構造材9
に支持部材8を介して連結材2を支持し、その連結材2
に上部を支持されたアンカーボルト1の周囲にコンクリ
ートを打設する。コンクリートの硬化後、支持部材8の
コンクリートから上方に突出する部分を切断し、連結材
2と共にアンカーボルト1から離脱して除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所のタービン
発電装置等の機器の据付けに際して使用される大型機器
固定用アンカーボルトの設置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からタービン発電装置等の大型機器
はコンクリート製の基礎構造物上に据付けられている。
例えばタービン発電装置等の大型機器据付用としての鉄
筋コンクリート製の基礎構造物は、一般に複数の柱脚の
上部を梁で架橋した構造を有し、それら柱脚や梁は、図
5の如く、多数の補強鉄筋11を縦横に配置し、それら
を型枠で囲みコンクリートを打設して構築される。コン
クリートは最初に脚部だけ打設して下部を安定化させた
後、梁部分に機器据付用のアンカーボルト1を複数支持
して配置し、次いで梁部分のコンクリートを打設する。
【0003】上記の各アンカーボルト1は一つの重量が
数十kgあり、発電機等の大型機器を基礎に固定するも
のにあっては、それらを正確な位置に設置する必要があ
る。そのような多数のアンカーボルト1は所定の群毎に
いわゆる「テンプレート」といわれている共通の連結材
2と結合材4とで、夫々の上端部を相互に連結すると共
に、大型の型鋼よりなる固定材5を介して位置決めさ
れ、その固定材5は周囲の構造材に長尺な多数の大型の
型鋼材を介して確固に支持される。即ち、夫々重量のあ
るアンカーボルト1は多数の連結材、型鋼材等により組
み立てられた井桁状の支持機構により所定の位置に位置
決めされ、且つその状態で安定に支持される。
【0004】このように各アンカーボルト1を所定位置
に位置決め支持した状態で図示しない型枠を設置し、各
アンカーボルトの中間部以下にコンクリートを打設する
ことにより、鉄筋コンクリート製の基礎構造物7が形成
される。この基礎構造物7は大型機器の据付け面とな
る。なお、発電機等の大型回転機の場合には、その下端
部収納用の開口部(図3の開口部12参照)が形成さ
れ、その開口に沿ってアンカーボルトが埋設される。そ
のアンカーボルト1は中間部以下に中空のスリーブ6を
有する。スリーブ6の内直径はアンカーボルト1の外直
径より充分大きく、両者間に隙間がある。そしてコンク
リートに埋設後、その隙間分だけアンカーボルトの上端
部を移動できる構造になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のアンカーボルトの設置方法では、基礎構造物7を施工
する毎に連結材や大型の型鋼材などの所定寸法に加工さ
れた材料を大量に使用し、さらに使用後にそれらは廃棄
処分にしている。特に大型機器を据え付けるための基礎
構造物の場合は、直径と長さの大きい多数のアンカーボ
ルトを使用するため、使用される連結材や型鋼材などの
材料や重量も膨大なものになる。さらにこのような大量
の材料の組み立ておよび分解、廃棄処分、およびそのた
めの運搬や一次保管に要する種々の作業量は極めて大き
いものとなり、それにかかる施工時間も長くなるという
問題もあった。そこで本発明は、従来のアンカーボルト
の設置方法におけるこれらの問題を解決することを課題
とし、そのための新しい方法の提供を目的として完成し
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明における
第1の発明は、複数の大型アンカーボルト1を連結材2
を介して所定位置に吊り下げ支持した状態で、そのアン
カーボルト2の上端部を残して、それ以下にコンクリー
トを打設し、大型機器の設置面となる鉄筋コンクリート
製の基礎構造物7を形成し、その後、前記連結材2を取
り除くこととした大型機器固定用アンカーボルトの設置
方法において、前記基礎構造物形成用の多数の鉄筋を組
み立てると共に、その鉄筋に隣接して剛性の大なる型鋼
よりなる基礎構造物兼位置決め用の構造材9を上下方向
に組立て配置し、その構造材9の下部を埋設固定すると
共に、その上部を露出した状態で、その露出部位置で、
構造材9に支持部材8を介して前記連結材2を確固に支
持し、次に、前記構造材9および鉄筋11並びにアンカ
ーボルト1の中間部以下にコンクリートを打設し、その
コンクリートが硬化した後に、アンカーボルト1の上端
から連結材2およびコンクリートから突出している支持
部材8を離脱することを特徴とする大型機器固定用アン
カーボルトの設置方法である。
【0007】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、コンクリートに埋設される構造材9にアンカーボ
ルト1の埋設部分を直接もしくは取付部材10を介して
間接的に支持し、次にアンカーボルト1の中間部以下に
コンクリートを打設することを特徴とする大型機器固定
用アンカーボルトの設置方法である。上記方法によれ
ば、アンカーボルトに連結される連結材は、コンクリー
ト中に埋設される構造材に支持されるので、支持機構が
極めて簡単になり、支持に使用する材料が極めて少なく
なる。そのため従来の方法に比べて施工コストや施工時
間、さらに廃棄処分される材料などが大幅に減少する。
なお、コンクリート中に埋設される構造材はそのまま基
礎構造物の補強材として作用する。
【0008】また第2の発明によれば、アンカーボルト
の埋設部分を直接もしくは取付部材を介して間接的に、
コンクリート中に埋設される構造材に支持するので、支
持機構が極めて簡単になり、支持に使用する材料も極め
て少なくてよい。そのため従来の方法に比べて施工コス
トおよび施工時間が大幅に減少する。また廃棄処分され
る材料も実質的に皆無になる。なお、コンクリート中に
埋設される構造材はそのまま基礎構造物の補強材として
作用する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は本発明のアンカーボルトの設置
方法の1例を示す部分断面図、図2はその要部斜視図、
図3はその平面略図である。なお、図1は図3のI−I
矢視断面略図である。アンカーボルト1は図3と同様に
配置されるが、代表的に一本のみ示し残りは省略してい
る。
【0010】本発明の方法により基礎構造物を施工する
手順を説明すると、先ず形成されるべき基礎構造物7中
には、多数の鉄筋11が縦横に配置される。それと共
に、H型鋼材などの水平構造材9aが基礎構造物7の上
端部の開口12に沿って多数の鉄筋11中に水平に配置
され、それに垂直構造材9bが確固に連結される。次い
で、それらの鉄筋11および垂直構造材9bの中間部以
下にコンクリートが充填される。そのコンクリートが硬
化し、垂直構造材9bが安定した状態で、例えばC型鋼
材等の支持部材8の下端を水平構造材9aに溶接等によ
り所定間隔で複数固定して立設する。次にそれら支持部
材8の上部に連結材2を溶接等によって水平に固定す
る。さらにその連結材2に設けた各ボルト孔に、スリー
ブ6付きアンカーボルト1の上部を挿通しナット3で締
結する。なお垂直構造材9bは予め所定の位置にコンク
リートで固定されているから、それに確固に連結された
水平構造材9aも移動することがない。従って、その水
平構造材9aに固定される各アンカーボルト1も正確に
位置決めされる。
【0011】次に各アンカーボルト1の周囲に所定レベ
ルまでコンクリートを打設する。コンクリートが硬化し
たら各アンカーボルト1に締結したナット3を外すと共
に、コンクリートから突出する支持部材8の不要部分を
例えば図2のA−A部分で切断する。そして切断した支
持部材8および連結材2を各アンカーボルト1から離脱
する。なお、廃棄処分される材料は連結材および切断さ
れた不要の支持部材8のみであるから、その量は極めて
少ない。
【0012】図4は本発明のアンカーボルトの設置方法
の他の例を示す部分斜視図である。この例でもアンカー
ボルト1は図3と同様に配置されるが、代表的に一本の
み示し他は省略している。この例では各アンカーボルト
1(正確にはそのスリーブ6)の埋設部分をL型鋼材な
どの取付部材10を介して構造材9に溶接等により固定
・支持する。また各アンカーボルト1の上部はナット3
で連結材2に連結される。なお、連結材2は必ずしも使
用する必要はなく省略してもよい。次に上記のように各
アンカーボルト1を取付部材10を介して構造材9に固
定・支持した状態で、図示のようにその周囲にコンクリ
ートを打設することにより梁状の基礎構造物7が形成さ
れる。
【0013】上記の例では各アンカーボルト1を取付部
材10を介して構造材9に溶接等により固定したが、ア
ンカーボルト1の設置位置に構造材9が接している場合
には取付部材10を使用することなく、直接アンカーボ
ルト1を構造材9に溶接等により固定・支持させること
もできる。なお廃棄処分される材料は連結材2だけであ
り、しかもそれを省略する場合には廃棄材料が実質的に
皆無となる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明における第1の発明
によれば、アンカーボルトに連結される連結材は、鉄筋
コンクリート中に埋設される構造材に支持されるので、
支持機構が極めて簡単になり、支持に使用する材料も極
めて少なくてよい。そのため従来の方法より施工コスト
および施工時間、さらに廃棄処分される材料などが大幅
に減少する。なお、鉄筋コンクリート中に埋設される構
造材はそのまま基礎構造物の補強材として作用する。
【0015】また本発明における第2の発明によれば、
アンカーボルトの埋設部分を直接もしくは取付部材を介
して間接的に、コンクリート中に埋設される構造材に支
持するので、支持機構が極めて簡単になり、支持に使用
する材料も極めて少なくてよい。そのため従来の方法に
比べて施工コストおよび施工時間が大幅に減少する。ま
た廃棄処分される材料も実質的に存在しない。なお、コ
ンクリート中に埋設される構造材はそのまま基礎構造物
の補強材として作用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンカーボルトの設置方法の1例を示
す縦断面図であって、図3のI−I断面図。
【図2】同要部斜視略図。
【図3】同平面略図。
【図4】本発明のアンカーボルトの設置方法の他の例を
示す縦断面図。
【図5】従来の連結材の支持方法を示す斜視図。
【符号の説明】
1 アンカーボルト 2 連結材 3 ナット 4 結合材 5 固定材 6 スリーブ 7 基礎構造物 8 支持部材 9 構造材 9a 水平構造材 9b 垂直構造材 10 取付部材 11 鉄筋 12 開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の大型アンカーボルト1を連結材2
    を介して所定位置に吊り下げ支持した状態で、そのアン
    カーボルト1の上端部を残して、それ以下にコンクリー
    トを打設し、大型機器の設置面となる鉄筋コンクリート
    製の基礎構造物7を形成し、その後、前記連結材2を取
    り除くこととした大型機器固定用アンカーボルトの設置
    方法において、 前記基礎構造物形成用の多数の鉄筋11を組み立てると
    共に、その鉄筋11に隣接して剛性の大なる型鋼よりな
    る基礎構造物兼位置決め用の構造材9を上下方向に組立
    て配置し、 その構造材9の下部を埋設固定すると共に、その上部を
    露出した状態で、その露出部位置の構造材9に支持部材
    8を介して前記連結材2を確固に支持し、 次に、前記構造材9および鉄筋11並びにアンカーボル
    ト1の中間部以下にコンクリートを打設し、そのコンク
    リートが硬化した後に、アンカーボルト1の上端から連
    結材2およびコンクリートから突出している支持部材8
    を離脱することを特徴とする大型機器固定用アンカーボ
    ルトの設置方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記コンクリートに埋設される構造材9にアンカーボル
    ト1の埋設部分を直接もしくは取付部材10を介して間
    接的に支持し、次にアンカーボルト1の中間部以下にコ
    ンクリートを打設することを特徴とする大型機器固定用
    アンカーボルトの設置方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102493481A (zh) * 2011-12-15 2012-06-13 中国一冶集团有限公司 大型设备基础预留地脚螺栓孔的施工方法
JP2015001063A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 三菱重工業株式会社 建設用構造体、架台及びタービン発電機設備、並びに建設用構造体の製造方法

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