JP2001240649A - ポリウレタン発泡体の製造方法 - Google Patents

ポリウレタン発泡体の製造方法

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JP2001240649A JP2000052974A JP2000052974A JP2001240649A JP 2001240649 A JP2001240649 A JP 2001240649A JP 2000052974 A JP2000052974 A JP 2000052974A JP 2000052974 A JP2000052974 A JP 2000052974A JP 2001240649 A JP2001240649 A JP 2001240649A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水を発泡剤として使用し、高発泡倍率と
した場合でも発泡体が収縮せず、ハロゲン原子を含有す
る添加剤を使用せずに、難燃性、耐熱性、低発煙性の優
れた特徴を有するポリウレタン発泡体の製造方法を提供
すること。 【解決手段】 ポリイソシアナート化合物成分(A)、
ポリオール成分(B)、該ポリオール成分はベンジリッ
クエーテル型フェノール樹脂100重量部に対して多価
アルコールまたはそのアルキレンオキシド付加物20〜
100重量部を添加し、減圧下に加熱して得られる変性
フェノール樹脂を全樹脂分に対して3重量%以上になる
量を含む、水(C)、異なるHLB値を有するシリコー
ン系界面活性剤の2種以上の混合物からなる整泡剤
(D)、リン酸トリエチル(E)を、ウレタン化触媒又
は、および三量化触媒(F)の存在下に反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】特定フロン、代替フロン化合
物を発泡剤として使用することなく、難燃性、耐熱性、
低発煙性の優れた高発泡倍率の発泡体を得る方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、難燃性、耐熱性、低発煙性の優れ
た断熱材としてウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡
体が知られている。難燃性については、ポリウレタンま
たはポリイソシアヌレート発泡体の難燃性をより向上さ
せるための組成物として、ホスホネートとホスフェート
の混合物が報告されている(特開昭59-91116号公報)。
さらに、難燃性ウレタンフォームの添加剤としてリンハ
ロゲン系化合物は臭気や煙による作業環境悪化の難点等
があるので、難燃性添加剤としてはハロゲンを含まない
リン酸エステルを採用するとして、12種類のリン酸エ
ステルが報告されている(特開昭61-278524号公報)。
やはりウレタン基とイソシアヌレート基を有する硬質フ
ォームの難燃剤として、ハロゲン原子を含有しない材料
を指向した結果、リン酸ジフェニルクレシル、リン酸ト
リクレシルの芳香族リン酸エステルを具体的化した例が
報告されている(特開平4-226117号公報)。吹き付け
断熱工事で厳格な難燃性が要求されない場面で、リン酸
エステル類が他のフタル酸エステルや二塩基性脂肪酸エ
ステル類と同用途の減粘剤として使用される、という例
も見られる(特開平6-184340号公報)が、この場合で
もリン酸エステル類は本来難燃性添加剤として使用され
ていたものであると報告されている。難燃性を付与する
別法として、ポリオール成分自身の難燃性を求めていく
道がある。特公平7-30155号では、ベンジリックエーテ
ル型フェノール樹脂100重量部に対して多価アルコー
ルまたはそのアルキレンオキシド付加物20〜100重
量部とを、減圧下に加熱して得られる変性フェノール樹
脂をポリオール成分に使用することによって、耐熱性、
低発煙性であって、表面脆性の無いポリウレタン発泡体
を得ている。
【0003】一方、発泡剤として使用される特定フロン
や代替フロン化合物もその転換が必須になっており、そ
れらに替わる発泡剤として水を使用する製造方法の検討
がなされている。水(二酸化炭素)発泡の場合、高発泡
倍率にすると発泡体が収縮しやすくなるので、それを防
止するために異なる表面張力を有する界面活性剤の2種
以上の混合物を製泡剤とし、発泡体のセルの連通性を高
めて収縮を改善する方法が報告(特開平11−286530号公
報)されている。しかし、この場合難燃性については高
い水準を満足するものではなかった。高い水準(例えば
難燃2級)を満足するポリウレタンフォームの例が特開
平11-343324号公報に報告されているが、この場合は特
殊配合イソシアナート化合物を使用したり、反応型アミ
ン触媒を使用しなければならない、という制約がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】地球環境保全のための
必須課題である、水発泡の場合、ウレア結合がポリマー
骨格中に多く組み込まれるようになることから発泡体の
物性に悪影響を与える。発泡体製造時には、イソシアナ
ート三量化反応、イソシアナートと水による二酸化炭素
発生反応、ウレタン化反応とが並行して進行するので、
発泡体の物性に与える悪影響を最小限にとどめながら最
適の製造条件を確立しなければならないという困難性が
ある。特に難燃性、耐熱性、低発煙性の優れたポリウレ
タン発泡体を得るためには、水発泡以前に確立された技
術、例えば前記したような従来の技術の殆どがそのまま
適用できないことから、水発泡下におけるポリオール成
分や難燃剤等の最適な組み合わせ条件を確立することが
求められている。
【0005】本発明は、水を発泡剤として使用し、高発
泡倍率にしても発泡体が収縮せず、ハロゲン原子を含有
する添加剤を使用せずに、難燃性(例えば難燃2級)、
耐熱性、低発煙性の優れた特徴を有するポリウレタン発
泡体の製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水を発泡
剤として使用し、高発泡倍率で発泡体が収縮せず、難燃
性、耐熱性、低発煙性の優れた特徴を有するポリウレタ
ン発泡体の製造方法について、特にその構成成分の組み
合わせについて鋭意研究した結果、難燃2級を満足する
本発明に到達した。
【0007】即ち本発明は、ポリイソシアナート化合物
成分(A)、ポリオール成分(B)該ポリオール成分は
ベンジリックエーテル型フェノール樹脂100重量部に
対して多価アルコールまたはそのアルキレンオキシド付
加物20〜100重量部を添加し、減圧下に加熱して得
られる変性フェノール樹脂(以下BEPと略称する)を
全樹脂分に対して3重量%以上になる量を含む、水
(C)、異なる表面張力を有するシリコーン系界面活性
剤の2種以上の混合物からなり、そのうち表面張力の高
い方の成分は22dyne/cmよりも大きい表面張力を有
し、表面張力の低い方の成分は22dyne/cm以下の表面
張力を有する整泡剤(D)、リン酸トリエチル(E)を
ウレタン化触媒又は、および三量化触媒(F)の存在下
に、反応させることを特徴とするポリウレタン発泡体の
製造方法である。
【0008】本発明は、BEPをポリオール成分として
使用し、リン酸トリエチルを難燃剤として使用し、且つ
異なる表面張力を有するシリコーン系界面活性剤の2種
以上の混合物からなる整泡剤を使用することに特徴があ
る。即ち、BEPとリン酸トリエチルと、異なる表面張
力を有するシリコーン系界面活性剤の2種以上の混合物
からなる整泡剤とを組み合わせたことによって、要求さ
れている性能を同時に発揮し、水発泡で高発泡倍率とし
た場合でも収縮の起こらない、難燃性、耐熱性、低発煙
性の特に優れたポリウレタン発泡体を製造することが可
能になるのである。
【0009】ハロゲン原子を有さないリン酸エステルと
しては、例えば特開昭61-278524号公報に例示されてい
る12種類のリン酸エステルが存在する。これらの中で
芳香族リン酸エステル類、脂肪族リン酸エステル類の中
でもリン酸トリブチルは水に不溶のため、本発明のよう
に水を発泡剤として使用する場合には樹脂中での相溶性
が悪くなり、これらリン酸エステル類が本来有している
性能を十分に発揮することができなくなるため適さな
い。一方、リン酸トリメチルはそれ自身加水分解性が強
く、本発明の発泡体用組成物に使用した場合、組成物製
品としての長期安定性が悪くなるため適さない。本発明
のリン酸トリエチルは、本発明のBEPや異なる表面張
力を有するシリコーン系界面活性剤をはじめとする各構
成成分と相溶性も良く、難燃性においてすぐれた性質を
十分に発揮しているので、難燃2級が可能になったもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるポリオール成
分は、BEPと一般にウレタン発泡体の製造に用いられ
るポリオールの混合物である。即ち、特公平7−301
55号公報に開示されている方法、ベンジリックエーテ
ル型フェノール樹脂100重量部に対して多価アルコー
ルまたはそのアルキレンオキシド付加物20〜100重
量部を添加し、減圧下に加熱して製造される変性フェノ
ール樹脂(BEP)を中心にして構成されている。一緒
に使用できる他のポリオールとしては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール、1,4-ブタンジオール等または、これらにアルキ
レンオキシドを1種又は2種以上付加重合した2官能性
ポリオール、トリメチロールプロパン、グリセリン等ま
たは、これらにアルキレンオキシドを付加重合した3官
能性ポリオール、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、シュガー等または、これらにアルキレンオキシドを
付加重合した多官能性ポリオール、その他アルカノール
アミンにアルキレンオキシドを付加重合したものであ
り、さらに芳香族ポリエステルポリオール、アクリルポ
リオール樹脂であり、これらを単独であるいは、2種以
上を混合して用いてもよい。BEPの使用量は、全樹脂
分に対して3.0重量%以上が適当である。3.0重量
%より少ない場合は難燃性、耐熱性、低発煙性が悪くな
る。
【0011】本発明に使用されるポリイソシアナート化
合物は、一般にウレタンの発泡体の製造に使用されるも
のが使用可能で、特に限定されるものではなくm-もし
くはp-フェニレンジイソシアナート、p-キシレンジイ
ソシアナート、エチレンジイソシアナート、テトラメチ
レン-1,4-ジイソシアナート、ヘキサメチレン-1,6-
ジイソシアナート、ジフェニルメタン-4,4'-ジイソシ
アナート、3,3'-ジメチル-ジフェニルメタン-4,4'-
ジイソシアナート、3,3-ジクロロ-4,4'-ビフェニレ
ンジイソシアナートまたは1,5-ナフタレンジイソシア
ナート、2,4-及び2,6-トリレンジイソシアナートと
その混合物、粗製トリレンジイソシアナート、4,4'-
ジフェニルメタンジイソシアナート、粗製ジフェニルメ
タンジイソシアナート等である。これらのイソシアナー
ト化合物は単独または2種以上を混合して使用する。そ
の使用量はイソシアナート基とポリオール成分混合液中
の活性水素との当量比1.05〜5.0、好ましくは
1.50〜3.0の範囲である。前記当量比が1.05
より小さいと、難燃性、耐熱性、低発煙性が悪くなり、
5.0より大きいと発泡体の脆性が増加し、面材との接
着性が悪くなる。
【0012】本発明に使用される整泡剤は、異なる表面
張力を有するシリコーン系界面活性剤の2種以上の混合
物であり、表面張力の高い方の成分は22dyne/cmより
も大きい表面張力を有するものが使用される。一般にウ
レタンフォームの製造時に整泡剤として使用される有機
ポリシロキサン共重合体、ポリジメチルシロキサンポリ
アルキレンオキシド付加物、ビニルシラン・ポリオキシ
アルキレンポリオール化合物が好適である。表面張力が
低い方の成分は22dyne/cm以下のものが使用され、中
でもジメチルシリコーンオイルが好適である。
【0013】有機ポリシロキサン共重合体としては、東
レ・シリコーン社製、SH−190、SH−192、S
H−193、SH−194、M505、M507、M5
09、SRX253があり、日本ユニカー社製、L−5
20、L−540、L−580、L−582、L−53
40、L−5410、L−5420、L−5470、S
Z−1127があり、東芝シリコーン社製、TFA−4
200、TFA4205、TFA7241、ゴールドシ
ュミット社製のB−8404、B−8017等がある。
【0014】ジメチルシリコーンオイルとしては、東レ
・シリコーン社製、SH−200、東芝シリコーン社
製、TSF−451−5、TSF451−50、TSF
405等がある。
【0015】表面張力が高い方の成分と表面張力が低い
方の成分との混合比率は、100重量部:0.5〜50
重量部の割合が適当である。0.5重量部より少ない場
合は、全く効果が見られず、収縮を起す。又、50重量
部より多い場合は、破泡効果が大きくなり、良好な発泡
体は得られない。表面張力が異なる2種以上のシリコー
ン系界面活性剤の混合物である製泡剤の使用量は、ポリ
オール成分(B)100重量部に対して、0.5〜10
重量部が適当である。
【0016】本発明に使用されるリン酸トリエチルは、
通常難燃剤として市販され使用されているものを用いる
ことが出来る。リン酸トリエチルの使用量は、特に制限
されるものではなく、要求される発泡体の物性に応じて
変えることが出来る。好ましい使用量は、全樹脂の重量
を基準にして1〜20重量%であり、より好ましくは2
〜10重量%である。
【0017】ウレタン化反応を行わせる触媒として、一
般にウレタン化触媒として知られているものを使用する
ことが出来る。例えば、N,N,N',N'-テトラメチルエ
チレンジアミン、N,N,N',N'-テトラメチルプロパン
-1,3-ジアミン、N,N,N',N'-テトラメチルヘキセ
ン-1,6-ジアミン、N,N,N',N",N"-ペンタメチル
ジエチレントリアミン、N,N-ジシクロヘキシルメチル
アミン、ビス(N,N-ジメチルアミノエチルピペラジ
ル)エタン、N,N',N"-トリス(ジエチルアミノプロ
ピル)ヘキサヒドロトリアジン等の第3級アミンおよ
び、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート
等が単独で、またはそれぞれの併用で使用できる。
【0018】本発明に使用されるイソシアナート三量化
触媒は、従来ポリイソシアヌレート樹脂などの製造に使
用されているイソシアナート類の三量化触媒を使用する
ことが出来る。イソシアナート三量化触媒の具体例とし
て次のものを挙げることができる。有機金属塩系では、
酢酸カリウム、オクテン酸カリウム、シュウ酸鉄等があ
る。3級アミン塩では、2,4,6-トリス(ジメチルア
ミノメチル)-フェノール、N,N',N"-トリス(ジメチ
ルアミノプロピル)ヘキサヒドロトリアジン等がある。
【0019】本発明に使用されるウレタン化触媒および
三量化触媒の使用量は、ポリオール成分(B)100重
量部に対して、0.3〜15重量部であり、好ましくは
0.70〜10重量部である。
【0020】本発明に使用される水は、ポリイソシアナ
ート化合物との反応により、二酸化炭素を発生し発泡剤
として作用する。その水の使用量は、目的とする発泡体
の密度によって決められ、ポリオール成分(B)100
重量部に対して2〜30重量部が適当である。水の使用
量の割合が2重量部より低いと発泡体の密度が高くなり
すぎ、逆に30重量部を超えると機械的強度が低下して
しまい使用に耐えられない。
【0021】本発明において、必要に応じて架橋剤、減
粘剤を使用することが出来る。架橋剤として、エチレン
グリコール、プロピレングリコール,1,4-ブタンジオ
ール、1,6-ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、トリエタノールアミン、
エチレンジアミン等が単独又は併用で使用出来る。減粘
剤として、含窒素系、含硫黄系、リン系、エーテル系、
炭化水素系、エステル系、カーボネート系等の常温液状
有機化合物が単独又は併用で使用できる。これらの添加
剤およびその他の添加剤は、ポリオール成分(B)を含
有する混合物にあらかじめ混合しても良いし、反応時に
添加しても良い。
【0022】本発明の製造方法においては、各成分の混
合順序として、ポリオール成分(B)、水(C)、整
泡剤(D)、リン酸トリエチル(E)、ウレタン化触媒
および三量化触媒(F)の混合物をあらかじめ調製して
おき、反応時にポリイソシアナート化合物(A)と混合
する方法、ポリオール成分(B)、水(C)、整泡剤
(D)、リン酸トリエチル(E)の混合物をあらかじめ
調製しておき、反応時にポリイソシアナート化合物成分
(A)およびウレタン化触媒および三量化触媒(F)と
混合する方法、ポリオール成分(B)、水(C)、リ
ン酸トリエチル(E)、ウレタン化触媒および三量化触
媒(F)の混合物をあらかじめ調製しておき、反応時に
ポリイソシアナート化合物成分(A)および整泡剤
(D)と混合する方法、またはポリオール成分
(B)、水(C)、リン酸トリエチル(E)の混合物を
あらかじめ調製しておき、反応時にポリイソシアナート
化合物成分(A)、整泡剤(D)ウレタン化触媒および
三量化触媒(F)と混合する方法を採用することができ
る。
【0023】本発明のポリウレタン発泡体の製造時に
は、高圧発泡機、中圧発泡機または低圧発泡機等を使用
して、工場生産や現場発泡を行うことが可能である。
【0024】以下に本発明を実施例及び比較例を挙げて
具体的に説明する。[%]は重量基準とする。密度はJ
ISA−9511によって測定した。ポリウレタン発泡
体の作製は、250×250×250mmのアルミ製箱
を40℃に加温してフリー発泡させて得た。難燃性試験
は、上記フリー発泡した発泡体のコア部分を切り出し
て、東洋精機製作所燃焼試験機により表面試験を実施し
た。(試験体厚み25mm、加熱時間10分)
【0025】実施例1〜実施例6、比較例1〜比較例
4、表−1に示した配合処方に従って、配合液(A)を
調製し、イソシアナート化合物とラボミキサーによって
4000rpmで混合攪拌した後に、アルミ製箱を用い
て発泡体を作製した。
【0026】使用した原料は次の通りである。 BEP:変性フェノール樹脂(保土谷化学工業(株)
製、BEP2100M、OH価620) 他ポリオール1:芳香族系ポリエステルポリオール(東
邦理化(株)製、PL−135、OH価200) 他ポリオール2:グリセリン系ポリエーテルポリオール
(武田薬品(株)製、MF−78、OH価35) TEP:トリエチルホスフェート(バイエル社製、難燃
剤) TBP:トリブチルホスフェート(バイエル社製、難燃
剤) TMCPP:トリス(モノメチル−2−クロロプロピ
ル)ホスフェート(大八化学工業(株)製、難燃剤) 三量化触媒:オクテン酸カリウム系(PELRON C
o.製) 製泡剤1:有機ポリシロキサン共重合体(東レシリコー
ン(株)製、SH−190、表面張力23.5dyne/c
m) 製泡剤2:ジメチルシリコーンオイル(東芝シリコーン
(株)製、TSF−451−100、表面張力20.8
dyne/cm) イソシアナート化合物:粗製ジフェニルメタンジイソシ
アネート(日本ポリウレタン工業(株)製、MR−10
0、NCO含有率31. 0
%)
【0027】結果を[表1]に示した。
【0028】
【表1】
【0029】表−1より、水を発泡剤として使用すると
共に、ベンジリックエーテル型フェノール樹脂、リン酸
トリエチルを使用した、本発明のポリウレタン発泡体は
難燃性に優れることがわかる。
【0030】
【発明の効果】本発明のポリウレタン発泡体によれば、
水を発泡剤として使用し、高発泡倍率にしても発泡体が
収縮せず、ハロゲン原子を含有する添加剤を使用せず
に、難燃性(難燃2級)、耐熱性、低発煙性の優れた特
徴を有したポリウレタン発泡体の製造方法を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 CA03 CA04 CA05 CB03 CB04 CB05 CB07 CC03 CC08 CD04 DA01 DB03 DB07 DF21 DG03 DG04 DG06 DG08 DG09 DG22 DJ08 DJ11 DJ12 DP18 HA01 HA06 HA07 HB17 HC03 HC12 HC13 HC61 HC63 HC64 HC67 HC71 HC73 KC02 KC35 KD02 KD12 KE02 MA16 NA03 NA05 NA07 NA08 PA05 QB16 QB17 QC01 RA15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアナート化合物成分(A)、
    ポリオール成分(B)、該ポリオール成分はベンジリッ
    クエーテル型フェノール樹脂100重量部に対して多価
    アルコールまたはそのアルキレンオキシド付加物20〜
    100重量部を添加し、減圧下に加熱して得られる変性
    フェノール樹脂を全樹脂分に対して3重量%以上になる
    量を含む、水(C)、異なる表面張力を有するシリコー
    ン系界面活性剤の2種以上の混合物からなり、そのうち
    表面張力の高い方の成分は22dyne/cmよりも大きい表
    面張力を有し、表面張力の低い方の成分は22dyne/cm
    以下の表面張力を有する整泡剤(D)、リン酸トリエチ
    ル(E)をウレタン化触媒又は、および三量化触媒
    (F)の存在下に反応させることを特徴とするポリウレ
    タン発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記したシリコーン系界面活性剤の表面
    張力の高い方の成分は22dyne/cmよりも大きい表面張
    力を有する有機ポリシロキサン共重合体であり、表面張
    力の低い方の成分は22dyne/cm以下の表面張力を有す
    るジメチルシリコーンオイルである請求項1記載のポリ
    ウレタン発泡体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記した整泡剤の混合比率が表面張力の
    高い方の成分100重量部に対して、表面張力が低い方
    の成分0.5〜50重量部であり、ポリオール成分
    (B)100重量部に対して、整泡剤を合計で0.5〜
    10重量部使用する請求項1または請求項2記載のポリ
    ウレタン発泡体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記したポリイソシアナート化合物成分
    (A)と、ポリオール成分(B)および水(C)との、
    イソシアナート基と活性水素との当量比が1.05〜
    5.0であり、水(C)をポリオール成分(B)100
    重量部に対して2〜10重量部使用する請求項1〜請求
    項3記載のポリウレタン発泡体の製造方法。
  5. 【請求項5】 リン酸トリエチル(E)の使用量が、全
    樹脂の重量を基準にして1〜20重量%である請求項1
    〜請求項4記載のポリウレタン発泡体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記したウレタン化触媒又は、および三
    量化触媒(F)をポリオール成分(B)100重量部に
    対して0.3〜15重量部使用する請求項1〜請求項5
    記載のポリウレタン発泡体の製造方法。
  7. 【請求項7】 ポリウレタン発泡体の製造時に高圧発泡
    機、中圧発泡機または低圧発泡機を使用することを特徴
    とする請求項1〜請求項6記載のポリウレタン発泡体の
    製造方法。
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