JP2001240583A - ジハロプロペニルオキシベンゼン誘導体及びこれを有効成分とする有害生物防除剤 - Google Patents

ジハロプロペニルオキシベンゼン誘導体及びこれを有効成分とする有害生物防除剤

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JP2001240583A
JP2001240583A JP2000380557A JP2000380557A JP2001240583A JP 2001240583 A JP2001240583 A JP 2001240583A JP 2000380557 A JP2000380557 A JP 2000380557A JP 2000380557 A JP2000380557 A JP 2000380557A JP 2001240583 A JP2001240583 A JP 2001240583A
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alkyl
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JP2000380557A
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Manabu Katsurada
学 桂田
Shinji Kawada
晋司 川田
Nobuo Okimura
伸夫 興村
Yasushi Shiga
靖 志賀
Toshiki Fukuchi
俊樹 福地
Risa Yamada
里砂 山田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 優れた殺虫、殺ダニ活性を有するジハロプロ
ペニルオキシベンゼン誘導体化合物を提供する。 【解決手段】 一般式I で表わされ、代表例として4−(3,3−ジクロロ−2
−プロペニルオキシ)−1−[1−(3−トリフルオロ
メチルフェニル)エトキシイミノ]メチルベンゼンの構
造を有するジハロプロペニルオキシベンゼン誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジハロプロペニル
オキシベンゼン誘導体とその製造中間体、及び該ジハロ
プロペニルオキシベンゼン誘導体を有効成分とする有害
生物防除剤、具体的には、農園芸用、衣食住関連または
家畜・ペット用等の分野における有害生物防除剤、特に
殺虫、殺ダニ剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ジハロプロペニルオキシベンゼン誘導体
が、殺虫、殺ダニ活性等の生物活性を有することは、W
O96/04228号公報(対応米国特許公報:US5
872137)、WO96/11909号公報(対応米
国特許公報:US5922880)、WO96/331
60号公報(対応米国特許公報:US5952386)
等に各種開示されている。
【0003】そして、ここに開示されている化合物はい
ずれも、ジハロプロペニルオキシフェニル基に結合して
いる連結基が、酸素原子、硫黄原子、又はアミノ基であ
る。しかしながら、ジハロプロペニルオキシフェニル基
に結合している連結基が、酸素原子、硫黄原子、又はア
ミノ基のものよりは、連結基として炭素原子を有する置
換基のものの方が、化合物を合成する上でのバリエーシ
ョンが格段に上昇するため、好ましいと考えられる。
【0004】一方、特開平7−188088号公報(対
応米国特許公報:US5530015)の請求項には、
連結基として、上記酸素原子、硫黄原子、又はアミノ基
以外に、−C(R42−、−C(CF32−という直鎖
又は分岐の炭化水素基の記載はあるが、具体的に開示さ
れているのは、フェニル基の結合した(置換)メチレン
基のもののみで、生物効果の確認も、ハスモンヨトウ及
びニセナミハダニに関して、一部のものを行っているだ
けであり、特開平7−330651号公報には、ジハロ
プロペニルオキシフェニル基に結合している連結基が、
フェニル−C(CF32−という特定の炭化水素基に関
しての記載があるのみで、生物効果の確認も、ハスモン
ヨトウに関して、一部のものを行っているだけであっ
た。
【0005】また、WO9855448号公報には、末
端にジフルオロアルケニル基を有する化合物が殺虫、殺
ダニ剤として有効であるとして記載されており、その具
体例として、以下に示す様な構造の化合物についての例
示はあるものの、
【0006】
【化6】
【0007】この化合物に関しては、生物活性に関する
データ等の裏付けは全くない。上記のように、殺虫、殺
ダニ効果を有するジハロプロペニルオキシベンゼン誘導
体は、ジハロプロペニルオキシフェニル基に結合してい
る連結基が、酸素原子、硫黄原子、又はアミノ基のもの
がほとんどであり、連結基として炭素原子を有する置換
基のものの方が、化合物を合成する上でのバリエーショ
ンが格段に上昇するため、好ましいにもかかわらず、ご
く限られたものしか知られていないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】殺虫、殺ダニ剤の分野
では、剤に対する抵抗性の問題等のため、次々と新しい
構造の殺虫、殺ダニ剤の出現が望まれている。従って、
ジハロプロペニルオキシフェニル基に結合している連結
基が炭素原子である化合物のうち、殺虫、殺ダニ剤とし
て有効な化合物を見いだすこと、及び、上記のような公
知化合物よりも優れた殺虫、殺ダニ効果及び殺虫スペク
トラムを有し、かつ、哺乳動物や魚類に対して安全性が
高い化合物を見いだすことが望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ジハロプロペニル
オキシフェニル基に結合している連結基が炭素原子を有
する基である化合物群であって、特定の置換基を有する
化合物が、殺虫、殺ダニ活性を有すること、特に、末端
の置換基として、アリールオキシアリールオキシ基、ヘ
テロ環オキシアリールオキシ基、アリールオキシヘテロ
環オキシ基またはヘテロ環オキシヘテロ環オキシ基とい
うある特定の置換基を持つ化合物は、ハマキ虫等のリン
翅目害虫に対しても、高い殺虫、殺ダニ効果を示し、か
つ、哺乳動物および魚類に対する安全性が極めて高いこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明の要旨は、下記一般式
(I)
【0011】
【化7】
【0012】(上記一般式中、Aは、水素原子、置換さ
れていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアル
ケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換さ
れていてもよいアリール基または置換されていてもよい
ヘテロ環基を示し、Wは、単結合、酸素原子、硫黄原
子、−SO−、−SO2−、−NR7−、−N=C
(R7)−、−C(R7)=NO−、−ON=C(R7
−、−C(R7)=N−N=C(R8)−、−CO−、−
COO−、−O−CO−、−NR7−CO−、−CON
7−を示し(ここで、上記R7及びR8は、それぞれ独
立して、水素原子またはアルキル基を示す。)、Qは、
−SO−、−SO2−、−N=C(R9)−、−C
(R9)=NO−、−ON=C(R9)−、−C(R9
=N−N=C(R10)−、−CO−、−COO−、−O
−CO−、−NR9−CO−、−CONR9−、置換され
ていてもよいアリール基、または置換されていてもよい
ヘテロ環基を示し(ここで、上記R9及びR10は、それ
ぞれ独立して、水素原子またはアルキル基を示す。)、
1、R2、R3、R4、R5及びR6は、それぞれ独立し
て、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオ
キシ基、アルコキシアルキル基を示し、また、R1
2、R3とR4、R5とR6は、それぞれ一緒になって、
アルキリデン基またはアルキレンジオキシ基を形成して
いてもよく、p、q及びrは、整数であり、p+q+r
は9以下を示し(但し、Qが、−SO−、−SO2−、
−C(R9)=NO−、−COO−または−CONR9
の場合には、rは1以上であり、Qがフェニル基の場合
は、r=0であり、Qが、−ON=C(R9)−または
−O−CO−で、かつ、Wが、酸素原子または硫黄原子
の場合には、qは1以上である。)、X1及びX2は、そ
れぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
またはハロアルキル基を示し、Yは、ハロゲン原子、ア
ルキル基またはハロアルキル基を示し、nは0〜2の整
数を示し、Zはハロゲン原子を示す。)で表されるジハ
ロプロペニルオキシベンゼン誘導体及びこれを有効成分
として含有する有害生物防除剤、特に殺虫、殺ダニ剤に
存する。
【0013】さらに本発明のいま一つの要旨は、上記ジ
ハロプロペニルオキシベンゼン誘導体のその製造中間体
である下記一般式(II)
【0014】
【化8】
【0015】(上記一般式中、Q1は、ハロゲン原子、
水酸基、アミノオキシ基、オキシアミノ基、アルコキシ
基、アルキルスルホニルオキシ基、ハロアルキルスルホ
ニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基またはハロ
アリールスルホニルオキシ基を示し、R5'及びR6'は、
それぞれ独立して、水素原子またはアルキル基を示し、
rは、9以下の整数を示し、X1及びX2は、それぞれ独
立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはハ
ロアルキル基を示し、Yは、ハロゲン原子、アルキル基
またはハロアルキル基を示し、nは、0〜2の整数を示
し、Zは、ハロゲン原子を示す。)で表されるジハロプ
ロペニルオキシベンゼン誘導体、ならびに下記一般式
(III)
【0016】
【化9】
【0017】(上記一般式中、Q2は、酸素原子または
ヒドロキシイミノ基を示し、Q3は、水素原子、ハロゲ
ン原子、水酸基、アミノ基、ヒドラジノ基またはアルキ
ル基を示し、R5'及びR6'は、それぞれ独立して、水素
原子またはアルキル基を示し、rは、9以下の整数を示
し、X1及びX2は、それぞれ独立して、水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基またはハロアルキル基を示し、Y
は、ハロゲン原子、アルキル基またはハロアルキル基を
示し、nは、0〜2の整数を示し、Zは、ハロゲン原子
を示す。)で表されるジハロプロペニルオキシベンゼン
誘導体に存する。
【0018】以下、本発明を詳細に説明する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の殺虫、殺ダニ剤の有効成
分であるジハロプロペニルオキシベンゼン誘導体は、上
記一般式(I)で表される。上記一般式(I)において、
Aは、水素原子;置換されていてもよい、メチル基、エ
チル基、n-プロピル基、iso-プロピル基、n-ブチル基、
sec-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル
基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基等の鎖状、分岐若しくは環状の
アルキル基;置換されていてもよい、ビニル基、プロぺ
ニル基、ブテニル基、ヘキセニル基等の鎖状、分岐若し
くは環状のアルケニル基;置換されていてもよい、エチ
ニル基、ブチニル基、ペンチニル基等アルキニル基;置
換されていてもよい、フェニル基、ナフチル基等のアリ
ール基;または置換されていてもよい、ピリジル基、チ
アゾリル基、ベンゾチアゾリル基、オキサゾリル基、ベ
ンゾオキサゾリル基、フリル基、チエニル基、モルフォ
リル基、ベンゾジオキサニル基、ベンゾフラニル基等の
ヘテロ環基を示し、上記アルキル基、アルケニル基及び
アルキニル基としては、炭素数10以下のものが好まし
い。
【0020】Aとして好ましくは、置換されていてもよ
い、アリール基またはヘテロ環基であり、特に好ましく
は、置換されていてもよい、フェニル基またはピリジル
基である。上記Aのアルキル基、アルケニル基及びアル
キニル基の置換基としては、殺虫剤活性に影響を与えな
い基であれば特に限定されないが、具体的には、G1
表される基が挙げられる。
【0021】G1で表される基としては、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;水酸基;メトキ
シ基、エトキシ基、n-ブトキシ基等のアルコキシ基;ト
リフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフ
ルオロエトキシ基等のハロアルコキシ基;フェニル基、
ナフチル基等のアリール基;フェノキシ基、ナフチルオ
キシ基等のアリールオキシ基;ピリジル基、チアゾリル
基、ベンゾチアゾリル基、オキサゾリル基、ベンゾオキ
サゾリル基、フリル基、チエニル基、モルフォリル基、
ベンゾジオキサニル基、ベンゾフラニル基等のヘテロ環
基;及び、ピリジルオキシ基、フリルオキシ基、チアゾ
リルオキシ基等のヘテロ環オキシ基が挙げられる。
【0022】G1中のアルコキシ基及びハロアルコキシ
基として好ましくは、炭素数4以下のものである。尚、
上記G1で例示したアリール基、アリールオキシ基、ヘ
テロ環基及びヘテロ環オキシ基は、さらに、上記で例示
したような、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、ハロ
アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキ
ルチオ基、ハロアルキルチオ基、アルキルスルフィニル
基、ハロアルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル
基及びハロアルキルスルホニル基からなる群より選ばれ
る置換基で、好ましくはハロゲン原子、アルキル基、ハ
ロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アル
キルチオ基及びハロアルキルチオ基からなる群より選ば
れる置換基で置換されていてもよい。
【0023】上記Aのアリール基及びヘテロ環基の置換
基としては、殺虫剤活性に影響を与えない基であれば特
に限定されないが、具体的には、G2で表される基が挙
げられる。G2で表される基としては、上記G1で例示し
た置換基に加え、シアノ基;メチル基、エチル基、n-プ
ロピル基、iso-プロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル
基、t-ブチル基等のアルキル基;トリフルオロメチル
基、ジフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ジクロ
ロジフルオロエチル基等のハロアルキル基;ホルミル
基;メチルカルボニル基、エチルカルボニル基等のアシ
ル基;アセトキシ基、プロパノイルオキシ基等のアシル
オキシ基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基等のアルコキシカルボニル基;メチルチオ基、エチル
チオ基、n-プロピルチオ基、iso-プロピルチオ基、n-ブ
チルチオ基等のアルキルチオ基;トリフルオロメチルチ
オ基、トリフルオロエチルチオ基等のハロアルキルチオ
基;メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、n-
プロピルスルフィニル基、iso-プロピルスルフィニル
基、n-ブチルスルフィニル基等のアルキルスルフィニル
基;トリフルオロメチルスルフィニル基、トリフルオロ
エチルスルフィニル基等のハロアルキルスルフィニル
基;メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n-プロ
ピルスルホニル基、iso-プロピルスルホニル基、n-ブチ
ルスルホニル基等のアルキルスルホニル基;及びトリフ
ルオロメチルスルホニル基、トリフルオロエチルスルホ
ニル基等のハロアルキルスルホニル基が挙げられる。ま
たこれらの置換基のうち隣接する二つの置換基が一緒に
なって、メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基等と
なり、アリール基またはヘテロ環基と縮合環を形成して
もよい。
【0024】G2中のアルキル基、ハロアルキル基、ア
ルコキシ基、ハロアルコキシ基、アシル基、アシルオキ
シ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、ハロ
アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、ハロアルキ
ルスルフィニル基、アルキルスルホニル基及びハロアル
キルスルホニル基として好ましくは、炭素数4以下のも
のである。
【0025】G2として好ましくは、ハロゲン原子、ア
ルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコ
キシ基、アルキルチオ基またはハロアルキルチオ基、
(これらの置換基のうち隣接する二つの置換基が一緒に
なって、ジフルオロメチレンジオキシ基、テトラフルオ
ロエチレンジオキシ基等となり、アリール基またはヘテ
ロ環基と縮合環を形成してもよい。)、あるいは、フェ
ニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、ピリジル基、
ピリジルオキシ基又はピリジルチオ基(上記フェニル
基、フェノキシ基、フェニルチオ基、ピリジル基、ピリ
ジルオキシ基及びピリジルチオ基は、ハロゲン原子、ア
ルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコ
キシ基、アルキルチオ基及びハロアルキルチオ基からな
る群より選ばれる置換基で置換されていてもよい、)で
ある。
【0026】尚、上記G2で例示したアリール基、アリ
ールオキシ基、アリールチオ基、ヘテロ環基、ヘテロ環
オキシ基及びヘテロ環チオ基は、さらに、上記で例示し
たような、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アルキル
基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ
基、ホルミル基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキ
シカルボニル基、アルキルチオ基、ハロアルキルチオ
基、アルキルスルフィニル基、ハロアルキルスルフィニ
ル基、アルキルスルホニル基及びハロアルキルスルホニ
ル基からなる群より選ばれる置換基で、好ましくはハロ
ゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ
基、ハロアルコキシ基、アルキルチオ基及びハロアルキ
ルチオ基からなる群より選ばれる置換基で置換されてい
てもよい。
【0027】Wは、単結合、酸素原子、硫黄原子、−S
O−、−SO2−、−NR7−、−N=C(R7)−、−
C(R7)=NO−、−ON=C(R7)−、−C
(R7)=N−N=C(R8)−、−CO−、−COO
−、−O−CO−、−NR7−CO−、−CONR7−を
示し、好ましくは、酸素原子または硫黄原子である。上
記R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原子またはア
ルキル基を示し、アルキル基として、好ましくは炭素数
4以下である。
【0028】Qは、−SO−、−SO2−、−N=C
(R9)−、−C(R9)=NO−、−ON=C(R9
−、−C(R9)=N−N=C(R10)−、−CO−、
−COO−、−O−CO−、−NR9−CO−、−CO
NR9−、あるいは、置換されていてもよい、フェニル
基、ナフチル基等のアリール基、または、置換されてい
てもよい、フリル基、チエニル基、ピロリル基、オキサ
ゾリル基、オキサゾリニル基、イソオキサゾリル基、イ
ソオキサゾリニル基、チアゾリル基、チアゾリニル基、
イソチアゾリル基、イソチアゾリニル基、イミダゾリル
基、イミダゾリニル基、ピラゾリル基、ピラゾリニル
基、オキサジアゾリル基、オキサジアゾリニル基、チア
ジアゾリル基、チアジアゾリニル基、オキサジアゾロニ
ル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピリダ
ジル基、トリアジル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾ
チアゾリル基等のヘテロ環基を示し、上記アリール基及
びヘテロ環基は、上記置換基Aの説明部分で例示したよ
うな、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アルキル基、
ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ホ
ルミル基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシカル
ボニル基、アルキルチオ基、ハロアルキルチオ基、アル
キルスルフィニル基、ハロアルキルスルフィニル基、ア
ルキルスルホニル基及びハロアルキルスルホニル基から
なる群より選ばれる置換基で、好ましくは、ハロゲン原
子、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロ
アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロアルキルチオ基、
アルキルスルフィニル基、ハロアルキルスルフィニル
基、アルキルスルホニル基及びハロアルキルスルホニル
基からなる群より選ばれる置換基で置換されていてもよ
い。
【0029】上記R9及びR10は、それぞれ独立して、
水素原子またはアルキル基を示し、アルキル基として、
好ましくは炭素数4以下である。Qとして好ましくは、
−C(R9)=NO−、−ON=C(R9)−、−O−C
O−、あるいは、置換されていてもよい、アリール基ま
たはヘテロ環基であり、さらに好ましくは、置換されて
いてもよい、アリール基またはヘテロ環基であり、特に
好ましくは、以下に示すQ−1、Q−2、Q−3、Q−
4またはQ−5で表される基である。
【0030】
【化10】
【0031】上述したQ−1、Q−2またはQ−5にお
いて、R12、R13、R14、R15、R 16、R17及びR
18は、それぞれ独立して、水素原子;フッ素原子、塩素
原子、臭素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル
基、n-プロピル基、iso-プロピル基、n-ブチル基、sec-
ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基等の鎖状、分岐若しくは環状のア
ルキル基であり、上記アルキル基としては炭素数6以下
のものが好ましい。R12〜R18として好ましくは、水素
原子、メチル基またはエチル基である。
【0032】R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、それ
ぞれ独立して、水素原子;メチル基、エチル基、n-プロ
ピル基、iso-プロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、
t-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、シクロプロ
ピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基等の鎖状、分岐若しくは環状のアルキル基;ビ
ニル基、プロぺニル基、ブテニル基、ヘキセニル基等の
鎖状、分岐若しくは環状のアルケニル基;エチニル基、
ブチニル基、ペンチニル基等のアルキニル基;メトキシ
基、エトキシ基、n-ブトキシ基等のアルコキシ基;プロ
ぺニルオキシ基、ブテニルオキシ基、ヘキセニルオキシ
基等のアルケニルオキシ基;ブチニルオキシ基、ペンチ
ニルオキシ基等のアルキニルオキシ基;メトキシメチル
基、エトキシエチル基、メトキシエチル基等のアルコキ
シアルキル基を示し、また、R1とR2、R3とR4、R5
とR6は、それぞれ一緒になって、エチリデン基、プロ
ピリデン基等のアルキリデン基;または、メチレンジオ
キシ基、エチレンジオキシ基等のアルキレンジオキシ基
を形成していてもよい。
【0033】上記アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニル
オキシ基及びアルコキシアルキル基としては、炭素数6
以下のものが好ましい。R1、R2、R3、R4、R5及び
6として好ましくは、水素原子、メチル基またはエチ
ル基である。
【0034】p、q及びrは、整数であり、好ましくは
それぞれ5以下、特に好ましくは3以下の整数である。
p+q+rは9以下を示し、好ましくは6以下である
(但し、Qが、−SO−、−SO2−、−C(R9)=N
O−、−COO−または−CONR9−の場合には、r
は1以上であり、Qがフェニル基の場合は、r=0であ
り、Qが、−ON=C(R9)−または−O−CO−
で、かつ、Wが、酸素原子または硫黄原子の場合には、
qは1以上である)。
【0035】X1及びX2は、それぞれ独立して、水素原
子;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原
子;メチル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル
基、n-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基等のアルキ
ル基;またはトリフルオロメチル基、ジフルオロメチル
基、トリクロロメチル基、ジクロロジフルオロエチル基
等のハロアルキル基を示し、上記アルキル基及びハロア
ルキル基としては、炭素数4以下のものが好ましい。
【0036】X1及びX2として好ましくは、ハロゲン原
子またはアルキル基であり、特に好ましくはハロゲン原
子またはメチル基である。Yは、ハロゲン原子、アルキ
ル基またはハロアルキル基を示し、アルキル基またはハ
ロアルキル基として好ましくは炭素数4以下のものであ
り、nは0〜2の整数を示し、好ましくはn=0であ
る。
【0037】Zは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等
のハロゲン原子を示し、好ましくは塩素原子である。
尚、Zは、互いに異なるハロゲン原子でもよい。上記一
般式(I)で示される化合物のうち、好ましい置換基の
組み合わせとしては、p=0であり、A−W−基が、置
換されていてもよい、フェノキシフェノキシ基等のアリ
ールオキシアリールオキシ基;置換されていてもよい、
ピリジルオキシフェノキシ基等のヘテロ環オキシアリー
ルオキシ基;置換されていてもよい、フェノキシピリジ
ルオキシ基等のアリールオキシヘテロ環オキシ基;また
は置換されていてもよい、ピリジルオキシピリジルオキ
シ基等のヘテロ環オキシヘテロ環オキシ基を示す。
【0038】上記アリールオキシアリールオキシ基、ヘ
テロ環オキシアリールオキシ基、アリールオキシヘテロ
環オキシ基及びヘテロ環オキシヘテロ環オキシ基の置換
基としては、それぞれ独立して、前述と同様の、ハロゲ
ン原子、水酸基、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル
基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ホルミル基、ア
シル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、ア
ルキルチオ基、ハロアルキルチオ基、アルキルスルフィ
ニル基、ハロアルキルスルフィニル基、アルキルスルホ
ニル基及びハロアルキルスルホニル基を示し、好ましく
は、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、ハロアルキル
チオ基である。
【0039】上記アルキル基、ハロアルキル基、アルコ
キシ基、ハロアルコキシ基、アシル基、アシルオキシ
基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、ハロア
ルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、ハロアルキル
スルフィニル基、アルキルスルホニル基及びハロアルキ
ルスルホニル基として、好ましくは炭素数4以下のもの
であり、上記A−W−基として好ましい具体例として
は、4−(3−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキ
シ)フェノキシ基、4−(4−トリフルオロメチル−2
−ピリジルオキシ)フェノキシ基、4−(5−トリフル
オロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ基、4−
(4−トリフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ基、
4−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ
基、4−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)フェ
ノキシ基等が挙げられる。
【0040】前記一般式(I)で表される本発明の化合
物は、公知の反応を組み合わせて製造することができる
が、例えば下記反応式−1〜14で示される製造方法に
よれば、効率的に製造することができる。反応式中、L
は、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原
子;メタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニルオキ
シ基等のアルキルスルホニルオキシ基;またはベンゼン
スルホニルオキシ基、p-トルエンスルホニルオキシ基等
のアリールスルホニルオキシ基を示し、好ましくは、塩
素原子、臭素原子、メタンスルホニルオキシ基またはp-
トルエンスルホニルオキシ基である。
【0041】R19は、水素原子;メチル基、エチル基、
n-プロピル基、iso-プロピル基、n-ブチル基、sec-ブチ
ル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、シク
ロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基等の鎖状、分岐若しくは環状のアルキル
基を示し、A、W、X1、X2、Y、Z、R1、R2
3、R4、R5、R6、R9、R12、R13、R14、R15
n、p、q及びrは、前記一般式(I)において定義し
たとおりである。
【0042】一般式(Ia)のジハロプロペニルオキシベ
ンゼン誘導体は、下記反応式−1または2の方法によ
り、製造することができる。
【0043】
【化11】
【0044】一般式(Ia)のジハロプロペニルオキシベ
ンゼン誘導体は、オキシム誘導体(IV)に塩基の存在
下、不活性溶媒中でハロゲン誘導体またはスルホネート
誘導体(IIa)を反応させることにより得られる。
【0045】使用される塩基の例としては、水素化ナト
リウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメチラー
ト等のアルカリ金属アルコラート;炭酸カリウム等のア
ルカリ金属炭酸塩;水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物;N-メチルモルホリン、トリエチルアミン等の3
級アミン;ピリジン、ピコリン等の芳香族塩基等があげ
られる。
【0046】また必要に応じて、反応系にテトラ-n-ブ
チルアンモニウムブロミド等の4級アンモニウム塩また
は18-クラウン-6-エーテル等のクラウンエーテル等の触
媒をオキシム誘導体(IV)に対し0.01〜1倍当量添加し
てもよい。使用される溶媒の例としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタ
ン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化
炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステル
類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコ
ール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;
N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメ
チルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒または
水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒であ
ってもよい。これらのうち、N,N-ジメチルホルムアミ
ド、アセトニトリル等の極性溶媒が好ましい。
【0047】該反応に用いられるハロゲン誘導体または
スルホネート誘導体(IIa)は、オキシム誘導体(IV)
に対し、0.5〜10倍当量、好ましくは1〜3倍当量
用いられ、0〜150℃好ましくは10〜100℃で反応が行わ
れる。
【0048】
【化12】
【0049】一般式(Ia)のジハロプロペニルオキシベ
ンゼン誘導体は、カルボニル誘導体(V)とオキシアミ
ン誘導体(IIb)を不活性溶媒中で脱水反応させること
によっても得られる。
【0050】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリ
ドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、酢酸等
の極性溶媒または水等があげられ、その単一溶媒であっ
ても混合溶媒であってもよい。これらのうち、メタノー
ル、エタノール等のアルコール類が好ましい。
【0051】該反応に用いられるオキシアミン誘導体
(IIb)は、カルボニル誘導体(V)に対し、0.5〜10倍
当量、好ましくは1〜3倍当量用いられ、0〜100℃好ま
しくは10℃〜溶媒の沸点温度で反応が行われる。一般式
(Ib)のジハロプロペニルオキシベンゼン誘導体は、下
記反応式−3または4の方法により、製造することがで
きる。
【0052】
【化13】
【0053】一般式(Ib)のジハロプロペニルオキシベ
ンゼン誘導体は、オキシム誘導体(IIIa)に塩基の存在
下、不活性溶媒中でハロゲン誘導体またはスルホネート
誘導体(VI)を反応させることにより得られる。
【0054】使用される塩基の例としては、水素化ナト
リウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメチラー
ト等のアルカリ金属アルコラート;炭酸カリウム等のア
ルカリ金属炭酸塩;水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物;N-メチルモルホリン、トリエチルアミン等の3
級アミン;ピリジン、ピコリン等の芳香族塩基等があげ
られる。
【0055】また必要に応じて、反応系にテトラ-n-ブ
チルアンモニウムブロミド等の4級アンモニウム塩また
は18-クラウン-6-エーテル等のクラウンエーテル等の触
媒をオキシム誘導体(IIIa)に対し0.01〜1倍当量添加
してもよい。使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒ま
たは水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒
であってもよい。これらのうち、N,N-ジメチルホルムア
ミド、アセトニトリル等の極性溶媒が好ましい。
【0056】該反応に用いられるハロゲン誘導体または
スルホネート誘導体(VI)は、オキシム誘導体(IIIa)
に対し、0.5〜10倍当量、好ましくは1〜3倍当量用い
られ、0〜150℃好ましくは10〜100℃で反応が行われ
る。
【0057】
【化14】
【0058】一般式(Ib)のジハロプロペニルオキシベ
ンゼン誘導体は、カルボニル誘導体(IIIb)とオキシア
ミン誘導体(VII)を不活性溶媒中で脱水反応させるこ
とによっても得られる。
【0059】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリ
ドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、酢酸等
の極性溶媒または水等があげられ、その単一溶媒であっ
ても混合溶媒であってもよい。これらのうち、メタノー
ル、エタノール等のアルコール類が好ましい。
【0060】該反応に用いられるオキシアミン誘導体
(VII)は、カルボニル誘導体(IIIb)に対し、0.5〜10
倍当量、好ましくは1〜3倍当量用いられ、0〜100℃好
ましくは10℃〜溶媒の沸点温度で反応が行われる。
【0061】
【化15】
【0062】一般式(Ic)のジハロプロペニルオキシベ
ンゼン誘導体は、反応式−5に示されるように、アルコ
ール (VIII) とカルボン酸クロリド(IIIc)を塩基存在
下、溶媒中で反応させることにより得られる。
【0063】使用される塩基の例としては、水素化ナト
リウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメチラー
ト等のアルカリ金属アルコラート;炭酸カリウム等のア
ルカリ金属炭酸塩;水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物;N-メチルモルホリン、トリエチルアミン等の3
級アミン;ピリジン、ピコリン等の芳香族塩基等があげ
られる。
【0064】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;N,
N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチ
ルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒または水
等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒であっ
てもよい。
【0065】該反応に用いられるアルコール (VIII)
は、カルボン酸クロリド(IIIc)に対し、0.5〜10倍当
量、好ましくは1〜3倍当量用いられ、0〜150℃好まし
くは10℃〜溶媒の沸点温度で反応が行われる。
【0066】
【化16】
【0067】一般式(Id)のジハロプロペニルオキシベ
ンゼン誘導体は、反応式−6に示されるように、アミン
(IX)とカルボン酸クロリド(IIIc)を塩基の存在下溶
媒中で反応させることにより得られる。
【0068】使用される塩基の例としては、水素化ナト
リウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメチラー
ト等のアルカリ金属アルコラート;炭酸カリウム等のア
ルカリ金属炭酸塩;水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物;N-メチルモルホリン、トリエチルアミン等の3
級アミン;ピリジン、ピコリン等の芳香族塩基等があげ
られる。
【0069】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;N,
N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチ
ルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒または水
等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒であっ
てもよい。
【0070】該反応に用いられるアミン(IX)は、カル
ボン酸クロリド(IIIc)に対し、0.5〜10倍当量、好ま
しくは1〜3倍当量用いられ、0〜150℃好ましくは10℃
〜溶媒の沸点温度で反応が行われる
【0071】
【化17】
【0072】一般式(Ie)のジハロプロペニルオキシベ
ンゼン誘導体は、反応式−7に示されるように、オキシ
ム誘導体(IIId)を不活性溶媒中でハロゲン化剤により
ハロゲン化し、塩基の存在下オレフィン誘導体(X)と
反応させることにより得られる。
【0073】使用されるハロゲン化剤の例としては、塩
素、臭素、N-クロロコハク酸イミド、N-ブロモコハク
酸イミド、塩化スルフリル等があげられる。使用される
塩基の例としては、水素化ナトリウム等のアルカリ金属
水素化物;ナトリウムメチラート等のアルカリ金属アル
コラート;炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;水酸
化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;N-メチルモルホ
リン、トリエチルアミン等の3級アミン;ピリジン、ピ
コリン等の芳香族塩基等があげられる。
【0074】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒ま
たは水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒
であってもよい。これらのうち、N,N-ジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフラン、トルエン等が好ましい。
【0075】該反応に用いられるオレフィン誘導体
(X)は、オキシム誘導体(IIId)に対し、0.5〜10倍当
量、好ましくは1〜3倍当量用いられ、0〜150℃好まし
くは10〜100℃で反応が行われる。
【0076】
【化18】
【0077】一般式(If)のジハロプロペニルオキシベ
ンゼン誘導体は、反応式−8に示されるように、オキシ
ム誘導体(IIId)を不活性溶媒中でハロゲン化剤により
ハロゲン化し、塩基の存在下アセチレン誘導体(XI)と
反応させることにより得られる。
【0078】使用されるハロゲン化剤の例としては、塩
素、臭素、N-クロロコハク酸イミド、N-ブロモコハク
酸イミド、塩化スルフリル等があげられる。使用される
塩基の例としては、水素化ナトリウム等のアルカリ金属
水素化物;ナトリウムメチラート等のアルカリ金属アル
コラート;炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;水酸
化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;N-メチルモルホ
リン、トリエチルアミン等の3級アミン;ピリジン、ピ
コリン等の芳香族塩基等があげられる。
【0079】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒ま
たは水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒
であってもよい。これらのうち、N,N-ジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフラン、トルエン等が好ましい。
【0080】該反応に用いられるアセチレン誘導体(X
I)は、オキシム誘導体(IIId)に対し、0.5〜10倍当
量、好ましくは1〜3倍当量用いられ、0〜150℃好まし
くは10〜100℃で反応が行われる。
【0081】
【化19】
【0082】一般式(Ig)のジハロプロペニルオキシベ
ンゼン誘導体は、反応式−9に示されるように、酸ある
いは塩基存在下、エステル誘導体(XII)とベンズアミ
ドオキシム誘導体(IIIe)を不活性溶媒中で縮合反応さ
せることによって得られる。
【0083】使用される酸の例としては、塩酸、臭化水
素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、
p−トルエンスルホン酸、ピリジニウムp−トルエンス
ルホン酸等のブレンステッド酸、または、三塩化アル
ミ、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素等のルイス酸等があげ
られる。使用される塩基の例としては、水素化ナトリウ
ム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメチラート等
のアルカリ金属アルコラート;炭酸カリウム等のアルカ
リ金属炭酸塩;水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化
物;N-メチルモルホリン、トリエチルアミン等の3級ア
ミン;ピリジン、ピコリン等の芳香族塩基等があげられ
る。
【0084】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒ま
たは水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒
であってもよい。これらのうち、トルエン、テトラヒド
ロフラン等の溶媒が好ましい。
【0085】該反応に用いられるエステル誘導体(XI
I)は、ベンズアミドオキシム誘導体(IIIe)に対し、
0.5〜10倍当量、好ましくは1〜3倍当量用いられ、0〜
150℃好ましくは10〜100℃で反応が行われる。
【0086】
【化20】
【0087】一般式(Ii)のジハロプロペニルオキシベ
ンゼン誘導体は、反応式−10に示されるように、アル
コール (VIII) とオキサジアゾリノン誘導体(Ih)を溶
媒中で脱水反応を行うことにより得られる。
【0088】脱水反応を行う試薬としては、例えばトリ
フェニルホスフィンとアゾジカルボン酸ジエチルがあげ
られる。使用される溶媒の例としては、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタ
ン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン炭
化水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステル類;ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類;N,N-ジメチ
ルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホ
キシド、アセトニトリル等の極性溶媒があげられ、その
単一溶媒であっても混合溶媒であってもよい。
【0089】該反応に用いられるアルコール (VIII)
は、オキサジアゾリノン誘導体(Ih)に対し、0.5〜10
倍当量、好ましくは1〜3倍当量用いられ、0〜150℃好
ましくは10〜100℃で反応が行われる。
【0090】
【化21】
【0091】また、一般式(Ii)のジハロプロペニルオ
キシベンゼン誘導体は、反応式−11に示されるよう
に、化合物(VI) とオキサジアゾリノン誘導体 (Ih)
を塩基の存在下溶媒中で反応させることにより得られ
る。
【0092】使用される塩基の例としては、水素化ナト
リウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメチラー
ト等のアルカリ金属アルコラート;炭酸カリウム等のア
ルカリ金属炭酸塩;水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物;N-メチルモルホリン、トリエチルアミン等の3
級アミン;ピリジン、ピコリン等の芳香族塩基等があげ
られる。
【0093】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒ま
たは水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒
であってもよい。これらのうち、N,N-ジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフラン、トルエン等が好ましい。
【0094】該反応に用いられる化合物(VI)は、オキ
サジアゾリノン誘導体(Ih)に対し、0.5〜10倍当量、
好ましくは1〜3倍当量用いられ、0〜150℃好ましくは
10〜100℃で反応が行われる。一般式(II)および(II
I)で表される化合物は、上記反応式−1〜11中でも
示したとおり、一般式(I)で示される化合物の有用な
製造中間体である。
【0095】上記一般式(II)において、Q1は、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;水酸
基;アミノオキシ基;オキシアミノ基;メトキシ基、エ
トキシ基、n-ブトキシ基等のアルコキシ基;メタンスル
ホニルオキシ基等のアルキルスルホニルオキシ基;トリ
フルオロメタンスルホニルオキシ基等のハロアルキルス
ルホニルオキシ基;ベンゼンスルホニルオキシ基、p―
トルエンスルホニルオキシ基等のアリールスルホニルオ
キシ基;または、p−クロロベンゼンスルホニルオキシ
基等のハロアリールスルホニルオキシ基であり、好まし
くは、ハロゲン原子またはアミノオキシ基であり、特に
好ましくは、臭素原子またはアミノオキシ基である。
【0096】R5'及びR6'は、それぞれ独立して、水素
原子;または、メチル基、エチル基、n-プロピル基、is
o-プロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基
等のアルキル基であり、アルキル基として好ましくは、
炭素数4以下のものである。rは、9以下の整数であ
り、好ましくは5以下、特に好ましくは3以下の整数で
ある。
【0097】X1、X2、Y、Z及びnは、一般式(I)
で説明したのと同様である。上記一般式(III)におい
て、Q2は、酸素原子またはヒドロキシイミノ基であ
り、Q3は、水素原子;フッ素原子、塩素原子、臭素原
子等のハロゲン原子;水酸基;アミノ基;ヒドラジノ
基;または、メチル基、エチル基、n-プロピル基、iso-
プロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基等
のアルキル基であり、上記アルキル基としては、炭素数
4以下のものが好ましい。
【0098】R5'及びR6'は、それぞれ独立して、水素
原子;または、メチル基、エチル基、n-プロピル基、is
o-プロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基
等のアルキル基であり、アルキル基として好ましくは、
炭素数4以下のものである。rは、9以下の整数を示
し、好ましくは5以下、より好ましくは3以下、特に好
ましくは0である。
【0099】X1、X2、Y、Z及びnは、一般式(I)
で説明したのと同様である。尚、上記一般式(II)及び
(III)で示される化合物は、公知の反応を組み合わせ
て製造することができるが、例えば、一般式(Ig)、
(IIa')、(IIb')、(IIc)、(IIIb')、(IIIc)、
(IIId)、(IIIe)、(IIIf)および(IIIg)で表され
る具体的化合物は、反応式−12、13及び14に示さ
れるような製造方法により、製造することができる。
【0100】式中、X1、X2、Y、Zおよびnは、前記
一般式(I)において定義したとおりであり、Lは、前
記反応式−1で定義したとおりである。
【0101】
【化22】
【0102】フェノール誘導体(XIII)を臭素で臭素化
し、得られる4-ブロモフェノール誘導体(XIV)を塩基
の存在下、クロロメチルメチルエーテルと反応させるこ
とにより、4-メトキシメトキシブロモベンゼン誘導体
(XV)が得られ、該4-メトキシメトキシブロモベンゼン
誘導体(XV)をグリニャー反応でN,N-ジメチルホルムア
ミドと反応させることにより、4-メトキシメトキシベン
ズアルデヒド誘導体(XVI)を得ることができる。
【0103】さらに、4-メトキシメトキシベンズアルデ
ヒド誘導体(XVI)を塩酸等の酸で加水分解することに
より、フェノール誘導体(XVII)が得られる。アルデヒ
ド誘導体(IIIb')は、上記フェノール誘導体(XVII)
に塩基の存在下、不活性溶媒中でトリハロプロペン誘導
体またはスルホニルオキシジハロプロペニルオキシベン
ゼン誘導体(XVIII)と反応させることにより得られ
る。
【0104】使用される塩基の例としては、水素化ナト
リウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメチラー
ト等のアルカリ金属アルコラート;炭酸カリウム等のア
ルカリ金属炭酸塩;水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物;N-メチルモルホリン、トリエチルアミン等の3
級アミン;ピリジン、ピコリン等の芳香族塩基等があげ
られる。
【0105】また必要に応じて、反応系にテトラ-n-ブ
チルアンモニウムブロミド等の4級アンモニウム塩また
は18-クラウン-6-エーテル等のクラウンエーテル等の触
媒をオキシム誘導体(IV)に対し0.01〜1倍当量添加し
てもよい。使用される溶媒の例としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタ
ン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化
炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステル
類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコ
ール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;
N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメ
チルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒または
水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒であ
ってもよい。これらのうち、N,N-ジメチルホルムアミ
ド、アセトニトリル等の極性溶媒が好ましい。
【0106】該反応に用いられるトリハロプロペン誘導
体またはスルホニルオキシジハロプロペニルオキシベン
ゼン誘導体(XVIII)は、フェノール誘導体(XVII)に
対し、0.5〜10倍当量、好ましくは1〜3倍当量用いら
れ、0〜150℃好ましくは10〜100℃で反応が行われる。
オキシム誘導体(IIId)は、上記アルデヒド誘導体(II
Ib')に塩基の存在下、不活性溶媒中でヒドロキシアミ
ン塩酸塩または硫酸塩と反応させることにより得られ
る。
【0107】使用される塩基の例としては、水素化ナト
リウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメチラー
ト等のアルカリ金属アルコラート;酢酸カリウム等のア
ルカリ金属酢酸塩;炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸
塩;水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;N-メチ
ルモルホリン、トリエチルアミン等の3級アミン;ピリ
ジン、ピコリン等の芳香族塩基等があげられる。これら
のうち、酢酸カリウム等のアルカリ金属酢酸塩、炭酸カ
リウム等のアルカリ金属炭酸塩、トリエチルアミン等の
3級アミンまたはピリジン等の芳香族塩基が好ましい。
【0108】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒ま
たは水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒
であってもよい。これらのうち、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類が好ましい。
【0109】該反応に用いられるヒドロキシアミン塩酸
塩または硫酸塩は、アルデヒド誘導体(IIIb')に対
し、0.5〜10倍当量、好ましくは1〜3倍当量用いら
れ、塩基は、アルデヒド誘導体(IIId)に対し、0.5〜1
0倍当量、好ましくは1〜3倍当量用いられ、0〜150℃
好ましくは10℃〜溶媒の沸点温度で反応が行われる。一
般式(IIIe)のジハロプロペニルオキシベンゼン誘導体
は、上記オキシム誘導体(IIId)を不活性溶媒中でハロ
ゲン化剤によりハロゲン化し、溶媒中アンモニアと反応
させることにより得られる。
【0110】使用されるハロゲン化剤の例としては、塩
素、臭素、N-クロロコハク酸イミド、N-ブロモコハク
酸イミド、塩化スルフリル等があげられる。使用される
溶媒の例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,
2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル類;酢酸エチル等のエステル類;メタノール、エタノ
ール、プロパノール等のアルコール類;アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類;N,N-ジメチルホルムアミ
ド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセ
トニトリル等の極性溶媒または水等があげられ、その単
一溶媒であっても混合溶媒であってもよい。これらのう
ち、エーテル、N,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒド
ロフラン、メタノール等が好ましい。
【0111】該反応に用いられるハロゲン化剤は、オキ
シム誘導体(IIId)に対し、0.5〜10倍当量、好ましく
は1〜3倍当量用いられ、0〜150℃好ましくは10〜100
℃で反応が行われ、アンモニアは、オキシム誘導体(II
Id)に対し、0.5〜10倍当量、好ましくは1〜3倍当量
用いられ、0〜150℃好ましくは10〜100℃で反応が行わ
れる。
【0112】
【化23】
【0113】カルボン酸誘導体(IIIf)は、反応式−1
2の方法で得られるアルデヒド誘導体(IIIb')を不活
性溶媒中で酸化することにより得られる。使用される酸
化剤の例としては、重クロム酸ナトリウム、過マンガン
酸カリウム等の重金属類の酸化物;亜塩素酸ナトリウム
等の塩素酸化物等があげられる。
【0114】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒ま
たは水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒
であってもよい。これらのうち、アセトニトリル、テト
ラヒドロフラン、水等の極性溶媒が好ましい。
【0115】該反応に用いられる酸化剤は、アルデヒド
誘導体(IIIb')に対し、0.5〜10倍当量、好ましくは1
〜3倍当量用いられ、0〜150℃好ましくは10〜100℃で
反応が行われる。酸クロリド誘導体(IIIc)は、上記カ
ルボン酸誘導体(IIIf)を不活性溶媒中でハロゲン化す
ることにより得られる。
【0116】使用されるハロゲン化剤の例としては、塩
化チオニル、三塩化リン、五塩化リン、塩化ホスホリ
ル、オキザリルクロリド、ホスゲン等のハロゲン化剤等
があげられる。使用される溶媒の例としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロ
ロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエス
テル類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリド
ン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶
媒または水等があげられ、その単一溶媒であっても混合
溶媒であってもよい。これらのうち、ジクロロメタン等
の溶媒が好ましい。
【0117】該反応に用いられるハロゲン化剤は、カル
ボン酸誘導体(IIIf)に対し、0.5〜10倍当量、好まし
くは1〜3倍当量用いられ、0〜150℃好ましくは10〜10
0℃で反応が行われる。アシルヒドラジド誘導体(III
g)は、反応式−13に示されるように、酸クロリド誘
導体(IIIc)を不活性溶媒中でヒドラジン、ヒドラジン
−水和物等とヒドラジド化することにより得られる。
【0118】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリド
ン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶
媒または水等があげられ、その単一溶媒であっても混合
溶媒であってもよい。これらのうち、テトラヒドロフラ
ン等の溶媒が好ましい。
【0119】該反応に用いられるヒドラジン試薬は、酸
クロリド誘導体(IIIc)に対し、0.5〜10倍当量、好ま
しくは1〜3倍当量用いられ、0〜150℃好ましくは10〜
100℃で反応が行われる。オキサジアゾリノン誘導体(I
g)は、上記ヒドラジド誘導体(IIIg)に塩基の存在
下、不活性溶媒中でホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲ
ン、カルボニルジイミダゾール、炭酸エステル等のカル
ボニル化剤と反応させることにより得られる。
【0120】使用される塩基の例としては、水素化ナト
リウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメチラー
ト等のアルカリ金属アルコラート;酢酸カリウム等のア
ルカリ金属酢酸塩;炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸
塩;水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;N-メチ
ルモルホリン、トリエチルアミン等の3級アミン;ピリ
ジン、ピコリン等の芳香族塩基等があげられる。これら
のうち、酢酸カリウム等のアルカリ金属酢酸塩、炭酸カ
リウム等のアルカリ金属炭酸塩、トリエチルアミン等の
3級アミンまたはピリジン等の芳香族塩基が好ましい。
【0121】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒ま
たは水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒
であってもよい。これらのうち、テトラヒドロフラン等
のエーテル類が好ましい。
【0122】該反応に用いられるカルボニル化剤は、ヒ
ドラジド誘導体(IIIg)に対し、0.5〜10倍当量、好ま
しくは1〜3倍当量用いられ、塩基は、ヒドラジド誘導
体(IIIg)に対し、0.5〜10倍当量、好ましくは1〜3
倍当量用いられ、0〜150℃好ましくは10℃〜溶媒の沸点
温度で反応が行われる。
【0123】
【化24】
【0124】アルコール誘導体(IIc)は、反応式−1
2の方法で得られるアルデヒド誘導体(IIIb')を不活
性溶媒中で還元剤と反応させることにより得られる。使
用される還元剤の例としては、水素化リチウムアルミニ
ウム、水素化ホウ素ナトリウム等があげられる。
【0125】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒ま
たは水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒
であってもよい。これらのうちジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;メタノー
ル、エタノール、プロパノール等のアルコール類が好ま
しい。
【0126】該反応に用いられる還元剤は、アルデヒド
誘導体(IIIb')に対し、0.1〜5倍当量、好ましくは0.
2〜2倍当量用いられ、-20〜100℃好ましくは0℃〜溶媒
の沸点温度で反応が行われる。ハライド誘導体(IIa')
は、アルコール誘導体(IIc)を無溶媒あるいは不活性
溶媒中でハロゲン化剤と反応させることにより得られ
る。
【0127】使用されるハロゲン化剤の例としては、テ
トラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)、四フ
ッ化硫黄、三フッ化ジエチルアミノ硫黄、三フッ化モル
ホリノ硫黄、塩化チオニル、三塩化リン、五塩化リン、
塩酸、オキシ塩化リン、臭化水素酸、三臭化リン、臭化
チオニル、あるいは四塩化炭素とトリフェニリホスフィ
ンの複合試剤、四臭化炭素とトリフェニリホスフィンの
複合試剤等があげられる。
【0128】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒ま
たは水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒
であってもよい。これらのうちジクロロメタン、クロロ
ホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類
が好ましい。
【0129】該反応に用いられるハロゲン化剤は、アル
コール誘導体(IIc)に対し、0.1〜5倍当量、好ましく
は0.2〜2倍当量用いられ、-20〜100℃好ましくは0℃〜
溶媒の沸点温度で反応が行われる。また、スルホネート
誘導体(IIa')は、アルコール誘導体(IIc)を無溶媒
あるいは不活性溶媒中で塩基存在下、スルホニル化剤と
反応させることにより得られる。
【0130】使用されるスルホニル化剤の例としては、
メタンスルホニルクロリド、パラトルエンスルホニルク
ロリド、メタンスルホン酸無水物、トリフルオロメタン
スルホン酸無水物等があげられる。使用される塩基の例
としては、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化
物;炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;水酸化カリ
ウム等のアルカリ金属水酸化物;N-メチルモルホリン、
トリエチルアミン等の3級アミン;ピリジン、ピコリン
等の芳香族塩基等があげられる。
【0131】また必要に応じて、反応系に塩化リチウ
ム、臭化リチウム等のアルカリ金属のハロゲン化物を添
加し、ハライド誘導体(IIa')としてもよい。使用され
る溶媒の例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、
1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類;酢酸エチル等のエステル類;メタノール、エタ
ノール、プロパノール等のアルコール類;アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類;N,N-ジメチルホルムア
ミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ア
セトニトリル等の極性溶媒または水等があげられ、その
単一溶媒であっても混合溶媒であってもよい。これらの
うちジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素類が好ましい。
【0132】該反応に用いられるスルホニル化剤は、ア
ルコール誘導体(IIc)に対し、0.1〜5倍当量、好まし
くは0.2〜2倍当量用いられ、-20〜100℃好ましくは0℃
〜溶媒の沸点温度で反応が行われる。オキシアミン誘導
体(IIb')は、上記ハロゲン誘導体またはスルホネート
誘導体(IIa')に塩基の存在下、不活性溶媒中でアセト
ヒドロキサム酸を反応させることにより得られる。
【0133】使用される塩基の例としては、水素化ナト
リウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメチラー
ト等のアルカリ金属アルコラート;炭酸カリウム等のア
ルカリ金属炭酸塩;水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物;N-メチルモルホリン、トリエチルアミン等の3
級アミン;ピリジン、ピコリン等の芳香族塩基等があげ
られる。
【0134】また必要に応じて、反応系にテトラ-n-ブ
チルアンモニウムブロミド等の4級アンモニウム塩また
は18-クラウン-6-エーテル等のクラウンエーテル等の触
媒をハロゲン誘導体またはスルホネート誘導体(II
a′)に対し0.01〜1倍当量添加してもよい。使用される
溶媒の例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,
2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル類;酢酸エチル等のエステル類;メタノール、エタノ
ール、プロパノール等のアルコール類;アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類;N,N-ジメチルホルムアミ
ド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセ
トニトリル等の極性溶媒または水等があげられ、その単
一溶媒であっても混合溶媒であってもよい。これらのう
ちエタノール等のアルコール類が好ましい。
【0135】該反応に用いられるアセトヒドロキサム酸
は、ハロゲン誘導体またはスルホネート誘導体(IIa')
に対し、0.5〜10倍当量、好ましくは1〜3倍当量用い
られ、0〜150℃好ましくは10℃〜溶媒の沸点温度で反応
が行われる。また、オキシアミン誘導体(IIb')は、フ
タルイミド誘導体(XVIII)を不活性溶媒中でヒドラジ
ンと反応させることによっても得られる。
【0136】使用される溶媒の例としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒ま
たは水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒
であってもよい。これらのうちエタノール等のアルコー
ル類が好ましい。
【0137】該反応に用いられるヒドラジンは、フタル
イミド誘導体(XVIII)に対し、0.5〜10倍当量、好まし
くは1〜3倍当量用いられ、0〜150℃好ましくは10℃〜
溶媒の沸点温度で反応が行われる。フタルイミド誘導体
(XVIII)は、ハロゲン誘導体またはスルホネート誘導
体(IIa')に塩基の存在下、不活性溶媒中でN-ヒドロキ
シフタルイミドを反応させることにより得られる。
【0138】使用される塩基の例としては、水素化ナト
リウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメチラー
ト等のアルカリ金属アルコラート;炭酸カリウム等のア
ルカリ金属炭酸塩;水酸化カリウム等のアルカリ金属水
酸化物;N-メチルモルホリン、トリエチルアミン等の3
級アミン;ピリジン、ピコリン等の芳香族塩基等があげ
られる。
【0139】また必要に応じて、反応系にテトラ-n-ブ
チルアンモニウムブロミド等の4級アンモニウム塩また
は18-クラウン-6-エーテル等のクラウンエーテル等の触
媒をハロゲン誘導体またはスルホネート誘導体(II
a′)に対し0.01〜1倍当量添加してもよい。使用される
溶媒の例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,
2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル類;酢酸エチル等のエステル類;メタノール、エタノ
ール、プロパノール等のアルコール類;アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類;N,N-ジメチルホルムアミ
ド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセ
トニトリル等の極性溶媒または水等があげられ、その単
一溶媒であっても混合溶媒であってもよい。これらのう
ちN,N-ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の極性
溶媒が好ましい。
【0140】該反応に用いられるN-ヒドロキシフタルイ
ミドは、ハロゲン誘導体またはスルホネート誘導体(II
a')に対し、0.5〜10倍当量、好ましくは1〜3倍当量
用いられ、0〜150℃好ましくは10〜100℃で反応が行わ
れる。また、フタルイミド誘導体(XVIII)は、アルコ
ール誘導体(IIc)に脱水剤の存在下、不活性溶媒中でN
-ヒドロキシフタルイミドと反応させることによっても
得られる。
【0141】使用される脱水剤の例としては、トリフェ
ニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシレート
があげられる。使用される溶媒の例としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロ
ロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル等のエス
テル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のア
ルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の極性溶媒ま
たは水等があげられ、その単一溶媒であっても混合溶媒
であってもよい。これらのうちベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類が好まし
い。
【0142】該反応に用いられるN-ヒドロキシフタルイ
ミドは、アルコール誘導体(IIc)に対し、0.5〜10倍当
量、好ましくは1〜3倍当量用いられ、-20〜150℃好ま
しくは0℃〜溶媒の沸点温度で反応が行われる。本発明
化合物を有効成分とする有害生物防除剤は、害虫、ダニ
その他有害生物の防除効果を有し、例えば農業・林業・
畜産業・水産業及びこれら産業の製品保存場面や公衆衛
生などの広範囲の場面において、有害生物の忌避や駆除
・防除等に有効である。
【0143】特に本発明化合物は、農業、林業等、具体
的には農作物の育成時や、収穫物及び樹木、観賞用植物
等に損害を与える有害生物や、公衆衛生場面における有
害生物の忌避、駆除・防除等に用いる殺虫剤、殺ダニ剤
として、優れた効果を発揮する。以下に具体的な使用場
面、対象有害生物、使用方法等を示すが、本発明は以下
の記載に限定されるものではない。さらに具体的に例示
した有害生物は、対象とする有害生物に限定されるもの
ではなく、また例示した有害生物は、その成虫、幼虫、
卵等をも含むものである。
【0144】(A)農業、林業場面等 本発明化合物は、農作物、例えば食用作物(稲、麦類、
とうもろこし、馬鈴薯、甘藷、豆類等)、野菜(アブラ
ナ科作物、うり類、なす、トマト、ネギ類等)、果樹
(柑橘類、りんご、ぶどう、もも等)、特用作物(たば
こ、茶、甜菜、サトウキビ、綿、オリーブ等)、牧草・
飼料用作物(ソルガム類、イネ科牧草、豆科牧草等)や
観賞用植物(草本・花卉類、庭木等)などの育成場面に
際して、これらに損害を与える節足動物類、軟体動物
類、線虫類等や各種菌類等の有害生物、とりわけ昆虫や
ダニ類等の節足動物類の忌避、防除等に有効である。更
に、本発明化合物は上述の作物からの収穫物、例えば穀
類、果実、木の実、香辛料及びタバコ等や、これらに乾
燥、粉末化等の処理を施した製品を貯蔵する際におけ
る、有害生物の忌避、駆除等にも有効である。また立
木、倒木、加工木材、貯蔵木材等を、シロアリ類や甲虫
類等の有害生物による被害から保護する上でも有効であ
る。
【0145】具体的な有害生物としては例えば、節足動
物門、軟体動物門及び線形動物門に属するものとして、
以下のものを挙げることができる。節足動物門昆虫綱と
しては、以下のものを例示することができる。鱗翅目と
しては、例えばハスモンヨトウ、オオタバコガ、ヨトウ
ガ、タマナギンウワバ等のヤガ科;コナガ等のスガ科;
チャノコカクモンハマキ、ナシヒメシンクイ等のハマキ
ガ科;ミノガ等のミノガ科;ギンモンハモグリガ等のハ
モグリガ科;キンモンホソガ等のホソガ科;ネギコガ等
のアトヒゲコガ科;コスカシバ等のスカシバガ科;カキ
ノヘタムシガ等のニセマイコガ科;ワタアカミムシ等の
キバガ科;モモシンクイガ等のシンクイガ科;イラガ等
のイラガ科;コブノメイガ、ニカメイチュウ、ワタヘリ
クロノメイガ等のメイガ科;イチモンジセセリ等のセセ
リチョウ科;アゲハ等のアゲハチョウ科;モンシロチョ
ウ等のシロチョウ科;ウラナミシジミ等のシジミチョウ
科;ヨモギエダシャク等のシャクガ科;エビガラスズメ
等のスズメガ科;モンクロシャチホコ等のシャチホコガ
科;チャドクガ等のドクガ科;アメリカシロヒトリ等の
ヒトリガ科などを挙げることができる。
【0146】また、甲虫目としては、例えばドウガネブ
イブイ、コアオハナムグリ、マメコガネ等のコガネムシ
科;ミカンナガタマムシ等のタマムシ科;マルクビクシ
コメツキ等のコメツキムシ科;ニジュウヤホシテントウ
等のテントウムシ科;ゴマダラカミキリ、ブドウトラカ
ミキリ等のカミキリムシ科;ウリハムシ、キスジノミハ
ムシ、イネドロオイムシ等のハムシ科;モモチョッキリ
ゾウムシ等のオトシブミ科;アリモドキゾウムシ等のミ
ツギリゾウムシ科;クリシギゾウムシ、イネミズゾウム
シ等のゾウムシ科などを挙げることができる。
【0147】また、半翅目としては、例えばチャバネア
オカメムシ、クサギカメムシ等のカメムシ科;ナシカメ
ムシ等のクヌギカメムシ科;ホソハリカメムシ等のヘリ
カメムシ科;クモヘリカメムシ等のホソヘリカメムシ
科;アカホシカメムシ等のホシカメムシ科;ナシグンバ
イ等のグンバイムシ科;ウスミドリメクラガメ等のメク
ラカメムシ科;ニイニイゼミ等のセミ科;ブドウアワフ
キ等のアワフキムシ科;シロオオヨコバイ等のオオヨコ
バイ科;フタテンヒメヨコバイ、チャノミドリヒメヨコ
バイ等のヒメヨコバイ科;ツマグロヨコバイ等のヨコバ
イ科;ヒメトビウンカ、トビイロウンカ等のウンカ科;
アオバハゴロモ等のアオバハゴロモ科;ナシキジラミ等
のキジラミ科;オンシツコナジラミ、シルバーリーフコ
ナジラミ等のコナジラミ科;クリイガアブラムシ等のフ
ィロキセラ科;リンゴワタムシ等のタマワタムシ科;ワ
タアブラムシ、モモアカアブラムシ、オカボノアカアブ
ラムシ等のアブラムシ科;イセリアカイガラムシ等のワ
タフキカイガラムシ科;ミカンコナカイガラムシ等のコ
ナカイガラムシ科;ルビーロウムシ等のカタカイガラム
シ科;ナシマルカイガラ、クワシロカイガラ等マルカイ
ガラムシ科などを挙げることができる。
【0148】さらに、アザミウマ目としては、ミカンキ
イロアザミウマ、チャノキイロアザミウマ、ミナミキイ
ロアザミウマ等のアザミウマ科;カキクダアザミウマ、
イネクダアザミウマ等のクダアザミウマ科などを挙げる
ことができる。膜翅目としては、例えばカブラハバチ等
のハバチ科;リンゴハバチ等のミフシハバチ科;クリタ
マバチ等のタマバチ科;バラハキリバチ等のハキリバチ
科などを挙げることができる。
【0149】双翅目としては、例えばダイズサヤタマバ
エ等のタマバエ科;ウリミバエ等のミバエ科;イネミギ
ワバエ等のミギワバエ科;オウトウショウジョウバエ等
のショウジョウバエ科;ナモグリバエ、マメハモグリバ
エ等のハモグリバエ科;タマネギバエ等のハナバエ科な
どを挙げることができる。直翅目としては、例えばクサ
キリ等のキリギリス科;アオマツムシ等のコオロギ科;
ケラ等のケラ科;コバネイナゴ等のバッタ科などを挙げ
ることができる。
【0150】トビムシ目としては、例えばキマルトビム
シ等のマルトビムシ科;マツモトシロトビムシ等のシロ
トビムシ科などを挙げることができる。シロアリ目とし
ては、例えばタイワンシロアリ等のシロアリ科が、ハサ
ミムシ目としては、例えばオオハサミムシ等のオオハサ
ミムシ科などを例示することができる。
【0151】節足動物門甲殻綱及びクモ綱としては、以
下のものを例示することができる。甲殻綱の等脚目とし
ては、例えばオカダンゴムシ等のダンゴムシ科が挙げる
ことができる。クモ綱のダニ目としては、例えばチャノ
ホコリダニ、シクラメンホコリダニ等のホコリダニ科;
ムギダニ等のハシリダニ科;ブドウヒメハダニ等のヒメ
ハダニ科;ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダ
ニ、リンゴハダニ等のハダニ科;ミカンサビダニ、リン
ゴサビダニ、ニセナシサビダニ等のフシダニ科;ケナガ
コナダニ等のコナダニ科等を挙げることができる。
【0152】軟体動物門腹足門として、腹足綱の中腹足
目としては、例えばスクミリンゴガイ等を、柄眼目とし
ては例えばアフリカマイマイ、ナメクジ、ニワコウラナ
メクジ、チャコウラナメクジ、ウスカワマイマイ等を挙
げることができる。線形動物門幻器網及び尾線網として
は、以下のものを例示することができる。幻器綱ハリセ
ンチュウ目としては、例えばイモグサレセンチュウ等の
アングイナ科;ナミイシュクセンチュウ等のティレンコ
リンクス科;キタネグサレセンチュウ、ミナミネグサレ
センチュウ等のプラティレンクス科;ナミラセンチュウ
等のホプロライムス科;ジャガイモシストセンチュウ等
のヘテロデラ科;サツマイモネコブセンチュウ等のメロ
イドギネ科;ワセンチュウ等のクリコネマ科;イチゴメ
センチュウ等のノトティレンクス科;イチゴセンチュウ
等のアフェレンコイデス科などを例示することができ
る。
【0153】尾腺綱ニセハリセンチュウ目としては、例
えばオオハリセンチュウ等のロンギドルス科;ユミハリ
センチュウ等のトリコドルス科などを挙げることができ
る。さらに本発明化合物は、天然林、人工林ならびに都
市緑地等の樹木を加害或いは樹勢に影響を与える有害生
物の忌避、防除・駆除等にも有効である。この様な場面
において、具体的な有害生物としては以下のものを挙げ
ることができる。
【0154】節足動物門昆虫綱及びクモ綱としては、以
下のものを例示することができる。鱗翅目としては、例
えばスギドクガ、マイマイガ等のドクガ科;マツカレ
ハ、ツガカレハ等のカレハガ科;カラマツマダラメイガ
等のメイガ科;カブラヤガ等のヤガ科;カラマツイトヒ
キハマキ、クリミガ、スギカサガ等のハマキガ科;アメ
リカシロヒトリ等のヒトリガ科;シイモグリチビガ等の
モグリチビガ科;ヒロヘリアオイラガ等のイラガ科など
を挙げることができる。
【0155】また、甲虫目としては、例えばヒメコガ
ネ、ナガチャコガネ等のコガネムシ科;ケヤキナガタマ
ムシ等のタマムシ科;マツノマダラカミキリ等のカミキ
リムシ科;スギハムシ等のハムシ科;サビヒョウタンゾ
ウムシ、マツノシラホシゾウムシ等のゾウムシ科;オオ
ゾウムシ等のオサゾウムシ科;マツノキクイムシ、イタ
ヤキクイムシ等のキクイムシ科;コナナガシンクイムシ
等のナガシンクイムシ科などを例示することができる。
【0156】半翅目としては、例えばトドマツオオアブ
ラムシ等のアブラムシ科;エゾマツカサアブラ等のカサ
アブラムシ科;スギマルカイガラムシ等のマルカイガラ
ムシ科;ツノロウムシ等のカタカイガラムシ科などを挙
げることができる。膜翅目としては、例えばカラマツア
カハバチ等のハバチ科;マツノキハバチ等のマツハバチ
科;クリタマバチ等のタマバチ科などを挙げることがで
きる。
【0157】双翅目としては、例えばキリウジガガンボ
等のガガンボ科;カラマツタネバエ等のハナバエ科;ス
ギタマバエ、マツシントメタマバエ等のタマバエ科など
を挙げることができる。クモ綱のダニ目としては、例え
ばスギノハダニ、トドマツノハダニ等を挙げることがで
きる。
【0158】線形動物門幻器綱ハリセンチュウ目として
は、例えばマツノザイセンチュウ等のパラシタフェレン
クス科などを挙げることができる。本発明化合物を有効
成分とする有害生物防除剤は、上述した農業や林業場面
等において有効な製剤、及び製剤によって調製された任
意の使用形態で、単独又は他の活性化合物、例えば殺虫
剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、共力剤、植物調整
剤、除草剤及び毒餌等と併用又は混合剤として使用する
ことが出来る。より具体例な活性化合物として、以下の
ものを例示することができるが、これらに限定されるも
のではない。
【0159】殺虫・殺ダニ剤等の活性化合物:有機燐剤
としては、例えばジクロルボス、フェニトロチオン、マ
ラチオン、ナレド、クロルピリホス、ダイアジノン、テ
トラクロルビンホス、フェンチオン、イソキサチオン、
メチダチオン、サリチオン、アセフェート、ジメトン-S
メチル、ジスルフォトン、モノクロトホス、アジンホス
メシル、パラチオン、ホサロン、ピリミホスメチル、プ
ロチオホス等を挙げることができる。
【0160】カーバメイト剤としては、例えばメトルカ
ルブ、フェノブカルブ、プロポクスル、カルバリル、エ
チオフェンカルブ、ピリミカルブ、ベンダイオカルブ、
カルボスルファン、カルボフラン、メソミル、チオジカ
ルブ等を挙げることができる。有機塩素剤としては、例
えばリンデン、DDT、エンドサルファン、アルドリン、
クロルデン等を挙げることができる。
【0161】ピレスロイド剤としては、例えばペルメト
リン、シペルメトリン、デルタメトリン、シハロトリ
ン、シフルトリン、アクリナトリン、フェンバレレー
ト、エトフェンプロックス、シラフルオフェン、フルバ
リネート、フルシトリネート、ビフェントリン、アレス
リン、フェノトリン、フェンプロパトリン、シフェノト
リン、フラメトリン、レスメトリン、トランスフルスリ
ン、プラレトリン、フルフェンプロックス、ハロファン
プロックス、イミプロトリン等を挙げることができる。
【0162】ネオニコチノイド剤としては、例えばイミ
ダクロプリド、ニテンピラム、アセタミプリド、テフラ
ニトジン、チアメトキサム、チアクロプリド等を挙げる
ことができる。フェニルベンゾイルウレア剤等の昆虫成
長制御剤としては、例えばジフルベンズロン、クロロフ
ルアズロン、トリフルムロン、フルフェノクスロン、ヘ
キサフルムロン、ルフェヌロン、テフルベンズロン、ブ
プロフェジン、テブフェノジド、クロマフェノジド、メ
トキシフェノジド、シロマジン等を挙げることができ
る。
【0163】幼若ホルモン剤としては、例えばピリプロ
キシフェン、フェノキシカルブ、メソプレン、ヒドロプ
レン等を挙げることができる。微生物により生産される
殺虫性物質としては、例えばアバメクチン、ミルベメク
チン、ニッコーマイシン、エマメクチンベンゾエート、
イベルメクチン、スピノサドー等を挙げることができ
る。
【0164】その他の殺虫剤として、例えばカルタッ
プ、ベンスルタップ、クロルフェナピル、ジアフェンチ
ウロン、硫酸ニコチン、メタアルデヒド、フィプロニ
ル、ピメトロジン、インドキサカルブ、トルフェンピラ
ド等を挙げることができる。殺ダニ剤の活性化合物とし
て、例えばジコホル、フェニソブロモレート、ベンゾメ
ート、テトラジホン、ポリナクチン複合体、アミトラ
ズ、プロパルギル、酸化フェンブタスズ、水酸化トリシ
クロヘキシルスズ、テブフェンピラド、ピリダベン、フ
ェンピロキシメート、ピリミジフェン、フェナザキン、
クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、アセキノシル、
キノメチオネート、フェノチオカルブ、エトキサゾー
ル、ビフェナゼート等を挙げることができる。
【0165】殺線虫剤の活性化合物として、例えばメチ
ルイソシアネート、ホスチアゼート、オキサミル、メス
ルフェンホス等を挙げることができる。毒餌としては、
例えばモノフルオロ酢酸、ワルファリン、クマテトラリ
ル、ダイファシン等を挙げることができる。殺菌剤の活
性化合物としては、例えば無機銅、有機銅、硫黄、マン
ネブ、チウラム、チアジアジン、キャプタン、クロロタ
ロニル、イプロベンホス、チオファネートメチル、ベノ
ミル、チアベンダゾール、イプロジオン、プロシミド
ン、ペンシクロン、メタラキシル、サンドファン、バイ
レトン、トリフルミゾール、フェナリモル、トリホリ
ン、ジチアノン、トリアジン、フルアジナム、プロベナ
ゾール、ジエトフェンカルブ、イソプロチオラン、ピロ
キロン、イミノクタジン酢酸塩、エクロメゾール、ダゾ
メット、クレソキシムメチル等を挙げることができる。
【0166】除草剤等の活性化合物としては、例えばビ
アラホス、セトキシジム、トリフルラリン、メフェナセ
ット等を挙げることができる。植物調整剤の活性化合物
としては、例えばインドール酪酸、エテホン、4-CPA等
を挙げることができる。忌避剤の活性化合物としては、
例えばカラン-3,4-ジオール、N,N-ジエチル-m-トリアミ
ド(Deet)、リモネン、リナロール、シトロネラール、
メントン、ヒノキチオール、メントール、グラニオー
ル、ユーカリプトール等を挙げることができる。
【0167】共力剤の活性化合物としては、例えばビス
-(2,3,3,3-テトラクロルプロピル)エーテル、N-(2-
エチルヘキシル)ビスクロ[2,1,1]ヘプト-5-エン-2,3-
ジカルボキシイミド、α-[2-(2-ブトキシエトキシ)エ
トキシ]-4,5-メチレンジオキシ-2-プロピルトルエン等
を挙げることができる。本発明の有害生物防除剤の使用
形態は任意であり、本発明化合物に農薬補助剤を加え
て、例えば水和剤、顆粒水和剤、水溶剤、乳剤、液剤、
水中懸濁剤・水中乳濁剤等のフロアブル剤、カプセル
剤、粉剤、粒剤、エアゾール剤等に製剤して使用され
る。これらの製剤中における本発明化合物等の有効成分
化合物の含有量は任意であるが、通常は有効成分の合計
量で0.001〜99.5重量%の範囲から選ばれ、製剤形態、施
用方法等の種々の条件により適宜決定すればよいが、例
えば、水和剤、顆粒水和剤、水溶剤、乳剤、液剤、フロ
アブル剤、カプセル剤等では約0.01〜90重量%程度、好
ましくは1〜50重量%、粉剤や粒剤等では0.1〜50重量%
程度、好ましくは1〜10重量%、エアゾール剤等では約
0.001〜20重量%程度、好ましくは0.01〜2重量%の有効
成分を含有するように製造することが好適である。
【0168】用いられる農薬補助剤は、有害生物の忌避
効果、防除効果、駆除効果の向上、および安定化、分散
性の向上等の目的で、例えば、担体(希釈剤)、展着
剤、乳化剤、湿展剤、分散剤、崩壊剤等を用いることが
できる。液体担体としては、水、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素、メタノール、ブタノール、グリコー
ル等のアルコール類、アセトン等のケトン類、ジメチル
ホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等の
スルホキシド類、メチルナフタレン、シクロヘキサン、
動植物油、脂肪酸等を挙げることができる。また、固体
担体としてはクレー、カオリン、タルク、珪藻土、シリ
カ、炭酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイ
ト、長石、石英、アルミナ、鋸屑、ニトロセルロース、
デンプン、アラビアゴム等を用いることができる。
【0169】乳化剤、分散剤としては通常の界面活性剤
を使用することができ、例えば、高級アルコール硫酸ナ
トリウム、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ラ
ウリルベタイン等の陰イオン系界面活性剤、陽イオン系
界面活性剤、非イオン系界面活性剤、両性イオン系界面
活性剤等を用いることができる。
【0170】また、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテ
ル等の展着剤;ジアルキルスルホサクシネート等の湿展
剤;カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル等の固着剤;リグニンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ル硫酸ナトリウム等の崩壊剤を用いることができる。例
えば、水和剤の場合、有効成分である一般式(I)の化
合物、固形担体、および界面活性剤等を混合して原末を
製造し、さらにこの原末を使用に際して所定濃度に水で
希釈して施用することができる。
【0171】乳剤の場合、有効成分の上記化合物に対し
て溶剤および界面活性剤等を混合して原液の乳剤を製造
することができ、更にこの原液を使用に際して所定濃度
に水で希釈して施用することができる。粉剤の場合、有
効成分の上記化合物、固形担体等を混合してそのまま施
用することができ、粒剤の場合には、有効成分の上記化
合物、固形担体、および界面活性剤等を混合して造粒す
ることにより製造し、そのまま施用することができる。
【0172】もっとも、上記の各製剤形態の製造方法は
上記のものに限定されることはなく、有効成分の種類や
施用目的等に応じて当業者が適宜選択することができる
ものである。使用方法は、有害生物の種類や発生量や、
対象とする作物・樹木等の種類や栽培形態・生育状態に
より異なるが、例えば節足動物類、腹足類、線虫類等に
対しては、通常これらの有害生物による被害が発生して
いる場所、ないしは被害の発生が予測される場所に対し
て、一般的に10アール当たり有効成分量で0.1〜1000g、
好ましくは1〜100gを施用すればよい。
【0173】具体的な施用方法としては、例えば前述の
水和剤、顆粒水和剤、水溶剤、乳剤、液剤、水中懸濁剤
・水中乳濁剤等のフロアブル剤、カプセル剤等ではこれ
らを水で希釈し、対象とする作物、樹木等の種類や栽培
形態・生育状態によって10アール当たり10〜1000リット
ルの範囲で、作物、樹木等に対して散布すればよい。ま
た粉剤、粒剤、エアゾール剤の場合には、その製剤の状
態で先述の使用方法の範囲で作物、樹木等に施用すれば
よい。
【0174】対象とする有害生物が、主として土壌中で
作物、樹木等を加害する場合には、例えば水和剤、顆粒
水和剤、水溶剤、乳剤、液剤、水中懸濁剤・水中乳濁剤
等のフロアブル剤、カプセル剤等を水で希釈し、一般に
10アール当たり5〜500リットルの範囲で施用すればよ
い。この際、施用区域全体に均等となるように土壌表面
に薬剤を散布するか、又は土壌中に灌注してもよい。製
剤の形態が粉剤又は粒剤等の際には、その製剤をそのま
ま、施用する区域全体に均等となるように土壌表面に散
布すればよい。また散布あるいは灌注の際に、有害生物
による被害から保護したい種子や作物、樹木等の周囲の
みに施用してもよいし、散布中又は散布後に耕耘し、有
効成分を機械的に分散させてもよい。
【0175】さらには、本発明化合物を有効成分とする
有害生物防除剤を公知の方法によって植物種子の周囲に
付着させてもよい。この様な処理によって、この種子の
播種後に、土壌中における有害生物による被害を防ぐこ
とができるのみでなく、成長後、植物体の茎葉部や花、
果実等を、有害生物による被害から保護することもでき
る。
【0176】前述の樹木や倒木、加工木材、貯蔵木材等
をシロアリ類又は甲虫類等による被害から保護する場合
には、例えば樹木や木材等の周囲土壌等に対して油剤、
乳剤、水和剤、ゾル剤の散布・注入・灌注・塗布、粉
剤、粒剤等の使用形態にて薬剤を散布する等の方法を挙
げることができる。この様な場面においても、本発明化
合物を有効成分とする有害生物防除剤を単独又は他の活
性化合物、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌
剤、忌避剤及び共力剤等と併用又は混合剤として使用し
て使用することができる。
【0177】これらの製剤中における本発明化合物等の
有効成分化合物の含有量は任意であるが、通常は有効成
分の合計量で0.0001〜95重量%であり、油剤や粉剤、粒
剤等では0.005〜10重量%、乳剤、水和剤及びゾル剤等で
は0.01〜50重量%含有させるのが好ましい。具体的に
は、例えばシロアリ類や甲虫類等を駆除・防除する場合
は、1m2当たり有効成分化合物量として0.01〜100gを土
壌あるいは木材表面に散布すればよい。 (B)畜産業、水産業場面等 本発明化合物を有効成分とする有害生物防除剤は畜産業
や水産業及び家庭で飼育されるペット等の動物に対して
内的又は外的に寄生し、皮膚等の摂食や吸血等の直接の
危害を加えたり、病気を蔓延させる等の被害を加える節
足動物類、線虫類、吸虫類、条虫類、原生動物類等の有
害生物の忌避、駆除・防除に有効であり、これら有害生
物が関係する疾病の予防・治療にも使用できる。対象と
なる動物としては、脊椎動物、例えば温血脊椎動物であ
る牛、羊、山羊、馬、豚等の家畜や養殖魚類等;更には
家禽、犬、猫等やマウス、ラット、ハムスター、リス等
の齧歯類;フェレット等の食肉目及び魚類等のペットや
実験動物等を挙げることができる。
【0178】有害生物のうち、節足動物門昆虫綱及びク
モ綱としては、以下のものを例示することができる。双
翅目としては、例えばヤマトアブ、ツメトゲブユ、アカ
ウシアブ等のアブ科;クロバエ、イエバエ、サシバエ等
のイエバエ科;ウマバエ等のウマバエ科;ウシバエ等の
ウシバエ科;ヒツジキンバエ等のクロバエ科;オオキモ
ンノミバエ等のノミバエ科;ヒトテンツヤホソバエ等の
ツヤホソバエ科;オオチョウバエ、ホシチョウバエ等の
チョウバエ科;シナハマダラカ、コガタアカイエカ、ヒ
トスジシマカ等のカ科;オオブユ等のブユ科;ウシヌカ
カ、ニワトリヌカカ等のヌカカ科などを例示することが
できる。
【0179】また、隠翅目としては、例えばネコノミ、
イヌノミ等のヒトノミ科などを挙げることができる。シ
ラミ目としては、ブタジラミ、ウシジラミ等のカイジュ
ウジラミ科;ウマハジラミ等のケモノハジラミ科;ウシ
ホソジラミ等のケモノホソジラミ科;ニワトリハジラミ
等のタンカクハジラミ科などを挙げることができる。
【0180】節足動物門クモ綱のダニ目としては、例え
ばフタトゲチマダニ、ヤマトマダニ、オウシマダニ、タ
カサゴキララマダニ等のマダニ科;トリサシダニ等のオ
オサシダニ科;ワクモ等のワクモ科;ブタニキビダニ等
のニキビダニ科;ネコショウセンコウヒゼンダニ、トリ
ヒゼンダニ等のヒゼンダニ科;ミミヒゼンダニ、ウシキ
ュウセンヒゼンダニ等のキュウセンダニ科などを挙げる
ことができる。
【0181】線形動物門双線綱としては、以下のものを
例示することができる。円虫目としては、例えば牛鉤
虫、豚腎虫、豚肺虫、毛様線虫、牛腸結節虫等を挙げる
ことができる。回虫目としては例えば、豚回虫、鶏回虫
等を挙げることができる。扁形動物門吸虫綱としては、
例えば日本住血吸虫、肝テツ、鹿双口吸虫、ウエステル
マン肺吸虫、日本鶏卵吸虫等を挙げることができる。
【0182】条虫綱としては、例えば葉状条虫、拡張条
虫、ベネデン条虫、方形条虫、刺溝条虫、有輪条虫等を
挙げることができる。原生動物門鞭毛虫綱では、根鞭毛
虫目としては、例えばHistomonas等を、原鞭毛虫目とし
ては、例えばLeishmania、Trypanosoma等を、多鞭毛虫
目としては、例えばGiardia等を、トリコモナス目とし
ては、例えばTrichomonas等を挙げることができる。
【0183】さらに、肉質綱のアメーバ目としては、例
えばEntamoeba等を、胞子虫綱のピロプラズマ亜綱とし
ては、例えばTheilaria、Babesia等を、晩生胞子虫亜綱
としては、例えばEimeria、Plasmodium、Toxoplasma等
を挙げることができる。本発明化合物を有効成分とする
有害生物防除剤は、上述した畜産業や水産業場面等にお
いて有効な製剤、及び製剤によって調製された任意の使
用形態で、単独又は他の活性化合物、例えば殺虫剤、殺
ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、共力剤、植物調整剤、除草
剤及び毒餌等と併用又は混合剤として使用することが出
来る。より具体例な活性化合物として、「(A)農業、
林業場面等」の項で例示した物質等を挙げることができ
るが、これらに限定されるものではない。
【0184】具体的な施用方法としては、例えば家畜や
ペット等の飼料に混入したり、適切な経口摂取可能な調
合薬剤組成物、例えば薬剤上許容しうる担体やコーティ
ング物質を含む錠剤、丸剤、カプセル剤、ペースト、ゲ
ル、飲料、薬用飼料、薬用飲料水、薬用追餌、除放性大
粒丸薬、その他胃腸管内に保留されるようにした除放性
デバイス等として経口投与したり、又はスプレー、粉
末、グリース、クリーム、軟膏、乳剤、ローション、ス
ポットオン、ポアオン、シャンプー等として経皮投与す
ることができる。
【0185】経皮投与や局所投与の方法としては、局部
的又は全身的に節足動物を防除するように動物に取り付
けたデバイス(例えば首輪、メダリオンやイヤータッグ
等)を利用することもできる。以下に家畜やペット等に
対する駆虫剤として使用する場合の具体的な経口投与方
法及び経皮投与方法を示すが、本発明において、これら
の投与方法は必ずしも以下の記述に限定されるものでは
ない。薬用飲料製剤として経口的に投与する場合には、
通常、ベントナイトのような懸濁剤あるいは湿潤剤又は
その他の賦形剤と共に適当な非毒性の溶剤又は水で溶解
して懸濁液又は分散液とすればよく、必要に応じて消泡
剤を含有してもよい。飲料製剤においては、一般に有効
成分化合物量を0.01〜1.0重量%、好ましくは0.01〜0.1
重量%含有する。
【0186】乾燥した固体の単位使用形態で経口的に投
与する場合には、通常所定量の有効成分化合物を含有す
るカプセル、丸薬又は錠剤を用いる。これらの使用形態
は、活性成分を適当に細粉砕した希釈剤、充填剤、崩壊
剤及び又は結合剤、例えばデンプン、乳糖、タルク、ス
テアリン酸マグネシウム、植物性ゴム等と均質に混和す
ることによって製造される。このような単位使用処方
は、治療される宿主動物の種類、感染の程度及び寄生虫
の種類及び宿主の体重によって駆虫剤の重量及び含量を
適宜設定すればよい。
【0187】飼料によって投与する場合には、有効成分
化合物を飼料に均質に分散させるか、薬剤をトップドレ
ッシングとして使用するかペレットの形態として使用す
る等の方法などを挙げることができる。抗寄生虫効果を
達成するためには、通常、最終飼料中に有効成分化合物
を0.0001〜0.05重量%、好ましくは0.0005〜0.01重量%
を含有する。
【0188】液体担体賦形剤に溶解又は分散させた場合
には、前胃内、筋肉内、気管内又は皮下注射によって非
経口的に動物に投与すればよい。非経口投与であるの
で、有効成分化合物は落花生油、綿実油等の植物油と混
合するのが好ましい。このような製剤処方においては、
一般に有効成分化合物を0.05〜50重量%、好ましくは0.1
〜0.2重量%を含有する。また、ジメチルスルホキシドあ
るいは炭化水素系溶剤等の担体と混合した製剤は、スプ
レー又は直接的注加によって家畜やペットの外部表面に
直接、そして局所的に投与することができる。 (C)公衆衛生場面等 本発明の有害生物防除剤は、衣・食・住環境に悪影響を
及ぼしたり、更には人体に危害を加えたり、病原体の運
搬や媒介をする等の公衆衛生場面等における有害生物に
対して、公衆衛生状態の維持等のための忌避、駆除・防
除にも有効である。具体的には本発明の有害生物防除剤
は、例えば住居自体やその屋内外の木材、木製家具等の
木材加工品、貯蔵食品、衣類、書籍、動物製品(皮、
毛、羊毛及び羽毛等)や植物製品(衣類、紙等)等に被
害を及ぼし、衛生的な生活に悪影響を及ぼす鱗翅目類、
甲虫類、シミ類、ゴキブリ類、ハエ類及びダニ類等の忌
避、駆除・防除に有効である。この様な公衆衛生場面に
おける有害生物として、具体的には以下のものを例示す
ることができる。
【0189】節足動物門昆虫綱としては、以下のものを
例示することができる。鱗翅目としては、例えばモンシ
ロドクガ等のドクガ科;クヌギカレハガ等のカレハガ
科;アオイラガ等のイラガ科;タケノホソクロバ等のマ
ダラガ科;スジマダラノメイガ、スジコナマダラメイ
ガ、ノシメマダラメイガ等のメイガ科;バクガ等のキバ
ガ科;イガ、コイガ等のヒロズコガ科などを挙げること
ができる。
【0190】甲虫目としては、例えばアオカミキリモド
キ等のカミキリモドキ科;マメハンミョウ等のツチハン
ミョウ科;アオバアリガタハネカクシ等のハネカクシ
科;コクゾウムシ、ココクゾウムシ等のオサゾウムシ
科;アズキゾウムシ、エンドウゾウムシ、ソラマメゾウ
ムシ等のマメゾウムシ科;コクヌストモドキ等のゴミム
シダマシ科;ノコギリヒラタムシ、カクムネヒラタムシ
等のヒラタムシ科;タバコシバンムシ、ジンサンシバン
ムシ等のシバンムシ科;ヒメカツオブシムシ、ヒメマル
カツオブシムシ、ハラジロカツオブシムシ等のカツオブ
シムシ科;ニセセマルヒョウホンムシ等のヒョウホンム
シ科;チビタケナガシンクイムシ、コナナガシンクイム
シ等のナガシンクイムシ科;ヒラタキクイムシ等のヒラ
タキクイムシ科などを挙げることができる。
【0191】膜翅目としては、例えばキイロスズメバチ
等のスズメバチ科;オオハリアリ等のアリ科;キオビベ
ッコウ等のベッコウバチ科などを挙げることができる。
双翅目としては、例えばヤマトヤブカ等のカ科;ヌカカ
等のヌカカ科;セスジユスリカ等のユスリカ科;アシマ
ダラブユ等のブユ科;アオコブアブ等のアブ科;イエバ
エ等のイエバエ科;ヒメイエバエ等のハナバエ科;クロ
キンバエ等のクロバエ科;センチニクバエ等のニクバエ
科;キイロショウジョウバエ等のショウジョウバエ科;
チーズバエ等のチーズバエ科などを挙げることができ
る。
【0192】隠翅目としては、例えばヒトノミ等のヒト
ノミ科などを挙げることができる。粘管目としては、例
えばムラサキトビムシ等のヒメトビムシ科などを挙げる
ことができる。ゴキブリ目としては、例えばチャバネゴ
キブリ、キョウトゴキブリ等のチャバネゴキブリ科;ワ
モンゴキブリ、クロゴキブリ、ヤマトゴキブリ等のゴキ
ブリ科などを挙げることができる。
【0193】直翅目としては、例えばマダラカマドウ
マ、カマドウマ等のコロギス科などを挙げることができ
る。シラミ目としては、例えばアタマジラミ等のヒトジ
ラミ科;ケジラミ等のケジラミ科などを挙げることがで
きる。半翅目としては、例えばトコジラミ等のトコジラ
ミ科;オオトビサシガメ等のサシガメ科などを挙げるこ
とができる。
【0194】シロアリ目としては、例えばヤマトシロア
リ、イエシロアリ等のミゾガシラシロアリ科;ダイコク
シロアリ等のレイビシロアリ科などを、チャタテムシ目
としては、例えばツヤコチャタテ等のコチャタテ科;ヒ
ラタチャタテ等のコナチャタテ科などを挙げることがで
きる。シミ目としては、例えばヤマトシミ、セイヨウシ
ミ等のシミ科などを挙げることができる。
【0195】節足動物門クモ綱としては、以下のものを
例示することができる。ダニ目としては、例えばシュル
ツェマダニ等のマダニ科;イエダニ等のオオサシダニ
科;ミナミツメダニ等のツメダニ科;シラミダニ等のシ
ラミダニ科;ニキビダニ等のニキビダニ科;ヤケヒョウ
ヒダニ等のチリダニ科;ヒゼンダニ等のヒゼンダニ科;
アカツツガムシ等のツツガムシ科;ケナガコナダニ、コ
ウノホシカダニ等のコナダニ科;サトウダニ等のサトウ
ダニ科などを挙げることができる。
【0196】また、真正クモ目としては、例えばカバキ
コマチグモ等のフクログモ科;アシダカグモ等のアシダ
カグモ科;シモングモ、イエユウレイグモ等のユウレイ
グモ科;ヒラタグモ等のヒラタグモ科;チャスジハエト
リ、ミスジハエトリ等のハエトリグモ科などを挙げるこ
とができる。サソリ目としては、例えばマダラサソリ等
のキョクトウサソリ科などを挙げることができる。
【0197】その他節足動物門として、唇脚綱オオムカ
デ目としては、例えばトビズムカデ、アオズムカデ等の
オオムカデ科を、ゲジ目としては、例えばゲジ等のゲジ
科を挙げることができる。また節足動物門倍脚綱オビヤ
スデ目としては、例えばトヤケヤスデ等のヤケヤスデ科
を、節足動物門甲殻綱等脚目としては、例えばワラジム
シ等のワラジムシ科を挙げることができる。
【0198】さらに、環形動物門蛭綱顎蛭目としては、
例えばヤマビル等のヤマビル科を挙げることができる。
本発明の有害生物防除剤は、上述した公衆衛生場面にお
いて有効な製剤、及び製剤によって調製された任意の使
用形態で、単独又は他の活性化合物、例えば殺虫剤、殺
ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、共力剤、植物調整剤、除草
剤及び毒餌等と併用又は混合剤として使用することが出
来る。具体例な他の活性化合物としては、「(A)農
業、林業場面等」の項で例示した物質等を挙げることが
できるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0199】本発明の有害生物防除剤の使用形態は任意
であり、例えば上述の動物製品や植物製品等を保護する
際には、油剤、乳剤、水和剤、粉剤等の散布、樹脂蒸散
剤等の設置、燻煙剤や煙霧剤の処理、顆粒、錠剤及び毒
餌の設置、エアロゾールの噴霧等の方法で防除すること
ができる。これらの製剤中における有効成分化合物量と
しては、0.0001〜95重量%含有するのが好ましい。
【0200】施用方法としては、有害生物、例えば直接
の危害を与える節足動物類や病気の媒介者である節足動
物類等に対しては、これらが潜在しうる周囲に例えば油
剤、乳剤、水和剤等の散布・注入・灌注・塗布、粉剤等
の散布、燻蒸剤、蚊取線香・自己燃焼型燻煙剤・化学反
応型煙霧剤等の加熱煙霧剤、フォッギング等の燻煙剤、
ULV剤等の製剤によって処理する方法などを挙げること
ができる。また別の製剤形態、例えば顆粒、錠剤又は毒
餌としてこれらを設置したり、フローティング粉剤、粒
剤等を水路、井戸、貯水池、貯水槽及びその他の流水も
しくは停留水中へ滴下するなどの方法で施用すればよ
い。
【0201】更に、農業、林業における有害生物でもあ
るドクガ類等に対しては、「(A)農業、林業場面等」
の項に記載した方法と同様な方法で防除することが可能
であり、ハエ類等に対しては家畜の飼料中に混入して糞
に有効成分が混入されるようにする方法、及びカ類等に
対しては電気蚊取器等で空中へ揮散させる方法等も有効
である。
【0202】これらの使用形態である製剤は、前記した
ような他の活性化合物、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、殺線
虫剤、殺菌剤、忌避剤又は共力剤との混合剤として存在
することもでき、これらの製剤中には有効成分化合物が
合計量で0.0001〜95重量%含有するのが好ましい。な
お、使用時に他の活性化合物と併用することも可能であ
る。
【0203】家屋や木製家具等をシロアリ類又は甲虫類
等による被害から保護する場合には、例えばこれらやそ
の周辺に対して油剤、乳剤、水和剤、ゾル剤の散布・注
入・灌注・塗布、粉剤、粒剤等の使用形態にて薬剤を散
布する等の方法などを挙げることができる。この様な場
面においても本発明化合物を単独又は他の活性化合物、
例えば殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、忌避剤及
び共力剤等と併用又は混合剤として使用して使用するこ
とが出来る。
【0204】これらの製剤中における本発明化合物等の
有効成分化合物の含有量は任意であるが、通常は有効成
分の合計量で0.0001〜95重量%であり、油剤や粉剤、粒
剤等では0.005〜10重量%、乳剤、水和剤及びゾル剤等で
は0.01〜50重量%含有させるのが好ましい。具体的に
は、例えばシロアリ類や甲虫類等を駆除・防除する場合
は、1m2当たり有効成分化合物量として0.01〜100gを
周囲あるいは直接表面に散布すればよい。
【0205】人体に危害を加えたり、病原体の運搬や媒
介をする等の有害生物の忌避、駆除・防除に際しては、
上述のようなものの他に、適切な経口摂取可能な調合薬
剤組成物等、例えば薬剤上許容しうる担体やコーティン
グ物質を含む錠剤、丸剤、カプセル剤、ペースト、ゲ
ル、飲料、薬用飼料、薬用飲料水、薬用追餌、除放性大
粒丸薬、その他胃腸管内に保留されるようにした除放性
デバイス等として経口投与、あるいはスプレー、粉末、
グリース、クリーム、軟膏、乳剤、ローション、スポッ
トオン、ポアオン、シャンプー等として経皮投与するこ
とができる。
【0206】具体的な製剤処方等は、「(B)畜産業、
水産業場面等」の項で説明した方法と同様に処方するこ
とができる。
【0207】
【実施例】次に本発明の実施例を挙げてさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 合成例−1 4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)-1-
[1-(3-トリフルオロメチルフェニル)エトキシイミノ]メ
チルベンゼン(表−1中化合物No.2の合成) 4-ヒドロキシベンズアルデヒド12.2g(100 mmol)、1,1,
3-トリクロロプロペン15.32g(純度95%, 100 mmol)、
炭酸カリウム13.8g(100 mmol)、18-クラウン-6-エーテ
ル0.49g(2 mmol, 0.02 eq)およびアセトニトリル100
mlの混合物を5時間還流した。反応混合物より溶媒を留
去して得られた残渣に酢酸エチル150 mlを加え、水、5
%炭酸ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル10/1〜5/1)により精製し、21.14
gの4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベンズアル
デヒド(表−15中化合物No.1)を得た。収率92%。 nD 23 1.58611 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.75(2H,d), 6.17(1H,t),
7.00(2H,d), 7.86(2H,d), 9.91(1H,s).
【0208】4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベ
ンズアルデヒド0.23g(1 mmol)、1-(3-トリフルオロメ
チルフェニル)エトキシアミン0.25g(1.2 mmol)および
エタノール2 mlの混合物を室温で18時間撹拌した。反応
混合物より溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル15/
1)により精製し、0.33gの標題化合物を得た。収率79
%。 nD 24 1.55151 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.60(3H,d), 4.66(2H,d),
5.36(1H,q), 6.13(1H,t), 6.85(2H,d), 7.48(2H,d),
7.4-7.6(3H,m), 7.63(1H,s), 8.09(1H,s).
【0209】合成例−2 4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニ
ルオキシ)-2,6-ジメチル-1-[1-(3-トリフルオロメチル
フェニル)エトキシイミノ]メチルベンゼン(表−1中化
合物No.3の合成) 3,5-ジメチルフェノール12.2g(100 mmol) および酢酸7
0 ml の混合物に氷冷下、臭素 17.58g(110 mmol) の酢
酸10 ml 溶液を15分間で滴下した。反応混合物を室温で
1時間撹拌した後、氷水にあけクロロホルム(100 ml,
50 ml)で抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して
得られた残渣に冷ヘキサンを加え、濾過して 6.58gの4
-ブロモ-3,5-ジメチルフェノールを得た。母液を回収し
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(トルエン/酢酸エチル=15/1〜10/1)
により精製し、さらに3.42gを得た。合計 10.0g。収
率 50%。mp 110-112℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.35(6H,s), 4.67(1H,s),
6.59(2H,s).
【0210】4-ブロモ-3,5-ジメチルフェノール6.18g
(30.7 mmol)、ベンジルブロミド 5.52g(32.3 mmol)、
炭酸カリウム4.67g(33.8 mmol, 1.1 eq)、18-クラウン
-6-エーテル0.16g(0.61 mmol, 0.02 eq) およびアセト
ニトリル 30 ml の混合物を2時間還流した。反応混合物
より溶媒を留去した後、酢酸エチル 100 ml を加え、水
および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)に
より精製し、8.90gの4-ベンジルオキシ-2,6-ジメチル
ブロモベンゼンを得た。収率 99%。 nD 24 1.59401 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.38(6H,s), 5.01(2H,s),
6.73(2H,s), 7.3-7.5(5H,m).
【0211】マグネシウム 0.66g(27.1 mmol, 1.05 e
q) およびテトラヒドロフラン(THF) 20 ml の混合
物に窒素気流下還流しながら、4-ベンジルオキシ-2,6-
ジメチルブロモベンゼン7.50g(25.8 mmol)のTHF 20
ml 溶液を20分間で滴下した。反応混合物をさらに10分
間還流した後氷冷し、ジメチルホルムアミド(DMF)
2.26g(30.9 mmol, 1.2 eq) のTHF 20 ml 溶液を30
分間で滴下した。反応混合物を氷冷下30分間および室温
で1時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液にあ
けトルエン 100 ml で抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=15/1〜9/1)により精製し、
4.90gの4-ベンジルオキシ-2,6-ジメチルベンズアルデ
ヒドを得た。収率 79%。 nD 24 1.59881 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.61(6H,s), 5.11(2H,s),
6.68(2H,s), 7.3-7.5(5H,m), 10.48(1H,s).
【0212】4-ベンジルオキシ-2,6-ジメチルベンズア
ルデヒド4.30g(17.9 mmol)、10%パラジウムカーボン
0.4gおよびエタノール 40 ml の混合物を水素雰囲気下
1時間半撹拌した。反応混合物をセライト濾過し、濾液
より溶媒を留去して 2.40gの2,6-ジメチル-4-ヒドロキ
シベンズアルデヒドを得た(ベンジルアルコール体16%
含有)。収率 75%。 mp >200 ℃(dec)1 H NMR (CDCl3+DMSO-d6) δ2.56(67H,s), 6.55(2H,s),
10.41(1H,s).
【0213】上記純度84%の2,6-ジメチル-4-ヒドロキ
シベンズアルデヒド2.10g(純度100%換算で14.0 mmol)
、1,1,3-トリクロロプロペン 7.96g(純度95%, 16.88
mmol, 1.2 eq)、炭酸カリウム2.51g(18.2 mmol, 1.3
eq)、18-クラウン-6-エーテル0.07g(0.28 mmol, 0.02
eq) およびアセトニトリル15 ml の混合物を2時間還流
した。反応混合物より溶媒を留去した後、トルエン 50
ml を加え、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エ
チル=15/1)により精製し、2.54gの2,6-ジメチル-4-
(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベンズアルデヒド
(表−15中化合物No.3)を得た。収率 83%。 mp 92-94 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.61(6H,s), 4.69(2H,d),
6.15(1H,t), 6.58(2H,s), 10.48(1H,s).
【0214】2,6-ジメチル-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンズアルデヒド0.18g(0.69 mmol)、1-(3
-トリフルオロメチルフェニル)エトキシアミン0.17g
(0.83 mmol)およびエタノール1.5 mlの混合物を室温で1
8時間撹拌した。反応混合物より溶媒を留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン/酢酸エチル15/1)により精製し、0.28gの標題化
合物を得た。収率91%。 nD 24 1.5470.1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.63(3H,d), 2.26(6H,s),
4.61(2H,d), 5.35(1H,q), 6.11(1H,t), 6.54(2H,s),
7.46(1H,dd), 7.53(1H,d), 7.55(1H,d), 7.65(1H,s),
8.38(1H,s).
【0215】合成例−3 2-クロロ-4-(3,3-ジクロロ-2
-プロペニルオキシ)-1-[1-(3-トリフルオロメチルフェ
ニル)エトキシイミノ]メチルベンゼン(表−1中化合物
No.4の合成) 2-クロロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド10.5g(67.1 m
mol)、1,1,3-トリクロロプロペン10.3g(純度95%, 67.
1 mmol)、炭酸カリウム11.1g(80.5 mmol)、18-クラウ
ン-6-エーテル0.35g(1.3 mmol)、アセトニトリル 90 m
lおよび DMF10 mlの混合物を5時間還流した。反応混
合物より溶媒を留去して得られた残渣にトルエン200 ml
を加え、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
15/1)により精製し、13.9gの2-クロロ-4-(3,3-ジク
ロロ-2-プロペニルオキシ)ベンズアルデヒド(表−15
中化合物No.5の合成)を得た。収率78%。 mp 68-70 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.72(2H,d), 6.15(1H,t),
6.89(1H,dd), 6.94(1H,d), 7.91(1H,d), 10.34(1H,s).
【0216】2-クロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニル
オキシ)ベンズアルデヒド0.27g(1mmol)、1-(3-トリフ
ルオロメチルフェニル)エトキシアミン0.25g(1.2 mmo
l)およびエタノール2 mlの混合物を室温で18時間撹拌し
た。反応混合物より溶媒を留去して得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル15/1)により精製し、定量的に標題化合物(0.46
g)を得た。 nD 24 1.55771 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.62(3H,d), 4.64(2H,d),
5.37(1H,q), 6.12(1H,t), 6.75(1H,dd), 6.87(1H,d),
7.47(1H,dd), 7.54(1H,d), 7.56(1H,d), 7.63(1H,s),
7.72(1H,d), 8.49(1H,s).
【0217】合成例−4 2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロ
ロ-2-プロペニルオキシ)-1-[1-(3-トリフルオロメチル
フェニル)エトキシイミノ]メチルベンゼン(表−1中化
合物No.19の合成) 3,5-ジクロロフェノール20.0g(122.7 mmol) および酢
酸80 ml の混合物に室温で、臭素 20.6g(128.8 mmol)
の酢酸10 ml 溶液を15分間で滴下した。反応混合物を室
温で1時間撹拌した後、氷水 160 ml にあけクロロホル
ム(150 ml x 2)で抽出した。有機層を水および飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
留去して得られた残渣に冷ヘキサン 50 ml を加え、濾
過して 5.0gの4-ブロモ-3,5-ジクロロフェノールを得
た。母液を回収し溶媒を留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
=8/1)により精製し、さらに16.7gを得た。収率 73
%。 mp 119-120 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.19(1H,s), 6.92(2H,s).
【0218】4-ブロモ-3,5-ジクロロフェノール7.0g(2
8.9 mmol)、クロロメチルメチルエーテル 2.56g(31.8
mmol)、炭酸カリウム4.79g(34.7 mmol)、18-クラウン-
6-エーテル0.15g(0.58 mmol) およびアセトニトリル30
ml の混合物を60〜70 ℃で3時間撹拌した。反応混合物
より溶媒を留去した後、トルエン 100 ml を加え、水お
よび飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)によ
り精製し、7.23gの4-メトキシメトキシ-2,6-ジクロロ
ブロモベンゼンを得た。収率 87%。 mp 65-67 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.47(3H,s), 5.14(2H,s),
7.11(2H,s).
【0219】マグネシウム 1.17g(48.3 mmol) および
THF 10 ml の混合物に窒素気流下、4-メトキシメト
キシ-2,6-ジクロロブロモベンゼン6.90g(24.1 mmol)
および1-ブロモ-3-クロロプロパン 3.80g(24.1 mmol)
のTHF20 ml 溶液を30分間で滴下した。その際、内温
40 ℃以下になるように水冷した。反応混合物にTHF2
0 ml を加え、さらに30分間内温40 ℃以下で撹拌した後
氷冷し、DMF 2.64g(36.2 mmol) の THF 10 ml
溶液を5分間で滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌
した後、飽和塩化アンモニウム水溶液にあけトルエン 5
0 ml で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
トルエン/酢酸エチル=8/2/1)により精製し、4.45g
の4-メトキシメトキシ-2,6-ジクロロベンズアルデヒド
を得た。収率 79%。 mp 54-62 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.49(3H,s), 5.22(2H,s),
7.07(2H,s), 10.43(1H,s).
【0220】4-メトキシメトキシ-2,6-ジクロロベンズ
アルデヒド3.85g(16.4 mmol)、3 N塩酸10 ml、2-プロ
パノール10 ml および THF 10 ml の混合物を60 ℃
で2時間撹拌した。反応混合物より溶媒を留去して得ら
れた残渣に酢酸エチル 100 mlを加え、水および飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
留去して得られた結晶にヘキサンを加えて濾過し、2.50
gの2,6-ジクロロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒドを得
た。収率 80%。 mp >200 ℃(dec)1 H NMR (400 MHz, CDCl3+DMSO-d6) δ 6.88(2H,s), 10.
37(1H,s).
【0221】2,6-ジクロロ-4-ヒドロキシベンズアルデ
ヒド2.20g(11.5 mmol) 、1,1,3-トリクロロプロペン
1.76g(純度95%, 11.5 mmol)、炭酸カリウム 1.91g(1
3.8 mmol, 1.2 eq)、18-クラウン-6-エーテル0.06g(0.
23 mmol, 0.02 eq)、アセトニトリル15 ml および DM
F 3 ml の混合物を2時間還流した。反応混合物より溶
媒を留去した後、トルエン 50 ml を加え、水および飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)により精製
し、3.25gの2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンズアルデヒド(表−15中化合物No.7
の合成)を得た。収率 94%。 mp 81-83 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.70(2H,d), 6.14(1H,t),
6.91(2H,s), 10.42(1H,s).
【0222】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンズアルデヒド0.30g(1 mmol)、1-(3-ト
リフルオロメチルフェニル)エトキシアミン0.31g(1.5
mmol)およびエタノール2 mlの混合物を室温で18時間撹
拌した。反応混合物より溶媒を留去して得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル15/1)により精製し、定量的に標題化合物(0.5
0g)を得た。 nD 24 1.55961 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.65(3H,d), 4.62(2H,d),
5.41(1H,q), 6.10(1H,t), 6.86(2H,s), 7.46(1H,dd),
7.53(1H,d), 7.56(1H,d), 7.66(1H,s), 8.30(1H,s).
【0223】合成例−5 2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロ
ロ-2-プロペニルオキシ)-1-[ 2-(4-トリフルオロメチル
フェニル)エトキシイミノメチル]ベンゼン(表−1中化
合物No.48の合成) 4-トリフルオロメチルフェニル酢酸9.45g(46.3 mmol)
、p-トルエンスルホン酸0.44g(2.3 mmol )およびメタ
ノール100 ml の混合物を1時間還流した。反応混合物よ
り溶媒を留去して得られた残渣に酢酸エチル100 ml を
加え、飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して9.58gの4-ト
リフルオロメチルフェニル酢酸メチルを得た。収率95
%。 nD 24 1.44911 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.71(3H,s), 7.40(2H,d),
7.59(2H,d).
【0224】水素化リチウムアルミニウム1.60g(42.1
mmol)および THF 100 mlの混合物に氷冷下、4-トリ
フルオロメチルフェニル酢酸メチル9.18g(42.1 mmol)
のTHF 30 ml溶液を15分間で滴下した。氷冷下さらに
1時間攪拌した後、水1.6 ml、15%水酸化ナトリウム水
溶液1.6 mlおよび水4.8 mlを加え、30分間攪拌した。反
応混合物をセライト濾過し、濾液より溶媒を留去して得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル=3/1〜2/1)により精製して7.16
gの 2-(4-トリフルオロメチルフェニル)エタノールを
得た。収率90%。 nD 24 1.46091 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.40(1H,t), 2.93(2H,t),
3.90(2H,td), 7.36(2H,d), 7.57(2H,d).
【0225】2-(4-トリフルオロメチルフェニル)エタノ
ール4.0g(21.1 mmol) 、N-ヒドロキシフタルイミド3.
5g(21.5 mmol)、トリフェニルホスフィン6.6g(25.3 m
mol)、トルエン40 mlおよびTHF8 mlの混合物に水冷
下、アゾジカルボン酸ジエチル40%トルエン溶液11.9g
(27.4 mmol)を加え、室温で18時間攪拌した。反応混合
物に酢酸エチル50 mlを加え、飽和重曹水および飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン/トルエン/酢酸エチル=8/2/
1)により精製して5.80gの N-[2-(4-トリフルオロメチ
ルフェニル)エトキシ]フタルイミドを得た。収率82%。 mp 55-61 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.21(2H,t), 4.47(2H,t),
7.46(2H,d), 7.56(2H,d), 7.7-7.9(4H,m).
【0226】N-[2-(4-トリフルオロメチルフェニル)エ
トキシ]フタルイミド5.40g(16.1 mmol) およびエタノ
ール 35 mlの混合物に、ヒドラジンヒドラート1.21g(2
4.2 mmol)のエタノール5 ml溶液を加え、2時間還流し
た。反応混合物を濾過し、濾液より溶媒を留去して得ら
れた残渣にエーテル50 mlを加え、水、飽和重曹水およ
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を留去して3.00gの2-(4-トリフルオロメチ
ルフェニル)エトキシアミンを得た。収率91%。 nD 24 1.46551 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.96(2H,t), 3.90(2H,t),
5.41(2H,brs), 7.33(2H,d), 7.55(2H,d).
【0227】2-(4-トリフルオロメチルフェニル)エトキ
シアミン0.31g(1.5 mmol) 、2, 6-ジクロロ-4-(3, 3-
ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベンズアルデヒド0.30g
(1.0mmol)およびエタノール2 mlの混合物を室温で18時
間攪拌した。反応混合物より溶媒を留去して得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル=15/1)により精製し、定量的に標題化合
物(0.49g)を得た。 nD 24 1.56231 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ3.12(2H,t), 4.42(2H,t),
4.65(2H,d), 6.12(1H,t), 6.92(2H,s), 7.38(2H,d), 7.
56(2H,d), 8.25(1H,s).
【0228】合成例−6 4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニ
ルオキシ)-1-[2-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イ
ルオキシ)エトキシイミノ]メチルベンゼン(表−2中化
合物No.1の合成) 2-クロロ-5-トリフルオロメチルピリジン25.0g(138 mm
ol)、エチレングリコール85.4g(1.38 mol)、水酸化カ
リウム11.6g(207 mmol)、18-クラウン-6-エーテル0.68
g(2.75 mmol)およびトルエン200 mlの混合物を2時間還
流した。反応混合物を冷却後、水200 mlを加えて分液
し、水層をトルエン100 mlで抽出し有機層を合わせて、
水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜
1/2)により精製し、25.84gの2-(5-トリフルオロメチ
ルピリジン-2-イルオキシ)エタノールを得た。収率91
%。 nD 23 1.46191 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ2.74(1H,brs), 3.98(2H,br
s), 4.53(2H,t), 6.89(1H,d), 7.81(1H,dd), 8.42(1H,b
rs).
【0229】2-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イル
オキシ)エタノール5.00g(24.2 mmol)、N-ヒドロキシフ
タルイミド3.94g(24.2 mmol)、トリフェニルホスフィ
ン6.33g(24.2 mmol)、トルエン 50 mlおよび THF 1
0 mlの混合物に氷冷下、ジエチルアゾジカルボキシレー
ト40%トルエン溶液12.61g(29.0 mmol, 1.2 eq)を15分
間で滴下し、氷冷下30分および室温で2時間撹拌した。
反応混合物に酢酸エチル100 mlを加え、水、飽和重曹水
および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/トルエン/酢酸エ
チル=7/2/1〜4/1/1〜2/2/1)により精製し、6.81
gのN-[2-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イルオキ
シ)エトキシ]フタルイミドを得た。収率79.9%。 mp 117 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ4.60(2H,m), 4.73(2H,m),
6.81(1H,d), 7.7-7.8(3H,m), 7.8-7.9(2H,m), 8.40(1H,
brs).
【0230】N-[2-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-
イルオキシ)エトキシ]フタルイミド6.40g(28.8 mmol)
およびエタノール60 mlの混合物にヒドラジン水和物2.8
8g(57.7 mmol)を加え、2時間半還流した。反応混合物
を冷却後、ヘキサン40 mlを加えて濾過し、結晶をヘキ
サン/エタノール(1/1)60 mlで洗い込み、濾液お
よび洗液より溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/ジエチルエーテ
ル=4/1)により精製し、3.62gの2-(5-トリフルオロメ
チルピリジン-2-イルオキシ)エトキシアミンを得た。収
率57%。 nD 23 1.46601 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ4.02(2H,m), 4.60(2H,m),
5.58(2H,brs), 6.87(1H,d), 7.78(1H,dd), 8.43(1H,br
s).
【0231】2-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イル
オキシ)エトキシアミン0.44g(2.0mmol)、4-(3,3-ジク
ロロ-2-プロペニルオキシ)ベンズアルデヒド0.42g(1.
8 mmol)およびエタノール4 mlの混合物を室温で1時間撹
拌した。反応混合物より溶媒を留去して得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル20/1)により精製し、0.50gの標題化合物を得
た。収率63.8%。 mp 75-76 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.50(2H,dd), 4.67(2H,d
d), 4.68(2H,d), 6.15(1H,t), 6.88(2H,d), 6.88(1H,
d), 7.52(2H,d), 7.77(1H,dd), 8.08(1H,s), 8.43(1H,
brs).
【0232】合成例−7 4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニ
ルオキシ)-1-[1-[2-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-
イルオキシ)エトキシ]イミノ]エチルベンゼン(表−2
中化合物No.3の合成) 4-ヒドロキシアセトフェノン2.0g(14.7 mmol)、1,1,3-
トリクロロプロペン2.25g(純度95%, 14.7 mmol)、炭
酸カリウム2.03g(14.7 mmol)、18-クラウン-6-エーテ
ル0.07g(0.29 mmol)およびアセトニトリル15 mlの混合
物を4時間還流した。反応混合物より溶媒を留去して得
られた残渣に酢酸エチル50 mlを加え、水、5%炭酸ナト
リウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル10/1〜5/1)により精製し、2.95gの4-(3,3-ジ
クロロ-2-プロペニルオキシ)アセトフェノン(表−15
中化合物No.8)を得た。収率82%。 mp 57 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.57(3H,s), 4.72(2H,d),
6.16(1H,t), 6.93(2H,d), 7.95(2H,d).
【0233】2-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イル
オキシ)エトキシアミン0.44g(2.0mmol)、4-(3,3-ジク
ロロ-2-プロペニルオキシ)アセトフェノン0.44g(1.8
mmol)、エタノール4 mlおよび酢酸1 mlの混合物を室温
で15時間撹拌した。反応混合物より溶媒を留去して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル20/1〜10/1)により精製し、0.70g
の標題化合物を得た。収率87%。 mp 70-71 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.20(3H,s), 4.52(2H,d
d), 4.68(2H,d), 4.69(2H,dd), 6.15(1H,t), 6.87(2H,
d), 7.60(2H,d), 7.76(1H,dd), 8.42(1H,brs).
【0234】合成例−8 4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニ
ルオキシ)-2,6-ジメチル-1-[3-(5-トリフルオロメチル
ピリジン-2-イルオキシ)プロポキシイミノ]メチルベン
ゼン(表−2中化合物No.13の合成) 2,6-ジメチル-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベ
ンズアルデヒド0.30g(1.16 mmol)、3-(5-トリフルオロ
メチルピリジン-2-イルオキシ)プロポキシアミン0.30g
(1.27 mmol) およびエタノール3 ml の混合物を室温で1
6時間撹拌した。反応混合物より溶媒を留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン/酢酸エチル=15/1)により精製し、0.52g標題化合
物を得た。収率 94%。 mp 58 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.22(2H,m), 2.39(6H,s),
4.32(2H,t), 4.51(2H,t), 4.64(2H,d), 6.14(1H,t),
6.58(2H,s), 6.82(1H,d), 7.76(1H,dd), 8.35(1H,s),
8.42(1H,brs).
【0235】合成例−9 4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニ
ルオキシ)-2,6-ジクロロ-1-[2-(5-トリフルオロメチル
ピリジン-2-イルオキシ)エトキシイミノ]メチルベンゼ
ン(表−2中化合物No.16の合成) 2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベ
ンズアルデヒド0.39g(1.3 mmol)、2-(5-トリフルオロ
メチルピリジン-2-イルオキシ)エトキシアミン0.32g
(1.43 mmol) およびエタノール3 ml の混合物を室温で2
2時間撹拌し、30分間還流した。反応混合物より溶媒を
留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)により精製し、
0.64gの標題化合物を得た。収率 98%。 mp 68-69℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.55(2H,m), 4.64(2H,d),
4.70(2H,m), 6.12(1H,t), 6.89(1H,d), 6.90(2H,s),
7.78(1H,dd), 8.32(1H,s), 8.43(1H,brs).
【0236】合成例−10 2-クロロ-4-(3,3-ジクロロ
-2-プロペニルオキシ)-1-[1-[2-(5-トリフルオロメチル
ピリジン-2-イルオキシ)エトキシ]イミノ]プロピルベン
ゼン(表−2中化合物No.19の合成) 2-クロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)プロピ
オフェノン0.29g(1.0mmol)、2-(5-トリフルオロメチル
ピリジン-2-イルオキシ)エトキシアミン0.24g(1.1 mmo
l) 、エタノール3 ml および酢酸0.5 mlの混合物を室温
で18時間撹拌した。反応混合物より溶媒を留去して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル=15/1)により精製し、0.43gの標題
化合物を得た。E/Z混合物(2/1)。収率 86%。 nD 24 1.53681 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.97(3H,t), 1.07(3H,t),
2.49(2H,q), 2.71(2H,q), 4.35(2H,dd), 4.48(2H,dd),
4.56(2H,dd), 4.6-4.7(6H,m), 6.13(1H,t), 6.14(1H,
t), 6.78(1H,dd), 6.79(1H,dd), 6.79(1H,d), 6.88(1H,
d), 6.91(1H,d), 6.93(1H,d), 6.97(1H,d), 7.18(1H,
d), 7.75(1H,dd), 7.78(1H,dd), 8.40(1H,brs), 8.43(1
H,brs).
【0237】合成例−11 2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジク
ロロ-2-プロペニルオキシ)-1-[2-(5-トリフルオロメチ
ルピリジン-2-イルチオ)エトキシイミノ]メチルベンゼ
ン(表−2中化合物No.22の合成) 2-クロロ-5-トリフルオロメチルピリジン10.0g(55.1 m
mol)、2-メルカプトエタノール 4.3g(55.1 mmol)、炭
酸カリウム 9.1g(66.1 mmol) および DMF 50 ml の
混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物にトルエン
150 ml を加え、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル=4/1〜2/1)により精製して 9.89gの5-
トリフルオロメチルピリジン-2-イルチオエタノールを
得た。収率 80%。 nD 24 1.51361 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.41(2H,t), 3.58(2H,t),
3.96(2H,dt), 7.36(1H,d), 7.69(1H,dd), 8.64(1H,br
s).
【0238】5-トリフルオロメチルピリジン-2-イルチ
オエタノール5.0g(22.4 mmol)、N−ヒドロキシフタル
イミド3.66g(22.4mmol)、トリフェニルホスフィン6.
46g(24.7mmol)、THF8mlおよびトルエン40mlの混
合物に、ジエチルアゾジカルボキシレート40%トルエン
溶液12.7g(29.1mmol,1.3ep)を加え、室温で18時間撹
拌した。反応混合物に酢酸エチル40mlを加え、飽和重曹
水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/トルエン/酢酸エ
チル=2/2/1)により精製して7.43gのN−(5−トリ
フルオロメチルピリジン−2−イルチオエトキシ)フタ
ルイミドを得た。収率90%。 mp 83-85℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.63(2H,t), 4.46(2H,t),
7.28(2H,dt), 7.66(1H,d),7.7-7.9(4H,m), 8.52(1H,br
s).
【0239】N-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イル
チオエトキシ)フタルイミド7.0g(19.0 mmol)およびエ
タノール50 ml の混合物に、ヒドラジンヒドラート 1.4
3g(28.5 mmol) を加え、2時間還流した。反応混合物を
濾過し、濾液より溶媒を留去して 得られた残渣にエー
テル50ml を加え、水、飽和重曹水および飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留
去して 、定量的に5-トリフルオロメチルピリジン-2-イ
ルチオエトキシアミン(4.64g)を得た。 nD 24 1.51501 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.49(2H,t), 3.93(2H,t),
5.52(2H,br), 7.29(1H,d), 7.66(1H,dd), 8.66(1H,br
s).
【0240】5-トリフルオロメチルピリジン-2-イルチ
オエトキシアミン0.41g(1.73 mmol)、2,6-ジクロロ-4-
(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベンズアルデヒド
0.40g(1.33 mmol) およびエタノール3 ml の混合物を
室温で18時間攪拌した。反応混合物より溶媒を留去して
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)により精製して 0.67
gの標題化合物を得た。収率 97%。 nD 24 1.58331 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.60(2H,t), 4.43(2H,t),
4.65(2H,d), 6.12(1H,t), 6.91(2H,s), 7.30(1H,d),
7.67(1H,dd), 8.31(1H,s), 8.67(1H,brs).
【0241】合成例−12 4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)-1-[3-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-
イルオキシ)-2-ブチリデンアミノオキシ]エチルベンゼ
ン(表−3中化合物No.5の合成) 2-クロロ-5-トリフルオロメチルピリジン10.0g(55.1 m
mol)、2,3-ブタンジオール24.8g(275 mmol)、水酸化カ
リウム4.63g(82.6 mmol)、18-クラウン-6-エーテル0.2
7g(1.1 mmol)およびトルエン80 mlの混合物を3時間還
流した。反応混合物を冷却後、トルエン70 mlおよび水1
00 mlを加えて分液し、有機層を水および飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜1/2)により精製し、
9.83gの3-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イルオキ
シ)-2-ブタノールを得た。ジアステレオマー混合物。収
率76%。 nD 23 1.45651 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.23(3H,d), 1.26(3H,d),
1.33(3H,d), 1.34(3H,d), 2.50(1H,d), 2.86(1H,d),
3.90(1H,m), 4.03(1H,m), 5.11(1H,dt), 5.25(1H,dt),
6.83(2H,d), 7.78(2H,dd), 8.41(2H,brs).
【0242】3-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イル
オキシ)ブタン-2-オール4.0g(17.0mmol)、N-メチルモ
ルホリン-N-オキシド2.99g(25.5 mmol)、モレキュラー
シブス4Aパウダー2.55gおよびジクロロメタン17 mlの
混合物にTPAP(テトラ-n-プロピルアンモニウム過ルテ
ニウム酸)0.12g(0.34 mmol)を加え、室温で30分間撹
拌した。添加後1〜2分で発熱し、激しく還流した。反
応混合物をセライト濾過し、濾液より溶媒を留去して得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル=4/1)により精製し、3.70gの3-
(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イルオキシ)-2-ブタ
ノンを得た。収率93%。 nD 23 1.44861 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.53(3H,d), 2.20(3H,s),
5.34(1H,q), 6.93(1H,d), 7.81(1H,dd), 8.36(1H,br
s).
【0243】3-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イル
オキシ)-2-ブタノン0.40g(1.7 mmol)、1-[4-(3,3-ジク
ロロ-2-プロペニルオキシ)フェニル]エトキシアミン
(表−14中化合物No.1)0.47g(1.9 mmol)、エタノ
ール5 mlおよび酢酸1 mlの混合物を室温で18時間撹拌し
た。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)によ
り精製し、0.76gの標題化合物をジアステレオマー混合
物として得た。収率97%。 nD 23 1.52031 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.45(3H,d), 1.48(3H,d),
1.49(3H,d), 1.50(3H,d), 1.89(3H,s), 1.91(3H,s),
4.64(4H,d), 5.18(1H,q), 5.20(1H,q), 5.62(1H,q), 5.
67(1H,q), 6.16(2H,t), 6.75(1H,d), 6.78(1H,d), 6.82
(2H,d), 6.84(2H,d), 7.20(2H,d), 7.23(2H,d), 7.70(1
H,dd), 7.74(1H,dd), 8.32(1H,brs), 8.38(1H,brs).
【0244】合成例−13 2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジク
ロロ-2-プロペニルオキシ)-1-(4-トリフルオロメチルベ
ンジリデンアミノオキシ)メチルベンゼン(表−4中化
合物No.3の合成) 2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベ
ンズアルデヒド6.0g(20 mmol) およびエタノール40 ml
の混合物に水素化ホウ素ナトリウム 0.61g(16 mmol)
を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物より溶媒を
留去した後残渣に酢酸エチル100 ml を加え、2N塩酸、
水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去して定量的に 2,6-ジクロロ-
4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベンジルアルコ
ール(6.12g)を得た。 mp 83-85℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.9(1H,br), 4.63(2H,d),
4.89(2H,s), 6.12(1H,t), 6.88(2H,s).
【0245】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンジルアルコール3.0g(10 mmol)、N-ヒ
ドロキシフタルイミド 1.63g(10 mmol)、トリフェニル
ホスフィン2.88g(11 mmol)、THF5 ml およびトルエ
ン25 ml の混合物に、ジエチルアゾジカルボキシレート
40%トルエン溶液 5.66g(13 mmol) を加え、室温で4時
間攪拌した。反応混合物に酢酸エチル50 ml を加え、飽
和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル
=10/1)により精製して 3.81gのN-[2,6-ジクロロ-4-
(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベンジルオキシ]フ
タルイミドを得た。収率 80%。 mp 133-135 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.62(2H,d), 5.49(2H,s),
6.12(1H,t), 6.87(2H,s)、7.7-7.8(4H,m).
【0246】N-[2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロ
ペニルオキシ)ベンジルオキシ]フタルイミド3.5g(7.34
mmol)およびエタノール30 ml の混合物に、ヒドラジン
ヒドラート 0.73g(14.7 mmol) を加え、2時間還流し
た。反応混合物を濾過し、濾液より溶媒を留去して得ら
れた残渣にエーテル50 ml を加え、水、飽和重曹水およ
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を留去して定量的に2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジ
クロロ-2-プロペニルオキシ)ベンジルオキシアミン(表
−14中化合物No.6)(2.54g)を得た。 mp 58-60 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.63(2H,d), 4.93(2H,s),
5.48(2H,brs), 6.12(1H,t), 6.88(2H,s).
【0247】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンジルオキシアミン0.28g(0.9 mmol)、4
-トリフルオロメチルベンズアルデヒド 0.14g(0.8 mmo
l) およびエタノール1.5 ml の混合物を室温で2時間攪
拌した。反応混合物より溶媒を留去して得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=15/1)により精製して 0.30gの標題化合物を
得た。収率 79%。 mp 54-57℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.63(2H,d), 5.45(2H,s),
6.12(1H,t), 6.91(2H,s), 7.61(2H,d), 7.68(2H,d),
8.10(1H,s).
【0248】合成例−14 3-[2,6-ジメチル-4-(3,3-
ジクロロ-2-プロペニルオキシ)フェニル]-5-(5-トリフ
ルオロメチルピリジン-2-イルオキシ)メチルイソキサゾ
リン(表−5中化合物No.1の合成) 2-クロロ-5-トリフルオロメチルピリジン6.0g(33.1 mm
ol) 、アリルアルコール 2.30g(39.7 mmol)、水酸化カ
リウム2.78g(49.6 mmol)、18-クラウン-6-エーテル0.1
7g(0.66 mmol) およびトルエン50 ml の混合物を2時間
還流した。反応混合物を冷却後、トルエン50 ml を加
え、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=15
/1)により精製し、4.0gの2-(アリルオキシ)-5-トリ
フルオロメチルピリジンを得た。収率 60%。 nD 24 1.44771 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.90(2H,ddd), 5.28(1H,d
dt), 5.40(1H,ddt), 6.08(1H,ddt), 6.85(1H,d), 7.77
(1H,dd), 8.43(1H,brs).
【0249】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンズアルデヒド2.0g(6.67 mmol)、ヒド
ロキシルアミン塩酸塩 0.56g(8.0 mmol, 1.2 eq)、無
水酢酸ナトリウム0.66g(8.0 mmol, 1.2 eq) およびエ
タノール 20 ml の混合物を3時間還流した。反応混合
物より溶媒を留去した後、酢酸エチル 50 ml を加え、
水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去して得られた結晶を濾過し、ヘキ
サンで洗浄して、1.78gの2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロ
ロ-2-プロペニルオキシ)ベンズアルドオキシムを得た。
収率 85%。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.65(2H,d), 6.13(1H,t),
6.92(2H,s), 8.13(1H,s), 8.35(1H,s).
【0250】4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)-2,
6-ジメチルベンズアルドキシム0.56g(2.0 mmol ) 、T
HF 4 ml および DMF 1 ml の混合物にN-クロロコ
ハク酸イミド0.26g(1.9 mmol) を加え、室温で1時間
撹拌した。2-(アリルオキシ)-5-トリフルオロメチルピ
リジン0.39g(1.9 mmol) およびトリエチルアミン0.20
g(2.0 mmol) の THF 2 ml 溶液を加え、さらに16
時間撹拌した。反応混合物より溶媒を留去した後、得ら
れた残渣に酢酸エチル50ml を加え、水、飽和重曹水
および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10
/1)により精製し、0.63gの標題化合物を得た。収率
68%。 mp 84-85 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.30(6H,s), 3.11(1H,d
d), 3.34(1H,dd), 4.55(1H,dd), 4.61(1H,dd), 4.64(2
H,d), 5.16(1H,m), 6.14(1H,t), 6.62(2H,s), 6.88(1H,
d), 7.80(1H,dd), 8.44(1H,brs).
【0251】合成例−15 3-[2,6-ジクロロ-4-(3,3-
ジクロロ-2-プロペニルオキシ)フェニル]-5-(5-トリフ
ルオロメチルピリジン-2-イルオキシ)メチルイソキサゾ
リン(表−5中化合物No.3の合成) 2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベ
ンズアルドキシム0.63g(2.0 mmol ) 、THF 3 ml お
よび DMF 1 ml の混合物にN-クロロコハク酸イミド
0.27g(2.0 mmol) を加え、室温で1時間撹拌した。2-
(アリルオキシ)-5-トリフルオロメチルピリジン0.41g
(2.0 mmol) およびトリエチルアミン0.20g(2.0 mmol)
の THF 2 ml 溶液を加え、さらに16時間撹拌し
た。反応混合物より溶媒を留去した後、得られた残渣に
酢酸エチル50 ml を加え、水、飽和重曹水および飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去して得られた結晶にヘキサンを加えて濾過
し、0.90gの標題化合物を得た。収率 87%。 mp 119-123 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.18(1H,dd), 3.46(1H,d
d), 4.58(2H,d), 4.66(2H,d), 5.23(1H,m), 6.13(1H,
t), 6.89(1H,d), 6.93(2H,s), 7.80(1H,dd), 8.43(1H,b
rs).
【0252】合成例−16 3-[2,6-ジクロロ-4-(3,3-
ジクロロ-2-プロペニルオキシ)フェニル]-5-(5-トリフ
ルオロメチルピリジン-2-イルオキシ)エチルイソキサゾ
リン(表−5中化合物No.5の合成) 2-クロロ-5-トリフルオロメチルピリジン6.0g(33.1 mm
ol) 、3-ブテン-1-オール 2.86g(39.7 mmol )、水酸化
カリウム2.78g(49.6 mmol)、18-クラウン-6-エーテル
0.17g(0.66 mmol) およびトルエン50 ml の混合物を2
時間還流した。反応混合物を冷却後、トルエン50 ml を
加え、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1
5/1)により精製し、5.4gの2-(3-ブテン-1-イルオキ
シ)-5-トリフルオロメチルピリジンを得た。収率 75
%。 nD 24 1.44781 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.55(2H,dddt), 4.41(2H,
t), 5.11(1H,ddt), 5.16(1H,ddt), 5.89(1H,ddt), 6.81
(1H,d), 7.76(1H,dd), 8.43(1H,brs).
【0253】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンズアルドキシム0.63g(2.0 mmol ) 、
THF 3 ml および DMF 1 ml の混合物にN-クロロ
コハク酸イミド0.27g(2.0 mmol) を加え、室温で1時
間撹拌した。2-(3-ブテン-1-イルオキシ)-5-トリフルオ
ロメチルピリジン0.43g(2.0 mmol) およびトリエチル
アミン0.20g(2.0 mmol) の THF 2 ml 溶液を加え、
さらに16時間撹拌した。反応混合物より溶媒を留去した
後、得られた残渣に酢酸エチル50 ml を加え、水、飽和
重曹水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル=10/1〜5/1)により精製し、0.70gの標題化合物を
得た。収率66%。 mp 90 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.1-2.2(1H,m), 2.3-2.4
(1H,m), 3.00(1H,dd), 3.41(1H,dd), 4.58(2H,dd), 4.6
5(2H,d), 5.04(1H,m), 6.13(1H,t), 6.82(1H,d),6.92(2
H,s), 7.77(1H,dd), 8.44(1H,brs).
【0254】合成例−17 3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3
-ジクロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フェニル-5-(5-トリ
フルオロメチルピリジン-2-イルチオ)メチルイソキサゾ
リン(表−5中化合物No.9の合成) 2-メルカプト-5-トリフルオロメチルピリジン1.50g(8.
4 mmol) 、炭酸カリウム1.50g(10.9 mmol) およびDM
F 8 mlの混合物に、アリルブロミド1.22g(10mmol)の
DMF 2 ml溶液を加え、室温で3時間撹拌した。反応混
合物に酢酸エチル50 ml を加え、水および飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)により精製して1.6
3gの2-アリルチオ-5-トリフルオロメチルピリジンを得
た。収率89%。 nD 27 1.50481 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.88(2H,d), 5.15(1H,d),
5.32(1H,d), 5.9-6.0(1H,m), 7.26(1H,d), 7.67(1H,d
d), 8.67(1H,brs).
【0255】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンズアルドキシム0.47g(1.5 mmol)、T
HF 2 mlおよびDMF 1 mlの混合物に、N-クロロコハ
ク酸イミド0.20g(1.5 mmol)を加え、室温で1時間撹拌
した。反応混合物に2-アリルチオ-5-トリフルオロメチ
ルピリジン0.36g(1.7 mmol)およびトリエチルアミン0.
23g(2.3 mmol)のTHF 2 ml溶液を加え、室温で18時
間撹拌した。反応混合物より溶媒を留去して得られた残
渣に酢酸エチル50 ml を加え、水、飽和重曹水および飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)により
精製して0.58gの標題化合物を得た。収率72%。 nD 24 1.57961 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.14(1H,dd), 3.41(1H,d
d), 3.49(1H,dd), 3.71(1H,dd), 4.65(2H,d), 5.1-5.2
(1H,m), 6.12(1H,t), 6.91(2H,s), 7.31(1H,d), 7.68(1
H,dd), 8.66(1H,brs).
【0256】合成例−18 3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3
-ジクロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フェニル-5-[2-(4-
トリフルオロメチルピリジン-2-イルオキシ) ]ブチルイ
ソキサゾール(表−6中化合物No.16の合成) 5-ヘキシン-3-オール4.91 g (50.0 mmol), 2-クロロ-4-
トリフルオロメチルピリジン9.08 g (50.0 mmol), 18-
クラウン-6 0.26 g (1.0 mmol) を トルエン (83 ml)
に溶かし、水酸化カリウム4.13 g (75.0 mmol) を加え
た。加熱還流下、2時間撹拌し、室温まで放冷した。水
を加え、ヘキサンで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、濃縮して、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(5-ヘキ
シン-3-オキシ)- 4-トリフルオロメチルピリジン3.66 g
(15.5 mmol) を得た。収率30%。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.99 (3H, t), 1.89 (2H,
dq), 2.00 (1H, t), 2.61 (2H, ddd), 2.65 (2H, dd
d), 5.22 (1H, tt), 6.98 (1H, s), 7.04 (1H, d),8.27
(1H, d). 2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロプロぺニル-1-オキシ)ベ
ンズアルドオキシム (0.47 g, 1.5 mmol) をTHF (1.
5 ml)、DMF (1.5 ml) に溶かし、N-クロロコハク酸
イミド (0.24 g, 1.8 mmol) を加えた。1 時間後、2-(5
-ヘキシン-3-オキシ)- 4-トリフルオロメチルピリジン
(0.36 g, 1.5 mmol) とトリエチルアミン(0.23 g, 2.3
mmol) のTHF (3 ml) 溶液を加えた。17.5 時間撹拌
後、水を加え、エーテルで抽出した。飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後、濃縮して、
中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標
題化合物 (0.55 g, 1.1 mmol, 73%) を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.02 (3H, t), 1.75-1.82
(2H, m), 3.25 (2H, d), 4.65 (2H, d), 5.58 (1H, t
t), 6.10 (1H, s), 6.13 (1H, t), 6.93 (2H, s),6.93
(1H, s), 7.03 (2H, d), 8.26 (2H, d).
【0257】合成例−19 3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3
-ジクロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フェニル-5-(5-トリ
フルオロメチルピリジン-2-イルチオ)エチルイソキサゾ
ール(表−6中化合物No.21の合成) 3-ブチン-1-オール4.0g(57.1 mmol)およびピリジン16
mlの混合物にp-トルエンスルホニルクロリド11.42g(5
9.9 mmol)を加え、氷冷下16時間撹拌した。反応混合物
に酢酸エチル100 mlを加え、水、2N塩酸、水、飽和重
曹水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して9.80gの4-(p-トルエ
ンスルホニルオキシ)-1-ブチンを得た。収率77%。
【0258】2-メルカプト-5-トリフルオロメチルピリ
ジン2.50g(14.0 mmol) 、炭酸カリウム2.50g(18.2 mm
ol) および DMF 10 mlの混合物に、4-(p-トルエンス
ルホニルオキシ)-1-ブチン3.75g(16.8 mmol)のDMF
6 ml溶液を加え、室温で18時間撹拌した。反応混合物に
酢酸エチル50 ml を加え、水および飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)により精製して2.97
gの2-ブチニルチオ-5-トリフルオロメチルピリジンを
得た。収率92%。 nD 27 1.50871 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.06(1H,t), 2.65(2H,d
t), 3.39(2H,t), 7.27(1H,d), 7.66(1H,dd), 8.67(1H,b
rs).
【0259】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンズアルドキシム0.32g(1.0 mmol)、T
HF 1 mlおよび DMF 1 mlの混合物に、N-クロロコ
ハク酸イミド0.14g(1.0 mmol)を加え、室温で1時間撹
拌した。反応混合物に4-(5-トリフルオロメチルピリジ
ン-2-イルチオ)-1-ブチン0.26g(1.1 mmol)およびトリ
エチルアミン0.15g(1.5 mmol)のTHF 2 ml溶液を加
え、室温で18時間撹拌した。反応混合物より溶媒を留去
して得られた残渣に酢酸エチル50 ml を加え、水、飽和
重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=
15/1)により精製して0.54gの標題化合物を得た。収
率99%。 nD 24 1.57561 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.30(2H,t), 3.61(2H,t),
4.67(2H,d), 6.14(1H,t), 6.17(1H,s), 6.96(2H,s),
7.28(1H,d), 7.68(1H,dd), 8.69(1H,brs).
【0260】合成例−20 3- [4-(3,3-ジクロロ-2-プ
ロペニルオキシ ) ]フェニル-5-(5-トリフルオロメチル
ピリジン-2-イルチオ)エチルイソキサゾール(表−6中
化合物No.22の合成) 4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベンズアルドキ
シム0.25g(1.0 mmol)、THF 1 mlおよび DMF 1 m
lの混合物に、N-クロロコハク酸イミド0.14g(1.0 mmo
l)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に4-(5-ト
リフルオロメチルピリジン-2-イルチオ)-1-ブチン0.26
g(1.1 mmol)およびトリエチルアミン0.15g(1.5 mmol)
のTHF 2 ml溶液を加え、室温で5時間撹拌した。反応
混合物より溶媒を留去して得られた残渣に酢酸エチル50
ml を加え、水、飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)により精製して0.29
gの標題化合物を得た。収率57%。 mp 77-79 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.25(2H,t), 3.59(2H,t),
4.71(2H,d), 6.18(1H,t), 6.35(1H,s), 6.96(2H,d),
7.27(1H,d), 7.68(1H,dd), 7.73(2H,d), 8.69(1H,brs).
【0261】合成例−21 3- [2-クロロ-4-(3,3-ジク
ロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フェニル-5-(5-トリフル
オロメチルピリジン-2-イルチオ)エチルイソキサゾール
(表−6中化合物No.23の合成) 2-クロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベンズ
アルドキシム0.28g(1.0 mmol)、THF 1 mlおよび D
MF 1 mlの混合物に、N-クロロコハク酸イミド0.14g
(1.0 mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物
に4-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イルチオ)-1-ブ
チン0.26g(1.1 mmol)およびトリエチルアミン0.15g
(1.5 mmol)のTHF 2 ml溶液を加え、室温で5時間撹拌
した。反応混合物より溶媒を留去して得られた残渣に酢
酸エチル50 ml を加え、水、飽和重曹水および飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)により精製し
て0.37gの標題化合物を得た。収率72%。 mp 58 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.27(2H,t), 3.60(2H,t),
4.69(2H,d), 6.16(1H,t), 6.54(1H,s), 6.88(1H,dd),
7.01(1H,d), 7.27(1H,d), 7.67(1H,d), 7.67(1H,dd),
8.69(1H,brs).
【0262】合成例−22 3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3
-ジクロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フェニル-5-(4-トリ
フルオロメチルフェノキシ)エチルイソキサゾール(表
−7中化合物No.8の合成) 4-トリフルオロメチルフェノール3.24g(20 mmol) 、3-
ブチン-1-オール1.54g(22 mmol)、トリフェニリホスフ
ィン5.76g(22 mmol) 、THF 10 mlおよびトルエン40
mlの混合物にジエチルアゾジカルボキシレートの40%
トルエン溶液10.44g(24 mmol)を加え、室温で18時間撹
拌した。反応混合物より溶媒を留去して得られた残渣に
トルエンを加えて濾過し、濾液より溶媒を留去して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル=15/1)により精製して2.31gの4-
(4-トリフルオロメチルフェノキシ)-1-ブチンを得た。
収率54%。 nD 27 1.46301 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.06(1H,t), 2.71(2H,d
t), 4.14(2H,t), 6.98(2H,d), 7.55(2H,d).
【0263】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンズアルドキシム0.32g(1.0 mmol)、T
HF 1 mlおよび DMF 1 mlの混合物に、N-クロロコ
ハク酸イミド0.14g(1.0 mmol)を加え、室温で30分間撹
拌した。反応混合物に4-(4-トリフルオロメチルフェノ
キシ)-1-ブチン0.24g(1.1 mmol)およびトリエチルアミ
ン0.15g(1.5 mmol)の THF 2 ml溶液を加え、室温で
18時間撹拌した。反応混合物より溶媒を留去して得られ
た残渣に酢酸エチル50 ml を加え、水、飽和重曹水およ
び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)に
より精製して0.38gの標題化合物を得た。収率72%。 mp 105-106 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.37(2H,t), 4.39(2H,t),
4.67(2H,d), 6.14(1H,t), 6.22(1H,s), 6.96(2H,s),
6.98(2H,d), 7.55(2H,d).
【0264】合成例−23 3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3
-ジクロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フェニル-5-(4-クロ
ロベンジルチオ)メチルイソキサゾール(表−7中化合
物No.51の合成) 4-クロロベンジルメルカプタン5.0g(31.5 mmol) 、炭
酸カリウム5.66g(41.0mmol) および DMF 20 mlの混
合物に、プロパルギルブロミド4.88g(41.0 mmol)のD
MF 5 ml溶液を加え、室温で7時間撹拌した。反応混合
物に酢酸エチル100 ml を加え、水および飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)により精製して5.7
1gの3-(4-クロロベンジルチオ)-1-ブチンを得た。収率
92%。 nD 26 1.58901 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.30(1H,t), 3.07(2H,d),
3.84(2H,s), 7.28(4H,s).
【0265】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンズアルドキシム0.32g(1.0 mmol)、T
HF 1 mlおよびDMF 1 mlの混合物に、N-クロロコハ
ク酸イミド0.14g(1.0 mmol)を加え、室温で30分間撹拌
した。反応混合物に3-(4-クロロベンジルチオ)-1-ブチ
ン0.22g(1.1 mmol)およびトリエチルアミン0.15g(1.5
mmol)のTHF 2 ml溶液を加え、室温で18時間撹拌し
た。反応混合物にトルエン50 ml を加え、水、飽和重曹
水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=15/
1)により精製して0.39gの標題化合物を得た。収率72
%。 nD 26 1.62091 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.69(2H,s), 3.76(2H,s),
4.68(2H,d), 6.15(1H,t), 6.21(1H,s), 6.97(2H,s),
7.28(2H,d), 7.30(2H,d).
【0266】合成例−24 3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3
-ジクロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フェニル-5-(4-トリ
フルオロメチルフェニルチオ)エチルイソキサゾール
(表−7中化合物No.52の合成) 4-トリフルオロメチルチオフェノール1.25g(7 mmol)
、炭酸カリウム1.16g(8.4 mmol) およびDMF 4 ml
の混合物に、4-(p-トルエンスルホニルオキシ)-1-ブチ
ン1.73g(7.7 mmol)のDMF 2 ml溶液を加え、室温で3
時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチル50 ml を加え、
水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=15/
1)により精製して1.48gの4-(4-トリフルオロメチルフ
ェニルチオ)-1-ブチンを得た。収率92%。 nD 27 1.51121 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.07(1H,t), 2.54(2H,d
t), 3.15(2H,t), 7.40(2H,d), 7.53(2H,d).
【0267】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンズアルドキシム0.32g(1.0 mmol)、T
HF 1 mlおよび DMF 1 mlの混合物に、N-クロロコ
ハク酸イミド0.14g(1.0 mmol)を加え、室温で30分間撹
拌した。反応混合物に4-(4-トリフルオロメチルフェニ
ルチオ)-1-ブチン0.25g(1.1 mmol)およびトリエチルア
ミン0.15g(1.5 mmol)のTHF 2 ml溶液を加え、室温
で18時間撹拌した。反応混合物より溶媒を留去して得ら
れた残渣に酢酸エチル50 ml を加え、水、飽和重曹水お
よび飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)
により精製して0.39gの標題化合物を得た。収率72%。 nD 27 1.58451 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.19(2H,t), 3.38(2H,t),
4.67(2H,d), 6.14(1H,t), 6.16(1H,s), 6.96(2H,s),
7.43(2H,d), 7.55(2H,d).
【0268】合成例−25 3- [4-(3,3-ジクロロ-2-プ
ロペニルオキシ ) -2,6- ジメチル]フェニル-5-[4-(4-
トリフルオロメチルピリジン-2-イルオキシ)フェノキ
シ]メチルイソキサゾール(表−8中化合物No.7の合
成) ハイドロキノン (13.76 g, 125 mmol) のN-メチルピロ
リドン(60 ml) とDMF(60 ml) 溶液に、氷冷下、水素
化ナトリウム(60% oil dispersion, 2.40 g, 60.0 mmo
l) を加え、25 分間撹拌後、室温で 15 分撹拌した。2-
クロロ-4-トリフルオロメチルピリジン (9.08 g, 50.0
mmol) のDMF(40 ml) 溶液を5分かけて滴下し、80
℃で2時間撹拌した。室温まで 放冷後、水を加え、エ
ーテルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。ろ過後、濃縮して、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、4-(4-トリフルオロメ
チルピリジン-2-イルオキシ)フェノール (8.66 g, 33.
9 mmol, 68%) を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.18-7.24 (8H, m), 8.34
(2H, d).
【0269】4-(4-トリフルオロメチルピリジン-2-イル
オキシ)フェノール (3.00 g, 11.8mmol) をアセトン
(24 ml) に溶かし、プロパルギルブロミド (1.68 g, 1
4.1 mmol), 炭酸カリウム(3.26 g, 23.6 mmol) を加え
た。3時間加熱還流後、室温まで放冷した。ヘキサンを
加え、ろ過後、残渣をヘキサン、酢酸エチル(2:1)
混合溶媒でよく洗った。ろ液を濃縮して、得られた固体
をヘキサンから再結晶し、4-(4-トリフルオロメチルピ
リジン-2-イルオキシ)フェノキシプロピン(3.21 g, 10.
9 mmol, 93%) を得た。 mp 90 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.54 (1H, t), 4.71 (2H,
d), 7.02 (2H, d), 7.10 (2H, d), 7.12 (1H, s), 7.1
8 (1H, d), 8.32 (1H, d).
【0270】4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)-2,
6-ジメチルベンズアルドオキシム (1.50 g, 5.47 mmol)
をTHF(5.5 ml)、DMF(5.5 ml) に溶かし、N-クロ
ロコハク酸イミド(0.73 g, 5.5 mmol) を加えた。1 時
間後、4-(4-トリフルオロメチルピリジン-2-イルオキ
シ)フェノキシプロピン (1.60 g, 5.5 mmol) とトリエ
チルアミン(0.83 g, 8.2 mmol) のTHF(11 ml) 溶液
を加えた。12 時間撹拌後、水を加え、エーテルで抽出
した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、ろ過後、濃縮して、中圧シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、標題化合物 (2.40 g, 4.24 mmol,
78%) を得た。 mp 90 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.16 (6H, s), 4.66 (2H,
d), 5.24 (2H, s), 6.17 (1H, t), 6.30 (1H, s), 6.6
5 (2H, s), 7.05 (2H, d), 7.12 (2H, d), 7.13(1H,
s), 7.18 (1H, d), 8.32 (1H, d).
【0271】合成例−26 3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3
-ジクロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フェニル-5-[4-(4-
トリフルオロメチルピリジン-2-イルオキシ)フェノキ
シ]メチルイソキサゾール(表−8中化合物No.20の合
成) 2,6-ジクロロ-4-(3, 3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)
ベンズアルドオキシム(4.72 g, 15.0 mmol) をTHF(1
5 ml)、DMF(15 ml) に溶かし、N-クロロコハク酸イ
ミド(2.00 g, 15.0 mmol) を加えた。1 時間後、2-プロ
ピン-1-オール(0.84 g, 15 mmol) とトリエチルアミン
(2.28 g, 22.5 mmol) のTHF(30 ml)溶液を加えた。2
0 時間撹拌後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過
後、濃縮して、中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プ
ロペニルオキシ ) ]フェニル-5-ヒドロキシメチルイソ
キサゾール (4.98 g, 13.4mmol, 90%) を得た。 nD 23 1.59701 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.26 (1H, brs), 4.67 (2
H, d), 4.87 (2H, brs),6.15 (1H, t), 6.34 (1H, s),
6.96 (2H,s).
【0272】3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プ
ロペニルオキシ ) ]フェニル-5-ヒドロキシメチルイソ
キサゾール (4.54 g, 12.3 mmol) をジクロロメタン(25
ml)に溶かし、四臭化炭素(6.12 g, 18.5 mmol) を加え
た。氷冷下、トリフェニルホスフィン(3.87 g, 14.8 mm
ol) を加えた。13.5 時間後、濃縮し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、3- [2,6- ジクロロ-4-
(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フェニル-5-ブ
ロモメチルイソキサゾール (5.05 g, 11.6 mmol, 95%)
を得た(表−10中化合物No.4)。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.68(2H,d), 4.70(2H,s),
6.15(1H,t), 6.41(1H,s), 6.97(2H,s).
【0273】5-ブロモメチル-3- [2,6- ジクロロ-4-(3,
3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ )]フェニルイソキサゾ
ール (0.35 g, 0.81 mmol) をDMF(3 ml) に溶かし、
炭酸カリウム(0.15 g, 1.1 mmol) と 4-(5-トリフルオ
ロメチル-2-イルオキシ)フェノール (0.23 g, 0.89 mmo
l) を加え、100 ℃ で6時間撹拌した。水を加え、エー
テルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。ろ過後、濃縮して、中圧シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(0.34 g,
0.56 mmol, 69%) を得た。 mp 69-70 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.68 (2H, d), 5.25 (2H,
s), 6.15 (1H, t), 6.44 (1H, s), 6.97 (2H, s), 7.0
0 (1H, d), 7.05 (2H, d), 7.11 (2H, d), 7.89(1H, d
d), 8.43 (1H, d).
【0274】合成例−27 3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3
-ジクロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フェニル-5-[4-(4-
トリフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ]メチルイソ
キサゾール(表−8中化合物No.41の合成) 4-(4-トリフルオロメチルフェノキシ)フェノール (2.54
g, 10.0 mmol) をアセトン (20 ml) に溶かし、プロ
パルジルブロミド (1.43 g, 12.0 mmol), 炭酸カリウム
(2.76 g, 20.0 mmol) を加えた。3時間加熱還流後、室
温まで放冷した。ヘキサンを加え、ろ過後、残渣を酢酸
エチルでよく洗った。ろ液を濃縮して、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、4-(4-トリフルオロメ
チルフェノキシ)フェノキシプロピン(2.85 g, 9.75 mmo
l, 98%) を得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.55 (1H, t), 4.70 (2H,
d), 6.99 (2H, d), 7.01 (4H, s), 7.55 (2H, d).
【0275】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロプロぺニル
-1-オキシ)ベンズアルドオキシム (0.47 g, 1.5 mmol)
をTHF(1.5 ml)、DMF(1.5 ml) に溶かし、N-クロ
ロコハク酸イミド (0.24 g, 1.8 mmol) を加えた。1.5
時間後、4-(4-トリフルオロメチルフェノキシ)フェノキ
シプロピン (0.44 g, 1.5 mmol) とトリエチルアミン
(0.23 g, 2.3 mmol) のTHF(3 ml) 溶液を加えた。19
時間撹拌後、水を加え、エーテルで抽出した。飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後、
濃縮して、中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、標題化合物 (0.62 g, 1.0mmol, 68%) を得た。 mp 79-80 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.68 (2H, d), 5.25 (2H,
s), 6.15 (1H, t), 6.44 (1H, s), 6.97 (2H, s), 6.9
9 (2H, d), 7.03 (4H, s), 7.55 (2H, d).
【0276】合成例−28 3-[2,6- ジクロロ-4-(3,3-
ジクロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フェニル-5-(3-トリ
フルオロメチルフェノキシ)メチル-1,2,4-オキサジアゾ
ール(表−11中化合物No.1の合成) 2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベ
ンズアルドオキシム (8.00 g, 25.4 mmol) をクロロホ
ルム(100 ml)、THF(10 ml) に溶かし、氷令した。N
−クロロコハク酸イミド(5.09g,38.1mmol)を加え、2
時間室温で撹拌した。濃縮し、エーテルを加え、残渣を
ろ過した。得られたエーテル溶液に、アンモニアのメタ
ノール溶液(2.0M soln.,38 ml,76 mmol)を加えた。室
温で2時間撹拌後、濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽
出した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、ろ過後、濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、2.6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロ
ロ−2−プロペニルオキシ)ベンズアルデヒドオキシア
ミジン(5.48g,16.6mmol,65%)を得た(表−15中化
合物No.21) mp 651 H NMR (300 Hz, CDCl3) δ4.64 (2H, d), 4.77(2H, b
rs), 6.12 (1H, t), 6.89(1H, s).
【0277】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンズアルドオキシアミジン (2.00 g, 6.0
6 mmol) をTHF(30 ml) に溶かし、氷令した。水素化
ナトリウム(60% in mineral oil, 0.29 g, 7.3 mmol)
を加え、20分室温で撹拌後、60 ℃で25分撹拌し
た。室温まで放冷し、エチルグリコレート(1.26 g, 12.
1mmol) のTHF(10 ml) 溶液を滴下した。1時間加熱
還流後、室温まで放冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液
を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後、濃縮して、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3- [2,6-
ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フ
ェニル-5-ヒドロキシメチル-1,2,4-オキサジアゾール
(2.24 g, 6.05mmol, 99%) を得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.83 (1H, brs), 4.69 (2
H, d), 5.00 (2H, s), 6.15 (1H, t), 6.98 (2H, s).
【0278】3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プ
ロペニルオキシ ) ]フェニル-5-ヒドロキシメチル-1,2,
4-オキサジアゾール(0.29 g, 0.78 mmol) をTHF(4 m
l)に溶かし、3-トリフルオロメチルフェノール (0.14
g, 0.86 mmol)、トリフェニルホスフィン(0.27 g, 1.02
mmol) を加えた。氷冷して、ジエチルアゾジカルボキ
シレート(40% solution in PhCH3, 0.44 g, 1.02 mmol)
を滴下した。15.5 時間、室温で撹拌後、そのまま濃縮
して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
標題化合物 (0.39 g, 0.76 mmol, 97%) を得た。 nD 25 1.5570.1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.68 (2H, d), 5.45 (2H,
s), 6.14 (1H, t), 6.97 (2H, s), 7.21 (1H, dd), 7.
31 (1H, d), 7.36 (1H, dd), 7.45 (1H, dd).
【0279】合成例−29 3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3
-ジクロロ-2-プロペニルオキシ ) ]フェニル-5-(5-トリ
フルオロメチルピリジン-2-イルオキシ)エチル-1,3,4-
オキサジアゾール-2-オン(表−12中化合物No.1の合
成) 2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)ベ
ンズアルデヒド (9.00g, 30 mmol) をTHF 50 ml に
溶解し、亜塩素酸ナトリウム (80%, 17.0 g, 150 mmol)
の水 (50 ml) 溶液を氷冷下に滴下した。室温で 2 日
間攪拌後、有機層を分離した。水層に濃塩酸を加えて酸
性にし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をチオ
硫酸ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー (シルカゲル 200 g、ヘキサン
/酢酸エチル = 1/1) で精製し、得られた結晶をヘキサ
ンで洗浄して、2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロプロぺニ
ル-1-オキシ)安息香酸 (6.95 g, 収率 73%) を得た(表
−15中化合物No.19)。 mp 127 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.66 (2H, d), 6.13 (1H,
t), 6.89 (2H, s).
【0280】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)安息香酸 (5.69 g, 18.0mmol) に塩化チオ
ニル (15 ml) を加え、1 時間加熱還流した。過剰の塩
化チオニルを除き、トルエンで共沸した後、ヒドラジン
一水和物 (2.91 ml, 60 mmol)のTHF(20 ml) 溶液に
加えた。室温で 2 時間攪拌後、減圧濃縮した。水を加
え、得られた結晶を濾取し、水およびヘキサンで順次洗
浄して、2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニル
オキシ)ベンゾイルヒドラジド (5.45 g, 収率 92%) を
得た。 mp 116-118 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.16 (2H, brs), 4.64 (2
H, d, J = 6.0 Hz), 6.11 (1H, t, J = 6.0 Hz), 6.86
(2H, s), 7.03 (1H, br).
【0281】2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペ
ニルオキシ)ベンゾイルヒドラジド(5.15 g, 15.6 mmol)
をTHF(20 ml) に溶解し、トリエチルアミン (3.52
ml,23.4 mmol) および 1,1'-カルボニルジイミダゾール
(CDI) (3.79 g, 23.4 mmol) を順次加えた。室温で 2
日間攪拌後、減圧濃縮した。1N 塩酸を加え、酢酸エ
チルで抽出した。飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー (シルカゲル 200 g、ヘキサン/酢酸エチル
= 4/1-2/1) で精製し、得られた結晶をヘキサンで洗浄
して、3- [2,6- ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニ
ルオキシ ) ]-1,3,4-オキサジアゾール-2-オン(5.01 g,
収率 90%) を得た。 mp 169-170 ℃1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.69 (2H, d,J=6.4Hz),
6.14 (1H, t,J=6.4Hz), 6.96 (2H, s), 8.90 (1H, br
s).
【0282】3−[2,6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロ
ロ−2−プロペニルオキシ)]−1,3,4 −オキサジアゾ
ール−2−オン(0.71g,2.0 mmol)、2−(2−ヒド
ロキシエトキシ)−5−トリフルオロメチルピリジン
(0.41g,2.0 mmol)およびトリフェニルホスフィン
(0.52g,2.0 mmol)のTHF(5ml)溶液に、ジエチ
ルアゾジカルボキシレート(60%トルエン溶液,0.87
g,2.0 mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。減圧濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル
50g、ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製して標題
化合物(0.84g,収率77%)を得た。 nD 25 1.5529.1 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.25 (2H, t,J=5.2Hz),
4.67 (2H, d,J=6.4Hz), 4.77(2H, t,J=5.2Hz), 6.12 (1
H, t,J=6.4Hz), 6.85 (1H, d,J=8.8Hz), 6.93 (2H, s),
7.78 (1H, dd,J=2.8 and 8.8Hz), 8.42 (1H, d,J=2.8H
z).
【0283】合成例−30 2- (5-トリフルオロメチ
ルピリジン-2-イルオキシ)エチル−3−[2,6−ジクロ
ロ−4−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)]
ベンゾエート(表−13中化合物No.1の合成) 2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロ-2-プロペニルオキシ)安
息香酸(0.63g,2.0mmol)に塩化チオニル(5ml)を加
え、30分間加熱還流した。過剰の塩化チオニルを留去
後、トルエンで共沸した。得られた酸クロリドのトルエ
ン溶液を、2−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−トリ
フルオロメチルピリジン(0.41g,2.0 mmol)、トリエ
チルアミン(1.5 ml,10 mmol)およびジクロロメタン(5
ml)の混合物に滴下した。室温で終夜撹拌後、2時間加
熱還流した。反応が終結しないため、減圧濃縮し、ピリ
ジン(1.0 ml,12 mmol)を加え、2時間加熱還流した。
希塩酸に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。フラッシュクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル95/5(2min)- grad
(10 min) - 80/20(5 min))で精製して、標題化合物(0.
46g,収率46%)を得た。 nD 26 1.54871 H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.64(2H, d,J=6.4Hz), 4.
7-4.8(4H,m),6.10(1H,t,J=6.4Hz),6.85(2H,s),6.86(1H,
d,J=8.8Hz),7.78(1H,dd,J=2.8 and 8.8Hz), 8.42(1H,
d,J=2.8Hz). 上記実施例に例示した方法、あるいはそれに準じて製造
した化合物を表−1〜15に例示したが、本発明はこれ
らの化合物に限定されるものではない。
【0284】尚、表中の物性の項は、化合物が液体の場
合は屈折率を、固体の場合は融点を記載し、いずれも測
定ができないものは粘稠性と記載してある。
【0285】
【表1】
【0286】
【表2】
【0287】
【表3】
【0288】
【表4】
【0289】
【表5】
【0290】
【表6】
【0291】
【表7】
【0292】
【表8】
【0293】
【表9】
【0294】
【表10】
【0295】
【表11】
【0296】
【表12】
【0297】
【表13】
【0298】
【表14】
【0299】
【表15】
【0300】
【表16】
【0301】
【表17】
【0302】
【表18】
【0303】
【表19】
【0304】
【表20】
【0305】
【表21】 以下、本発明の有害生物防除剤の製剤例および試験例を
示す。なお、各試験に供した化合物No.は、表−1〜1
5の化合物No.に対応する。
【0306】製剤例−1:水和剤 本発明化合物を20重量部、カープレックス#80(ホ
ワイトカーボン、塩野義製薬株式会社、商品名)20重
量部、STカオリンクレー(カオリナイト、土屋カオリ
ン社、商品名)52重量部、ソルポール9047K(ア
ニオン性界面活性剤、東邦化学株式会社、商品名)5重
量部、ルノックスP65L(アニオン性界面活性剤、東
邦化学株式会社、商品名)3重量部を配合し、均一に混
合粉砕して、有効成分20重量%の水和剤を得た。
【0307】製剤例−2:粉剤 本発明化合物を2重量部、クレー(日本タルク社製)9
3重量部、カープレックス#80(ホワイトカーボン、
塩野義製薬株式会社、商品名)5重量部を均一に混合粉
砕して、有効成分2重量%の粉剤を得た。 製剤例−3:乳剤 本発明化合物を20重量部に、キシレン35重量部およ
びジメチルホルムアミド30重量部からなる混合溶媒に
添加溶解し、これにソルポール3005X(非イオン系
界面活性剤と陰イオン界面活性剤との混合物、東邦化学
株式会社、商品名)15重量部を加えて、有効成分20
重量%の乳剤を得た。
【0308】製剤例−4:フロアブル剤 本発明化合物を30重量部とソルポール9047K(同
上)5重量部、ソルボンT−20(非イオン系界面活性
剤、東邦化学株式会社、商品名)3重量部、エチレング
リコール8重量部および水44重量部をダイノミル(シ
ンマルエンタープライゼス社製)で湿式粉砕し、このス
ラリー状混合物に1重量%キサンタンガム(天然高分
子)水溶液10重量部を加え、よく混合粉砕して、有効
成分20重量%のフロアブル剤を得た。
【0309】試験例−1:コナガの幼虫に対する殺虫効
果 製剤例−1の処方に従って製造した本発明の殺虫剤(水
和剤)の水希釈液中に、キャベツ切葉 (直径6cm)を
1分間浸漬した。浸漬後風乾しプラスチックカップ(内
径7cm) にいれ、 このカップ内にコナガの3令幼虫を
5頭放虫した(1濃度、2反復)。25 ℃の恒温室内に
保持し、放虫4日後に幼虫の生死及び苦悶を調査し、苦
悶虫を1/2頭死として殺虫率(%) を求めた。結果
を表−16に示す。
【0310】
【表22】
【0311】
【表23】
【0312】
【表24】
【0313】
【表25】
【0314】
【表26】 試験例−2:ハスモンヨトウの幼虫に対する殺虫効果 製剤例−1の処方に従って製造した本発明の殺虫剤(水
和剤)の水希釈液中に、キャベツ切葉 (直径6cm)を
1分間浸漬した。浸漬後風乾しプラスチックカップ(内
径7cm) にいれ、 このカップ内にハスモンヨトウの3
令幼虫を5頭放虫した(1濃度、2反復)。25 ℃の恒
温室内に保持し、放虫5日後に幼虫の生死及び苦悶を調
査し、苦悶虫を1/2頭死として 殺虫率(%)を求め
た。結果を表−17に示す。
【0315】
【表27】
【0316】
【表28】
【0317】
【表29】
【0318】
【表30】
【0319】
【表31】 試験例−3:ナミハダニの成虫に対する殺ダニ効果 インゲンの切葉上(直径3cm)に10頭のナミハダニ雌
成虫を放虫した。製剤例−1の処方に従って製造した本
発明の殺ダニ剤(水和剤)を水で所定濃度に希釈した液
(3.5ml)を、上記の切葉上に回転式散布塔(みずほ理
化製)を用いて散布した(1濃度、2反復)。処理24
時間後に成虫の生死を調査し、 殺ダニ率(%)を求め
た。結果を表−18に示す。
【0320】
【表32】 試験例−4:チャノコカクモンハマキの幼虫に対する殺
虫効果 製剤例−1の処方に従って製造した本発明の殺虫剤(水
和剤)の水希釈液中に、約径5cm×1/8円×厚さ0.
5cmに切った人工飼料(日本農産工業社製 インセクタ
FL)を10秒間浸漬した。浸漬後プラスチックカップ
(内径4cm) にいれ、 このカップ内にチャノコカクモ
ンハマキの3令幼虫を5頭放虫した(1濃度、2反
復)。25 ℃の恒温室内に 保持し、放虫5日後に幼虫
の生死及び苦悶を調査し、苦悶虫を1/2頭死として殺
虫率(%) を求めた。結果を表−19に示す。
【0321】
【表33】
【0322】
【表34】
【0323】
【表35】
【0324】
【発明の効果】本発明のジハロプロペン誘導体を有効成
分とする有害生物防除剤は、農園芸用、衣食住関連また
は家畜・ペット用等の分野における有害生物、特に農園
芸における有害な昆虫やダニに対して極めて優れた防除
効果を有し、その防除剤として有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 43/80 101 A01N 43/80 101 43/836 47/02 47/02 C07C 43/225 C C07C 43/225 65/21 C 65/21 69/92 69/92 239/20 239/20 251/48 251/48 251/54 251/54 321/28 321/28 C07D 213/64 C07D 213/64 213/70 213/70 261/08 261/08 271/06 271/06 413/12 413/12 A01N 43/82 104 (72)発明者 興村 伸夫 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 志賀 靖 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 福地 俊樹 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 山田 里砂 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (上記一般式中、Aは、水素原子、置換されていてもよ
    いアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置
    換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよ
    いアリール基または置換されていてもよいヘテロ環基を
    示し、Wは、単結合、酸素原子、硫黄原子、−SO−、
    −SO2−、−NR7−、−N=C(R7)−、−C
    (R7)=NO−、−ON=C(R7)−、−C(R7
    =N−N=C(R8)−、−CO−、−COO−、−O
    −CO−、−NR7−CO−、−CONR7−を示し(こ
    こで、上記R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原子
    またはアルキル基を示す。)、Qは、−SO−、−SO
    2−、−N=C(R9)−、−C(R9)=NO−、−O
    N=C(R9)−、−C(R9)=N−N=C(R10
    −、−CO−、−COO−、−O−CO−、−NR9
    CO−、−CONR9−、置換されていてもよいアリー
    ル基、または置換されていてもよいヘテロ環基を示し
    (ここで、上記R9及びR10は、それぞれ独立して、水
    素原子またはアルキル基を示す。)、R1、R2、R3
    4、R5及びR6は、それぞれ独立して、水素原子、ア
    ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ
    基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アルコ
    キシアルキル基を示し、また、R1とR2、R3とR4、R
    5とR6は、それぞれ一緒になって、アルキリデン基また
    はアルキレンジオキシ基を形成していてもよく、p、q
    及びrは、整数であり、p+q+rは9以下を示し(但
    し、Qが、−SO−、−SO2−、−C(R9)=NO
    −、−COO−または−CONR9−の場合には、rは
    1以上であり、Qがフェニル基の場合は、r=0であ
    り、Qが、−ON=C(R9)−または−O−CO−
    で、かつ、Wが、酸素原子または硫黄原子の場合には、
    qは1以上である。)、X1及びX2は、それぞれ独立し
    て、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはハロア
    ルキル基を示し、Yは、ハロゲン原子、アルキル基また
    はハロアルキル基を示し、nは0〜2の整数を示し、Z
    はハロゲン原子を示す。)で表されるジハロプロペニル
    オキシベンゼン誘導体。
  2. 【請求項2】 p+q+rが6以下であり、Aが、G1
    から選ばれる置換基により置換されていてもよい、アル
    キル基、アルケニル基またはアルキニル基、あるいは、
    2から選ばれる置換基により置換されていてもよい、
    アリール基またはヘテロ環基(ここで、G1は、ハロゲ
    ン原子、水酸基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ア
    リール基、アリールオキシ基、ヘテロ環基又はヘテロ環
    オキシ基(上記アリール基、アリールオキシ基、ヘテロ
    環基及びヘテロ環オキシ基は、ハロゲン原子、水酸基、
    アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアル
    コキシ基、アルキルチオ基、ハロアルキルチオ基、アル
    キルスルフィニル基、ハロアルキルスルフィニル基、ア
    ルキルスルホニル基及びハロアルキルスルホニル基から
    なる群より選ばれる置換基で置換されていてもよい。)
    を示し、G2は、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ア
    ルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコ
    キシ基、ホルミル基、アシル基、アシルオキシ基、アル
    コキシカルボニル基、アルキルチオ基、ハロアルキルチ
    オ基、アルキルスルフィニル基、ハロアルキルスルフィ
    ニル基、アルキルスルホニル基またはハロアルキルスル
    ホニル基、あるいは、アリール基、アリールオキシ基、
    アリールチオ基、ヘテロ環基、ヘテロ環オキシ基又はヘ
    テロ環チオ基(上記アリール基、アリールオキシ基、ア
    リールチオ基、ヘテロ環基、ヘテロ環オキシ基及びヘテ
    ロ環チオ基は、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アル
    キル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキ
    シ基、ホルミル基、アシル基、アシルオキシ基、アルコ
    キシカルボニル基、アルキルチオ基、ハロアルキルチオ
    基、アルキルスルフィニル基、ハロアルキルスルフィニ
    ル基、アルキルスルホニル基及びハロアルキルスルホニ
    ル基からなる群より選ばれる置換基で置換されていても
    よい。)を示す。)であることを特徴とする請求項1記
    載のジハロプロペニルオキシベンゼン誘導体。
  3. 【請求項3】 Qが、ハロゲン原子、水酸基、シアノ
    基、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロ
    アルコキシ基、ホルミル基、アシル基、アシルオキシ
    基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、ハロア
    ルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、ハロアルキル
    スルフィニル基、アルキルスルホニル基及びハロアルキ
    ルスルホニル基からなる群より選ばれる置換基で置換さ
    れていてもよい、アリール基又はヘテロ環基であり、r
    =0であることを特徴とする請求項1又は2に記載のジ
    ハロプロペニルオキシベンゼン誘導体。
  4. 【請求項4】 Qが、以下に示すQ−1〜Q−5で表さ
    れる基 【化2】 (式中、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18
    は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または
    アルキル基を示す。)の中から選ばれたものであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のジハロプロペニル
    オキシベンゼン誘導体。
  5. 【請求項5】 X1及びX2が、それぞれ独立して、ハロ
    ゲン原子またはC1−C4のアルキル基であり、n=0で
    あり、Wが酸素原子または硫黄原子であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載のジハロプロペニル
    オキシベンゼン誘導体。
  6. 【請求項6】 Qが、以下に示すQ−1〜Q−5で表さ
    れる基 【化3】 (式中、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18
    は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子または
    アルキル基を示す。)であり、p=0であり、A−W−
    基が、アリールオキシアリールオキシ基、ヘテロ環オキ
    シアリールオキシ基、アリールオキシヘテロ環オキシ基
    またはヘテロ環オキシヘテロ環オキシ基(ここで、上記
    アリールオキシアリールオキシ基、ヘテロ環オキシアリ
    ールオキシ基、アリールオキシヘテロ環オキシ基及びヘ
    テロ環オキシヘテロ環オキシ基は、それぞれ独立して、
    ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アルキル基、ハロア
    ルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ホルミル
    基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル
    基、アルキルチオ基、ハロアルキルチオ基、アルキルス
    ルフィニル基、ハロアルキルスルフィニル基、アルキル
    スルホニル基及びハロアルキルスルホニル基からなる群
    より選ばれる置換基で置換されていてもよい。)である
    ことを特徴とする請求項1又は5に記載のジハロプロペ
    ニルオキシベンゼン誘導体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6に記載のジハロプロペニル
    オキシベンゼン誘導体のいずれかを有効成分として含有
    することを特徴とする有害生物防除剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6に記載のジハロプロペニル
    オキシベンゼン誘導体のいずれかを有効成分として含有
    することを特徴とする殺虫、殺ダニ剤。
  9. 【請求項9】 下記一般式(II) 【化4】 (上記一般式中、Q1は、ハロゲン原子、水酸基、アミ
    ノオキシ基、オキシアミノ基、アルコキシ基、アルキル
    スルホニルオキシ基、ハロアルキルスルホニルオキシ
    基、アリールスルホニルオキシ基またはハロアリールス
    ルホニルオキシ基を示し、R5'及びR6'は、それぞれ独
    立して、水素原子またはアルキル基を示し、rは、9以
    下の整数を示し、X1及びX2は、それぞれ独立して、水
    素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはハロアルキル
    基を示し、Yは、ハロゲン原子、アルキル基またはハロ
    アルキル基を示し、nは、0〜2の整数を示し、Zは、
    ハロゲン原子を示す。)で表されるジハロプロペニルオ
    キシベンゼン誘導体。
  10. 【請求項10】 下記一般式(III) 【化5】 (上記一般式中、Q2は、酸素原子またはヒドロキシイ
    ミノ基を示し、Q3は、水素原子、ハロゲン原子、水酸
    基、アミノ基、ヒドラジノ基またはアルキル基を示し、
    5'及びR6'は、それぞれ独立して、水素原子またはア
    ルキル基を示し、rは、9以下の整数を示し、X1及び
    2は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、
    アルキル基またはハロアルキル基を示し、Yは、ハロゲ
    ン原子、アルキル基またはハロアルキル基を示し、n
    は、0〜2の整数を示し、Zは、ハロゲン原子を示
    す。)で表されるジハロプロペニルオキシベンゼン誘導
    体。
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