JP2001240182A - 原料供給装置 - Google Patents

原料供給装置

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JP2001240182A
JP2001240182A JP2000054321A JP2000054321A JP2001240182A JP 2001240182 A JP2001240182 A JP 2001240182A JP 2000054321 A JP2000054321 A JP 2000054321A JP 2000054321 A JP2000054321 A JP 2000054321A JP 2001240182 A JP2001240182 A JP 2001240182A
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hopper
cam
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JP2000054321A
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English (en)
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Yasuaki Yoshida
恭章 吉田
Yoshinori Ichihara
義則 市原
Tetsuro Hoshiba
哲朗 干場
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Nittetsu Mining Co Ltd
Original Assignee
Nittetsu Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホッパ内における原料のブリッジング現象を
確実に解消できる原料供給装置を提供する。 【解決手段】 原料Mを貯留すると共に変形可能な側壁
2を有するホッパ1と、変形可能な側壁2を外部からポ
イント領域で押し付ける押圧部材3と、押圧部材3を駆
動する押圧部材駆動装置4とを有する原料供給装置であ
る。押圧部材駆動装置4は、押圧部材3が変形可能な側
壁2を瞬間的に押し付けるようにその押圧部材3を駆動
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体原料等といっ
た原料を原料処理装置へ供給するための原料供給装置に
関する。このような原料供給装置は、例えば静電複写機
等で用いられる軟質トナーを分級装置、破砕装置等とい
った原料処理装置へ供給する際に用いられる。
【0002】
【従来の技術】軟質トナー等といった粉体原料を分級装
置等といった原料処理装置へ供給するための原料供給装
置として、従来、図7に示す装置が知られている。ここ
に示す従来の原料供給装置は、変形可能な側壁52を有
するホッパ51と、ホッパ51内の原料を搬送するスク
リュー59と、スクリュー59を回転駆動するスクリュ
ー駆動部56と、側壁52を外部から押し付けるパドル
53と、パドル53を矢印Aのように揺動回転させるパ
ドル駆動部54とを有する。
【0003】図9において、ホッパ51の内部に貯留さ
れた原料Mは、スクリュー駆動部56によって駆動され
てスクリュー59が回転するとき、回転するそのスクリ
ュー59によって図9の右方向へ搬送され、ホッパ51
の外部へ張り出す部分のスクリュー59を覆うスクリュ
ーケーシング58の開口から外部へ所定量ずつ放出され
る。そして、放出された原料は、分級装置等といった原
料処理装置(図示せず)へ供給されて所定の処理に供さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の原料供給装
置においては、原料Mに関していわゆるブリッジング現
象の発生が問題となっていた。このブリッジング現象と
は、原料Mの粘性や、原料Mに作用する機械的な圧縮力
等の影響により、貯留された原料Mの中に空洞K(図8
参照)が発生して、スクリュー59による原料Mの搬送
ができなくなるという現象である。
【0005】図7に示したパドル53及びパドル駆動部
54は上記のブリッジング現象を解消するために用いら
れるものである。パドル駆動部54は、モータ61を備
えた駆動ユニット63の出力軸64に連結された偏心円
板65と、その偏心円板65から張り出すピンに連結さ
れた第1リンク66と、その第1リンク66に連結され
ると共にパドル53の支持軸53aに連結された第2リ
ンク67とを有する。
【0006】図8において、偏心円板65が駆動されて
回転すると、第1リンク66及び第2リンク67を介し
てその回転が揺動運動としてパドル53へ伝達され、そ
のパドル53が矢印Aのように揺動回転する。パドル5
3が揺動回転すると、ホッパ51を構成する変形可能な
側壁52がそのパドル53の先端部によって押されて内
部方向へ変形し、その変形によって原料Mに刺激を与え
てブリッジング現象、すなわち空洞Kを解消しようとす
るものである。
【0007】しかしながら、パドル53の揺動運動を用
いた上記従来の原料供給装置においては、原料Mに与え
られる刺激が原料Mの凝集力に打ち勝つことができず、
原料Mのブリッジング現象を解消することに関して十分
な効果が得られないことがあった。このため、ブリッジ
ング現象を解消するために人手による補助が必要となっ
て、非常に効率が悪かった。
【0008】本発明は、上記の問題点に鑑みて成された
ものであって、ホッパ内における原料のブリッジングを
確実に解消できる原料供給装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1) 上記の目的を達
成するため、本発明に係る原料供給装置は、原料を貯留
すると共に変形可能な側壁を有するホッパと、前記変形
可能な側壁を外部からポイント領域で押し付ける押圧部
材と、該押圧部材を駆動する押圧部材駆動手段とを有
し、該押圧部材駆動手段は、前記押圧部材が前記変形可
能な側壁を瞬間的に押し付けるようにその押圧部材を駆
動することを特徴とする。
【0010】上記構成において、「ポイント領域」とい
うのは、変形可能な側壁の幅方向に関して長くない短い
領域ということであり、その側壁を局所的に変形させる
ことができる程度の狭い領域ということである。従っ
て、このポイント領域は、側壁に関してそのような局所
的な変形をもたらすことができる限りにおいて、円形状
の領域、正方形状の領域、長方形状の領域、あるいはそ
の他の細長くない任意の領域とすることができる。
【0011】このポイント領域は、変形可能な側壁の面
積に対して相対的に狭い領域ということであり、側壁の
面積が大きければそのポイント領域の面積も大きくする
ことができ、一方、側壁の面積が小さければそのポイン
ト領域の面積も小さくなるということである。
【0012】例えば、変形可能な側壁の面積が約200
cm2〜300cm2、望ましくは250cm2〜270
cm2である場合に、1つの押圧部材によるポイント領
域は約60mm2〜140mm2、望ましくは約80mm
2〜115mm2に設定できる。なお、変形可能な側壁を
押し付ける個所、すなわち押圧部材の個数は、1個に限
られず、複数個とすることもできる。
【0013】次に、上記(1)項に記載した構成の本発
明において、「瞬間的」というのは、ホッパ内に貯留さ
れた原料に対して必要最低限の衝撃を加えることができ
る程度の長さの時間ということである。一般に、ホッパ
を構成する変形可能な側壁が外部から押されて極めてゆ
っくりと変形する場合には、ホッパ内の原料はそのゆっ
くりとした変形に従ってゆっくりと動くだけで、ブリッ
ジを壊すのに足るだけの衝撃を受けることができないこ
とが多い。本発明でいうところの「瞬間的」というの
は、そのようなブリッジを壊すのに足るだけの衝撃力を
ホッパの変形可能な側壁に与えることができる程度に短
い瞬間的な時間ということである。
【0014】具体的には、例えば、図6において、カム
内輪半径R1が20mm、カム外輪半径R2が28m
m、そしてカム突起底辺長さL0が12mmであるよう
なカム33を回転数39rpmで駆動してホッパ側壁2
を変形させたときにもたらされるホッパ側壁2の変形時
間を、上記の瞬間的な時間として考えることができる。
なお、このような瞬間的な変形時間は、カム駆動構造に
よってもたらされることに限られず、エアの吸気及び排
気によって出力ロッドを進退移動させる構造のエアシリ
ンダや、その他任意の駆動構造によってもたらすことも
できる。
【0015】以上のような構成の本発明に係る原料供給
装置によれば、ホッパ側壁を瞬間的且つ局所的に変形さ
せることができるので、ホッパ内に貯留された原料に大
き過ぎず、しかし小さ過ぎない効果的な衝撃を与えるこ
とができ、よって、ホッパ内における原料のブリッジン
グ現象を確実に解消できる。
【0016】(2) 上記(1)に記載した構成の原料
供給装置において、前記押圧部材は断面円形又は断面方
形の柱状部材とすることができる。そしてその場合、前
記押圧部材駆動手段は、前記押圧部材を旋回移動させる
旋回機構と、該旋回機構を駆動するカムとによって構成
でき、さらに該カムはカム面に1つ又は複数の突起を備
えた円板カムによって構成できる。この構成によれば、
ホッパ側壁の「ポイント領域」を「瞬間的」に押し付け
るという上記(1)項記載の構成を簡単且つ確実に実現
できる。
【0017】(3) 上記(2)項に記載した構成の原
料供給装置において、前記ホッパには原料を搬送するた
めに回転するスクリューを設けることができ、そしてそ
の場合、前記円板カムは前記スクリューに連動して回転
駆動されることが望ましい。。こうすれば、ホッパ内の
原料を外部へ搬送するための動力源と、ブリッジング現
象を解消するために押圧部材を駆動するための動力源と
を共通にすることができ、原料供給装置の全体形状を非
常に小型に形成できる。
【0018】(4) 上記(1)項又は(2)項に記載
した構成の原料供給装置に関しては、前記ホッパ内の原
料を搬送するために回転すると共に前記ホッパの外部へ
張り出すスクリューと、前記ホッパの外部へ張り出す部
分の前記スクリューを覆うスクリューケーシングとを設
けることができる。そしてその場合には、該スクリュー
ケーシングを接地、すなわち電気的にアースすることが
望ましい。こうすれば、スクリューケーシングを通過す
る原料が帯電して滞留したり、壁面に付着することを防
止でき、その結果、原料を常に安定して搬送できる。
【0019】(5) 上記(3)項又は上記(4)項に
記載した構成の原料供給装置において、上記原料の平均
粒子径をd50とし、前記スクリューの外径をDとし、
前記スクリューのピッチをPとするとき、 d50=略6.0μm D =略20mm P =略14mm のように設定することが望ましい。この構成によれば、
スクリューによって搬送される原料に過剰な圧縮力が作
用して原料が滞留したり壁面に付着することを防止で
き、その結果、原料を常に安定して搬送できる。なお、
平均粒子径d50とは、分級された粉体に関する粒度分
布曲線においてその累積値が50%となる粒径のことで
ある。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る原料供給装
置の一実施形態を分解状態で示している。この原料供給
装置は、原料Mを貯留するホッパ1と、ホッパ1の側壁
2をポイント領域すなわち局所的に押し付ける押圧部材
3と、その押圧部材3を駆動する押圧部材駆動装置4と
を有する。
【0021】ホッパ1の上端は開口となっていてその開
口を通して原料M、例えば粉体原料、例えば静電複写機
用の軟質トナーがホッパ1の内部へ投入される。このホ
ッパ1の上端には外部へ張り出すフランジ6が全周にわ
たって設けられている。ホッパ1は、その全体が外装ケ
ーシング7の内部に格納され、そしてその上端のフラン
ジ6が外装ケーシング7の上端7aに支持される。
【0022】ホッパ1の側壁2は変形可能な材料、例え
ばネオプレンゴムによって形成される。側壁2以外の部
分の側壁は必ずしも変形可能でなくても良いが、側壁2
とそれ以外の部分の側壁を異なる材料によって形成する
ということは合理的ではないので、通常は、ホッパ1の
全体が側壁2と同一の変形可能な材料によって形成され
る。側壁2及びそれ以外の部分の側壁の下端には円筒状
のスクリュー収納部8が形成されている。
【0023】スクリュー収納部8の原料排出側の開口に
はクランプ部材18によってスクリューケーシング19
が連結される。これにより、図2に示すように、ホッパ
1の原料排出口から長さL1だけ張り出す原料搬送部が
形成される。そして、この原料搬送部を構成するスクリ
ューケーシング19は接地、すなわち電気的にアースさ
れている。
【0024】図1に戻って、押圧部材3は、例えば、断
面円形の柱状、すなわち円筒形状の硬質ゴムによって形
成され、駆動軸9から延びるアーム部材11の先端に接
着、ネジ止め、その他適宜の固着方法によって固着され
ている。アーム部材11は、図3に示すように、押圧部
材3が側壁2の中央よりも下側に位置するような長さを
有している。
【0025】図1において、押圧部材3を支持する駆動
軸9は、その一端が第1内部側板12の軸支部13によ
って支持され、その他端が第2内部側板14によって支
持される。第1内部側板12の外側には外装側板16が
装着され、第2内部側板14の外側には外装側板17が
装着され、そして、それらの外装側板16及び17が外
装ケーシング7の側部開口部に取り付けられる。
【0026】第1内部側板12の内面には、モータ21
及びギヤヘッド22から成る動力源23が取り付けら
れ、ギヤヘッド22の出力軸、すなわち動力源23の出
力軸24が第1内部側板12を貫通してその第1内部側
板12の外側へ張り出している。そして、その張り出し
た出力軸24に駆動スプロケット26が固着される。モ
ータ21はその出力軸の回転数が調整可能なモータ、例
えばサーボモータによって構成され、外装ケーシング7
の外部に露出していて外部から操作可能な操作入力要
素、例えばツマミ(図示せず)の操作によってその回転
数が希望に応じて調節できるようになっている。
【0027】第1内部側板12の隅部には従動スプロケ
ット27が固着された回転軸28が設けられ、その回転
軸28の内面側の端部にスクリュー29が連結されてい
る。このスクリュー29は、外装ケーシング7の内部に
収納された状態で、同じく外装ケーシング7の内部に収
納されたホッパ1のスクリュー収納部8の内部に、図2
に示すように収納される。
【0028】図1において、従動スプロケット27と駆
動スプロケット26との間には、中間スプロケット31
を介してチェーン32が掛け渡されている。モータ21
が作動して出力軸24が回転すると駆動スプロケット2
6が回転し、その回転がチェーン32を介して従動スプ
ロケット27へ伝達され、それにより、スクリュー29
が所定回転数で回転する。
【0029】スクリュー29が回転すると、図2におい
て、ホッパ1の底部に貯留された原料Mが回転するスク
リュー29によって図2の右方向へ搬送され、スクリュ
ーケーシング19によって構成される、長さL1の張出
し部を通過して外部へ排出されて、図示しない原料処理
装置、例えば分級装置へ供給される。スクリュー29の
回転速度が一定に維持されれば、スクリューケーシング
19の開口から排出される原料Mの量も一定に維持され
る。
【0030】図1において、動力源23の出力軸24は
駆動スプロケット26を貫通してその外方へ突出し、そ
の突出部分に円板カム33が固着されている。また、第
1内部側板12の軸支部13に支持された押圧部材駆動
軸9の先端には第2リンク36が固着され、その第2リ
ンク36の先端に第1リンク34が連結され、そして、
その第1リンク34の先端に設けたカムフォロワ37が
円板カム33の外周面、すなわちカム面に当接してい
る。本実施形態では、動力源23、円板カム33、第1
リンク34及び第2リンク36によって、押圧部材駆動
軸9を回転駆動するための押圧部材駆動装置4が構成さ
れている。
【0031】図6において、円板カム33のカム面には
2つのカム突起38が互いに180°の角度間隔で互い
に対向して形成されている。これらのカム突起38に関
する寸法は、例えば、底辺長さL0=12mm、カム内
輪半径R1=20mm、そしてカム外輪半径R2=28
mmに設定される。
【0032】図3に示すように、第1リンク34に支持
されるカムフォロワ37がカム33の内輪カム面に当接
するとき、駆動軸9から延びるアーム部材11の先端に
設けられた押圧部材3は、ホッパ1の変形可能な側壁2
に接触又は近接する位置に置かれている。他方、カム3
3が回転してカムフォロワ37がカム突起38に乗り上
げると、図4に示すように、第1リンク34及び第2リ
ンク36が一定の相対角度を保持した状態で駆動軸9を
中心として回転し、この結果、駆動軸9によって支持さ
れた押圧部材3が矢印Bで示すように、ホッパ1へ向か
う方向、すなわち図4の反時計方向へ所定角度だけ回転
移動する。
【0033】押圧部材3に接触又は近接する側壁2は変
形可能な材料によって形成されているので、押圧部材3
が上記のようにホッパ方向へ移動すると、側壁2はその
押圧部材3によって押し付けられて局所的に変形する。
そして、カム33がさらに回転して図5に示すようにカ
ム突起38ががカムフォロワ37を通過すると、押圧部
材3は側壁2の弾性復元力によって矢印Cのように押し
戻され、カムフォロワ37がカム33の内輪カム面に当
接する初期位置に戻される。
【0034】カム33の回転が継続すると、カムフォロ
ワ37の所には周期的にカム突起38が到来し、その都
度、押圧部材3が側壁2に対して進退移動を繰り返し
て、その側壁2を瞬間的且つ局所的に押圧してそれを変
形させる。今、押圧部材3の側壁2に対する周期的な進
退移動を模式的に考えると、図10(b)に示すよう
に、押圧開始点P0から押圧部材3による側壁2の押圧
が開始され、瞬間的な時間T1の間だけ押圧が行われ、
T1時間経過後の時点P1で押圧が終了する。
【0035】本実施形態では、図6におけるカム突起3
8の高さ(すなわち、カム外輪半径R2とカム内輪半径
R1との差)及びカム突起38の底辺長さL0によっ
て、上記の押圧時間T1が特定される。この押圧時間T
1は、感覚的に見れば、押圧部材3がコツンと音を立て
て側壁2にぶつかるという程度に瞬間的な時間である。
【0036】本実施形態の原料供給装置において、原料
Mの供給作業を行っていると、原料Mの粘性や原料Mに
加わる圧縮力の影響によって、図3に示すように、原料
Mが凝集して空洞Kが発生する現象、すなわちブリッジ
ング現象が生じるおそれがある。しかしながら、本実施
形態では、カム33の回転に応じて周期的に進退移動を
繰り返す押圧部材3によって、側壁2が周期的にポイン
ト領域で瞬間的に変形し、これにより、ホッパ1の内部
の原料Mに大き過ぎず、しかし小さ過ぎない、適度な衝
撃が与えられ、その結果、原料Mの凝集を壊して空洞K
の発生、すなわちブリッジング現象の発生を確実に防止
できる。このため、スクリュー29の回転によって常に
安定して一定量の原料Mを外部へ搬送して、分級装置等
といった原料処理装置へ供給することができる。
【0037】図10(a)に示す線図は参考のために掲
載したものであり、これは、図7に示した従来の原料供
給装置においてパドル53の先端部分によって側壁52
を比較的広い線状領域で押圧したときの押圧状態を模式
的に示している。この従来装置では、パドル53がゆっ
くりと揺動運動する構造であるので、図10(a)の時
点P0でパドル53の先端線状部分による押圧が開始さ
れてから、時点P1でその押圧が解除されるまでに、ゆ
っくりとした押圧速度で長い時間T0の押圧を行ってい
る。このような押圧状態では、ホッパ内の原料は単にゆ
っくりとした波動運動を行うだけであるので、原料がブ
リッジング現象を発生したときにそれを解消できるのに
十分な衝撃を原料に与えることができなかった。
【0038】これに対し、本実施形態では、押圧部材3
の形状に対応したポイント領域に対して短時間T1の瞬
間的な押圧が側壁2に対して成されるので、ホッパ1内
の原料Mに対して好適な衝撃が与えられ、その結果、原
料Mに関するブリッジング現象の発生を確実に防止でき
る。なお、既述の通り、本実施形態では図1のモータ2
1の出力回転数が図示しない操作ツマミの操作によって
調節可能になっているので、スクリュー29の回転によ
る原料Mの供給速度は原料Mの性状に応じて適切な値に
設定できる。そして、その場合、押圧部材3による側壁
2の押圧周期はモータ21の出力回転数の変化に従って
自動的に変化する。
【0039】また、本実施形態では、図2に示すよう
に、ホッパ1から張り出す原料搬送部を構成するスクリ
ューケーシング19を接地したので、この原料搬送部を
通過する原料Mが帯電することを防止できる。この結
果、原料Mが帯電によって滞留したり壁面に付着するこ
とを防止でき、それ故、原料を常に安定して搬送でき
る。
【0040】また、本実施形態では、図1に示すよう
に、押圧部材3の駆動とスクリュー29の駆動を共通の
動力源23によって行うことにしたので、それぞれを専
用の動力源で行う場合に比べて、原料供給装置の全体形
状を小型且つ安価に作製できるようになった。
【0041】(その他の実施形態)以上、好ましい実施
形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形
態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明
の範囲内で種々に改変できる。
【0042】例えば、上記実施形態ではカム33に2個
のカム突起38を設けたが、カム突起38の数は1個又
は3個以上の複数個とすることもできる。カム突起38
の数を少なくすればスクリュー29の回転数が高くなる
場合に押圧部材3によって原料Mに与える衝撃の回数が
異常に多くなることを防止できる。一方、カム突起38
の数を多くすればスクリュー29の回転数が低い場合で
も、原料Mにブリッジング現象を解消するのに十分な衝
撃を付与できる。
【0043】
【実施例】次の2種類の原料供給装置を用意した: (I)第1原料供給装置 (1)図1に示したように押圧部材3を用いて側壁2を
ポイント領域で瞬間的に押圧する本発明に係る構造の原
料供給装置、(2)原料M:平均粒子径d50が6.0
μmの静電複写機用の1成分系黒色軟質トナー、(3)
ホッパ1の容量V=2l(リットル)、(4)変形可能
な側壁2の材質:厚さ3.0mmのネオプレンゴム、
(5)変形可能な側壁2の面積S=260cm2
(6)スクリュー29の外径D=20mm、(7)スク
リュー29及びスクリューケーシング19によって形成
されるホッパ1から張り出す部分の原料搬送長さL1=
60.5mm、(8)スクリュー29のピッチP=14
mm、(9)スクリュー29の回転数RS=78rp
m、(10)カム33(図1参照)の回転数RC=39
rpm、そして(11)カム突起38の数を2個として
それらを180°の角度間隔で対向させて配置する。
【0044】(II)第2原料供給装置 (1)図7に示したようにパドル53を用いて側壁52
をライン領域でゆっくりした揺動運動で押圧する構造の
従来の原料供給装置、(2)、(3)、(4)、
(5)、(6)、(9)、(10)、(11)の各条件
は第1原料供給装置と同じ、(7)スクリュー29及び
スクリューケーシング19によって形成されるホッパ1
から張り出す部分の原料搬送長さL1=97.5mm、
そして(8)スクリュー29のピッチP=13mmとす
る。
【0045】(III)上記2種類の原料供給装置を用
いて原料供給作業を行って検量データをとったところ、
次の結果を得た。
【0046】上表から理解できるように、ホッパ側壁を
ライン領域でゆっくりと押圧する構造の原料供給装置で
は、一定時間の経過後にホッパ内にブリッジング現象が
生じて原料の供給が不可能になった。また、スクリュー
のピッチが短く且つホッパから張り出す原料搬送長さL
1が長いとブッリジング現象が生じ易いことが分かっ
た。
【0047】これに対し、ホッパ側壁をポイント領域で
瞬間的に押圧する構造の本発明の原料供給装置によれ
ば、ブリッジング現象が発生しないことが分かった。上
記の実施例では30分経過後までのデータしか示されて
いないが、一般に、30分経過した時点でブリッジング
現象が発生しない場合には、その後経過時間が長くなっ
てもブリッジング現象がほとんど発生しないことが分か
っている。また、スクリューのピッチを長くして且つホ
ッパから張り出す原料搬送長さL1を短くするとブリッ
ジング現象が生じ難いことが分かった。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る原料供給装置によれば、ホ
ッパ側壁を瞬間的且つ局所的に変形させることができる
ので、ホッパ内に貯留された原料に大き過ぎず、しかし
小さ過ぎない効果的な衝撃を与えることができ、よっ
て、ホッパ内における原料のブリッジングを確実に解消
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原料供給装置の一実施形態を分解
状態で示す斜視図である。
【図2】図1に示す構造の要部を示す断面図である。
【図3】図1に示す構造の他の要部を示す断面図であ
る。
【図4】図3に示す構造の異なる動作タイミングにおけ
る状態を示す図である。
【図5】図3に示す構造のさらに異なる動作タイミング
にける状態を示す図である。
【図6】図3に示す構造の要部を拡大して示す断面図で
ある。
【図7】従来の原料供給装置の一例を分解状態で示す斜
視図である。
【図8】図7に示す従来構造の要部を示す断面図であ
る。
【図9】図7に示す従来構造の他の要部を示す断面図で
ある。
【図10】原料供給装置におけるホッパ側壁の押圧状態
の経時的変化を模式的に示すグラフであって、(a)は
従来の原料供給装置に関する押圧状態を示し、(b)は
本発明に係る原料供給装置に関する押圧状態を示す。
【符号の説明】
1 ホッパ 2 変形可能な側壁 3 押圧部材 4 押圧部材駆動装置 8 スクリュー収納部 9 駆動軸 11 アーム部材 19 スクリューケーシング 23 動力源 29 スクリュー 33 円板カム 34 第1リンク 36 第2リンク 37 カムフォロワ 38 カム突起 D スクリューの外径 K 空洞 L0 カム突起の底辺長さ L1 ホッパから張り出す原料搬送長さ M 原料 P スクリューのピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 干場 哲朗 栃木県下都賀郡野木町大字野木922番地2 号 日鉄鉱業株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AB04 3E070 AA19 AB11 GA04 VA17 WF12 WF19 3F075 AA08 BA01 BB01 CA09 CC03 CC05 DA01 4G068 AA01 AB22 AB30 AC20 AD33 AF21 AF31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料を貯留すると共に変形可能な側壁を
    有するホッパと、前記変形可能な側壁を外部からポイン
    ト領域で押し付ける押圧部材と、該押圧部材を駆動する
    押圧部材駆動手段とを有し、該押圧部材駆動手段は、前
    記押圧部材が前記変形可能な側壁を瞬間的に押し付ける
    ようにその押圧部材を駆動することを特徴とする原料供
    給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記押圧部材は断面円形又は断面方形の柱状部材であ
    り、 前記押圧部材駆動手段は、前記押圧部材を旋回移動させ
    る旋回機構と、該旋回機構を駆動するカムとを有し、該
    カムはカム面に1つ又は複数の突起を備えた円板カムで
    あることを特徴とする原料供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記ホッパには原料
    を搬送するために回転するスクリューが設けられ、前記
    円板カムは前記スクリューに連動して回転駆動されるこ
    とを特徴とする原料供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、 前記ホッパ内の原料を搬送するために回転すると共に前
    記ホッパの外部へ張り出すスクリューと、 前記ホッパの外部へ張り出す部分の前記スクリューを覆
    うスクリューケーシングとを有し、該スクリューケーシ
    ングは接地されることを特徴とする原料供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4において、上記原
    料の平均粒子径をd50とし、前記スクリューの外径を
    Dとし、前記スクリューのピッチをPとするとき、 d50=略6.0μm D =略20mm P =略14mm であることを特徴とする原料供給装置。
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JP2009007131A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Kubota Corp 材料供給装置
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