JP2001239614A - 積層ガラス - Google Patents

積層ガラス

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JP2001239614A
JP2001239614A JP2000054070A JP2000054070A JP2001239614A JP 2001239614 A JP2001239614 A JP 2001239614A JP 2000054070 A JP2000054070 A JP 2000054070A JP 2000054070 A JP2000054070 A JP 2000054070A JP 2001239614 A JP2001239614 A JP 2001239614A
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glass
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JP2000054070A
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Naoya Sato
直哉 佐藤
Seiichi Miyasaka
誠一 宮坂
Tetsuo Saito
徹男 斉藤
Tadashi Honda
正 本多
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反りのない積層ガラスを得る。 【解決手段】JIS K7113に規定する引張速度5
0mm/分での引張試験において、2号形試験片が20
0%以上伸びるものであり、かつ200%の伸びでの2
号形試験片の引張応力が20N/cm2以下となる材料
を用いた接着層1により、ガラス板2と合成樹脂板3と
を接合した、積層ガラス10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス板と合成樹
脂板とが接合された積層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス板の高い耐擦傷性と合成樹脂板の
高い耐衝撃性とを両立させるために、ガラス板と合成樹
脂板とが接合された積層ガラスが知られている。この積
層ガラスは、擦傷を受けやすい側にガラス板、衝撃を受
けやすい側に合成樹脂板、がそれぞれ配されるように車
両や建築物に組付けられることで、高機能の窓ガラスと
して有用である。
【0003】ガラス板と合成樹脂板とは、所定の接着層
を介して接合される。接着層を形成する材料には、種々
のものがある。例えば、ポリビニルブチラール膜、ウレ
タン系樹層、アクリル系樹脂等があげられる。
【0004】接着層を形成する材料を膜状の材料(中間
膜)から形成する場合(ケース1)、中間膜をガラス板
と合成樹脂板との間に介在させた積層体を加熱圧着する
ことで、積層ガラスが得られる。
【0005】接着層を形成する材料を液状(ゲル状を含
む)の材料から形成する場合(ケース2)、ガラス板と
合成樹脂板とを離隔配置し、液状材料を両者間に流し込
んだ後に液状材料を固化させることで、積層ガラスが得
られる。液状材料が熱硬化性の材料である場合(ケース
2−1)には、液状材料をガラス板と合成樹脂板との間
に流し込んだ後に加熱する。液状材料が紫外線硬化性の
材料である場合(ケース2−2)には、液状材料をガラ
ス板と合成樹脂板との間に流し込んだ後に紫外線を照射
する。
【0006】ケース2−2における紫外線照射工程で
は、積層体の各場所での照射強度に分布が生じやすい。
照射強度に分布を生じさせない照射工程は積層ガラスの
大量生産に適さない。したがって、特に大量生産に適し
た紫外線照射工程を経た積層ガラスには、照射強度の分
布に起因する液状材料の硬化むらのため、ガラス板と合
成樹脂板との接合不良が生じやすい。このような事情か
ら、積層ガラスを得るためには、ケース1やケース2−
1の加熱処理を使用することが好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガラス板の
熱膨張率と合成樹脂板の熱膨張率とは異なるものであ
る。したがって、ガラス板と合成樹脂板とが接合された
積層ガラスは、次の不具合を有する。すなわち、ケース
1やケース2−1のようにガラス板と合成樹脂板との接
合の際に加熱処理を用いる場合、作製された積層ガラス
に反りが生じる。
【0008】この反りは、ガラス板の熱膨張率と合成樹
脂板の熱膨張率とが異なることが原因である。すなわ
ち、熱膨張率の違いによって、加熱時のガラス板の寸法
と合成樹脂板の寸法との差と、加熱後(常温時)のガラ
ス板の寸法と合成樹脂板の寸法との差とに、違いが生じ
る。具体的には、加熱により合成樹脂板がガラス板より
も膨張した状態で、合成樹脂板とガラス板とが接合され
る。加熱処理が終ると、合成樹脂板がガラス板よりも大
きく収縮する。そのため、作製後の積層ガラスに反りが
生じる。
【0009】ガラス板と合成樹脂板との熱膨張率の違い
による不具合を解消するためには、種々の提案がされて
いる。接着層を柔軟な層にすることで、ガラス板と合成
樹脂板との熱膨張率の違いを吸収することが、種々の提
案のうちの代表例である。また、特開昭63−2622
41号公報に開示されているように、ガラス板、接着
層、合成樹脂板のそれぞれの厚みを調整することで、積
層ガラスの反りを防止する試みが提案されている。しか
し、いずれの提案においても、充分に積層ガラスの反り
を防止するには至っていなかった。
【0010】本発明の目的は、従来技術の上記課題を解
決することにあり、ガラス板と合成樹脂板との熱膨張率
の違いに起因する反りを防止し得る、積層ガラスを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラス板と合
成樹脂板とが接着層を介して積層された積層ガラスであ
って、前記接着層は、JIS K7113に規定する2
号形試験片が成形可能な材料から形成されており、該材
料は、JIS K7113に規定する引張速度50mm
/分での引張試験において、2号形試験片が200%以
上伸びるものであり、かつ200%の伸びでの2号形試
験片の引張応力が20N/cm2以下となる材料である
ことを特徴とする積層ガラスである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の積層ガラスの一
例を示す概略断面図である。積層ガラス10は、ガラス
板2と合成樹脂板3とが、接着層1を介して接合されて
なる。
【0013】接着層1は、JIS K7113に規定す
る2号形試験片が成形可能な材料から形成されている。
接着層1の材料は、JIS K7113に規定する引張
速度50mm/分での引張試験方法において、2号形試
験片が200%以上伸びることが可能な材料である。そ
して、接着層1の材料は、JIS K7113に規定す
る引張試験方法において、200%の伸びでの2号形試
験片の引張応力が20N/cm2以下となる材料であ
る。接着層1を形成する材料としては、例えば熱硬化性
のアクリル樹脂材料や熱硬化性のシリコーンエラストマ
ーがあげられる。
【0014】合成樹脂板3の材料としては、ポリカーボ
ネート材料やアクリル材料があげられる。これらの材料
として透明性を有する材料を用いることによって、積層
ガラスを車両や建築物の窓に使用できる。この場合、接
着層1の材料にも透明性を有する材料を用いることにな
る。ガラス板2としては、通常のガラス板の他、強化処
理されたガラス板や表面に機能薄膜を有するガラス板な
ど、種々のものを使用できる。
【0015】本発明の積層ガラスとしては、図1に示し
た例の他に、2枚以上のガラス板や2枚以上の合成樹脂
板を適宜組合せて接合した、各種積層構成の積層ガラス
があげられる。すなわち、2枚のガラス板の間に合成樹
脂板が介在する構成(構成1)、2枚のガラス板が接合
された合わせガラスの一方の面に合成樹脂板を接合した
構成(構成2)、2枚の合成樹脂板の間にガラス板が介
在する構成(構成3)、2枚のガラス板と2枚の合成樹
脂板とが交互に積層された構成(構成4)、さらには3
枚以上のガラス板および/または3枚以上の合成樹脂板
とが構成1〜4の構成を繰り返したり組合せたりした構
成、などである。
【0016】いずれの構成においても、ガラス板と合成
樹脂板との間に介在される接着層に、本発明における接
着層を使用する。構成2などでは、ガラス板とガラス板
との間に、従来から知られている中間膜(例えばポリビ
ニルブチラール膜)を介在させることもできる。
【0017】
【実施例】接着層の材料として、3種類(材料A〜C)
を用意した。材料Aとして、液状熱硬化性シリコーン系
樹脂材料(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製;商
品名「SE1740A/B」)を用いた。材料Bは材料
Aとは別の熱硬化性シリコーン系樹脂材料、材料Cはウ
レタン系樹脂材料である。また、厚みが2mmのポリカ
ーボネート板と厚みが4mmのガラス板とを用意した。
【0018】ガラス板とポリカーボネート板とを枠材に
より1mmの間隔で離隔保持し、材料A、Bをそれぞれ
ガラス板とポリカーボネート板との間に注入した後に、
加熱硬化させて、図1に示す積層構成の積層ガラスA、
Bを作製した。また、材料Cを厚みが1mmの膜状に形
成し、この膜をガラス板とポリカーボネート板との間に
介在させて図1に示す積層構成と同じ積層構成の積層体
とした。この積層体をオートクレーブ内で加熱圧着し
て、積層ガラスCを作製した。なお、材料の符号A〜C
がそれぞれ積層ガラスの符号A〜Cに対応する。
【0019】作製された積層ガラスA〜Cについて、外
観評価と冷熱サイクル試験とを行なった。結果を表1に
示す。なお、冷熱サイクル試験は、(−20℃の環境下
に4時間保管)−(2時間かけて−20℃から80℃に
昇温)−(80℃の環境下に4時間保管)−(2時間か
けて80℃から−20℃に降温)を1サイクルとし、こ
のサイクルを繰り返し行う試験である。
【0020】材料A〜Cを用いてJIS K7113に
規定された2号形試験片を成形し、JIS K7113
に規定された方法により、引張速度50mm/分での試
験片の伸びと引張速度50mm/分で引っ張っている際
の伸びが200%の時の引張応力とを測定した。結果を
表1と図2のグラフに示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1に示すとおり、試験片の伸びが200
%以上であり、200%の伸びでの引張応力が8N/c
2である材料Aを用いた積層ガラスAは、作製後に反
りがなく、冷熱サイクル試験後の異常もなかった。試験
片の伸びが75%となったところでちぎれる材料Bを用
いた積層ガラスBは、作製後に反りはないが、冷熱サイ
クル試験中の14サイクル経過時点で積層ガラスのコー
ナー部で接着層に亀裂が発生した。試験片の伸びが20
0%以上であるが、200%の伸びでの引張応力が23
8N/cm2である材料Cを用いた積層ガラスCは、作
製後に反りが発生した。
【0023】
【発明の効果】本発明の積層ガラスによれば、JIS
K7113に規定する引張速度50mm/分での引張試
験において、2号形試験片が200%以上伸びるもので
あり、かつ200%の伸びでの2号形試験片の引張応力
が20N/cm2以下となる材料を用いた接着層によ
り、ガラス板と合成樹脂板とを接合しているので、積層
ガラスの反りを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層ガラスの一例を示す概略断面図で
ある。
【図2】接着層に用いる材料の特性を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1:接着層 2:ガラス板 3:合成樹脂板 10:積層ガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本多 正 神奈川県愛甲郡愛川町角田字小沢上原426 番1 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AG00A AK01B AK45B AK52B BA02 CB00 GB07 GB31 JK02G JK06 JK08G JL04 YY00G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板と合成樹脂板とが接着層を介して
    積層された積層ガラスであって、前記接着層は、JIS
    K7113に規定する2号形試験片が成形可能な材料
    から形成されており、該材料は、JIS K7113に
    規定する引張速度50mm/分での引張試験において、
    2号形試験片が200%以上伸びるものであり、かつ2
    00%の伸びでの2号形試験片の引張応力が20N/c
    2以下となる材料であることを特徴とする積層ガラ
    ス。
  2. 【請求項2】前記合成樹脂板がポリカーボネート板であ
    る請求項1に記載の積層ガラス。
  3. 【請求項3】前記材料がシリコーン系樹脂からなる請求
    項1または2に記載の積層ガラス。
JP2000054070A 2000-02-29 2000-02-29 積層ガラス Withdrawn JP2001239614A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11314301A (ja) * 1998-05-08 1999-11-16 Sumitomo Chem Co Ltd 樹脂積層体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11314301A (ja) * 1998-05-08 1999-11-16 Sumitomo Chem Co Ltd 樹脂積層体

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