JP2001239193A - トリガーディスペンサ - Google Patents

トリガーディスペンサ

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JP2001239193A
JP2001239193A JP2000055584A JP2000055584A JP2001239193A JP 2001239193 A JP2001239193 A JP 2001239193A JP 2000055584 A JP2000055584 A JP 2000055584A JP 2000055584 A JP2000055584 A JP 2000055584A JP 2001239193 A JP2001239193 A JP 2001239193A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1001Piston pumps
    • B05B11/1009Piston pumps actuated by a lever
    • B05B11/1011Piston pumps actuated by a lever without substantial movement of the nozzle in the direction of the pressure stroke

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクト化を図ると同時に、ポンプ室の寸
法変更などの自由度が大きく、しかも分別廃棄の必要の
ない合成樹脂製ばねを用いて必要な付勢力を得ることが
でき、回転スライドバルブのコンパクト化などによって
も切り替えの操作性に支障をきたすことがないトリガー
ディスペンサを提供すること。 【解決手段】 トリガーレバー51の揺動操作でポンプ
室109内のピストン107を上下に摺動させ一定量ず
つ内容液を吐出させるトリガーディスペンサ50で、ト
リガーレバー51およびピストン107を戻す付勢力
を、ポンプ室109外の本体部とトリガーレバーの背面
に係止する合成樹脂製板ばねで付与する構造とする。こ
れにより、コンパクト化を可能とすると同時に、ポンプ
室の寸法変更などの自由度を大きくし、分別廃棄の必要
をなくすと同時に、必要な付勢力を得る。また、回転ス
ライドバルブ61の外側の少なくとも一部に指掛け部6
5を形成してコンパクト化を図っても確実に操作できる
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はトリガーディスペ
ンサに関し、コンパクト化を図ると同時にポンプ室の寸
法変更などの自由度が大きく、分別廃棄の必要のない合
成樹脂製ばねで必要な付勢力を得ることができるように
したり、回転スライドバルブのコンパクト化によっても
操作性に支障が生じないようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】浴室用洗剤やトイレ用洗剤などの液体状
の内容物を容器内から一定量ずつ噴射させて取り出すた
めトリガーディスペンサが広く用いられている。
【0003】このようなトリガーディスペンサは再公表
特許WO98/17399号や特開平9−276757
号等種々提案されている。
【0004】例えば図10に再公表特許WO98/17
399号に記載されているトリガーディスペンサ1を示
すように、容器本体の口部分上に連結固定されるディス
ペンサ本体2を備えており、このディスペンサ本体2に
は、中間部に水平前方に開口するシリンダ3が設けら
れ、内部に摺動可能にピストン4が装着され、ディスペ
ンサ本体2に揺動自在に取り付けたトリガーレバー5に
よってピストン4を駆動することで、これらシリンダ3
とピストン4で構成されるポンプ室6の容積を拡縮でき
るようになっている。また、ディスペンサ本体2には、
ポンプ室6の後部に連通して垂直筒7が配置され、吐出
弁機構8およびデップチューブ9を介して容器本体内と
連通する一方、この垂直筒7の上端部に水平に射出筒1
0が設けられ、その先端部のノズル嵌合筒11に水平中
心軸回りに回動可能なノズルヘッド12が設けられ、開
閉や噴射状態を切り替えることができるようにしてあ
る。そして、トリガーレバー5を引き込んでピストン4
を駆動して噴射させた後トリガーレバー5およびピスト
ン4を元に戻すためポンプ室6内のシリンダ3とピスト
ン4との間に金属製のコイルばね13が介装してある。
【0005】したがって、トリガーレバー5を引き込ん
でピストン4を押し込むと、ポンプ室6内の内容液が垂
直筒7、吐出弁機構8、射出筒10、ノズル嵌合筒11
及びノズルヘッド12を介して噴射される一方、トリガ
ーレバー5の解放により、コイルばね13でピストン4
が押し戻されるとともに、トリガーレバー5も元の位置
に復帰され、このとき容器本体内の内溶液がポンプ室6
に吸引される。
【0006】このような一定量の内容液を噴射するトリ
ガーディスペンサ1は、女性や子供など手の小さな人が
取り扱うことも多いことから、使い易くコンパクトなも
のが望まれるとともに、容器本体の口部分に取り付けら
れることから、使用後の収納や製品の輸送などの面から
も、できるだけコンパクトなものが望まれている。
【0007】そこで、コンパクト化を図ったトリガーデ
ィスペンサとして本願出願人が提案したものが特開平9
−85142号公報に記載されており、図11にその構
造を示すように、ポンプ室を構成するシリンダとピスト
ンとを垂直方向に配置することでトリガーレバーに指を
掛けるのに必要な距離を短くし、小さな手でも容易に操
作できるようにしてある。
【0008】このトリガーディスペンサ100は、側方
に延びる吐出ノズル部101を備えたトリガーヘッド1
02と、このトリガーヘッド102と容器103とを連
結するリテーナ104と、このリテーナ104の吸込管
113に接続されるディップチューブ105とを備えて
構成されている。
【0009】そして、トリガーヘッド102の中空部内
側には、下方に開口する縦型のシリンダ106が設けら
れてピストン107が上下に摺動自在に装着されてお
り、トリガーヘッド102に揺動自在に取り付けられた
トリガーレバー108によってピストン107を駆動す
ることができ、これによってシリンダ106との間に形
成されるポンプ室109の容積を拡縮することができる
ようになっている。
【0010】このポンプ室109の吐出側である吐出ノ
ズル部101には、吐出弁機構110が設けられ、スプ
リング等のばね力により弁を閉じる方向に付勢され、通
常は吐出弁機構110は閉状態とされている。
【0011】また、ポンプ室109とディップチューブ
105との間には、吸入弁機構111が設けられ、内容
液の吐出の際に閉じ、吸引の際に開くようにしてある。
【0012】そして、このトリガーディスペンサでもピ
ストン107およびトリガーレバー108を戻すためポ
ンプ室109内のシリンダ106とピストン107との
間に金属製のコイルばね117が介装してある。
【0013】したがって、トリガーレバー108を引い
てピストン107を上昇させると、ポンプ室109に溜
まっていた内容液は加圧され、吐出弁機構110を開い
て吐出ノズル部101から噴霧される。
【0014】一方、トリガーレバー108を離して解放
すると、ピストン107がコイルばね117によって押
し下げられ、吐出弁機構110が閉じられてポンプ室1
09内が負圧になって吸入弁機構111が開かれ、ディ
ップチューブ105を介して内容液がシリンダ106の
ポンプ室109内に吸引される。
【0015】このようなトリガーディスペンサ100で
は、ポンプ室109を垂直に配置することでコンパクト
にすることができるとともに、一定量ずつ内容物を噴霧
することができ、回転スライドバルブ112のスライド
位置を変えることによって内容液の旋回渦流の旋回速度
等を調節して噴射状態を発泡状態だけでなく霧状等にし
たり、噴射しない閉塞状態にすることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
トリガーディスペンサ100でさらにコンパクト化を図
ろうとすると、ポンプ室109内のシリンダ106とピ
ストン107との間に金属製のコイルばね117を介装
する必要があることから、ポンプ室109の小型化に制
約が生じたり、吐出量の変更、特に吐出量を小さくする
場合の設計の自由度が少ないという問題がある。
【0017】また、近年、トリガーディスペンサを使用
後に廃棄する場合、金属製のコイルばねとプラスチック
の本体を分離しなければならない場合も多く、金属製の
コイルばねを合成樹脂製のコイルばねに置き換えようと
しても、同一の外形寸法で同一の付勢力を得ることが難
しく、かかる点からもコイルばね用の大きな装着スペー
スが必要でポンプ室のコンパクト化が困難になるという
問題がある。
【0018】一方、トリガーディスペンサ100のディ
スペンサ本体をコンパクト化しても先端部に設けられて
回動操作することで開閉や噴射状態の切り替えを行う回
転スライドバルブ112が相対的に大きくなり、この回
転スライドバルブもディスペンサ本体と同様にコンパク
ト化する必要があるが、回転スライドバルブ112をコ
ンパクトにし、特に軸方向の高さを小さくすると、回動
操作がやり難く、濡れた手では一層やり難くなるという
問題がある。
【0019】この発明はかかる従来技術の有する課題を
解決するためになされたもので、コンパクト化を図ると
同時に、ポンプ室の寸法変更などの自由度が大きく、し
かも分別廃棄の必要のない合成樹脂製ばねを用いて必要
な付勢力を得ることができるトリガーディスペンサを提
供しようとするものである。
【0020】また、この発明は上記従来技術の有する課
題を解決するためになされたもので、回転スライドバル
ブのコンパクト化などによっても切り替えの操作性に支
障をきたすことがないトリガーディスペンサを提供しよ
うとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するため、この発明の請求項1記載のトリガー
ディスペンサは、トリガーレバーの揺動操作でポンプ室
内のピストンを上下に摺動させ一定量ずつ当該ポンプ室
から内容液を吐出させるトリガーディスペンサであっ
て、前記トリガーレバーおよび前記ピストンを戻す付勢
力を、前記ポンプ室外に設けた合成樹脂製板ばねで付与
する構造としたことを特徴とするものである。
【0022】このトリガーディスペンサによれば、トリ
ガーレバーの揺動操作でポンプ室内のピストンを上下に
摺動させ一定量ずつ当該ポンプ室から内容液を吐出させ
るトリガーディスペンサで、トリガーレバーおよびピス
トンを戻す付勢力を、前記ポンプ室外に設けた合成樹脂
製板ばねで付与する構造とするようにしており、トリガ
ーレバーおよびピストンを戻す付勢力を合成樹脂製板ば
ねで与え、しかもこの合成樹脂製板ばねをポンプ室以外
に設けてコンパクト化を可能とすると同時に、ポンプ室
の寸法変更などの自由度を大きくし、分別廃棄の必要を
なくすと同時に、必要な付勢力を得るようにしている。
【0023】また、この発明の請求項2記載のトリガー
ディスペンサは、請求項1記載の構成に加え、前記合成
樹脂製板ばねの一端部をトリガーディスペンサの本体部
に係止するとともに、他端部を前記トリガーレバーの背
面に係止したことを特徴とするものである。
【0024】このトリガーディスペンサによれば、合成
樹脂製板ばねの一端部をトリガーディスペンサの本体部
に係止するとともに、他端部を前記トリガーレバーの背
面に係止するようにしており、揺動操作されるトリガー
レバーの揺動中心から遠い位置に付勢力を加えること
で、合成樹脂製板ばねによっても金属製のコイルばねと
同等の付勢力を得ることができるようにしている。
【0025】さらに、この発明の請求項3記載のトリガ
ーディスペンサは、請求項1または2記載の構成に加
え、前記合成樹脂製板ばねが、少なくとも両端部の係止
部と両側壁部とからなり前記トリガーレバーの背面内側
に収容可能な略枠状に成形されていることを特徴とする
ものである。
【0026】このトリガーディスペンサによれば、合成
樹脂製板ばねを、少なくとも両端部の係止部と両側壁部
とからなり前記トリガーレバーの背面内側に収容可能な
略枠状に成形されたもので構成しており、略枠状にして
軽量化を図ると同時に、トリガーレバーの背面内側に収
納することで、コンパクトに取り付けでき、しかも外観
上従来と何等変わらないようにしている。
【0027】また、この発明の請求項4記載のトリガー
ディスペンサは、トリガーレバーの揺動操作でポンプ室
内のピストンを上下に摺動させ一定量ずつ当該ポンプ室
から内容液を吐出させるトリガーディスペンサであっ
て、前記内容液が吐出される吐出ノズル部の先端部に設
けられ中心軸回りに回動操作され開閉や噴射状態を切り
替える回転スライドバルブの外側の少なくとも一部に指
掛け部を形成してなることを特徴とするものである。
【0028】このトリガーディスペンサによれば、トリ
ガーレバーの揺動操作でポンプ室内のピストンを上下に
摺動させ一定量ずつ当該ポンプ室から内容液を吐出させ
るトリガーディスペンサであって、内容液が吐出される
吐出ノズル部の先端部に設けられ中心軸回りに回動操作
され開閉や噴射状態を切り替える回転スライドバルブの
外側の少なくとも一部に指掛け部を形成するようにして
おり、凹凸などによる指掛け部によってコンパクト化を
図っても確実に操作できるようにしている。
【0029】さらに、この発明の請求項5記載のトリガ
ーディスペンサは、請求項4記載の構成に加え、前記回
転スライドバルブを略多角形状に形成する一方、コーナ
部に前記指掛け部を形成するとともに、これらコーナ部
の間を前記開閉や噴射状態を表示する表示部としたこと
を特徴とするものである。
【0030】このトリガーディスペンサによれば、回転
スライドバルブを略多角形状に形成する一方、コーナ部
に前記指掛け部を形成するとともに、これらコーナ部の
間を前記開閉や噴射状態を表示する表示部としており、
コーナ部に凹凸などの指掛け部を形成して確実な操作が
でき、コーナ部以外を表示部にして開閉や噴射状態など
を表示することで確実な状態に操作できるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明のトリガーディス
ペンサの実施の形態について図面に基づき詳細に説明す
る。
【0032】図1〜図4はこの発明のトリガーディスペ
ンサの一実施の形態にかかり、図1は縦断面図、図2は
正面図、図3は平面図、図4は左側面図である。
【0033】このトリガーディスペンサ50は、図11
により既に説明したトリガーディスペンサ100と基本
的な構造は同一であり、ピストン107およびトリガー
レバー108を戻す付勢力を付与する構成と、回転スラ
イドバルブ112のコンパクト化および操作性の向上の
ための構成とが異なるものである。
【0034】このトリガーディスペンサ50では、既に
説明したように、トリガーヘッド102の中空部内側
に、下方に開口する縦型のシリンダ106が設けられ、
下側から装着されたピストン107が上下に摺動可能と
なっている。
【0035】一方、このピストン107を上下に駆動す
るため、トリガーレバー51がトリガーヘッド102の
中間部前方に揺動可能に取り付けられ、下方に突き出た
引込操作部51aと側方に突き出たピストン駆動部51
bとで略逆L字状に構成されており、ピストン駆動部5
1bがピストン107の底部と当接し、トリガーレバー
51の揺動による力の垂直分力のみをピストン107に
伝達して上下動させることができるようにしてある。
【0036】このようなトリガーレバー51およびピス
トン107を戻す付勢力を付与するため、合成樹脂製板
ばね52が使用され、シリンダ106とピストン107
とで構成されるポンプ室109以外の取付位置としてト
リガーヘッド102の本体部を構成するリテーナ104
の前方に突出させて形成した上下2つの取付部53a,
53bと、トリガーレバー51の背面の下部に形成した
ばね取付部51cとの間に両端部を取り付けるようにし
てある。
【0037】このように取り付けられる合成樹脂製板ば
ね52は、例えば逆J字状に成形されて両端の係止部5
2a,52bが取付部53a,53bとばね取付部51
cとに係止され、トリガーレバー51の背面内側に沿っ
て収納されて外観上、合成樹脂製板ばね52が見えない
ような形状とされて装着される。
【0038】この合成樹脂製板ばね52は、例えばPO
M(ポリアセタール)やPBT(ポリブチレンテレフタ
レート)等で成形され、必要な付勢力によって形状等が
定められるが、中実な逆J字状の合成樹脂板で構成する
場合のほか、図5に示すように、両端部の円柱状の係止
部52a,52bと、これらをつなぐ両側の板状の側壁
部52cとで略枠状に形成するとともに、さらに両端部
の係止部52a,52bと平行な連結部52dを中間部
に備えて構成したものが使用される。また、合成樹脂製
板ばね52の略逆J字状の形状も、図6に示すように、
直線部Lと円弧部Rとで構成して円弧部Rの曲率半径を
変えたり、直線部Lに代えて2つの円弧部R´で構成す
ることもでき、中間部の連結部も省略したり、複数にす
るようにしても良い。さらに、合成樹脂製板ばねは中実
や略枠状にする場合に限らず、他の形状にすることもで
き、中実の場合の肉厚や断面形状等、これに加えて略枠
状にする場合の肉抜き部分の大きさ等を変えることもで
き、これらの変更で簡単にトリガーレバー51の操作力
を調整することができ、金属製のコイルばねの巻き数の
変更でトリガーレバーの操作力を調整する場合に比べ簡
単に対応することができる。
【0039】このような合成樹脂製板ばね52によりト
リガーレバー51に加えられる付勢力は、図7に示すよ
うに、トリガーレバー51に形成したばね取付部51c
に作用することから、従来のポンプ室内のコイルばねに
よる付勢力Ps をトリガーレバー51のピストン駆動部
51bに作用させる場合に比べ、揺動中心Oから付勢力
Pp の作用点までの距離Lp を距離Ls よりも大きくで
き、従来と同一の戻し力(トルク)Tを必要とする場合
には、合成樹脂製板ばねの付勢力Pp をコイルばねの付
勢力Ps より小さくすることができる。
【0040】合成樹脂製板ばねによる戻しトルク: T
p =Lp ・Pp 金属製コイルばねによる戻しトルク: Ts =Ls ・P
s ここで、ばねによらず同一の戻しトルクTが必要である
とすれば、Tp =Tsで、トリガーレバー51の構造
上、 Lp >Ls であるから、必要なばねの付勢力は
Pp <Ps で良いことになる。
【0041】これにより、金属製コイルバネに代えて合
成樹脂製板ばね52を使用することが簡単にでき、トリ
ガーレバー51のばね取付部51cを、できるだけ揺動
中心Oから離すことで一層小さな付勢力の合成樹脂製板
ばねを使用することが可能となり、特に合成樹脂製板ば
ね52の取付位置としてトリガーヘッド102の本体部
を構成するリテーナ104の前方に突出させて形成した
上下2つの取付部53a,53bと、トリガーレバー5
1の背面の下部に形成したばね取付部51cとすること
で、トリガーディスペンサ50のコンパクト化を図ると
同時に、揺動中心Oから付勢力Pp の作用点までの大き
な距離Lp を確保することができる。
【0042】また、このような合成樹脂製板ばね52を
用いたトリガーディスペンサ50では、ポンプ室109
内にコイルばねを設ける必要がなく、ポンプ室109を
構成するシリンダ106やピストン107の大きさを代
える自由度が増大し、特に突出量の少ないポンプ室10
9にすることもでき、トリガーディスペンサ50の一層
のコンパクト化を図ることも可能となる。
【0043】したがって、トリガーディスペンサ50自
体の軽量化を図ることができるとともに、手の小さな女
性や子供にも操作しやすいものとなる。
【0044】さらに、従来の金属製コイルばねに代えて
合成樹脂製板ばね52を用いることで、使用後にトリガ
ーディスペンサ50を廃棄する場合に、金属と合成樹脂
との分別の必要がなく、簡単に廃棄することができる。
【0045】次に、このトリガーディスペンサ50の回
転スライドバルブ61のコンパクト化および操作性の向
上のための構成について説明する。
【0046】このトリガーディスペンサ50の回転スラ
イドバルブ61は、先細形状とされ、最先端62の外形
が円形状とされ、これに続く後続部63の外形が3角形
状の角を直線で切り欠いて大きく面取りした略6角形状
の外形に形成されており、元の3角形を構成した3つの
平面部63aと、角を切り欠かいて面取りしたことで形
成された3つのコーナ部63bとを備えている。
【0047】そして、この回転スライドバルブ61で
は、最先端62のノズル孔64の外側を囲む円筒部分が
わずかに突き出すように形成され、これによって回転ス
ライドバルブ61の中心軸方向の高さを低くしてコンパ
クト化が図ってある。
【0048】このような回転スライドバルブ61では、
中心軸方向の高さを低くしたため切り替えのための回動
操作がやりに難くなることから、外側の少なくとも一部
に指掛け部65が形成してあり、例えば図8に示すよう
に、それぞれのコーナ部63bの表面に中心軸方向に沿
う凸条が複数本先端部から中間部まで一体に形成される
とともに、それぞれの平面部63aの前方両側にも凸条
が複数本形成してある。
【0049】なお、この指掛け部65は、図9に示すよ
うに、それぞれのコーナ部63bの表面にのみ中心軸方
向に沿う凸条を複数本先端部から中間部まで一体に形成
して構成することもできる。
【0050】このような指掛け部65を構成する凸条
は、例えば半径が0.3mm程度の断面半円形状とされ、
長さ方向後端は次第に低くなって外面と同一面を成すよ
うに形成してある。
【0051】さらに、この回転スライドバルブ61で
は、平面部63aの指掛け部65の間の平坦面が開閉や
噴射状態の表示部66としてあり、「開」や「閉」、あ
るいは「霧」等の文字がホットスタンプ印刷や刻設など
によって表示してある。
【0052】このような回転スライドバルブ61を備え
たトリガーディスペンサ50では、回転スライドバルブ
61さを低くしてコンパクト化を図っても指掛け部65
が形成してあるので、開閉操作や噴射状態の切り替えの
操作性が向上し、特に濡れた手で操作する場合にも確実
に操作することができるとともに、表示部66の表示に
よって回転スライドバルブ61を所望の状態に確実に切
り替えることができる。
【0053】なお、指掛け部を断面半円状の凸条で構成
するようにしたが、これに限らず他の矩形や三角形など
の断面形状としたり、直線状に限らず交差したものや曲
線状のものなどでも良く、凸条に代えて凹溝で構成する
ことも可能であり、平坦面に比べ指を掛かり易くできれ
ば良い。
【0054】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに具体的に説明
したように、この発明の請求項1記載のトリガーディス
ペンサによれば、トリガーレバーの揺動操作でポンプ室
内のピストンを上下に摺動させ一定量ずつ当該ポンプ室
から内容液を吐出させるトリガーディスペンサで、トリ
ガーレバーおよびピストンを戻す付勢力を、前記ポンプ
室外に設けた合成樹脂製板ばねで付与する構造としたの
で、合成樹脂製板ばねを使用してトリガーディスペンサ
のコンパクト化が可能となり、ポンプ室の寸法変更など
の自由度が大きくなるとともに、ポンプ室自体のコンパ
クト化も可能となり、使用後の廃棄の際に金属と合成樹
脂の分別の必要をなくすことができる。
【0055】さらに、トリガーディスペンサ自体の軽量
化も可能となるとともに、女性や子供など手の小さな人
でも使いやすいものとなる。
【0056】また、この発明の請求項2記載のトリガー
ディスペンサによれば、合成樹脂製板ばねの一端部をト
リガーディスペンサの本体部に係止するとともに、他端
部を前記トリガーレバーの背面に係止するようにしたの
で、揺動操作されるトリガーレバーの揺動中心から遠い
位置に付勢力を加えることができ、合成樹脂製板ばねに
よっても金属製のコイルばねと同等の付勢力を得ること
ができる。
【0057】さらに、この発明の請求項3記載のトリガ
ーディスペンサによれば、合成樹脂製板ばねを、少なく
とも両端部の係止部と両側壁部とからなり前記トリガー
レバーの背面内側に収容可能な略枠状に成形して構成し
たので、略枠状にして軽量化を図ることができると同時
に、トリガーレバーの背面内側に収納することで、コン
パクトに取り付けることができ、しかも外観上従来と何
等変わらないようにすることもできる。
【0058】また、この発明の請求項4記載のトリガー
ディスペンサによれば、トリガーレバーの揺動操作でポ
ンプ室内のピストンを上下に摺動させ一定量ずつ当該ポ
ンプ室から内容液を吐出させるトリガーディスペンサ
で、内容液が吐出される吐出ノズル部の先端部に設けら
れ中心軸回りに回動操作され開閉や噴射状態を切り替え
る回転スライドバルブの外側の少なくとも一部に指掛け
部を形成したので、凹凸などによる指掛け部によってコ
ンパクト化を図っても確実に操作することができる。
【0059】さらに、この発明の請求項5記載のトリガ
ーディスペンサによれば、回転スライドバルブを略多角
形状に形成する一方、コーナ部に前記指掛け部を形成す
るとともに、これらコーナ部の間を前記開閉や噴射状態
を表示する表示部としたので、コーナ部に凹凸などの指
掛け部を形成して確実な操作ができるとともに、コーナ
部以外に表示部を設けて開閉や噴射状態などを表示する
ことで確実な噴射状態などに操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のトリガーディスペンサの一実施の形
態にかかる縦断面図である。
【図2】この発明のトリガーディスペンサの一実施の形
態にかかる正面図である。
【図3】この発明のトリガーディスペンサの一実施の形
態にかかる平面図である。
【図4】この発明のトリガーディスペンサの一実施の形
態にかかる左側面図である。
【図5】この発明のトリガーディスペンサの一実施の形
態にかかる合成樹脂製板ばねの外観斜視図である。
【図6】この発明のトリガーディスペンサに用いられる
他の実施の形態にかかる合成樹脂製板ばねの平面図およ
びA−A断面図である。
【図7】この発明のトリガーディスペンサの一実施の形
態にかかる合成樹脂製板ばねによるトリガーレバーの戻
しトルクの説明図である。
【図8】この発明のトリガーディスペンサの一実施の形
態にかかる回転スライドバルブの正面図および側面図で
ある。
【図9】この発明のトリガーディスペンサの他の一実施
の形態にかかる回転スライドバルブの正面図および側面
図である。
【図10】従来のトリガーディスペンサの縦断面図であ
る。
【図11】従来の他のトリガーディスペンサの縦断面図
である。
【符号の説明】
50 トリガーディスペンサ 51 トリガーレバー 51a レバー操作部 51b ピストン駆動部 51c ばね取付部 52 合成樹脂製板ばね 52a 係止部 52b 係止部 52c 側壁部 52d 連結部 53a,53b 取付部(本体部) 61 回転スライドバルブ 62 最先端部(円形状) 63 後続部(略6角形状) 63a 平面部 63b コーナ部 64 ノズル孔 65 指掛け部 66 表示部 101 吐出ノズル部 102 トリガーヘッド 103 容器 104 リテーナ 105 ディップチューブ 106 シリンダ 107 ピストン 109 ポンプ室 110 吐出弁機構 111 吸入弁機構 113 吸い込み管 116 コンテナキャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリガーレバーの揺動操作でポンプ室内
    のピストンを上下に摺動させ一定量ずつ当該ポンプ室か
    ら内容液を吐出させるトリガーディスペンサであって、 前記トリガーレバーおよび前記ピストンを戻す付勢力
    を、前記ポンプ室外に設けた合成樹脂製板ばねで付与す
    る構造としたことを特徴とするトリガーディスペンサ。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂製板ばねの一端部をトリガ
    ーディスペンサの本体部に係止するとともに、他端部を
    前記トリガーレバーの背面に係止したことを特徴とする
    請求項1記載のトリガーディスペンサ。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂製板ばねが、少なくとも両
    端部の係止部と両側壁部とからなり前記トリガーレバー
    の背面内側に収容可能な略枠状に成形されていることを
    特徴とする請求項1または2記載のトリガーディスペン
    サ。
  4. 【請求項4】 トリガーレバーの揺動操作でポンプ室内
    のピストンを上下に摺動させ一定量ずつ当該ポンプ室か
    ら内容液を吐出させるトリガーディスペンサであって、 前記内容液が吐出される吐出ノズル部の先端部に設けら
    れ中心軸回りに回動操作され開閉や噴射状態を切り替え
    る回転スライドバルブの外側の少なくとも一部に指掛け
    部を形成してなることを特徴とするトリガーディスペン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記回転スライドバルブを略多角形状に
    形成する一方、コーナ部に前記指掛け部を形成するとと
    もに、これらコーナ部の間を前記開閉や噴射状態を表示
    する表示部としたことを特徴とする請求項4記載のトリ
    ガーディスペンサ。
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