JP2001237839A - 無線パケット優先制御方法 - Google Patents

無線パケット優先制御方法

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JP2001237839A JP2000043098A JP2000043098A JP2001237839A JP 2001237839 A JP2001237839 A JP 2001237839A JP 2000043098 A JP2000043098 A JP 2000043098A JP 2000043098 A JP2000043098 A JP 2000043098A JP 2001237839 A JP2001237839 A JP 2001237839A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の無線パケット優先制御方法において、衝
突回避期間の設定時に乱数で送信の優先順位を決める方
法は、優先順位の高いデータパケットが存在しなくとも
低いデータパケットには必ず待ち時間があり周波数利用
効率が低下する。 【解決手段】本発明は、基本単位時間(スロット時間)
の倍数からなる衝突回避期間Tcwを乱数の分布範囲を変
えずにスロット時間を優先順位情報の高いデータパケッ
トから順に短く設定し、乱数値との乗算により求める方
法又は、設定された衝突回避期間に余分に待つ幾つかの
待ちスロットを挿入する方法又は、乱数の分布範囲を変
え、固定的な待ちスロットを衝突回避期間の先頭に入れ
る方法により、送信データの優先順位に応じて衝突回避
期間の長さやキャリアセンス方法を設定することによ
り、、「エクセレント・エフォート型」のデータパケッ
トの優先制御を実現する無線パケット優先制御方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線LANに係
り、特にベストエフォート型の範囲内でのパケットを区
別した優先制御を可能とする無線パケット優先制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、無線アクセス方式としては、IE
EE802委員会で規定されている無線LANシステムにお
けるアクセス方式が代表的である。
【0003】この規定は、”IEEE802.11,Draft Standar
d for Wireless LAN Medium AccessControl(MAC)and Ph
ysical Layer(PHY)Specification,P802.11D8.0,1 May 1
998”に詳細に記述されている。以下、この規定を「IEE
E802.11規格」として称して説明する。
【0004】MACレイヤのアクセス方式については、
「IEEE802.11規格」において記述されている。
【0005】ここで、競合アクセス制御については、無
線基地局(AP)ならびに配下の複数のSTA(無線
局)がパケットの衝突が生じないようにキャリアセンス
しながらデータを送信するCSMA/CA(Carrier Se
nse Multiple Access Collision Avoidance)方式を用
いたDCF(Distributed Coordination Function分散
制御手順)が用いられている。
【0006】図5は、「IEEE802.11規格」に提示されて
いるDCFにおける時間に対する通信動作を示してい
る。この図において、横軸を時間の経過として、例え
ば、2つの無線パケット通信する無線局(以下、STA
と称する)を示し、STA1のデータ送信が終了した後
の動作を示している。
【0007】ここで、「IEEE802.11規格」において、I
FS(Inter Frame Space)は、APおよびSTAが無
線媒体の状態を知るためのキャリアセンスの時間であ
り、時間の短い順、つまりアクセスの優先権の高い順
に、SIFS(Short IFS)、PIFS(PCF(Poi
nt Coordination Function)IFS)、DIFS(Distr
ibutedIFS)、EIFS(ExtendedIFS)との4種
類が規定されている。尚、本発明に関連するのは、デー
タパケット信号を送信する場合のキャリアセンス時間と
なるDIFSである。
【0008】ここで、時刻TでSTA1からAPへデー
タ送信を行い、AP及びSTA2が送信待機状態にあっ
たと仮定する。
【0009】まず、STA1がデータP1をAPへ送信
し、それの受信に応答するACKパケット(Pa)をA
Pから受信した後、AP及びSTA2は、DIFS間
(TD)経過するまで待機する。
【0010】そして、ランダムな時間となる衝突回避期
間(Contention Window:Tcw)がAP及びSTA2の
それぞれに付与される。この衝突回避期間は、後述する
ように、基本単位時間と乱数との乗算により求められ
る。
【0011】この衝突回避期間の決定にあたり、APを
含む全てのSTAの中での全体のルールとして、送信す
るべきデータパケットを持っているAP及びSTAは、
ある範囲の整数が一様分布する乱数を引く。そして得ら
れた乱数値に衝突回避期間の基本単位時間(スロット時
間)を掛けて、衝突回避期間Tcwとなる。
【0012】この期間経過後に、無線媒体がビジーにな
らなければ送信を開始する。図6においては、1スロッ
ト時間(1スロット数)を1コマで図示しており、この
例では、APに4コマ×スロット時間の衝突回避期間が
付与され、STA2には7コマ×スロット時間の衝突回
避期間が付与される。以降で説明する本発明の図面にお
いても同様である。与えられたAPの衝突回避期間Tcw
がSTA2に比べて短いために、APが優先的になり、
この衝突回避期間(4スロット時間)経過後に、APか
らSTA1にデータを送信する。この時のSTA2の送
信は延期される。
【0013】さらに、APへのACK(Pa)送信を終
了し、さらにDIFS(TD)期間経過後、今度はST
A2のバックオフにおけるTcwが最も短くなるため、S
TA2がデータ送信可能になる。以上のようなシーケン
スにより競合状態下において衝突が少ない、パケット送
信を確実に行っている。
【0014】前述したDIFS経過後の待ち時間となる
ランデムなバックオフは、同時に送信を行おうとするS
TA間の衝突を確率的に低減させるための操作であり、
このバックオフにおける待ち時間が衝突回避期間にあた
る。
【0015】送信すべきデータを有している複数のST
Aは、データ送信前に、それぞれ乱数によって得られた
異なる衝突回避期間の待機をさせられることにより、同
時に送信することを防ぐため、データパケットの衝突を
防ぐことが可能となる。
【0016】図6は、別の従来方法を説明するための図
である。
【0017】前述した従来技術では、データの重要性に
関わりなく、ランダムに衝突回避期間Tcwを付与してい
たが、この従来例では、送信するデータパケットを持っ
ているSTAが引く乱数が一様分布ではなく、送信すべ
きパケットの優先順位に応じてその範囲を変えること
で、衝突回避期間Tcwの長さに優先順位付けを行い、デ
ータパケットの優先順位に応じた優先制御を行うもので
ある。
【0018】この例では、APと2局の無線局(STA
1、STA2)が同一の周波数を共用して通信を行い、
STA1のパケット送信終了後、APが送信が優先され
るパケットデータP1を、STA2がAPに比べて非優
先されるデータパケットP2を有しており、これらの送
信要求があるものを示している。このデータパケットP
1には、スロット時間が0〜5が割り当てられ、データ
パケットP2には、スロット時間が5(固定値)+0〜
5、即ち、5〜10のスロット時間が割与えられる。こ
の場合にはデータパケットP2は、優先順位がP1より
低いため、5スロット時間は必ず待ち時間となる。
【0019】STA1が自身のデータ送信に対するAC
Kパケットを受信した後、AP、STA1及びSTA2
は、共にDIFS(TD)間経過した後、バックオフに
手順が移る。この際、バックオフの期間である衝突回避
期間Tcwを決定するにあたり、STA及びAPのそれぞ
れが乱数を引くが、この乱数の分布する整数範囲は、送
信すべきデータのパケットの優先順位に応じて重み付け
がなされる。
【0020】具体的には、では、データパケットP2
がデータパケットP1より優先順位が低いため、パケッ
ト送信待ち時間として、例えば5〜10の間から”6”
スロット時間が付与される。では、前回のバックオフ
制御での待ちスロット時間は”4”であり、これは必ず
待ち時間としなければならないスロット時間の”5”よ
り小さい。このため、今回のバックオフでの待ちスロッ
ト時間は再び”6”となる。においては、前回のバッ
クオフ制御での待ちスロット時間は”3”であり、これ
は必ず待ち時間としなければならないスロット時間の”
5”より小さい。このため、今回のバックオフでの待ち
スロット時間は再び”6”となる。では、データパケ
ットP1の送信から0〜5の間から”4”を得ている。
では、データパケットP1の送信待ちスロット時間と
して0〜5の間から値”3”を得ている。
【0021】このような図6の場合では、送信すべきデ
ータの先頭にあるヘッダー情報等を参照して送信の優先
順位を決定する。そして、APが優先順位の高いパケッ
トを送信しようとしているため、乱数の分布範囲は0〜
5、STA2は優先順位の低いパケットを送信しようと
しているため、乱数の分布範囲は5〜10と設定され
る。このようにして、優先順位の低いデータパケットを
送信しようとしているSTA2は、最小限でも5スロッ
ト時間だけ毎バックオフ制御において必ず待たなければ
いけないため、APのデータパケットは、必ずSTA2
に先だって送信されることになる。
【0022】以上、乱数の分布範囲をデータパケットの
優先順位に応じて変えることにより、競合アクセス制御
DCF期間内での優先制御が可能となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明の対象となる優
先制御は、IEEE802委員会で規定されている優先クラス
を用いる方式が代表的である。本規定は”IEEE P802.1D
Annex H,Design Consideration for Traffic Class Ex
pediting and Dynamic Multicast Filtering,P802.1D,2
5 May 1998”に詳細に記述されている。以下、この規定
を「IEEE P802.1D規格」と称する。
【0024】ここで、「IEEE P802.1D 規格」における
優先クラスは、最大遅延時間の保証、または帯域幅の保
証といったサービス品質の「確実な保証」を求めるクラ
スと、保証は必要としないがベストエフォート型よりは
優先順位の高い「優先的なベストエート型」クラス(エ
クセレント・エフォート型)に大別される。本発明での
優先制御は、ベストエフォート型の中での優先順位に従
った制御を行う後者のタイプである。
【0025】ここで、「IEEE 802.11 規格」におけるD
CFでは、固定長の基準時間であるスロット数に、発生
させた乱数によって与えられた整数をかけることで、衝
突のない競合アクセス制御を可能とするために必要な期
間「Contention Window」を設定している。
【0026】ところで、優先順位をもつデータパケット
に対し、その優先順位に従った優先制御を行うために
は、データの送信間隔に意味を持たせた無線アクセス方
式において、Tcwの設定に対して優先順位付けが必要と
なるが、CSMA/CAに基づく分散制御DCFでは
「公平なアクセス機会」を与えることを主な目的として
いるために、この優先順位付けが行われていない。
【0027】つまり、バックオフの基準時間であるスロ
ット時間を固定時間とすることで一様分布する整数より
発生させた乱数のランダム性を生かして、衝突回避期間
Tcwの長さを設定しているため、このままではパケット
の優先順位に対する制御を行うことができない。
【0028】また、前述したような従来の提案されてい
るDCFに基づく優先制御方法として、衝突回避期間T
cw設定の際に引く乱数に対して、その分布する整数範囲
をデータパケットの優先順位に応じて変える方法があ
る。
【0029】ところが、この方法では優先順位の低いデ
ータパケットは、優先順位の高いデータパケットが存在
しない場合でも、DIFS終了後に優先順位の高いデー
タパケット用に用意されている範囲、例えば図6におけ
る衝突回避期間の5スロット時間は、必ず待たなければ
ならない。これにより、不必要な待ち時間が存在するこ
とになり、周波数利用効率の低下を招くといった問題が
ある。
【0030】さらに、APの集中制御による非競合アク
セス期間の設定においては、優先制御及び通信の品質保
証が可能となるのに対し、分散協調制御による競合アク
セス期間の提供を行うDCFでは、完全な優先制御を行
えても通信品質の保証まで行うことは難しく、このため
PCF及び、DCFの各制御方法の特長を生かし切れて
いないといった問題点がある。
【0031】そこで本発明は、衝突回避期間Tcwの設定
がランダムな乱数に基づき行われていることにより、デ
ータの優先順位に従った優先制御ができないといった問
題点を解決し、且つ従来提案されているDCF期間内で
の優先制御にはない、競合アクセス制御がもつ「アクセ
スの公平性」という特長をより反映させた無線パケット
優先制御方法を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、有線ネットワークに接続される無線基地局
と、該無線基地局と従属関係にあり、無線パケット通信
を行う複数の無線局とで構成され、前記無線基地局及び
前記多数の無線局は共通の無線チャネルを使用し、通信
時に、互いに自立的に送信の可否を判断して、パケット
の衝突を回避して無線パケットを送信するCSMA/C
A(Carrier Sense Multiple Access Collision Avoida
nce)に基づく競合アクセス制御を行う無線パケット通
信における無線パケット優先制御方法において、前記無
線基地局及び前記無線局は、競合アクセス制御区間内で
送信処理を行うべきベストエフォート型の中での優先順
位の高低を示す優先順位情報を含むデータパケットを受
信すると、該優先順位情報を取得すると共に記憶し、前
記競合アクセス制御によるデータ送信前に、基本単位時
間(スロット時間)の倍数からなる衝突回避期間(Cont
ention Window)の設定に当たり、前記記憶したデータ
パケットの優先順位情報が高いデータパケット程、前記
スロット時間を短く設定する無線パケット優先制御方法
を提供する。
【0033】このような無線パケット優先制御方法によ
り、スロット時間をデータの優先順位が高い方を短い時
間に設定することにより、データパケットの優先順位が
高い方に大きい乱数が与えられても、ランダムな衝突回
避期間(Contention Window:Tcw)の長さは短くなる
確率が高くなり、結果として優先順位が高いデータパケ
ットが先に送信される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。まず、図2に示すフロ
ーチャートを参照して、本発明による無線パケット優先
制御方法の概念について説明する。本発明の通信は、有
線ネットワークに接続される無線基地局(AP)と、こ
のAPと従属関係にあり、無線パケット通信する無線局
(STA)とで構成され、APおよび全てのSTAは、
共通の無線チャネルを使用している。
【0035】この際、互いに自律的に送信の可否を判断
しパケットの衝突を許容して無線パケットを送信する、
といったCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Acc
essCollision Avoidance)方式に基づく競合アクセス制
御と、APがポーリングを行うことによる非競合アクセ
ス制御を行う期間とを一定周期で繰り返し、この期間お
よび周期をAPが報知する制御情報によって指示するこ
とによって、無線パケット通信を行う。
【0036】まず、APは有線ネットワーク側から到着
したデータの優先順位情報を含んだデータパケットを受
信すると(ステップS1)、データパケットの優先順位
を確認する(ステップS2)。ここで確認された優先順
位に対応したキューにデータパケットを挿入する(ステ
ップS3)。ここで、品質保証を求めるデータパケット
であるか否かを判断し(ステップS4)、この判断で品
質保証を求めるデータパケットであれば(Yes)、品
質保証型(帯域保証・遅延時間保証)であるものとし
(ステップS5)、集中制御PCFにより無線端末ST
Aへ送信する(ステップS6)。
【0037】一方、品質保証を求めるデータパケットで
ない場合には(No)、ベストエフォート型よりも優先
的に送信するべきパケット(エクセレント・エフォート
型)か否かを判断する(ステップS7)。
【0038】この判断で、ベストエフォート型よりも優
先的に送信するべきパケットでなければ(No)、ベス
トエフォート型であるものと認識し(ステップS8)、
従来と同様、ランダムな衝突回避期間(Contention Win
dow:Tcw)がAP及びSTA2のそれぞれに付与され
る。この衝突回避期間は、ある範囲から引かれた乱数値
と衝突回避期間における基本単位時間(スロット時間)
を掛けて、衝突回避期間Tcwとする。
【0039】そして、DIFS(TD)期間の経過後
に、無線周波数が未使用であるか否かを判断し(ステッ
プS9)、無線周波数が未使用であれば(Yes)、付
与された衝突回避期間がゼロになり次第(ステップS1
0)、送信を行う(ステップS11)。また、前記ステ
ップS7の判断において、ベストエフォート型よりも優
先的に送信するべきパケットであった場合には(Ye
s)、即ちエクセレント・エフォート型と認識する(ス
テップS12)。
【0040】このエクセレント・エフォート型において
は、後述する実施形態で説明するようなTcw の長さを
短く設定することで、後述するバックオフ制御期間での
優先順位づけを行う方法により、ランダムな衝突回避時
間が短くなる確率が高くなるように設定する(ステップ
S13)。
【0041】そして、DIFS(TD)期間の経過後
に、無線周波数が未使用であるか否かを判断し(ステッ
プS14)、無線周波数が未使用であれば(Yes)、
付与された衝突回避期間がゼロになり次第(ステップS
15)、送信を行う(ステップS16)。具体的には、
APは有線ネットワーク側から到着したデータの許容転
送遅延時間および必要最小限の帯域幅を示す優先順位情
報を含んだデータパケットを受信すると、これらの優先
順位をもつデータパケットを非競合アクセス制御期間で
あるPCF期間で目的端末へ送信し、それ以外の優先順
位情報を含んだデータパケットを受信した場合、競合ア
クセス制御期間で目的端末へ送信する。ここで、APは
競合アクセス制御区間内で送信処理を行うべきベストエ
フォート型内での優先順位の高低を示す優先順位情報を
含むデータパケットを受信すると、前記優先順位情報を
取得するとともに記憶する。
【0042】さらに、競合アクセス制御による、データ
を送信する前に無線回線が空いていれば乱数を引いて、
その値だけを待機するといった衝突回避期間Tcwの設定
にあたり、優先順位の高いクラスから順にそのスロット
時間の長さを短くすることで、優先順位の高いパケット
が先に送信できる確率を高くする。
【0043】さらに、DCF制御の衝突回避期間Tcwの
設定に優先順位づけを行う第2の方法として、競合アク
セス制御の衝突回避期間Tcw設定において、優先順位の
低いデータパケットを送信しようとしている端末は、バ
ックオフ制御におけるスロット時間単位のキャリアセン
スを行う際、本来、割り振られたスロット時間の他に、
さらに数スロット毎にN回余分なスロット時間単位の待
ち時間(待ちスロット)を挿入する。
【0044】これにより、優先順位の低いデータを送信
しようとしている端末の衝突回避期間Tcwがゼロとなる
時間を遅め、その結果優先順位の高いパケットを先に送
信できる確率を高くする。
【0045】またDCF制御の衝突回避期間Tcwの設定
にあたり、優先順位づけをおこなう方法として、競合ア
クセス制御による衝突回避期間設定の際に各STAが引
く乱数の発生範囲を、データパケットの優先順位により
お互い範囲の重複する部分を残して決定し、それぞれの
整数範囲から割り振る乱数を決定する。
【0046】さらに、その引いた乱数に優先順位に関わ
らず一定の値をもつスロット時間を掛け合わせることで
衝突回避期間とする。そして、優先順位の低いデータパ
ケットを送信しようとしている端末は、引いた乱数の分
布範囲中の最小値にスロット時間を掛けた値の時間を毎
バックオフ制御において必ず待ち、衝突回避期間中に他
のSTAがデータを送信することにより自端末からのデ
ータ送信を中断し、次回の競合アクセス制御期間の衝突
回避期間を、毎バックオフ制御において必ず待たなけれ
ばいけない時間を超えて待った場合、その超えて待った
数のスロット時間の分だけ減らしていくことにより、優
先順位の高いパケットを先に送信できる確率を高くす
る。
【0047】また、STAからAPへの上り方向のデー
タパケット送信要求がある場合には、優先データパケッ
トの送信に先立ち、STAは送信するパケットの優先順
位をAPへ連絡パケットとして送信する。そしてその連
絡パケットを受け取ったAPは、該STAに対して許可
する衝突回避期間の基本時間単位時間の長さを決定し、
その基本単位時間を折り返しSTAに対して連結パケッ
トを送信する。
【0048】また、STAからAPへの上り方向のデー
タパケット送信要求がある場合には、優先データパケッ
トの送信に先立ち、STAは送信するパケットの優先順
位をAPへ連絡パケットとして送信する。そして該連絡
パケットを受け取ったAPは、該STAに対してパケッ
トの優先順位に対応して許可するTcwにおける待ちスロ
ット時間の挿入間隔を、あるいは乱数の発生範囲を決定
し、Tcwの設定情報を折り返し、STAに対して連絡パ
ケットで送信する。
【0049】以上のように、送信されてくるデータの種
類に応じて衝突回避期間Tcwにおけるスロット時間の長
さおよび乱数が分布する整数範囲を設定することによ
り、「ベストエフォート型」のデータパケットに対し
て、「エクセレント・エフォート型」のデータパケット
の優先制御を実現できる。
【0050】図1により、本発明による無線パケット優
先制御方法の第1の実施形態について説明する。
【0051】この第1の実施形態は、APとSTA間の
無線媒体におけるDCFを基本とするアクセス制御方式
であり、バックオフ制御におけるTcw の長さをデータ
の優先順位に応じて、予めAPやSTAの1スロットの
単位時間に差を付けて設定することで、ベストエフォー
ト型の範囲内での優先制御を、競合アクセス制御の公平
性重視の特長を生かして行う方式である。
【0052】前述した図2のフローチャートのステップ
S7において、エクセレント・エフォート型と認識され
た場合に、Tcwの優先順位付けを行う。ここでは、乱数
の分布範囲を変えずに基本単位時間に差を付けてスロッ
ト時間を変える。
【0053】図1に示すように、優先順位の高いパケッ
ト送信(例えば、AP側)には短い期間のスロット時間
TAを付与し、優先順位が低いパケット送信(例えば、
STA側)には、長い期間のスロット時間(TB×n:
n=0〜10)を付与することで優先順位をつけ、優先
順位の高いパケットを送信しようとしている端末の衝突
回避期間を短くして、先に送信できる確率を高くするも
のである。
【0054】なお、優先順位の低いデータパケットに対
して優先順位の高いデータパケットをどの程度の優先性
をもって送信するかといった重み付けの方法をスロット
時間の幅で行うため、両スロット時間の関係は、整数倍
である必要はない。よって優先順位に応じた送信確率の
優先性の設定を自由度をもって行うことができる。
【0055】第1の実施形態における優先制御を行った
場合の動作例について説明する。図1は、横軸に時間軸
を取り縦軸に各端末における通信の動作を示し、STA
1からAPへのデータパケット送信およびACK受信が
終了し、優先順位を含んだパケットが有線ネットワーク
側からAPに到着し、さらにSTA2に送信待ちの優先
順位の低いデータパケットが存在している際の制御に関
する例である。
【0056】この実施形態で特徴となる、優先順位が高
いとされるAPに対する1スロット時間をTAとし、優
先順位が低いとされるSTA2側に対する1スロット時
間をTBとする。
【0057】まず、STA1がAPへの送信に対する確
認であるACKパケットを受け取った後、送信待ちのパ
ケットがあるAP及びSTA2は、予め定めた期間DI
FS(TD)のキャリアセンスに入る。
【0058】このDIFS期間(TD)は、無線媒体が
無通信状態であることを確認した後、APとSTA2
は、それぞれデータパケット送信の衝突回避のために用
いるバックオフ制御に入る。この際、APが送信しよう
としているデータパケットの優先順位が高いものとする
と、APに与えられるスロット時間の長さTAと、ST
A2に与えられるスロット時間の長さTBの関係は、 TA<TB …(1) (TB=k×TA k:優先順位の異なるデータパケッ
ト送信の優先性の割合)となる。なお、図1に示す例で
は、k=1.5 …(2)としている。この関係上
で、等しい整数範囲(図1における例では、0〜10と
している)を持つ一様分布の中から乱数を引き、引いた
乱数値にそれぞれのスロット時間をかける。
【0059】図1に示す例では、APには”7”、
STA2には”6”が割り振られる。しかし、APとS
TA2のパケット優先順位の比率が前述した(2)式よ
り1.5倍であるため、APの衝突回避期間は7スロッ
ト時間であり、STA2の衝突回避期間は6スロット時
間であるが時間長からみた両者のTcwの関係は、 7×TA<6×TB=6×1.5×TA …(3) となる。これにより、優先順位の高いAPがSTA2よ
り先にデータ送信(P1)を行う。その通信後、APが
自身の送信に対するACK(Pa)をSTA1から受け
取った後、さらにDIFS期間(TD)のキャリアセン
スを実施する。
【0060】ここで、無通信状態であったならば、再び
送信待ちのパケットが存在しているAPとSTA2がバ
ックオフ制御に入る。この時、STA2の衝突回避期
間は、6スロット時間から経過した3スロット時間を差
し引いた3スロット時間となる。また、APのデータパ
ケットの優先順位が高いことから、スロット時間の長さ
がTAとされ、新たに乱数を引き、例えば、”4”が割
りふられ、衝突回避期間が4スロット時間になったもの
とする。この結果、AP、STA2両者のTcwの関
係は、(1)、(2)式より、 4×TA<3×TB=3×1.5×TA …(4) という関係となり、再度、APの衝突回避期間がSTA
2より短くなり、APが先にデータ送信(P1)を行
う。
【0061】そして、DIFS期間(TD)のキャリア
センスを実施した後、次のバックオフ制御において、
APには3度目の優先順位の高いパケットの送信要求が
起こりスロット時間長がTAとなる。このバックオフ制
御におけるAPが引いた乱数が「5」であれば、APと
STA2のTcwの関係は、(1)、(2)式より 5×TA>2×TB=2×1.5×TA …(5) となり、STA2の衝突回避期間がAPよりも短くな
り、データパケットP2の送信が可能となる。
【0062】以上のように本実施形態による優先制御方
法は、データパケットの優先順位が高い方から、衝突回
避期間におけるスロット時間が短く設定されるため、デ
ータパケットの優先順位が高い方に大きい乱数が与えら
れても、ランダムな衝突回避期間(Contention Windo
w:Tcw)が短くなる確率が高くなり、結果として優先
順位が高いデータパケットを先に送信することができ
る。これにより、競合アクセス制御の特長を失わないま
ま優先制御を行うことが可能となる。
【0063】次に図3により、本発明による無線パケッ
ト優先制御方法の第2の実施形態について説明する。
【0064】前述した第1の実施形態では、乱数の分布
範囲を変えずに1スロット時間を変えて、衝突回避期間
Tcwを変化させて、パケットに優先順位付けを行う方法
であったが、本実施形態では、乱数の分布範囲及び1ス
ロット時間を変えずに、付与された衝突回避期間Tcwの
消化方法を変えるものである。
【0065】本実施形態は、衝突回避期間Tcw設定にお
いて、優先順位の低いデータパケットを送信しようとし
ている端末は、バックオフ制御において、無線媒体が使
用されていないことを確認していく際に、本来割り振ら
れたスロット時間に加え、数スロット時間毎に1回余分
に待機する待ちスロット時間を挿入する制御方法であ
る。この結果として、優先順位の高いデータパケットを
先に送信できる確率を高くする。
【0066】従って、乱数を引く段階では、優先順位の
高低に関わらずランダムに衝突回避期間Tcwが設定され
るが、優先順位が高いパケットを送信しようとしている
端末は、衝突回避期間Tcwの消化速度が優先順位の低い
ものに比べて早くなるため、送信までの待ち時間が少な
くなり、その結果優先順位の高いパケットを送信しよう
としている端末が先に送信できる確率が高くなる。
【0067】この方法では、優先順位の異なるデータパ
ケット送信確率の優先性の設定をバックオフ制御におけ
る衝突回避期間の消化の方法で行い、スロット時間の
幅、および乱数の発生範囲を変えることなく行えるこ
と、また高優先順位パケット不在時の低優先順位パケッ
ト送信のときに生じる余分な必須待ち時間を一定範囲の
間にまとめて取るのではなく、数スロット時間にN回と
することで、その影響を少なくできることが特長であ
る。
【0068】図3は、横軸に時間軸を取り縦軸に各端末
における通信の動作を示している。まず、STA1から
APへデータパケットを送信し、その送信に対するAC
K(Pa)の受信が終了する。そして、優先順位を含ん
だパケットが有線ネットワーク側からAPに到着し、さ
らにSTA2に送信すべき優先順位の低いデータパケッ
トが存在している状態である。
【0069】まず、STA1からAPへの一連のデータ
送信手順が終了し、DIFS(TD)の経過後、APと
STA2がそれぞれバックオフ制御に入るまでは前述し
た図1と同様に動作する。
【0070】そして、優先順位の高いデータを送信しよ
うとしているAP及び優先順位の低いデータを送信しよ
うとしているSTA2は、共に整数0〜10までの乱数
から1つの値が付与される。
【0071】例えば、1つの基準スロット時間は、優先
順位によらず同一の時間からなり、また図3の場合、
APが乱数”3”による3スロット時間、STA2が
乱数”7”による7スロット時間であるものとする。こ
の時、STA2に付与された7スロット時間において
は、さらに2スロット時間おきに1回待ちスロット時間
が1つはいるように設定される。従って実際には、衝突
回避期間Tcwは、11スロット時間と同等な時間とな
る。
【0072】そして、AP及びSTA2は、バックオフ
制御期間中、両者ともに衝突回避期間Tcwを減らしてい
くが、APおよびSTA2両者に存在するデータパケッ
トの優先順位の比率を1.5と設定しているため、優先
順位の高いデータパケットを有しているAPは、STA
2に比べ1.5倍早く衝突回避期間Tcwの消化を行って
いく。
【0073】このため、APがデータを送信して3スロ
ット時間分を消化している時、STA2では2スロット
時間に1スロット時間付加されるため、実際には、乱数
で設定された衝突回避時間のうち、2スロット時間分し
か消化されず、残りの分は、次回のバックオフ制御にま
わり、衝突回避期間Tcwは5スロット時間分(実際に
は、3つの待ちスロット時間が入るため、8スロット時
間に相当する)となる。
【0074】次に、APが1つ目のデータパケットを送
信し、DIFS(TD)の経過後、APに優先順位の高
いデータパケットが有線ネットワーク側から到着した場
合に、APは、再度、乱数範囲0〜10の中から1つの
値を引き、”6”が与えられ、次の衝突回避時間Tcw
は6スロット時間となる。1回目の送信が延期されたS
TA2のTcwは、5スロット時間であり、これとAPの
6スロット時間を比較した結果、 (6×スロット時間/1.5)<(5×スロット時間)…(6) となり、2回目のバックオフ制御においてもAPの衝突
回避期間の方が短くなり、先んじて送信することとな
る。
【0075】そして、APが2つ目のデータパケットを
送信した時、STA2の5スロット時間は、APで6ス
ロット時間が消化されるため、STA2では、4スロッ
ト時間が消化され、1スロット時間(実際には、1回
の待ちスロット時間が入っているため、2スロット時間
に相当する)が残る。
【0076】次に、DIFS(TD)の経過後、APに
STAよりも、さらに優先順位の高いデータパケットが
有線ネットワーク側から到着した場合、APは、乱数範
囲0〜10の中から乱数を引き、乱数値”3”を得る。
これにより、APのTcwは、3スロット時間となる。
【0077】ところで3回目の送信においては、優先順
位の低いSTA2のTcwの値は、1スロット時間(実際
には、1つの待ちスロット時間が入った2スロット時間
である)であり、APとSTA2とのTcwは (3×スロット時間/1.5)>(1×スロット時間)…(7) となり、この3回目でようやくSTA2のデータパケッ
トが送信される。この送信において、2スロット時間が
消化され、APの衝突回避期間は1スロット時間とな
る。
【0078】さらに、4回目の送信において、STA2
に送信すべきデータパケットが発生した場合に、STA
2は、乱数範囲0〜10の中から乱数を引き、乱数値”
4”を得る。これにより、STA2のTcwは、4スロ
ット時間(実際は、2つの待ちスロット時間が入るた
め、6スロット時間に相当する)となる。
【0079】以上のような本実施形態によれば、データ
パケットの優先順位の低い方の衝突回避期間に待ちスロ
ット時間が2スロットに対して、1回与えられているた
め、優先順位が高いデータパケットに比べて、優先順位
の低いデータパケットは、同じ乱数値が与えられて見か
け上のTcwとしてのスロット時間が同じであっても、実
際に消化される時間は1.5倍長くなり、結果として優
先順位が高いデータパケットを先に送信する確率が高く
なる。
【0080】次に図4により、本発明による無線パケッ
ト優先制御方法の第3の実施形態について説明する。
【0081】この実施形態は、前述した第1、第2の実
施形態のようにスロット時間の変更や衝突回避期間の消
化方法を変えずに、乱数の分布範囲に重み付けを行う方
法であり、乱数の発生範囲を変えることでデータパケッ
トの送信確率に優先性を持たせつつ、衝突回避して送信
する。
【0082】この実施形態では、データの優先順位に応
じて完全な乱数範囲の区分けをするのではなく、お互い
の範囲が重なり合う部分を作ることにより、最初に引く
乱数値からすでに優先順位の低いパケットを送信しよう
としている端末に短い衝突回避期間が割り当てられる可
能性がある。
【0083】その代わり、従来の方法では、送信を待機
した分だけ、衝突回避期間Tcwが短縮されていくのに対
して、本実施形態では、優先順位の低いデータパケット
を送信しようとしている端末に対して、衝突回避期間
は、いつでも乱数の分布範囲中の最小値にスロット時間
を掛けた値以下にはならないように、固定的に2回目以
降の衝突回避期間において、乱数値の最小値に相当する
スロット時間を加える方法とした。
【0084】具体的に、この乱数の範囲分布は、例えば
図4に示すように、衝突回避期間Tcw設定において、優
先順位の低いデータパケットを送信しようとする端末
(例えば、STA2)は、3スロット時間を固定的時間
とする場合、与えられる乱数の範囲を3〜10とし、優
先順位の高いデータパケットを送信しようとする端末
(例えば、AP)は、与えられる乱数範囲を0〜7と設
定する。この設定により、優先順位の高いデータパケッ
トを送信しようとしている端末が先に送信できる確率が
高くなる。
【0085】この図4において、STA1がデータの送
信を終了し、APに優先順位の高いデータパケット、S
TA2に優先順位の低いデータパケットが存在している
状態までの動作は、前述した図1、図3と同様である。
【0086】本実施形態の優先制御を行う動作は、優先
順位の高いデータパケットを送信しようとしているAP
の乱数範囲を0〜7と設定し、その中から乱数を引く。
また、優先順位の低いデータパケットを送信しようとし
ているSTA2の乱数範囲が3〜10までの整数とし、
乱数を引く。このような設定により、STA2が最小の
値を与えられても3スロット時間となり、実質的には、
衝突回避期間の先頭側の3スロット時間が常に固定され
ているものと同じである。
【0087】このように、優先順位の低いデータパケッ
ト側では、必ず固定の一定の値をとることとなる。図4
において、APに乱数範囲から”4”が与えられ、ST
A2には乱数範囲から”7”が与えられると、AP
は、4スロット時間となり、STA2は、7スロット
時間となる。
【0088】そして、APが1つ目のデータを送信し再
び、APに優先順位の高いデータパケットが有線ネット
ワーク側から到着した場合に、APの衝突回避期間に
は、再度、乱数範囲0〜7の中から乱数を引き、例え
ば、”3”が与えられる。
【0089】また、1回目の送信において延期されたS
TA2は、衝突回避期間Tcwにおいて、4スロット時間
だけ消化して、残り3スロット時間となる。しかし、こ
の4スロット時間のうち、3スロット時間分は、バック
オフ制御において、待たねばならない期間であるため、
消化したスロット時間としてカウントされない。このた
め、前回のバックオフ制御での消化したスロット数は、
1スロット時間分となり、残りの3スロット時間分は、
必ず待たなければならない時間として持ち越される。
【0090】2回目の送信において、STA2におけ
る衝突回避期間Tcwは、1回目の送信時に消化されなか
った3スロット時間に、必ず待たなければならない3ス
ロット時間が加算された6スロット時間となる。また、
APでは乱数範囲0〜7の中から乱数を引き、例え
ば、”3”が与えられる。これにより、2つ目のデータ
パケットの送信においても、APの衝突回避期間Tcwが
STA2における衝突回避期間Tcwよりも短くなり、A
Pの送信が優先的に行なわれる。
【0091】そして、2つ目のデータパケットを送信
し、DIFS(TD)の経過後、再度APに優先順位の
高いデータパケットが有線ネットワークから到着した場
合、APは乱数範囲0〜7の中から乱数を引き、”7”
が与えられ、APの衝突回避期間Tcwは、7スロット
時間となる。
【0092】また、STA2の衝突回避期間Tcwは、
2回目のバックオフ制御において、3スロット時間が消
化されており、3スロット時間が残り時間となるが、今
回のSTA2の衝突回避期間Tcwは、必ず待ち時間と
なる3スロット時間に前記残り時間となる3スロット時
間を加えた6スロット時間となる。
【0093】従って、APの衝突回避期間Tcwが7スロ
ット時間でSTA2の衝突回避期間Tcwが6スロット時
間となるため、STA2の方が時間が短く、データが送
信できる。
【0094】以上説明したように、この第3の実施形態
の優先制御方法は、データパケットの優先順位の低いデ
ータパケットを送信しようとする端末に付与される衝突
回避期間Tcwには、予め先頭側に必ず待ち時間となる待
ちスロット時間を固定的に設けて、待ちスロット時間を
除く前回で消化されなかったスロット時間を付け加える
ことにより、優先順位が高いデータパケットが先に送信
される確率が高くなるようにする方法である。
【0095】以上の説明では、第1乃至第3の実施形態
では、主にAPからSTAへ優先順位の高いデータパケ
ットが送信される場合について述べた。APからSTA
へのデータの優先順位の設定については、APで一元的
に管理できる。各STAで発生したデータの優先順位の
設定は、次に示す手順で実施することで、システムとし
ての制御が可能となる。
【0096】先ず、図1、図3、図4において説明した
各優先制御方法を実施するために、全てのSTAはAP
に対して、データパケットを送信する前に、そのデータ
パケットの優先順位を通知し、さらにAPからその優先
順位でデータパケット送信を行うことに対する許可を得
る必要がある。
【0097】図1、図3、図4におけるSTA1及びS
TA2は、データパケット送信に先立ち、そのデータパ
ケット送信にあたり必要と考える優先順位情報を連絡パ
ケットとしてAPに送信する。
【0098】まず、STA1及びSTA2から優先順位
情報を含んだ連絡パケットを受け取ったAPは、全体の
トラフィックやSTAから要求された優先順位レベル等
を考慮して、STA1及びSTA2に許可する優先順位
を決定し、これを各STAに対して折り返し連絡パケッ
トとして送信する。
【0099】そして、STA1及びSTA2は、このA
Pからの連絡パケットの優先順位情報に応じて、図1に
示す第1の実施形態の優先制御方法では、スロット時間
の長さを、図3に示す第2の実施形態の優先制御方法で
は、スロット時間の消化方法を、図4に示す第3の実施
形態の優先制御方法では、乱数の発生範囲に重み付けを
行うことで優先制御を実行する。
【0100】このようなAP−STA間の連絡パケット
による優先順位の設定を、優先制御の実行に先だって行
うことにより、各STAが勝手に高い優先順位を得てデ
ータ送信を行うことがないようにシステム制御すること
ができる。
【0101】このように本発明の優先制御方法は、デー
タパケットの優先順位が高い方が、Tcwの長さが短くな
る確率が高くなり、結果として優先順位が高いデータパ
ケットを先に送信する確率が高くなることを利用するも
のである。これにより、競合アクセス制御の特長を失わ
ないまま優先制御を行うことが可能となる。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、全
てのデータパケットをベストエフォート型として同様に
扱うのではなく、優先順位付けを行うことによる優先制
御により、「ベストエフォート型より」優先的なパケッ
ト送信ができるようになる。このため、品質保証までの
要求はしないが、ベストエフォート型よりはサービスの
優遇を受けたいというユーザーへの柔軟な対応が可能と
なる無線パケット優先制御方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線パケット優先制御方法に係る第1
の実施形態について説明するための図である。
【図2】本発明の無線パケット優先制御方法の概念につ
いて説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の無線パケット優先制御方法に係る第2
の実施形態について説明するための図である。
【図4】本発明の無線パケット優先制御方法に係る第3
の実施形態について説明するための図である。
【図5】従来の競合アクセス制御DCFについて説明す
るための図である。
【図6】従来提案されているDCF制御を利用した優先
制御を説明するための図である。
【符号の説明】
Ts…SIFS TD…DIFS Tcw…衝突回避期間(Contention Window:Tcw) P1…優先データパケット P2…非優先データパケット AP…基地局 STA1,STA2…無線端末 TA…スロット時間(優先パケット送信端末に対するス
ロット時間) TB…スロット時間(非優先パケット送信端末に対する
スロット時間)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯塚 正孝 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 守倉 正博 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K033 CA08 CB17 CC01 DA17 5K034 DD03 EE03 JJ15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有線ネットワークに接続される無線基地
    局と、該無線基地局と従属関係にあり、無線パケット通
    信を行う複数の無線局とで構成され、前記無線基地局及
    び前記多数の無線局は共通の無線チャネルを使用し、通
    信時に、互いに自立的に送信の可否を判断して、パケッ
    トの衝突を回避して無線パケットを送信するCSMA/
    CA(Carrier Sense Multiple Access Collision Avoi
    dance)に基づく競合アクセス制御を行う無線パケット
    通信における無線パケット優先制御方法において、 前記無線基地局及び前記無線局は、競合アクセス制御区
    間内で送信処理を行うべきベストエフォート型の中での
    優先順位の高低を示す優先順位情報を含むデータパケッ
    トを受信すると、該優先順位情報を取得すると共に記憶
    し、 前記競合アクセス制御によるデータ送信前に、基本単位
    時間(スロット時間)の倍数からなる衝突回避期間(Co
    ntention Window)の設定に当たり、前記記憶したデー
    タパケットの優先順位情報が高いデータパケット程、前
    記スロット時間を短く設定することを特徴とする無線パ
    ケット優先制御方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の無線パケット優先
    制御方法であって、 前記記憶したデータパケットの優先順位情報の優先順位
    の高いデータパケット程、前記衝突回避期間を短く設定
    する場合に、 前記優先順位の高いデータパケットに対するスロット時
    間を優先順位の低いデータパケットに対するスロット時
    間よりも短く設定し、前記それぞれ乱数を用いて得られ
    た乱数値を乗じた時間を衝突回避期間として設定するこ
    とを特徴とする無線パケット優先制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の無線パケット優先制御
    方法であって、 前記記憶したデータパケットの優先順位情報の優先順位
    の高いデータパケット程、前記衝突回避期間を短く設定
    する場合に、 一番高い優先順位のデータパケットに対する衝突回避期
    間を予め定めるスロット時間に乱数を用いて得られた値
    を乗じた時間とし、 その他の優先順位のデータパケットに対しては、予め定
    めるスロット時間に乱数を用いて得られた乱数値を乗じ
    た時間に、N(N:整数)スロット時間毎に1スロット
    時間を加えた時間を衝突回避期間として設定し、 且つ、そのデータパケットの優先順位が高いほど、Nの
    値を大きくすることを特徴とする無線パケット優先制御
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の無線パケット優先制御
    方法であって、 前記記憶したデータパケットの優先順位情報の優先順位
    の高いデータパケット程、前記衝突回避期間を短く設定
    する場合に、 乱数値を発生させる乱数の取り得る値の最小値と最大値
    が、優先順位の高いデータパケットに対するものほど小
    さく設定し、 データパケットに対する衝突回避期間を予め定めるスロ
    ット時間に前記乱数を用いて得られた値を乗じた時間と
    し、 且つ、一番高い優先順位以外のデータパケットの第1回
    目のバックオフ制御時の衝突回避時間から、一番高い優
    先順位のデータパケットが費やした衝突回避期間を引い
    た時間に、前記乱数の量小値に予め定めるスロット時間
    を乗じた時間を加えた時間を次のバックオフ制御時の衝
    突回避時間として設定し、 これをデータパケットを送信するまで繰り返すことを特
    徴とする無線パケット優先制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の無線パケット優先制御
    方法であって、 前記無線局から前記無線基地局ヘデータパケットを送信
    する場合、前記無線局は、前記競合アクセス制御による
    データ送信前に、送信するデータパケットの優先順位情
    報を前記無線基地局へ連絡パケットにより送信し、 該連絡パケットを受信した無線基地局は、該データパケ
    ットの優先順位情報に基づいて、対応するスロット時間
    を前記無線局に連絡パケットで通知することを特徴とす
    る無線パケット優先制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の無線パケット優先制御
    方法であって、 前記無線局から前記無線基地局ヘデータパケットを送信
    する場合、前記無線局は、前記競合アクセス制御による
    データ送信前に、送信するデータパケットの優先順位情
    報を前記無線基地局へ連絡パケットにより送信し、 該連絡パケットを受信した無線基地局は、該データパケ
    ットの優先順位情報に基づいて、前記Nの値を前記無線
    局に連絡パケットで通知することを特徴とする無線パケ
    ット優先制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の無線パケット優先制御
    方法であって、 前記無線局から前記無線基地局ヘデータパケットを送信
    する場合、前記無線局は、前記競合アクセス制御による
    データ送信前に、送信するデータパケットの優先順位情
    報を前記無線基地局へ連絡パケットにより送信し、 該連絡パケットを受信した無線基地局は、該データパケ
    ットの優先順位情報に基づいて、前記乱数値の最小値と
    最大値を前記無線局に連絡パケットで通知することを特
    徴とする無線パケット優先制御方法。
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