JP2001237501A - 半導体レーザ装置の光軸アラインメント方法および半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置の光軸アラインメント方法および半導体レーザ装置

Info

Publication number
JP2001237501A
JP2001237501A JP2000045753A JP2000045753A JP2001237501A JP 2001237501 A JP2001237501 A JP 2001237501A JP 2000045753 A JP2000045753 A JP 2000045753A JP 2000045753 A JP2000045753 A JP 2000045753A JP 2001237501 A JP2001237501 A JP 2001237501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
laser
laser device
light
optical axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000045753A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Shimizu
誠 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2000045753A priority Critical patent/JP2001237501A/ja
Publication of JP2001237501A publication Critical patent/JP2001237501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のレーザ光をする半導体レーザ装置にお
いて、各レーザ光の光軸を相互に接近または離間させ
て、各レーザ光の光軸間隔を自由に調整することがで
き、ひいては歩留まりを向上することができる光軸アラ
インメント方法およびレーザ装置を提供することをその
課題とする。 【解決手段】 波長が異なるレーザ光を発する複数の半
導体レーザ素子を備えた半導体レーザ装置における光軸
アラインメント方法であって、上記各半導体レーザ素子
から出射される各レーザ光を透光部材に透過させること
によって、各レーザ光が進む光軸を相互に接近または離
間させることを特徴とする、光軸ラインメント方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、たとえば、CD
−R(compact disc − Recordable)とDVD(digita
l versatile disc)の両方を再生しうる機器に用いられ
る光ピックアップ用光源等、波長が異なるレーザ光を発
する複数の半導体レーザ素子を備えた半導体レーザ装置
において、各レーザ光が進む光軸を相互に接近または離
間させることができる光軸アラインメント方法および半
導体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザ光源を有する光ピック
アップからそのレーザ光を照射することによって、デー
タが読み取られる記録媒体として、例えば、CD−Rや
DVDどがある。DVDでは、デジタルデータを記録す
るピットを読み取るために、波長650nmのレーザ光
が用いられる。他方、CD−Rでは、記録膜に波長依存
性があり、波長650nmのレーザ光では読み取ること
ができないため、波長780nmのレーザ光が用いられ
る。これら2つの記録媒体を1台の機器で再生するコン
パチブルプレーヤなどをコストを抑えて効率良く製造す
るために、1つの半導体レーザ装置に波長650nmと
780nmの2つの半導体レーザ素子を備えた2波長半
導体レーザ装置が開発されてきた。この2波長半導体レ
ーザ装置には、大別して二つの方式がある。1つは、1
つの基板に780nm半導体レーザ素子と650nm半
導体レーザ素子を作り込む「モノリシック型」、もう一
つは、それぞれの発振波長の半導体レーザ素子を横に並
べて1つの基板に装着する「ハイブリット型」である。
【0003】モノリシック型は、2つの半導体レーザ素
子を同じ基板上に形成するため、どちらか一方の半導体
レーザ素子が不良品であると、2波長半導体レーザ装置
全体が不良品になってしまう。つまり、2波長半導体レ
ーザ装置の歩留まりは、780nm半導体レーザ素子の
歩留まりと650nm半導体レーザ素子の歩留まりをか
け合わせたもの以下になってしまう。
【0004】他方、ハイブリッド型では、各半導体レー
ザ素子をそれぞれ独立して作るため、モノリシック型の
歩留まりのようなかけ合わせたものではないので、歩留
まりを向上することができる。さらに、例えば、波長4
00nmと波長650nmの2波長半導体レーザ装置と
するなど、基板材料がまったく異なる半導体レーザ素子
を多数組み合わせることができ、汎用性を大きく向上す
ることができる。以下、ハイブリッド型2波長半導体レ
ーザ装置を一例とし、図4を参照して説明する。
【0005】図4は、従来のハイブリッド型2波長半導
体レーザ装置の一般的構造を示した一部切欠側面図であ
る。同図に示すように、従来のハイブリッド型2波長半
導体レーザ装置200は、レーザ光出射用の孔210a
を設けたカバーキャップ210に覆われた状態のステム
本体220を有し、上記孔210aは、ガラス等から形
成された窓210bによって封止されている。カバーキ
ャップ210内部のステム本体220上には、導電性を
有するブロック230が備えられている。波長が異なる
レーザ光を発する2つの半導体レーザ素子240a,2
40bは、シリコン基板からなる両者共通のサブマウン
ト250に熱融着などによって固定されて1つの2波長
半導体レーザチップ260をなしており、上記ブロック
230にボンディングされている。各半導体レーザ素子
240…が通電されると、それぞれのレーザ光L1,L
2が、上記窓210bを通って、図4における上方に出
射される。各レーザ光L1,L2は、光ピックアップ内
にある対物レンズ300で焦点されて、記録媒体の記録
膜に到達する。
【0006】しかしながら、モノリシック型も同様であ
るが、2波長半導体レーザ装置では、2つの半導体レー
ザ素子240…間に生じる間隔によって各レーザ光の発
光点が離れてしまう。このため、レーザ光を記録媒体に
照射する光ピックアップの光軸Sに一方のレーザ光の光
軸S1を合致させると、もう一方の光軸S2は、光ピッ
クアップの光軸Sからズレてしまうこととなる。その結
果、図4に示すように、記録媒体にレーザ光が斜めに入
射するなど、読み取り信号のS/N比(信号対雑音比)
が低下し、光ピックアップの歩留まりを低下させてしま
うこととなる。発光点間隔は、その距離があらかじめ定
まっていれば、対物レンズ300を移動させるなどの手
段を設けることによって両レーザ光の光軸間隔を調整し
対応することができる。しかしながら、この手段では、
上記発光点間隔のバラツキには対応することができな
い。特に、ハイブリッド型半導体レーザ装置では、2つ
の半導体レーザ素子240…をサブマウント250に実
装して1つのチップ260を形成する時に、機械的な加
工誤差により、各レーザ光の発光点間隔のバラツキが大
きくなり、歩留まりを低下させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明は、
上記した事情のもとで考え出されたものであって、複数
のレーザ光を発する半導体レーザ装置において、各レー
ザ光の光軸を相互に接近または離間させることによっ
て、各レーザ光の光軸間隔を自由に調整することがで
き、ひいては歩留まりを向上することができる光軸アラ
インメント方法およびレーザ装置を提供することをその
課題とする。
【0008】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0009】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供される光軸アラインメント方法は、波長が異なるレー
ザ光を発する複数の半導体レーザ素子を備えた半導体レ
ーザ装置における光軸アラインメント方法であって、上
記各半導体レーザ素子から出射される各レーザ光を透光
部材に透過させることによって、各レーザ光が進む光軸
を相互に接近または離間させることを特徴としている。
【0010】上記技術的手段が講じられた本願発明の第
1の側面により提供される光軸アラインメント方法で
は、各レーザ光が進む光軸を相互に接近または離間させ
ることによって、各レーザ光の光軸間隔を自由に調整す
ることができる。すなわち、半導体レーザ装置の歩留ま
りを向上することができる。さらに、半導体レーザ素子
から出射されるレーザ光を透光部材に透過させるだけで
あるので、波長が異なるレーザ光を発する半導体レーザ
素子を複数備えている、モノリシック型およびハイブリ
ッド型両方の半導体レーザ装置に用いることができ、汎
用性が高い。
【0011】本願発明の第2の側面により提供される半
導体レーザ装置は、波長が異なるレーザ光を発する複数
の半導体レーザ素子を備えた半導体レーザ装置であっ
て、上記半導体レーザ装置は、上記各半導体レーザ素子
から出射される各レーザ光を透過させることによって各
レーザ光が進む光軸を相互に接近または離間させる透光
部材を有することを特長としている。
【0012】上記技術的手段が講じられた本願発明の第
2の側面により提供される半導体レーザ装置では、上述
した第1の側面に記載された光軸アラインメント方法を
具現化することができるように構成されている。このた
め、上記半導体レーザ装置では、上述した第1の側面に
記載された光軸アラインメント方法の効果を享受するこ
とができる。したがって、各レーザ光が進む光軸を相互
に接近または離間させることができるので、各レーザ光
の光軸間隔を自由に調整することができるだけでなく、
モノリシック型およびハイブリッド型の両方の半導体レ
ーザ装置に用いることができるので、汎用性が高い。
【0013】好ましい実施の形態としては、上記透光部
材は、上記半導体レーザ装置の外装をなすカバーキャッ
プに上記各レーザ光出射用の窓として設けられる構成と
することができる。
【0014】このような構成が適用された実施形態によ
れば、従来の半導体レーザ装置に用いられている窓の代
わりの部品として透光部材を設けることができるので、
部品を新たに取り付ける必要がなく、製造コストの増加
を防止することができる。
【0015】また、他の好ましい実施の形態としては、
上記透光部材は、上記各レーザ光を屈折させるととも
に、平行な2平面を有するガラスまたは合成樹脂から形
成される1つの板状体であり、上記板状体の角度を上記
半導体レーザ素子から出射する各レーザ光に対して変化
させることによって、上記光軸を相互に接近または離間
させる構成とすることができる。
【0016】このような構成が適用された実施形態によ
れば、光軸を相互に接近させる透光部材は、1枚の板状
体であり、その固定角度を変化させるだけで、各レーザ
光の光軸を相互に接近または離間することができるの
で、構成を単純にすることができ、製造コストの増加を
さらに防止することができる。
【0017】さらに、他の好ましい実施の形態として
は、上記板状体を、この板状体が波長のより長いレーザ
光を出射する上記半導体レーザ素子に、より近接するよ
うに配置することによって、上記光軸を相互に接近させ
る構成とすることができる。
【0018】このような構成が適用された実施形態によ
れば、上記光軸を相互に近接させることができるので、
上記両レーザ光の光軸間隔を小さくしつつそのバラツキ
をも小さくすることができる。すなわち、上記光軸間隔
を調整する必要がない。したがって、光ピックアップに
用いた場合などには、対物レンズを移動させる手段など
を削除することができ、製造コストを大幅に削減でき
る。
【0019】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0021】図1は、本願発明にかかる半導体レーザ装
置の一実施形態を示した一部切欠斜視図、図2は、図1
の右側面A1からの側面図である。同図では、レーザ光
が進む方向を上方としている。図1に示すように、半導
体レーザ装置1は、半導体レーザ装置の基台となるステ
ム本体2と、上記ステム本体を覆うカバーキャップ8と
を有し、上記カバーキャップ8の内部には、上記ステム
本体2上に設けられたブロック3と、上記ブロック3に
ボンディングされたサブマウント4と、上記サブマウン
ト4に固定された2つの半導体レーザ素子5a,5b
と、外部との電気的な導通接続のためのリードピン6
a,6b,6cとが封止されている。この実施形態にか
かる半導体レーザ装置1は、例えば、CD−RとDVD
の両方を読み込みうる光ピックアップ用光源などとして
組み込み可能な程度に製作されている。
【0022】上記ステム本体2は、本実施形態では、導
電性を有する金属などで厚肉円板状に形成されたもので
あって、その上面21aの中心部付近は、後述するカバ
ーキャップ8を位置合わせするために若干の段差を有し
て円形凸部21bとされている。この円形凸部21bに
は、後述するリードピン6…を差し込む貫通孔22…が
形成されており、各貫通孔22…の近辺に後述するチッ
プ10をマウントしたブロック3が接合された状態とさ
れている。このようなステム本体2は、チップ10と電
気的に導通接続された状態であり、したがって、ステム
本体2は、チップ10に取り付けられた半導体レーザ素
子5a,5bのコモン電極として用いられる。
【0023】上記カバーキャップ8は、上記ステム本体
2に対して略垂直に起立するキャップ本体81とこのキ
ャップ本体81の下端部に開口形成されたフランジ82
とを有するとともに、たとえば金属などから形成され
る。このようなカバーキャップ8は、後述する半導体レ
ーザ素子5…などを保護するためにフランジ82を介し
てステム本体2上に接合されている。
【0024】上記キャップ本体81は、本実施形態で
は、円筒を斜めに切断した形状であってその切断した面
を上方に向けている。キャップ本体81の上部端面に
は、中心付近にレーザビーム出射用の孔83を有した傾
斜壁84が一体的に形成されている。上記孔83の外部
側には、後述する半導体レーザ素子5a,5bからのレ
ーザ光La,Lbを透過させる透光部材9が傾斜壁84
に設けられており、カバーキャップ8とともにその内部
を封止している。
【0025】上記ブロック3は、たとえば銅などの導電
性を有する金属で形成され、後述するレーザチップ10
を接合搭載したものである。このようなブロック3は、
レーザチップ10とステム本体2とを電気的に導通させ
るとともに、レーザビームの出力に際してヒートシンク
としても機能する。
【0026】上記半導体レーザ素子5…は、それぞれ、
半導体中での光の誘導放出による増幅現象と、端面を反
射鏡にして光の正帰還現象とを組み合わせて、コヒーレ
ント光を放出するものである。各半導体レーザ素子5…
の半導体材料としては、たとえばAlGaAs系、Al
GaInP系、ZnSe系、GaN系などが採用され、
半導体レーザ素子5…は、各材料系に応じて所定波長の
レーザ光L…の発生源として用いられる。本実施形態で
は、半導体レーザ素子5a,5bは、それぞれ、波長7
80nmのレーザ光La,波長650nmのレーザ光L
bを出射する。
【0027】上記サブマウント4は、本実施形態では、
シリコン(Si)基板などで形成されるとともに上記両
半導体レーザ素子5…に共用されている。半導体レーザ
素子5…は、各レーザ光L…が同じ向きに出射するよう
に、サブマウント4に熱融着などによって固定されてい
る。このように、2つの半導体レーザ素子5…と、共用
されるサブマウント4とで、1つのハイブリッド型2波
長半導体レーザチップ10を形成している。
【0028】なお、本実施形態では、チップ10をハイ
ブリッド型2波長半導体レーザチップとしているが、例
えば、モノリシック型2波長半導体レーザチップや多波
長半導体レーザチップなど、様々な形態の半導体レーザ
チップとすることもできる。
【0029】また、図2に示すように、各半導体レーザ
素子5…はサブマウント4の上端部に固定され、上記チ
ップ10は上記ブロック3の上端部にボンディングされ
ており、各半導体レーザ素子5…からのレーザ光L…が
サブマウント4またはブロック3に遮蔽されえないよう
上方に出射することもできる。
【0030】また、各半導体レーザ素子5a,5bは、
それぞれが対応するリードピン6a,6bの一端にボン
ディングワイヤ7a,7bを介して電気的に導通接続さ
れている。したがって、半導体レーザ素子5…の底面側
は、サブマウント4およびブロック3を介してステム本
体2と導通することでコモン電極として機能する一方、
その上面側は、ボンディングワイヤ7…を介してリード
ピン6…に導通することで個別電極として機能してい
る。
【0031】上記半導体レーザ素子5a,5bから出射
されたレーザ光La,Lbを透過する、上記カバーキャ
ップ8に設けた上記透光部材9は、ガラスまたは合成樹
脂などから形成されるとともに平行な2平面を有する板
状体である。この透光部材9は、本実施形態では、半導
体レーザ素子5aと透光部材9間の距離が半導体レーザ
素子5bと透光部材9間の距離より短くなるように、カ
バーキャップ8の上記傾斜壁84に固定されているの
で、レーザ光L…が進む方向に対して傾斜されることと
なり、レーザ光L…を屈折させて透過する。また、レー
ザ光は、波長が短いほど屈折率が大きいので、図1,2
に示すように、波長780nmのレーザ光Laを出射す
る半導体レーザ素子5aを波長650nmのレーザ光L
bを出射する半導体レーザ素子5bより透光部材9に近
づけて配置すれば、レーザ光L…を相互に接近させて出
射させることができる。
【0032】上記透光部材9は、色収差が大きなもの、
すなわち透過する光の波長によって屈折率が大きく異な
るものが好ましい。また、透光部材9は、上記カバーキ
ャップ8の上記傾斜壁84に接着剤などにより固定され
ている。このように、透光部材9は、本実施形態では、
従来の半導体レーザ装置200(図4参照)におけるレ
ーザ光出射用の窓210bとして設けているが、この窓
210bとは別に、例えば、従来のレーザ光出射用の窓
210bの外側に設けるなどして、レーザ光の光軸間隔
の調整をより容易にすることもできる。
【0033】上記接着剤は、紫外線などを照射するUV
効果などを利用することにより、透光部材9と傾斜壁8
4を溶着する。その固定角度は、接着剤の塗布の度合い
やUV照射の度合いなどにより変化させることができ
る。
【0034】なお、本実施形態では、透光部材9を、上
述したように、傾斜壁84の角度および接着剤などでレ
ーザ光L…に対する角度を変化させて所望の角度に固定
することによって、レーザ光の光軸を相互に接近させて
光軸間隔を自由に調整しているが、例えば、傾斜壁84
に角度調整機構を設けたり、上記カバーキャップ8を上
記ステム本体2に取り付ける際に、光軸と平行な軸を中
心として回転させることなどによって、レーザ光の光軸
を相互に接近または離間させて、光軸間隔を自由に調整
することもできる。
【0035】また、本実施形態では、透光部材9は、ガ
ラスまたは合成樹脂などから形成されるとともに平行な
2平面を有する板状体であるが、例えば、三角柱のプリ
ズム体など、その内部で反射または屈折させる他の形態
の部材を用いることもできる。
【0036】上記リードピン6…は、外部との電気的な
導通接続を図るために用いられ、これらのうち、リード
ピン6a,6bは、上記カバーキャップ8内にて突き出
たそれぞれの一端がボンディングワイヤ7a,7bを介
して対応する上記半導体レーザ素子5a,5bに接続さ
れている。各リードピン6a,6bは、それぞれ、図1
によく示すように、上記ステム本体2の貫通孔22a,
22bに挿入され、その貫通孔22…の内部において
は、樹脂などの絶縁性材料が隙間に充填固化されている
ことから、各リードピン6a,6bが貫通孔22…を介
して固定的に支持されている。一方、リードピン6c
は、ステム本体2の底部から電気的に導通されて延びて
いる。これらのリードピン6…は、上記した説明から明
らかなように、半導体レーザ素子5…の個別電極用の接
続部品として用いられる一方、コモン電極用の接続部品
としてその役割を担うものとされている。
【0037】次に、上記構成を有する半導体レーザ装置
の作用の要点について説明する。
【0038】図3は、図1に示す2つの半導体レーザ素
子からのレーザ光に対する透光部材9の作用を示した概
略説明図である。同図に示すように、本実施形態では、
半導体レーザ素子5aは、波長780nmのレーザ光L
aを出射し、半導体レーザ素子5bは、波長650nm
のレーザ光Lbを出射するとともに、出射されたレーザ
光La,Lbの各光軸Sa,Sbが、互いに平行となる
ように配置されている。透光部材9は、互いに平行な平
面91,92を有するとともに、レーザ光を透過するこ
とができる、例えば、ガラスや合成樹脂などから形成さ
れている。また、透光部材9は、半導体レーザ素子5a
が半導体レーザ素子5bよりも透光部材9に接近するよ
うに、上記光軸S…に対して角度αを付して設けられて
いる。
【0039】レーザ光Laは、半導体レーザ素子5aか
ら出射されると、その光軸Saが透光部材9の平面91
に対して入射角度αをなすように、点Aに到達する。次
いで、レーザ光Laは、屈折角βaで屈折して透光部材
9を透過し、反対側の平面92の点A′に達する。平面
91と92とは、互いに平行であるので、レーザ光La
は、屈折して入射角と同じ角度αで点A′から出射し、
透光部材9から出射した光軸Sa′の方向は、光軸Sa
の方向に等しくなる。一方、レーザ光Lbは、半導体レ
ーザ素子5bから出射されると、その光軸Sbが透光部
材9の平面91に対して入射角度αをなすように、点B
に到達する。次いで、レーザ光Lbは、屈折角βbで屈
折して透光部材9を透過し、反対側の平面92の点B′
に達する。続いて、レーザ光Lbは、屈折して入射角と
同じ角度αで点B′から出射し、透光部材9から出射し
た光軸Sb′の方向は、光軸Sbの方向に等しくなる。
【0040】ここで、レーザ光は、波長が短いほど屈折
率が大きくなる性質を有するので、本実施形態では、
A′B′間の距離がAB間の距離より短くなり、光軸S
a′と光軸Sb′とを相互に接近させることができる。
また、角度αを変化させることによって、光軸を相互に
離間したり、光軸接近または離間の度合いを変化させる
こともできる。
【0041】また、透光部材9に色収差が大きなものを
用いれば、レーザ光を大きく相互に接近させることがで
きるので、光軸間隔を調整する作業をなくすこともでき
る。
【0042】上述したことからわかるように、この半導
体レーザ装置1は、透光部材9に透過することによって
各レーザ光が進む光軸を相互に接近または離間させるこ
とができるので、各レーザ光の光軸間隔を自由に調整す
ることができる。すなわち、半導体レーザ装置の歩留ま
りを向上することができる。また、従来の半導体レーザ
装置200に用いられている窓210bの代わりの部品
として透光部材9を設けることができるので、部品を新
たに取り付ける必要がなく、製造コストの増加を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる半導体レーザ装置の一実施形
態を示した一部切欠斜視図である。
【図2】図1の右側面A1からの側面図である。
【図3】図1に示す2つの半導体レーザ素子からのレー
ザ光に対する透光部材の作用を示した概略説明である。
【図4】従来における半導体レーザ装置の一般的構造を
示した一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ装置 5a,5b 半導体レーザ素子 8 カバーキャップ 9 透光部材 210b 窓 La,Lb,L1,L2 レーザ光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長が異なるレーザ光を発する複数の半
    導体レーザ素子を備えた半導体レーザ装置における光軸
    アラインメント方法であって、 上記各半導体レーザ素子から出射される各レーザ光を透
    光部材に透過させることによって、各レーザ光が進む光
    軸を相互に接近または離間させることを特徴とする、光
    軸ラインメント方法。
  2. 【請求項2】 波長が異なるレーザ光を発する複数の半
    導体レーザ素子を備えた半導体レーザ装置であって、 上記半導体レーザ装置は、上記各半導体レーザ素子から
    出射される各レーザ光を透過させることによって各レー
    ザ光が進む光軸を相互に接近または離間させる透光部材
    を有することを特長とする、半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 上記透光部材は、上記半導体レーザ装置
    の外装をなすカバーキャップに上記各レーザ光出射用の
    窓として設けられる、請求項2に記載の半導体レーザ装
    置。
  4. 【請求項4】 上記透光部材は、上記各レーザ光を屈折
    させるとともに、平行な2平面を有するガラスまたは合
    成樹脂から形成される1つの板状体であり、 上記板状体の角度を上記半導体レーザ素子から出射する
    各レーザ光に対して変化させることによって、上記光軸
    を相互に接近または離間させる、請求項2または3に記
    載の半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 上記板状体を、この板状体が波長のより
    長いレーザ光を出射する上記半導体レーザ素子に、より
    近接するように配置することによって、上記光軸を相互
    に接近させる、請求項4に記載の半導体レーザ装置。
JP2000045753A 2000-02-23 2000-02-23 半導体レーザ装置の光軸アラインメント方法および半導体レーザ装置 Pending JP2001237501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000045753A JP2001237501A (ja) 2000-02-23 2000-02-23 半導体レーザ装置の光軸アラインメント方法および半導体レーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000045753A JP2001237501A (ja) 2000-02-23 2000-02-23 半導体レーザ装置の光軸アラインメント方法および半導体レーザ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001237501A true JP2001237501A (ja) 2001-08-31

Family

ID=18568289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000045753A Pending JP2001237501A (ja) 2000-02-23 2000-02-23 半導体レーザ装置の光軸アラインメント方法および半導体レーザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001237501A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6912192B2 (en) 2002-05-28 2005-06-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor laser unit and optical head device
JP2014157873A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Ricoh Co Ltd 光学パッケージ用リッド、光学パッケージ、光学ユニット、マルチビーム走査装置、画像形成装置
JP2015222782A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 株式会社リコー パッケージ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6912192B2 (en) 2002-05-28 2005-06-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor laser unit and optical head device
US7266072B2 (en) 2002-05-28 2007-09-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor laser unit and optical head device
JP2014157873A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Ricoh Co Ltd 光学パッケージ用リッド、光学パッケージ、光学ユニット、マルチビーム走査装置、画像形成装置
JP2015222782A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 株式会社リコー パッケージ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4711838B2 (ja) 多波長半導体レーザ装置
JP2000353332A (ja) 光出力モジュール及びこれを採用した互換型光ピックアップ装置
JP3007065B2 (ja) ディスク互換採用が可能な光ピックアップ装置
US6072607A (en) Optical pickup device
JP5324894B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20010019530A1 (en) Semiconductor laser device and optical pickup device using the same
WO2000004614A1 (fr) Dispositif laser a semi-conducteur
JP2533871B2 (ja) 半導体レ−ザ装置
JP2000223791A (ja) 半導体レーザ装置およびその製造方法
US20060018351A1 (en) Semiconductor laser device
JP2001237501A (ja) 半導体レーザ装置の光軸アラインメント方法および半導体レーザ装置
JP2001229570A (ja) 光ピックアップ装置及びレーザダイオードチップ
JP2003188454A (ja) 半導体レーザ装置および集積化光ピックアップ
US20050041700A1 (en) Multiwavelength semiconductor laser
JP3375850B2 (ja) 半導体レーザ装置及びその製造方法
KR20050043219A (ko) 광 픽업 모듈 및 그 제조 방법
JP2001223442A (ja) 光源ユニットおよび光ピックアップ装置
JPH11144307A (ja) 受発光素子とこれを用いた光学ピックアップ及び光ディスク装置
KR100317278B1 (ko) 삼파장레이저다이오드모듈및그를이용한광픽업장치
JP2001291259A (ja) 光ピックアップ装置
KR20000066585A (ko) 광출력모듈 및 이를 채용한 호환형 광픽업장치
JP3451021B2 (ja) 半導体レーザ装置、及び半導体レーザ装置の製造方法
JP2001028140A (ja) 半導体レーザ装置と光学ヘッド装置及びディスクドライブ装置
JP2001332797A (ja) 半導体レーザチップ、半導体レーザ装置及び光ピックアップ
KR100585065B1 (ko) 광출력모듈 및 이를 채용한 호환형 광픽업장치