JP2001237092A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2001237092A JP2000048020A JP2000048020A JP2001237092A JP 2001237092 A JP2001237092 A JP 2001237092A JP 2000048020 A JP2000048020 A JP 2000048020A JP 2000048020 A JP2000048020 A JP 2000048020A JP 2001237092 A JP2001237092 A JP 2001237092A
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Yoshinobu Murakami
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Toshiya Kamiya
敏也 神舎
Joji Oyama
丈二 大山
Shigeru Ido
滋 井戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低温始動時に放電灯に印加されるピーク状の電
圧を誤検出して不点灯になることを防止する。 【解決手段】交流電源の整流出力を谷埋め平滑した電圧
で駆動される自励式のハーフブリッジインバータ回路で
放電灯を点灯させる装置において、電源投入後の所定時
間は少なくとも一方のスイッチング素子の駆動信号をオ
ン時間が短縮される方向へ制限することによりスイッチ
ングの周波数を可変とし、予熱時の周波数f1から始動
時の周波数f2を経て安定点灯時の周波数f3に徐々に
周波数を低下させていく周波数可変手段と、ランプ電圧
を検出して所定値より高いときに出力を制限する保護手
段と、始動時の周波数f2から安定点灯時の周波数f3
に移行するまでの間、前記保護手段の動作を実質的に停
止させる手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は商用電源を入力とし
て放電灯を高周波点灯させる放電灯点灯装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来例の回路図を図2に示す。主回路構
成は特願平10−270418号と同じである。以下、
その回路構成について説明する。整流回路DB(ダイオ
ードD1〜D4のブリッジ回路)の正出力端子には、ダ
イオードD5のアノード・カソード間を介してダイオー
ドD6のアノードとコンデンサC4の一端が接続されて
いる。コンデンサC4の他端はリーケージトランスT2
と駆動トランスCTの各1次巻線を介してスイッチング
素子Q1とQ2の接続点に接続されている。ダイオード
D6の両端には、コンデンサC6が並列接続されてい
る。ダイオードD6のカソードと、整流回路DBの負出
力端子の間には、スイッチング素子Q1、Q2の直列回
路と谷埋め電源回路(平滑コンデンサC3、ダイオード
D8、D9、コンデンサC7)が並列に接続されてい
る。各スイッチング素子Q1,Q2は寄生の逆並列ダイ
オードを内蔵したMOSFETよりなり、そのゲート・
ソース間には、駆動トランスCTの2次巻線n1,n2
がそれぞれ抵抗R3,R4を介して接続されると共に、
過電圧防止用のツェナーダイオードZD1、ZD2の逆
直列回路と、ZD3、ZD4の逆直列回路がそれぞれ並
列接続されている。
【0003】リーケージトランスT2の2次巻線出力に
は放電灯La1が接続されており、放電灯La1のフィ
ラメントの非電源側端子間には共振用コンデンサC5が
並列接続されている。リーケージトランスT2の2次側
に設けられたエミレス検出用の巻線N2は、一端がグラ
ンドラインに接続され、他端はダイオードD10を介し
てVla検出保護手段2に入力されている。Vla検出
保護手段2の出力は、周波数可変手段1の出力と共に、
スイッチング素子Q2のゲートに接続されており、スイ
ッチング素子Q2のオン時間幅を制御可能としている。
抵抗R1、コンデンサC8、トリガーダイオードQ3、
抵抗R2、ダイオードD7は、起動回路を構成してい
る。
【0004】以下、この従来例の動作について説明す
る。インバータ回路は自励駆動式であり、駆動トランス
CTの2次側で発生した信号をスイッチング素子Q1、
Q2に供給し、スイッチング素子Q1、Q2を交互にオ
ン・オフさせるものである。以下に一連の動作を説明す
る。
【0005】まず、電源投入されると、起動回路にて抵
抗R1を介して、コンデンサC8を充電し、コンデンサ
C8の電圧Vc8がトリガーダイオードQ3のトリガー
電圧を越えると、スイッチング素子Q2に駆動信号が入
力され、発振開始する。発振が開始されると、コンデン
サC8の電荷はスイッチング素子Q2のオン時に抵抗R
2、ダイオードD7を介して放電されるので、コンデン
サC8の電圧Vc8はトリガーダイオードQ3のトリガ
ー電圧以下になり、コンデンサC8から駆動信号は入力
されない。
【0006】スイッチング素子Q2がオン(スイッチン
グ素子Q1がオフ)のときには、コンデンサC7からコ
ンデンサC6→コンデンサC4→共振負荷回路(リーケ
ージトランスT2、ランプLa1、コンデンサC5)→
駆動トランスCT→スイッチング素子Q2の経路で共振
電流が流れ、コンデンサC6の電圧と整流回路DBの出
力電圧との和がコンデンサC7の電圧と釣り合うと、入
力側よりダイオードD5→コンデンサC4→共振負荷回
路(リーケージトランスT2、ランプLa1、コンデン
サC5)→駆動トランスCT→スイッチング素子Q2の
経路で共振電流が流れ、また同時に入力電流が流れ込む
こととなる。
【0007】スイッチング素子Q2がオフ(スイッチン
グ素子Q1がオン)のときは、回生電流モードとなり、
リーケージトランスT2から回生電流が駆動トランスC
T→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→コンデン
サC7→整流回路DB→ダイオードD5→コンデンサC
4の経路で流れる。この時も入力電流が流れることとな
る。
【0008】スイッチング素子Q2がオフ(スイッチン
グ素子Q1がオン)で回生電流が流れ終わると、コンデ
ンサC4よりコンデンサC6→スイッチング素子Q1→
駆動トランスCT→共振負荷回路(リーケージトランス
T2、ランプLa1、コンデンサC5)の経路で共振電
流が流れ、スイッチング素子Q2がオン時にコンデンサ
C6に蓄えられた電荷を放出し、コンデンサC6の電荷
が0になると、コンデンサC4よりダイオードD6→ス
イッチング素子Q1→駆動トランスCT→共振負荷回路
(リーケージトランスT2、ランプLa1、コンデンサ
C5)の経路で共振電流が流れる。
【0009】スイッチング素子Q2がオン(スイッチン
グ素子Q1がオフ)のときは、回生電流モードとなり、
リーケージトランスT2からコンデンサC4→ダイオー
ドD6→コンデンサC7→スイッチング素子Q2の寄生
ダイオード→駆動トランスCTの経路で回生電流が流れ
る。
【0010】これらの一連の動作を繰り返すことによ
り、負荷に高周波電力を供給する。また同時に、上記動
作モードの一部において、交流電源Vsからの入力電圧
に比例した入力電流を流すことにより、この電流をフィ
ルタ回路Fにて波形整形して、正弦波状の入力電流を得
ることができる。よって、入力力率の改善と、入力電流
歪みの改善を可能としている。
【0011】また、谷埋め電源回路では、スイッチング
素子Q2のオン時には、電源より、コンデンサC3→ダ
イオードD8→リーケージトランスT2→駆動トランス
CT→スイッチング素子Q2の経路で電流が流れて、コ
ンデンサC3が充電され、整流回路の出力のピーク値よ
り低い電圧で平滑される。また、整流出力電圧がコンデ
ンサC3の電圧より低くなる期間では、コンデンサC3
よりダイオードD9を介してインバータ回路に電力供給
を行う。
【0012】この従来例では、ランプLa1を始動から
安定点灯に至らせるために、発振周波数を変化させる周
波数可変手段1を設けている。また、ランプ寿命末期の
回路ストレスからの保護手段として、ランプ電圧Vla
を検出して所定値以上であるとインバータを間欠発振動
作させるVla検出保護手段2を設けている。このVl
a検出保護手段2は、交流電源Vsが投入されてランプ
La1が始動するまでの間は、始動電圧の印加により誤
って保護動作を行うことがないように検出動作を停止さ
せている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、ランプL
a1を始動から安定点灯に至らせるために、発振周波数
を変化させる周波数可変手段1を設けており、ランプL
a1が予熱状態を経て始動した後に、インバータの発振
周波数は定格点灯時の周波数まで変化するが、始動直後
は定格点灯時よりも高い周波数で動作している。そのた
め、特に、低温始動時の始動直後において、図3に示す
ように、ランプ電圧Vlaとして、インバータの電源電
圧Vdcが低い期間にピーク的な電圧が発生することが
あった。図3において、Vsは商用交流電源から入力さ
れる交流電圧、Vdcはインバータの電源電圧となる谷
埋め電源回路の出力電圧、Vlaはランプ電圧の包絡線
である。このように、ランプ電圧Vlaにピーク的な電
圧が発生すると、Vla検出保護手段2がランプ電圧V
laの上昇を検出してインバータを間欠発振動作とする
ため、低温時における始動直後にランプが不点灯になっ
てしまうという問題があった。
【0014】本発明は上記課題に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、低温始動時に放電灯の
両端に印加される電圧を誤検出して不点灯になることを
防止することが可能な放電灯点灯装置を提供することで
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題を解決するために、図2に示すように、交流電源V
sに接続された整流回路DBと、整流回路DBの出力側
に配置されて直流電圧を充電される平滑コンデンサC3
と、直流電圧を高周波電圧に変換するように交互にオン
・オフされるスイッチング素子Q1,Q2の直列回路
と、放電灯負荷La1とLC共振回路(コンデンサC
5、リーケージトランスT2)を含みスイッチングによ
る高周波電流を供給される負荷回路と、スイッチング素
子Q1,Q2を自励駆動する手段(駆動トランスCT)
と、電源投入後の所定時間は少なくとも一方のスイッチ
ング素子Q2の駆動信号をオン時間が短縮される方向へ
制限することによりスイッチングの周波数を可変とし、
予熱時の周波数f1から始動時の周波数f2を経て安定
点灯時の周波数f3に徐々に周波数を低下させていく周
波数可変手段1と、ランプ電圧Vlaを検出して所定値
より高いときに出力を制限する保護手段2とを備え、前
記スイッチング素子Q1,Q2の直列回路に印加される
直流電圧Vdcが図3に示すように交流電源Vsのゼロ
クロス付近ではピーク付近よりも低くなっている放電灯
点灯装置において、図1に示すように、始動時の周波数
f2から安定点灯時の周波数f3に移行するまでの間、
前記保護手段2の動作を実質的に停止させる保護停止手
段を有することを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の実施形態
1の動作説明図を図1に示す。本実施形態の回路構成は
図2に示した従来例と同じである。図2の回路において
は、ランプを始動から安定点灯に至らせるために、周波
数可変手段1により周波数を変化させている。また、ラ
ンプ寿命末期の回路ストレスからの保護手段として、ラ
ンプ電圧を検出して所定値以上であるとインバータを間
欠動作させるVla検出保護手段2を設けている。
【0017】図1を用いて、本回路の動作を説明する。
図1の点線部は、ランプ点灯前の出力電圧の共振特性を
示しており、実線部は、ランプ点灯時の出力電圧の共振
特性を示している。周波数可変手段1により、電源投入
後、ランプを予熱する必要があるため、インバータの発
振周波数は安定点灯時より高い動作点(周波数f1)に
設定されている。ランプのフィラメントを予熱した後、
ランプを始動点灯に至らせるため、周波数をf1→f2
→f3に連続的に移行させている。その間、出力電圧
は、図1に示すa→b→c→dの動作点を移行してい
く。動作点aで予熱され、動作点bでランプが始動し、
動作点cでランプ点灯に至り、動作点dでランプは安定
点灯する。ここで、周波数を連続的に変化させているた
め、f2の周波数で点灯した時点では、安定点灯時の周
波数であるf3よりも周波数は高くなるため、動作点c
では、ランプ電圧は定格点灯時とは異なる。従来例は、
f1からf2の間だけVla検出保護手段2を停止させ
ていたのに対し、本実施形態では、さらにf2からf3
に至るまで、Vla検出保護手段2を停止させて、ラン
プ始動直後の不安定時の誤動作を防止するものである。
【0018】(実施形態2)本発明の実施形態2の制御
回路部の回路図を図4に示す。主回路の構成は図2と同
様である。本実施形態では、図2の周波数可変手段1と
して、予熱回路3と始動電圧クランプ回路4を備え、ま
た、図2のVla検出保護手段2として、エミレス検出
回路5とラッチ回路6、間欠発振回路7を備えている。
【0019】まず、予熱回路3の構成について説明す
る。スイッチング素子Q2のゲート・ソース間には、抵
抗R5、ダイオードD11、コンデンサC10、C11
の直列回路が接続されている。ダイオードD11とコン
デンサC10の直列回路にはダイオードD12が逆方向
に並列接続されており、コンデンサC11の両端にはダ
イオードD13がコンデンサC11の充電方向とは逆方
向に並列接続されている。コンデンサC11の電圧は、
抵抗R6を介してトランジスタQ4のベース・エミッタ
間に印加されている。スイッチング素子Q2のゲート・
ソース間には、ダイオードD14とトランジスタQ4の
直列回路が並列接続されている。
【0020】以下、スイッチング素子Q2のゲート回路
に接続された予熱回路3の動作について説明する。イン
バータが発振開始すると、スイッチング素子Q2のゲー
ト電圧を、抵抗R5→ダイオードD11→コンデンサC
10→コンデンサC11の経路で積分し、抵抗R5とコ
ンデンサC11の時定数で決まる所定の時間後にトラン
ジスタQ4がオンすることにより、スイッチング素子Q
2のゲート信号を引き抜くものである。ここで、コンデ
ンサC11の電荷はスイッチング素子Q2がオフ(スイ
ッチング素子Q1がオン)のときに、駆動トランスCT
の逆方向電圧により、コンデンサC11、ダイオードD
12、抵抗R5、抵抗R4、駆動トランスCTの2次巻
線n2、グランドラインの経路で放電される。コンデン
サC11の電圧が0になると、ダイオードD13がオン
するから、コンデンサC11の電圧は0に保持される。
したがって、コンデンサC11はスイッチング素子Q2
のゲート駆動信号が発生した時点から再び抵抗R5を介
して充電され、コンデンサC11の電圧が所定の電圧に
達すると、トランジスタQ4がオンして、スイッチング
素子Q2のゲート駆動信号を強制的に引き抜く。これに
より、スイッチング素子Q2は自励駆動でありながら、
そのオン時間が抵抗R5とコンデンサC11の時定数回
路により制限される、いわゆる自励・他制方式となって
いる。
【0021】電源投入後の時間が経過するにつれて、徐
々にコンデンサC10には電荷が蓄えられ、その直流電
圧を保持するため、コンデンサC11の充電速度は徐々
に遅くなり、通常点灯時には予熱回路3は動作しなくな
る。つまり、ゲート電圧のピーク値と略等しくなるまで
コンデンサC10が充電されると、抵抗R5とコンデン
サC11の時定数回路に電流が流れなくなるため、スイ
ッチング素子Q2のゲート信号の引き抜きは行われなく
なる。コンデンサC10が充電されて行くのに応じてス
イッチング素子Q2のオンデューティは始動時のオンデ
ューティに近づく。スイッチング素子Q2のオンデュー
ティの変化(スイープ)に伴い動作周波数は低くなる方
向に変化し、ランプ両端電圧は増加していき、やがてラ
ンプは始動する。このように、電源が投入されてから、
コンデンサC10に所定の電圧が蓄えられるまでの間、
スイッチング素子Q2のオン幅は徐々に広がるスイープ
方式で負荷を予熱始動制御している。
【0022】次に、始動電圧クランプ回路4の構成、動
作を説明する。予熱スイープ用のタイマーコンデンサC
10の両端に放電抵抗R8とトランジスタQ5を接続
し、共振用インダクタンスとしてのリーケージトランス
T2に2次巻線N2を設け、その高周波出力電圧をダイ
オードD10、抵抗R10,R11で検出して、コンデ
ンサC12両端の検出電圧が所定の値を越えた場合にツ
ェナーダイオードZD5がオンし、トランジスタQ5を
オンする。するとコンデンサC10の電圧は所定の値を
越えないように保たれるため、スイッチング素子Q2が
オンされた後、トランジスタQ4がオンするまでの時間
はほぼ一定となる。つまりスイッチング素子Q2のオン
デューティがほぼ一定に保たれて予熱スイープが固定さ
れるので、ランプ両端に印加される発振電圧(以下、始
動電圧と呼ぶ)が所定の値を越えないように抑制するこ
とが可能である。
【0023】交流電源Vsが投入されて起動回路により
発振が開始すると、予熱回路3により予熱スイープが始
まり、始動電圧クランプ回路4により所定の始動電圧が
負荷に印加される。ここで発振開始から予熱スイープが
終わるまでを予熱モードとし、始動電圧がクランプされ
ている期間を始動モードとする。
【0024】次に、エミレス検出回路5について説明す
る。リーケージトランスT2に設けた2次巻線N2の一
端はグランドラインに接続されており、他端はダイオー
ドD10のアノード側端子に接続されている。ダイオー
ドD10のカソード側端子とグランドラインの間には、
抵抗R12とR13の直列回路が接続されている。抵抗
R13にはダイオードD17を介してコンデンサC13
と抵抗R14が並列接続されている。コンデンサC13
の両端には、ランプLa1の両端に印加される電圧に比
例した直流電圧が得られる。
【0025】次に、ラッチ回路6について説明する。エ
ミレス検出回路5のコンデンサC13の両端にはダイオ
ードD18、抵抗R15を介してトランジスタQ6と抵
抗R17の直列回路が接続されている。この回路にはコ
ンデンサC17が並列接続されると共に、抵抗R16と
トランジスタQ7の直列回路が並列接続されている。抵
抗R16とR17は、それぞれトランジスタQ6とQ7
のベース・エミッタ間に接続されると共に、それぞれコ
ンデンサC16とC15を並列接続されている。コンデ
ンサC15にはコンデンサC14が並列接続されてい
る。コンデンサC15はツェナーダイオードZD6を介
してコンデンサC13に並列接続されている。抵抗R1
5にはダイオードD19が図示された方向に並列接続さ
れている。
【0026】次に、エミレス検出回路5の動作を説明す
る。リーケージトランスT2の2次側に接続された検出
巻線N2により、ランプLa1の両端電圧に比例した電
圧を検出する。そして、この電圧をダイオードD10で
整流し、抵抗R12、R13、コンデンサC13で分圧
と平滑を行うことにより直流電圧に変換し、エミレス状
態を検出する。ランプLa1がエミレス状態となると、
コンデンサC13の電位が上昇し、ツェナーダイオード
ZD6の電圧を越えると、コンデンサC13よりツェナ
ーダイオードZD6を介して、トランジスタQ7をオン
させる。そうすると、コンデンサC13よりダイオード
D18→抵抗R15→トランジスタQ6のエミッタ・ベ
ース間→トランジスタQ7のコレクタ・エミッタ間を介
して電流が流れ、それと同時にコンデンサC13→ダイ
オードD18→抵抗R15→トランジスタQ6のエミッ
タ・コレクタ間→トランジスタQ7のベース・エミッタ
間の経路で電流が流れる。このため、ラッチ回路6のト
ランジスタQ6、Q7はいずれもオン状態となり、抵抗
R9とダイオードD15、D13を介して予熱回路3の
コンデンサC10の電荷を引き抜くと共に、間欠発振回
路7のダイオードD16を介してスイッチング素子Q2
のゲート駆動信号を引き抜くため、インバータ回路は発
振停止する。そして、コンデンサC13の電荷が徐々に
減少し、トランジスタQ6、Q7の駆動電源がなくな
り、トランジスタQ6、Q7がオフすると、再び起動回
路によりスイッチング素子Q2がオンし、発振開始す
る。つまり、負荷がエミレス状態のときは間欠発振制御
を行うことになる。
【0027】通常、エミレス検出回路5のコンデンサC
13の電圧Vc13が所定の電圧に到達する前にランプ
が点灯するため間欠発振動作にはならない。本実施形態
では、抵抗R12とコンデンサC13の時定数を従来よ
り大きく設定し、低温時の始動直後にランプ両端のピー
ク電圧が発生する期間においても間欠発振動作を働かせ
ないようにしたものである。
【0028】図5に、低温始動時のランプ両端電圧Vl
a及びランプ電流Ilaの波形と、コンデンサC13の
電圧Vc13の波形を示す。電源を投入すると、予熱始
動回路により、周波数が徐々に低くなり、ランプ電圧は
大きくなって行く。それと共に、コンデンサC13の電
位は高くなって行く。やがて、ランプが点灯に至り、常
温ではランプ電圧は低下していくが、低温時には図3に
示すように、電源電圧が低いときにランプ電圧Vlaに
ピーク電圧が発生するために、図5のように点灯直後も
ランプ電圧Vlaが高い期間がしばらく続く。この期間
に、コンデンサC13の電圧Vc13がラッチ回路6の
しきい値以上になると、低温始動時の誤動作を引き起こ
すため、ランプ電圧Vlaが高い期間の後までコンデン
サC13の電圧Vc13がラッチ回路6のしきい値以上
にならないように、抵抗R12とコンデンサC13の時
定数を大きく設定する。ランプ電圧Vlaが高い期間の
後までコンデンサC13の電圧Vc13がラッチ回路6
のしきい値以上にならないようにすると、その後は、ラ
ンプ電圧は低下して行くため、誤動作することはなくな
る。
【0029】(実施形態3)本発明の実施形態3の制御
回路部の回路図を図6に示す。本実施形態が、実施形態
2と異なる所は、ツェナーダイオードZDa、抵抗R
a、Rb、トランジスタQa,Qbで構成される保護停
止回路8が追加された点である。
【0030】本実施形態の動作を図7を用いて説明す
る。図6の回路は、実施形態2でも説明したように電源
投入後、予熱回路3のコンデンサC10が充電されてい
く。インバータの出力電圧が所定の電圧に達すると、コ
ンデンサC10は始動クランプ回路4によって一定に保
たれる(図7のクランプ期間)が、ランプが点灯する
と、ゲート電圧レベルにまで充電されていく。今、ツェ
ナーダイオードZDaの電圧をクランプ期間のA点の電
位よりも高く、安定点灯時の電位よりも高い点に設定す
ると、ランプが安定点灯に至ってからツェナーダイオー
ドZDaがオンする。トランジスタQbは電源投入後オ
ンしてランプ検出電位である抵抗R13の両端電圧をグ
ランドレベルにクランプしているが、ツェナーダイオー
ドZDaがオンするとトランジスタQaがオン、トラン
ジスタQbがオフするため、抵抗R13の両端にはラン
プ電圧に比例した電圧が検出され、Vla検出保護手段
2(エミレス検出回路5、ラッチ回路6、間欠発振回路
7)が動作する。このように、本実施形態では、ランプ
が安定点灯するまでVla検出保護手段2の動作を停止
させるため、従来例で述べたような誤検出は起こらな
い。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、交流電源に接続された
整流回路と、整流回路の出力側に配置されて直流電圧を
充電される平滑コンデンサと、直流電圧を高周波電圧に
変換するように交互にオン・オフされるスイッチング素
子の直列回路と、放電灯負荷とLC共振回路を含みスイ
ッチングによる高周波電流を供給される負荷回路と、ス
イッチング素子を自励駆動する手段と、電源投入後の所
定時間は少なくとも一方のスイッチング素子の駆動信号
をオン時間が短縮される方向へ制限することによりスイ
ッチングの周波数を可変とし、予熱時の周波数から始動
時の周波数を経て安定点灯時の周波数に徐々に周波数を
低下させていく周波数可変手段と、ランプ電圧を検出し
て所定値より高いときに出力を制限する保護手段とを備
え、前記スイッチング素子の直列回路に印加される直流
電圧が交流電源のゼロクロス付近ではピーク付近よりも
低くなっている放電灯点灯装置において、始動時の周波
数から安定点灯時の周波数に移行するまでの間、前記保
護手段の動作を実質的に停止させる保護停止手段を有す
るものであるから、低温始動時に放電灯の両端に印加さ
れる電圧を誤検出して不点灯になることを防止すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の動作説明図である。
【図2】従来の放電灯点灯装置の回路図である。
【図3】従来の放電灯点灯装置の課題を説明するための
波形図である。
【図4】本発明の実施形態2の制御回路部の回路図であ
る。
【図5】本発明の実施形態2の動作説明図である。
【図6】本発明の実施形態3の制御回路部の回路図であ
る。
【図7】本発明の実施形態3の動作説明図である。
【符号の説明】
f1 予熱時の動作周波数 f2 始動・点灯時の動作周波数 f3 安定点灯時の動作周波数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神舎 敏也 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 大山 丈二 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 井戸 滋 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AC03 BA01 BB01 CA16 DC06 EA06 EB01 EB05 GB11 HA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に接続された整流回路と、整
    流回路の出力側に配置されて直流電圧を充電される平滑
    コンデンサと、直流電圧を高周波電圧に変換するように
    交互にオン・オフされるスイッチング素子の直列回路
    と、放電灯負荷とLC共振回路を含みスイッチングによ
    る高周波電流を供給される負荷回路と、スイッチング素
    子を自励駆動する手段と、電源投入後の所定時間は少な
    くとも一方のスイッチング素子の駆動信号をオン時間が
    短縮される方向へ制限することによりスイッチングの周
    波数を可変とし、予熱時の周波数から始動時の周波数を
    経て安定点灯時の周波数に徐々に周波数を低下させてい
    く周波数可変手段と、ランプ電圧を検出して所定値より
    高いときに出力を制限する保護手段とを備え、前記スイ
    ッチング素子の直列回路に印加される直流電圧が交流電
    源のゼロクロス付近ではピーク付近よりも低くなってい
    る放電灯点灯装置において、始動時の周波数から安定点
    灯時の周波数に移行するまでの間、前記保護手段の動作
    を実質的に停止させる保護停止手段を有することを特徴
    とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記保護停止手段は、放電灯負荷の始
    動後、少なくとも所定値以上のランプ電圧を発生する
    間、前記保護手段の動作を実質的に停止させることを特
    徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記保護停止手段は、前記保護手段の
    動作を実質的に停止させる期間を決定するタイマー回路
    を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の放電灯
    点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数可変手段は、電源投入後の
    経過時間を計時するタイマー回路を備え、前記保護停止
    手段は、前記周波数可変手段のタイマー回路を用いて前
    記保護手段の動作を実質的に停止させる期間を決定する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の放電灯点灯装
    置。
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